| 【発明の名称】 |
釣針及び釣針セット |
| 【発明者】 |
【氏名】平原 研治
|
| 【要約】 |
【課題】ラインの長手方向に対して略直交した姿勢で当該ラインに確実に固定される釣針の提供。
【解決手段】この釣針20は、主としてワーム(ルアー)が装着されるものであり、ダウンショットリグに採用される。釣針20は、本体21と、オフセット部22と、連結部23とを有し、これらは、一体的に形成されている。連結部23は、オフセット部22に略直交するように連続している。連結部23は、真直部28を備え、この真直部28の長さcは、1.5mm〜2.5mmに設定される。この真直部28は、ラインLに沿って配置され、ラインLが巻回されることによって、ラインLに固定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸部及び軸部に連続する懐部を有する釣針本体と、 釣針本体の軸部側端部に当該軸部の軸方向に沿って連続し、クランク状に形成されたオフセット部と、 オフセット部に略直交する方向に連続し、ラインの長手方向に沿って配置された状態で当該ラインに連結される真直棒状に形成された真直部を有する連結部とを備えた釣針。 【請求項2】 上記真直部は、1.0mm〜5.0mmの長さに設定されている請求項1に記載の釣針。 【請求項3】 上記請求項1又は2に記載の釣針と、 上記連結部の外径寸法よりも小さい内径寸法に形成された可撓性材料からなる管状部材とを備えた釣針セット。 【請求項4】 上記連結部の端部は、当該連結部が上記管状部材に挿通された状態で当該管状部材の端面に当接する当接部を備えている請求項3に記載の釣針セット。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、ルアー(主として「ワーム」と称されるルアー)が装着される釣針の構造及びこの釣針を含む釣針セットに関するものである。 【背景技術】 【0002】 図6は、従来のルアー用の釣針の正面図であり、図7は、平面図である。 この釣針1は、主として、ワームと称される非常に可撓性に富んだルアーが装着される釣針である。この釣針1は、基部2と、軸部3と、これらを連続させるオフセット部4と、軸部3に連続する懐部5とを有して構成されている。基部2の端部6は、図7が示すように、円環状に形成されている。釣糸(一般に、「ライン」と称される。)は、この端部6に連結されるようになっており、この端部6は、特に「アイ」と称される。 ワームは、この釣針1が突き刺されることによって、当該釣針に装着固定されるようになっており、従来のルアー用の釣針は、ワームを確実に装着固定するいため等を目的として、種々の改良がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。 【0003】 図8は、釣針1が使用されたダウンショットリグ7を模式的に示している。 同図が示すように、このダウンショットリグ7では、ライン8の下端部にシンカー9が装着されており、ライン8の中間位置(シンカー9の上方)において上記釣針1が連結されている。釣針1には、ワーム10が係止されている。 釣人は、このダウンショットリグ7を水中で操作することにより、ワーム10は、実際に泳いでいるように演出される。 【0004】 【特許文献1】特開2001−224280号公報 【特許文献2】特開2000−32875号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、釣針1は、その端部6にライン8が連結されることによって当該ライン8に取り付けられるのであるが、この端部6が円環状に形成されていることから、ライン8が端部6に強固に結びつけられた場合であっても、釣針1は、ライン8に確実に固定されず、図8が示すように、ライン8に対して回動し、下方へ角度θだけ傾斜してしまう傾向にある。 【0006】 ダウンショットリグ7が採用される場合には、釣針1の姿勢(すなわち、ワーム10の姿勢)は、可及的水平に保たれることが要請される。つまり、釣針1の上記傾斜角度θの絶対値は、小さいほど好ましい。 そこで、本発明の目的は、釣糸の長手方向に対して略直交した姿勢で当該釣糸に確実に固定され得る釣針及び釣針セットを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 (1) 上記目的が達成されるため、本願に係る釣針は、軸部及び軸部に連続する懐部を有する釣針本体と、釣針本体の軸部側端部に当該軸部の軸方向に沿って連続し、クランク状に形成されたオフセット部と、オフセット部に略直交する方向に連続し、ラインの長手方向に沿って配置された状態で当該ラインに連結される真直棒状に形成された真直部を有する連結部とを備えたことを特徴とするものである。 