| 【発明の名称】 |
水路を有する屋上緑化用人工地盤及びこれに用いる水路形成パネル |
| 【発明者】 |
【氏名】門倉 伸行
【氏名】佐々木 静郎
【氏名】村上 順也
【氏名】加藤 武彦
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| 【要約】 |
【課題】水路を有する屋上緑化用人工地盤であって前記水路の形成をより効率的に行うことができる屋上緑化用人工地盤及びこれに用いる水路形成パネルを提供すること。
【構成】水路を有する屋上緑化用人工地盤は、互いに隣接して配置され、前記水路を形成する複数の水路形成パネルと、該複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シートと、該非透水性シート上の植生層とを含む。各水路形成パネルは、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さは下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚い。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水路を有する屋上緑化用人工地盤であって、互いに隣接して配置され、前記水路を形成する複数の水路形成パネルと、該複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シートと、該非透水性シート上の植生層とを含み、各水路形成パネルは、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さは前記水路の下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚い、屋上緑化用人工地盤。 【請求項2】 各水路形成パネルの前記溝底から前記本体の下面までの距離は前記溝の一端部から他端部まで一定であり、前記上流側の水路形成パネルの前記溝底は前記下流側の水路形成パネルの前記溝底より上方に位置する、請求項1に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項3】 前記植生層は土からなる、請求項1に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項4】 前記非透水性シートと前記植生層との間に透水層を備える、請求項1に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項5】 前記透水層は多孔質材料からなる、請求項4に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項6】 前記水路内に配置された濾過層を備える、請求項1に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項7】 前記濾過層は多孔質材料からなる、請求項6に記載の屋上緑化用人工地盤。 【請求項8】 水路を有する屋上緑化用人工地盤に用いる水路形成パネルであって、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記溝の少なくとも一方の端部は前記本体の端部で開放されている、水路形成パネル。 【請求項9】 前記溝底から前記本体の下面までの距離は前記溝の一端部から他端部まで一定である、請求項8に記載の水路形成パネル。 【請求項10】 前記本体は発泡スチロールからなる、請求項8に記載の水路形成パネル。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植物、魚貝、昆虫等が共存する水辺環境を創出するための水路を有する屋上緑化用人工地盤に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、ヒートアイランド現象の抑制、都市景観の向上等を目的として屋上緑化が行われている。特に、東京都が条例により一定基準を超える敷地面積を有する新たな建築物について屋上緑化を義務付けたことにより、屋上緑化の需要はより一層高くなっている。屋上緑化には、植物、魚貝、昆虫等が共存する空間を作るために水路を設けて水辺環境を創出するものがある。植物、魚貝、昆虫等の生物が共存する空間は、ビオトープと呼ばれ、人々に安らぎの場又は生物との触れあいの場を提供する。 【0003】 従来の屋上緑化用人工地盤には、屋上に配置された水溜めと、該水溜め内に配置された透水層と、該透水層上にある植生層とを含むものがある(特許文献1、2参照)。 【特許文献1】特開2003−102265号公報 【特許文献2】特開2004−121178号公報 【0004】 また、従来の他の屋上緑化用人工地盤は、屋上に配置された水溜めと、該水溜めを満たす透水層と、該透水層上にある植生層とを含み、該植生層は土からなり、前記植生層の上面に水路が形成されている(特願2006−54611)。