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【発明の名称】 疑似餌
【発明者】 【氏名】伊藤 宏之

【氏名】小山 秀次

【要約】 【課題】本物の富士壺に匹敵する疑似餌を提供する。

【構成】石鯛やチヌなどの魚を釣るための疑似餌であって、少なくとも、室温硬化型シリコーンゴム3と、富士壺の殻を潰した粉体4と、アミノ酸5と、富士壺の身を潰した練り状物6とを、所定量ずつ混ぜて混合物2とし、この混合物2を型10によって富士壺の形状に形成する。また、室温硬化型シリコーンゴム3を100重量部、富士壺の殻を潰した粉体を5〜20重量部、その他のものを微量ずつ混合して混合物2を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
石鯛やチヌなどの魚を釣るための疑似餌であって、少なくとも,室温硬化型シリコーンゴム(3)と,富士壺の殻を潰した粉体(4)と,アミノ酸(5)と,富士壺の身を潰した練り状物(6)と,牡蠣の殻と身を潰した練状物(7)とを,所定量ずつ混ぜて混合物(2)とし,該混合物を型(10)によって富士壺の形状に形成したことを特徴とする疑似餌。
【請求項2】
石鯛やチヌなどの魚を釣るための疑似餌であって、少なくとも,室温硬化型シリコーンゴム(3)と,富士壺の殻を潰した粉体(4)と,アミノ酸(5)と,富士壺の身を潰した練り状物(6)と,牡蠣の殻と身を潰した練状物(7)とを,所定量ずつ混ぜて混合物(2)とし,該混合物を型(10)によって富士壺の形状に形成してなり、前記室温硬化型シリコーンゴムが100重量部,富士壺の殻を潰した粉体が5〜20重量部,その他をものが微量ずつ混合されたものであることを特徴とする疑似餌。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、石鯛、チヌ、アイナメなどの魚を釣る際に使用する疑似餌に関するものである。
【背景技術】
【0002】
石鯛、チヌ、アイナメなどの魚は、岩に固着している富士壺の殻を割ってその中の身を食べるほどで、富士壺を好んで食べる習性がある。こうしたことから、石鯛などの魚を釣る際の餌として、富士壺を用いることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この富士壺は、一般に、海水に浸る岩に固着して生息しているため、捕獲するのが厄介であり、危険も伴う。また、活きたままの状態で使用する必要があるので、その取扱いが面倒である。
【0004】
本発明はこうした点に鑑み創案されたもので、本物の富士壺に匹敵する疑似餌を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
図1乃至図3を参照して説明する。請求項1に記載の疑似餌1は、石鯛やチヌなどの魚を釣るためのものであって、少なくとも、室温硬化型シリコーンゴム3と、富士壺の殻を潰し摺った粉体4と、アミノ酸5と、富士壺の身を潰した練り状物6と、牡蠣の殻と身を潰した練状物7とを、所定量ずつ混ぜて混合物2とし、この混合物2を型10によって富士壺の形状に形成したものである。
【0006】
請求項2に記載の疑似餌1は、石鯛やチヌなどの魚を釣るためのものであって、少なくとも、室温硬化型シリコーンゴム3と、富士壺の殻を潰し摺った粉体4と、アミノ酸5と、富士壺の身を潰した練り状物6とを、所定量ずつ混ぜて混合物2とし、この混合物2を型10によって富士壺の形状に形成してなり、前記室温硬化型シリコーンゴム3が100重量部、富士壺の殻を潰した粉体4が5〜20重量部、その他をものが微量ずつ混合されたものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明に係る疑似餌1は、少なくとも、シリコーンゴム3、富士壺の殻を潰した粉体4、アミノ酸5、および富士壺の身を潰した練り状物6とで構成し、かつ、富士壺の形状に形成しているので、本物の富士壺と同様に、石鯛、チヌ、アイナメなどを釣る際の餌として好適である。
【0008】
すなわち、富士壺の殻、富士壺の身、アミノ酸、および牡蠣の殻と身などの作用によって、本物の富士壺と変わらない香味を現出させることができるので、石鯛などの魚は、本物の富士壺と錯覚して食い付く。
【0009】
なお、この疑似餌1は室温硬化型のシリコーンゴム3を使用しているので、型10で富士壺形に形成された後、自然硬化し、その固化形状を永続的に保つことができる。従って、その取扱いがきわめて容易である。また、このシリコーンゴム3により適度の弾力を備えるので、釣り針から外れ難く、釣りの餌として優れている。
【0010】
