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【発明の名称】 芝生資材
【発明者】 【氏名】林 慎一郎

【氏名】林 和志郎

【氏名】林 宏三郎

【氏名】林 加奈子

【要約】 【課題】本発明は、芝生上を歩く人の踏圧からの保護および踏圧により芝生に空気を供給でき、かつ取扱いが容易な芝生資材の提供にある。

【解決手段】本発明は、柔軟なシートであって、当該シート面には、シート面に開口し他端が閉鎖された多数の突状部と、突状部に囲まれたシート面には芝生の育成部として透孔が設けられ、前記シートは畑土上に敷設され、突状部に囲まれた領域には芝生と、あるいは芝生の種を含む土壌が充填され、シート上で育成した芝生をシートごと畑土から切り離して得られた芝生資材である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟なシートであって、当該シート面には、多数の突状部と、突状部に囲まれたシート面には芝生の育成部として透孔が設けられ、前記シートは畑土上に敷設され、突状部に囲まれた領域には芝生と、あるいは芝生の種を含む土壌が充填され、シート上で育成した芝生をシートごと畑土から切り離して得られた芝生資材。
【請求項2】
柔軟なシートであって、当該シート面には、シート面に開口し他端が閉鎖された多数の突状部と、突状部に囲まれたシート面には芝生の育成部として透孔が設けられ、前記シートは畑土上に敷設され、突状部に囲まれた領域には芝生と、あるいは芝生の種を含む土壌が充填され、シート上で育成した芝生をシートごと畑土から切り離して得られた芝生資材。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、芝生などの植物の保護・取扱いに関する技術に属する。
【背景技術】
【0002】
芝生やその他の植物を育成させた広場として、ゴルフ場、運動場、公園、庭園、工場の路側、各種の敷地空間内がある。芝生は育成場でそだて、それを持ち運びの便を考え畑土から正方形に切り、あるいは細長く切りとってから巻いて所定の場所に運び張設する。
芝生は人の踏圧によって新芽が傷つくとその生育は阻害される。そのため踏圧から保護するため踏圧部と透水部からなる枠体が各種提案されている(例えば、特開平2−145137)。
芝生は、その育成過程で肥料、水やり、日照と並び空気の供給が重要であり、従来の芝生には空気の供給を図る工夫はなされていない。
【0003】
【特許文献1】特開平2−145137
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、芝生上を歩く人の踏圧からの保護および踏圧により芝生に空気を供給でき、かつ取扱いが容易な芝生資材の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第1の発明は、柔軟なシートであって、当該シート面には、シート面に多数の突状部と、突状部に囲まれたシート面には芝生の育成部として透孔が設けられ、前記シートは畑土上に敷設され、突状部に囲まれた領域には芝生と、あるいは芝生の種を含む土壌が充填され、シート上で育成した芝生をシートごと畑土から切り離して得られた芝生資材である。人からの踏圧を軽減するため突状部を設け、突状部で踏圧を受けるようにした。同時に広い範囲の芝生を短期間に敷き詰めるため、シートを柔軟素材で形成し丸めて運べるようにした。
本第2の発明は、柔軟なシートであって、当該シート面には、シート面に開口し他端が閉鎖された多数の突状部と、突状部に囲まれたシート面には芝生の育成部として透孔が設けられ、前記シートは畑土上に敷設され、突状部に囲まれた領域には芝生と、あるいは芝生の種を含む土壌が充填され、シート上で育成した芝生をシートごと畑土から切り離して得られた芝生資材である。人からの踏圧を軽減するため突状部を設け、突状部で踏圧を受けるようにした。同時に芝生に空気を供給できるよう、突状部に空洞を設け、広い範囲の芝生を一時に敷き詰めるため、シートを柔軟素材で形成し丸めて運べるようにした。
【発明の効果】
【0006】
本第1の発明は、
1. 突状部が柔軟資材であるため、人の踏圧を柔らかく受け止めると共に、踏圧によっても突状部がシート面までその高さを減じないため、芝生の新芽にかかる踏圧を軽減することができる。
2. シート全体が柔軟資材であるため丸めて運搬可能となった。
本第2の発明は、さらに突状部が空洞となっているため、人がその上部を踏みつけることで突状部内の空気が押出され芝生に供給される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本第1の発明を図により詳細に説明する。
図1は、本発明を構成する芝生資材の概念を示す正面図および断面図である。
図1に示したように、本芝生資材はシート面に多数の突状部が設けられると共に、突状部間で囲まれたシート面には透孔が設けられている。突状部は中実の棒状として示されているが筒状であってもよい。踏み圧が受けられる形状であればよい。
突状部で囲まれた領域には土壌が充填され、芝生などの育成部となっている。全体が丸められるようゴム、エラストマー、あるいは軟質塩化ビニールなどのような柔軟な樹脂で作られている。図1aは、本芝生資材のみを使用した例であり、図1bは本芝生資材の下部に不織布あるいは織布などで作られる土木用保護シートを敷設した例である。
