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【発明の名称】 手持ち式刈込機
【発明者】 【氏名】小野瀬 美代次

【氏名】照沼 由喜夫

【要約】 【課題】台座プレートを本体底部に対して容易且つ確実に着脱して刈込高さの調整作業を容易化するとともに、該台座プレートが本体底部に確実に装着されていることを確認することができる手持ち式刈込機を提供すること。

【解決手段】本体2の底部にブレード3を備えて成る手持ち式刈込機において、前記本体2の底部に凹凸係合する第1及び第2の係止部25,26,27,28を長手方向両端に備えて成る台座プレート19を前記本体2とは別体に構成し、該台座プレート19の第1の係止部25を本体2側の係合部31に係合させて引っ掛け、その係合部を支点として台座プレート19を回動させてその第2の係止部26を弾性変形させつつ該第2の係止部26を本体2側の係合部32に係止させることによって、台座プレート19を前記本体2の底部に装着可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体底部にブレードを備え、本体に内蔵されたモータの回転を偏心カムによって前記ブレードの水平揺動運動に変換して所要の刈込作業を行う手持ち式刈込機において、
前記本体底部に凹凸係合する第1及び第2の係止部を長手方向両端に備えて成る台座プレートを前記本体とは別体に構成し、該台座プレートの第1の係止部を本体側の係合部に係合させて引っ掛け、その係合部を支点として台座プレートを回動させてその第2の係止部を弾性変形させつつ該第2の係止部を本体側の係合部に係止させることによって、台座プレートを前記本体底部に装着可能としたことを特徴とする手持ち式刈込機。
【請求項2】
前記台座プレートの長手方向の反ブレード側端部に操作部を設け、該操作部に前記第2の係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の手持ち式刈込機。
【請求項3】
前記操作部に長手方向に沿うスリットを形成したことを特徴とする請求項2記載の手持ち式刈込機。
【請求項4】
前記台座プレートの表裏の各幅方向両側に高さの異なるレール状突起を長手方向に沿って立設するとともに、該台座プレートの表裏面の各長手方向両端に前記第1及び第2の係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の手持ち式刈込機。
【請求項5】
前記台座プレートの表裏にそれぞれ設けられた第1及び第2の係止部を、長手方向に沿って立設された左右一対の第1及び第2の係止突起で構成するとともに、各係止突起を台座プレートの表裏において幅方向にずらして配置したことを特徴とする請求項4記載の手持ち式刈込機。
【請求項6】
前記台座プレートの表裏において第1及び第2の係止突起の各間隔を互いに異ならせたことを特徴とする請求項5記載の手持ち式刈込機。
【請求項7】
前記台座プレートに、前記本体底部に長手方向に沿って突設されたレール状突起が嵌合するための嵌合孔を長手方向に沿って形成するとともに、該嵌合孔の端部と前記第1及び第2の係止部との距離を互いに異ならせたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の手持ち式刈込機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、芝等の刈り込みに使用される手持ち式刈込機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
手持ち式刈込機は、本体の底部にブレードを備え、本体に内蔵されたモータの回転を偏心カムによって前記ブレードの水平揺動運動に変換して芝等の刈込作業を行うものであるが、その刈込高さの調整は、ブレードが所望の高さになるよう本体を持ち上げたり、傾けたりすることによってなされていた。このため、作業性が悪く、芝等の刈込高さを一定に揃えるのは至難であり、又、刈込高さを調整することも容易ではなかった。
【0003】
