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【発明の名称】 ペット用トイレ
【発明者】 【氏名】名田 昌弘

【氏名】喜多 俊彦

【要約】 【課題】簡単な構成でシーツを確実に挟持固定することのできるペット用トイレを提供する。

【解決手段】本発明のペット用トイレ1は、上面にシーツが敷設される板状のトレイ部2と、このトレイ部2の上部に着脱自在に取り付けられ、トレイ部2の周縁に適合する形状に形成された枠部材3とを備え、トレイ部2の上面周縁に所定間隔をおいて複数個の下ピン24が立設されるとともに、隣り合う下ピン24の間に対向配置される上ピン34が枠部材3に設けられ、トレイ部2に敷設されたシーツが下ピン24と上ピン34との間に挟持固定されるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面にシーツが敷設される板状のトレイ部と、このトレイ部の上部に着脱自在に取り付けられ、トレイ部の周縁に適合する形状に形成された枠部材とを備えたペット用トイレであって、
前記トレイ部の上面周縁に所定間隔をおいて複数個の下ピンが立設されるとともに、隣り合う下ピンの間に対向配置される上ピンが枠部材に設けられ、トレイ部に敷設されたシーツが下ピンと上ピンとの間に挟持固定されることを特徴とするペット用トイレ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫などのペットが室内で使用するペット用トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
室内で飼われている犬や猫などのペットのためのトイレとして、ペットが入る大きさのトレイに、トレイ内の汚れを防止するシーツを敷いて使用するタイプのものがあり、汚れたシーツを適宜取り替えられるようになっている。
【0003】
この種のトイレは、上面にシーツが敷設される板状のトレイ部と、このトレイ部の上部に着脱自在に取り付けられ、トレイ部の周縁に適合する形状に形成された枠部材とを備え、トレイ部の上面周縁と枠部材下周縁とによってシーツを挟持固定するものが従来から用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0004】
これらの特許文献に記載されているペット用トイレは、トレイ部の枠部材との対峙面に突状や嵌合突起が形成されるとともに、これら突状や嵌合突起に対応する枠部材の内側に突状受容部や筒状嵌合部が形成されており、それぞれ突状と突状受容部との間、或いは嵌合突起と筒状嵌合部との間にシーツが挟持固定されるようになされている。
【特許文献1】実用新案登録第3023950号公報
【特許文献2】特開平8−56522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献に記載されたペット用トイレは、突状が突状受容部内に嵌め込まれるように、或いは嵌合突起が筒状嵌合部内に嵌め込まれるように形成されており、これら突状と突状受容部、或いは嵌合突起と筒状嵌合部との間にシーツを挟み、突状を突状受容部に、或いは嵌合突起を筒状嵌合部に嵌合することで、シーツが挟持固定されるように構成されている。
【0006】
したがって、突状と突状受容部、或いは嵌合突起と筒状嵌合部の位置がずれると、突状や嵌合突起を突状受容部や筒状嵌合部に嵌め入れることができなくなってしまい、シーツが確実に挟持固定されないといった問題が生じる。
【0007】
また、突状受容部や筒状嵌合部は、突状や嵌合突起の形状に対応してこれら突状や嵌合突起を包み込む形状に形成されているので、突状受容部や筒状嵌合部に汚れが入り込みやすく、一旦汚れが付着すると洗うのが困難であり、また、構造が複雑になるため製造コストが嵩むなどの問題が生じることになる。
【0008】
そこで本発明は、上記のような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、簡単な構成でシーツを確実に挟持固定することのできるペット用トイレを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明に係るペット用トイレは、上面にシーツが敷設される板状のトレイ部と、このトレイ部の上部に着脱自在に取り付けられ、トレイ部の周縁に適合する形状に形成された枠部材とを備えたペット用トイレであって、前記トレイ部の上面周縁に所定間隔をおいて複数個の下ピンが立設されるとともに、各下ピンの間に対向配置される上ピンが枠部材に設けられ、トレイ部に敷設されたシーツが下ピンと上ピンとの間に挟持固定されることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、トレイ部の上面周縁に所定間隔をおいて複数個の下ピンが立設されるとともに、隣り合う下ピンの間に対向配置される上ピンが枠部材に設けられているので、上下のピンの先端縁によってシーツを挟み確実に固定することができる。
