トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業

【発明の名称】 鉢植え用トレー
【発明者】 【氏名】西村 正男

【要約】 【課題】収納保持部に収容された鉢植え間の通気を確保することにより、鉢植えの並べ替え作業が不要な鉢植えトレーを提供する。

【解決手段】矩形状の上部枠1に開口部3、3a、3b、・・を縦横配列し、上部枠1における開口部の下方に鉢植えの収容保持部2、2a、2b、・・を設け、縦又は横列の一方列における隣接する開口部間を密接状態とすると共に、他方列における隣接する開口部間を離間状態として通気部位6、6a、6b、・・を形成する。かかる通気部位により、全ての収納保持部に鉢植えを収容した状態でも、常に最適な通気を確保することができて、蒸れを防止し、並べ替え作業を不要にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状の上部枠に開口部を縦横配列し、上部枠における開口部の下方に鉢植えの収容保持部を設けたトレーであって、
縦又は横列の一方列における隣接する開口部間を密接状態とすると共に、他方列における隣接する開口部間を離間状態として通気部位を形成したことを特徴とする鉢植え用トレー。
【請求項2】
上記通気部位の両端部のものを、他方列の開口部における両端側のものと上部枠の両側部との間に形成したことを特徴とする請求項1記載の鉢植え用トレー。
【請求項3】
上部枠を、所定間隔毎に配列された一方の枠と、規則的に配列された他方の枠とを交差させて形成し、前記一方の枠の間隔を形成すべき開口部の幅と同一寸法とし、前記他方の枠の間隔を、前記一方の枠間と同幅の幅広列と幅狭列が交互に形成される様に配列し、前記幅広列を一方の枠で仕切って前記開口部を、前記幅狭列を一方の枠で仕切って前記通気部位を夫々形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の鉢植え用トレー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、育苗時、出荷時及び陳列時に使用する鉢植え用トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かかる鉢植えトレーにあっては、図5〜7に示す様に、矩形状の上部枠aに開口部b、b1…を縦横配列し、上部枠aにおける開口部b、b1…の下方に鉢植えWの収容保持部c、c1…を設けたもので、鉢植えWは育苗時或いは出荷時にこの鉢植えトレーaにより常に管理、輸送されているのが現状である。
そして、この鉢植えトレーにあっては、外形寸法が、生産者の栽培棚及び輸送車の荷台に装備された棚の大きさ、或いは市場で使用する台車の大きさ等により必然的に統一されたものが使用されており、その大きさのなかで鉢植えWに合わせた収納保持部c、c1…の数を出来るだけ多くしたものが使用されており、その結果縦横配列された収容保持部c、c1…を密接状態のものが使用されていた(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】実公平4−27314号公報(請求項1、第1図)
【特許文献2】特願平7−31288号公報(請求項1、図1〜6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、鉢植えW相互間に一定の間隔を設けて栽培しないと、育苗時及び販売店に陳列時に通風が悪く熱や湿気の滞留で良好な植物の生育が得られないことから、隣接する収納保持部c、c1…間に間隔が無い上記従来技術にあっては、図6、7に示す様に、生育の進行、気候条件に伴い縦横一個毎に収納保持部c、c1…を空にして他のトレーに鉢植えWを移し替る作業が必要になるため、甚だ面倒であると共に、栽培面積が満載時の2倍必要になるため、単位面積当たりの栽培数(鉢植えWの数)が少なくなる等、解決せねばならない課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記従来技術に基づく、鉢植えの並べ替え作業が必要で、単位面積当たりの栽培数が少ない課題に鑑み、鉢植えを収容する上方開口状の多数の収容保持部を縦横配列し、横又は縦列の一方列で隣接する収容保持部間を密接状態とすると共に、他方列で隣接する収容保持部間を離間状態として通気部位を形成することによって、かかる通気部位により、収納保持部に鉢植えを収容した形態にて、鉢植え植物の育成時及び出荷後の陳列時に、常に最適な通気を確保すると共に蒸れを防止し、そのままの状態でも植物に最適な環境を確保する様にし、而も気候変動等に対応した並べ替え作業を不要にし、更に上記従来技術における収容保持部の縦列又は横列のどちちかを少なくすると共に、その分を振り分けて通気部位にすれば、それ自体の大きさを変更せずに、確かにトレー1個当たりの収容個数は減少するが、栽培面積の増加率を抑えて単位面積当たりの栽培数を増加させることを可能にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
要するに本発明は、縦又は横列の一方列における隣接する開口部間を密接状態とすると共に、他方列における隣接する開口部間を離間状態として通気部位を形成したので、上記通気部位により常に最適な通気を確保し蒸れを防止して植物に最適な環境を確保出来ることから、全ての収納保持部に鉢植えを収容した満載状態で植物を育成したり、出荷後に陳列することが出来るため、鉢植えの移し替え作業を不要にすることが出来ると共に、栽培面積及び陳列面積を満載状態のトレーの個数分に抑えることが出来る。
