| 【発明の名称】 |
釣り用グローブ |
| 【発明者】 |
【氏名】北脇 裕章
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| 【要約】 |
【課題】使用時の煩わしさを解消する釣り用グローブ20の提供。
【構成】このグローブ20は、手に着用される本体24と、この本体24の表面に位置しており釣り用小物を収容しうる収容部26と、この収容部26を覆うカバー28と、この本体24とカバー28とを連結するヒンジとを備えている。このカバー28は、このヒンジを軸として開閉するように構成されている。このグローブ20では、このカバー28が開かれたとき、このカバー28の自重により、このカバー28が開いている状態が維持されうる。好ましくは、このグローブ20では、上記ヒンジは、帯体30である。この帯体30の変形によって、上記カバー28の開閉は達成される。好ましくは、このグローブ20では、上記帯体30は、布、天然皮革又は人造皮革からなる。好ましくは、このグローブ20では、上記収容部26はマグネットである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 手に着用される本体と、この本体の表面に位置しており釣り用小物を収容しうる収容部と、この収容部を覆うカバーと、この本体とカバーとを連結するヒンジとを備えており、 このカバーが、このヒンジを軸として開閉するように構成されており、 このカバーが開かれたとき、このカバーの自重により、このカバーが開いている状態が維持されうる釣り用グローブ。 【請求項2】 上記ヒンジが、帯体であり、 この帯体の変形によって、上記カバーの開閉が達成される請求項1に記載のグローブ 【請求項3】 上記帯体が、布、天然皮革又は人造皮革からなる請求項2に記載のグローブ。 【請求項4】 上記収容部が、マグネットである請求項1から3のいずれかに記載のグローブ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、魚釣りを行う釣り人の手に着用されるグローブに関する。 【背景技術】 【0002】 釣り人は、潮の流れ及び風の方向に基づいて魚の位置を分析しつつ、釣りを行う。潮の流れ及び風の方向は、一定でない。釣り人は、釣り場の状況が変わるたびに釣り針を交換する。釣り人はまた、魚の活性に応じて釣り針を交換する。この釣り針の交換では、まずラインから釣り針が外される。次に釣り人はタックルケースから他の釣り針を取り出し、この釣り針をラインに結ぶ。釣り針の交換には、煩わしさが伴う。 【0003】 図5は、従来の釣り用グローブ2が示された正面図である。図6は、図5のグローブ2のカバーが開かれている状態が示された部分拡大断面図である。このグローブ2は、本体4と、収容部6と、カバー8とを備えている。この図6には、このグローブ2の背側が釣り針10とともに示されている。 【0004】 本体4は、釣り人の手に着用される。収容部6は、この本体4の表面にあり釣り針10を収容する。この収容部6はシート状のマグネットであり、その磁力によりこの釣り針10を固定する。カバー8は、薄板状の部材からなりこの収容部6を覆う。このカバー8は、ウレタンゴムからなるシートである。このカバー8の小指側の縁は、本体4を構成する第一基材12と第二基材14との間に位置しており、糸16でこの第一基材12と第二基材14とに縫いつけられている。このカバー8は、直接本体4に固定されている。 【0005】 図6に示されているように、このカバー8の親指側の先端18が釣り人の手(図示されず)で持ち上げられると、このカバー8は開く。釣り人は、このカバー8を開けて収容部6にある釣り針10を取り出す。このグローブ2は、タックルケースとしての機能を有する。このようなグローブ2は、株式会社シマノが発行する「2005 Fishing Tackle Catalogue 」に開示されている。 【非特許文献1】「2005 Fishing Tackle Catalogue」,株式会社シマノ,2005年,p.185 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 前述のグローブ2では、カバー8が高弾性であるので、このカバー8が開けられてもその復元力でこのカバー8は閉じてしまう。従って、釣り人は、この収容部6にある釣り針10を取り出すとき、小指又は薬指でこのカバー8を押圧しつつ、他の指で釣り針10を取り出す。釣り人は、このカバー8が開けられた状態を保持しなければならない。