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【発明の名称】 ペット用サークル
【発明者】 【氏名】今中 康富

【氏名】喜多 俊彦

【要約】 【課題】衛生的で利便性の高いペット用サークルを簡単な構成で提供する。

【解決手段】正面パネル2aと背面パネル2bと左右の側面パネル2c,2dの各側辺が互いに連結された周壁パネル2の上面開口部に天面パネル3が着脱可能に取り付けられたペット用サークル1において、各パネルは線状部材により格子状に形成されるとともに、周壁パネル2の上端には合成樹脂製の上フレーム5が着脱自在に取り付けられており、上フレーム5の下面に、対応する周壁パネル2の上端部を嵌入する嵌入溝が形成され、嵌入溝に周壁パネル2の上端を嵌入することにより上フレーム5が周壁パネル2に取り付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面パネルと背面パネルと左右の側面パネルの各側辺が互いに連結された周壁パネルの上面開口部に天面パネルが着脱可能に取り付けられたペット用サークルであって、
前記各パネルは線状部材により格子状に形成されるとともに、周壁パネルの上端に合成樹脂製の上フレームが着脱自在に取り付けられており、
前記上フレームの下面に、対応する周壁パネルの上端部を嵌入する嵌入溝が形成され、該嵌入溝に周壁パネルの上端を嵌入することにより上フレームが周壁パネルに取り付けられることを特徴とするペット用サークル。
【請求項2】
前記天面パネルを周壁パネルと上フレームとの間に挟持するとともに上フレームを周壁パネルに取り付ける天面パネル取付態様と、天面パネルを取り外して上フレームを周壁パネルに取り付ける天面パネル取外し態様とを選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のペット用サークル。
【請求項3】
前記側面パネルが、この側面パネルの両側辺間の略中央部から折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のペット用サークル。
【請求項4】
前記上フレームが複数のフレーム部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のペット用サークル。
【請求項5】
前記周壁パネルにバックルを介してトレーが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のペット用サークル。
【請求項6】
前記周壁パネルで囲まれた空間が複数の領域に区画されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のペット用サークル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に犬や猫などのペットを入れるペット用サークルに関する。
【背景技術】
【0002】
ペット用サークルは、複数のパネルを連結し、これらのパネルで囲まれた内部にペットを収容するものである。
【0003】
例えば特許文献1には、上下に平行に配置される上側フレームと下側フレームと、この上側フレームと下側フレーム間に網状体が配置されたパネルが複数連結されて形成されたペット用サークルが開示されている。
【特許文献1】特開2001−245545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したペット用サークルでは、木製のフレームで形成されているため、ペット用サークル自体が重くなり、取扱いや運搬が困難であった。
【0005】
また、木製であるために、フレームに液体や汚れなどが付着すると、フレーム内部にまで水分が浸透することから拭き取り難く、匂いを除去することも困難であり、加えて、フレームに反りや曲がりが発生してサークルの形状が変わってしまうといった問題があった。
【0006】
さらに、パネルが上下フレーム間に網状体を固着したもので構成されているので、パネルを折り畳むことが不可能で、使用しない場合に広い保管スペースが必要であったり、梱包したサイズが大きくなり輸送コストが嵩むといった問題が生じていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み創案されたもので、衛生的で利便性の高いペット用サークルを簡単な構成で提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、正面パネルと背面パネルと左右の側面パネルの各側辺が互いに連結された周壁パネルの上面開口部に天面パネルが着脱可能に取り付けられたペット用サークルであって、前記各パネルは線状部材により格子状に形成されるとともに、周壁パネルの上端に合成樹脂製の上フレームが着脱自在に取り付けられており、前記上フレームの下面に、対応する周壁パネルの上端部を嵌入する嵌入溝が形成され、該嵌入溝に周壁パネルの上端を嵌入することにより上フレームが周壁パネルに取り付けられることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、上フレームが合成樹脂で形成されているので、ペット用サークルが軽量になるため取扱いや運搬が容易である。