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【発明の名称】 農作物栽培促進装置
【発明者】 【氏名】小川 弘

【氏名】毛利 佳年雄

【氏名】福島 雅典

【要約】 【課題】従来の農作物栽培の促進技術は、一般的に、施肥、灌水、日照、温度等を基とするものであり、この栽培は、植物の光合成を促進する観点から施されているが、光合成のメカニズムがまだ不明な点が多いため、農業研究者や農家の経験と勘に頼っているのが現状である。また一部に青色発光ダイオードの野菜への照射による成長促進等の新技術もある。しかし、理論構成と、その成果が必ずしも充分とは言えないと考えられる。

【構成】本発明は、理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成としたイチゴ3等の農作物栽培促進装置で、磁気プロトニクス原理の生物体内及び体外の水に超低周波の微小交流磁界を印加し、プロトンの長距離移動を実現し、生物の細胞エネルギー物質であるアデノシン三燐酸の生成能を向上し、生物の身体及び体内外有用細菌を活性化・成長促進する構成とした農作物栽培促進装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成としたイチゴ、みかん、メロン等の果物類、またスイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シイタケ、シメジ等のキノコ類の農作物栽培促進装置であって、
この磁気プロトニクス原理とは、生物体内及び体外(環境)の水に超低周波の微小交流磁界を印加し、プロトンの長距離移動(活性化)を実現し、生物の細胞エネルギー物質であるアデノシン三燐酸(ATP)の生成能を向上させて、生物の身体及びその体内外有用細菌を活性化・成長促進する構成としたことを特徴とする農作物栽培促進装置。
【請求項2】
請求項1の農作物栽培促進装置において、
コイルとこのコイルから0.1〜200Hzの超低周波数、振幅が0.1〜100マイクロテスラの微小交流磁界を発生させる電圧発振器及び微小交流磁界の発生時間を設定するプログラムスイッチより構成されることを特徴とする農作物栽培促進装置。
【請求項3】
請求項2の農作物栽培促進装置において、
このコイルは、圃場、水耕システム等の露地・ハウス栽培等の畝に設置する構造、又は栽培プランター、植木鉢等の植物培地に設置する構造であることを特徴とする農作物栽培促進装置。
【請求項4】
請求項3の農作物栽培促進装置において、
このコイルは、ヘルムホルツコイルであることを特徴とする農作物栽培促進装置。
【請求項5】
請求項4の農作物栽培促進装置において、
このヘルムホルツコイルの各コイルから発生させる微小交流磁界は、周波数が異なる微小交流磁界であることを特徴とする農作物栽培促進装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明者によって発見され理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段(技術)で設計されたイチゴ、みかん、メロン、ぶどう、なし、柿等の果物類、またトマト、スイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シイタケ、シメジ等のキノコ類の農作物の栽培を促進する技術、とくにビタミン等の栄養物が豊富で、味覚、食感、形状等の優れた健康な秀品を、微弱なエネルギーの使用によって多量に収穫する農作物栽培促進装置(技術全般)に関する