前記植生層の前記上面は、該上面から前記屋上までの距離が前記植生層の一端部から他端部に向けて漸減するように傾斜しており、前記水路は前記一端部から前記他端部まで伸びる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前記水路は、前記植生層の前記上面に前記水路をなす溝を設けることにより形成される。しかし、前記植生層に前記溝を設けることには多大な時間と労力とを要する。このため、前記水路の形成を効率的に行うことができない。 【0006】 本発明の目的は、水路を有する屋上緑化用人工地盤であって前記水路の形成をより効率的に行うことができる屋上緑化用人工地盤及びこれに用いる水路形成パネルを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、それぞれが前記水路の一部をなす溝を有する複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより、効率的に前記水路を形成する。 【0008】 本発明に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤は、互いに隣接して配置され、前記水路を形成する複数の水路形成パネルと、該複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シートと、該非透水性シート上の植生層とを含む。各水路形成パネルは、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなり、前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さは下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚い。 【0009】 前記水路は、それぞれが前記水路の一部をなす溝を有する前記複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより形成する。これにより、従来の屋上緑化用人工地盤のように植生層に水路をなす溝を設けることなく水路を形成することができる。このため、水路の形成をより効率的に行うことができる。前記水路の上流側の水路形成パネルの前記本体の厚さが下流側の水路形成パネルの前記本体の厚さより厚いことから、前記水路の水は上流側の水路形成パネルから下流側の水路形成パネルへ流れる。 【0010】 各水路形成パネルの前記溝底から前記本体の下面までの距離は前記溝の一端部から他端部まで一定であり、前記上流側の水路形成パネルの前記溝底は前記下流側の水路形成パネルの前記溝底より上方に位置する。 【0011】 前記植生層は土からなり、前記植生層で植物を生育させる。前記非透水性シートは、前記植生層に供給された水が屋上へ漏れるのを防止する。 【0012】 前記屋上緑化用人工地盤は、前記非透水性シートと前記植生層との間に透水層を備える。前記植生層に供給された水は前記透水層を経て前記植生層から排出される。前記透水層は多孔質材料からなる。 【0013】 前記屋上緑化用人工地盤は、前記水路内に配置された濾過層を備える。前記濾過層は前記水路の水を濾過する。前記濾過層は多孔質材料からなる。 【0014】 本発明に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤に用いる水路形成パネルは、前記水路の一部をなす溝を上面に有する板状の本体からなる。前記溝の少なくとも一方の端部は前記本体の端部で開放されている。前記水路形成パネルは、前記水路を形成するように少なくとも1つの他の水路形成パネルに隣接して配置される。 【0015】 前記溝底から前記本体の下面までの距離は前記溝の一端部から他端部まで一定である。前記本体は発泡スチロールからなる。これにより前記屋上緑化用人工地盤の軽量化を図ることができる。また、発泡スチロールが外部の熱を遮断するため、前記屋上緑化用人工地盤が設けられた建物内での冷暖房の使用を抑制することができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、水路を形成する複数の水路形成パネルであってそれぞれが前記水路の一部をなす溝を有する複数の水路形成パネルを互いに隣接して配置することにより、効率的に前記水路を形成することができる。これにより、屋上緑化用人工地盤のより効率的な施工を可能にする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1に示すように、水路10を有する屋上緑化用人工地盤12は、屋上14に互いに隣接して配置され、水路10を形成する複数の水路形成パネル16と、該複数の水路形成パネル上に配置された非透水性シート18と、該非透水性シート上の植生層20とを含む。図示の例では、屋上緑化用人工地盤12は側壁22で囲まれている。 【0018】 各水路形成パネル16は、水路10の一部をなす溝24を上面26に有する板状の本体28からなる。本体28の上面26は水平である。複数の水路形成パネル16の本体28は互いに異なる厚さを有し、水路10の上流側の水路形成パネル16の本体28の厚さは水路10の下流側の水路形成パネル16の本体28の厚さより厚い。