そこで、不使用時にブレードを保護するためのブレードカバーを本体底部に表裏を逆にして装着可能とすることによって、刈込高さを3段階に調整することができる手持ち式刈込機が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、ブレードカバーの一方の面にレール状突起を突設し、このブレードカバーを本体に装着しないで作業を行えば刈込高さは最も低く設定され、ブレードカバーをレール状突起が設けられていない平坦面を下にして本体底部に装着して作業を行えば刈込高さが中間高さに設定され、ブレードカバーをレール状突起が下になるよう本体底部に装着して作業を行えば刈込高さが最も高く設定される。即ち、ブレードカバーを用いない作業と、ブレードカバーを表裏を逆にして本体底部に装着する作業を選択することによって、刈込高さを3段階に調整することができる。
【特許文献1】特開2006−115709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、刈込高さの調整にブレードカバーを利用する上記手持ち式刈込機においては、ブレードカバーに形成された嵌合溝に本体底部の係止爪を係止させることによってブレードカバーを本体底部に装着する方式が採用されていたため、該ブレードカバーが本体底部に確実に装着されているか否かを容易に確認することができず、又、本体底部に一旦装着されたブレードカバーを容易に取り外すことができないために刈込高さの調整作業が容易ではないという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、台座プレートを本体底部に対して容易且つ確実に着脱して刈込高さの調整作業を容易化するとともに、該台座プレートが本体底部に確実に装着されていることを確認することができる手持ち式刈込機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、本体底部にブレードを備え、本体に内蔵されたモータの回転を偏心カムによって前記ブレードの水平揺動運動に変換して所要の刈込作業を行う手持ち式刈込機において、前記本体底部に凹凸係合する第1及び第2の係止部を長手方向両端に備えて成る台座プレートを前記本体とは別体に構成し、該台座プレートの第1の係止部を本体側の係合部に係合させて引っ掛け、その係合部を支点として台座プレートを回動させてその第2の係止部を弾性変形させつつ該第2の係止部を本体側の係合部に係止させることによって、台座プレートを前記本体底部に装着可能としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記台座プレートの長手方向の反ブレード側端部に操作部を設け、該操作部に前記第2の係止部を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記操作部に長手方向に沿うスリットを形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記台座プレートの表裏の各幅方向両側に高さの異なるレール状突起を長手方向に沿って立設するとともに、該台座プレートの表裏面の各長手方向両端に前記第1及び第2の係止部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記台座プレートの表裏にそれぞれ設けられた第1及び第2の係止部を、長手方向に沿って立設された左右一対の第1及び第2の係止突起で構成するとともに、各係止突起を台座プレートの表裏において幅方向にずらして配置したことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記台座プレートの表裏において第1及び第2の係止突起の各間隔を互いに異ならせたことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記台座プレートに、前記本体底部に長手方向に沿って突設されたレール状突起が嵌合するための嵌合孔を長手方向に沿って形成するとともに、該嵌合孔の端部と前記第1及び第2の係止部との距離を互いに異ならせたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、台座プレートの第1の係止部を本体側の係合部に係合させて引っ掛け、その係合部を支点として台座プレートを回動させてその第2の係止部を弾性変形させつつ該第2の係止部を本体側の係合部に係止させることによって、台座プレートを本体底部に装着する構成を採用したため、該台座プレートを本体底部に対して無理なく容易且つ確実に着脱することができ、刈込高さを作業性良く容易に調整することができるとともに、該台座プレートが本体底部に確実に装着されていることを確認することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、台座プレートの長手方向の反ブレード側端部に操作部を設けたため、台座プレートの着脱にブレードが邪魔になることがなく、該操作部を操作して第2の係止部を本体側の係合部に係止して台座プレートを本体底部に容易に装着することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、台座プレートの操作部に長手方向に沿うスリットを形成したため、操作部が容易に弾性変形し、該操作部に設けられた第2の係止部を本体側の係合部に係止して台座プレートを本体底部に容易に装着することができる。