| 【発明の名称】 |
釣り用錘 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 徹哉
|
| 【要約】 |
【課題】棒状の発光部材を用いて集魚効果を得ることができる釣り用錘で、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができ、棒状の発光部材の脱落のおそれを小さくすることができる釣り用錘を提供する。
【構成】釣り用錘5は、錘本体部10と、突状部材20と、発光部材50とを有し、突状部材20は、錘本体部10の溝部12内に収容される基部30と、錘本体部10の表面から突出する突出部22とを有し、突出部22には、釣糸と直接又は間接に接続するための取付穴24と、発光部材50を挿着するための挿着穴26とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣り用錘であって、 任意形状を呈する錘本体部と、 錘本体部に設けられ、錘本体部の表面から突出して設けられた突状部材で、棒状の発光部材を着脱自在に挿着するための挿着穴と、釣糸と直接又は間接に接続するための穴部とを有し、透光性のある部材により形成された突状部材と、 を有することを特徴とする釣り用錘。 【請求項2】 錘本体部が、突状部材を取り付けるための溝部を形成した形状を呈し、突状部材が、該溝部に収容される基部と、基部から上方に突出した突出部を有し、該挿着穴と穴部とが、該突出部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣り用錘。 【請求項3】 該突状部材が、板状を呈し、上記穴部を有する上部板状部と、該上部板状部の下端に設けられ、横方向に挿着穴を有する円筒状部と、該円筒状部の下端に設けられ、板状を呈し、その下側の一部が錘本体部の溝部に収容される基部を構成する下側板状部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の釣り用錘。 【請求項4】 該錘本体部が、球面の少なくとも一部を有し、略球状を呈することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の釣り用錘。 【請求項5】 該挿着穴に挿脱される棒状の発光部材を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の釣り用錘。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、魚釣り用の釣り用錘(おもり)に関するものであり、特に、集魚効果を有する釣り用錘に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の釣り用錘において、発光機能を備えることにより集魚効果を有する釣り用錘は種々存在するが、そのような釣り用錘の中でも、棒状の発光部材で、内部に発光するための物質が封入され、折り曲げたり押圧することにより発光させることができる発光部材を取り付けることができるものとして、特許文献1に示すものが存在する。 【0003】 この特許文献1に示すおもりは、棒状の発光部材を嵌め込むことができる凹状構造を有し、凹状構造の外縁部または内壁部に発光部材の脱離を防ぐための突起部が設けられたものである。 【特許文献1】特開2004−159559号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、特許文献1に記載のおもりの場合には、棒状の発光部材を嵌め込む凹状構造を有しているために、錘の形状が必然的に細長形状となってしまい、錘の形状に自由度を持たせることができないという問題があった。また、発光部材の脱離を防止するための爪状突起部が設けられているものの、発光部材が外部に露出しているので、発光部材が水中で岩などに接触した場合に、発光部材が錘から脱落するおそれがある。 【0005】 そこで、本発明は、棒状の発光部材を用いて集魚効果を得ることができる釣り用錘で、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができ、棒状の発光部材の脱落のおそれを小さくすることができる釣り用錘を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、釣り用錘であって、任意形状を呈する錘本体部と、錘本体部に設けられ、錘本体部の表面から突出して設けられた突状部材で、棒状の発光部材を着脱自在に挿着するための挿着穴と、釣糸と直接又は間接に接続するための穴部とを有し、透光性のある部材により形成された突状部材と、を有することを特徴とする。 【0007】 この第1の構成の釣り用錘においては、突状部材に挿着穴が設けられているので、この挿着穴に発光部材を挿着する。そして、穴部に釣糸を接続して、釣り用錘を釣りに用いる。発光部材の発光能力が低下した場合には、発光部材を外して新たな発光部材を挿着する。