| 【発明の名称】 |
ルアー |
| 【発明者】 |
【氏名】東山 貴一
【氏名】増 周司
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| 【要約】 |
【課題】好ましい飛行姿勢が得られ、かつ水中姿勢が変更されうるエギの提供。
【構成】エギは、ボディに装着された重心移動手段6を備えている。この重心移動手段6は、外筒20、内筒22、ストッパー24及び重錘26を備えている。外筒20は、切り欠き28を備えている。外筒20は、その内周面の後寄りに、雌ネジ30を備えている。内筒22は、外筒20に収容されている。内筒22は、その外周面の後寄りに、雄ネジ32を備えている。内筒22の一部は、切り欠き28を通じて外筒20から露出している。内筒22が回転すると、ネジ30、32により、内筒22が外筒20に対して前後方向に移動する。ストッパー24は、内筒22に固定されている。ストッパー24は、磁石である。重錘26は、球である。重錘26は、この内筒22の中において前後方向に移動しうる。重錘26は、磁着性材料からなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボディ、 このボディに装着された外筒、 この外筒に収容されており、この外筒に対して前後方向に移動しうる内筒 及び この内筒に収容されており、この内筒の中において前後方向に移動しうる重錘 を備えたルアー。 【請求項2】 上記外筒の内周面に雌ネジが螺刻されており、上記内筒の外周面に雄ネジが螺刻されており、この雌ネジと雄ネジとが螺合しており、外筒又は内筒の回転により内筒が外筒に対して移動しうる請求項1に記載のルアー。 【請求項3】 上記外筒が外周面に切り欠きを備えており、この切り欠きに内筒の外周面の一部が露出しており、この露出した部分に力が加えられることにより内筒が回転するように構成された請求項2に記載のルアー。 【請求項4】 ストッパーをさらに備えており、このストッパーに重錘が磁着されることで重錘の移動が阻止されうる請求項1から3のいずれかに記載のルアー。 【請求項5】 上記ストッパーが内筒に収容されており、かつこの内筒の前端近傍に位置している請求項1から4のいずれかに記載のルアー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、釣りに用いられるルアーに関する。詳細には、本発明は、重心移動式のルアーに関する。 【背景技術】 【0002】 オオクチバス、ブリ及びその幼魚、スズキのような大型の魚並びにイカは、ベイトとして小魚を補食する。これら大型の魚及びイカは、フィッシュイーターと称されている。フィッシュイーターを捕獲する手段として、ルアーフィッシングが普及している。ルアーフィッシングでは、ルアーが用いられる。ルアーは、キャストされることにより空中を飛行し、やがて着水する。ラインが巻かれることで、ルアーは水中を泳ぐ。このルアーをベイトと勘違いしたフィッシュイーターは、ルアーに食いつく。ルアーに取り付けられたフックがフィッシュイーターに刺さり、フィッシュイーターが釣り上げられる。 【0003】 釣り人が、ルアーを遠方へキャストしたいと望むことがある。前述のように、ルアーは空中を飛行する。飛行時には、ルアーは空気抵抗を受ける。空気抵抗の小さなルアーは、遠方へとキャストされうる。 【0004】 特開2001−299154公報には、重心移動式のルアーが開示されている。このルアーでは、ボディに内蔵された重錘が前後方向に移動しうる。空中を飛行するとき、重錘は後側(つまりテール側)に位置する。換言すれば、飛行時のルアーの重心は、後寄りである。ルアーは、テールを先頭にして飛行する。この飛行姿勢における空気抵抗は小さいので、ルアーは遠方へとキャストされうる。着水後、磁石に引かれて重錘は前側へと移動する。水中では、重錘は前側に位置する。換言すれば、水中でのルアーの重心は、前寄りである。この重心位置は、好ましい水中姿勢に寄与する。 【0005】 イカ釣りに用いられるルアーは、「エギ」と称されている。エギは、ボディ、アイ、針部及び重錘を備えている。ボディは、エビに似た形態を備えている。アイには、ラインが結ばれる。キャストされ、着水したエギは、海底に向かって沈降する。この動作は、「フォール」と呼ばれている。釣竿が大きく上方にしゃくられると、ラインに引っ張られてエギは高速で上方へと移動する。この動作は、「ジャンプ」と称されている。ラインが巻かれつつ竿先が左右に連続的に動かされると、エギはジグザグに移動する。この動作は、「ダート」と称されている。これらの動作により、イカはエギをベイトと勘違いし、エギに抱きつく。このとき、イカに針部が引っかかり、イカが釣り上げられる。 【0006】 エギの沈降姿勢は、その重心位置に大きく依存する。