又、台座プレートにスリットを形成したため、操作部の台座プレート端部からの突出量を抑えることができ、台座プレートの全長が短く抑えられて該台座プレートがコンパクト化される。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、台座プレートの表裏の各幅方向両側に高さの異なるレール状突起を長手方向に沿って立設したため、該台座プレートを表裏を逆にして装着することによって刈込高さを高低の2段階に調整することができ、台座プレートを本体底部に装着しない場合を含めて刈込高さを計3段階に調整することができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、台座プレートの表裏にそれぞれ設けられた第1及び第2の係止部を、長手方向に沿って立設された左右一対の第1及び第2の係止突起で構成するとともに、各係止突起を台座プレートの表裏において幅方向にずらして配置したため、該台座プレートを樹脂で型成形する場合、その型成形が容易化する。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、台座プレートの表裏において第1及び第2の係止突起の各間隔を互いに異ならせたため、第1及び第2の係止突起の本体底部への係止による台座プレートの本体底部への取付状態が安定化する。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、台座プレートに形成された嵌合孔の端部と第1及び第2の係止部との距離を互いに異ならせたため、台座プレートを本体底部に常に正しい方向に装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】
先ず、本発明に係る手持ち式刈込機の基本構成を図1及び図2に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明に係る手持ち式刈込機の側面図、図2は同手持ち式刈込機の側断面図であり、図示の手持ち式刈込機1は、本体2の前端(図1及び図2の右方を前方とする)下部に略水平に延びる鋸刃状の上下2枚のブレード3(上刃3aと下刃3b)を備えている。ここで、本体2は、左右に2分割された樹脂製のハウジングを複数のビスによって結合一体化して構成され、その上部には、作業者が把持するためのハンドル部2aが形成され、ハンドル部2aにはスイッチ4が設けられている。又、本体2の後部からは電源コード5が導出しており、該電源コード5の端部(自由端)には電源プラグ6が取り付けられている。
【0023】
ここで、手持ち式刈込機1の内部構造を図2基づいて説明する。
【0024】
本体2内には、駆動源としてのモータ7が縦置き状態で内蔵されており、このモータ7の下方へ延出する出力軸8の端部には小径のギヤ9が結着されている。又、本体2内には、モータ7の出力軸8と平行な2本の軸10,11がそれぞれ垂直に立設されており、一方の軸10には大小異径のギヤ12a,12bを上下2段に備える段ギヤ12が回転可能に支承され、他方の軸11には大径のギヤ13が回転可能に支承されている。そして、段ギヤ12の大径ギヤ12aは前記ギヤ9に噛合しており、小径ギヤ12bは前記ギヤ13に噛合している。
【0025】
ところで、前記ギヤ13には軸11に対して偏心した大小異径の偏心ボスが一体に形成されており、両偏心ボスは偏心の位相が互いに180°ずれている。
【0026】
他方、前記ブレード3の上刃3aと下刃3bは、プレート14上に立設されたピン15によってその中間部が揺動可能に軸支されており、図示しないが、上刃3aと下刃3bの各基端部には長孔状の大小のカム孔がそれぞれ形成されている。そして、上刃3aに形成されたカム孔には不図示のリングを介して前記ギヤ13の大径の偏心ボスが嵌装されている。同様に、下刃3bに形成されたカム孔には不図示のリングを介して前記ギヤ13の小径の偏心ボスが嵌装されている。尚、図中、16は本体2内へのごみ等の侵入を防ぐためのシール用パッキンである。
