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【発明の名称】 車載植物潅水
【発明者】 【氏名】那須 正和

【要約】 【課題】植物の潅水というのは定期的、場合によっては毎日のように行わなければならず、その潅水または潅水用水貯留タンクの補充を、毎回車まで行って行うという人にかかるその手間は少なくない。

【解決手段】車載した空調機の蒸発器から発生した凝縮水や雨水を車載した植物への潅水用用水に導入する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、車両に搭載される空調機(エアコン)の作動により、該空調機の蒸発器より発生した凝結水を貯留する為の潅水用水貯留タンクを備え、該潅水用水貯留タンクに貯留された水を車両に積載した植物に潅水するシステムを備えたことを特徴とする車両。
【請求項2】
請求項1または請求項4記載の車両であって、請求項1または請求項4の潅水用水貯留タンクからの潅水を、タイマーによって潅水時間、頻度の設定をできるシステムを備えたことを特徴とする請求項1または請求項4の車両。
【請求項3】
請求項1または請求項4の記載の車両であって、請求項1または請求項4の潅水用水貯留タンクからの潅水タイミングと量について、湿度センサーによって植木の土中の湿度を感知し、設定湿度に達したら、潅水を実施するシステムを備えたことを特徴とする請求項1または請求項4の車両。
【請求項4】
請求項1記載の車両であって、請求項1の車両に積載した植物への潅水用水貯留タンクに、車両上に降り注いだ雨水の一部も導入するシステムを備えたことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載した植物への潅水する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に観賞用など、鉢植え、水栽培、水耕栽培等の植物を置きたい場合、その潅水については、車外からの水を人為的に植物へ潅水又は潅水用水貯留タンクに補充することが一般的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、植物の潅水というのは定期的、場合によっては毎日のように行わなければならず、車載された植物への潅水または潅水用水貯留タンクの補充を、毎回車まで行って行うという人にかかるその手間は少なくない。
【0004】
また、そうした煩わしさというのもあり、一般に自動車に観賞用等に植物を搭載するということは、殆ど普及していない
【0005】
本発明においては、そうした、自動車へ搭載した観賞用等の植物への人為的な潅水の頻度と手間を軽減することを課題とし、また、合わせて、雨水だけで該潅水用水を調達した場合、天候の影響が大きく、雨の少ない時期の潅水用水の補給ができないという問題を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決する請求項1の発明の車両では、車載した空調機の蒸発器から発生した凝縮水は、該水を貯留する潅水用水貯留タンクへ導入され、更に該貯留タンク内の水を、車載した植物へ供給し、潅水する構成としてあることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明の車両では、請求項1または請求項4の発明の構成において、タイマーによってポンプあるいは給水弁を稼動して潅水する構成としており、潅水時間、頻度をタイマーにて設定できる構成としてある。
【0008】
該潅水時間は容易に設定変更できることにより、車載する植物の種類によって適切な潅水ができる。
【0009】
請求項3の発明の車両では、請求項1または請求項4の発明の構成において、設定湿度可変の土中湿度センサーによって一定湿度に達するとポンプあるいは給水弁を稼動して潅水する構成としており、車載する植物の種類によって適切な潅水ができる。
【0010】
請求項4の発明の車両では、請求項1の発明の構成において、車両上に降り注いだ雨水を潅水用水貯留タンクへ導入する構成としてあることを特徴とする。
【0011】
これは、該車両の空調機稼動頻度が少ないこと等の原因により、空調機からの凝結水だけでは、車載植物への潅水用水が不足し、人為的に潅水用水を補充する手間が増えるという問題を軽減する。また、雨水の導入だけのシステムでは潅水用水の補給が天候に左右され過ぎるので、空調機からの凝結水の導入と雨水の導入が、互いに補完して、潅水用水の補給を行うことができる構成となっている。
【0012】
上記車両において、さらに、請求項1の凝結水導入部、請求項4の雨水導入部に、それぞれの水を濾過するフィルタを設置しても良い。
【0013】
こうすれば、混入した異物の侵入を防ぐこともできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によって、車載植物への人の手による潅水の手間を軽減することができ、現在あまり一般的ではない、観賞用等に車両に花や緑の植物を車載することを促進できる。
【0015】
車内に花や緑を車載することによって、その色や香りで、ドライバー及び乗車している人の目と心を和ませる効果を期待できる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
A.本発明の実施形態例における車両システムの概略構成:
B.変形例:
【0017】
A.本発明の実施形態例における車両システム10の概略構成:
