| 【発明の名称】 |
おとり鮎のオトリ缶 |
| 【発明者】 |
【氏名】細見 康雄
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| 【要約】 |
【課題】保冷剤を状況に応じて選択的に、おとり鮎が傷つかないように設置できるようにすることにある。
【構成】鮎釣り用のおとり鮎を保存するおとり鮎のオトリ缶1であって、本体11と、保冷部材収納容器4とを備えている。本体11はおとり鮎を収容可能な収容空間を内部に有する。保冷剤収納容器4は、本体11の内壁に着脱自在に取り付け可能な吸盤41を有し、内部に保冷剤5を収納可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鮎釣り用のおとり鮎を保存するおとり鮎のオトリ缶であって、 おとり鮎を収容可能な収容空間を内部に有する本体と、 前記本体の内壁に着脱自在に取り付け可能な着脱部材を有し、内部に保冷部材を収納可能な保冷部材収納容器と、 を備えたおとり鮎のオトリ缶。 【請求項2】 前記保冷部材収納容器は外周面が曲面によって構成されている、請求項1に記載のおとり鮎のオトリ缶。 【請求項3】 前記保冷部材収納容器は側壁に複数の孔を備えた、請求項1または2に記載のおとり鮎のオトリ缶。 【請求項4】 前記保冷部材収納容器は防水素材によって形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のおとり鮎のオトリ缶。 【請求項5】 前記着脱部材は前記本体の内壁に吸着可能な吸盤である、請求項1から4のいずれかに記載のおとり鮎のオトリ缶。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、おとり鮎のオトリ缶、特に、鮎の友釣りに使用されるおとり鮎を保存するためのおとり鮎のオトリ缶に関する。 【背景技術】 【0002】 鮎釣りには、おとり鮎を使用した「友釣り」と言われる釣法が存在する。この「友釣り」では、体力のある状態でおとり鮎を保存するために「オトリ缶」と呼ばれる保存用箱が用いられている。 【0003】 「友釣り」を行う際には、予め釣餌店等でおとり鮎を購入し、購入したおとり鮎を水の入ったオトリ缶に収容する。おとり鮎を収納したオトリ缶を釣り場まで運搬し、友釣りを行う。ここで、鮎は水温が上昇すると体力を消耗しやすくなる。このために、気温の高い日等のオトリ缶内の水温が上昇しやすい環境において、釣り場までオトリ缶を運搬する際にオトリ缶内の水温が上昇しないように、保冷剤、例えば氷を容器本体に入れることが考えられる。しかし、この場合にはおとり鮎が氷に衝突して傷つくおそれがある。 【0004】 そこで、おとり鮎が傷つかないように保冷剤を収納することが可能なオトリ缶が考え出されている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2005−040028号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 特許文献1に記載のおとり鮎のオトリ缶では、容器本体と、外蓋と、中蓋とを有し、中蓋と外蓋との間に保冷剤を収納するスペースを設け、このスペースに保冷剤を設置することで水温を調整することができる。しかし、中蓋と外蓋との間に保冷剤収納スペースが存在しているために、保冷剤収納スペースに保冷剤を設置するか否かに関わらずオトリ缶内に保冷剤収納スペースが存在している。従って、保冷剤を使用しない場合には、スペースの無駄が生じている。 【0006】 本発明の課題は、保冷剤を状況に応じて選択的に、おとり鮎が傷つかないように設置できるようにすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1に係るおとり鮎のオトリ缶は、鮎釣り用のおとり鮎を保存するおとり鮎のオトリ缶であって、本体と、保冷部材収納容器とを備えている。本体はおとり鮎を収容可能な収容空間を内部に有する。保冷剤収納容器は、本体の内壁に着脱自在に取り付け可能な着脱部材を有し、内部に保冷部材を収納可能である。 【0008】 このおとり鮎のオトリ缶では、オトリ缶内の水温が上昇しやすい状況(気温が高い日など)では、着脱部材を本体の内壁に装着し、保冷部材収納容器の中に保冷部材を収納する。その後、本体のおとり鮎の収納スペースに水を入れ、おとり鮎を収納する。一方、オトリ缶内の水温が上昇しにくい状況(気温が低い日等)では、保冷部材収納容器を本体内に装着しない状態でおとり鮎の収納スペースに水を入れ、オトリ鮎を収納する。 【0009】 ここでは、保冷部材収納容器が状況に応じて着脱可能であるために、保冷剤を設置しない場合にはおとり鮎を収納するスペースの無駄を減少することができる。また、本体の壁面に保冷部材収納容器を装着しているために、保冷部材収納容器が移動し、おとり鮎と衝突しておとり鮎の体力を減少させるのを防止できる。 