このため、水路10の水は上流側の水路形成パネル16から下流側の水路形成パネル16へ流れる。 【0019】 図示の例では、水路10は4つの水路形成パネル16により形成されている。各水路形成パネル16において、本体28は相対する一端部30及び他端部32を有し、溝24は本体28の一端部30から他端部32に向けて伸びる。 【0020】 4つの水路形成パネル16のうち上流側の3つの水路形成パネル16のそれぞれにおいて、溝24の一端部34は本体28の一端部30で開放され、また溝24の他端部36は本体28の他端部32で開放されている。4つの水路形成パネル16のうち最も下流側に位置する水路形成パネル16において、溝24の一端部34は本体28の一端部30で開放され、また溝24の他端部36は本体28の端部で開放されていない。4つの水路形成パネル16のそれぞれの溝24底から本体28の下面38までの距離は溝24の一端部34から他端部36まで一定であり、隣接する2つの水路形成パネル16のうち上流側の水路形成パネル16の溝24底は下流側の水路形成パネル16の溝24底より上方に位置する。 【0021】 水路10は、川部10aと、該川部の下流側の端部で川部10aと連通する池部10bとからなる。上流側の3つの水路形成パネル16のそれぞれの溝24は川部10aの一部をなす。最も下流側に位置する水路形成パネル16の溝24は川部10aの一部と池部10bとをなす。水路10の平面形状はほぼ直線状である。 【0022】 本体28は、溝24底から本体28の下面38までの距離が溝24の一端部34から他端部36まで一定である図示の例に代え、溝24底から本体28の下面38までの距離が溝24の一端部34から他端部36に向けて漸減するものであってもよい。この場合、上流側の水路形成パネル16の溝24の他端部36における溝24底は下流側の水路形成パネル16の溝24の一端部34における溝24底と連続している。 【0023】 本体28は発泡スチロールからなる。これにより屋上緑化用人工地盤12の軽量化を図ることができ、屋上14に作用する積載荷重を低減することができる。また、発泡スチロールが外部の熱を遮断するため、屋上緑化用人工地盤12が設けられた建物内での冷暖房の使用を抑制することができる。さらに、再生した発泡スチロールで本体28を作ることにより資源の有効利用を図ることができる。 【0024】 本体28を製作するとき、まず、予め定められた本体28の厚さより厚い発泡スチロールの板状体を用意し、該板状体の上面に溝24を成形する。溝24の成形は、前記板状体の上面を溝状に切り取ることによるものでもよいし、発泡スチロールの成型によるものでもよい。その後、前記板状体の厚さが予め定められた本体28の厚さと等しくなるように前記板状体の下部を切断する。これにより、任意の厚さを有する本体28を比較的容易に作ることができ、屋上緑化用人工地盤12をより効率的に施工することができる。本体28の製作は、予め定められた本体28の厚さより薄い発泡スチロールの板状体に溝24を成形し、全体の厚さが、予め定められた本体28の厚さと等しくなるように前記板状体の下面に他の発泡スチロールの板状体を重ね合わせることによるものでもよい。また、本体28の製作は、予め定められた本体28の厚さと同じ厚さを有する発泡スチロールの板状体に溝24を成形することによるものでもよい。本体28は、発泡スチロールからなる上記の例に代え、軽石の成型品でもよい。 【0025】 水路形成パネル16の本体28の寸法は、例えば、幅が約1000mm、長さが約2000mm、高さが約100mmないし約800mmである。上流側の水路形成パネル16の本体28と下流側の水路形成パネル16の本体28とは、接着剤、特開2005−16036号公報に記載された緊結具等により結合されている。 【0026】 植生層20で植物を生育させる。植生層20の上面44は、該上面から屋上14までの距離が上流側から下流側に向けて漸減するように傾斜している。植生層20は土からなる。前記土は、屋上14に作用する積載荷重を低減するために人工軽量土壌であることが望ましい。植生層20には散水、降雨等により植物の生育に必要な水が供給される。非透水性シート18は、植生層20に供給された水が屋上14へ漏れるのを防止する。 【0027】 図示の例では、屋上緑化用人工地盤12は、非透水性シート18と植生層20との間に透水層40を備える。植生層20に供給された水は透水層40を経て植生層20から排出される。これにより、植生層20の余分な水を効率よく排出することができ、植生層20で生育する植物の根腐れを防止することができる。透水層40は、パーライト、発泡ガラス等の多孔質材料からなる。 【0028】 屋上緑化用人工地盤12は、水路10内に配置された濾過層42を備える。濾過層42は水路10の水を濾過して浄化する。水路10の水を浄化することは、植物、魚貝、昆虫等の成育、特にホタルの成育にとって重要である。濾過層42は、発泡ガラス、多孔質セラミックス、発泡金属、発泡ウレタン、軽石、ゼオライト等のような多孔質材料からなるのが望ましい。多孔質材料は、内部に無数の微細な孔を有するため、水質汚濁の原因となる有機物又は窒素、リン等の栄養塩類を効率よく吸着する。