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植物栽培セットの製造法及び製造装置 - 特開2008−167676 | j-tokkyo
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【発明の名称】 植物栽培セットの製造法及び製造装置
【発明者】 【氏名】市橋 映二

【氏名】高橋 春巳

【要約】 【課題】手作業により行われていた、容器に培養土及び種苗を詰める作業を無くし容器の培養土による汚れを少なくすることができ、単位時間当たりの製造量を大幅に増大する。

【解決手段】筒口11と傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部にそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置を用意する。次いで該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板1aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置する。次いで該中箱3の開口部に筒口11を挿入又は接近してホッパー1の上部より種苗及び培養土を入れる。次いで筒口11を後退し、ホッパー支持具を取外す。次いで該中箱の開口部を覆い板で閉鎖して植物栽培セットを得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置。
【請求項2】
筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口11が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置の該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置し、該中箱3の開口部に筒口11を挿入又は接近してホッパー1の上部より種苗5及び培養土4を入れ、次いでホッパー1を後退し、ホッパー支持具2を取外したのち、該中箱の開口部を覆い板3aで閉鎖することを特徴とする植物栽培セットの製造法。
【請求項3】
筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口11が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置の該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置すると共に、前記ホッパーの筒口11下端部に、フィルム状袋容器6を着脱可能に被せ、次いで該中箱3の開口部に筒口11を挿入してホッパー1の上部より種苗5及び培養土4を入れ、次いでホッパー1を後退し、ホッパー支持具2を取外したのち、該フィルム状袋容器6の開口部を閉鎖し、該中箱の開口部を覆い板3aで閉鎖することを特徴とする植物栽培セットの製造法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の栽培可能な容器に植物の種子や球根、根などの栄養繁殖体(以下、種苗ということがある)と培養土とを充填した植物栽培セットを容易に得ることができる装置及びその装置を用いた植物栽培セットの製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物の栽培可能な容器に種苗と培養土とを充填した植物栽培セットは、容器を開口した後、水やりをするだけで、四季によらず直射日光の当らない室内でも栽培できることから需要が伸びている。
従来、このような植物栽培セットの製造法として、水漏れのない容器(鉢)に、ゼオライトと培養有機肥料を適宜の配合で調製した培養土を充填し、発芽し仮眠させた根や球根を該容器の培養土表面から1cm程度の深さに埋め、蓋をして密閉することにより得ることが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開昭61−274628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の、植物栽培セットの製造法においては、容器に培養土を充填する工程、また種苗を該培養土に植え付ける工程が必要であり、しかもこれらの工程はすべて人手に頼らざるを得ず、機械的に容易に得ることができる植物栽培セットの製造装置の出現が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、種苗と培養土とを充填した植物栽培セットを容易に得ることができる方法及び装置を提供するものであって、すなわち、本発明は、筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置である。
また本発明は、筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置の該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置し、該中箱3の開口部に筒口11を挿入又は接近してホッパー1の上部より種苗5及び培養土4を入れ、次いでホッパー1を後退し、ホッパー支持具2を取外したのち、該中箱の開口部を覆い板3aで閉鎖することを特徴とする植物栽培セットの製造法である。