重心が後寄りのエギは、ヘッドとテールとが水平を保ちつつ沈降する。一方、重心が前寄りのエギは、テールよりもヘッドが下に位置しつつ沈降する。エギの沈降速度も、その重心位置に大きく依存する。重心が後寄りのエギは、ゆっくりと沈降する。一方、重心が前寄りのエギは、速く沈降する。ジグザグに移動するときの幅(以下「ダート幅」と称される)も、エギの重心位置に大きく依存する。 【0007】 潮の速度、水温、イカの活性、ベイトの種類等の状況に応じ、釣り人は、重心位置が適切なエギを選択する。釣り人は、重心位置の異なる複数のエギを準備しなければならない。このことは、釣り人にとって負担である。 【0008】 重心位置のチューニングが、釣り人によって行われることもある。具体的には、ボディ又は重錘の所定位置に糸重錘が巻き付けられることで、エギの重心位置が変更されうる。この巻き付け作業は、釣り人にとって負担である。また、糸重錘の量や位置は釣り人の勘に委ねられるので、重心位置の正確な設定は不可能である。 【0009】 株式会社シマノが2005年1月28日に発行した「2005 シマノフィッシングタックルカタログ」の第240頁には、重心移動式のエギ(すなわちルアー)が開示されている。このエギは、ボディに取り付けられたボルトと、このボルトが螺入された重錘とを備えている。重錘が回転させられることにより、この重錘は前後方向に移動しうる。重錘の移動により、エギの重心が移動する。この移動により、エギの水中姿勢が変動する。 【特許文献1】特開2001−299154公報 【非特許文献1】「2005 シマノフィッシングタックルカタログ」 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 特開2001−299154公報に開示されたルアーでは、飛行時の重心位置と水中での重心位置とは異なる。しかし、水中での重心位置は一定である。換言すれば、このルアーでは、水中姿勢の変動は困難である。 【0011】 「2005 シマノフィッシングタックルカタログ」の第240頁に開示されたエギでは、水中での重心位置が変更されうる。しかし、この変更はキャスト前に釣り人によってなされる必要がある。釣り人が重心位置を設定した後は、キャスト時からリトリーブ完了まで、重心位置は一定である。水中姿勢及びアクションが重視された位置に重心が設定された場合、このエギの飛行姿勢は、空気抵抗の観点からは好ましいものではない。 【0012】 本発明の目的は、好ましい飛行姿勢が得られ、かつ水中姿勢が変更されうるルアーの提供にある。 【課題を解決するための手段】 【0013】 本発明に係るルアーは、 (1)ボディ、 (2)このボディに装着された外筒、 (3)この外筒に収容されており、この外筒に対して前後方向に移動しうる内筒 及び (4)この内筒に収容されており、この内筒の中において前後方向に移動しうる重錘 を備える。 【0014】 好ましくは、外筒の内周面に雌ネジが螺刻され、上記内筒の外周面に雄ネジが螺刻される。この雌ネジと雄ネジとは、螺合する。外筒又は内筒の回転により、内筒が外筒に対して移動しうる。好ましくは、外筒は外周面に切り欠きを備える。この切り欠きに、内筒の外周面の一部が露出する。この露出した部分に力が加えられることにより、内筒が回転する。 【0015】 好ましくは、このルアーは、ストッパーをさらに備える。このストッパーに重錘が磁着されることで、重錘の移動が阻止されうる。好ましくは、ストッパーは内筒に収容されており、かつこの内筒の前端近傍に位置する。 【発明の効果】 【0016】 本発明に係るルアーでは、飛行時は重錘が後方位置にある。このルアーは、テールを先頭にして飛行する。このときの空気抵抗は、小さい。このルアーでは、大きな飛距離が得られる。着水後、重錘は前方位置へと移動する。このルアーでは、外筒に対して内筒が移動することで、前方位置が変更されうる。前方位置の変更により、水中姿勢及びアクションが変更されうる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0018】 図1は、本発明の一実施形態に係るルアーとしてのエギ2が示された正面図である。図1において、左側がエギ2の前側であり、右側がエギ2の後側である。このエギ2は、ボディ4、固定タイプの重錘5、重心移動手段6、ヒレ8、アイ10及び針部12を備えている。 【0019】 ボディ4の形状は、エビに類似している。ボディ4は、木又は合成樹脂からなる。ボディ4の表面が着色されてもよい。ボディ4の表面に、模様が画かれてもよい。着色や模様は、イカに対するアピールに寄与する。ボディ4にクロスが巻かれ、このクロスが着色されてもよい。ボディ4には、重錘5が固定されている。ボディ4には、重心移動手段6が装着されている。