請求項2に記載の疑似餌1は、請求項1に記載の発明と同様に、石鯛やチヌなどの魚を釣る餌として好適である。また、その固化形状を永続的に保ち、釣り針から外れ難いので、釣りの餌として優れている。
【0011】
さらに、室温硬化型シリコーンゴム3を100重量部、富士壺の殻を潰した粉体4を5〜20重量部、その他をものを微量ずつ混合しているので、本物の富士壺に、より近い香味を持つ疑似餌1とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る疑似餌1の実施形態を、図1に示す。図1(a)に示すものは、下端部の径が約15mm、上端部の径が約10mm、高さが約15mmである。また、図2に示すように、上端面に実際の富士壺に似せて窪み部1aを周設している。図1(b)に示すものは、下端部の径が約10mm、上端部の径が約8mm、高さが約10mmであり、同様に、上端面に窪み部1aを形成している。なお、本発明に係る疑似餌1は、その大きさを限定するものではない。
【0013】
この疑似餌1は、図3に示すように、ペレット状の室温硬化型シリコーンゴム3と、富士壺の殻を潰した粉体4と、アミノ酸5と、富士壺の身を潰した練り状物6と、牡蠣の殻と身を潰した練状物7とを、所定量ずつ混ぜて混合物2とし、当該混合物2を型10によって富士壺の形状に形成したものである。本実施形態では、それらに加えて、所定添加物8を混合している。なお、型10は、下型11と上型12で構成することができる。この際、上型12に窪み部1aを形成するための突起12aを周設すると良い。
【0014】
この混合物2は、室温硬化型シリコーンゴム3を100重量部、富士壺の殻を潰した粉体4を5〜20重量部、その他のもの(アミノ酸5、富士壺の身を潰した練り状物6、牡蠣の殻と身を潰した練状物7、所定添加物8、その他カラス貝の身を潰したもの等)を微量ずつ混合したものである。
【0015】
本実施形態に係る疑似餌1は、本物の富士壺と同様に、石鯛、チヌ、アイナメなどを釣る際の餌として好適である。すなわち、富士壺の殻、富士壺の身、アミノ酸、および牡蠣の殻と身などのはたらきによって、本物の富士壺と変わらない香味を現出させることができる。これにより、石鯛などの魚は、本物の富士壺と錯覚して食い付くため、釣りの餌として優れている。
【0016】
なお、この疑似餌1は室温硬化型のシリコーンゴム3を混合しているので、型10で富士壺形に形成された後、自然硬化し、その固化形状を永続的に保つことができる。従って、取扱いが容易であり、釣りの餌として優れている。また、このシリコーンゴム3により適度の弾力を備えるので、釣り針から外れ難く、よって釣りの餌として好適である。
【0017】
また、本実施形態では、室温硬化型シリコーンゴム3を100重量部、富士壺の殻を潰した粉体4を5〜20重量部、その他をものを微量ずつ混合しているので、本物の富士壺に、より近い香味を持つ疑似餌1とすることができる。
【実施例】
【0018】
本発明者らは、本発明に係る疑似餌1と本物の富士壺を使用して、鳥取県、島根県、山口県、広島県、岡山県、香川県、および愛媛県の各沿岸において、6ヶ月間にわたって約50回にわたり、実際の魚釣りによる実験を行った。
【0019】
その結果、本発明に係る疑似餌1を使用した場合と、本物の富士壺を使用した場合とで、ほぼ同数の釣果を得ることができた。なお、この疑似餌1で釣った魚は、石鯛、チヌ、アイナメ、カサゴである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る疑似餌の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1(a)のX−X線断面図である。
【図3】図1に示す疑似餌を成形する工程を示す説明図である。
【符号の説明】
【0021】
1 疑似餌
1a 窪み部
2 混合物
3 シリコーンゴム
4 粉体
5 アミノ酸
6 練り状物
7 練状物
8 添加物
10 型
11 下型
12 上型
12a 突起
【出願人】 【識別番号】506257353
【氏名又は名称】伊藤 宏之
【識別番号】506258202
【氏名又は名称】小山 秀次
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100062328
【弁理士】
【氏名又は名称】古田 剛啓

【識別番号】100146020
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 善光


【公開番号】 特開2008−29228(P2008−29228A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204532(P2006−204532)