【0011】
また、枠部材には上ピンが設けられており、下ピンを包み込むような形状ではなく単にピンが突出しているだけなので、汚れが付着し難く、たとえ汚れが付着した場合であっても簡単に洗うことができる。また、構造が簡単で製造コストも低減することができる。
【0012】
さらに、トレイ部の隣り合う下ピンの間に対向配置されるように上ピンが設けられており、下ピンと上ピンとを嵌合するような構成ではないので、下ピンと上ピンの位置がずれた場合であってもシーツを確実に挟持固定することができる。
【発明の効果】
【0013】
上述のように構成される本発明のペット用トイレによれば、簡単な構成でシーツを確実に挟持固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係るペット用トイレを実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1〜図4は、本発明に係るペット用トイレの一例を示している。
【0016】
なお、以下の説明では図示したペット用トイレにおける方向性を、便宜上、図1に示すように左右方向および前後方向を規定して説明するものとする。
【0017】
本実施形態に係るペット用トイレ1は合成樹脂製であり、平面視略長方形状のトレイ部2と、このトレイ部2の周縁に外嵌される枠部材3を備えている。
【0018】
トレイ部2は、汚れを防止するシーツ4をその底面21で受け、底面21の外周部に山型形状の周壁22が立設されている。また底面21には、周壁22との間に凹部23が周壁22に沿って設けられている。
【0019】
この凹部23の幅方向中央部には、所定間隔をおいて複数個の下ピン24が立設されている。この下ピン24は先端が尖った棒状体であって、鋭利な先端縁によりシーツを確実に固定することができるように図られている。
【0020】
また、周壁22の後側外周面には、軸受け部(図示省略)が均等間隔で設けられており、前側外周面には、係合突部25が設けられている。
【0021】
枠部材3は、トレイ部2の周壁22に重なり合う山型の断面形状を有して形成されるとともに、周壁22の外側に設けられた軸受け部に対応する位置に、それぞれ回動軸部(図示省略)が設けられている。したがって、トレイ部2の軸受け部は、この回動軸部の軸まわりに嵌合しうる断面略C字状に突設されていることが好ましい。そして、この回動軸部を軸受け部に嵌め合わせることによって、枠部材3がトレイ部2に対して回動可能に取り付けられている。また、少なくともトレイ部2の軸受け部が、弾性を有する合成樹脂材料により形成されていることが好ましく、材料の弾性によってトレイ部2の軸受け部に嵌着自在となされている。これにより、枠部材3はトレイ部2に対して、適宜、着脱可能な構成となっている。
【0022】
なお、本発明において、トレイ部2の外側に回動軸部が設けられて、枠部材3に軸受け部が設けられる構成であってもよい。
【0023】
また、枠部材3において、周壁22の係合突部25に対応する位置には、係合突部25を嵌め入れる係合穴32が形成されており、これら係合突部25と係合穴32とが係合することにより枠部材3がトレイ部2に取り付けられた状態を保持できるようになされている。そして、枠部材3の弾性によって係合突部25と係合穴32との係合を解除すれば、枠部材3をトレイ部2から離脱させることができ、枠部材3をトレイ部2に対して回動させてシーツ4を容易に取り替えることができる。
【0024】
さらに、枠部材3の内周には、トレイ部2の凹部23に立設された下ピン24に対応して上ピン34が立設されている。この上ピン34は、枠部材3をトレイ部2に取り付けた状態で隣り合う下ピン24の間に対向配置されるように設けられている。
【0025】