重心移動手段6の大部分は、ボディ4に収容されている。重心移動手段6の一部は、ボディ4からその下方に露出している。重心移動手段6は、前下がりである。 【0020】 ヒレ8は、合成樹脂等からなる。ヒレ8は、毛羽状である。ヒレ8は、ボディ4に、接着剤等の手段によって接合されている。ヒレ8は、イカに対するアピールに寄与する。 【0021】 アイ10は、ボディ4の前端に位置する。アイ10は、金属線が曲げられて形成されている。金属線の端は、ボディ4に埋め込まれており、ボディ4に堅固に固定されている。このアイ10には、ラインが結ばれる。 【0022】 針部12は、ボディ4の後端に位置する。針部12は、軸14、前針16及び後針18からなる。軸14の前端は、ボディ4に埋め込まれており、ボディ4に堅固に固定されている。前針16は、軸14の途中から前方に向かって延びている。多数の前針16が、放射状に配列されている。後針18は、軸14の後端から前方に向かって延びている。多数の後針18が、放射状に配列されている。前針16及び後針18は、先細り形状である。イカがエギ2に抱きついたとき、イカの触手が前針16又は後針18に引っ掛かる。これにより、イカが釣り上げられる。 【0023】 図2は図1のエギ2の重心移動手段6が示された拡大断面図であり、図3はその分解図である。図2及び図3において左右方向は、エギ2の前後方向である。この重心移動手段6は、外筒20、内筒22、ストッパー24及び移動式の重錘26を備えている。 【0024】 外筒20は、ボディ4(図1参照)に水密に固定されている。外筒20は、ボディ4に対して移動し得ない。外筒20の断面形状は、円である。外筒20は、切り欠き28を備えている。切り欠き28は、外筒20の前寄りであって、かつ下方に形成されている。外筒20は、その内周面の後寄りに、雌ネジ30を備えている。 【0025】 内筒22は、外筒20に収容されている。内筒22は、水密である。内筒22の断面形状は、円である。内筒22の外径は、外筒20の内径とほぼ同等である。内筒22は、その外周面の後寄りに、雄ネジ32を備えている。この雄ネジ32は、雌ネジ30と螺合している。内筒22が正回転すると、ネジ30、32により内筒22が推進され、この内筒22が外筒20に対して後方へと移動する。内筒22が逆回転すると、ネジ30、32により内筒22が推進され、この内筒22が外筒20に対して前方へと移動する。図2では、内筒22の後端が外筒20の後端と当接している。 【0026】 内筒22は、その外周面の前寄りに、ローレット部34を備えている。このローレット部34は、多数の筋山と多数の筋溝とからなる。ローレット部34により、高い摩擦係数が達成されている。内筒22の一部は、切り欠き28を通じて外筒20から露出している。切り欠き28には、ローレット部34が露出している。 【0027】 ストッパー24は、円盤状である。ストッパー24は、内筒22に収容されている。ストッパー24は、内筒22の前端近傍に位置している。ストッパー24は、内筒22に固定されている。ストッパー24は、磁石である。好ましい磁石としては、フェライト磁石及び希土類磁石が挙げられる。大きな磁力が得られるとの観点から、希土類磁石が好ましい。希土類磁石の具体例としては、ネオジム磁石、サマリウム−コバルト磁石等が挙げられる。 【0028】 重錘26は、内筒22に収容されている。重錘26は、球である。重錘26の外径は、内筒22の内径よりも若干小さい。重錘26は、この内筒22の中において前後方向に移動しうる。エギ2が、2以上の重錘26を備えてもよい。重錘26は、磁着性材料からなる。本発明において磁着性とは、磁石に吸着される性質を意味する。重錘26はストッパー24に磁着している。磁着により、重錘26の移動が阻止されている。 【0029】 図4は、図1のエギ2の重心移動手段6が示された拡大断面図である。図4では、内筒22の前端は外筒20の前端と当接している。図4と図2との対比から明らかなように、図4では重錘26は前寄りに位置している。 【0030】 図2に示された状態から図4に示された状態への移行では、内筒22が逆回転するように釣り人がローレット部34(図3参照)を押す。内筒22は外筒20と螺合しているので、内筒22の逆回転に伴って内筒22が徐々に前方へと移動する。図4に示された状態から図2に示された状態への移行では、内筒22が正回転するように釣り人がローレット部34を押す。内筒22は外筒20と螺合しているので、内筒22の正回転に伴って内筒22が徐々に後方へと移動する。内筒22が、図2に示された位置と図4に示された位置との中間に位置してもよい。内筒22の位置は、無段階で変動しうる。内筒22の位置の変動に伴い、ストッパー24及び重錘26の位置も変動する。 