トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 きのこ栽培瓶の反転方法および同方法によるきのこ栽培瓶の反転装置
【発明者】 【氏名】平森 親男

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
きのこの栽培過程において栽培瓶を上下逆さに反転させる反転方法であって、コンテナ内の栽培瓶の上部に空の上下逆さのコンテナを被着してこれらコンテナで栽培瓶を上下から挟み、この状態で両コンテナを上下逆さに反転させ、この反転の後に栽培瓶の上部にあるコンテナを取り除いて栽培瓶を上下逆さに反転させるきのこ栽培瓶の反転方法。
【請求項2】
きのこの栽培過程において栽培瓶を上下逆さに反転させる反転装置であって、栽培瓶を収容したコンテナをセットするコンテナ台部と、同コンテナ台部にセットされたコンテナ内における栽培瓶の上部に対して所定のコンテナを被着もしくは取り除くコンテナ操作部と、コンテナ台部にセットされた反転処理待ちのコンテナを反転させる反転操作部とで構成しており、前記コンテナ台部に栽培瓶を収容するコンテナをセットすると、前記コンテナ操作部により、コンテナ内における栽培瓶の上部に対して空の上下逆さのコンテナが被着され、次に前記反転操作部により、栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態を保持したままこの両コンテナが前記コンテナ台部の上方に上げられて栽培瓶が上下逆さになるように両コンテナが反転されてその後この両コンテナがコンテナ台部に下ろされ、次に前記コンテナ操作部により、コンテナ内における栽培瓶の上部にあるコンテナが取り除かれるように構成してなるきのこ栽培瓶の反転装置。
【請求項3】
前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容するコンテナを規定位置に自動で引き入れてセットできるように構成してなる請求項2に記載のきのこ栽培瓶の反転装置。
【請求項4】
前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容するコンテナを規定位置に自動で引き入れてセットできるとともに、この規定位置から所望の位置に自動で送り出すことができるように構成してなる請求項2に記載のきのこ栽培瓶の反転装置。
【請求項5】
前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容したコンテナを一方向に通過できるように構成してなる請求項2に記載のきのこ栽培瓶の反転装置。
【請求項6】
前記反転操作部における栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態の保持が、保持部材を前記両コンテナの対向する側面にそれぞれ圧接させることにより、栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態を保持できるようにしてなる請求項2に記載のきのこ栽培瓶の反転装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、きのこの人工栽培において、栽培瓶を一定期間反転させた状態にして行う栽培方法を実施する際に用いるきのこ栽培瓶の反転方法とこの反転方法によるきのこ栽培瓶の反転装置に関し、より詳しくは、多くの栽培瓶を一度にかつ素早く上下逆さに反転させることができるきのこ栽培瓶の反転方法とこの反転方法によるきのこ栽培瓶の反転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
栽培瓶を上下逆さに反転させる反転装置には、栽培瓶内の不要物を栽培瓶の瓶口から外部に取り出す際にこの取り出し作業をし易くするために用いるもの(例えば、特許文献1参照)があり、この装置は栽培瓶が反転装置に装着されているときだけ栽培瓶を上下逆さの反転状態にできるものである。
【0003】
そして、栽培瓶を上下逆さに反転させる時は、上述のように、栽培瓶内の不要物を栽培瓶の瓶口から外部に取り出す時だけに限るものではなく、栽培方法によっては栽培途中に栽培瓶を上下逆さに反転させる必要があった。
この栽培方法によれば、栽培瓶を一定期間上下逆さの倒立状態にして栽培することで、容姿に優れた高品質のきのこを収穫できるというものである。
【0004】
しかしながら、この栽培方法を実施する場合、栽培瓶を効率よく上下逆さに反転させることができる反転装置が提供されていないため、生産者は、栽培瓶を1本1本手作業によって上下逆さに反転させなければならなかった。
【0005】
このため、きのこの大量生産を行っている生産者においては、容姿に優れた高品質のきのこを収穫できると知りつつも、栽培途中で2回行わなければならない大量の栽培瓶の反転作業に掛かる手間と時間を考慮すると、この栽培方法を取り入れることができなかった。
【0006】