また、前記微細な孔には微生物が付着しやすいため、該微生物の働きによって水を浄化することもできる。 【0029】 屋上緑化用人工地盤12は、水路10の下流部、すなわち池部10bの水を水路10の上流部、すなわち川部10aの上流側の端部10cへ送る配管46を備える。池部10bと連通する水槽(図示せず)に池部10bの水を汲み上げるポンプ(図示せず)が配置されており、配管46は、一端部が前記ポンプに接続され、また他端部が川部10aの上流側の端部10cに接続されている。前記ポンプを運転することにより、水路10の水を循環させることができる。 【0030】 屋上緑化用人工地盤12を施工するとき、まず、水路10を形成するように屋上14に複数の水路形成パネル16を互いに隣接して配置する。次に、複数の水路形成パネル16上に非透水性シート18を配置する。その後、非透水性シート18上に透水層40を設け、透水層40上に植生層20を設ける。 【0031】 このように、水路10の形成は、それぞれに水路10の一部をなす溝24が予め設けられた複数の水路形成パネル16を互いに隣接して配置することにより行う。よって、従来の屋上緑化用人工地盤と違い、水路をなす溝を植生層に設ける必要がない。このため、水路の形成をより効率的に行うことができる。 【0032】 また、上流側の水路形成パネル16の本体28の厚さが下流側の水路形成パネル16の本体28の厚さより厚いため、植生層20を設けるとき、各水路形成パネル16上の植生層20の厚さを変化させる必要がない。このため、比較的容易に植生層20を設けることができる。 【0033】 図2に示す例では、各水路形成パネル16の溝24底から本体28の下面38までの距離は、溝24の一端部34から他端部36まで一定である図1に示した例に代え、溝24の一端部34から他端部36に向けて漸増し、次いで漸減する。各水路形成パネル16の溝24の一端部34の溝24底は他端部36の溝24底より上方に位置し、上流側の水路形成パネル16の溝24の他端部36における溝24底は下流側の水路形成パネル16の溝24の一端部34における溝24底と連続している。 【0034】 溝24底から本体28の下面38までの距離が溝24の一端部34から他端部36に向けて漸増し、次いで漸減するため、水路10の深さは、溝24の一端部34側で比較的浅く、溝24の他端部36側で比較的深い。このため、水路10の水の流速は、溝24の一端部34側で比較的速くなり、他端部36側で比較的遅くなる。 【0035】 ところで、屋上緑化用人工地盤12にホタルを生息させるためには、ホタルの幼虫の餌となるカワニナを水路10に生息させることが重要である。カワニナは水の流れの速い場所を好む。溝24の一端部34側で水路10の水の流速が比較的速くなることにより、水路10にカワニナの生息に適した環境を創ることができる。 【0036】 図3に示す例では、上流側の3つの水路形成パネル16のそれぞれにおいて、本体28の上面26は、水平である図1に示した例に代え、本体28の一端部30から他端部32に向けて本体28の厚さが漸増するように傾斜している。上流側の水路形成パネル16の本体28の他端部32は下流側の水路形成パネル16の本体28の一端部30に隣接しており、上流側の水路形成パネル16の本体28の一端部30の厚さは下流側の水路形成パネル16の本体28の一端部30の厚さより厚い。 【0037】 ところで、図1に示したように各水路形成パネル16の本体28の上面26が水平である場合、上流側の水路形成パネル16の本体28の厚さが下流側の水路形成パネル16の本体28の厚さより厚いため、植生層20の土は、崩れ、低い方へ、すなわち水路10の上流側から下流側に向けて移動する。これにより、上流側の水路形成パネル16上で植生層20の土が不足するという問題が生じる。本体28の上面26が、本体28の一端部30から他端部32に向けて本体28の厚さが漸増するように傾斜していることにより、植生層20の土が水路10の上流側から下流側へ移動するのを防止することができる。 【0038】 また、本体28の一端部30から他端部32に向けて本体28の厚さが漸増するように傾斜していることにより、散水、降雨等により植生層20に供給された水が水路10の上流側から下流側へ流れるのを妨げ、前記水を本体28上に溜めることができる。これにより、植生層20は、本体28上に溜まった水を吸収して植物の生育に必要な水分を確保することができる。 【0039】 図4に示す例では、上流側の3つの水路形成パネル16のそれぞれは、本体28のみからなる図1ないし3に示した例に代え、本体28と、該本体の他端部32で上面26から突出する土留め壁48とを有する。上流側の水路形成パネル16の本体28の他端部32は下流側の水路形成パネル16の本体28の一端部30に隣接しており、上流側の水路形成パネル16の本体28の厚さは下流側の水路形成パネル16の本体28の厚さより厚い。土留め壁48は、本体20と一体で形成された突起からなる。土留め壁48の断面形状は矩形であるが、これに代えて三角形、台形等でもよい。土留め壁48は、突起からなる図示の例に代え、本体20に取り付けられた部材からなるものでもよい。 