| 【発明の名称】 |
園芸用ハウス構造体 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 勇夫
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| 【要約】 |
【課題】部材数、鋼材料、組立工程を低減でき、有効利用空間を減少させることのない園芸用ハウス構造体を低価格で提供する。
【構成】所要の間隔をおいて前後左右に立設された多数の柱2をその上部側面に端部が連結されて前後左右に配設される金属パイプよりなる梁4により連繋するとともに、この梁4より上部に突出した柱上部21と前記梁4との間に吊方杖6を設けて梁4を吊下げ支持させた軸組構造体1の上部に屋根組5を設けたことにより、梁4は吊方杖6によって吊下げ支持されるので軸組構造体1を高剛性とすることができ、室内空間に梁4が占める比率を減少させて室内の高さを変えずに軒高をさげることができるので、外壁面が小さくなり材料を低減できるうえに風荷重も小さく、風にも強いものとなる。また、吊方杖6に吊下げ支持される梁4同士は火打ち梁7により連結しておくことが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所要の間隔をおいて前後左右に立設された多数の柱をその上部側面に端部が連結されて前後左右に配設される金属パイプよりなる梁により連繋してこの梁をこれより上部に突出した柱上部との間に設けた吊方杖により吊下げ支持させた軸組構造体の上部に屋根組を設けたことを特徴とする園芸用ハウス構造体。 【請求項2】 吊方杖に吊下げ支持される梁同士を火打ち梁により連結してある請求項1に記載の園芸用ハウス構造体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は農業等施設園芸における多連棟型の園芸用ハウスに適した鉄骨軸組の園芸用ハウス構造体に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、多連棟型の鉄骨軸組園芸用ハウスの園芸用ハウス構造体としては、3〜4mの屋根の2〜3山毎に鉄柱を立設し、6〜9mほどの間口スパンを形成して水平にトラス梁を設けたものを普通とするが、トラス梁は40cm前後の高さとなるので使用可能空間を狭めるうえに、トラス梁は多数の部品を溶接するため製造コストが高くなるという問題がある。このため、トラス梁の変わりにH型鋼の梁を用いることも考えられるが、H型鋼でも高さが30cm前後となるうえに日照を遮るという問題があるうえに、トラス梁やH型鋼の梁では座屈による許容曲げ応力の低減がある。また、角パイプや丸パイプ単体の梁では所要の強度を得ようとすると断面径の太いものが必要となり、柱との接合が大掛かりになるという問題がある。 【0003】 さらに、鉄骨軸組の家屋構造の梁にラチス梁を用いたもの(例えば、特許文献1参照)や、屋根トラスを枠材と斜材及び束材とにより形成したものがある(例えば、特許文献2参照)が、特許文献1ものは、ラチス梁により有効利用空間が減少するという問題があり、特許文献2ものでは、屋根トラスは一方向にのみ形成されるため水平ブレースを組み込んだものとなり剛接合とならないという問題がある。 【特許文献1】特開平6−299600号公報 【特許文献2】特開閉5−340020号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、部材数、鋼材料、組立工程を低減できるうえに、有効利用空間を減少させることのない剛接合の園芸用ハウス構造体を低価格で提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記したような課題を解決した本発明の園芸用ハウス構造体は、所要の間隔をおいて前後左右に立設された多数の柱をその上部側面に端部が連結されて前後左右に配設される金属パイプよりなる梁により連繋してこの梁をこれより上部に突出した柱上部との間に設けた吊方杖により吊下げ支持させた軸組構造体の上部に屋根組を設けたことを特徴とするものを基本構成とする。そして、前記したような園芸用ハウス構造体において、吊方杖に吊下げ支持される梁同士を火打ち梁により連結してあるものを請求項2の発明とする。 