| 【発明の名称】 |
樹木の支持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡 洋
【氏名】玄間 敏
【氏名】古部 悟
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| 【要約】 |
【課題】初期には植栽樹木の根鉢を固定でき、樹木が自立できる頃には緊締力が解除される、分解速度をコントロールでき、かつ安価な、樹木の支持具を提供する。
【構成】植栽樹木14の根鉢13固定に用いられるベルト2の一端に締め付け具3を具備した支持具1であって、締め付け具3の取り付けピンを通して折り返した該ベルト2の一端を生分解性合成樹脂の糸及び/又は生分解性合成樹脂の接着剤で該ベルト2に固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植栽樹木の根鉢固定に用いられるベルトの一端に締め付け具を具備した支持具であって、該締め付け具の取り付けピンを通して折り返した該ベルトの一端が生分解性合成樹脂の糸及び/又は生分解性合成樹脂の接着剤で該ベルトに固定されていることを特徴とする、樹木の支持具。 【請求項2】 生分解性合成樹脂が脂肪族ポリエステルである、請求項1記載の樹木の支持具。 【請求項3】 脂肪族ポリエステルがポリ乳酸である、請求項2記載の樹木の支持具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植栽樹木の根鉢を地中に埋設して該樹木の自立補助を行うようにした植栽樹木の根鉢固定に用いられる、樹木を支持する支持具に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、コンクリート建築物の屋上等のように土壌の深さに制限がある場所の植栽においては、植栽樹木の自立補助を堅固にするため、樹木の根本部の周辺に支持具を配置し、この支持具に根鉢固定用金具等を用い根鉢に縛りつけるとともに、床面に設置した基材に係止する、という方法が用いられている。 係る方法を用いて植樹を行うに際しては、傾倒を防ぐため、支持具のベルト、根鉢固定用金具を緊締することにより張力を与え、根鉢を強く縛りつける必要があり、実際の施工においては、ウインチ等により強く締着されている。 一方、樹木の根が十分生育した状態においては、上記のような支持具がなくとも自立し不用意に傾倒することはない。従って、樹木が十分生育した状態においては支持具は不要となるが、根鉢が土中に埋設され、支持具を取り外すことは困難である。この様な状況下、樹木の幹が生長により太くなっていくと根本部周辺に強く締着された支持具が樹木の表皮に食い込み、樹木の生長を妨げ、樹木を枯らしてしまうこともある。従って、樹木が十分生長した段階では、支持具は緊張力を失わせる事が望ましい。 【0003】 そこで、この様な点に鑑み、これを解決すべく、一定期間経過後に支持具を分解させ緊締状態を解除することに着目した方法が報告されている。すなわち、特許文献1には、天然繊維により形成されたスリング本体の長手方向に沿って湿熱により加水分解を生じて分解するポリエステル系ポリウレタン等の自己分解型樹脂により形成された補助剤を結合一体化してなるスリングが、特許文献2には、脂肪族ポリエステル等の生分解性合成繊維で構成される支持具が、それぞれ開示されている。 【特許文献1】特開平10−14418号公報 【特許文献2】特開2005−95048号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、これら方法によると、ベルト全体を特定の生分解性素材で構成させている為、樹木の種類、使用場所の環境条件による分解速度の調整が難しく、またコストアップを招いていた。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、支持具のベルトの一部を生分解性樹脂で固定すること特徴とする。 すなわち、本発明は、 (1)植栽樹木の根鉢固定に用いられるベルトの一端に締め付け具を具備した支持具であって、該締め付け具の取り付けピンを通して折り返した該ベルトの一端が生分解性合成樹脂の糸及び/又は生分解性合成樹脂の接着剤で該ベルトに固定されていることを特徴とする、樹木の支持具、 (2)生分解性合成樹脂が脂肪族ポリエステルである、上記(1)記載の樹木の支持具、 (3)脂肪族ポリエステルがポリ乳酸である、上記(2)記載の樹木の支持具、 を提供するものである。 【発明の効果】 【0006】 本発明は、支持具のベルトの一部を生分解性合成樹脂を用いて固定しているため、樹木が生長して支持具が不要となる時期に、該固定部分が生分解され、ベルトの緊締力が解除されることにより、支持具を土中から除かなくても、樹木の生長を妨げることはない。 