また本発明は筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなり、該ホッパー支持具2は、該ホッパーの筒口が挿入されたとき、その下端部は基台上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようにした植物栽培セット製造装置の該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置すると共に、前記ホッパーの筒口11下端部に、フィルム状袋容器6を着脱可能に被せ、次いで該中箱3の開口部に筒口11を挿入してホッパー1の上部より種苗5及び培養土4を入れ、次いでホッパー1を後退し、ホッパー支持具2を取外したのち、該フィルム状袋容器6の開口部を閉鎖し、該中箱の開口部を覆い板3aで閉鎖することを特徴とする植物栽培セットの製造法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、植物栽培セットの製造工程において、従来、手作業により行われていた、容器に培養土及び種苗を詰める作業を無くし、容器の培養土による汚れを少なくすることができ、植物栽培セットを単位時間当たり、数量多く製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下添付した図面に従い本発明の植物栽培セットの製造装置を具体的に説明する。
【0008】
図1は、ホッパー1とホッパー支持具2の組合せからなる植物栽培セットの製造装置の概略説明図である。図2は本発明の植物栽培セットの製造法を示す概略説明図である。図3は、本発明の植物栽培セットの別の製造法を示す概略説明図である。
【0009】
図1は、ホッパー1とホッパー支持具2の組合せからなる植物栽培セットの製造装置の概略説明図で、筒口11と該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを有するホッパー1と、該筒口11が挿入可能な筒状のホッパー支持具2の組合せからなっている。
一方、ホッパー支持具2は、図2(b)に示す如く、該ホッパーの筒口11が挿入されたとき、その下端部は基台上(図面簡略のため図示せず)にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接するようになっている。
【0010】
図2は、本発明の植物栽培セットの製造法を示す概略説明図で、該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置し、該中箱3の開口部に筒口11を挿入又は接近してホッパー1の上部より種苗及び培養土を入れ、次いでホッパー1を後退し、ホッパー支持具2を取外したのち、該中箱3の開口部を覆い板3aで閉鎖することにより植物栽培セットを製造する。
【0011】
すなわち、図2において(a)は植物栽培セット製造装置の該ホッパー支持具2の内部に、折返し覆い板3aで上端開口部を開閉可能とした中箱3を設置した状態を示す。(b)は該中箱3の開口部に筒口11を挿入した状態を示す。(c)は、ホッパー1の上部より種苗5及び培養土4を入れる直前の状態を示す。(d)は、中箱3に種苗5及び培養土4を入れた状態を示す。(e)は、ホッパー1を後退した状態を示し、中箱3に種苗5と培養土4が充填されて状態を示し、(f)はホッパー支持具2を取外し、折返し覆い板3aを閉める直前の状態を示す。そして(g)は該中箱の開口部を覆い板3aで閉鎖した状態を示す。
【0012】
図1において、筒口11の形状(本実施例では断面が正方形の筒体)は、後述する中箱3の開口部の形状に対応した形状とすることが好ましく、断面が円形、四角形(例えば正方形)などが挙げられる。こうすることにより、中箱3の開口部に筒口11を挿入したとき、中箱の内周壁と筒口の外周壁との隙間を限りなく少なくすることが可能となり、ホッパー1から培養土4を充填したときに、中箱3の外へ培養土4が漏れることを防止することが可能となる。
ホッパー1の上端開口部は、培養土の受入れに十分な大きさとすることが好ましく、また種苗5を植え付けるのにも充分な大きさのものが好ましい。
【0013】
図1において、ホッパー支持具2は、ホッパー1を安定的に支持するものであれば、任意のものが採用可能で、例えば断面が円形、四角形(本実施例では正方形を採用)の筒状体が挙げられる。
図2(b)に示すように、ホッパー支持具2は、該ホッパー1の筒口11が支持具2内に挿入されたとき、支持具2の下端部は基台(図面簡略のため図示せず)上にそして上端部は上記ホッパー1の傾斜肩部1aにそれぞれ当接できるものが好ましい。当接することにより、ホッパーを安定的に支持できる利点を有する。
【0014】
図2において、中箱3は、如何なる形状のものでもよく、例えば立方体、直方体、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの多角柱型や円柱、植木鉢のような円錐台型が挙げられる。また本発明の中箱3は、中箱内に植物の種子や球根、根株と培養土を収納した状態で流通するため、開口部を閉鎖するための折返し覆い板3aを具備するものが好ましい。また中箱3は、水やりなどの栽培管理が必要なため、その材質は耐水性であることが好ましいが、該中箱の内部にビニール袋などの耐水性を有するフィルム状袋容器6を収納したものであれば、その材質は、耐水性を有しないものであってもよい。
【0015】
