| 【発明の名称】 |
砂地固定アンカー |
| 【発明者】 |
【氏名】成 田 昇 吉
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| 【要約】 |
【課題】砂地海底に打ち込むことで、強力な固定力を得ることができ、さらに使用後に海底面に遺物を残さないアンカー(錨)を提供することを課題とする。
【構成】先端が鋭角に切取られたL形鋼からなるアンカー本体1と、アンカー本体1の後端に、L形鋼の交点長手方向に対して20〜30度の角度背面方向に溶着されたL形鋼からなる水平舵4と、アンカー本体1の長手方向の複数個所に間隔をあけてL形鋼の対辺を跨ぐように溶着して設けられた掘削ホースガイド2と、アンカー本体1の長手方向中央からやや先端寄りにL形鋼の対辺に跨ぐように溶着して設けられた繋留環3とから構成されていることを特徴とする砂地固定アンカー。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 砂地海底に打ち込まれて繋留索を連結する砂地固定アンカーであって、 先端が鋭角に切取られたL形鋼からなるアンカー本体と、 アンカー本体の後端に、L形鋼の交点長手方向に対して20〜30度の角度背面方向に溶着されたL形鋼からなる水平舵と、 アンカー本体の長手方向の複数個所に間隔をあけ、L形鋼の対辺を跨ぐように溶着して設けられた掘削ホースガイドと、 アンカー本体の長手方向中央からやや先端寄りにL形鋼の対辺に跨ぐように溶着して設けられた、繋留環とから構成し、 前記アンカー本体の繋留環に繋留ロープを結びつけ、水平舵側からアンカー本体の先端に向け、アンカー本体のL形鋼と掘削ホースガイドにより形成された空隙に掘削ホースを挿入し、繋留ロープに吊り下げられた砂地固定アンカーを海底に垂直に降ろし、作業船上のポンプに接続した掘削ホースから海水または高圧空気を噴出して海底砂地に掘削した孔に砂地固定アンカーを垂直に打ち込み、海底下所定深度に達したときに前記掘削ホースを抜き取り、前記繋留ロープを引き上げることにより垂直に打ち込まれた砂地固定アンカーが上昇する際に、アンカー本体に角度を有して設けられた前記水平舵により砂地固定アンカーが斜め方向に方向転換され、略水平状態で砂地海底に所定の固定力で固定されることを特徴とする砂地固定アンカー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、養殖施設・定置網・海洋構造物を繋留するため海底砂地に伏設する打込み型の砂地固定アンカーに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、養殖施設・定置網・海洋構造物の繋留には、合成繊維製の土嚢が使用されてきた。しかし、定置網などを所望の固定力で係止するためには多数の土嚢袋を製作して海底に投入する必要があり、小型の砂袋に海岸の砂を採取して詰める作業とその運搬が膨大な作業量となる問題があった。 【0003】 また、合成繊維性の土嚢袋が、定置網などの撤去後も海草や藻が付着しないまま腐食せずに海底に永く残るため、漁場の荒廃を招く問題があった。 【0004】 これらの解決策として、特許文献1の漁業用溶融メッキ金網製土俵袋が提案されている。この発明は、全体を金網で構成した大きな方型土饅頭型の袋体に海底周辺の砂をポンプで吸い上げて袋体に充填して碇とするもので、袋体に設けられた繋留用円環および支持体に繋留索を取り付けて定置網などを繋留するものである。 【0005】 この発明によれば、金網が海草などの付着を促し、漁礁となる効果があり、碇としての用途が終了しても、砂に埋没し、長い年月では海水に溶解して自然に取り込まれる効果を呈する。しかし、所望の固定力を備えた碇とするには、金網が大型となり、また用済み後に元の砂地海底に戻すまでには長期間かかる問題があった。 【0006】 また、海底に露出する従来の海底碇においては、底引き網などの損壊事故が多発していた。 【0007】 【特許文献1】特開平7−246042号公報(第2、3頁、第1図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は、前述の問題に鑑みてなされたもので、砂地海底に打ち込むことで、強力な固定力を得ることができ、さらに使用後に海底面に遺物を残さないアンカー(錨)を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 前記課題を解決するため、本発明の砂地固定アンカーは、砂地海底に打ち込まれて繋留索を連結する砂地固定アンカーであって、 先端が鋭角に切取られたL形鋼からなるアンカー本体と、 アンカー本体の後端に、L形鋼の交点長手方向に対して20〜30度の角度背面方向に溶着されたL形鋼からなる水平舵と、 アンカー本体の長手方向の複数個所に間隔をあけ、L形鋼の対辺を跨ぐように溶着して設けられた掘削ホースガイドと、 アンカー本体の長手方向中央からやや先端寄りにL形鋼の対辺に跨ぐように溶着して設けられた、繋留環とから構成し、 前記アンカー本体の繋留環に繋留ロープを結びつけ、水平舵側からアンカー本体の先端に向け、アンカー本体のL形鋼と掘削ホースガイドにより形成された空隙に掘削ホースを挿入し、繋留ロープに吊り下げられた砂地固定アンカーを海底に垂直に降ろし、作業船上のポンプに接続した掘削ホースから海水または高圧空気を噴出して海底砂地に掘削した孔に砂地固定アンカーを垂直に打ち込み、海底下所定深度に達したときに前記掘削ホースを抜き取り、前記繋留ロープを引き上げることにより垂直に打ち込まれた砂地固定アンカーが上昇する際に、アンカー本体に角度を有して設けられた前記水平舵により砂地固定アンカーが斜め方向に方向転換され、略水平状態で砂地海底に所定の固定力で固定されることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、海底下2〜3メートルの深い海底砂地中に対辺を上向に開いたL形鋼のアンカーにより強力な固定力を得ることができる。また、アンカーの構造が単純であるため、製作コストが安く、さらに、海上から容易に海底打ち込みができるためアンカー設置工事費の低減ができる。 