この第1の構成の釣り用錘によれば、錘本体部の形状を所望の形状とすることにより、釣り用錘全体の形状を所望のものとでき、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができる。また、発光部材は挿着穴に挿着されるので、発光部材が岩等に接触して脱落するおそれを小さくすることができる。また、釣り用錘においては、発光部材が発光するので、集魚効果を得ることができ、特に、突状部材が透光性を有する部材により形成されているので、発光部材全体からの光を外部に至らせることができ、十分な集魚効果を得ることができる。また、発光部材が挿脱可能であるので、発光能力が低下した場合でも、新たな発光部材と取り替えることにより、発光能力を維持することができる。 【0008】 なお、上記第1の構成において、「棒状の発光部材を着脱自在に挿着するための挿着穴」を「棒状の発光部材を着脱自在に挿着するための挿着穴で、発光部材50の両端部を除く領域を少なくとも被覆して挿着する挿着穴」としてもよい。 【0009】 また、第2には、上記第1の構成において、錘本体部が、突状部材を取り付けるための溝部を形成した形状を呈し、突状部材が、該溝部に収容される基部と、基部から上方に突出した突出部を有し、該挿着穴と穴部とが、該突出部に形成されていることを特徴とする。 【0010】 このように錘本体部が溝部を有し、突状部材が、溝部に収容される基部を有しているので、錘本体部と突状部材との固着を十分に行うことができる。 【0011】 また、第3には、上記第2の構成において、該突状部材が、板状を呈し、上記穴部を有する上部板状部と、該上部板状部の下端に設けられ、横方向に挿着穴を有する円筒状部と、該円筒状部の下端に設けられ、板状を呈し、その下側の一部が錘本体部の溝部に収容される基部を構成する下側板状部と、を有することを特徴とする。 【0012】 また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、該錘本体部が、球面の少なくとも一部を有し、略球状を呈することを特徴とする。 【0013】 また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、該挿着穴に挿脱される棒状の発光部材を有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明に基づく釣り用錘によれば、錘本体部の形状を所望の形状とすることにより、釣り用錘全体の形状を所望のものとでき、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができる。また、発光部材は挿着穴に被覆された状態で挿着されるので、発光部材が岩等に接触して脱落するおそれを小さくすることができる。また、釣り用錘においては、発光部材が発光するので、集魚効果を得ることができ、特に、突状部材が透光性を有する部材により形成されているので、発光部材全体からの光を外部に至らせることができ、十分な集魚効果を得ることができる。また、発光部材が挿脱可能であるので、発光能力が低下した場合でも、新たな発光部材と取り替えることにより、発光能力を維持することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明においては、棒状の発光部材を用いて集魚効果を得ることができる釣り用錘で、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができ、棒状の発光部材の脱落のおそれを小さくすることができる釣り用錘を提供するという目的を以下のようにして実現した。 【0016】 本発明に基づく釣り用錘5は、図1〜図4に示されるように構成され、錘本体部10と、突状部材20と、発光部材50とを有している。 【0017】 ここで、錘本体部10は、全体に略球状を呈し、突状部材20の基部30を収容するための溝部12が設けられている。すなわち、錘本体部10は、溝部12が設けられている以外は球状を呈していて、溝部12は、錘本体部10の上側に設けられていて、図4に示すように、基部30を構成する脚状部32aの形状に対応した形状の凹状部12aと、脚状部32bの形状に対応した形状の凹状部12bと、脚状部32cの形状に対応した形状の凹状部12cとにより溝部12が構成されている。 【0018】 また、錘本体部10の下面、すなわち、溝部12が形成されている側とは反対側には、挿通穴14が設けられ、この挿通穴14は、錘本体部10の底面から溝部12の凹状部12aにまで至っている。つまり、挿通穴14は、鉛直方向(Z1−Z2方向)に設けられ、ねじ40が挿通可能な大きさに形成されている。この錘本体部10は、鉛等の釣り用の錘に通常用いられる素材により形成されている。 【0019】 また、突状部材(板状部材としてもよい)20は、全体に略板状を呈し、上方の先端が尖った略三角形状の略板状を呈している。この突状部材20は、透光性のある(透明でもよい)部材(例えば、樹脂(具体的には、ポリカーボネイト))により形成されている。 