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ペット用保温具 - 特開2008−136369 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ペット用保温具
【発明者】 【氏名】伊藤 教行

【要約】 【課題】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消して、冬季等の低温時においてペット等生体の保温を効果的に行うことのできる保温器具を提供する。

【解決手段】シート状発泡ウレタン等表面に詳細な気泡有する有機性部材にアルミライナーなど比熱の低い素材を保温部として積層して一枚のシート状に加工し、保温部同士が接触する状況でシートを更に積層し、中央部に自在に発熱体を挿入せしめることが可能な空間を残し、その周囲を溶着もしくは接着せしめることにより、発熱体の発熱の熱伝達を保温部により迅速にシート全体に伝達せしめ、断熱部により発熱体の発熱の温度を適温コントロールしながらシート表面に伝達せしめる。シート表面に現れる温度は、断熱部の厚み並びに使用する材料等を選択することにより、自在に設定することが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の比熱の高い材料を使用した断熱層と、その内部にシート状の比熱の低い材料を使用した保温層と使い捨てカイロなどの発熱体を自在に配置することができる発熱体保持部と自在に配置可能な発熱体とを有することを特徴とした保温器具
【請求項2】
前記保温部が発熱体保持部を上下から包み込む構造を有する請求項1の保温器具
【請求項3】
前記発熱体保持部の入り口部分に自在に開閉できる開閉部と、使用時に発熱体が外部に落下することを防止する発熱体固定部とを有する請求項1〜2のうちいずれか一項記載の保温器具
【請求項4】
前記保温器具本体の上側面に破損防止用カバーが施されている請求項1〜3のうちいずれか一項記載の保温器具。
【請求項5】
前記保温部と発熱体保持部に発熱体の酸化反応を安定化させる目的の通気口を有する請求項1〜4のうちいずれか一項記載の保温器具。















【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、保温器具に関し、若しくは、冬季等低温時における生体の保温を適切に行い、快適な生活環境を提供することができ保温器具に関する。
【背景技術】
【0002】
冬季の低温時において、ペット用品等において犬・猫等の家庭で飼育するペットなどに対して過ごし易い環境を提供する為に、従前より、ペット用の保温器具が種種提案されている。かかる保温器具の中でも、その上にペット等生体をよこたわらせることにより直接その身体を保温し、ペットにとって快適である一定の温度に保温器具とペットとの接触面を保つことが可能なマット状の保温器具として、いわゆる保温マットが開示されている。(特許3589643等)
【0003】
これまでに提案されているペット用等生体を保温する保温器具としては、トップシートとして厚さ2mm程度で40倍程度発泡を施した発泡ポリエチレンを使用し、また、気泡性緩衝材層としては一般に市販されている層厚5mm程度の、素材の厚さ15μmのポリエチレン製エアーキャップ(登録商標)を使用し、この下面に体温反射層としてアルミライナーを貼着して用い、さらに、断熱層として厚さ10mm程度で40倍発泡程度の発泡ポリエチレンを用いたもので、これら断熱層、体温反射層、気泡性緩衝材層、トップシート層を下から順に積層したものを、表面強度を上げるためにエンボス加工を施したポリプロピレン製の不織布を袋状に加工した外部カバーに収容して、犬・猫等生体用の保温シートとしたもの等が製品化されている。
【0004】
また、これ以外にも、面状発熱体等の電熱ヒータを熱源とし、熱源を発泡ポリエチレンの断熱材料で挟み込み、その外部をオレフィンなどの素材でコートし、防水加工を施した生体保温用電熱ヒータが製品化されている。
【0005】
しかしながら、上記の保温マットの場合、体温反射層としてアルミライナーの使用を試みているが、実際に体温から放射される赤外線に関しては、体温反射層の上部に配置する空気層を含む有機樹脂材料に吸収され、実際には反射層に到達する赤外線はごく微量であり、また反射せしめた赤外線に関しても、再び被保温物であるペットに到達するには、再び上部有機樹脂層を透過する必要があり、実際にペットの保温に体温反射が有効に働く構造とはなりえない場合があった。
【0006】