【特許文献1】特公平04−021445号公報(第1〜6頁、第1〜3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、大量生産を行っている生産者が、一定期間栽培瓶を上下逆さに反転させて行う栽培方法を取り入れることができるように、多くの栽培瓶を一度に素早く上下逆さに反転させることができるきのこ栽培瓶の反転方法とこの反転方法によるきのこ栽培瓶の反転装置を提供できるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明に係るきのこ栽培瓶の反転方法は、きのこの栽培過程において栽培瓶を上下逆さに反転させる反転方法であって、コンテナ内の栽培瓶の上部に空の上下逆さのコンテナを被着してこれらコンテナで栽培瓶を上下から挟み、この状態で両コンテナを上下逆さに反転させ、この反転の後に栽培瓶の上部にあるコンテナを取り除いて栽培瓶を上下逆さに反転させるものとしてある。
【0009】
また、きのこの栽培過程において栽培瓶を上下逆さに反転させる反転装置であって、栽培瓶を収容したコンテナをセットするコンテナ台部と、同コンテナ台部にセットされたコンテナ内における栽培瓶の上部に対して所定のコンテナを被着もしくは取り除くコンテナ操作部と、コンテナ台部にセットされた反転処理待ちのコンテナを反転させる反転操作部とで構成しており、前記コンテナ台部に栽培瓶を収容するコンテナをセットすると、前記コンテナ操作部により、コンテナ内における栽培瓶の上部に対して空の上下逆さのコンテナが被着され、次に前記反転操作部により、栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態を保持したままこの両コンテナが前記コンテナ台部の上方に上げられて栽培瓶が上下逆さになるように両コンテナが反転されてその後この両コンテナがコンテナ台部に下ろされ、次に前記コンテナ操作部により、コンテナ内における栽培瓶の上部にあるコンテナが取り除かれるように構成したものとしてある。
【0010】
また前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容するコンテナを規定位置に自動で引き入れてセットできるように構成したものとしてある。
【0011】
また前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容するコンテナを規定位置に自動で引き入れてセットできるとともに、この規定位置から所望の位置に自動で送り出すことができるように構成したものとしてある。
【0012】
さらに前記コンテナ台部が、栽培瓶を収容するコンテナを一方向に通過できるように構成したものとしてある。
【0013】
また前記反転操作部における栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態の保持が、保持部材を前記両コンテナの対向する側面にそれぞれ圧接させることにより、栽培瓶上下の両コンテナによる栽培瓶の挟着状態を保持できるようにしたものとしてある。
【発明の効果】
【0014】
本発明のきのこ栽培瓶の反転方法とこの反転方法によるきのこ栽培瓶の反転装置によれば、種菌が植えられた栽培瓶は栽培の当初よりコンテナに収容されているので、栽培瓶を反転させる時期が来た場合は、栽培瓶をコンテナごと本発明に係る反転装置にセットすることで、この反転装置によって栽培瓶が上下逆さに反転されるとともに、この上下逆さに反転した栽培瓶が他のコンテナに収容された状態で反転装置から取り出すことができる。
【0015】
これにより、従来、きのこの大量生産を行っている生産者が取り入れることができなかった栽培瓶を一定期間上下逆さの倒立状態にして栽培する栽培方法を、本発明に係る反転装置を用いることで、栽培途中で2回行わなければならない大量の栽培瓶の反転作業を容易かつ短時間で行うことができるようになるため、きのこの大量生産を行っている生産者においても容姿に優れた高品質のきのこを収穫することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明のきのこ栽培瓶の反転方法とこの反転方法によるきのこ栽培瓶の反転装置を添付図面に基づいて説明する。
本発明に係る反転方法は、コンテナ内の栽培瓶の上部に空のコンテナを被着してこれらコンテナで栽培瓶を上下から挟み、この状態で両コンテナを上下逆さに反転させ、この反転の後に栽培瓶の上部にあるコンテナを取り除いて栽培瓶を上下逆さに反転させる反転方法であり、添付図面で示す反転装置の反転動作行程に基づいて詳しく説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る反転装置の一例を示す概略構造正面図、図2は、図1の反転装置の側面図であり、初期状態として、反転装置1のコンテナ操作部6の挟持ハンド6aには空の上下逆さのコンテナ10がその前後外壁を挟持ハンド6aによって挟持されている。
【0018】
そして、栽培瓶8を収容するコンテナ9が、作業者によってコンテナ台部5にセットされ、操作盤4の開始ボタン(図示は省略)が押されることによって栽培瓶8の反転処理が開始される。
【0019】
また、図11に示すように、作業ラインに反転装置1を配設している場合は、栽培瓶8を収容するコンテナ9が、コンテナ台部5の転駆動部5cによって駆動される駆動ローラ5aにより、図11中の(←入の方向)から規定位置に引き入れられる。そして、反転処理が終了すると、コンテナ台部5の転駆動部5cによって駆動される駆動ローラ5aにより、図11中の(←出の方向)装置の外部に排出される。したがって、コンテナは反転装置1に対して一方向に通過できるようにしている。