釣り人は、このようなグローブ2の使用を煩わしく感じてしまう。 【0007】 本発明の目的は、使用時の煩わしさを解消する釣り用グローブの提供にある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明に係る釣り用グローブは、手に着用される本体と、この本体の表面に位置しており釣り用小物を収容しうる収容部と、この収容部を覆うカバーと、この本体とカバーとを連結するヒンジとを備えている。このカバーは、このヒンジを軸として開閉するように構成されている。このグローブでは、このカバーが開かれたとき、このカバーの自重により、このカバーが開いている状態が維持されうる。 【0009】 好ましくは、このグローブでは、上記ヒンジは、帯体である。この帯体の変形によって、上記カバーの開閉は達成される。好ましくは、このグローブでは、上記帯体は、布、天然皮革又は人造皮革からなる。好ましくは、このグローブでは、上記収容部はマグネットである。 【発明の効果】 【0010】 この釣り用グローブでは、カバーが開かれたとき、このカバーの自重により、このカバーが開いている状態が維持されうる。このため、釣り人がこのカバーが開いている状態を保持する必要はない。釣り人は、収容部に収容されている釣り針を、煩わしさを感じることなく、この収容部から取り出すことができる。釣り人は、このグローブを使用することにより釣りに集中できる。このグローブは、使用時の煩わしさを解消する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0012】 図1は、本発明の一実施形態に係る釣り用グローブ20が示された正面図である。この図1の上側は指先側であり、この図1の下側は手首側である。この図1の右側は小指側であり、この図1の左側は親指側である。この紙面の上側は背側であり、この紙面の下側は掌側である。図2は、図1のII−II線に沿った部分拡大断面図である。この図2には、グローブ20とともに釣り針22が示されている。 【0013】 このグローブ20は、本体24と、収容部26と、カバー28と、ヒンジとしての帯体30と、固定手段としての面ファスナー32とを備えている。このグローブ20は、右手用である。図示されていないが、左手用のグローブは、この右手用のグローブ20の形状が左右反転された形状を有する。この図1及び図2では、このカバー28は閉じられている。 【0014】 本体24は、釣り人の手に着用される。この本体24は、天然皮革からなる。この本体24は、手の甲の部分が入れられる甲部34と、親指が入れられる第一の袋36aと、人差し指が入れられる第二の袋36bと、中指が入れられる第三の袋36cと、薬指が入れられる第四の袋36dと、小指が入れられる第五の袋36eとからなる。この甲部34は、手首側に位置する開口部38と、掌側にあり第一の袋36aが連接する穴(図示されず。)と、指先側に位置しており親指側から小指側に向かって並ぶ4の穴(図示されず。)とを備えている。これら4の穴には、親指側から順に、第二の袋36b、第三の袋36c、第四の袋36d及び第五の袋36eが連接している。釣り人は、この開口部38から手を挿入して、それぞれの袋36に指を入れる。このグローブ20では、全ての袋36の先端は開口している。このグローブ20は、指先が裸出するように構成されている。なお、このグローブ20が、薬指及び小指の指先は裸出されることなく、親指、人差し指及び中指の指先が裸出されるように構成されてもよい。この本体24は、布で構成されてもよい。この本体24が、人造皮革から構成されてもよい。 【0015】 このグローブ20では、甲部34の背側は手首側から指先に向かって拡がる第一基材40と、この第一基材40の指先側の縁から指先に向かってさらに延びる第二基材42とからなる。この第一基材40と第二基材42とは、糸44で縫いつけられている。 【0016】 収容部26は、第一基材40の甲側に位置している。換言すれば、この収容部26は本体24の表面に位置している。この収容部26は、この第一基材40に糸44で縫いつけられている。この収容部26は、釣り用小物としての釣り針22を収容する。このグローブ20では、この収容部26はフェライトのような磁性粉末を含んだゴム状のシートである。換言すれば、この収容部26はマグネットである。 【0017】 カバー28は、収容部26を覆う。このカバー28は、小指側から親指側に向かって先細りであるシート状である。このカバー28の先端46は、帯体30の親指側に位置する。