【0027】
又、本体2の底面には、略矩形のボトムカバー17が被着されており、このボトムカバー17の下面には、前後方向(本体2の移動方向)に長い左右一対のレール状の嵌合突起18(図1には一方のみ図示)が互いに平行に突設されており、各嵌合突起18の長さ方向両端部(前後端部)はR状に成形されている。
【0028】
次に、以上の構成を有する手持ち式刈込機1の動作について説明する。
【0029】
本体2のハンドル部2aに設けられたスイッチ4をONして前記モータ7を駆動すると、その出力軸8の回転は、ギヤ9、段ギヤ12の大径ギヤ12aと小径ギヤ12bを経て減速されてギヤ13に伝達され、該ギヤ13が所定の速度で回転駆動される。すると、ギヤ13に一体に形成された大小異径の偏心ボスが一体に回転し、これらの偏心ボスに不図示のリングを介してカム孔に嵌合するブレード3の上刃3aと下刃3bがピン15を中心として互いに逆方向に揺動するため、これらの上刃3aと下刃3bによって芝等が刈り込まれる。
【0030】
尚、本実施の形態では、ブレード3の上刃3aと下刃3bは、カム孔を除き同一形状及び寸法に形成され、これらは180°の位相差で交互に且つ同様に揺動するため、ブレード3における重量バランスが良好に保たれる。
【0031】
ところで、本実施の形態に係る手持ち式刈込機においては、刈込高さの調整に、本体2とは別体に構成された図3及び図4に示す台座プレート19が使用される。ここで、台座プレート19の構成の詳細を図3及び図4の斜視図に基づいて説明する。
【0032】
台座プレート19は樹脂の型成形によって矩形プレート状に一体に成形され、その表裏面の各幅方向両側(長辺側の左右両端部)には高さの異なるレール状突起20,21が長手方向に沿って垂直に立設されている。即ち、図3において、台座プレート19の上面を表面とした場合、その表面の左右両端部には高さH1のリブ状のレール状突起20が長手方向に立設され、裏面の左右両端部には、レール状突起20よりも高さの低い(高さH2(<H1))のリブ状のレール状突起21が長手方向に立設されており、これらのレール状突起20,21の長手方向両端部はR状に成形されている。尚、左右一対の各レール状突起20,21の間隔は、本体2の底部(ボトムカバー17)の幅寸法よりも若干大きく設定されている。
又、台座プレート19の前記レール状突起20,21の内側には、本体2側の前記ボトムカバー17の底面に突設された左右一対の嵌合突起18が嵌合する左右一対のスリット状の細長い嵌合孔22が長手方向に沿って互いに平行に形成されている。
【0033】
更に、台座プレート19の後端部(図3及び図4の左端部(反ブレード側端部)には幅の狭い舌片状の操作部23が後方に向かって突設されており、この操作部23の左右の基端部には、前方に向かう左右のスリット24が互いに平行に形成されている。
【0034】
又、台座プレート19の表裏面の各長手方向両端の幅方向中央部には、第1及び第2の係止部を構成するリブ状の左右一対の係止突起25,26,27,28が長手方向に沿って互いに平行に立設されている。即ち、図3に示すように、台座プレート19の表面の長手方向前端(図3の右方が前方)には第1の係止部を構成する左右一対の係止突起25が立設され、後端の操作部23には第2の係止部を構成する左右一対の係止突起26が立設されている。同様に、図4に示すように、台座プレート19の裏面の長手方向前端(図4の右方が前方)には第1の係止部を構成する左右一対の係止突起27が立設され、後端には第2の係止部を構成する左右一対の係止突起28が立設されている。そして、これらの係止突起25〜28には、係止爪25a,26a,27a,28aがそれぞれ形成されている。尚、台座プレート19の前記係止突起25〜28の近傍には、型成形のための矩形孔29,30が形成されている。
【0035】
ところで、第1の係止部を構成する係止突起25と27及び第2の係止部を構成する係止突起26と28は、台座プレート19の表裏において幅方向にずらして配置されている。具体的には、図3に示す表面側の係止突起25の間隔b1は図4に示す裏面側の係止突起27の間隔b2よりも広く(b1>b2)、表面側の係止突起25は裏面側の係止突起27の幅方向外側に配置されている。又、図3に示す表面側の係止突起26の間隔b3は図4に示す裏面側の係止突起8の間隔b4よりも狭く(b3<b4)、表面側の係止突起26は裏面側の係止突起28の幅方向内側に配置されている。
【0036】