すなわち、枠部材3をトイレ部2に重ね合わせた際、下ピン24に隣接するように上ピン34が配置されている。したがって、トレイ部2の底面21にシーツ4が敷き込まれた後、枠部材3をトレイ部2の周壁22に重ねるように閉じると、トレイ部2に敷設されたシーツ4が下ピン24と上ピン34との間に挟持固定される。上ピン34も前述した下ピン24と同様に先端が尖った棒状体からなっており、鋭利な先端縁によりシーツ4を確実に固定することができる(図4参照)。
【0026】
なお、枠部材3の内周に、枠部材3の周縁部を補強する補強リブ31を設けてもよい。
【0027】
また、枠部材3の上面内周側にカバー取付用爪33を突設して、シーツ4の表面を保護するカバー部材を取り付けられるようにしてもよい。
【0028】
さらに、本発明のペット用トイレは、図5に示すように、シーツを2枚敷設可能に形成された大きなサイズのものも好適に用いられる。
【0029】
なお、このペット用トイレ10の説明において、上記した実施形態のペット用トイレと同一の構成のものについては同一の符号を付している。
【0030】
このペット用トイレ10では、周壁22の幅方向(図1における左右方向)の中央部には、山型形状の頂部に係止凹部221が設けられている。
【0031】
また、トレイ部2の底面21には、このトレイ部2の内側を幅方向に二分割する略中央部に係着溝26が設けられている。係着溝26には、溝幅よりも微少寸法小さい幅で形成された押さえ部材27が嵌められる。この押さえ部材27は、合成樹脂製の帯状部材であり、両端が屈曲されて立ち上げ形成されて爪271を備えている。これにより、押さえ部材27は周壁22の内側面から凹部23に沿って、底面21の係着溝26にちょうど嵌め込まれる形状とされている。押さえ部材27は係着溝26の溝幅よりもやや小さく形成されており、両端部の爪271が周壁22の係止凹部221に係止されて固定されるようになっている。
【0032】
なお、上記した図1〜図4に示すペット用トイレ1と同様に、トレイ部2の上面周縁に所定間隔をおいて複数個の下ピン24が立設されるとともに、隣り合う下ピン24の間に対向配置される上ピン34が枠部材3に設けられ、トレイ部2に敷設されたシーツ4が下ピン24と上ピン34との間に挟持固定されるように構成されている。
【0033】
また、このトイレ1において枠部材3の内側には、シーツ4のずれを抑えるカバー板材5を設置するようにしてもよい。図示するように、このカバー板材5は、略長方形状の板状部材であり、略全面に多数の丸孔51が形成されている。また、カバー板材5の周縁部には半円状の切欠52が2箇所に対向して設けられている。
【0034】
このカバー板材5は、枠部材3の上面において内周に沿って複数箇所に設けられた略コ字状のカバー取付用爪33に対して、その周縁部を係合させて保持される。
【0035】
なお、かかるカバー板材5は、図5に例示するように、枠部材3の内側を略二分割する大きさで形成されて、二枚のカバー板材5が枠部材3に嵌め込まれてもよいし、枠部材3の内側とほぼ同寸のカバー板材5が一枚嵌め込まれる構成であってもよい。いずれの場合にも、カバー板材5がシーツ4の機能を損なうことなくシーツ4の表面を押さえて固定するので、ペットの動作でシーツ4がずれたり、シーツ4を破ったりするのを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、室内で飼われている犬や猫などのペットのためのトイレとして好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るペット用トイレの枠部材を上方へ開いた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るペット用トイレの分解斜視図である。
【図3】図2のペット用トイレのA−A断面図である。
【図4】本発明に係るペット用トイレの一部分を拡大した断面図である。
【図5】本発明に係るペット用トイレの変形例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
1、10 ペット用トイレ
2 トレイ部
21 底面
22 周壁
23 凹部
24 下ピン
3 枠部材
34 上ピン
4 シーツ
【出願人】 【識別番号】591009255
【氏名又は名称】株式会社ヤマヒサ
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2008−199955(P2008−199955A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−39347(P2007−39347)