【背景技術】
【0002】
従来の農作物の栽培を促進する技術は、一般的に、施肥、灌水、日照、温度等の調節による方法である。これらの方法は植物の光合成を促進する観点から施されているが、光合成のメカニズムがまだ不明な点が多いため、農業研究者や農家の経験と勘に頼っている場合が多いのが現状である。
【0003】
そして、最近の青色発光ダイオードの野菜への照射による成長促進等の新技術も見られるが、青色光スペクトルで光合成の効率が高いという計測程度の根拠であり、「なぜ青色で光合成の効率が高いのか?」等の基本的な疑問に答えられるものではない。
【0004】
また、最近磁石をメロンの果実の茎に固定した結果、糖度が向上した例や、シイタケ栽培で菌を植え付けたクヌギ母材にフェライト磁石を楔として打ち込むと、シイタケの成長が促進された例等の、磁石を用いた数々の農作物栽培促進事例が報告されているが、すべて理論のないものであり、このため磁石を大量に購入してやみくもに田畑に配置した結果、効果が現れない等のトラブルも多い。
【0005】
このように、従来の農作物の栽培促進に関する技術の科学的根拠は不十分である。したがって、経験と勘に頼る普遍性のないレベルのものであり、明快な科学的理論で構成されているものとは言い難い。従来技術では革新的で普遍的な農作物栽培促進技術は俄かには期しがたい。
【0006】
そして、磁石を利用した先行文献としては、次に挙げる発明がある。
【0007】
文献(1)は、特開昭61−56030号の「磁石による水産動植物の養殖法」であり、その概要は、水産動植物の養殖個体、又は養殖機材に磁石板を垂下し、この磁石板間に磁場を作って、動植物の生活生理活動の活性化を図り、動植物の育成を促進することを意図する。しかし、この発明は、単に水産動植物の養殖個体、又は養殖機材に磁石板を垂下した構成であって、その理論の開示もなく、前述した如く、革新的で普遍的な農作物栽培促進技術は俄かには期しがたい。
【0008】
次に、文献(2)は、特開平3−183419号の「植物の生長促進方法」であり、その概要は、複数に変化する赤外線、低周波の交番磁気若しくは超低周波音波等の微粒子、又は静電気の全部又は一部からなる情報信号を直接又は一定の物質を介して植物に供与する構成であって、植物の奇形、異常繁殖、土壌の枯渇等の薬品漬けによる弊害の除去を図ることを意図する。しかし、この発明においても、理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成となっておらず、その理論の開示もなく、前述した如く、革新的で普遍的な農作物栽培促進技術は俄かには期しがたい。
【0009】
【特許文献1】特開昭61−56030号
【特許文献2】特開平3−183419号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記に鑑み、本発明は、「磁気プロトニクスの原理」のメカニズム理論を利用した農作物栽培促進装置である。「磁気プロトニクスの原理」とは、水分子クラスタ