【0008】 この釣針は、主としてワームと称されるルアーに適用される。 この構成によれば、連結部は、ラインの長手方向に沿って配置される。連結部は、真直棒状に形成された真直部を有するから、例えば所定長さに切断された他の釣糸によって、真直部の軸方向に沿って当該連結部とラインとが強固に結び付けられる。これにより、連結部のラインの長手方向に対する角度が変化することはない。 なお、連結部がラインに結び付けられる方法は、既知の様々な方法が採用され得る。例えば、当該ライン自体が連結部に結び付けられるようなノットが採用されてもよいことは勿論である。 【0009】 この連結部には、オフセット部が連続され、さらにオフセット部には釣針本体が連続される。オフセット部は、連結部に対して略直交しているから、釣針本体は、連結部に対して略直交することになる。したがって、連結部が前述のようにラインに結び付けられると、オフセット部及び釣針本体は、ラインの長手方向に対して略直交した姿勢が保持される。 【0010】 ワームは、その頭部から釣針本体の先端に突き刺され、懐部及び軸部を経てオフセット部にまで挿通される。そして、ワームの胴部に釣針本体の先端が突き刺されることにより、当該ワームは、オフセット部及び釣針本体の先端部分によって支持された状態で当該釣針に装着される。このとき、上記オフセット部が設けられているので、ワームの頭部と胴部とが略同一平面上に配置されることになり、ワームは、より自然な姿勢に保持される。 【0011】 上記真直部は、1.0mm〜5.0mmの長さに設定されているのが好ましい。 真直部の長さがかかる寸法に設定されることにより、連結部のラインの長手方向に対する角度は、確実に保持される。 【0012】 (2) また、上記目的が達成されるため、本願に係る釣針セットは、上記対針と、上記連結部の外径寸法よりも小さい内径寸法に形成された可撓性材料からなる管状部材とを備えたことを特徴とするものである。 【0013】 この構成によれば、ラインが管状部材に挿通された状態で、上記連結部が管状部材の内側に嵌め込まれる。管状部材の内径寸法は、上記連結部の外径寸法よりも小さいから、当該連結部は管状部材の内側に圧入されることになる。これにより、管状部材に所定の緊迫力が発生し、この緊迫力によって、上記連結部は、ラインに固定され、且つ連結部のラインの長手方向に対する角度が変化することはない。 【0014】 また、上記連結部の端部は、当該連結部が上記管状部材に挿通された状態で当該管状部材の端面に当接する当接部を備えているのが好ましい。 この構成では、連結部が管状部材に挿通された状態で当接部が管状部材の端面に当接するから、当該連結部が不用意に管状部材から抜けてしまうことがないという利点がある。 【発明の効果】 【0015】 以上のように本発明によれば、真直棒状に形成された連結部がラインの長手方向に沿って配置された状態で当該ラインに結び付けられることにより、釣針本体がラインの長手方向に対して略直交する姿勢に保持される。したがって、ダウンショットリグが採用された場合に、釣針に装着されたルアー(ワーム)は、水中において略水平な姿勢に保持されるので、釣人は、簡単にワームがよりリアルな泳ぎをするように演出することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0017】 <第1の実施形態> 図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣針の正面図である。 この釣針20は、主としてワーム(ルアー)が装着されるようになっており、後に詳述されるが、ラインLに対して略直交するように取り付けられるようになっている。 釣針20は、本体21(釣針本体)と、オフセット部22と、連結部23とを備えている。釣針20は、例えば炭素鋼等からなる線状部材により構成されており、上記本体21、オフセット部22及び連結部23は、同図が示すように、略同一平面上(図1の紙面上)で連続して一体的に形成されている。なお、上記本体21、オフセット部22及び連結部23が略同一平面上で一体的に形成されるほかに、例えば、本体21がその軸方向に沿って若干螺旋状に、つまり、いわゆる「ひねり」が形成されていてもよい。 【0018】 本体21は、軸部24と、懐部25とを備えている。軸部24は、略真直に形成されており、懐部25は、軸部24に連続して湾曲形成されている。懐部25の先端部は、いわゆるバーブ26が形成されている。軸部24の軸方向寸法、懐部25の曲率半径等は、ターゲットとなる魚のサイズに応じて適宜設計変更され得る。 