また、上フレームに水分が浸透することがないため、汚れが付着し難く、たとえ汚れが付着した場合であっても簡単に拭き取って除去することができる。したがって、汚れや匂いが残留することがないので衛生的である。さらに、フレームに反りや曲がりが発生することがなく、サークルの形状が変わってしまうといった問題が生じることがない。
【0010】
また、上フレームの下面に、対応する周壁パネルの上端部を嵌入する嵌入溝を形成し、該嵌入溝に周壁パネルの上端を嵌入することにより上フレームを周壁パネルに取り付けるので、簡単な構成により上フレームを周壁パネルに確実に取り付けることができる。このように、周壁パネル上端を上フレームの嵌入溝に嵌めこむだけで取り付けることができるので、取付作業が容易である。
【0011】
本発明は上記構成のペット用サークルにおいて、前記天面パネルを周壁パネルと上フレームとの間に挟持するとともに上フレームを周壁パネルに取り付ける天面パネル取付態様と、天面パネルを取り外して上フレームを周壁パネルに取り付ける天面パネル取外し態様とを選択可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、天面パネルを周壁パネルと上フレームとの間に挟持するとともに上フレームを周壁パネルに取り付けることにより、天面パネルを確実に取り付けることができる。
【0013】
また、天面パネルを取り外して上フレームを周壁パネルに取り付けることにより、天面パネルを使用しない場合であっても、周壁パネル上端が上フレームで被覆されているので、周壁パネル上端が露出することがなく、安全で好適にペット用サークルを使用することができる。
【0014】
さらに、天面パネル取付態様と天面パネル取外し態様とを選択できるので、使用する状況に合わせて適宜使い分けることができる。
【0015】
本発明は上記構成のペット用サークルにおいて、前記側面パネルが、この側面パネルの両側辺間の略中央部から折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、左右の側面パネルをそれぞれ両側辺間の略中央部から折り曲げることにより、周壁パネルを扁平状に折り畳むことができるので、ペット用サークルを使用しない場合に僅かなスペースに保管することが可能である。また、ペット用サークルを梱包する際、コンパクトなサイズにすることができるので輸送コストを低減することができる。
【0017】
本発明は上記構成のペット用サークルにおいて、前記上フレームが複数のフレーム部材から構成されていることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、例えば長い上フレームを用いる場合であっても、所望長さの複数のフレーム部材を製造し、これらフレーム部材を連結して上フレームを形成することで、製造や梱包が容易になりコストを低減することができる。また、上フレームを所望のフレーム部材に適宜分けることができるので、例えば、周壁パネルの浮き上がりを防止する押え機能を持たせたフレーム部材と、周壁パネルに取り付けるフレーム部材とを組み合わせて上フレームを組み立てることが可能になり、機能的で利便性を高めることができる。
【0019】
本発明は上記構成のペット用サークルにおいて、前記周壁パネルにバックルを介してトレーが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、トレーを設けることにより、ペット用サークルを載置する床面などが飲食物やペットの排泄物などで汚れるのを防止することができる。
【0021】
また、バックルを介してトレーが周壁パネルに取り付けられるので、トレーを確実に取り付けることができる。
【0022】
本発明は上記構成のペット用サークルにおいて、前記周壁パネルで囲まれた空間が複数の領域に区画されていることを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、周壁パネルを複数の領域に区画し、ペット用サークルの使用態様に応じて適宜使い分けることが可能になる。
【0024】
