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【発明の名称】 給水装置およびそれを用いた植物保護方法ならびにブロック舗装枠体への水分供給方法
【発明者】 【氏名】林 慎一郎

【氏名】林 宏三郎

【氏名】林 加奈子

【要約】 【課題】本発明は、本発明は、芝生上を歩く人の踏圧からの保護および踏圧により芝に空気を供給する植物保護材の提供にある。

【解決手段】本発明は、畑地への給水装置であって、縦横に格子状に敷き詰めた毛管現象を生ずる繊維質からなる給水帯と、当該給水帯に水分を供給する給水管からなり、給水帯と給水管が互いに連結された畑地への給水装置とこの給水装置の上部に踏圧部と透水部からなる植物の保護資材を載置したことを特徴とする植物保護方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
畑地への給水装置であって、毛管現象を生ずる繊維質からなる給水帯と、当該給水帯に水分を供給する給水管からなり、給水帯と給水管が互いに連結されたことを特徴とする畑地への給水装置。
【請求項2】
請求項1記載の給水装置と植物保護材からなる植物保護方法であって、植物保護材は踏圧部と透水部からなり、給水装置は植物保護材の下部あるいは植物保護材の透水部間に設けられたことを特徴とする植物保護方法。
【請求項3】
請求項1記載の給水装置と踏石部と透水部からなるブロック舗装枠体からなるブロック舗装方法において、前記給水装置の上部にブロック舗装枠体を載置したことを特徴とするへブロック舗装枠体への水分供給方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、芝生などの植物への給水・保護技術に属する。
【背景技術】
【0002】
芝などの植物に対する給水はスプリンクラーなどで植物の根元になされる。この方法は必要とされる以上の水を供給する。芝生の保護は、給水以外にも芝生に対する踏圧からの保護、土壌の改良、施肥、播種、刈り込み等の保守作業からなる多様の条件を考慮してなされる必要がある。
芝生やその他の植物を育成させた広場として、ゴルフ場、運動場、公園、庭園、工場の路側、各種の敷地空間内があり、古くは芝生保護のため芝生内は立ち入り禁止とする場合が普通であった。最近では芝生内に立ち入る人、あるいは車の踏圧から植物を保護するための図1に示すような踏圧部と透孔部からなる芝生保護盤(特開平2-145137、4-75541等)が各種提案され使用されている。
これら芝生保護盤を用い、透孔部に砂利を敷き均し、その砂利の隙間から芝生を育成させた使い方など特開平7-227154に開示されている。
芝は、その育成過程で肥料、水やり、日照と並び空気の供給が重要であり、従来の芝には空気の供給を図る工夫はなされていない。また、特開2001-193006、特開2003-313806、特開2005-097960などにヒートアイランド対策を兼ね駐車場などを芝生のある状態とするためブロック舗装枠体を使用する提案もなされている。
【0003】
【特許文献1】特開平2-145137
【特許文献2】特開平4-75541
【特許文献3】特開平7-227154
【特許文献4】特開2001-193006
【特許文献5】特開2003-313806
【特許文献6】特開2005-097960
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、芝生などの植物に対する給水装置と上を歩く人の踏圧からの保護および踏圧により芝に空気を供給する植物保護材の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第1の発明は、畑地への給水装置であって、毛管現象を生ずる繊維質からなる給水帯と、当該給水帯に水分を供給する給水管からなり、給水帯と給水管が互いに連結された畑地への給水装置である。繊維質の毛管現象を利用し、その一端部を水に浸すことにより常時繊維質からなる給水帯に水分を供給するようにした。
本第2の発明は、第1の発明である給水装置と植物保護材からなる植物保護方法であって、植物保護材は踏圧部と透水部からなり、給水装置は植物保護材の下部あるいは植物保護材の透水部間に設けられた植物保護方法である。給水装置の下部あるいは植物保護材の透孔部間に給水装置を設けることで、植物を人の踏圧から保護すると同時に給水も可能とした。
本第3の発明は、第1の発明である給水装置と踏石部と透水部からなるブロック舗装枠体からなるブロック舗装方法において、前記給水装置の上部にブロック舗装枠体を載置したブロック舗装枠体への水分供給方法である。給水装置の上部にブロック舗装枠体を載置し、ブロックおよび透水部で育成する植物に水分を供給しヒートアイランド対策とした。
【発明の効果】
【0006】
本第1の給水装置の発明は、
1. 繊維質の帯を格子状に配置し、帯の一端を給水管中に導入したため、毛管現象で、水分をむだなく畑土に供給できる。
本第2の発明は、給水装置を踏圧部と透水部からなる植物保護材の下部あるいは植物保護材の透水部間に設けたため植物の保護と給水が共に満たされる。
本第3の発明は、給水装置の上部にブロック舗装枠体を載置させたため踏石部および透水部で育成する植物に水分が供給されヒートアイランド効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本第1の発明を図により詳細に説明する。
図1は、本発明を構成する給水装置の概念を示す正面図および断面図である。
図1に示したように、本給水装置は畑土内に毛管現象を呈する繊維質などを帯状の給水帯とし、その各給水帯の中心あるいはその一端を給水管中に浸漬し、給水管中の水を毛管現象で給水帯全体に運ぶものである。給水帯は帯状あるいは格子状に設け、給水帯の一端を給水管の中に浸すあるいは表面に細孔を有する給水管としてその周囲をめぐらすことで給水する。