オフセット部22は、図1が示すように、上記軸部24に連続し、クランク状に(略L字状に)形成されている。このオフセット部22が設けられることにより、本体21は、連結部23の位置(ラインLに対する釣針20の取付位置)に対して所定距離aだけオフセットされる。つまり、図1において、本体21は、ラインLに対して所定距離aだけ下方へ移動される。このオフセット部22による作用効果については、後述される。 【0019】 本実施形態に係る釣針20の特徴とするところは、連結部23の構造にある。 連結部23は、図1が示すように、オフセット部22の端部27に略直交するように連続されている。 連結部23は、真直棒状に形成された真直部28と、真直部28に連続され、真直部28に対して鋭角的に折り曲げられた折曲部29とを有する。本実施形態では、真直部28の寸法cは、1.5mm〜2.5mmの範囲で設定されるのが好ましい。ただし、この寸法は、1.0mm〜5.0mmの範囲で適宜設定され得る。 なお、折曲部29は、真直部28に対して鋭角的でなく鈍角的に折り曲げられていてもよいし、また、折曲部29が省略されてもよい。 【0020】 図2は、釣針20が使用されたダウンショットリグ30を表す図であり、釣針20がラインLに取り付けられる要領を図示している。ダウンショットリグ30は、次のようにして構成される。 ラインLに釣針20が結び付けられる。このとき、連結部23の真直部28がラインLの長手方向に沿って配置され、ラインLが例えばユニノット等の既知のノットにより真直部28に結び付けられる。つまり、ラインL自体が真直部28の軸方向に沿って螺旋状に巻回され、連結部23に結び付けられる。これにより、釣針20は、ラインLに固定される。 【0021】 このように、ラインLが真直部28の軸方向に沿って巻回されるので、真直部28は、ラインLに対して強固に結び付けられる。したがって、真直部28は、確実にラインLに沿わされ、連結部23のラインLの長手方向に対しする角度が変化することはない。つまり、釣針20の本体21は、ラインLに対して、同図が示すように略直交するように配置され、且つこの姿勢が保持される。 【0022】 上記ラインLの端部は、図2が示すように垂下する。このラインLの下端部34にシンカー35が取り付けられる。シンカー35は、いわゆる中通しタイプのものが採用され得るが、シンカー35にライン連結用のフックが設けられている場合は、ラインLとシンカー35との連結は、より容易なものとなる。 【0023】 次に、ワーム31は、その頭部32から釣針20の本体21の先端に突き刺される。そして、ワーム31は、懐部25及び軸部24を経てオフセット部22にまで挿通される。さらに、ワーム31の胴部33に本体21の先端が突き刺されることにより、ワーム30は、オフセット部22及び本体21の先端部分によって支持された状態で釣針20に装着される。 このとき、オフセット部22によって、本体21は、ラインLに対して所定距離aだけ下方へ移動されるので(図1参照)、ワーム31の頭部32と胴部33とが略水平に(略同一平面上に)配置されることになる。したがって、当該ダウンショットリグ30が水中に投入された場合には、ワーム30は、より自然な姿勢に保持される。 【0024】 このように構成されたダウンショットリグ30が水中に投入されたときは、前述のように、釣針20の本体21がラインLに対して略直交するように配置され、且つこの姿勢が保持される。したがって、ワーム30は、水中において略水平な姿勢に保持され、釣人は、簡単にワーム30がよりリアルな泳ぎをするように演出することができる。 【0025】 <第2の実施形態> 次に、本発明の第2の実施形態について説明される。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る釣針セット40の構成を示す正面図である。 この釣針セット40は、釣針41と、固定用ゴム管42(管状部材)とを備えている。本実施形態が上記第1の実施形態と異なるところは、この固定用ゴム管42が備えられている点、及び釣針41は、上記釣針20と略同様の構成であるが、釣針41の連結部43は、単純に真直な棒状に形成されている点である。なお、釣針41のその他の構成については、上記釣針20と同様である。 【0026】 固定用ゴム管42は、例えばポリ塩化ビニル等により構成されており、可撓性に富む。固定用ゴム管42は、同図が示すように単純な円柱状に形成されており、その内径寸法は、釣針41の連結部43の外径寸法よりも小さく設定されている。 具体的に本実施形態では、固定用ゴム管42の内径寸法d1は、0.2mmに設定され、上記連結部43の外径寸法d2は、0.5mmに設定されている。