そして、台座プレート19の表面における第1の係止突起25の間隔b1と第2の係止突起26の間隔b3とは互いに異なっており(b1>b3)、裏面における第1の係止突起27の間隔b2と第2の係止突起28の間隔b4とは互いに異なっている(b2<b4)。
【0037】
又、台座プレート19においては、前記嵌合孔22の端部と第1の係止突起25,27間の距離L1と嵌合孔22の端部と第2の係止突起26,28間の距離L2とは互いに異なっており、距離L1の方が距離L2よりも小さく設定されている(L1<L2)。
【0038】
次に、本発明に係る手持ち式刈込機1における刈込高さの調整方法を図1及び図5〜図8に基づいて説明する。尚、図5(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)は台座プレートの装着手順を示す部分側面図、図6及び図8は台座プレートが装着された手持ち式刈込機の側面図である。
【0039】
本発明に係る手持ち式刈込機1においては、台座プレート19を利用して刈込高さを3段階に調整することができる。
【0040】
即ち、刈込高さを最も低く設定する場合には、図1に示すように、台座プレート19を用いることなく、本体2底部のボトムカバー17の下面に立設された嵌合突起18を芝等の上を摺動させて本体2を移動させれば、ブレード3の地面からの高さは図示のh1となるため、芝等はブレード3によって刈込高さh1で刈り込まれる。
【0041】
次に、上記刈込高さを上記高さh1よりも高い中間高さに設定して作業を行いたい場合には、図6に示すように、台座プレート19の高さの低いレール状突起21が下になる向きに該台座プレート19を本体2に装着する。即ち、図5(a)に示すように、台座プレート19の高さの低いレール状突起21が下にし、該台座プレート19を後端側が下になるよう傾けた状態で、その前端側の係止突起25の係止爪25aを本体2の前端側の係合凹部31に係合して引っ掛ける。
【0042】
次に、台座プレート19を前端側の本体2への係合部を支点として上方へ回動させ、図5(b)に示すように、該台座プレート19の後端側の係止突起26に係止爪26aを本体2の後端側に突設された係合凸部32に当接させ、その状態で台座プレート19の操作部23を把持してこれを強く押し上げる。すると、操作部23が弾性変形して図5(c)に示すように係止突起26の係止爪26aが本体2側の係合凸部32を乗り越えて本体2に係止されるため、台座プレート19が図6に示すように本体2の底部に装着される。
【0043】
図6に示すように、台座プレート19を本体2の底部に、その高さの低いレール状突起21が下になる向きに装着すると、ブレード3の地面からの高さは台座プレート19のレール状突起21によって嵩上げされ、レール状突起21の下面を芝等の上を摺動させて本体2を移動させれば、芝等はブレード3によって刈込高さh2(>h1)で刈り込まれる。
【0044】
又、上記刈込高さh2よりも高い最大刈り込み高さで作業を行いたい場合には、図8に示すように、台座プレート19の高さの高いレール状突起20が下になる向きに該台座プレート19を本体2に装着する。即ち、図7(a)に示すように、台座プレート19の高さの高いレール状突起20が下にし、該台座プレート19を後端側が下になるよう傾けた状態で、その前端側の係止突起27の係止爪27aを本体2の前端側の係合凹部31に係合して引っ掛ける。
【0045】
次に、台座プレート19を前端側の本体2への係合部を支点として上方へ回動させ、図7(b)に示すように、該台座プレート19の後端側の係止突起28に係止爪28aを本体2の後端側に突設された係合凸部32に当接させ、その状態で台座プレート19の操作部23を把持してこれを強く押し上げる。すると、操作部23が弾性変形して図7(c)に示すように係止突起28の係止爪28aが本体2側の係合凸部32を乗り越えて本体2に係止されるため、台座プレート19が図8に示すように本体2の底部に装着される。
【0046】
図8に示すように、台座プレート19を本体2の底部に、その高さの高いレール状突起20が下になる向きに装着すると、ブレード3の地面からの高さは台座プレート19のレール状突起20によって更に嵩上げされ、レール状突起20の下面を芝等の上を摺動させて本体2を移動させれば、芝等はブレード3によって刈込高さh3(>h2)で刈り込まれる。
【0047】