而も、上記通気部位の両端部のものを、他方列の開口部における両端側のものと上部枠の両側部との間に形成したので、かかる鉢植えトレーを平面上に縦横方向に規則的に配列しても、各鉢植えトレーにおける両側部位の収容保持部に収容状態の鉢植えの両側にも通気部位を配することが出来るため、全ての鉢植えを最適環境下で育成又は陳列することが出来る。
【0007】
上記上部枠を、所定間隔毎に配列された一方の枠と、規則的に配列された他方の枠とを交差させて形成し、前記一方の枠の間隔を形成すべき開口部の幅と同一寸法とし、前記他方の枠の間隔を、前記一方の枠間と同幅の幅広列と幅狭列が交互に形成される様に配列し、前記幅広列を一方の枠で仕切って前記開口部を、前記幅狭列を一方の枠で仕切って前記通気部位を夫々形成したので、簡単な構成で開口部及び通気部位を有する上部枠を形成することが出来ると共に軽量化を図ることが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る鉢植え用トレーの一実施例を図面に基づき説明する。
図1、2は、本発明に係る鉢植え用トレーの斜視図及び平面図であり、かかる鉢植え用トレーにあっては、矩形状の上部枠1に、鉢植えWの収容保持部2、2a…における略正方形状の開口部3、3a…を縦横方向に規則的に配列形成すると共に、縦列4、4a…を構成する開口部3、3a…間を密接状態とすると共に、横列5、5a…を構成する開口部3、3a…間を離間状態として、当該部位及び開口部3、3a…における両端側のものと上部枠1の両側部位間に通気部位6、6a…を形成している。
【0009】
前記上部枠1にあっては、所定間隔毎に配列された一方の枠(横枠)7、7a…と、規則的に配列された他方の枠(縦枠)8、8a…とを交差させて形成されており、前記横枠7、7a…の間隔は形成すべき開口部3、3a…の幅と同一寸法とし、前記縦枠8、8a…の間隔は、前記横枠7、7a…間と同幅の幅広列9、9a…と幅狭列10、10a …が交互に形成される様に配列され、前記幅広列9、9a…を横枠7、7a…で仕切って前記開口部3、3a…を、前記幅狭列10、10a …を横枠7、7a…で仕切って前記通気部位6、6a…を夫々形成する様にしている。
【0010】
前記収容保持部2、2a…の夫々にあっては、上部枠1の下部における各開口部3、3a…の外周部位より斜め下方に延設された帯板状の側板11、11a …と、該側板11、11a …の下端部が外周部に連結一体化された底板12とにより構成している。
【0011】
尚、上記実施例にあっては、横列5、5a…に開口部3、3a…を形成しているが、図示しないが、縦列4、4a…を構成する開口部3、3a…間を離間状態として通気部位6、6a…を形成しても良い。
又、図示した通り、開口部3、3a…における両端側のものと上部枠1の両側部位間に、通気部位6、6a…の両端側のものが位置している形態が望ましいが、当該部位に通気部位6、6a…は無くても良い。
【0012】
次に、本発明に係る鉢植え用トレーの作用について説明する。
本発明の鉢植え用トレーにあっては、上記従来技術ではn列(図面上、4列)だったものを、それ自体の大きさを変更せずに(n−1)列(図面上、3列)にして1列分を振り分けて通気部位6、6a…にすれば、トレー1個当たりの鉢植えWの収容個数は減少するが、栽培面積(陳列面積)がn/(n−1)倍(図面上、4/3倍)に抑えられて、単位面積当たりの鉢植えWの数が多くなる。
そして、図3に示す様に、全ての収容保持部2、2a…に鉢植えWを収容した複数のトレーを平面上に並べると、全ての収容保持部2、2a…の両側方に通気部位6、6a…が配され、上部枠1の下方空間と上方空間の間で空気流通し易くなり、開口部3、3a…における両端側のものと上部枠1の両側部位間に、通気部位6、6a…の両端側のものが位置している場合、図4に示す様に、隣接するトレーの境界両側の収容保持部2、2a…の外側にも通気部位6、6a…が配される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る鉢植え用トレーの斜視図である。
【図2】図1の鉢植え用トレーの平面図である。
【図3】図1の鉢植え用トレーの配列状態を示す概略平面図である。
【図4】図1の鉢植え用トレーの使用状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】従来の鉢植え用トレーの斜視図である。
【図6】図5の鉢植え用トレーの配列状態を示す概略平面図である。
【図7】図5の鉢植え用トレーの使用状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0014】
1 上部枠
2、2a… 収容保持部
3、3a… 開口部
4、4a… 縦列
5、5a… 横列
6、6a… 通気部位
7、7a… 一方の枠
8、8a… 他方の枠
9、9a… 幅広列
10、10a … 幅狭列
W 鉢植え
【出願人】 【識別番号】392028413
【氏名又は名称】西村工業株式会社
【出願日】 平成18年10月10日(2006.10.10)
【代理人】 【識別番号】100073287
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 聞一


【公開番号】 特開2008−92828(P2008−92828A)
【公開日】 平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願番号】 特願2006−276360(P2006−276360)