図2(c)はホッパー1の上から種苗5を入れ、次いで培養土4を充填する状態(あるいは培養土4を充填し、次いで種苗4を入れる状態)を示しているが、ここに用いる培養土は、充填後に植え付ける野菜や花卉の種子や球根、根株などのこれら栄養繁殖体の育成に適したものならば、如何なる組成のものでも良く、その制限はない。例えば、ポットミックス(肥料や各種培養土を混合した培養土)、ココユーキ(ヤシの実の殻から繊維を取り戻す際に出る粉末を原料とする有機資材)、ココピート(ヤシの実の外殻を粉砕して作られたもの)及びピートモス(湿地地帯のコケ類が長年堆積して半ば腐植したものを乾燥させて砕いたもの)などを単独で、又はそれらを組合せて用いることができる。
【0016】
本発明で用いる種苗は、水やりによって生育する野菜や花卉等の植物の種子や球根、根株ならば、如何なる種類のものでも良く、植え付ける個数、又はその組合せにも制限はない。
【0017】
上記培養土に配合する肥料は、栽培セットに充填する植物の栄養繁殖体の生育を促すものであるならば特に制限はないが、追肥等の手間を省くため、速効性肥料より、緩効性肥料であることが好ましい。
【0018】
図3に示すように、ホッパー1の該筒口11を、開口部を有するフィルム状袋容器6の該開口部に挿入して、該フィルム状袋容器6を該筒口11に、図示のように着脱可能に被せるときは、中箱3の底面および該底面から立上がる内周側壁にフィルム状袋容器6の周壁ができるため、培養土4及び種苗5が直接中箱3に接触することが防止でき、中箱3を耐水性の材質で構成する必要性がなくなる特徴を有する。
【実施例1】
【0019】
(アスパラガスの栽培セットの製造装置)
図1及び図2(b)において、筒口11を縦12cm、横12cm、高さ35cmの筒体とし、また該筒口上端周縁から上部に向かって次第に外側に拡大する傾斜肩部1aを、下辺12cm、上辺25cm、斜辺10cmの台形片が4つ連結したホッパー1とし、ホッパー支持具2を、縦20cm、横20cm、高さ45cmの正方形筒体とし、図2(b)において、折返し覆い板3aを縦15cm、横15cmの挿し込み式の蓋とし、中箱3を縦15cm×横15cm×高さ15cmのダンボール箱として、図2(b)の如き本発明の植物栽培セットの製造装置をセットした。
【実施例2】
【0020】
(植物栽培セットの製造法)
2005年12月26日、図2(b)の状態において、筒口11の下側部をフィルム状袋容器6(縦55cm、横37cmの透明なビニール袋で上端部は開口している)で深く被せた(図3はそのときの状態を示す)。
(a)折返し覆い板3a(挿し込み式の蓋)を有するダンボール箱にホッパー支持具2を被せ、(b)透明色のビニール袋を深く被せた該筒口11を該ダンボール箱の開口部に挿し入れて、(c)該ホッパー1の上部から、畑より掘り出したアスパラガスの根株1株、約600gを発芽方向を上にして入れ、次いでココユーキ(横浜グリーン社製)約2.5Lを入れて、ダンボール箱中の透明ビニール袋に、アスパラの根かぶととココユーキを充填した。そして(d)ダンボール箱から筒口11を引き抜き、ホッパー支持具2を取り外して、当該透明色ビニール袋内の空気を抜きながら該透明色ビニール袋の開口部をヒートシールして密封し、ダンボール箱の蓋3aを閉じて、アスパラガスの栽培セット(箱型ポット菜園)を作成した。その結果、このような本発明の栽培セットの製造方法によって、作業者3名で1時間に、上記のアスパラガスの栽培セットを55ケース製造した。
(比較例1)
【0021】
2005年12月24日、透明色のビニール袋(37cm×55cm)を、ダンボール箱(15cm×15cm×15cm)に収納し、該透明色ビニール袋の形状を該ダンボール箱の形状に一致させた後、畑から掘り出したアスパラガスの根株1株約600gを発芽方向を上にして入れ、次いでココユーキ約2.5Lを入れて、次いで透明色ビニール袋内の空気を抜きながら、該袋をヒートシールして密封し、ダンボール箱の蓋を閉じて、アスパラガスの栽培セット(箱型ポット菜園)を得た。その結果、このような従来の栽培セットの製造方法によって、作業者3名で1時間にアスパラガスの栽培セットを24ケース製造した。
【0022】
以上の結果から、本発明の植物栽培セットの製造法は、従来のそれに比べ、時間当たり製造数量が2倍以上に向上することが判る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】ホッパー1とホッパー支持具2の組合せからなる植物栽培セットの製造装置の概略説明図。
【図2】本発明の植物栽培セットの製造法を示す概略説明図。
【図3】本発明の植物栽培セットの別の製造法を示す概略説明図。
【符号の説明】
【0024】
1:ホッパー
1a:傾斜肩部
2:ホッパー支持具
3:中箱
3a:覆い板
4:培養土
5:種苗
6:フィルム状袋容器
11:筒口
【出願人】 【識別番号】000104559
【氏名又は名称】日本デルモンテ株式会社
【出願日】 平成19年1月10日(2007.1.10)
【代理人】 【識別番号】100125542
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 英之


【公開番号】 特開2008−167676(P2008−167676A)
【公開日】 平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願番号】 特願2007−1974(P2007−1974)