の地磁気等の直流磁界


に対するサイクロトロン周波数


の中で、特定の周波数の微小交流磁界を印加して回転するクラスタの寸法を選択的に揃えると、同寸法のクラスタは互いの磁気モーメントの吸引力で時間を)かけて集合し(水分子クラスタの自己組織化)、プロトンの長距離トランスポートのエネルギーバンドを形成する。そして、印加する微小交流磁界の振幅は、水分子OとHの磁気結合係数(1マイクロテスラ以下)と同程度の1〜10マイクロテスラを用いてサイクロトロン共振を生起させる。
【0011】
この理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、本発明者らによって確立された「磁気プロトニクス原理」によって、農作物の成長促進装置を設計するものであり、実施例で示すように、自治体農業技術研究所における一年以上にわたる栽培試験において、有効な結果を得ていることに鑑み、この「磁気プロトニクス原理」に基づく、有効な農作物栽培促進装置を提供することを意図する。
【0013】
また請求項1の発明は、この「磁気プロトニクス原理」の中で、1) 特定の低周波数を持つ微小交流磁界を印加(当てる)ことで,特定の大きさの水分子クラスタを集合させ、プロトンがその中を大きく動き回れるようにすることで,水分子そのものを活性化させること、また2) 生物の細胞の80%は水、血液の90%は水で満たされている。その中で細胞のエネルギー物質の生成や消費、たんぱく質の合成や分解等の生命活動を活発にするのが水分子のプロトンの働きであること、等が、生物の栽培とって最適な理論構造となることに鑑み、この生物に最適な理論構造を採用して、プロトンの活発化を促すとともに、この活性化を介して生物の細胞の活性化を図ることを意図する。
【0014】
さらに請求項1の発明は、この「磁気プロトニクス原理」の中で、3) 水の外から特定の周波数をもつ数ミリガウスの大きさの微小交流磁界を印加(当てる)すると、特定の大きさの水分子クラスタだけが次第に集合すること、4) 一つのクラスタ内部でしか動いていなかった陽子が、同じ大きさのクラスタが集合すると、いくつものクラスタを超えて動き回るようになり、所謂、プロトンが活発な水になること、(水分子の自己組織化)等が、生物の栽培とって最適な理論構造となることに鑑み、この生物に最適な理論構造を採用して、プロトンの活発化を促すとともに、この活性化を介して生物の細胞の活性化を図ることを意図する。
【0015】
請求項1は、理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成としたイチゴ、みかん、メロン等の果物類、またスイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シイタケ、シメジ等のキノコ類の農作物栽培促進装置であって、
この磁気プロトニクス原理とは、生物体内及び体外(環境)の水に超低周波の微小交流磁界を印加し、プロトンの長距離移動(活性化)を実現し、生物の細胞エネルギー物質であるアデノシン三燐酸(ATP)の生成能を向上させて、生物の身体及びその体内外有用細菌を活性化・成長促進する構成としたことを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮すること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な構造及び/又は装置を提供することを意図する。
【0017】
請求項2は、請求項1の農作物栽培促進装置において、
コイルとこのコイルから0.1〜200Hzの超低周波数、振幅が0.1〜100マイクロテスラの微小交流磁界を発生させる電圧発振器及び微小交流磁界の発生時間を設定するプログラムスイッチより構成されることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮すること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な構造及び/又は装置を利用して、実践に即した農作物栽培用の培地の構造を提案することを意図する。
【0019】
請求項3は、請求項2の農作物栽培促進装置において、
このコイルは、圃場、水耕システム等の露地・ハウス栽培等の畝に設置する構造、又は栽培プランター、植木鉢等の植物培地に設置する構造であることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0020】
請求項4の発明は、請求項3に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮すること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適なコイルの構造を利用して、実践に即した植物栽培用の培地の構造を提案することを意図する。
【0021】
請求項4は、請求項3の農作物栽培促進装置において、
このコイルは、ヘルムホルツコイルであることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0022】
請求項5の発明は、請求項3に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮すること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な微小交流磁界及び/又は周波数の構造を利用して、実践に即した植物栽培用の培地の構造を提案することを意図する。
【0023】
請求項5は、請求項4の農作物栽培促進装置において、
このヘルムホルツコイルの各コイルから発生させる微小交流磁界は、周波数が異なる微小交流磁界であることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【発明の効果】
【0024】
請求項1の発明は、理論化された「磁気プロトニクス原理」に基づく生物生命活性化手段で栽培する構成としたイチゴ、みかん、メロン等の果物類、またスイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シイタケ、シメジ等のキノコ類の農作物栽培促進装置であって、
磁気プロトニクス原理とは、生物体内及び体外(環境)の水に超低周波の微小交流磁界を印加し、プロトンの長距離移動(活性化)を実現し、生物の細胞エネルギー物質であるアデノシン三燐酸(ATP)の生成能を向上させて、生物の身体及びその体内外有用細菌を活性化・成長促進する構成としたことを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0025】
