| 【発明の名称】 |
糸巻き |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 冨士太
【氏名】石川 勝彦
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| 【要約】 |
【課題】巻いてある糸を解いたとき、その糸に巻き癖がつかず、しかも糸を解く作業が容易に行える。
【構成】上壁12と下壁14が互いに平行に配置され、上壁12及び下壁14の一方の端部が端壁16によって結合され、他方の端部が開放端部とされている。上壁12の内面に下壁14に向かって短円筒状部20が設けられ、下壁14の内面に、上壁12に向かって突出して短円筒状部22が設けられている。上壁12内面の端壁16側から開放端部側に向かって舌片部24が伸延し、それの中途の裏面が短円筒状部20に結合され、先端部が円弧状に形成されている。下壁14内面の端壁16側から開放端部側に向かって舌片部26が伸延し、中途の裏面が短円筒状部22に結合され、先端部が円弧状に形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1及び第2の主壁が互いに平行に配置され、第1及び第2の主壁の一方の端部が結合体によって結合され、第1及び第2の主壁の他方の端部が開放端部とされている本体部と、 第1の主壁の内面に、第2の主壁側に向かって突出して設けられ、少なくとも前記開放端部側に位置している部分が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している第1の突出部と、 第2の主壁の内面に、第1の主壁側に向かって突出して設けられ、少なくとも前記開放端部側に位置している部分が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している第2の突出部と、 第1の主壁の内面の前記結合体側から前記開放端部側に向かって伸延し、中途の裏面が第1の突出部の突出端部に結合され、前記開放端部側の先端部が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲し、少なくとも前記開放端部側の先端部が可撓性を有する第1の片状部と、 第2の主壁の内面の前記結合体側から前記開放端部側に向かって伸延し、中途の裏面が第2の突出部の突出端部に結合され、前記開放端部側の先端部が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲し、少なくとも前記開放端部側の先端部が可撓性を有する第2の片状部とを、 具備する糸巻き。 【請求項2】 請求項1記載の糸巻きにおいて、第1及び第2の突出部間に、糸がその中心で折り畳まれたほぼ8の字状に掛け渡され、その糸の先端部が前記解法端部側にある糸巻き。 【請求項3】 請求項1記載の糸巻きにおいて、第1及び第2の片状部が、前記中途からそれぞれ前記結合体側に向かうに従って幅が狭く形成されている糸巻き。 【請求項4】 請求項1記載の糸巻きにおいて、前記本体部が、その周囲を包囲する状態にケースに収容されている糸巻き。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば釣り糸の幹糸やハリスを巻く糸巻きに関する。 【背景技術】 【0002】 例えば、幹糸を巻回する糸巻きとしては、例えば特許文献1に開示されたような円筒の両端にフランジを形成し、円筒部に幹糸を巻くものがある。 【0003】 【特許文献1】特開2005−000151号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1の技術では、糸が円筒状部に巻かれるので、巻き癖がつかない。しかし、糸を引き出す際、フランジを手でつまんで、円筒の回りに沿って糸を解かなければならず、その作業が面倒である。 【0005】 本発明は、糸に巻き癖がつかず、しかも糸を解く作業が容易である糸巻きを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の一態様の糸巻きは、本体部を有している。本体部は、互いに平行に配置された第1及び第2の主壁を有している。第1及び第2の主壁は、例えば正方形または長方形状の板状体とすることもできるし、円板や楕円板、小判型の板状体等の種々の形状とすることができる。第1及び第2の主壁の一方の端部が結合体によって結合され、第1及び第2の主壁の他方の端部が開放端部とされている。