【0020】 すなわち、突状部材20は、上部板状部21aと、円筒状部21bと、下部板状部21cとを有し、上部板状部21aは、略三角形状の板状を呈している。この上部板状部21aの上側の先端付近には、取付穴24が設けられている。この取付穴24は、突状部材20の正面側(Y1側)から背面側(Y2側)にまで貫通する穴部である。 【0021】 また、円筒状部21bは、上部板状部21aの下端から連設され、円筒状を呈し、横方向(X1−X2方向)に形成されている。この円筒状部21bには、横方向(X1−X2方向)に貫通する円柱状の穴部である挿着穴26が設けられている。つまり、挿着穴26は、板状を呈する上部板状部21aや下部板状部21cの一対の面部(つまり、Y1側の面部とY2側の面部)と平行に設けられ、水平方向、つまり、突状部材20の縦方向の中心線に対して直角の方向に設けられている。この挿着穴26の径は、棒状の発光部材50を挿通及び支持可能な大きさに形成されている。このように、板状の突出部22の内部に挿着できるので、発光部材50が外部に露出して邪魔となることがない。また、挿着穴26の両端位置には、凹状の切欠部27が設けられ、上部板状部21aや下部板状部21cの側面よりも凹状に形成されていて、挿着穴26内に設けられた発光部材50の端部を手でつまみやすくして、発光部材50を取り出しやすくしている。つまり、発光部材50を、発光部材50の端部が突状部材20の左右の側面から突出しないような長さとした場合でも、発光部材50を取り出しやすくしている。 【0022】 また、下部板状部21cは、円筒状部21bの下端から連設され、板状を呈するとともに、その下側に、脚状部32aと、脚状部32bと、脚状部32cとを有している。脚状部32a〜32cは、錘本体部10の溝部12の形状に合わせて形成されており、脚状部32aは、下方に突出した略三角形状の板状を呈し、凹状部12aの形状に合わせて形成され、脚状部32bと脚状部32cの間に設けられている。また、脚状部32aの底面には、図3に示すように、ねじ穴34が設けられている。このねじ穴34は、ねじ40が螺着するためのものである。なお、ねじ40の頭部の径は、ねじ穴34の径よりも大きく形成されている。 【0023】 また、脚状部32bと脚状部32cは、脚状部32aの両側に互いに略対称に設けられ、ともに略三角形状に形成され、脚状部32bは、凹状部12bの形状に合わせて形成され、また、脚状部32cは、凹状部12cの形状に合わせて形成されている。 【0024】 なお、下部板状部21cの厚み(つまり、奥行き方向(Y1−Y2方向)の幅)は、上部板状部21aの厚みよりも厚く形成されていて、また、円筒状部21bの奥行き方向の幅は、下部板状部21cよりも大きく形成され、下部板状部21cに対して前後の突出した状態となっている。また、突状部材20は、全体に一体に形成されている。 【0025】 なお、下部板状部21cにおける脚状部32a〜32cが、突状部材20を錘本体部10に取り付けた際に錘本体部10の表面から内側に設けられる部分であり、突状部材20における基部30を構成する。また、突状部材20における基部30よりも上側の部分が、突状部材20を錘本体部10に取り付けた際に錘本体部10から突出する部分であり、突状部材20における基部30よりも上側の部分が、突出部22を構成する。つまり、突状部材20は、突出部22と、基部30とから構成されていると捉えることもできる。 【0026】 このように、溝部12が、凹状部12aと凹状部12bと凹状部12cとにより構成され、また、基部30が、脚状部32aと脚状部32bと脚状部32cとにより構成されることにより、錘本体部10と突状部材20との固着を十分行うことができる。 【0027】 また、発光部材50は、棒状を呈し、内部に発光するための物質が封入され、折り曲げたり押圧することにより発光させることができるものである。例えば、第1の溶液をガラス性のアンプルの中に封入し、第1の溶液と化学反応する第2の溶液をチューブ(例えば、ポリエチレンチューブ)に入れて、その中に該アンプルを入れて封入したものとし、チューブを折り曲げたり押圧することにより、中のアンプルを壊すと2つの溶液が反応して発光するものである。このような棒状の発光部材としては、CYALUME(サイリューム)(登録商標)やケミホタル(登録商標)等の商品が挙げられる。 【0028】 この発光部材50は、突状部材20の挿着穴26に挿通して該挿着穴26内に支持することができる。すなわち、挿着穴26の径と発光部材50の径とは、発光部材50が挿着穴26に挿脱可能で、かつ、挿着穴26に発光部材50を支持させた場合には、発光部材50が容易に脱落しないように形成されている。 【0029】 次に、上記構成の釣り用錘5の組立て方法及び使用状態について説明する。突状部材20の基部30を錘本体部10の溝部12内に入れた状態で、ねじ40を錘本体部10の底部から挿通穴14に挿通し、脚状部32aのねじ穴34にねじ40を螺着する。