また、保温層として気泡性緩衝材を使用しているが、気泡緩衝材を構成している樹脂シート自体が断熱構造を有しており、その内部にさらに空気層を密閉させる構造を有している為に、この気泡性緩衝材自体が完全な断熱構造となって、ペットの体温自体を反射層であるアルミライナーに到達させることを拒む結果を誘発し、ペットが着座してからマット自体が保温に適する温度に到達するまでに時間的なタイムラグが生じ、特に使用する雰囲気温度が摂氏5℃以下の場合には、保温に好適な温度帯に到達するまでに、ペットがマットから移動してしまう場合が多く見られるという難点があった。
【0007】
さらに、積層する気泡性緩衝材自体の物性特徴である対過重性の弱さから、部材同士を熱溶着することが困難であり、製品として加工を施す際に、人的作業により積層した部材を粘着テープで接合せしめ、さらに袋状に加工した不織布カバーに人的作業により挿入する工程が必要で、人的作業の労務費が製品原価に多くの影響を及ぼすことから、製品価格の削減等が困難であるのが現状である。また、積層部材を粘着テープにより接合するために、部材自体が擦れて静電気並びに使用時に音が発生し、音に敏感なペットが使用をいやがる場合が多く見られた。
【0008】
また、電熱ヒータを使用した製品においては、過剰加熱の防止の為に、発熱を制御するサーモスタット等の安全装置を付加する必要あり、製品自体の価格が高価なものとなってしまう傾向があり、さらに犬や猫などの保温器具に使用する場合、生体による破壊の恐れも存在した。
【特許文献1】特号特許3589643号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消して、鉄粉の酸化する時の発熱を利用した安価ないわゆる使い捨てカイロなどを発熱体として利用し、そのままでは高すぎる発熱温度を生体の保温に快適な温度に自在にコントロールできる断熱部を有し、面積の小さな発熱体の発熱を、保温器具全体に効果的に伝達せしめる保温部を有した保温方法を発明し、冬季等の低温時においてペット等生体の保温を効果的に行うことのできる保温器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の保温器具は、シート状発泡ウレタン等表面に詳細な気泡有する有機性部材にアルミライナーなど比熱の低い素材を保温部として積層して一枚のシート状に加工し、保温部同士が接触する状況でシートを更に積層し、中央部に自在に発熱体を挿入せしめることが可能な空間を残し、その周囲を溶着もしくは接着せしめることにより、発熱体の発熱の熱伝達を保温部により迅速にシート全体に伝達せしめ、断熱部により発熱体の発熱の温度を適温コントロールしながらシート表面に伝達せしめる。シート表面に現れる温度は、断熱部の厚み並びに使用する材料等を選択することにより、自在に設定することが可能となる。シート表面に接触する生体もしくは生体を保持せしめた器具は、その使用環境により自在にコントロールされた発熱温度により、長時間非常に安定し、且つ安価なコストで快適な環境を保つことが可能となる。
【0011】
本発明の保温器具は断熱部と保温部と発熱体保持部と発熱体並び発熱体固定部で構成され、その各々の部材は熱溶着もしくは接着させ一体化されたマット状を有している為に、製品の意匠として自在な形にビク抜き等で加工することが可能である。
【0012】
かかる保温部では、発熱体の発熱を効果的にシート全体に伝達せしめ、その温度を保温器具内部で効果的に保つことを目的とするために、シート状に加工された表面に鏡状加工を施すことが好適である。
【0013】
また、断熱部では、発泡ウレタン等床など保温器具を使用する下部からの冷気を遮断せしめ、発熱体の発熱を保温器具表面において適温にコントロールする効果のある素材を使用するが、発泡ウレタン程度の断熱効果を有する材料であれば、特に限定する必要はない。また、保温器具自体の下層部分にも断熱構造を有しているので、断熱部の厚みも3mm以上であれば、特に性能的には限定されるものではない。
【0014】
さらに発熱体の発熱体保持からの脱落を防止するために配置する発熱体固定部は、発熱体を保温器具に挿入する為の開閉口の使用時における閉鎖を目的とするものであり、ベルクロ(商品名)など自在に開閉が可能であり、発熱体を固定保持することが可能な強度を有する部材を使用することが好適である。
【0015】
さらに保温器具を直接犬猫などペットに使用する場合においては、ペットの爪や噛みによる保温器具の破壊を防止する目的で、保温器具全体を布もしくはシート状のカバーが覆うことが好適である。
【0016】
