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【発明の名称】 生垣バリカン用チップレシーバ及び生垣バリカン
【発明者】 【氏名】土屋 忠義
【氏名】伊藤 勝康
【課題】刈り込み後に溜まる枝葉を溢れにくくして捕集性を高くする。

【解決手段】チップレシーバ11は、生垣バリカン1の前方に突設された刃部3に取り付けられる板状部12と、その板状部12の一方の側縁に連結される皿状の受け部13とからなり、受け部13は、底部が板状部12よりも深くなる深底状に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生垣バリカンの前方に突設された刃部に取り付けられる板状部と、その板状部の一方の側縁に連結される皿状の受け部とからなる生垣バリカン用チップレシーバであって、
前記受け部を、底部が前記板状部よりも深くなる深底状に形成したことを特徴とする生垣バリカン用チップレシーバ。
【請求項2】
前記受け部の外周に、前記板状部の前後端から連続する壁を立ち上げ形成したことを特徴とする請求項1に記載の生垣バリカン用チップレシーバ。
【請求項3】
前記板状部は、前記刃部に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の生垣バリカン用チップレシーバ。
【請求項4】
前記板状部に、前記刃部に設けられた固定ネジとの干渉を回避するための逃げ孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の生垣バリカン用チップレシーバ。
【請求項5】
前記受け部の下面を、前記刃部に装着した状態で前記刃部の下面よりも低くならないように設定したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の生垣バリカン用チップレシーバ。
【請求項6】
本体の前方に刃部を突設してなる生垣バリカンであって、
前記刃部に、請求項1乃至5の何れかに記載の生垣バリカン用チップレシーバを取り付けたことを特徴とする生垣バリカン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、刈り込んだ枝葉の捕集のために生垣バリカンの刃部に取り付けられる生垣バリカン用チップレシーバと、生垣バリカンとに関する。
【背景技術】
【0002】
生垣バリカンは、本体の前方に、固定板と、その固定板の下部で前後へ往復動する一対の可動刃とからなる刃部を突設して、可動刃の互いに逆の往復動によって枝葉等の刈り込みが可能となっている。また、生垣バリカンで生垣の上面等を刈り込む際、刈り取った枝葉を直後に受け止めて集めることができるように、固定板に沿ってチップレシーバを装着することがよく行われている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−14661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のチップレシーバは、生垣バリカンの刃部に装着される固定部と、その固定部に延設される幅広の捕捉部とからなる合成樹脂製となっている。
【0005】
そこで、本発明は、刈り込み後に溜まる枝葉が溢れにくく、捕集性の高い生垣バリカン用チップレシーバ及び生垣バリカンを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、生垣バリカンの前方に突設された刃部に取り付けられる板状部と、その板状部の一方の側縁に連結される皿状の受け部とからなる生垣バリカン用チップレシーバであって、受け部を、底部が板状部よりも深くなる深底状に形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、受け部の外周に、板状部の前後端から連続する壁を立ち上げ形成したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、板状部は、刃部に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、板状部に、刃部に設けられた固定ネジとの干渉を回避するための逃げ孔を設けたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、受け部の下面を、刃部に装着した状態で刃部の下面よりも低くならないように設定したことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、本体の前方に刃部を突設してなる生垣バリカンであって、刃部に、請求項1乃至5の何れかに記載の生垣バリカン用チップレシーバを取り付けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、刈り込み後に溜まる枝葉が溢れにくくなって捕集性が高まる。特に、受け部の下面を、刃部に装着した状態で刃部の下面よりも低くならないように設定すれば、刈り込みの際に受け部が邪魔にならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の生垣バリカン用チップレシーバ(以下単に「チップレシーバ」という。)を取り付けた生垣バリカン1の斜視図で、生垣バリカン1は、図示しないモータと、モータの回転を直線運動に変換するクランク機構とを内蔵した本体2の前方(図1の左側)に、クランク機構で動作する刃部3を突設してなる。この刃部3は、上下に位置する帯板状の固定板4,4と、その固定板4,4の間にあって左右の側縁に刃6,6・・を千鳥状に形成した二枚の可動刃5,5とからなり、クランク機構によって可動刃5,5が互いに逆方向へ前後移動することで、刃6による枝葉の刈り込みが可能となっている。7はトリガースイッチ8を設けた主ハンドル、9は本体2から斜め前方へ突設された補助ハンドル、10はプロテクタである。
【0009】
チップレシーバ11は、図2,3にも示すように、生垣バリカン1の刃部3における上側の固定板4の上面に取り付けられる板状部12と、その板状部12の一方の側縁に連設される皿状の受け部13とから形成されている。受け部13は、底部が板状部12よりも低くなる深底状に形成されて、刈り込み後に溜まる枝葉を溢れにくくして捕集性を高めている。また、受け部13の外周には、板状部12の前後端から連続する壁14が立ち上げ形成されている。但し、受け部13の下面は、刈り込みの邪魔にならないように、チップレシーバ11を刃部3に装着した際に刃部3の下面よりも低くならないように設定されている。