したがって、例えば、周壁パネルで囲まれた空間をトイレスペースと住居スペースに区画して、ペットにトイレのしつけを行うことができるとともに、衛生的でペットが快適に過ごすことができるペット用サークルを提供することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、衛生的で利便性の高いペット用サークルを簡単な構成で提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係るペット用サークルを実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1には、本実施形態のペット用サークル1の全体が示されている。
【0028】
このペット用サークル1は、正面パネル2aと背面パネル2bと左右の側面パネル2c,2dの各側辺が互いに連結された周壁パネル2の上面開口部に天面パネル3が着脱自在に取り付けられたものである。
【0029】
周壁パネル2(正面パネル2aと背面パネル2bと左右の側面パネル2c,2d)および天面パネル3は、線状部材(例えば、鉄線材)により格子状に形成されている。また、周壁パネル2の上端には上フレーム5が着脱自在に取り付けられており、周壁パネル2の下部にはトレー6が取り付けられている。
【0030】
そして、周壁パネル2で囲まれた領域が仕切パネル4によって仕切られ、住居スペース1aとトイレスペース1bの2つの領域に区画されている。
【0031】
なお、本実施形態では、住居スペース1aとトイレスペース1bの2つの領域に区画されたペット用サークル1について詳細に説明するが、本発明は、例えば図9に示すように周壁パネル2で囲まれた空間が仕切られていないペット用サークル10においても適用できるものである。
【0032】
周壁パネル2の正面パネル2aと背面パネル2bと左右の側面パネル2c,2dの各側辺は、左右の側面パネル2c,2dに形成された連結部21を介して互いに連結されている。この連結部21は、側面パネル2c,2dの横線材の先端が折り返されて形成されており、正面パネル2aまたは背面パネル2bの両端の縦線材がこの折り返し部に挿通されることにより正面パネル2aと背面パネル2bと左右の側面パネル2c,2dの各側辺が連結されている。また、折り返し部の内径は、正面パネル2aまたは背面パネル2bの両端の縦線材の外径よりも若干大きく設定されており、側面パネル2c,2dが正面パネル2a・背面パネル2bに対して回動可能に構成されている。
【0033】
周壁パネル2の上端部には、後述する上フレーム5の嵌入溝51に嵌め込まれる突き出し部22が形成されている(図2参照)。この突き出し部22は嵌入溝51に対応して形成されていればよいので、図示した形態に限定されるものではなく、例えば、周壁パネル2の周縁の略全体にわたって設けられていてもよい。また、正面パネル2aと背面パネル2bの両端の縦線材は、対応する上フレーム5の角隅部を挿通可能に上方に向かって延出された延出部23とされており、その上端部には上フレーム5を固定するためのビスBを螺合する螺子溝が形成されている。
【0034】
正面パネル2aの住居スペース1a側とトイレスペース1b側には、それぞれペットが出入り可能な出入口が開口されており、この出入口を開閉するペット用扉24a,24bが開閉自在に取り付けられている。各ペット用扉24a,24bにはスライド自在なロック部材25が取り付けられており、ペット用扉24a,24bを閉鎖した状態を保持できるようになされている。また、住居スペース側の扉24aを開放した状態で保持できるように、対応する正面パネル2aにロック部材25の係入部251と係合する受け部26が形成されている。トイレスペース側の扉24bは、住居スペース側の扉24aと略同一の大きさ・形状に形成されており、ペットが出入りできるほか、トイレの出し入れも容易にできるように図られている。
【0035】
なお、このトイレスペース側の扉24bにおいて、側面パネル2dに近接するまで回動可能に構成し、側面パネル2dにロック部材25の係入部251と係合する受け部を形成して、トイレスペース側の扉24bを開放した状態で保持できるようにしてもよい。
【0036】
側面パネル2c,2dは、左右に2分割された第1パネル27aと第2パネル27bの2つの半部から構成されている。また、第1パネル27aと第2パネル27bとは側面パネル連結部271を介して回動可能に連結されており、側面パネル2c,2dの両側辺間の略中央部から折り曲げ可能に形成されている。ここで側面パネル連結部271は、第2パネル27bの横線材の第1パネル27a側先端が折り返されて形成されており、第1パネル27aの第2パネル27b側先端の縦線材がこの折り返し部に挿通されている。また、折り返し部の内径は、第1パネル27aの第2パネル27b側先端の縦線材の外径よりも若干大きく設定されており、この縦線材を軸に第1パネル27aと第2パネル27bが回動して側面パネル2c,2dが内方に折り曲げられるようになされている(図3参照)。
【0037】
このように側面パネル2c,2dを折り曲げると、周壁パネル2を扁平状に折り畳むことができるので、コンパクトな大きさにして収納や梱包することが可能になる。