従って、請求項1は、本発明者らによって確立された「磁気プロトニクス原理」によって、農作物の成長促進装置を設計するものであり、実施例で示すように、自治体農業技術研究所における一年以上にわたる栽培試験において、有効な結果を得ていることに鑑み、この「磁気プロトニクス原理」に基づく、有効な農作物栽培促進装置を提供できる特徴がある。
【0026】
また請求項1は、この「磁気プロトニクス原理」の中で、1) 特定の低周波数を持つ微小交流磁界を印加(当てる)ことで,特定の大きさの水分子クラスタを集合させ、プロトンがその中を大きく動き回れるようにすることで,水分子そのものを活性化させること、また2) 生物の細胞の80%は水、血液の90%は水で満たされている。その中で細胞のエネルギー物質の生成や消費、たんぱく質の合成や分解等の生命活動を活発にするのが水分子のプロトンの働きであること、等が、生物の栽培とって最適な理論構造となることに鑑み、この生物に最適な理論構造を採用して、プロトンの活発化を促すとともに、この活性化を介して生物の細胞の活性化が図れる特徴がある。
【0027】
さらに請求項1は、この「磁気プロトニクス原理」の中で、3) 水の外から特定の周波数をもつ数ミリガウスの大きさの微小交流磁界を印加(当てる)すると、特定の大きさの水分子クラスタだけが次第に集合すること、4) 一つのクラスタ内部でしか動いていなかった陽子が、同じ大きさのクラスタが集合すると、いくつものクラスタを超えて動き回るようになり、所謂、プロトンが活発な水になること、(水分子の自己組織化)等が、生物の栽培とって最適な理論構造となることに鑑み、この生物に最適な理論構造を採用して、プロトンの活発化を促すとともに、この活性化を介して生物の細胞の活性化が図れる特徴を有する。
【0028】
請求項2の発明は、請求項1の農作物栽培促進装置において、
コイルとコイルから0.1〜200Hzの超低周波数、振幅が0.1〜100マイクロテスラの微小交流磁界を発生させる電圧発振器及び微小交流磁界の発生時間を設定するプログラムスイッチより構成されることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0029】
従って、請求項2は、請求項1に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮できること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な構造及び/又は装置を提供できる特徴がある。
【0030】
請求項3の発明は、請求項2の農作物栽培促進装置において、
コイルは、圃場、水耕システム等の露地・ハウス栽培等の畝に設置する構造、又は栽培プランター、植木鉢等の植物培地に設置する構造であることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0031】
従って、請求項3は、請求項1に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮できること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な構造及び/又は装置を利用して、実践に即した農作物栽培用の培地の構造を提案できる特徴がある。
【0032】
請求項4の発明は、請求項3の農作物栽培促進装置において、
コイルは、ヘルムホルツコイルであることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0033】
従って、請求項4は、請求項3に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮できること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適なコイルの構造を利用して、実践に即した植物栽培用の培地の構造を提案できる特徴がある。
【0034】
請求項5の発明は、請求項4の農作物栽培促進装置において、
ヘルムホルツコイルの各コイルから発生させる微小交流磁界は、周波数が異なる微小交流磁界であることを特徴とする農作物栽培促進装置である。
【0035】
従って、請求項5は、請求項3に記載の「磁気プロトニクス原理」を最大限に発揮できること、またこの「磁気プロトニクス原理」の最適な微小交流磁界及び/又は周波数の構造を利用して、実践に即した植物栽培用の培地の構造を提案できる特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の態様(形態)を説明する。
【0037】
最初に、本発明は、水の独創的研究に立脚しており、水分子クラスタの水素結合のエネルギー(約20kJ/mol)と生物細胞のエネルギー物質アデノシン三燐酸(ATP)のエネルギー(約20kJ/mol)が一致すること(ATPのエネルギーに変換されること)、ミトコンドリア内膜の分子モータATP Synthaseではプロトン(H+)の流れでATPの生成が促進されること、ATPを添加せずに磁化した超純水内でルシフェリン−ルシフェラーゼ蛍光発光現象が現れること(M.Fukushima,T.Kataoka,N.Sugiyama,K.Mohri,Milligauss Magnetic Field Applied Pure Water Exert Firefly Luciferin−Luciferase Luminescence and Induce Intracellular Calcium Elevation of CHO Cells Without ATP, IEEE Transactions on Magnetics,vol.41,no.10,pp.4188−4190,2005.)、に着目して、生物成長促進の基盤であるATP生成能の向上は、細胞水の中のプロトンの活性化(長距離プロトントランスポート)で実現できることに着目している。
【0038】
そして、この水中のプロトンの活性化が、水(超純水、純水、自然水)に超低周波の微小交流磁界を短時間印加したあと、数時間かけて進行していくこと(電気抵抗率の減少化;K.Mohri,M.Fukushima,M.Matsumoto,Gradual Decrease of Electric Resistivity in Water Triggered by Milligauss Low Frequency Pulsed Magnetic Field,Transactions of the Magnetics Society of Japan,vol.1,no.1,pp.22−26,2001)、そのメカニズムは、水分子クラスタ