結合体は、第1及び第2の主壁の一方の端部を全面的に結合する板状のものを使用することもできるし、一方の端部の長さ方向に適当な間隔をおいて配置され、第1及び第2の主壁の一方の端部間を結合するものも使用できる。第1の主壁の内面に、第2の主壁側に向かって突出して第1の突出部が設けられている。第1の突出部において、少なくとも前記開放端部側に位置している部分が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している。同様に第2の主壁の内面に、第1の主壁側に向かって第2の突出部が突出して設けられている。第2の突出部は、少なくとも前記開放端部側に位置している部分が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している。第1及び第2の突出部は、互いに対向するように形成することが望ましい。また、第1及び第2の突出部は、凸の湾曲部は、例えば円弧状または楕円弧状とすることができる。第1の主壁の内面の前記結合体側から前記開放端部側に向かって第1の片状部が伸延し、中途の裏面が第1の突出部の突出端部に結合されている。第1の片状部の前記開放端部側の先端部が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している。第2の主壁の内面の前記結合体側から前記開放端部側に向かって第2の片状部が伸延し、中途の裏面が第2の突出部の突出端部に結合されている。第2の片状部の前記開放端部側の先端部が、前記開放端部側に向かって凸に湾曲している。第1及び第2の片状部の少なくとも前記開放端部側の先端部が可撓性を有している。第1及び第2の片状部の解法端部側の凸の湾曲部も、例えば円弧状または楕円弧状とすることができる。本体部、第1及び第2の突出部並びに第1及び第2の片状部は、例えば合成樹脂製または紙製とすることができる。 【0007】 第1及び第2の突出部間に、糸、例えば釣り糸が中心で折り畳まれたほぼ8の字状に掛け渡され、その先端部が前記開放端部側にある。このように構成された糸巻きでは、例えば、第1の突出部付近に糸の基端部が固定され、第1の突出部の開放端部側に凸の湾曲部に巻かれ、結合体の付近で折り返されて、第2の突出部の開放端部側に凸の湾曲部に巻かれ、結合体の付近で折り返されて、第1の突出部の開放端部側に凸の湾曲部を通って先端部が開放端部から外方に引き出されているとする。この状態では、糸は第1及び第2の片状部と第1及び第2の主壁部との間にあり、自然に解けることはない。この状態において、糸を外方に引くと、第1の突出部付近に位置する糸の部分が第1の片状部の先端部を撓ませて、第1の片状部の表面側に出る。この状態で更に糸を引くと、糸は結合体付近にある部分及び結合体から第2の突出部付近にあるものが解ける。更に、糸を引くと、第2の突出部の湾曲部分から第2の片状部の表面側に出て、外方に引き出される。以下、同様にして、順に糸が引き出される。 【0008】 この糸巻きでは、糸は折り畳んだ8の字状に巻かれているので、解いたときに巻き癖はついてない。しかも、糸を解くときは、単に糸の先端を直線的に引っ張るだけでよいので、引き出し作業が容易になる。 【0009】 第1及び第2の片状部を、前記中途からそれぞれ前記結合体側に向かうに従って幅が狭く形成することができる。このように構成すると、折り曲げられた8の字状の糸の結合体付近の部分が解かれたとき、第1及び第2の片状部が、糸の移動を阻害することがなく、速やかに糸を引き出すことができる。 【0010】 前記本体部は、その周囲を包囲する状態にケースに収容することができる。このようにケースに収容しておけば、携帯に便利である。 【発明の効果】 【0011】 以上のように、本発明による糸巻きでは、これに巻いた糸を解いたとき、その糸に巻き癖がつかず、しかも糸を解く作業が単に直線的に糸を引き出すだけであるので、容易に行える。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 本発明の1実施形態の糸巻き2は、図2に示すようにケース4に収容されている。ケース4は、中箱6と外箱8とからなる。中箱6は、長方形状の底壁6aと、それの両長手縁に一体に形成された側壁6b、6cと、底壁6aの両短縁に一体に形成された端壁6d、6eと、端壁6d、6eの上縁に一体に形成された係止片6f、6gとからなる。端壁6dには、後述する糸を引き出すための貫通孔10が形成されている。外箱8は、中空で扁平な直方体の両端壁を欠如させた構造である。 