また発熱体に鉄分・水・バーミキュライト・塩分などを使用したいわゆる使い捨てカイロを使用した場合における安定した酸化発熱反応の為に、発熱体保持部の上部に、外気を取り入れるための通気口を設けることが好適である。
【発明の効果】
【0017】
以上説明してきたように、本発明保温器具によれば、安価な材料を効果的に使用することにより、冬季等低温時における生体の保温を効果的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の具体的な実施の形状について図面を参照しつつより詳細に説明する。
図1に、本発明の保温器具1の一好適例の断面図を示す。図示するように、保温具1は、積層された断熱部2-1と2−2並びに保温部3−1と3−2を備え、保温器具の中心部には、発熱体5を挿入し保持せしめる発熱体保持部4を設置する。また、発熱体保持部4の入り口部分には、発熱体挿入時の発熱体の保温器具からの落下脱落を防止し、発熱体保持部の挿入口を閉鎖する発熱体固定部6−1並びに6−2が設置される。保温器具の発熱体保持部に挿入された発熱体は、その発熱を保温部により保温器具の内部前面に伝達せしめ、断熱部によって使用する環境に適当な状況まで温度が下げられた状況で保温器具表面に発露する。
【0019】
また、本発明の保温器具1は積層される全ての部材が、ホットメルト若しくは熱蒸着、もしくは熱溶着または接着によって結合させ、一体化された構造を有する。したがって、保温器具1は自在に任意な形に加工することが可能である。
【0020】
保温部3−1もしくは3−1の材料としては、例えば、金属材料や比熱容量の低いカーボン等を挙げることができるが、特には、コスト的に安価であり、比較的軽量で取扱い性のよいアルミニウム並びにアルミニウム合金をシート状の箔に加工したものを用いることが好適である。
【0021】
断熱部2−1の上側面は、ペットが安定して乗ることができるようある程度平坦に形成することが必要であるが、それ以外には特に形状等の制限はなく、多少の凹凸を有するものであってもよい。本発明においては、特には、断熱部2の素材が硬度に乏しく、ペットの爪等で破損する可能性が高い為に、上側面に布等ペットの爪が入り辛い素材を貼り合わせもしくは保温器具全体を布などで包み込むことが好適であり、これにより上にのったペットの爪等により断熱部2−1の破損を防止することができる。
【0022】
断熱部2−1並びに2−2の素材は、比熱容量が高く、熱伝達の少ない素材であり、素材自体が軽い素材であれば、特に素材の制限をされる必要はない。ただし、発泡素材等で内部に有機溶剤等の在留の可能性がある場合は、有機溶剤臭を嫌がり生体が保温具に乗らない可能性が生ずる為に注意が必要である。また、厚みに関しても、床面の冷気が3−2の保温部に影響を及ぼさない断熱性能が満たされれば、特に制限されるものではない。
【0023】
発熱体5には、鉄粉・水・活性炭・バーミキュライト・食塩などを材料とした保温用の簡易カイロであるいわゆる使い捨てカイロを好適に使用できる。この使い捨てカイロは、発熱持続時間が20時間前後と長く、発熱平均温度も50℃以上を有するために、生体を保温する目的で使用するには価格も安価であり、最適である。
【0024】
発熱体5に鉄粉・水・活性炭・バーミキュライト・食塩などを材料とした温用の簡易カイロであるいわゆる使い捨てカイロを使用した場合に、これら材料の安定した発熱反応を維持促進せしめる目的で、発熱体保持部の上部に通気口を設けることが好適である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の保温器具の一好適例を示す断面図である。
【図2】図1に示す保温器具の使用状態を示す斜視図である。
【図3】保温器具の積層状態を示す拡大図斜視図である。
【図4】発熱体保持部に設けられた通気口の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 保温器具
2−1 2−2 断熱部
3−1 3−2 保温部
4 発熱体保持部
5 発熱体
6−1 6−2 発熱体固定部
7 外部カバー
8 通気口


【出願人】 【識別番号】500200650
【氏名又は名称】伊藤 教行
【出願日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−136369(P2008−136369A)
【公開日】 平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願番号】 特願2006−323245(P2006−323245)