【0010】 請求項2に係るおとり鮎のオトリ缶は、請求項1に記載のおとり鮎のオトリ缶であって、保冷部材収納容器は外周面が曲面によって構成されている。 【0011】 ここでは、保冷部材収納容器の外周面が曲面によって構成されているために、保冷部材収納容器の外周面に角が形成されていない。このため、鮎が保冷部材収納容器に衝突した場合であっても鮎の体力が減少しにくくなる。 【0012】 請求項3に係るおとり鮎のオトリ缶は、請求項1または2に記載のおとり鮎のオトリ缶であって、保冷部材収納容器は側壁に複数の孔を備えている。 【0013】 ここでは、側壁に複数の孔を備えているために水が直接保冷部材に接触することができるために水の温度を下げやすくなる。 【0014】 請求項4に係るおとり鮎のオトリ缶は、請求項1から3のいずれかに記載のおとり鮎のオトリ缶であって、保冷部材収納容器は防水素材によって形成されている。 【0015】 ここでは、保冷部材収納容器が防水素材によって形成されているために、保冷部材収納容器が水を吸収するのを防止できる。 【0016】 請求項5に係るおとり鮎のオトリ缶は、請求項1から4のいずれかに記載のおとり鮎のオトリ缶であって、着脱部材は本体の内壁に吸着可能な吸盤である。 【0017】 ここでは、吸盤によって保冷部材収納容器を本体に取り付けることができるために、取り付ける場所を自由に選択することができる。また、取り付けるための特別な構成を本体に設ける必要がなくなる。 【発明の効果】 【0018】 本発明では、保冷剤を状況に応じて選択的にかつおとり鮎が傷つかないように設置できるようにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 1.構成 図1に本発明の一実施形態に係るおとり鮎のオトリ缶1の外観図を示す。また、図2にオトリ缶1の蓋2の外蓋21を取り外して中蓋22を開いた図を示す。このオトリ缶1は、鮎の友釣りに用いられるおとり鮎を保存するためのものであって、本体11と、保冷部材収納容器4(図4参照)と、保冷剤5(図5参照)を有している。 【0020】 本体11は、蓋2と、おとり鮎収納部3とを備えている。 【0021】 蓋2は、おとり鮎収納部3からおとり鮎及び水が外部に出ないようにするためのものであって、外蓋21と、中蓋22とを有している。また、蓋2はおとり鮎収納部3の上側に配置された部材である。 【0022】 外蓋21は、略長方形状の板状部分211と板状部分211の全周端部から下方に延びる外蓋側壁212とを有している。外蓋側壁212の長手方向両端の側面にはそれぞれ半円状の金具213が取り付けられており、この2つの金具213にはそれぞれ運搬用の肩掛けベルト214の端部が固定されている。この肩掛けベルト213は長さを調整することができるようになっている。 【0023】 中蓋22は、外蓋21の内側に配置される部材であって、第1蓋部223と、第2蓋部224とを有している。第1蓋部223と第2蓋部224の間にはヒンジが取り付けられており、第1蓋部223はヒンジを中心として回転して開くことができる。このために、ヒンジを中心に回転して開くことで、中蓋22を取り外すことなく、おとり鮎や水をおとり鮎収納部3内部に入れることができる。また、中蓋22にはおとり鮎を内部に入れるための収納窓221が設けられている。この収納窓221は、おとり鮎が通過するのに充分な大きさであり、収納窓用蓋が設けられている。そのために、収納窓用蓋を開くことで第1蓋部223を開かずにおとり鮎をおとり鮎収納部3に収納することができる。さらに、中蓋22の第2蓋部224には長手方向に複数のスリット222が設けられている。ここで、複数のスリット222は、流水は入りやすくなっているが光は入りにくくなっている。 【0024】 おとり鮎収納部3は、おとり鮎を収納するための部分であって、外蓋21と同じ略長方形状の底部31と、底部31の全周から上側に延びる側壁32とを備えている。また、おとり鮎収納部3には、内部に20リットルの水を収納することができる。 【0025】 底部31は、略長方形状であって、4隅が半径の大きな円弧状になっている。側壁32は、底部31の外周に沿って配置されており、底面31から上側に延びている。また、底面31及び側壁32は凹凸のない平坦な面で形成されており、おとり鮎が傷つきにくくなっている。さらに、底部31及び側壁32は黒色の部材によって形成されている。このために、内部に収納されるおとり鮎が落ち着きやすい環境になっている。 【0026】 保冷部材収納容器4は、図3及び図5に示すように、1対の吸盤41と、保冷部材収納ケース42とを有している。また、保冷剤収納容器4は、例えば図4に示すようにおとり鮎収納部3内部の隅に配置されている。 【0027】 1対の吸盤41は、保冷部材収納ケース42の外周側に上下に並んで配置された部分であって、おとり鮎収納部3の内壁に吸着可能な部分である。 【0028】 保冷部材収納ケース42は、保冷剤5を収納する部分であって、ケース底面(図示せず)と、ケース側面421とを有している。