すると、錘本体部10と突状部材20とを一体に形成することができる。このように、錘本体部10と突状部材20とが一体になった状態のものを保管しておき、釣り場等に持って行く。このように、錘本体部10と突状部材20とが一体になった状態のものが、保管状態の釣り用錘であるといえる。 【0030】 次に、実際の釣り場においては、まず、錘本体部10と突状部材20とが一体になった状態のものに対して釣糸を取り付ける。例えば、釣糸100の端部に設けられたスイベル200を突状部材50の取付穴24に取り付けることにより、釣糸と釣り用錘5とを接続する。なお、図5に示す構成は、釣り用錘5を釣糸100に対してスイベル200を介して間接的に接続した例であるが、釣糸100を釣り用錘5の取付穴24に通して縛ることにより直接接続してもよい。 【0031】 その後、棒状の発光部材50を挿着する。すなわち、棒状の発光部材50を折り曲げたり押圧することにより発光する状態として、その後、発光部材50を挿着穴26の左右いずれかの端部から挿入して発光部材50を挿着穴26に支持させる。発光部材50を挿着穴26内に支持させた状態では、挿着穴26は、発光部材50の両端部を除く領域を少なくとも被覆しており、これにより、発光部材50は突状部材20から容易には脱落しない構成となっている。 【0032】 以上のように、発光部材50を発光させた状態で、釣り用錘5を釣りに使用する。釣り用錘5においては、発光部材50が発光するので、集魚効果を得ることができる。特に、突状部材50が透光性を有する部材により形成されているので、発光部材50の突状部材20によりカバーされた部分からの光も突状部材20を通して発光させることができるので、発光部材50全体からの光を外部に至らせることができ、十分な集魚効果を得ることができる。 【0033】 また、釣り用錘5は、錘本体部10と、突状部材20と、発光部材50とを有する構成となっているので、錘本体部10の形状を所望の形状とすることにより、釣り用錘全体の形状を所望のものとでき、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができる。つまり、上記の説明において、錘本体部10は略球状であるとして説明したが、これには限られず、他の任意の形状でよく、例えば、底面を平面とした半球状、直方体形状、円錐形状、円錐台形状であってもよく、錘本体部10を所望の形状とすることにより、釣り用錘全体の形状を所望のものとでき、釣り用錘全体の形状に自由度を持たせることができる。上記の場合は、錘本体部10が略球状を呈しているので、結果として、略球状の錘に棒状の発光部材を適用することができる。 【0034】 なお、釣り用錘5に使用された発光部材50の発光能力が低下した場合には、発光部材50を突状部材20から取り出し、他の発光部材50と取り替えればよい。このように新たな発光部材50と取り替えることにより、発光能力を維持することができる。 【0035】 なお、上記の説明において、突状部材20は、全体に略三角形状の略板状であるとして説明したが、これには限られず、取付穴24と挿着穴26が設けられた略板状部材であればよい。さらには、突状部材20は板状でなくても、錘本体部10の表面から突出し、釣糸と接続するための取付穴24と、棒状の発光部材50を挿着するための挿着穴26とを有する構成であればよい。 【0036】 また、錘本体部10に設けられる溝部12の形状や、突状部材20の基部30の形状は、上記には限られず、他の形状であってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の実施例に基づく釣り用錘を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施例に基づく釣り用錘を示す上方分解斜視図である。 【図3】本発明の実施例に基づく釣り用錘を示す下方分解斜視図である。 【図4】図1におけるA−A断面図である。 【図5】本発明の実施例に基づく釣り用錘の使用状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0038】 5 釣り用錘 10 錘本体部 12 溝部 20 突状部材 21a 上部板状部 21b 円筒状部 21c 下部板状部 22 突出部 24 取付穴 26 挿着穴 30 基部 40 ねじ 50 発光部材
|
| 【出願人】 |
【識別番号】594020536 【氏名又は名称】有限会社ヤマワ産業
|
| 【出願日】 |
平成18年7月10日(2006.7.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093931 【弁理士】 【氏名又は名称】長屋 直樹
|
| 【公開番号】 |
特開2008−17720(P2008−17720A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−189898(P2006−189898) |
|