【0010】
そして、板状部12には、刃部3の固定ネジ15,15との干渉を回避するための逃げ孔16,16・・が、前後方向に沿って複数並設されており、逃げ孔16,16の間で前後二カ所には、板状部12における受け部13の連設側と逆の側縁から板状部12と直交状に一対の溝17,17が形成され、各溝17内にクリップ18が夫々設けられている。
このクリップ18は、中心板19の左右に弾性片20,20を介して一対の係止体21,21を連結した合成樹脂の成形品で、溝17の前後縁を繋いで上方へ突出する断面逆U字状のホルダ22内に収容され、ホルダ22の内面中心で下向きに突設されたボス23に、中心板19がネジ24で固定されることで、係止体21,21をホルダ22の左右に露出させた状態で保持されている。
【0011】
また、各クリップ18における係止体21,21の互いの対向面の下端には、前後方向に沿った係止爪25,25が突設されて、生垣バリカン1の上側の固定板4の左右の側面へ全長に亘って凹設された係止溝26,26に係止可能となっている。
さらに、クリップ18は、係止爪25が係止溝26に係止していない状態では、弾性片20,20により、係止爪25,25の間隔が固定板4の幅よりもやや小さくなる狭小位置に保持されており、係止体21,21の上端を指でつまんで互いの近接方向へ移動させると、弾性片20の付勢に抗して係止体21,21の下端が拡開するものとなる。但し、各係止体21の下端面には、係止爪25の先端側へ行くに従って上昇する面取部27が夫々形成されて、固定板4との当接に伴い、面取部27の案内で係止体21,21の下端間が拡開可能となっている。なお、ここでは固定板4の角部にも係止体21,21の拡開を案内する面取部28,28が形成されている。
【0012】
そして、チップレシーバ11における受け部13の前端には、固定台29が設けられ、この固定台29上に、水準器30,31が夫々設けられている。この水準器は、周知の気泡式棒形のもので、30が固定台29の上面へ横向きに設置されて水平確認用、31が縦向きに立設されて鉛直確認用となっている。
【0013】
以上の如く構成されたチップレシーバ11を生垣バリカン1へ取り付ける際は、前後のクリップ18の係止体21,21の下端を夫々固定板4の左右の側縁にあてがった状態で下方へ押し込むと、面取部27,28の案内によって係止体21,21の下端間が拡開して係止爪25,25間への固定板4の進入を許容する。そして、各係止爪25が係止溝26に達すると、係止爪25が互いの対向側に付勢されて図3のように係止溝26に係止する。よって、前後のクリップ18,18で固定板4を挟持する格好でチップレシーバ11の取付がなされる。
一方、チップレシーバ11を取り外す際は、各クリップ18の係止体21,21の上端を左右から指でつまむと、下端間が拡開して係止爪25が係止溝26から外れるため、チップレシーバ11の取り外しが可能となる。
【0014】
こうしてチップレシーバ11を取り付けた生垣バリカン1で例えば生垣の上面を水平に刈り込む場合、作業者は本体2の主ハンドル7と補助ハンドル9とを把持して本体2を水平に保持した状態で左方向へ水平移動させながら刃部3で刈り込みを行うことになる。このとき、作業者は水準器30によってチップレシーバ11の水平姿勢を確認することができるため、これと略同位置で一体の刃部3の水平姿勢も同時に確認できることになる。
一方、生垣の側面を鉛直に刈り込む場合は、作業者は本体2を横向きに倒した状態で上方へ移動させながら刃部3で刈り込みを行うことになるが、このときは水準器31によってチップレシーバ11の鉛直姿勢を確認することができるため、これと一体の刃部3の鉛直姿勢も同時に確認できる。
【0015】
このように上記形態のチップレシーバ11及び生垣バリカン1によれば、受け部13を、底部が板状部12よりも深くなる深底状に形成したことで、刈り込み後に溜まる枝葉が溢れにくくなって捕集性が高まる。
特に、受け部13の下面を、刃部3に装着した状態で刃部3の下面よりも低くならないように設定したことで、刈り込みの際に受け部13が邪魔にならない。
【0016】
なお、水準器は、上記形態のようにチップレシーバに設けるものに限らず、生垣バリカン1の刃部3に設けることもできる。図4はその一例を示すもので、ここでは、上側の固定板4の上面前方に、チップレシーバ11を取り付けた状態で逃げ部16に嵌合する突部32を突設し、その突部32に水準器30,31を設けている。
この場合も、作業者が本体2を水平移動させながら生垣の上面等を刃部3で刈り込みを行う際に、水準器30によって刃部3の水平姿勢を確認することができる。
一方、生垣の側面を鉛直に刈り込む場合は、作業者は本体2を横向きに倒した状態で上下に移動させながら刃部3の水準器31によって刃部3の鉛直姿勢を確認することができる。これはチップレシーバ11を取り外した状態でも同じである。
【0017】
このように、図4に示す生垣バリカン1においても、固定板4の上面に水準器30,31が設けられるため、実際の刃部3の姿勢と同時に水準器30,31による水平及び鉛直が確認できる。よって、刃部3の水平及び鉛直姿勢を正確に維持でき、作業効率や刈り込みの仕上がりも良好となって使い勝手に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】チップレシーバを取り付けた生垣バリカンの斜視図である。
【図2】チップレシーバの分解斜視図である。
【図3】チップレシーバの取付構造を示す断面図である。
【図4】変更例の生垣バリカンの斜視図である。
【符号の説明】
【0019】
1・・生垣バリカン、2・・本体、3・・刃部、4・・固定板、11・・チップレシーバ、12・・板状部、13・・受け部、29・・固定台、30,31・・水準器、32・・突部。

特許の図
【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成20年8月27日(2008.8.27)
【代理人】 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹

【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
【公開番号】 特開2008−307058(P2008−307058A)
【公開日】 平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願番号】 特願2008−218537(P2008−218537)