又、接着剤の接着面積、塗布量及び/又は糸の太さ、縫いつけ本数を選択する事よって、樹木の種類、使用環境条件に応じ、分解速度を適切にコントロールでき、またコストを低く抑えられる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。 図1は、本発明の支持具1の一実施形態である。本例においては、支持具1は、ベルト2の一端が締め付け具3の取り付けピン6を通して折り返され、折り返し部4が、生分解性合成樹脂の接着剤(ホットメルト樹脂)5で接着・固定されている。支持具は、使用時には、図示したように、ベルトの他の一端を、締め付け具3の巻き取りピン7によって巻き取り、ベルトに張力がかかってもベルトが逆戻りし外れないようにされる。 ベルト2の折り返し部4は、ベルト2の長さにもよるが、通常2〜10cm程度であり、接着剤5は、折り返し部4のほぼ全域に塗布されている。また、締め付け具3は、巻取式が好ましいが、張力によってベルトが外れないものであれば、通常のバックル等も使用することができる。 本発明では、接着剤にかえて、生分解性合成樹脂から作製された糸で縫いつけ固定することもできる。 接着剤あるいは糸に用いられる生分解性合成樹脂としては特に制限はないが、樹木は種類によっても異なるが概ね5〜10年くらいで支持具が必要なくなり自立できるので、土壌中での生分解性を考慮すると、脂肪族ポリエステルが好ましく、中でもポリ乳酸が望ましい。 ベルト2は、従来用いられる、例えばポリエステルその他の合成繊維の糸等により作製されたベルト、バンド等がそのまま使用できる。 【0008】 本発明の支持具1は、植栽樹木の根鉢固定に好適に用いられる。 図2は、支持具1を用いた根鉢固定の一例である。本例においては、屋上等のコンクリート床面等に設置した4つの基材9、及びそれぞれの基材9に係止された連結金具10を介して屈曲面を有する固定板8が取り付けられている。根鉢13は基材9の上部に載置され、固定板8は押圧されることにより、根鉢13の肩部に圧接されている。 固定板8には、フック11が固設されており、フック11の先端の牽引環12はベルト2を通すことができるようになっている。 牽引環12に支持具1のベルト2を通した後、フック11及び支持具1をレンチ等で締め付け、根鉢13を固定する。 支持具1の締め付けは、標準的な環境下では、ベルト2の初期引張強度が500kg以上800kg以下になるように設定するのが適当である。大きな樹木の場合や、水分が多く気温の高い環境下では 設定値を高い方にシフトさせることが望ましい。 ベルトの折り返し部4の固定は、接着剤であれば接着剤の種類、接着面積を調整することにより、又、糸であれば、糸の径、縫い数を調整することにより、樹木の種類、使用環境条件に応じて分解速度を適切にコントロールできるが、初期引張強度以上、少なくとも500kg以上とすることが好ましい。 【産業上の利用可能性】 【0009】 以上説明してきた様に、本発明の樹木の支持具は初期には植栽樹木の根鉢を固定でき、樹木が生長し自立できる頃には支持具の緊締力が解除され支持具を除かなくても樹木を痛めることがない。また、樹木の種類、使用環境条件に応じ、分解速度を適切にコントロールでき、安価であるので、特に、コンクリート建築物の屋上等の土壌の深さに制限がある場所での樹木の植栽に好適に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】本発明の樹木の支持具の一例を示す図である。 【図2】本発明の樹木の支持具を使用した植栽樹木の根鉢固定方法の一例を示す図である。 【符号の説明】 【0011】 1 樹木の支持具 2 ベルト 3 締め付け具 4 折り返し部 5 接着剤 6 取り付けピン 7 巻き取りピン 8 固定版 9 基材 10 連結金具 11 フック 12 牽引環 13 根鉢 14 樹木
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142252 【氏名又は名称】株式会社興人 【識別番号】390014649 【氏名又は名称】日本地工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月8日(2006.9.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−61605(P2008−61605A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−244435(P2006−244435) |
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