図2に示されているように、このカバー28は甲側に膨らむ凸部48を備えている。このグローブ20では、このカバー28は合成樹脂を基材ポリマーとした成形体である。この合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン及びポリエステルが例示される。ポリオレフィンの具体例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。このグローブ20では、このカバー28の基材ポリマーはポリウレタンである。 【0018】 帯体30は、本体24とカバー28との間に位置する。この帯体30の一方の端50aは、第一基材40と第二基材42との間に挟まれており、糸44でこの第一基材40と第二基材42とに縫いつけられている。この帯体30は、この本体24に固定されている。このグローブ20では、この帯体30の他方の端50bに、このカバー28が糸44で縫いつけられている。このカバー28は、この帯体30に固定されている。換言すれば、この帯体30はこの本体24とカバー28とを連結している。なお、このグローブ20のヒンジが、この本体24に設けられた筒と、このカバー28に設けられた筒と、これらの筒を挿通することによりこの本体24とこのカバー28とを連結するピンとで構成されてもよい。 【0019】 面ファスナー32は、フックテープ52とループテープ54とからなる。図2に示されているように、このフックテープ52はカバー28の先端46に位置しており、このカバー28の裏面に取り付けられている。このループテープ54は、第一基材40の表面に取り付けられている。このループテープ54は、このフックテープ52と重ね合わされる位置に配置されている。なお、固定手段として、ボールサイドとソケットサイドとからなるスナップが用いられてもよい。 【0020】 図3は、図1のグローブ20のカバー28が開かれている状態が示された正面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿った部分拡大断面図である。この図3に示されているように、収容部26に、釣り針22が収容されている。 【0021】 カバー28が開いたグローブ20では、収容部26は露出する。このカバー28の凸部48は、掌側に膨らんでいる。このカバー28の先端46は、帯体30の小指側に位置している。この帯体30は撓んでおり、この帯体30の他方の端50bはこの帯体30の一方の端50aの直上に位置している。この帯体30の上方に、このカバー28は位置している。このカバー28が開いたグローブ20では、このカバー28の自重はこの帯体30に作用する。このグローブ20では、この帯体30は軟質である。従って、この帯体30のこの撓みに対する復元力は、このカバー28の自重がこの帯体30に作用する力よりも小さい。このカバー28が開いたグローブ20では、釣り人が押さえなくてもこの帯体30の形状は復元しない。このグローブ20では、このカバー28の自重によりこのカバー28が開いている状態が維持されうる。 【0022】 釣り人は、潮の流れ、風の方向及び魚の活性に基づいて釣り場の状況を分析しつつ、釣りを行う。釣り人は、釣り場の状況変化を察知すると、仕掛けを調整する。釣り人はまず、リールを巻いて仕掛けを引き上げて、この仕掛けを構成する釣り針22をラインから外す。次に、釣り人はグローブ20のカバー28を開ける。このカバー28が開かれるとき、このカバー28と本体24との間にある帯体30は変形する。前述したように、このグローブ20では、このカバー28が開いている状態を維持するために、手で押さえる必要はない。このグローブ20では、釣り人は片手を自由に使える。 【0023】 次に、釣り人はラインから外した釣り針22を収容部26に収容して、サイズの異なる釣り針22をこの収容部26から取り出す。このグローブ20では、この収容部26が露出しているので、釣り針22の収容及び取り出しは容易である。次に、釣り人はカバー28を閉じる。このカバー28が閉じられるときにおいても、帯体30は変形する。このカバー28が閉じられると、このカバー28の先端46にあるフックテープ52と本体24の表面にあるループテープ54とが接触する。この接触により、このカバー28が閉じられた状態が維持されうる。次に、釣り人はこの収容部26から取り出した釣り針22をラインに付ける。釣り人は、このようにして仕掛けを調整した後、この釣り針22に餌を付けて再び釣り場に仕掛けを投入する。 【0024】 このグローブ20では、収容部26はマグネットであるので、この釣り針22はその磁力によりこの収容部26に容易に固定される。