が、地磁気等の直流磁界


中でサイクロトロン周波数


で回転すること、特定のサイクロトロン周波数の微小交流磁界を外部から印加すると、同一寸法の水分子クラスタが回転して磁気モーメントによって次第に集合し(自己組織化)、それまで一個のクラスタ内に動的に拘束されていたプロトンが隣接クラスタへ移動できる長距離プロトントランスポートが実現されること(K.Mohri,M.Fukushima,Gradual Decreasing Characteristics and Thermal Stability of Electric Resistivity in Water Triggered with Milligauss Low Frequency AC Field,IEEE Transactions on Magnetics,IEEE Transactions on Magnetics,vol.38,no.5,pp.3353−3355,2002,K.Mohri,M.Fukushima,Milligauss Magnetic Field Triggering Reliable Self−Organization of Water with Long−Range Ordered Proton Transport Through Cyclotron Resonance,IEEE Transactions on Magnetics,vol.39,no.5,pp.3328−3330,2003)によって、国際的に公表したことを基礎とする。
【0039】
この水のサイクロトロン周波数の微小交流磁界による自己組織化によってプロトンが活性化され、生体が細胞レベルで活性化されることは、本発明者らによる「好中球の貪食能の増強効果による免疫能の増強効果」実験によって証明されている(M.Fukushima,T.Kataoka,K.Mohri,M.Matsumoto,Milligauss pulsed magnetic field applied phosphate buffered saline solution elevates intracellular Ca2+level and stimulates phagocytic activity of human neutrophils,Transactions of the Magnetics Society of Japan,vol.2,no.2,pp.15−18,2002)。
【0040】
以下、実施例によって、本発明の詳細な説明を行う。
【実施例1】
【0041】
この実施例1は、「磁気プロトニクス原理」の中で、1)〜4)の理論構成(「磁気プロトニクス(低周波微小パルス磁界)」の発生装置)を利用して、生育が早く(早く、粒が大きい)、かつ良質(甘く、形状がよい)のイチゴ栽培を意図する。そして、図1〜図5は装置の好ましい一例を示しており、また図6〜図9は品質及び/又は成果の図表であり、図10は植物細胞と「磁気プロトニクス原理」のプロトンとの関係を示している。
【0042】
図1は通常のハウス1を示しており、このハウス1に高設ベンチ2栽培によるイチゴ3を示しており、このイチゴ3の上下に、高設ベンチ2(地上1m高)の上部200の60cm,下部201の90cmの平面に幅1m、長さ3.6m巻き回数100で、かつターンの長方形のコイル5(導電コイル)を設置、例えば、上部コイル5aに8Hz,下部コイル5bに6Hzの微小交流磁界を関数発信器7により発生させる。尚、上部コイル5aと、下部コイル5bの間隔は調整可能である(他の実施例も同じ)。
【0043】
そして、その設備と、供試体との一例を以下に説明し、図6〜図9に示した実施(実験)の実績との一例を説明する。
【0044】
1) 給液方法:原液2液方式、希釈タンク方式、給液装置X社製
2) 1日当たりの給液回数:曇雨天給液カット装置により制限
3) 1回当たりの給液量:排液感知型給液ポンプ自動制御
4) 試験区の構成:磁界印加区(磁気区)及び対照区共に1区20株3連60株(84×360平方センチメートル)
5) 耕種概要:定植 8月22日、株間18cm, 培地 ヤシ殻繊維、9月22日給液開始
11月〜3月電照3時間、10月18日保温開始、11月2日加温開始(夜間7℃)
6) 磁界印加方法:高設ベンチ2(地上1m高)上部60cm,下部90cmの平面に幅1m、長さ3.6m巻き回数100ターンのコイル(長方形コイル)を設置、上部コイル5aに8Hz,下部コイル5bに6Hzの微小交流磁界を関数発信器7により発生させる。イチゴ3には約50mGの方形波磁界を印加する。
【0045】
その結果は、次のようになった。
【0046】
7) 株張り、草高、草丈、葉の大きさ、果梗長ともに、調査開始の10月11日〜1月31日において磁気区が優っており、培養液給液後の生育を促進する傾向が見られた。
【0047】
8) 11月からの時期別収穫量では、磁気区では1月に収量が多く(1206kg/10a)、1月までの累計で約300kg/10a(約14%)多かった。3月までの累計(可販合計3337kg/10a)では約7%増であった。3月までの平均果重は16.3g(対照区で15.5g)で5.2%増であった。
【0048】
この結果から、磁気区では1月までの初期収量が優る傾向があると考えられる。一方、対照区では4月、5月に収穫量が増え、5月末では可販合計は差がないが、今後の実施を考察する。そして、その改善策は、早急に推敲できると考えられる。またさらに実施を試みるとともに、反省をする。
【0049】
9) 3月までの規格別収量は、磁気区が対照区に比べて大玉(3L〜M)果が多く(442kg増、20%増)、大玉率は65.5%(対照区で62.4%)であった。
【0050】
10) 果実硬度は、磁気区で3月の調査で高く、硬い傾向にある。糖酸比は磁気区の1月で最高値16.1を示した。アスコルビン酸(ビタミンC)は磁気区の3月に高い値(711ppm)を示したが、対照区では4月に高い値(744ppm)を示した。
【0051】
実施の考察:
11) 超低周波微小交流磁界でイチゴ細胞内の水分子クラスタをサイクロトロン共振で自己組織化・プロトン活性化させ(K.Mohri,M.Fukushima,IEEE Trans. Magn.,vol.39,no.5,pp.3328−3330,2003.)、分子モータATP Synthase


