トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 間伐材の回収装置
【発明者】 【氏名】石綿 幸雄

【要約】 【課題】狭い林地や山中の間伐材の回収作業が困難である。

【構成】長尺滑走ベルト11の両端部を支持ロープ(テープ)30を介して仮設杭3に張設し さらに中間部の連結輪から支持ロープ(テープ)30を介して仮設杭3に張設し長尺滑走面を地表から一定以上離したり立木間を蛇行しながら 滑走器本体20に間伐材40を吊るし搬出する。また土嚢の運搬や建築材料の運搬 また乗用にも適する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
山中の間伐材を回収するための装置であって、平地や山の斜面の林地に配され 前記間伐材を滑走させるための長尺テープからなる長尺滑走ベルトと該長尺滑走ベルトを支持ロープを介して支持する仮設杭と間伐材を吊り長尺滑走ベルトを走行する滑走器からなる間伐材の回収装置。
【請求項2】
前記仮設杭は周囲の立木から成り 左右上下方向にそれぞれ伸びる支持ロープ(テープ)を介して前記長尺滑走ベルトを支持する事を特徴とする請求項1記載の間伐材の回収装置。
【請求項3】
該長尺滑走ベルトは間伐材を該滑走器に吊るし滑走させる際 必要とする地表との間隔維持のため 前記仮杭に前記長尺滑走ベルト中間部から支持ロープ(テープ)を介して支持する。 前記間伐材を吊り走行する滑走器は 前記長尺滑走ベルトの前記支持ロープ(テープ)で支持する前期中間部を通過すべく構造の特徴を有する請求項1記載の間伐材の回収装置。
【請求項4】
該回収装置は必要に応じて複数の長尺滑走ベルトの両端部の前後を交互に繋ぐことによって延長できる構造を特徴とする請求項1記載の間伐材の回収装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、平地や山中の斜面の林地から小口径木を含む間伐材を回収するための装置に関し特に間伐材を滑走させて回収する装置に関する。
【0002】
最近では石油に代わるエネルギー資源が各種提案されているが その一つとして間伐材が注目されている。
このような間伐材は間伐作業の終了後その多くは そのまま山中に放置され自然に朽ちさせているのが現状である。また その放置が起因で災害も起きている。
【0003】
従って間伐材をエネルギー資源として活用するためには その回収作業が必要となり例えば間伐材が林道等の作業道の近傍に放置されている場合には人的又は機械的に集めることでその回収を行うことが出来る。間伐作業が不採算な林地また重機械を使用できない林地から林道等の作業道に出せないのが現状で 安全・安価な小規模・軽量な間伐材の回収装置として考案した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの間伐材は山中に放置されているため その搬出作業には熟練した多数の作業者が必要となる。その為回収に多大な費用を要し 又特に山中の斜面に放置されている間伐材を搬出するためには 間伐材がおおきな重量を有することから作業者に多大な負担を強いる欠点が有る。
【0005】
従来からロープを張設し間伐材の搬出は行われてきたが 立木の間を蛇行することが出来ず直線上にしか移動できないばかりか 間伐材がそれ自体の重量で地表に触り スムーズに作業は出来なかった。
【0006】
本発明は山中の間伐材を簡単かつ作業性よく しかも安全・安価に回収することが可能な間伐材の回収装置を提供することを目的とする。
【問題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上に記した課題を解決するために次の構成を有している。
即ち本発明は平地や山の斜面の林地に配され 間伐材を重力による自然滑走か 僅かな人力で滑走させるため 該回収装置を仮設杭に支持ロープを介して張設するための両端部連結輪の連結部 及び 該長尺滑走面を地表から一定の高さを保つための中間部連結輪を有した該長尺ベルトと さらに 中間部連結輪を通過する機能を有した滑走器からなる。又 両端部は該長尺滑走ベルトを繋ぎ合わせる機能を有し距離を伸ばすことで、谷を越えにも使用できる。
【0008】
〈作用〉前記中間部連結輪は仮設杭に支持ロープを介し張設することで林地を該長尺ベルトを緩やかに蛇行させる事を可能とする。
【発明の効果】
【0009】
本願発明によれば 仮設杭により支持した長尺滑走ベルトにより平地及び山中の林地から間伐材を滑降させて回収するので 安価な構成で簡単かつ回収することが出来る。