【0013】 糸巻き2は、図1(a)に示すように、第1及び第2の主壁、例えば上壁12と下壁14とを有している。上壁12及び下壁14は、共に同じ大きさの長方形状に形成され、両者が互いに重なり合うように平行に、所定の間隔を隔てて配置されている。これら上壁12と下壁14との一方の端部、例えば一方の短縁間が、結合体、例えば端壁16によって結合されている。端壁16は、上壁12及び下壁14の両短縁全域に結合され、両者に対してほぼ垂直である。このように本体2は、端壁16とは反対側が開放された下方端部とされた概略コ字状の側面形状をなしている。これら上壁12、下壁14及び端壁16によって本体部が形成されている。但し、下壁14の端壁16とは反対側、即ち開放端部側には、開放端部とほぼ同一形状である直方形状の閉鎖壁18が一体に形成されている。この閉鎖壁18が開放端部を閉塞している。 【0014】 上壁12の裏面、即ち下壁14側にある面の開放端部側によった位置に第1の突出部、例えば短円筒状部20が形成されている。この短円筒状部20は、上壁12の長手縁を繋ぐ方向、即ち幅方向のほぼ中央に位置している。下壁14の裏面、即ち上壁12側にある面における短円筒状部20と対応する位置に、短円筒状部22が形成されている。これら短円筒状部20、22は同じ大きさである。短円筒状部20、22は、その平面形状が円形であるので、開放端部側に向かって凸の湾曲部を有している。 【0015】 上壁12の裏面に第1の片状部、例えば舌片部24が形成されている。舌片部24は、その基端部が端壁16の近傍にあり、開放端部側に向かうに従って徐々に幅寸法(上壁12の長手縁間の方向の寸法)が拡大する拡大部24aと、拡大部24に続いて幅寸法が一定である中間部24bと、この中間部24bに続く先端部24cとを有している。この舌片部24は、その中心軸線が、短円筒状部20の中心と一致している。中間部24bの幅寸法は、上壁12の幅寸法よりもわずかに小さい。この昼間部24bにおける上壁12と面している面に短円筒状部20の突出端部が固定されている。先端部24cは、開放端部側に向かって凸の円弧状に形成されている。 【0016】 下壁14の裏面にも第2の片状部、例えば舌片部26が形成されている。この舌片部26も、舌片部24と同様に形成されている。即ち、拡大部26a、中間部26b、先端部26cを有し、これらは拡大部24a、中間部24b、先端部24cと同様に形成されている。また、舌片部26の中心軸線は、短円筒状部22の中心と一致している。 【0017】 この糸巻き2は、図3(a)に示すように、例えば長方形状の厚紙を一点鎖線で示す位置で折り曲げることによって閉塞部材18付きの本体部を形成することができる。短円筒状部20、22、舌片部24、26も厚紙製として、適切な接着剤で接着されている。従って、舌片部24、26の先端部24c、26cは、撓むことができる。なお、紙以外に合成樹脂等によって形成することもできる。 【0018】 この糸巻き2は、例えば次のようにして釣り糸28が巻回される。下壁14の一方の長手縁を14a、他方の長手縁を14b、上壁12における上記長手縁14aと同じ側の長手縁を長手縁12aと、長手縁14bと同じ側の長手縁を長手縁12b、拡大部24a、26aの縁のうち長手縁12a、14a側にある縁を24a−a、26a−a、拡大部24a、26aの縁のうち長手縁12b、14b側にある縁を24a−b、26a−bとする。釣り糸28の基端部は、下壁14または舌片部26の拡大部26aの長手縁14a側に固定されている。釣り糸28は、基端部から舌片部26と下壁14との間を円筒状部22まで伸ばされて、円筒状部22で長手縁14b側に折り返えされ、舌片部26の拡大部26aの縁26a−bの一部と交差して、端壁16の中央付近まで伸ばされる。ここまでの部分で概略楕円型の輪がほぼ形成されている。釣り糸28は、さらに、上壁12の長手縁12a側に伸ばされ、舌片部24の拡大部24aの縁24a−aと交差して、舌片部24と上壁12との間に入り、短円筒状部20で長手縁12b側に折り返され、拡大部24aの縁24a−bに交差して端壁16側に伸ばされる。釣り糸28は、さらに下壁14の長手縁14a側に伸ばされ、拡大部26aの縁26a−aに交差して舌片部26と下壁14との間に入る。このようにして、釣り糸28が一巻きされ、各輪が楕円状の8の字状にされる。以下、同様にして短円筒状部20、22間に釣り糸28が複数回にわたって巻き付けられる。なお、図3(a)、(b)では、図が複雑になるので、一巻きした状態だけを示している。 