以上のように、本実施の形態では、台座プレート19を本体2の底部に装着する際には、第1の係止部である前端側の係止突起25又は27を本体2側の係合凹部31に係合させて引っ掛け、その係合部を支点として台座プレート19を回動させてその第2の係止部である後端側の係止突起26又は28を弾性変形させつつ該係止突起26又は28を本体側の係合凸部32に係止させることによって、台座プレート19を本体2の底部に装着する構成を採用したため、該台座プレート19を本体2の底部に対して無理なく容易且つ確実に着脱することができ、刈込高さを作業性良く容易に調整することができるとともに、該台座プレート19が本体2の底部に確実に装着されていることを確認することができる。
【0048】
又、本実施の形態では、台座プレート19の長手方向後端部(反ブレード側端部)に操作部23を設けたため、台座プレート19の着脱にブレード3が邪魔になることがなく、該操作部23を操作して後端側の係止突起26又は28を本体2側の係合凸部32部に係止して台座プレート19を本体2の底部に容易に装着することができる。この場合、台座プレート19の操作部23の基端部に長手方向に沿うスリット24を形成したため、操作部23が容易に弾性変形し、該操作部23に設けられた係止突起26又は28を本体2側の係合凸部32に係止して台座プレート19を本体2の底部により一層容易に装着することができる。又、台座プレート19にスリット24を形成したため、操作部23の台座プレート19端部からの突出量を抑えることができ、台座プレート19の全長が短く抑えられて該台座プレート19がコンパクト化される。
【0049】
更に、本実施の形態によれば、第1の係止部を構成する係止突起25と27及び第2の係止部を構成する係止突起26と28を、台座プレート19の表裏において幅方向にずらして配置したため、該台座プレート19を樹脂での型成形が容易化する。そして、台座プレート19の表面における第1の係止突起25の間隔b1と第2の係止突起26の間隔b3とは互いに異なっており(b1>b3)、裏面における第1の係止突起27の間隔b2と第2の係止突起28の間隔b4とは互いに異なっている(b2<b4)ため、第1及び第2の係止突起25と26又は27と28の本体2の底部への係止による台座プレート19の本体2の底部への取付状態が安定化する。
【0050】
又、本実施の形態では、台座プレート19の嵌合孔22の端部と第1の係止突起25,27間の距離L1と嵌合孔22の端部と第2の係止突起26,28間の距離L2とを互いに異ならせたため、台座プレート19を本体2の底部に常に正しい方向に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る手持ち式刈込機の側面図である。
【図2】本発明に係る手持ち式刈込機の側断面図である。
【図3】台座プレートの斜視図である。
【図4】台座プレートの斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は台座プレートの装着手順を示す部分側面図である。
【図6】台座プレートが装着された手持ち式刈込機の側面図である。
【図7】(a)〜(c)は台座プレートの装着手順を示す部分側面図である。
【図8】台座プレートが装着された手持ち式刈込機の側面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 手持ち式刈込機
2 本体
2a ハンドル部
3 ブレード
3a 上刃
3b 下刃
4 スイッチ
5 電源コード
6 電源プラグ
7 モータ
8 出力軸
9 ギヤ
10,11 軸
12 段ギヤ
12a,12b ギヤ
13 ギヤ
13a,13b 偏心ボス
14 プレート
15 ピン
16 シール用パッキン
17 ボトムカバー
18 嵌合突起
19 台座プレート
20,21 レール状突起
22 嵌合孔
23 操作部
24 スリット
25,27 係止突起(第1の係止部)
26,28 係止突起(第2の係止部)
25a〜28a 係止爪
29,30 矩形孔
31 本体の係合凹部
32 本体の係合凸部
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成18年10月13日(2006.10.13)
【代理人】 【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一


【公開番号】 特開2008−92885(P2008−92885A)
【公開日】 平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願番号】 特願2006−279649(P2006−279649)