図3に示されているように、この収容部26は、間仕切り56で2つに分割されている。このグローブ20では、釣り針22a、22bが種類毎及びサイズ毎に整理されて収容されうる。この収容部26の間仕切り56による分割は、このグローブ20の仕様、釣り人のニーズ等が考慮されて適宜決められる。この収容部26が、釣り針22が刺し込まれうる部材で構成されてもよい。なお、この収容部26には、釣り針22以外の釣り用小物も収容されうる。 【0025】 前述したように、このグローブ20では、カバー28が閉じられているとき、このカバー28は収容部26を覆う。このカバー28は、不意な接触による収容部26に収容されている釣り針22の脱落及び損傷を防止する。このカバー28は、釣り人の、この釣り針22との接触による負傷を防止する。 【0026】 このグローブ20では、帯体30の変形によってカバー28の開閉が達成されうる。換言すれば、このカバー28はこの帯体30を軸として開閉するように構成されている。このグローブ20では、カバー28の開閉は容易である。 【0027】 前述したように、このグローブ20では、釣り人は片手を自由に使える。釣り人は、煩わしさを感じることなく、釣り針22を交換できる。釣り人は、このグローブ20を使用することにより釣りに集中できる。このグローブ20は、使用時の煩わしさを解消する。 【0028】 このグローブ20を着用することにより、釣り人は仕掛けの調整作業が迅速にできる。このため、潮の流れ、風の方向及び魚の活性から釣り人が把握した釣り場の状況と、釣り人が仕掛けを調整し再び仕掛けを投入した時の釣り場の状況とのズレが小さく抑えられる。 【0029】 このグローブ20では、収容部26に釣り針22が収容されるので、釣り人は釣り針22を入れたタックルケースを着用している上着のポケット等に入れて携行する必要もない。 【0030】 このグローブ20では、帯体30は天然皮革からなる。このグローブ20では、この帯体30と本体24とを構成する素材は同一である。この帯体30が、本体24と異なる素材から構成されてもよい。この帯体30が、布で構成されてもよい。この帯体30が、人造皮革で構成されてもよい。このカバー28の小指側の厚みが薄くされ、この厚みの薄い部分が第一基材40と第二基材42との間に挟まれて糸44で縫いつけられてもよい。この場合、この厚みの薄い部分がこのグローブ20のヒンジとして機能する。このヒンジとして機能する部分の厚みは、このカバー28の自重で変形しうる程度の厚みとされる。これにより、グローブ20を構成する部品点数が低減されうる。 【産業上の利用可能性】 【0031】 本発明に係る釣り用グローブは、種々の釣りに適用されうる。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る釣り用グローブが示された正面図である。 【図2】図2は、図1のII−II線に沿った部分拡大断面図である。 【図3】図3は、図1のグローブのカバーが開かれている状態が示された正面図である。 【図4】図4は、図3のIV−IV線に沿った部分拡大断面図である。 【図5】図5は、従来の釣り用グローブが示された正面図である。 【図6】図6は、図5のグローブのカバーが開かれている状態が示された部分拡大断面図である。 【符号の説明】 【0033】 2、20・・・グローブ 4、24・・・本体 6、26・・・収容部 8、28・・・カバー 10、22、22a、22b・・・釣り針 12、40・・・第一基材 14、42・・・第二基材 16、44・・・糸 18、46・・・先端 30・・・帯体 32・・・面ファスナー 34・・・甲部 36、36a、36b、36c、36d、36e・・・袋 38・・・開口部 48・・・凸部 50a、50b・・・端 52・・・フックテープ 54・・・ループテープ 56・・・間仕切り
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
【識別番号】100120938 【弁理士】 【氏名又は名称】住友 教郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−4(P2008−4A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−169534(P2006−169534) |
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