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【発明の名称】 ペットケージ
【発明者】 【氏名】今中 康富

【氏名】喜多 俊彦

【要約】 【課題】バックル本体を取り付ける受台を、合成樹脂材製の底板の周側壁と一体に形成しようとすると、板厚の相違などにより歪が生じ、底板の製造が困難であった。

【解決手段】バックル本体51と、このバックル本体に連結するリンク52と、このリンクを連結する受台53とからなるバックル5を有し、バックル本体は一端部にフック54が形成され、他端部にリンクの一方の軸が回動自由に取り付けられたもので、軸受部531と基部532からなるリンクの受台は、この受台の基部が底板の周側壁に設けた裏溝43に嵌め込み固定されるとともに、受台の軸受部は底板の周側壁に形成した穴から上方に突出させ、この軸受部の軸受533にリンクの他端に形成した軸を回動自由に取り付けてなるペットケージを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の縦桟と横桟とを組み合わせてなる格子状の側板を有する底面開口状のケージ本体と、このケージ本体の底面開口を閉じる合成樹脂材製の底板と、前記した底板の周側壁に設置するバックルとを備えたペットケージであり、ケージ本体の側板を構成する横桟にバックルのフックを係合させた後、バックルのリンクを回動させることにより、横桟を底板に引き寄せてケージ本体を底板に固定する構造をなし、バックルは断面がL字形のバックル本体と、このバックル本体に連結するリンクと、このリンクを連結する受台とからなり、バックル本体は一端部にフックが形成され、他端部にリンクの一方の軸が回動自由に取り付けられたもので、軸受部と基部とからなるリンクを連結する受台は、この受台の基部が底板の周側壁に形成した裏溝に嵌め込み固定されるとともに、受台の軸受部は底板の周側壁の裏側に設けた穴から上方に突出させ、この軸受部の軸受にリンクの他端に設けた前記軸を回動自由に取り付けてなることを特徴とするペットケージ。
【請求項2】
バックル本体は、フックを形成した一方の板片と、リンクの一方の軸を回動自由に取り
付ける他方の板片とからなる断面がL字形の部材であり、一方の板片の先端部には適当な間隔をおいて2本の溝部が、バックル本体の回動方向に長く、フックを貫いて形成され、これら溝部にケージ本体の隣り合う縦桟が入れられ、これら溝部の左右に形成されたフックで、この隣り合う縦桟の左右に形成した横桟を係合することができるようになしたことを特徴とする、請求項1に記載のペットケージ。
【請求項3】
ケージ本体は、請求項2に記載の隣り合う縦桟の間で折り畳むことができるようになされたことを特徴とする、請求項2に記載のペットケージ。
【請求項4】
受台は、受台の基部を底板の周側壁の裏側に設けた裏溝に嵌め込むことにより固定されるが、受台の基部の側面に形成した突起を底板の周側壁に形成した通し孔に貫入させて、受台の基部が裏溝から抜け出ないようになしたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のペットケージ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、格子状の側板を有する底面開口状のケージ本体と、このケージ本体の底面開口を閉じる合成樹脂材製の底板と、前記した底板の周側壁に設置したバックルとを備えたペットケージであり、ケージ本体の側板を形成する横桟にバックルのフックを係合させた後、バックルのリンクを回動させることにより、横桟を底板に引き寄せてケージ本体を底板に固定する構造をなしたペットケージに関する。
【背景技術】
【0002】
バックル本体を取り付ける受台が合成樹脂材製の底板の周側壁に一体的に形成されたペットケージは知られている。
【0003】
また、底板とは別に製造した受台を底板の周側壁に接着固定するものもあった。
【特許文献1】特許第3752485号公報(特開2004−166661号公報)
【特許文献2】実公平6−46292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バックル本体を取り付ける受台を、合成樹脂材製の底板の周側壁と一体に形成しようとすると、板厚の相違などにより歪が生じ、底板の製造が困難であった。
【0005】
底板とは別に製造した受台を底板の周側壁に接着固定するものもあるが、製造に手間がかかり問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のペットケージは、複数本の縦桟と横桟とを組み合わせてなる格子状の側板を有する底面開口状のケージ本体と、このケージ本体の底面開口を閉じる合成樹脂材製の底板と、前記した底板の周側壁に設置するバックルとを備えたペットケージであり、ケージ本体の側板を構成する横桟にバックルのフックを係合させた後、バックルのリンクを回動させることにより、横桟を底板に引き寄せてケージ本体を底板に固定する構造をなし、バックルは断面がL字形のバックル本体と、このバックル本体に連結するリンクと、このリンクを連結する受台とからなり、バックル本体は一端部にフックが形成され、他端部にリンクの一方の軸が回動自由に取り付けられたもので、軸受部と基部とからなるリンクを連結する受台は、この受台の基部が底板の周側壁に形成した裏溝に嵌め込み固定されるとともに、受台の軸受部は底板の周側壁の裏側に設けた穴から上方に突出させ、この軸受部の軸受にリンクの他端に設けた前記軸を回動自由に取り付けてなることを特徴とする。