又 重機械による間伐材回収に際しても 林地の集材作業は補助的に該長尺滑走ベルトを使用し 引き回し等により地表の環境破壊を最小にしつつ 広く行われている林業の重機械による搬出の効果をさらに高めることを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1には本発明に係わる回収装置10を平地や山中斜面の林地に配置した状態が示されている。この回収装置10は長尺滑走ベルト11と滑走器20及び複数の仮設杭3 補助仮設杭3aとを有している。
【0011】
図2は回収装置の部分斜視図である。
この本体11は長尺滑走面13を備えている。長尺滑走面13はポリエステル、ナイロン、炭素繊維から出来ている強度が大きく伸度の小さい繊維性テープからなり、30m〜400mの長さ寸法を有している。破断強度は50KN以上となる。
【0012】
長尺滑走面13を両端部を支持ロープ(テープ)30を介して仮設杭3にレバーブロック等で高強力で展張した場合 長尺滑走面13は鋼製の平鋼の状態に近くなる性質を本発明は利用している。また脱線を防止するため長尺滑走面13の中心に上方に向かい脱線防止中心壁16を有する。また仮設杭3において強度が不足する場合 また 損傷を与えると思われる場合 仮設杭3から補助仮設杭3aにさらに補助支持ロープ(テープ)30aを用い張設する。
【0013】
長尺滑走面13の両端には長尺滑走ベルト11を支持するための両端部連結輪14の連結部が取り付けられている。
又長尺滑走ベルト11を地表から一定の距離を維持したり また 林地の立木損傷防止のための蛇行用に 長尺滑走面13の中間部には2〜4m間隔で中間連結輪15が取り付けられており支持ロープ(テープ)30を介して仮設杭3で張設する。
これらの両端部連結輪14、中間部連結輪15、支持ロープ(テープ)30は折り曲げ可能なポリエステル繊維等の編組体から形成されている。
【0014】
長尺滑走ベルト11を支持するための両端部連結輪14は、複数の長尺滑走ベルト11を繋ぎ合わせて より長い距離に使用できる回収装置10を構成することが出来る構造となっている。
【0015】
中間部連結輪13から支持ロープ(テープ)30を介して仮設杭3に張設した場合、長尺滑走面13に高低差が生じ重い間伐材を吊した滑走器本体20の滑降に支障が生じるが それを避けるため、中間部連結輪15から進行方向で5〜10m離れた仮設杭3に該支持ロープ(テープ)30を張設する。
【0016】
該回収装置10を急峻な斜面で使用する場合人力で制動するに危険性が生じるとき 地表の再生可能を見定め 環境破壊が進まないことを前提に 間伐材40の前一方のみ 滑走器本体20の吊り穴23に吊るし 間伐材40後方の一方は 地表上に転がすことで速度を調節する。
【0017】
前記滑走器20が 該長尺滑走ベルト11を僅かな人力や僅かな高低差から生じる自然滑降にも容易に滑降するようベアリング内装の車輪21を有する構造となっている。滑走器20の長尺滑走ベルト11への着脱は 滑走器20の組立ボルト22により容易に出来る。搬出すべき間伐材40は滑走器20の下部にある吊り穴23にロープ等を介し容易に吊ることが出来る。
またベアリング内装の車輪21の口径で脱線防止中心壁16に近い方を他の一方より大きくすることで 長尺滑走面13を水平に保つことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の回収装置の布設状態を示す概略図
【図2】本発明の回収装置の係わる長尺滑走ベルトの支持状態を示す概略図
【図3】本発明の回収装置の正面図
【図4】本発明の回収装置の側面図
【図5】本発明の回収装置の平面図
【図6】長尺滑走ベルトに取り付けた滑走器の斜視図
【符号の説明】
3 仮設杭
3a 補助仮設杭
10 本発明に係わる回収装置
11 長尺滑走ベルト
13 長尺滑走面
14 両端部連結輪
15 中間連結輪
16 脱線防止中心壁
20 滑走器
21 ベアリング入り走行輪
22 滑走器組立ボルト
23 吊り穴
30 支持ロープ(テープ)
30a 補助支持ロープ(テープ)
40 間伐材・他の貨物及び人
【出願人】 【識別番号】505122276
【氏名又は名称】石綿 哲雄
【出願日】 平成18年8月29日(2006.8.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−54652(P2008−54652A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−261434(P2006−261434)