【発明の効果】 【0006】 本発明は、前後左右に立設された多数の柱を連繋する前後左右の梁として、トラス梁やラチス梁に比べて1/3〜1/4の高さですむ金属パイプよりなる梁を用いたので、室内空間に梁が占める比率を減少することができ、これにより温室の全高を低くすることもできることとなって室内の高さを変えずに軒高をさげることができるので、外壁面が小さくなり、使用する材料も低減できるうえに風荷重も小さくなり、風にも強い園芸用ハウスを得ることができる。しかも、前記したようにトラス梁やラチス梁に比べて遙に小径の金属パイプよりなる梁であるにもかかわらず、この梁はこれより上部に突出した柱上部との間に設けた吊方杖によって吊下げ支持された剛接合の軸組構造体としたので、充分な強度を確保することができ、さらに、前記したような金属パイプよりなる梁はトラス梁やラチス梁に比べて小径で金属材の肉厚を薄くできるので、トラスを用いないことと相俟って組み立てコストの低減及び軽量化が可能となってコストダウンを図ることができてトータルで製造コストを3割程低減できるものとなる。 【0007】 また、吊方杖に吊下げ支持される梁同士を火打ち梁により連繋させることにより、全体の剛性やバランスがさらによくすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 次に本発明の第1の実施例を図1〜14に基いて詳細に説明する。 図において、1は鉄骨の軸組構造体である。この軸組構造体1は間口から奥行き方向に一定間隔をおいて地上に複数列立設された柱2およびこれより低い側柱21と、前記した多数の柱2の上部側面に端部が連結されて前後左右に配設される金属パイプよりなる梁4とからなるもので、この軸組構造体1の上部には多連棟の屋根組5を組み付けて園芸用ハウスが構築される。なお、梁4は金属パイプよりなるものであれば、角パイプでも丸パイプでもよいが、この実施の態様では、肉厚が2〜3mm程度で一辺が75mm程度の断面角形の鉄パイプを用いており、また、柱2はパイプ材でも型材でもよいがこの実施の態様では、肉厚が2〜3mm程度で一辺が100mm程度の角パイプを用いており、このように柱2も梁4と同様に金属パイプよりなるものとすることにより座屈による許容曲げ応力の低減がなくなって一層軽量で安価に提供できる簡易構造とすることができる。 【0009】 また、梁4は所要の間隔をおいて前後左右に立設された多数の柱2の各側面に端部を連結することにより柱2の上部を格子状に連繋しているが、具体的な柱2と梁4との連結は、梁4をその端部をもって柱2の4面または3面に連結させて90°間隔に配設した4本または3本としているが、ブラケット等を介して柱2に対して45°間隔に配設して8本としたりしても良いことは勿論であり、また、この実施の態様における梁4は柱2にコ字状ブラケット4cを介してボルトによりピン接合されるものとして加工や組み立てを容易化している。 【0010】 6は各柱2を連繋する4本または3本の梁4を吊下げる吊方杖であり、この吊方杖6は上端を垂直ブラケット2aを介して柱2の側面にボルト止めするとともに下端を梁4に垂直ブラケット4aを介してボルト止めしたL型鋼よりなるもので、軸組構造体1の垂直接合部を剛接合とするものである。吊方杖7は間口側の前後端の柱2において2本用いられるが、それ以外の柱2では4本用いられる。また、吊方杖6は梁4や柱2に垂直ブラケット4aを介してボルトによりピン接合されるものとしているので、加工や組み立てが容易となる。 【0011】 また、間口方向と奥行き方向に対をなして設けられる吊方杖6は、柱2の間隔に応じて長さを異ならせており、柱間隔が広い間口方向に長い吊方杖6対を用い、柱間隔が狭い奥行き方向に短い吊方杖6対を用いている。なお、吊方杖6はL型鋼としているが、パイプ材としてもよく、パイプとした場合は両端を扁平状に潰してブラケット2a、4aにボルト止めするものとする。 【0012】 7は4本または2本の隣接する梁4同士を連繋するL型鋼よりなる4本または2本の火打ち梁であり、この火打ち梁7は各梁4の上面から左右に張出される水平ブラケット4bにボルト止めしたもので、火打ち梁7により軸組構造体1の水平接合部を剛接合とするものである。また、柱2の中心として吊方杖6と火打ち梁7とで四角錐または三角錐を形成することにより垂直方向と水平方向にわたり軸組構造体1の剛性を確保することができる。しかも、火打ち梁7は梁4とボルトによりピン接合されるものとしているので、加工や組み立てが容易となる。 