ケース底面は円形の板状の部分である。また、保冷部材収納ケース42は防水素材、例えばEVA等の柔軟性を有する樹脂材料によって形成されている。ケース側面421はケース底面の外周から鉛直方向に延びる円筒状の部分である。このケース側面421には、3つの小さな孔423が鉛直方向に並んで設けられており、この孔423から水が保冷部材収納ケース42内に出入り可能になっている。 【0029】 保冷剤5は、図5に示すように、オトリ缶1内の水温を低下させるための部材であって、ボトル51内に氷部材を収納したものである。なお、このボトル51は市販されている飲料用のPETボトルを利用可能であって、このボトル51内部に水を入れ、内部の水を凍らせて形成したものである。 【0030】 2.動作・効果 おとり鮎を収納する際には、オトリ缶1の外蓋21及び中蓋22を開け、おとり鮎収納部3内に例えば10リットルの水を入れる。そして、おとり鮎をおとり鮎収納部3に収納する。このとき、例えば気温が高い日などのおとり鮎収納部3内の水温が上昇しやすい環境の場合には、水及びおとり鮎をおとり鮎収納部3内部に収納する前に保冷剤5を保冷部材収納ケース42に収納し、おとり鮎収納部3の壁面に吸盤41を吸着させる。その後、水及びおとり鮎を収納する。この状態では、おとり鮎収納部3内の水が保冷部材収納ケース42の孔423を通って保冷剤5に接触する。保冷剤5によって水温が下られた水が保冷部材収納ケース42内を循環することでオトリ缶1内部の水温が低い状態で維持できる。一方、おとり鮎収納部3内の水温が上昇しやすい環境ではない場合には、保冷部材収納容器4を取り付けない。そして、中蓋22及び外蓋21を閉め、オトリ缶1を釣り場まで運搬する。 【0031】 ここで、保冷部材収納容器4が着脱自在であるために、必要な場合にのみ保冷部材収納容器4を取り付けることができる。このために、保冷部材収納容器4を取り付けない場合には、スペースの無駄を防止できる。このため、鮎の収納スペースをより多く確保することができる。また、例えばおとり鮎収納部3の側壁の上側にフックを引っかけて、保冷部材収納容器4を取り付ける場合には蓋2を閉める際の妨げになるが、保冷部材収納容器4の着脱が吸盤41によって行われるために、蓋2を閉める際の妨げになることがない。さらに、保冷部材収納容器4が吸盤41によって取り付けられているために、おとり鮎収納部3の壁面32に保冷部材収納容器4の取り付け構造を設ける必要が無く、凹凸のない平坦な形状にすることができ、おとり鮎を傷つけにくくなる。おとり鮎収納部3の壁面32の所望の位置に配置することができる。例えば図6、7に示すように、4隅以外の場所に取り付けることや横向きに取り付けることもできる。さらに、保冷部材収納容器4のケース側面421が円筒状であるために保冷部材収納容器4のケース側面421の外周側に角がなく、たとえ保冷部材収納ケース42に鮎が衝突しても体力を減少させにくくなる。 【0032】 3.他の実施形態 上記実施形態では、保冷剤5として飲料水用のPETボトルの内部に水を入れ、凍らせたものを用いたが、本発明はこれに限られずに、保冷部材収納ケース42に直接氷を入れても良い。また、保冷部材収納容器4は、EVA以外の柔軟な素材によって形成しても良い。さらに、おとり鮎を傷つけにくくする観点から柔軟な素材が望ましいが、剛性のある素材であっても良い。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の一実施形態に係るオトリ缶1の外観図。 【図2】保冷部材収納容器4を設置していない状態のオトリ缶1の蓋2を開いた図。 【図3】保冷剤5を収納していない状態の保冷部材収納容器4を示した図。 【図4】保冷部材収納容器4を設置した状態のオトリ缶1の蓋2を開いた図。 【図5】保冷剤5を収納した状態の保冷部材収納容器4を示した図。 【図6】保冷部材収納容器4の取り付け例を示す図。 【図7】保冷部材収納容器4の取り付け例を示す図。 【符号の説明】 【0034】 1 オトリ缶 2 蓋 3 おとり鮎収納部 4 保冷部材収納容器 5 保冷剤 11 本体 41 吸盤(着脱部材) 423 孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成18年6月26日(2006.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男
【識別番号】100121382 【弁理士】 【氏名又は名称】山下 託嗣
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| 【公開番号】 |
特開2008−103(P2008−103A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174902(P2006−174902) |
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