ただし、上記寸法d1は、0.2mm〜1.0mmの範囲で適宜設定され、上記寸法d2は、0.2mm〜1.0mmの範囲で適宜設定される。 【0027】 本実施形態では、まず、ラインLが固定用ゴム管42に挿通され、釣針41の連結部42が固定用ゴム管42の内側に嵌め込まれる。固定用ゴム管42の内径寸法d1は、連結部43の外径寸法d2よりも小さいから、この連結部43は、固定用ゴム管42の内側に圧入されることになる。これにより、固定用ゴム管42に所定の緊迫力が発生し、この緊迫力によって、連結部43は、ラインLに固定され、且つ連結部43のラインLの長手方向に対する角度が変化することはない。 このように本実施形態に係る釣針セット40では、釣針41の本体21がラインLに対して略直交するように配置され、且つこの姿勢が保持されるので、釣針41に装着されたワームは、水中において略水平な姿勢に保持され、釣人は、簡単にワームがよりリアルな泳ぎをするように演出することができる。 【0028】 また、図4は、本実施形態の変形例に係る釣針45の要部拡大正面図であり、図5は、図4におけるV−矢視図である。 この変形例に係る釣針45が上記第2の実施形態に係る釣針41と異なるところは、連結部43の下端部に当接部46が形成されている点である。なお、釣針45のその他の構成については、上記釣針41と同様である。 上記当接部46は、図4が示すように、略三角形状に形成されており、その頂部48が下方に位置する。本変形例では、この頂部48は、略球面状に形成されている。また、この当接部46の底面部49は、連結部43から横方向(連結部43の径方向)に突出している。 なお、この当接部46は、連結部43の下端部が圧延されることにより形成されるが、当接部46が別部材として構成され、連結部43に固着されていてもよい。 【0029】 この変形例に係る釣針45では、上記実施形態と同様に、連結部43が固定用ゴム管42に圧入される。そして、連結部43が固定用ゴム管42に貫通した状態で、上記底面部49が固定用ゴム管42の底面に当接する。したがって、この当接部46によって、連結部43が固定用ゴム管42から不用意に抜脱されることはなく、釣針45は、ラインLに確実に固定されるという利点がある。 しかも、本変形例では、当接部46の頂部48が球面状に形成されているから、連結部43が固定用ゴム管42に圧入される際に、固定用ゴム管42が損傷を受けることがなく、連結部43は、固定用ゴム管42に容易に貫通される。 【0030】 上記当接部46は、本変形例では略三角形状に形成されているが、当接部46の形状は、例えば球状等、他のさまざまな形状が採用され得る。要するに、当接部46の外径寸法が上記固定用ゴム管42の内径寸法よりも大きく、固定用ゴム管42に貫通した連結部43が不用意に固定用ゴム管42から抜け出ることが防止される形状であればよい。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣針の正面図である。 【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係る釣針が使用されたダウンショットリグを表す図である。 【図3】図3は、本発明の第2の実施形態に係る釣針セットの構成を示す正面図である。 【図4】図4は、本発明の第2の実施形態の変形例に係る釣針の要部拡大正面図である。 【図5】図5は、図4におけるV−矢視図である。 【図6】図6は、従来のルアー用の釣針の正面図である。 【図7】図7は、従来のルアー用の釣針の平面図である。 【図8】図8は、従来のルアー用の釣針が使用されたダウンショットリグ7模式的に示す図である。 【符号の説明】 【0032】 L ・・・ライン 20・・・釣針 21・・・本体 22・・・オフセット部 23・・・連結部 24・・・軸部 25・・・懐部 27・・・端部 28・・・真直部 29・・・折曲部 30・・・ダウンショットリグ 31・・・ワーム 34・・・下端部 35・・・シンカー 40・・・釣針セット 41・・・釣針 42・・・固定用ゴム管 43・・・連結部 45・・・釣針 46・・・当接部 48・・・頂部 49・・・底面部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
|
| 【出願日】 |
平成19年12月13日(2007.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
|
| 【公開番号】 |
特開2008−79620(P2008−79620A) |
| 【公開日】 |
平成20年4月10日(2008.4.10) |
| 【出願番号】 |
特願2007−321483(P2007−321483) |
|