【0008】
図2は、本芝生資材を畑土などの上に敷設し、育成部に土壌、芝生の種、肥料などを充填し、育てた状態を示している。図のa、bは土木用保護シートの有無を示していることは上記と同様である。以下も同様である。
【0009】
図3は、育った芝生をその上端を刈り揃え出荷する準備をした状態である。
図4は、図3状態の芝生を出荷するため、畑土から切り離している状態を示している。畑土中まで延びた芝生などの根を切り、芝生つきシートとする。土木用保護シートを使用する場合は、土木用保護シートごと畑土より切り離す方が、芝生の根が土木用保護シート内に絡みこんでおり芝生を痛めないためにも好ましい。
【0010】
図5は、芝生つきシートを丸めて運搬可能な状態にした概念図である。
図6は、上記シートを所定の緑化すべき公園などの場所に運び、再び敷き広げた状態を示している。本芝生資材は、敷設した状態で突状部が人の踏圧を支持し、芝生の新芽などに直接踏圧がかかることを防いでいる。
【0011】
以下本第2の発明を図により詳細に説明する。
図7は、本発明を構成する芝生資材の概念を示す正面図および断面図である。
図7に示したように、本芝生資材はシート面に開口し、上端部が閉じられた多数の中空突状部がシート面に設けられると共に、中空突状部で囲まれたシート面には透孔が設けられている。この中空突状部で囲まれた領域は、土壌が充填され、芝生などの育成部となっている。全体が丸められるようゴム、エラストマー、あるいは軟質塩化ビニールなどのような柔軟な樹脂で作られている。図1aは、本芝生資材のみを使用した例であり、図1bは本芝生資材の下部に土木用保護シートを敷設した例である。
【0012】
図8は、本芝生資材を畑土などの上に敷設し、育成部に土壌、芝生の種、肥料などを充填し、育てた状態を示している。図のa、bは保護シートの有無を示していることは上記と同様である。以下も同様である。
【0013】
図9は、育った芝生をその上端を刈り揃え出荷する準備をした状態である。
図10は、図9状態の芝生を出荷するため、畑土から切り離している状態を示している。畑土中まで延びた芝生などの根を切り芝生つきシートとする。保護シートの取扱いは上記第1の発明と同じである。
【0014】
図11は芝生つきシートを丸めて運搬可能な状態にした概念図である。
図12は、上記シートを所定の緑化すべき公園などの場所に運び、再び敷き広げた状態を示している。本芝生資材は、敷設した状態で突状部が中空ではあるが完全に潰れることはないので人の踏圧が直接芝生の新芽にかかることを防いでいる。さらに突状部が中空となっているため、人がその上を歩くたびに、中空突状部内の空気が押出され芝生に吹付けられるようになっている。
【0015】
図13は、上記シートの下側に保水シート、保護シート、防根シートを敷き、出荷時に芝生の根が乾燥しないようにすることも適宜実施できる。また必要に応じて生育中の芝生への給水用配管などもシート上の突状部間に配設しておくこともできる。これら保水シート、防根シートおよび配管などの配設は第1の発明においても同様に実施できる。
【0016】
図14は、芝生を人の踏圧からより保護するため、上記中空突状部が踏圧によって潰されないよう、中空突状部の内部の途中まで空気の出入が図れる程度に隙間を設けて棒状の防止具を挿入した状態を示している。防止具は図15および図16に示すような本芝生資材の中空突状部に挿入可能なるような位置に突部を有し、芝生資材の育成部に対応する位置に透孔部を有するものが使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本第1の発明を構成する芝生資材の概念図である。
【図2】芝生資材を畑土に敷設し芝生を育成している状態を示す概念図である。
【図3】芝生資材に育成した芝生を刈った状態を示す概念図である。
【図4】芝生資材を畑土から切り離す概念図である。
【図5】運搬用に芝生資材を丸めた状態を示す概念図である。
【図6】芝生資材を緑化予定地に敷設する概念図である。
【図7】本第2の発明を構成する芝生資材の概念図である。
【図8】芝生資材を畑土に敷設し芝生を育成している状態を示す概念図である。
【図9】芝生資材に育成した芝生を刈った状態を示す概念図である。
【図10】芝生資材を畑土から切り離す概念図である。
【図11】運搬用に芝生資材を丸めた状態を示す概念図である。
【図12】芝生資材を緑化予定地に敷設する概念図である。
【図13】芝生資材に保水シート、防根シートなどを付加した例を示す。
【図14】中空突状部の潰れ防止用の防止具を使用した状態を示す概念図である。
【図15】防止具の概念図である。
【図16】防止具の他の概念図である。
【符号の説明】
【0018】
1 芝生資材
2 突状部
3 中空突状部
4 透孔および育成部
5 土壌
6 土木用保護シート
7 保水シート
8 防根シート
9 給水配管
10 畑土
11 防止具
【出願人】 【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
【出願日】 平成19年3月15日(2007.3.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−200014(P2008−200014A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−66323(P2007−66323)