【0011】 また、撤去時は、海底面で繋留ロープを切断すれば、砂地海底面に遺物を残すことがない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の砂地固定アンカーの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の砂地固定アンカーの正面図である。 【0013】 アンカー本体1は、L形鋼からなり、この図ではL形鋼の直角に辺が交わるL形交点1bを下にしてそれぞれの辺を45度上向きにして置かれた状態(砂地中に固定した際の姿勢)を図示している。 【0014】 アンカー本体1の先端は、鋭角に切り取られたアンカー先端1aとされ、砂地海底に打ち込まれる際に掘進しやすい形態としている。 【0015】 一方、アンカー本体1の後端には、L形鋼の交点長手方向に対して20〜30度の角度背面方向に接続されたL形鋼からなる水平舵4が設けられている。この水平舵4は、溶接で本体に取付け、或いは、本体のL形鋼のL形交点に所定のサイズの切り欠きを行い、背面方向に折り曲げて形成してもよい。 【0016】 掘削ホースガイド2は、鋼板をアンカー本体1の長手方向の複数個所に間隔をあけ、L形鋼の対辺を跨ぐように溶着して設ける。この実施の形態では、先端部近傍と、中間部と、後端部近傍の3箇所に設けている。 【0017】 アンカー本体1の直角に交わるL形鋼の2辺と掘削ホースガイド2により、直角2等辺三角形が形成され、三角の空間に掘削ホースを挿通可能にしている。 【0018】 繋留環3は、アンカー本体の長手方向中央からやや先端寄りにL形鋼の対辺に跨ぐように溶着して設ける。繋留環3の連結頂部3aは、砂地固定アンカー10の重心位置よりアンカー先端1aに寄せた位置とする。 【0019】 図2は、本発明の砂地固定アンカーの平面図及び要部断面図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C矢視図である。 【0020】 図2(a)に示す砂地固定アンカー10は、アンカー本体1のL形鋼が、2辺の交点1bを下にして対辺がそれぞれ45度上向きにおかれた状態の平面図を示す。この状態は、砂地固定アンカー10が砂地海底に埋設された状態を示す。 【0021】 図2(b)は、アンカー本体1のL形鋼の2辺とその交点1bを示し、(c)は掘削ホースガイド2が2辺に跨り溶着されて3角形の空間を形成している状態を示す。(d)は、繋留環3が2辺に跨り取り付けられている状態を示す。 【0022】 図3は、砂地固定アンカーを海底に打ち込む際の装着状態を示す図である。 【0023】 砂地固定アンカー10を海底に打ち込む際は、繋留環3に繋留ロープ7を結びつけ、アンカー本体1の後端の水平舵4からアンカー先端1aに向けてL形の溝と掘削ホースガイド2の間隙に掘削ホース6を挿入し、掘削ホース6の先端開口をアンカー先端1aに位置させる。 【0024】 掘削ホース6は、作業船状に設けた海水ポンプまたは圧縮空気ポンプ(図示せず)に接続され、アンカー先端1aを下にして海底に下ろされた砂地固定アンカー10の先端から海水或いは圧縮空気を噴出して海底砂地を掘削する働きを行う。 【0025】 図4は、本発明の砂地固定アンカーの海底固定工程の説明図である。、作業船上から掘削ホース6が挿入された砂地固定アンカー10が繋留ロープ7に吊り下げられて海中に下ろされ、砂地海底51に略水平に設置される工程を状態a〜状態iまで図示して説明する。 【0026】 この図では海面50に浮かんだ作業船は省略されているが、作業船上から掘削ホース6が挿入された砂地固定アンカー10が繋留ロープ7に吊り下げられて海中に下ろされる(状態a)。状態bから状態cで砂地固定アンカー10が海底に届き、掘削ホース6からの海水或いは圧縮空気の噴出により海底砂地を掘削しながら砂地固定アンカー10を海底に沈め、状態d、状態eまで打ち込む。 【0027】 所望の(海底下3〜4メートル)深さまで砂地固定アンカー10を垂直に打ち込んだ状態eで、海水または圧縮空気を噴出している掘削ホース6を上方に引き抜き作業船上に引き上げる。 【0028】 次に、作業船上から繋留ロープ7を少しずつ引き上げる。引き上げられた砂地固定アンカー10は先端の水平舵4の傾斜角度により真上には向かわず、状態f〜状態hに向けて徐々に横向きに進行していく。 【0029】 状態hから状態iとなるに従い、上向きに引き上げることはできない姿勢となり、アンカーとしての固定力が発生した段階で設置が完了する。 【0030】 状態eから状態iまでの引き上げは砂地海底の状況によるが、1〜2mの範囲で水平となる。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明の砂地固定アンカーの正面図である。 【図2】本発明の砂地固定アンカーの平面図及び要部断面図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C矢視図である。 【図3】砂地固定アンカーを海底に打ち込む際の装着状態を示す図である。 【図4】本発明の砂地固定アンカーの海底固定工程の説明図である。 【符号の説明】 【0032】 1 アンカー本体 1a アンカー先端 1b L形交点 2 掘削ホースガイド 3 繋留環 3a 連結頂部 4 水平舵 6 掘削ホース 7 繋留ロープ 10 砂地固定アンカー 50 海面 51 砂地海底
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| 【出願人】 |
【識別番号】597146938 【氏名又は名称】有限会社カネ亥松井商会
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| 【出願日】 |
平成18年7月14日(2006.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000051 【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−17804(P2008−17804A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−194541(P2006−194541) |
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