【0038】
仕切パネル4は、正面パネル2aと背面パネル2bにおいて、住居スペース1aとトイレスペース1bの境界に対応する位置に設けられた取付部28に、仕切パネルの両側端に設けられた嵌入部42を嵌め込むことにより取り付けられており、住居スペース1aとトイレスペース1bに区画している。この仕切パネル4は、線状部材(例えば、鉄線材)により格子状に形成されており、周壁パネル2の高さよりも若干低くなるような高さに設定されている。また、ペットが出入り可能な出入口が開口されており、この出入口を開閉する仕切扉41が開閉自在にスライドするように取り付けられている。
【0039】
なお、この実施形態では、住居スペース1aとトイレスペース1bに区画した場合を例にとって説明しているが、この2つの領域に区画したものに限定されず、例えば、3箇所以上の領域に区画してもよい。
【0040】
上フレーム5は合成樹脂製の断面矩形状の棒状体で形成され、角部は丸く面取りされておりペットや飼い主が傷つくことがないように安全性が確保されている。
【0041】
上フレーム5の下面には、対応する周壁パネル2の上端の突き出し部22を嵌入する嵌入溝51が形成されており(図5参照)、該嵌入溝51に周壁パネル2の上端を嵌入することにより上フレーム5が周壁パネル2に取り付けられるように図られている(図4参照)。
【0042】
また、図4に示すように、上フレーム5は複数のフレーム部材から構成されており、例示のペット用サークル1では、2本の側面フレーム部材52、2本の長尺フレーム部材53、2本の短尺フレーム部材54、および、長尺フレーム部材53と短尺フレーム部材54とを連結する2個のフレーム連結部材55とから構成されている。
【0043】
ここで、側面フレーム部材52は側面パネル2c,2dの上端に取り付けられ、フレーム連結部材55を介して連結された長尺フレーム部材53と短尺フレーム部材54は、正面パネル2a・背面パネル2bの上端に取り付けられる。
【0044】
側面フレーム部材52と、この側面フレーム部材52の両端部に対応する長尺フレーム部材53・短尺フレーム部材54のそれぞれの端部には、周壁パネル2の延出部23が挿通する挿通孔56が形成されているとともに、位置合わせ部57が形成されている。
【0045】
この位置合わせ部57は、対応する各端部がそれぞれ凹凸嵌合するようになされており、これにより各フレーム部材の位置合わせをして、さらに図6に示すようにビスBで固着する。
【0046】
また、長尺フレーム部材53の短尺フレーム部材54側、および短尺フレーム部材54の長尺フレーム部材53側のそれぞれの端部には、互いに嵌合する突条58と突条挿通孔59が設けられている。
【0047】
フレーム連結部材55は、図7に示すように、両側に長尺フレーム部材53の端部が嵌入される長尺フレーム嵌入部551と短尺フレーム部材54の端部が嵌入される短尺フレーム嵌入部552とを備えたものである。これら長尺フレーム嵌入部551および短尺フレーム嵌入部552には、上記した突条挿通孔59とほぼ同じサイズの挿通孔が形成されている。また、フレーム連結部材55の両端部には、それぞれ長尺フレーム部材53・短尺フレーム部材54の端部と嵌合するフレーム嵌合部555が形成されている。
【0048】
フレーム連結部材55の下部には、内側に向かって横断面略三角形状に突出された押え部553が形成され、天面パネル3を取り外した態様において、この押え部553の下面で仕切パネル4の上端を押えることにより仕切パネル4を保持するように図られている。また、フレーム連結部材55の下面には、正面パネル2a・背面パネル2bの横線材を引っ掛けて上フレーム5の浮き上がりを防止するためのフック部554が形成されている。
【0049】
天面パネル3は、図2に示すように、縦線材および横線材の所定個所が周壁パネル2の隣り合う突き出し部22間から外方に向かって延出された係合部31が形成されている。この係合部31の先端は、周壁パネル2に沿うように下方に屈曲され、天面パネル3が周壁パネル2の上端に取り付けられるように構成されたものである。
【0050】
なお、天面パネル3を周壁パネル2の上端に取り付けた状態において、周壁パネル2の突き出し部22は天面パネル3の上面から突出している。
【0051】
このように天面パネル3が周壁パネル2の上端に取り付けられることから、天面パネル3を周壁パネル2と上フレーム5との間に挟持して上フレーム5を周壁パネル2に取り付けることにより、天面パネル3を確実に取り付けることができる(天面パネル取付態様)。
【0052】
一方、図8に示すように、天面パネル3を取り外して上フレーム5を周壁パネル2に取り付けることにより、天面パネル3を取り外して使用することもできる(天面パネル取外し態様)。
【0053】
トレー6は、外周にわたって周壁部61が立ち上げられており、排泄物や飲食物がこぼれた場合であっても、ペット用サークル1を載置した床面などが汚れないように図られている。