【0013】 また、前記した屋根組5は、隣り合う柱2、2間において梁4上に一定間隔下に配設される多数の谷梁5aと、隣り合う谷梁5a、5aに端部を連結させた多数のアーチパイプ5b、5bと、各アーチパイプ5b、5bの中間を繋ぐモヤパイプ5cとからなるものとしている。そして、該屋根組5にフィルムを張ることにより屋根を構築するものである。なお、図において10は、各棟の屋根組5に設けられる天窓、11は柱2を地上に立設させるコンクリート製土台である。 【0014】 このように構成されたものは、鉄骨の軸組構造体1が所要の間隔をおいて前後左右に立設された多数の柱2をその上部側面に端部が連結されて前後左右に配設される金属パイプよりなる梁4により連繋するとともに、この梁4より上部に突出した柱上部と前記梁4との間に吊方杖6を設けて梁6を吊下げ支持させた剛接合構造としたので、梁4としてトラス梁やラチス梁に比べて1/3〜1/4の高さの金属パイプを用いることができて園芸用ハウス室内空間を有効利用することができ、これにより室内の高さを変えずに軒高をさげることができるので、外壁面が小さくなって材用も低減できて風荷重も小さくなり、風にも強い園芸用ハウスを低価格で提供できる。 【0015】 また、図15は本発明の他の実施例を示すもので、棟構造を軸組構造体1と一体構造とした大屋根型の鉄骨の軸組構造体であって、柱2を型鋼よりなるものとしてその上端に棟構造を連結するとともに、梁4を束材12により棟構造と連結させた点、及び屋根組5を直材やアルミ型材により構築し、該屋根組5にガラスや硬質プラスチックを取り付けることにより屋根を構築する点以外は第1の実施例と同様のため詳細な説明は省略するが、このような園芸用ハウス構造体でも園芸用ハウス室内空間を有効利用することができことは勿論のこと、図16に示した従来の大屋根型の鉄骨の軸組構造体1のような鋼材断面径を大きくするとともに肉厚を厚くした鋼材よりなる合掌型の棟構造と柱2とからなるものとするとともにタイバー14を用いることにより剛性を保つようにしてあるものに比べて鋼材断面径を小さくして肉厚を薄くすることができることとなって、鋼材使用量を削減できる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】本発明の第1の実施例を示す正面図である。 【図2】同じく側面図である。 【図3】要部を拡大して示す正面図である。 【図4】同じく柱と吊方杖との接合部を示す拡大図である。 【図5】同じく梁と吊方杖の接合部を示す拡大図である。 【図6】同じく柱と梁との接合部を示す拡大図である。 【図7】要部を拡大して示す側面図である。 【図8】同じく柱と梁との接合部を示す拡大図である。 【図9】要部を拡大して示す平面図である。 【図10】同じく梁と火打ち梁との接合部を示す拡大図である。 【図11】同じく柱と梁との接合部を示す拡大図である。 【図12】軸組構造体の全体を示す平面図である。 【図13】同じく正面図である。 【図14】同じく側面図である。 【図15】本発明の第2の実施例を示す正面図である。 【図16】従来の大屋根型の鉄骨の軸組構造体の正面図である。 【符号の説明】 【0017】 2 柱 4 梁 6 吊方杖 7 火打ち梁
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| 【出願人】 |
【識別番号】390008453 【氏名又は名称】株式会社大仙 【識別番号】506297544 【氏名又は名称】伊藤 勇夫
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078101 【弁理士】 【氏名又は名称】綿貫 達雄
【識別番号】100085523 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 文夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−54619(P2008−54619A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237624(P2006−237624) |
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