【0007】
上記構成のペットケージにおいて、バックル本体は、フックを形成した一方の板片と、リンクの一方の軸を回動自由に取り付ける他方の板片とからなる断面がL字形の部材であり、一方の板片の先端部には適当な間隔をおいて2本の溝部が、バックル本体の回動方向に長く、フックを貫いて形成され、これら溝部にケージ本体の隣り合う縦桟が入れられ、これら溝部の左右に形成されたフックで、この隣り合う縦桟の左右に形成した横桟を係合することができるように構成してもよい。
【0008】
上記構成のペットケージにおいて、ケージ本体は、上記の隣り合う縦桟の間で折り畳むことができるように構成してもよい。
【0009】
上記構成のペットケージにおいて、受台は、受台の基部を底板の周側壁の裏側に設けた裏溝に嵌め込むことにより固定されるが、受台の基部の側面に形成した突起を底板の周側壁に形成した通し孔に貫入させて、受台の基部が裏溝から抜け出ないように構成してもよい。
【発明の効果】
【0010】
底板と受台が別に製造されるため、製造において歪などが生じることがない。
【0011】
受台は、基部を底板の周側壁に形成した裏溝に嵌め込むことで固定できるため、組み立てが容易である。
【0012】
バックル本体に形成したフックで、隣り合う縦桟の左右に形成した横桟を係合することができるため、ケージ本体が底板に強く固定できる。
【0013】
隣り合う縦桟の間で折り畳めるケージ本体であっても、底板への固定を強く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明のペットケージ1の全体図である。ペットケージ1は、複数本の縦桟11と横桟12とを組み合わせてなる格子状の側板2を有する底面開口状のケージ本体3と、このケージ本体3の底面開口を閉じる合成樹脂材製の底板4と、この底板4の周側壁41に設置するバックル5とを備えたものである。
【0016】
ペットケージ1は、平面視、長方形であるが、内部は2部屋に区切られ、一方がトイレ室、他方が住居室となされたものであってもよい。もちろん、ペットケージ1が、平面視、正方形であるものでもよく、内部が単室に構成されたものであってもよい。
【0017】
ケージ本体3は、平面視長方形であると、対向する2枚の長側板21、21と対向する2枚の短側板22,22を組み合わせてなる。2枚の長側板21,21と2枚の短側板22,22はそれぞれが端部で枢着されて、平面視長方形となされており、短側板22,22の中央において折り畳むことができるように構成している。折り畳まれると、ケージ本体3は扁平状になり、収納や取り扱いに便利となる。以下、ケージ本体3は長方形に組み立てた状態のもので説明する。ケージ本体3の上部に、天板31を載せる。天板31は、ケージ本体3に対し、容易に着脱ができるようになされている。この天板31、長側板21、短側板22は、いずれも複数本の縦桟11と横桟12とを格子状に組み合わせて形成されてなる。縦桟11と横桟12は、針金のような金属線材で形成されている。図中の符号23は、側板2に設けられた犬などの出入口の扉で、符号24は扉のロック装置である。
【0018】
ケージ本体3の上端部には、合成樹脂材製の縁材32を取り付ける。縁材32の下面には溝33が形成されている。この溝33の内部に長側板21,21や短側板22,22の上端部を嵌め入れ、このようになした複数本の縁材32の端部をネジ止めする。符号35がネジで、321がネジ孔である。縁材32により、ケージ本体3の上端部の横揺れなどが規制されるとともに、ケージ本体3の上端部が美的に仕上がることになる。なお、ケージ本体3の底面は開口されている。
【0019】
底板4は、ケージ本体3の底面開口を閉じるもので、合成樹脂材製である。底板4の外周囲には断面が凸状の周側壁41が設けられている。ケージ本体3の外周面はこの周側壁41の内側面に沿い、ケージ本体3の下端部は底板4の底面上に載置かれる。
【0020】
このように、ケージ本体3を底板4内に入れ置いただけでは、ペットケージとしての使用ができない。ケージ本体3を持ち上げたりすると、ケージ本体3が底板4から離れてしまい、ペットが逃げ出すこともあるからである。
【0021】
バックル5は、ケージ本体3を底板4に固定したとき周側壁41の上面や外側面から突出しないように、短辺側の周側壁41の中央部に形成された凹部42に設置する。このバックル5は、断面がL字形のバックル本体51と、このバックル本体51に連結するリンク52と、このリンク52を連結する受台53とからなる。バックル本体51には、一端部にフックが形成され、他端部近くにリンク52の一方の軸521が回動自由に取り付けられる。なお、バックル5は、長片側の周側壁41に設けるようにしていてもよい。
【0022】