による細胞活性化、光合成活性化が生じていると考えられる。
【0052】
尚、図10はイチゴ3を含むみかん、メロン等の果物類、またスイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シイタケ、シメジ等のキノコ類の農作物の植物細胞と「磁気プロトニクス原理」のプロトンとの関係を示したものであり、細胞の葉緑素が、光と炭酸ガスCO2を吸収する過程で、「磁気プロトニクス原理」のプロトン効果と、クロロフィル酵素の働きで、糖・たんぱく質の合成・分解の活性化と、生物の細胞の活性化を図れることを説明する。
【実施例2】
【0053】
この実施例2は、「磁気プロトニクス原理」の中で、1)〜4)の理論構成(「磁気プロトニクス(低周波微小パルス磁界)」の発生装置、関数発信器7)を利用して、生育が早く(早く、肉厚となる)、かつ良質(食物繊維やビタミンDを多く含み甘味がある)のシイタケ栽培を意図する。そして、図11は装置の好ましい一例を示しており、供試体を選定し、近時、実施にかかる予定である。その他は、前述の第1実施例に準ずる。
【0054】
図示しない建屋、又は圃場100にシイタケ8の原木10を設置し、この原木10には種菌が接種されている。この原木10を数本立設する。そして、この周辺に、コイル5を設置、例えば、一方のコイル5cに8Hz,他方のコイル5dに6Hzの微小交流磁界を関数発信器7により発生させる。そして、子実体に対する「磁気プロトニクス原理」が有益であることが理解でき、結果として、前述した成果が期待できる。例えば、カルシウム含有のあるシイタケを栽培できることも考えられる。
【0055】
この実施に関する成果と反省に関しては、後述、参考資料として提出する。
【実施例3】
【0056】
この実施例3は、「磁気プロトニクス原理」の中で、1)〜4)の理論構成(「磁気プロトニクス(低周波微小パルス磁界)」の発生装置)を利用して、生育が早く(早く、艶があり、また大きくなる)、かつ良質(さわやかで歯ごたえがあり、またみずみずしく、かつ形状がよい)のきゅうり栽培を意図する。そして、図12は装置の好ましい一例を示しており、供試体を選定し、近時、実施にかかる予定である。その他は、前述の第1実施例に準ずる。
【0057】
ハウス1、又は圃場100にきゅうり12を植栽し、図示では連続的に植栽する。このきゅうり12の両側に、コイル5を設置、例えば、一方のコイル5cに8Hz,他方のコイル5dに6Hzの微小交流磁界を関数発信器7により発生させる。そして、このきゅうり12の栽培に使用される、例えば、図示しないパイプから細かい霧を噴射して、温度や湿度などの環境をコントロールし、きゅうり12の生育を促す方法が採用されているが、この霧化した微粒子(水)に対しても、本発明の「磁気プロトニクス原理」のプロトン効果と、活性化が機能する。また、夏の気化熱による室温の低下にも、この本発明の「磁気プロトニクス原理」のプロトン効果と、活性化が寄与できる。従って、きゅうり12の生育及び/又は収穫したきゅうり12の品質等に好影響を与える。
【0058】
この実施に関する成果と反省に関しては、後述、参考資料として提出する。
【0059】
そして、このイチゴ3、またシイタケ8、きゅうり12の栽培と、その効果等は、前述のみかん、メロン等の果物類、またスイカ、ウリ等の野菜類、又は稲、麦、とうもろこし等の穀物、シメジ等のキノコ類の農作物に準用できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1はイチゴを栽培するハウスの要部の俯瞰図
【図2】図2は栽培中のイチゴを示した拡大模式図
【図3】図3は高設ベンチでの「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培を示した模式図
【図4】図4は図3の側面模式図
【図5】図5は高設ベンチでの「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培の他の例を示した側面模式図
【図6】図6は、「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培と、通常の栽培との時期別可販量を比較した図
【図7】図7は、「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培と、通常の栽培との果実調査を比較した図で、秀品率、大玉率、又は秀品大玉率とし、その定義が図示されている
【図8】図8は、「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培と、通常の栽培との果実調査を比較した図で、糖酸比を比較した
【図9】図9は、「磁気プロトニクス原理」に基づくイチゴの栽培と、通常の栽培との果実調査を比較した図で、アスコルビン酸比を比較した
【図10】図10は植物細胞と「磁気プロトニクス原理」のプロトンとの関係を示した図
【図11】図1はシイタケを栽培するハウスの要部の俯瞰図
【図12】図12はきゅうりを栽培するハウスの要部の俯瞰図
【符号の説明】
【0061】
1 ハウス
100 圃場
2 高設ベンチ
200 上部
201 下部
3 イチゴ
5 コイル
5a 上部コイル
5b 下部コイル
5c 一方のコイル
5d 他方のコイル
7 関数発信器
8 シイタケ
10 原木
12 きゅうり
【出願人】 【識別番号】392001391
【氏名又は名称】株式会社市川工務店
【出願日】 平成18年9月11日(2006.9.11)
【代理人】 【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣

【識別番号】100137899
【弁理士】
【氏名又は名称】大矢 広文


【公開番号】 特開2008−61614(P2008−61614A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−245093(P2006−245093)