図1aは、給水管を給水帯の下に設けた例で給水帯の一端が給水管内の水に浸されている。図1bは、同様給水帯の下に設け、給水管を表面に細孔を有する配管とし、この給水管の周囲を給水帯の一部が覆い、給水管からにじみ出る水によって給水される例である。給水管に圧力を加えることで給水管が傾斜していても給水帯全体に水がいきわたるようにした例である。
図1cは、表面に細孔のある給水管を給水帯の上に設け、給水帯で給水管を覆うように設けた例である。この例でも給水帯の一端を図1aと同様給水管内に浸しておくこともできる。
【0008】
給水管を畑地内に十字状に設けることで給水帯全体に水を供給することで畑地全体に給水できる。給水帯が格子状に形成されている場合には、給水管を一本にすることも可能である。繊維質は一般に毛管現象を提起し、植物に悪影響を及ぼさないものなら使用可能であるが、土木用資材などとして使用される不織布あるいは織布などが利用可能である。
給水帯は植物の根のとどく程度の深さに設ければよい。芝などにおいては根が給水帯に絡ませるようして、給水帯ごと畑土から切り離して出荷することでもよい。
【0009】
図2は、図1aに示す給水装置と図3に示す植物保護材を組み合わせた植物保護方法の例である。
下層から給水装置、必要に応じて畑土および植物保護材の2ないし3層構造である。
植物保護材は踏圧部、透水部からなり、踏圧部は人などの踏圧を受ける部分で、踏圧部に囲まれた部分に透孔が設けられ透水部として雨水が土壌に浸透すると共に土壌を充填し芝などの植物が育成する場所となっている。左右に接続できるよう継ぎ手が設けられている。
芝などは透水部で育成しその根は下の畑土にまで延びていく。そのため、給水帯と植物保護材間には特に畑土は必要ない。不陸調整などを兼ねて畑土を使用することができる。
図4は、図1cに示す給水装置と図3に示す植物保護材を用いた植物保護方法の例である。植物保護材の透水部に給水帯および給水管を設けたものである。
【0010】
図5は、上記給水装置と図6に示す植物保護材を用いた例である。
植物保護材は、エラストマーあるいはゴムなど柔軟な素材で作られ、かつ踏圧部は上方が閉じ下方が開放された中空踏圧部となっている。
人の踏圧などで中空踏圧部内の空気が押し出され芝生などの植物に供給される、植物の育成により好ましい環境を提供するものである。必要に応じて、図7に示すように中空踏圧部内の途中まで踏圧部が潰れないよう空気の出入に必要な隙間を空けて防止具を挿入し、踏圧部が踏圧で潰されるとき、その潰され方を一部防止具で支えることで、より踏圧部の機能を高めることもできる。図8はその状態を示す概念図である。図8aは、植物保護材、図8bは、植物保護材と防止具を組み合わせた状態を示す概念図であり、図8cが防止具の一例を示す概念図である。
【0011】
図9は、上記供水装置と図10に示すブロック舗装枠体を用いた例である。ブロック舗装枠体は図10に示すように踏石部と透水部とに区画された枠体である。踏石部には踏石となるブロックを挿入あるいはモルタル、セメントなどを流し込んで踏石を形成する。透水部は雨水等を地下に浸透させるためあるいは植物を育成させ緑のブロック舗装を実現するために使用される。かかるブロック舗装枠体を縦横に接続してブロック舗装を実現する。
上記ブロック舗装の下部に給水装置を設けることで、給水装置からの水分が給水帯を介して踏石および透水部の植物に供給される。そのため踏石および給水部からの水分の揮発が行われヒートアイランド現象の軽減につながる。特にヒートアイランド対策を目的とする場合は、踏石は保水性を有する例えば表面内部に微細な孔を有することが好ましい。
【0012】
本給水装置と植物保護材を使用した植物保護方法の概念を断面図として図11に示す。
給水装置は畑土の中に存在し、その上に植物保護材が載る。植物保護材の踏圧部で囲まれた透水部には畑土が踏圧部の頂点がかすかに現れるほどに充填され芝などの植物が生育する。給水帯は要求される水の量に応じてその間隔を調整する。給水帯と植物保護材との距離は生育する植物の根の長さなど考慮して決めることができる。芝などでは、不陸がとれれば給水帯に直接植物保護材をのせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本第1の発明を構成する水供給装置の概念図である。
【図2】給水装置と植物保護材とを併用した状態を示す概念図である。
【図3】植物保護材の一例を示す概念図である。
【図4】給水管が上部にある給水装置と植物保護材とを併用した状態を示す概念図である。
【図5】給水装置と中空踏圧部を有する植物保護材とを併用した状態を示す概念図である。
【図6】中空踏圧部を有する植物保護材の例を示す概念図である。
【図7】中空踏圧部の潰れ防止用の防止具を使用した状態を示す概念図である。
【図8】中空踏圧部内に踏圧部の潰れを防ぐ防止具を挿入する概念図である。
【図9】水供給装置とブロック舗装枠体を併用した状態を示す概念図である。
【図10】ブロック舗装用枠体の一例を示す図である。
【図11】植物保護方法の概念図である。
【符号の説明】
【0014】
1 給水装置
11 給水帯
12 給水管
13 細孔給水管
2 植物保護材1
21 踏圧部
22 透水部
3 植物保護材2
31 踏圧部
32 透水部
33 防止具
4 畑土
5 ブロック舗装枠体
51 踏石部
52 透水部
【出願人】 【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
【出願日】 平成18年12月5日(2006.12.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−136442(P2008−136442A)
【公開日】 平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願番号】 特願2006−327720(P2006−327720)