【0020】
栽培瓶8の反転処理行程を図3〜図10の反転動作行程図によって説明する。反転動作行程は、栽培瓶8を収容するコンテナ9がコンテナ台部5にセットされた状態から説明する。
【0021】
反転装置1による反転処理が開始されると、図3に示すように、コンテナ操作部6の挟持ハンド6aによってその前後外壁を挟持されている空の上下逆さのコンテナ10が昇降駆動部6bによってコンテナ台部5方向に下降し、そのコンテナ台部5上のコンテナ9内における栽培瓶8の上部に被される。その後に挟持ハンド6aによるコンテナ10の挟持が解除され、挟持ハンド6aは昇降駆動部6bによって上昇して初期位置に戻る。
【0022】
次に、図4に示すように、コンテナ9、10における左右外壁に向かって反転操作部7の挟持ハンド7a、7bが突出し、そのコンテナ9、10における左右外壁に圧接してコンテナ9、10を挟持する。
【0023】
次に、図5に示すように、挟持ハンド7a、7bでコンテナ9、10を挟持した状態で、コンテナ支持・反転部7cが昇降駆動部7dによってコンテナ台部5の上方に上昇する。
【0024】
次に、図6に示すように、挟持ハンド7a、7bで挟持されたコンテナ9、10がコンテナ支持・反転部7cに設けたモータ等の反転手段によって上下逆さに反転する。
【0025】
次に、図7に示すように、コンテナ支持・反転部7cによって上下逆さに反転したコンテナ9、10が昇降駆動部7dによってコンテナ台部5に向かって下降する。
【0026】
次に、図8に示すように、コンテナ9、10を挟持している挟持ハンド7a、7bが初期位置に戻り、挟持ハンド7a、7bによるコンテナ9、10の挟持が解除される。
【0027】
次に、図9に示すように、初期位置にあるコンテナ操作部6の挟持ハンド6aが昇降駆動部6bによってコンテナ台部5方向に下降し、そのコンテナ台部5上のコンテナ10内における栽培瓶8に被さるコンテナ9を挟持する。
【0028】
次に、図10に示すように、コンテナ9を挟持した挟持ハンド6aが昇降駆動部6bによって上昇して初期位置に戻って次の反転処理に備える。そして、コンテナ台部5には上下逆さに反転された栽培瓶8がコンテナ10に収容されて残り、このコンテナ10が、作業者によってコンテナ台部5から取り出され、またコンテナ台部5の転駆動部5cによって駆動される駆動ローラ5aによって装置の外部に排出される。
【0029】
上述では、瓶口を上方に向けて立つ正立状態の栽培瓶8に対し、この栽培瓶8を上下逆さに反転させて瓶口を下方に向けて立つ倒立状態にして反転装置1の外部に排出(取り出し)される動作行程の説明であるが、反転装置1のコンテナ台部5にセットする栽培瓶8が、瓶口を下方に向けて立つ倒立状態の栽培瓶8であった場合でも、反転装置1における反転動作行程は上述の動作行程と同じであり、この反転動作は、瓶口を下方に向けて立つ倒立状態の栽培瓶8に対し、この栽培瓶8を上下逆さに反転させて瓶口を上方に向けて立つ正立状態にして反転装置1の外部に排出(取り出し)する。
【0030】
図中の符号において、2はコンテナ操作部6の支持とともに反転操作部7におけるコンテナ支持・反転部7cの昇降用ガイドとなる支柱、3は反転装置1の移動用のキャスタ、5bは駆動ローラ5aの軸、6cは挟持ハンド6aの昇降用のロッド、11はライン台、12はライン台11のジャッキ脚である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る反転装置の一例を示す概略構造正面図。
【図2】図1の反転装置の側面図。
【図3】反転装置の反転動作行程図。
【図4】反転装置の反転動作行程図。
【図5】反転装置の反転動作行程図。
【図6】反転装置の反転動作行程図。
【図7】反転装置の反転動作行程図。
【図8】反転装置の反転動作行程図。
【図9】反転装置の反転動作行程図。
【図10】反転装置の反転動作行程図。
【図11】ラインに組み込まれた反転装置を示す図。
【符号の説明】
【0032】
1 反転装置
2 支柱
3 キャスタ
4 操作盤
5 コンテナ台部
5a 駆動ローラ
5b 軸
5c 回転駆動部
6 コンテナ操作部
6a 挟持ハンド
6b 昇降駆動部
6c ロッド
7 反転操作部
7a 挟持ハンド
7b 挟持ハンド
7c コンテナ支持・反転部
7d 昇降駆動部
8 栽培瓶
9 コンテナ
10 コンテナ
11 ライン台
12 ジャッキ脚
【出願人】 【識別番号】390027454
【氏名又は名称】協全商事株式会社
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100071238
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恒久


【公開番号】 特開2008−67653(P2008−67653A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250584(P2006−250584)