リンク52を連結する受台53は、軸受部531と基部532とからなる。この受台53の基部532が底板4の周側壁41の裏面に設けた裏溝43に嵌め込み固定される。 このとき、受台53の軸受部531は、底板4の周側壁41の上面に形成した穴43から上方に突出させている。なお、この穴43を形成した周側壁41の上面は、前記した凹部42にあたるところであり、軸受部531の高さやバックル5の厚みなどを考慮して、周辺の周側壁41の上面より低くなされている。このように周側壁41から突出した軸受部531の軸受533に、リンク52の他端に形成した軸522を回動自由に取り付けてなる。
【0023】
前記した受台53は、基部532を底板4の周側壁41の裏面に設けた裏溝43に嵌め込むことにより固定されるが、この基部532の側面に形成した突起534を、周側壁41に形成した通し孔44に貫入させて、基部532が裏溝43から抜け出ないようになしている、基部532は中空で、突起534を形成した反対側の側面にスペーサ用の脚を突設してもよい。
【0024】
バックル本体51は、フック54を形成した一方の板片511と、リンク52の一方の軸521を回動自由に取り付ける他方の板片512とからなる、断面がL字形の部材である。一方の板片511の先端部には、適当な間隔をおいて2本の溝部513,513が、バックル本体51の回動方向に長く、フック54を貫いて形成されている。
【0025】
次に、このようになるバックル5を用いて、底板4内に入れたケージ本体3を固定する方法を説明する。
【0026】
図4に示すように、底板4の周側壁41に受台53を固定し、この受台53に連結したリンク52にバックル本体51を連結する。リンク52の他端は受台53に回動自由で、バックル本体51はリンク52の一端に回動自由である。図5に示すように、バックル本体51の一方の板片511に形成した2本の溝部513,513に、ケージ本体3の隣り合う縦桟110,110が入れられ、これら溝部513,513の左右に形成されたフック54,54で、この隣り合う縦桟110,110の左右に形成した横桟121,121を係合する。
【0027】
このように、フック54を横桟121に係合したのち、図6に示すように、バックル本体51を底板4の外下に向けて回動する。リンク52の働きで、バックル本体51は締め付け状態に固定される。こうして、ケージ本体3は、バックル5により底板4内に固定されるのである。
【0028】
なお、ケージ本体3を固定したとき、ケージ本体3の下部外側面は底板4の内側面に引き寄せられるとともに、その下端は底板4の底面に押し付けられる。逆に、ケージ本体3の固定を解除する場合、バックル本体51は底板4の内上に向けて回動させればよい。つまり、図4に示す状態に戻り、フック54から横桟121を外し、ケージ本体3が底板4から分離することができるようにするのである。
【0029】
前記したように、ケージ本体3は、短側板22,22の中央において折り畳むことができるように構成している。図7に示すように、短側板22は、中央に配した縦桟110,110のところで左右の2枚に分けられており、この両縦桟110,110の間で折り畳まれる。
【0030】
バックル5のフック54は、2本の溝部513,513に、ケージ本体3の折り畳み部分の隣り合う縦桟110,110が嵌め入れられ、両縦桟110,110の左右に形成した横桟121,121に係合させている。前記したように、ケージ本体3の上端部が、縁材32の下面に形成した溝33の内部に嵌め入れられていることと、このフック54の横桟121,121への働きとが相俟って、底板4の中に収めたケージ本体3の形状が確実に保持されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明ペットケージの全体を示す斜視図である。
【図2】受台の斜視図である。
【図3】バックル本体とリンクを組み合わせた斜視図である。
【図4】バックルの動きを示す要部拡大断面図である。
【図5】同じくバックルの動きを示す要部拡大断面図である。
【図6】バックルでケージ本体を底板に固定した状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】バックルでケージ本体を底板に固定した状態を示すケージ本体の内部から見た部分拡大斜視図である。
【図8】ケージ本体の上端部に縁材が取り付けられる状態をあらわす部分拡大斜視図である。
【図9】縁材の断面をあらわす斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ペットケージ
11、110 縦桟
12、121 横桟
2 側板
21 長側板
22 短側板
3 ケージ本体
4 底板
41 周側壁
43 裏溝
5 バックル
51 バックル本体
511、512 板片
513 溝
52 リンク
521,522 軸
53 受台
531 軸受部
532 基部
533 軸受
534 突起
54 フック
【出願人】 【識別番号】591009255
【氏名又は名称】株式会社ヤマヒサ
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2008−199937(P2008−199937A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38454(P2007−38454)