【0031】 図5は、図1のエギ2の使用状態が示された正面図である。この図5では、内筒22は最も後寄りに位置している。換言すれば、内筒22は図2に示された状態にある。重錘26の位置も、比較的後寄りである。従って、エギ2の重心は後寄りである。エギ2は水中において、ほぼ水平な姿勢を保持しつつ、沈降する。この姿勢では、水の抵抗が大きいので、エギ2は低速で沈降する。 【0032】 図5において矢印A1で示されているのは、アイ10に結ばれたライン36にテンションが掛けられた状態でエギ2が沈降するときの沈降方向である。符号αで示されているのは、そのときの沈降角度である。重心が後寄りにあるエギ2では、沈降角度αは小さい。 【0033】 釣り人がライン36を巻きつつ竿先を左右に連続的に動かすと、エギ2はジグザグに移動する。重心が後寄りのエギ2は、小さなダート幅を伴って移動する。 【0034】 沈降速度が遅いエギ2、沈降角度が小さいエギ2又はダート幅が小さいエギ2に対してアタックしやすいイカがターゲットであるときは、内筒22が後寄りに位置し、重錘26が後寄りに置かれることが有利である。 【0035】 図6は、図1のエギ2の他の使用状態が示された正面図である。この図6では、内筒22は最も前寄りに位置している。換言すれば、内筒22は図4に示された状態にある。重錘26の位置も、前後寄りである。従って、エギ2の重心は前寄りである。エギ2は水中において、ヘッド38よりもテール40が高い位置にある姿勢を保持しつつ、沈降する。この姿勢では、水の抵抗が小さいので、エギ2は高速で沈降する。 【0036】 図6において矢印A2で示されているのは、アイ10に結ばれたライン36にテンションが掛けられた状態でエギ2が沈降するときの沈降方向である。符号βで示されているのは、そのときの沈降角度である。重心が前寄りにあるエギ2では、沈降角度βは大きい。 【0037】 釣り人がライン36を巻きつつ竿先を左右に連続的に動かすと、エギ2はジグザグに移動する。重心が前寄りのエギ2は、大きなダート幅を伴って移動する。 【0038】 沈降速度が速いエギ2、沈降角度が大きいエギ2又はダート幅が大きいエギ2に対してアタックしやすいイカがターゲットであるときは、内筒22が前寄りに位置し、重錘26が前寄りに置かれることが有利である。 【0039】 図7は、図1のエギ2の重心移動手段6が示された拡大断面図である。図7では、図2と同様、内筒22の後端は外筒20の後端に当接している。図7では、重錘26は内筒22の後端に位置している。本発明では、内筒22との関係において重錘26が取りうる最も後寄りの位置が、「後方位置」と称される。ストッパー24と重錘26との磁着力に勝る力が重錘26に加わることにより、重錘26がストッパー24から離れて後方位置へと移動しうる。 【0040】 このエギ2がキャストされたとき、重錘26に遠心力が加わる。この遠心力により、重錘26がストッパー24から離れて後方位置へと移動する。エギ2の飛行中、慣性により、重錘26は後方位置にあり続ける。重錘26が後方位置にあるとき、エギ2の重心は極めて後寄りである。エギ2は、テールを先頭にした姿勢で飛行する。このときの空気抵抗は、小さい。このエギ2では、大きな飛距離が得られる。 【0041】 着水後、重心移動手段6が前下がりであることに起因して、重錘26は前方へと移動する。さらに重錘26はストッパー24に引き寄せられ、このストッパー24に磁着される。本発明では、内筒22との関係において重錘26が取りうる最も前寄りの位置が、「前方位置」と称される。前方位置にある重錘26の、外筒20との位置関係は、内筒22の位置に依存する。前方位置にあるとき、水中でエギ2がアクションを起こしても、ストッパー24に磁着されているので重錘26は移動しない。このエギ2が再度キャストされると、遠心力により重錘26は後方位置へと移動する。 【0042】 重心が大幅に変更されうるとの観点から、重錘26が高比重な磁着性材料からなることが好ましい。好ましい磁着性材料として、以下の成分を含む粉末が焼結されてなる合金が例示される。 (1)3質量%以上15質量%以下のニッケル(Ni) (2)4質量%以上15質量%以下の鉄(Fe) (3)50質量%以上93質量%以下のタングステン(W) (4)不可避な不純物 この粉末の主成分は、Wである。Wの比重は大きいので、Wが用いられることにより比重の大きな重錘26が得られる。Wの比率は70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、85質量%以上が特に好ましい。この重錘26では、Fe及びNiによって磁着性が発現される。 【0043】 重錘26の特に好ましい材質として、以下の成分を含む粉末が焼結されてなる合金が挙げられる。 (1)3質量%以上15質量%以下のニッケル(Ni) (2)4質量%以上15質量%以下の鉄(Fe) (3)50質量%以上93質量%以下のタングステン(W) (4)0.5質量%以上10質量%以下のコバルト(Co)又は銅(Cu) (5)不可避な不純物 【0044】 このエギ2では、重錘26が種々の前方位置を取りうるので、水中における重心が変更されうる。このエギ2では、重錘26が、飛行時に後方位置をとるので、大きな飛距離が得られる。1つの重錘26が、水中姿勢変更のための重心変更機能と飛距離のための重心変更機能とを併せ持つ。 【0045】 ネジ30、32以外の機構により、内筒22が外筒20に対して移動してもよい。重錘26が磁石からなり、ストッパー24が磁着性材料からなってもよい。ローレット以外の手段により、内筒22の摩擦係数が高められてもよい。 【0046】 図8は、本発明の他の実施形態に係るルアーとしてのミノー42が示された正面図である。このミノー42は、ボディ44、アイ46、第一フック48及び第二フック50を備えている。このミノー42はさらに、図2及び図3に示された重心移動手段6を備えている。この重心移動手段6は、外筒20、内筒22、ストッパー24及び移動式の重錘26を備えている。内筒22が回転することで、この内筒22は外筒20に対して前後方向に移動しうる。重錘26は、内筒22の中において前後方向に移動しうる。 【0047】 ミノー42が水中にあるとき、重錘26はストッパー24に磁着している。換言すれば、重錘26は前方位置にある。重錘26の位置は、外筒20に対する内筒22の位置に依存する。内筒22が外筒20に対して後寄りに位置するとき、重錘26の前方位置も後寄りである。従って、ミノー42の重心は後寄りである。内筒22が外筒20に対して前寄りに位置するとき、重錘26の前方位置も前寄りである。従って、ミノー42の重心は前寄りである。このミノー42では、内筒22の移動により、重心位置が変更されうる。重心位置の変更により、ミノー42の水中姿勢及び泳ぎが変更されうる。 【0048】 ミノー42がキャストされると、ストッパー24と重錘26との磁着力に勝る遠心力が重錘26に加わることにより、重錘26がストッパー24から離れて後方位置へと移動する。ミノー42の飛行中、慣性により、重錘26は後方位置にあり続ける。重錘26が後方位置にあるとき、ミノー42の重心は極めて後寄りである。ミノー42は、テールを先頭にした姿勢で飛行する。このときの空気抵抗は、小さい。このミノー42では、大きな飛距離が得られる。このミノー42では、1つの重錘26が、水中姿勢変更のための重心変更機能と飛距離のための重心変更機能とを併せ持つ。 【産業上の利用可能性】 【0049】 以上説明された重心移動手段は、エギ及びミノーのみならず、種々のルアーに採用されうる。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るルアーとしてのエギが示された正面図である。 【図2】図2は、図1のエギの重心移動手段が示された拡大断面図である。 【図3】図3は、図1のエギの重心移動手段が示された一部切り欠き分解図である。 【図4】図4は、図1のエギの重心移動手段が示された拡大断面図である。 【図5】図5は、図1のエギの使用状態が示された正面図である。 【図6】図6は、図1のエギの他の使用状態が示された正面図である。 【図7】図7は、図1のエギの重心移動手段が示された拡大断面図である。 【図8】図8は、本発明の他の実施形態に係るルアーとしてのミノーが示された正面図である。 【符号の説明】 【0051】 2・・・エギ 4、44・・・ボディ 5・・・固定式の重錘 6・・・重心移動手段 10、46・・・アイ 12・・・針部 20・・・外筒 22・・・内筒 24・・・ストッパー 26・・・移動式の重錘 28・・・切り欠き 30・・・雌ネジ 32・・・雄ネジ 34・・・ローレット部 42・・・ミノー 48・・・第一フック 50・・・第二フック
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成18年7月18日(2006.7.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
【識別番号】100120938 【弁理士】 【氏名又は名称】住友 教郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−22709(P2008−22709A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−195080(P2006−195080) |
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