【0054】
このトレー6は、図2に示すように、住居スペース1aに対応する住居側トレー部6aとトイレスペース1bに対応するトイレ側トレー部6bに区画されており、住居側トレー部6aとトイレ側トレー部6bの境界にわたって漏れ止め用突部62が形成されている。
【0055】
そして、トレー6の仕切パネル4に対応する位置には、突起63が3個所形成されており、仕切パネル4の下端部を突起63と漏れ止め用突部62との間に嵌め込んで、仕切パネル4の下部を位置決めするとともにガタツキを防止できるようになされている。また、トイレ側トレー部6bには、ペット用トイレAを所定位置で静止させるトイレ静止用突部64が形成されている。このトイレ静止用突部64は、ペット用トイレAの外枠に嵌め込まれるように形成されており、ペットの動きに伴ってペット用トイレAが動くことがなくなり、好適に排便等をさせることを可能にしている。
【0056】
また、トレー6は、バックル7を介して周壁パネル2に取り付けられるようになされている。
【0057】
このバックル7は、断面L字形のバックル本体71と、このバックル本体71に連結するリンク(図示省略)と、このリンクを連結する受台(図示省略)とからなっており、受台がトレー6の周壁部61に固定されている。また、バックル本体71の一端部にフック72が形成されるともに他端部にリンクの一方の軸が回動自在に取り付けられており、側面パネル2c,2dの下部の横線材にバックル7のフック72を係合させた後、バックル7のリンクを回動させることにより、この横線材をトレー6側に引き寄せて周壁パネル2をトレー6に固定するようになされている。
【0058】
また、バックル本体71には、所定間隔をおいて2本の溝部711が形成されており、これらの溝部711に側面パネル2c,2dにおいて互いに隣り合う第1パネル27aと第2パネル27bの側端の縦線材がそれぞれ嵌入されるように図られている。このように構成されているので、面一になるように配置された第1パネル27aと第2パネル27bとを下部において確実に固定することができる。
【0059】
なお、第1パネル27a・第2パネル27bの上部においては、上フレーム5の側面フレーム部材52により固定されているので、上記したバックル7による押え機能とも相俟って側面パネル2c,2dの折れ曲がり部分のガタツキを確実に防止するとともに、周壁パネル2の形態を保持することが可能となっている。
【0060】
次に、上記構成のペット用サークル1を組み立てる手順について説明する。
【0061】
梱包された状態では、正面、背面、左右の側面の4枚のパネル2a,2b,2c,2dが連結され、側面パネル2c,2dがそれぞれ内方に向かって屈曲されて周壁パネル2が扁平状に折り畳まれているので、まず、側面パネル2c,2dの第1パネル27aと第2パネル27bを回動させて側面パネル2c,2dを面一にして周壁パネル2を平面視矩形状にする。
【0062】
次いで、バックル7のフック72を側面パネル2c,2dの下部の横線材に係合し、トレー6を周壁パネル2にバックル7を介して取り付ける。この場合において、バックル本体71の2本の溝部711に第1パネル27aと第2パネル27bの側端の縦線材をそれぞれ嵌入する。
【0063】
続いて、周壁パネル2の上方から仕切パネル4を挿入していき、仕切パネル4の下端部をトレー6の漏れ止め用突部62と突起63との間に嵌め込むとともに、正面パネル2aと背面パネル2bの取付部28に仕切パネル4の嵌入部42を嵌め入れる。
【0064】
天面パネル3を取り付ける場合、天面パネル3の係合部31を周壁パネル2の上端に取り付け、上フレーム5の側面フレーム部材52の嵌入溝51に側面パネル2c,2dの突き出し部22が嵌めこまれるように、側面フレーム部材52を上方から配置する。
【0065】
次に、フレーム連結部材55を介して長尺フレーム部材53と短尺フレーム部材54とを連結し、フレーム連結部材55のフック部554に正面パネル2a・背面パネル2bのそれぞれの対応する横線材を引っ掛けるとともに、連結した長尺フレーム部材53と短尺フレーム部材54の両端部と、側面フレーム部材52の両端部の各挿通孔56に挿通した周壁パネル2の延出部23をそれぞれビスBにより螺着する。ここで、フレーム連結部材55を介して長尺フレーム部材53と短尺フレーム部材54とを連結して正面パネル2a・背面パネル2bに取り付ける過程において、まず長尺フレーム部材53にフレーム連結部材55を取り付け、フック部554を対応する横線材に引っ掛けた後に短尺フレーム部材54をフレーム連結部材55に取り付けるなど、使用者の便宜に合わせて取り付け手順を選択することが可能である。
【0066】