図1は、本発明の実施例における車両101に搭載される植物への潅水システムの概略を示す全体構成図である。この車両101は、搭載された植物102への潅水に、空調機の蒸発器103よりの凝結水あるいは車両に降り注いだ雨水を雨水集積装置104で集積し、潅水用水貯留タンク105に貯留し、車両に搭載された植物102の潅水に利用するものである。
【0018】
空調機に付属した蒸発器103には、蒸発器103より発生する凝縮水を受け入れる為の凝縮水集積装置106が設けられている。この凝縮水受入れ部106には、ドレンホースA107の上端が接続されている。また、雨水集積装置104には、ドレンホースB113の上端が接続されている。潅水用水貯留タンク105の上部には受水口108が設けられており、ドレンホースA107あるいはドレンホースB113の下端は、潅水用水貯留タンク105の受水口108部に位置されており、ドレンホースA107あるいはドレンホースB113を通ってくる凝縮水や雨水が受水口108を通して、潅水用水貯留タンク105に導入される。
【0019】
受水口108には、導入される水を濾過するフィルタ109と合わせて、逆止弁110が設けられており、逆止弁110は、潅水用水貯留タンク105内の潅水用水の受水口108からの流出を防止する役割を担っており、フィルタ109は、異物の混入を防ぐことにより、送水ポンプ及び配管の詰まりあるいは故障の原因を軽減する。
【0020】
また、該フィルタの取り付け位置は、ドレンホースA107あるいはドレンホースB113の上端部に取り付けても良い。
【0021】
また、該潅水用水貯留タンク105が満水になった場合に備えて、溢水部114を設けてもよい。
【0022】
この潅水用水貯留タンク105からは、植物102に至る潅水管A111を通り、送水ポンプ112を介して潅水用水が供給される。送水ポンプ112は、潅水用水貯留タンク105から送水する動力となる役割を担う。
【0023】
この送水ポンプ112は、手動スイッチA115に配線A116を介して接続されており、送水ポンプ112は、手動スイッチA115からの信号、指示によって作動し、植物102への潅水を行う。
B変形例
【0024】
B−1.上記実施例において、図2では、送水ポンプ112には、手動スイッチA115と合わせてタイマー201が配線B202を介して接続されており、送水ポンプ112は、手動スイッチA115またはタイマー201のいずれかからの信号、指示によって作動し、植物102への潅水を行う構成の概略を示している。
【0025】
B−2.図3では、図1の実施例において、送水ポンプ112には、手動スイッチA115と合わせて湿度センサー301が配線C302を介して接続されており、送水ポンプ112は、手動スイッチA115または湿度センサー301のいずれかからの信号、指示によって作動し、植物102への潅水を行う構成の概略を示している。
【0026】
また、このタイマー201、湿度センサー301、手動スイッチA115の代わりに、水位計、温度センサーなど他の信号、指示にて給水を行うことも考えられる。
【0027】
B−3.上記実施例において、図4では、潅水用水貯留タンク105は潅水管Bを介して植物102より高所に位置されており、貯留水の持つ位置エネルギーを利用した潅水システムの構成概略を示している。
【0028】
潅水タイミングと潅水量の送水調整は、給水弁402の開閉によって実施され、該給水弁402は配線D403を介して接続されている手動スイッチB404からの信号、指示によって作動する。
【0029】
尚、該手動スイッチB404は、図2、図3同様、タイマー201、湿度センサー301、あるいは、水位計、温度センサーなど他の信号、指示によって作動し、給水を行うこともできる。
【0030】
本発明において車載される植物102は、鉢植え、水栽培、水耕栽培等、本発明の要旨を逸脱しない範囲内においての栽培形態が可能である。
【0031】
以上のように、本発明についていくつかの実施形態の例について説明したが、本発明はこれらのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明における車両は、工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】 本発明の実施形態における車両システム10の全体の概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の第1変形例のタイマーの装備状態を示す説明図である。
【図3】 本発明の第2変形例の湿度センサーの装備状態を示す説明図である。
【図4】 本発明の第3変形例である、潅水用水貯留タンク位置違いの概略を示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
10…車両システム
101…車両
102…植物
103…蒸発器
104…雨水集積装置
105…潅水用水貯留タンク
106…凝縮水集積装置
107…ドレンホースA
108…受水口
109…フィルタ
110…逆止弁
111…潅水管A
112…送水ポンプ
113…ドレンホースB
114…溢水部
115…手動スイッチA
116…配線A
201…タイマー
202…配線B
301…湿度センサー
302…配線C
401…潅水管B
402…給水弁
403…配線D
404…手動スイッチB
【出願人】 【識別番号】300089817
【氏名又は名称】那須 正和
【出願日】 平成19年2月5日(2007.2.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−188000(P2008−188000A)
【公開日】 平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願番号】 特願2007−56319(P2007−56319)