【0019】 このようにして巻き付けられた釣り糸28の先端は、例えば図3(a)に示すように舌片部24の先端部24cの中途から、閉塞壁18の中央に形成した貫通孔30を通って外部に引き出される。場合によっては、舌片部24の先端部24cの中途から釣り糸28の先端部が引き出されることもある。その後、図3(a)の一点鎖線で示す位置で厚紙が折り曲げられ、図1(a)に示す状態とされる。この状態では、釣り糸28は、8の字がその中心で折り畳まれた状態になっている。次に、図2に示す中箱6に、糸巻き2の閉塞壁18が中箱6の端壁6d側に位置するように収容し、閉塞壁18から引き出した釣り糸28を中箱6の端壁6dの貫通孔10から外部に引き出し、係止片6f、6gを底壁6aと平行になるように折り曲げ、外箱4に収容する。 【0020】 釣り糸28が一巻きされ、例えば図1(a)に示すように釣り糸28の先端部が舌片部26の中途に交差して舌片部24、26の間から貫通孔30を通過している場合、同図(a)に誇張して描くように釣り糸28の先端を上方に引くと、舌片部26の先端部26cが釣り糸28によって上壁12側に撓み、図1(a)において釣り糸28のうち舌片部26と下壁14との間にあった部分が図1(b)に示すように舌片部24、26間に移動する。この状態において更に釣り糸28を引き出すと、図1(b)において端壁16付近にあった部分が、図1(c)に示すように、釣り糸28の舌片部24aの縁24a−aを通過して短円筒部24の閉塞壁18付近まで移動する。この状態で釣り糸28を引くと、舌片部24が舌片部26側に撓み、図1(c)におおいて端壁16付近から短円筒状部20付近に合った部分が、図1(d)に示すように舌片部24、26間に移動する。図3(d)の状態において更に釣り糸28を引き出すと、図1(d)において端壁16付近に位置する折り返された部分が引き出され、図1(e)に示すように引き出し終了状態となる。釣り糸28が複数巻きされている場合には、図1(a)乃至(d)に示す状態が複数回にわたって繰り返されて、糸が引き出され、最終的に図1(e)に示す状態となる。 【0021】 このように釣り糸28は、8の字状に巻かれているので、解いても釣り糸28には巻き癖がついていない。また、解くときも、単に直線的に釣り糸を引き出せばよいので、引き出し作業が容易である。 【0022】 上記の実施形態では、この糸巻きを厚紙で構成したが、これに限ったものではなく、金属、ゴム、合成樹脂等種々の材料によって構成することができる。また、上記の実施形態では、ケースとして中箱6と外箱8とを使用したが、外箱8だけとすることもできる。また、中箱6や外箱8を透明材料によって構成し、本体部2が外部から見えるように構成することもできるし、中箱6や外箱8を防水構造とすることもできる。また、外箱8の適所に布ファスナーを設け、釣り人の衣服に着脱自在にケースを取り付けることができるようにすることもできる。また、上記の実施形態では、閉塞壁18を設けたが場合によっては不要である。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明の1実施形態の糸巻きから釣り糸を解く状態の説明図である。 【図2】図1の糸巻きの組み立て図である。 【図3】図1の糸巻きの本体部を展開した状態の平面図と側面図である。 【符号の説明】 【0024】 2 糸巻き 12 上壁(第1の主壁) 14 下壁(第2の主壁) 16 端壁(結合体) 20 短円筒状部(第1の突出部) 22 短円筒状部(第2の突出部) 24 舌片部(第1の片状部) 26 舌片部(第2の片状部)
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| 【出願人】 |
【識別番号】591065479 【氏名又は名称】木村 冨士太
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090310 【弁理士】 【氏名又は名称】木村 正俊
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| 【公開番号】 |
特開2008−67671(P2008−67671A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−251736(P2006−251736) |
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