【0040】 土留め壁48は、植生層20の土が水路10の上流側から下流側へ移動するのを防止する。このため、上流側の水路形成パネル16上で植生層20の土が不足するという問題は生じない。また、土留め壁48は、散水、降雨等により植生層20に供給された水が水路10の上流側から下流側へ流れるのを妨げる。これにより、前記水を本体28上に溜めることができ、植生層20は、本体28上に溜まった水を吸収して植物の生育に必要な水分を確保することができる。 【0041】 水路形成パネル16は、図5ないし7に示すように、溝24の平面形状が互いに異なる第1の水路形成パネル16a、第2の水路形成パネル16b及び第3の水路形成パネル16cを含む。第1の水路形成パネル16aにおいて、本体28aは相対する一端部30a及び他端部32aを有し、溝24aの一端部34aは本体28aの一端部30aで開放され、また溝24aの他端部36aは本体28aの他端部32aで開放され、溝24aの平面形状は直線状である(図5)。第2の水路形成パネル16bにおいて、本体28bは隣接する一端部30b及び他端部32bを有し、溝24bの一端部34bは本体28bの一端部30bで開放され、また溝24bの他端部36bは本体28bの他端部32bで開放され、溝24bの平面形状は曲線状である(図6)。第3の水路形成パネル16cにおいて、溝24cの一端部34cは本体28cの端部30cで開放され、また溝24cの他端部36cは、本体28cの端部で開放されておらず、円形状の平面形状を有する(図7)。 【0042】 図8に示す例では、水路10は、1つの第1の水路形成パネル16aと、4つの第2の水路形成パネル16bと、2つの第3の水路形成パネル16cとを組み合わせて形成されている。1つの第1の水路形成パネル16a、4つの第2の水路形成パネル16b及び2つの第3の水路形成パネル16cは、水路10の上流側(図面右上方)から下流側(図面左下方)に向けて、第3の水路形成パネル16c、第2の水路形成パネル16b、第2の水路形成パネル16b、第2の水路形成パネル16b、第1の水路形成パネル16a、第2の水路形成パネル16b、第3の水路形成パネル16cの順に並んでいる。水路10の平面形状及び長さは、任意の数の第1の水路形成パネル16a、第2の水路形成パネル16b及び第3の水路形成パネル16cを任意に組み合わせることにより、変更することができる。 【0043】 第1の水路形成パネル16a、第2の水路形成パネル16b及び第3の水路形成パネル16cの周囲に、水路10をなす溝24を有しない9個の非水路形成パネル50が配置されており、全体として矩形の屋上緑化用人工地盤12が形成されている。非水路形成パネル50は、任意の数に変更してもよいし、配置しなくてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明の第1実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 【図2】本発明の第2実施例に係る屋上緑化用人工地盤の水路の縦断面図。 【図3】本発明の第3実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 【図4】本発明の第4実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の縦断面図。 【図5】本発明の第1実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 【図6】本発明の第2実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 【図7】本発明の第3実施例に係る、水路形成パネルの平面図。 【図8】本発明の第5実施例に係る、水路を有する屋上緑化用人工地盤の平面図。 【符号の説明】 【0045】 10 水路 12 屋上緑化用人工地盤 16 水路形成パネル 18 非透水性シート 20 植生層 24 溝 26 上面 28 本体 30 本体の一端部 32 本体の他端部 34 溝の一端部 36 溝の他端部 38 下面 40 透水層 42 濾過層
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001317 【氏名又は名称】株式会社熊谷組
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070024 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 宣行
【識別番号】100125081 【弁理士】 【氏名又は名称】小合 宗一
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| 【公開番号】 |
特開2008−61553(P2008−61553A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−241981(P2006−241981) |
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