なお、天面パネル3を使用しない場合は、上記した上フレーム5の取付作業と同様の作業を直接周壁パネル2に対して行う。この場合、仕切パネル4の上端を上フレーム5のフレーム連結部材55の突出部553の下面で押えるので、仕切パネル4が確実に取り付けられる。
【0067】
次に、上記構成のペット用サークル1の使用方法の一例に関し、ペットにトイレの躾をする方法について説明する。
【0068】
まず、ペット用トイレAをトイレスペース1bに設置する、この際、ペット用トイレAの外枠をトレー6のトイレ静止用突起64に嵌め込んで、ペット用トイレAが不測に動かないようにする。
【0069】
次いで、ペット用扉24aを開けて、ペットを住居スペース1a内に入れる。
【0070】
飼い主(使用者)がペットの排泄が近づいてきたと察知した場合、仕切扉41を開けて、ペットをトイレスペース1bのペット用トイレAに誘導する。その後、仕切扉41を閉鎖する。
【0071】
ペットがペット用トイレAで排泄し終えると、トイレで排泄したことを誉め、仕切扉41を開けて、住居スペース1aにペットを入れる。
【0072】
なお、ペットの出入りは、ペット用扉24aとトイレスペース1b側の24bの両方を用いて行うことも可能である。
【0073】
ペット用トイレAのシーツを交換する際には、トイレスペース1b側のペット用扉24bを開けて、ペット用トイレAを取り出す。
【0074】
このように住居スペース1aとトイレスペース1bに区画することにより、トイレスペース1bをペット用トイレAを置くためだけの空間として使用することができ、また、住居スペース1aには、食器やベッドを置くことができるので、使い勝手がよい。さらに、住居スペース1aとトイレスペース1bとの間が仕切パネル4によって仕切られているので、飼い主がペットをトイレに誘導するのが容易で、トイレに誘導されたペットは、トイレから離れることがない。したがって、ペットに対してトイレの躾を好適に行うことが可能になる。
【0075】
なお、図9には本発明のペット用サークルの変形例が示されており、上記した実施形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付している。
【0076】
このペット用サークル10は、周壁パネル2で囲まれた空間は区画されず1部屋で構成され、ペット用扉24が1つ設けられているものであり、構成が簡単で利便性の高いものとなっている。
【0077】
以上、本発明の実施の形態について、一例としての実施例について説明したが、上述した実施例に限られるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、正面パネルと背面パネルと左右の側面パネルの各側辺が互いに連結された周壁パネルの上面開口部に天面パネルが着脱自在に取り付けられたペット用サークルに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施形態に係るペット用サークルの全体を示す斜視図である。
【図2】図1のペット用サークルの周壁パネルと天面パネルを分解した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のペット用サークルの周壁パネルを折り畳む状態の概略を示す平面図である。
【図4】図1のペット用サークルの上フレームを取り付ける状態を分解して示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るペット用サークルの上フレームの側面フレーム部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係るペット用サークルの上フレームを取り付ける状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るペット用サークルの上フレームのフレーム連結部材を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るペット用サークルの天面パネル取り外し態様を示す斜視図である。
【図9】本発明の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0080】
1 ペット用サークル
2 周壁パネル
2a 正面パネル
2b 背面パネル
2c,2d 側面パネル
3 天面パネル
4 仕切パネル
5 上フレーム
51 嵌入溝
52、53、54、55 フレーム部材
6 トレー
7 バックル
【出願人】 【識別番号】591009255
【氏名又は名称】株式会社ヤマヒサ
【出願日】 平成19年2月19日(2007.2.19)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2008−199933(P2008−199933A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−38270(P2007−38270)