| 【発明の名称】 |
植物容器および植物ディスプレイ |
| 【発明者】 |
【氏名】堀内 誠人
【氏名】佐藤 美恵
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| 【要約】 |
【課題】構造が簡単で低コストであり、取り扱いが容易で、気軽に根付き植物と切花を同時に観賞することができ、切花を活ける花瓶が根付き植物の栽培土で汚れることがなく、不自由なく水を交換することができる植物容器および植物ディスプレイを得る。
【構成】栽培容器10と、栽培容器10内に充填され根付き植物18を栽培する栽培土12,14,16と、栽培物容器10内の栽培土に埋め込まれ下端が栽培容器10の底部に至り上端が栽培土の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放し切花24を活けることができる小花瓶22を挿入することができる小花瓶収容筒20と、を備えている。栽培容器10は透明体からなり、栽培容器10内の栽培土を外部から観賞することができるようにしてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栽培容器と、 栽培容器内に充填され根付き植物を栽培する栽培土と、 栽培物容器内の栽培土に埋め込まれ下端が栽培容器の底部に至り上端が栽培土の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放し切花を活けることができる小花瓶を挿入することができる小花瓶収容筒と、を備えた植物容器。 【請求項2】 栽培容器は透明体からなり、栽培容器内の栽培土を外部から観賞することができる請求項1記載の植物容器。 【請求項3】 粒の大きさが異なる複数種類の栽培土が栽培容器に上下方向に区分けして充填されることにより複数層に分けられ、各層の栽培土は着色されている請求項2記載の植物容器。 【請求項4】 小花瓶収容筒は円筒形であり、小花瓶は直径が小花瓶収容筒の内径よりも小さいビーカー形である請求項1記載の植物容器。 【請求項5】 複数層の栽培土の少なくとも1層の栽培土は、保水性の栽培土である請求項1記載の植物容器。 【請求項6】 栽培容器と、 栽培容器内に充填された栽培土と、 栽培土に植えられている根付き植物と、 栽培容器内の栽培土に埋め込まれ下端が栽培容器の底部に至り上端が栽培土の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放している小花瓶収容筒と、 小花瓶収容筒に挿入されている小花瓶と、 小花瓶に生けられている切花と、を備えた植物ディスプレイ。 【請求項7】 栽培容器は透明体からなり、栽培容器内の栽培土を外部から観賞することができる請求項6記載の植物ディスプレイ。 【請求項8】 粒の大きさが異なる複数種類の栽培土が栽培容器に上下方向に区分けして充填されることにより複数層に分けられ、各層の栽培土は異なる色に着色されている請求項7記載の植物ディスプレイ。 【請求項9】 最上層の栽培土は、栽培容器が揺らされても栽培土がこぼれ落ちにくいように、固まる栽培土が用いられている請求項8記載の植物ディスプレイ。 【請求項10】 最下層の栽培土は、栽培土中の水分が腐らないように、防腐効果のある栽培土が用いられている請求項8記載の植物ディスプレイ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植物容器およびこれを用いた植物観賞用ディスプレイに関するもので、特に、根付き植物とともに切花を観賞することができるように工夫したものである。 【背景技術】 【0002】 従来、園芸店、花屋などでは、根付き植物は根付き植物として、切花(生花とも言う)は切花として個別に販売され、ユーザーも、根付き植物は根付き植物として、切花は切花として個別に取り扱っている。 【0003】 しかし、一つの容器で根付き植物を育成するとともに、切花も活けることができれば、根付き植物と切花の組み合わせを変化させることにより、室内装飾ないしは植物ディスプレイとしての効果を増大することができる。 【0004】 そこで、容器の周縁部に有底隔壁を設けて内側を植物栽培区、外側を生花区とし、植物栽培区には栽培土を充填して根付き植物を植えるようにし、生花区には生花を活けるようにした植物容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、容器の外側に生花区カセットを懸架して、この生花区カセットに生花を活けるようにした例も開示されている。 また、上記容器の外側の生花区に給水体を充填し、この吸水体に水を吸収させ、この吸水体に生花を刺して生花を活けるようにした植物容器も提案されている(特許文献2参照)。 【0005】 【特許文献1】実開平5−74243号公報 【特許文献2】実開平5−93325号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 特許文献1および2記載の発明によれば、ひとつの植物容器で根付き植物を育成するとともに、切花も活けることができ、根付き植物と切花を同時に観賞することができる。 しかし、特許文献1および2記載の発明は、容器の周縁部に有底隔壁を設けて内側を植物栽培区、外側を生花区としているため、容器自体の構成が複雑で、製造コストが高くなる難点がある。加えて、植物容器を、底部を含めて二重構造の外容器内に設置し、二重構造の底部のうち上側の底部に水孔を設け、外容器内には水を充填するとともに圧力ポンプで圧力をかけ、植物容器の底部に設けた水孔から植物容器内に水を供給し、さらに、生花区には植物栽培区からパイプまたは孔を通じて水を供給するようになっていて、極めて複雑かつ大掛かりな水供給構造になっている。したがって、特許文献1および2記載の発明は、コストが高く、取り扱いも煩雑であり、一般の家庭において気軽に植物を鑑賞しようというユーザーには適さない。 【0007】 本発明は、上に述べた従来の植物容器の問題点を鑑み、構造が簡単で低コストであり、取り扱いが容易で、気軽に根付き植物と切花を同時に観賞することができる植物容器および植物ディスプレイを提供することを目的とする。 本発明の他の目的は、切花を活ける花瓶が根付き植物の栽培土で汚れることがなく、不自由なく水を交換することができる植物容器および植物ディスプレイを提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、根付き植物の培養土も植物とともに観賞に供することができる植物容器および植物ディスプレイを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明にかかる植物容器は、栽培容器と、栽培容器内に充填され根付き植物を栽培する栽培土と、栽培物容器内の栽培土に埋め込まれ下端が栽培容器の底部に至り上端が栽培土の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放し切花を活けることができる小花瓶を挿入することができる小花瓶収容筒と、を備えていることを最も主要な特徴とする。 【0009】 本発明にかかる植物ディスプレイは、栽培容器と、栽培容器内に充填された栽培土と、栽培土に植えられている根付き植物と、栽培容器内の栽培土に埋め込まれ下端が栽培容器の底部に至り上端が栽培土の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放している小花瓶収容筒と、小花瓶収容筒に挿入されている小花瓶と、小花瓶に生けられている切花と、を備えていることを主要な特徴としている。 【発明の効果】 【0010】 栽培容器にはこれに充填されている栽培土に根付き植物を植え、小花瓶収容筒には小花瓶を挿入し、小花瓶には水を入れて切花を活けることにより、根付き植物と切花を一つの植物容器によって同時に観賞することができる。小花瓶は、栽培土に直接埋め込むのではなく、栽培物容器内の栽培土に埋め込まれた小花瓶収容筒に挿入するように構成されているため、小花瓶は、これを抜き差ししても栽培土で汚れることがなく、切花の交換や、水の補給、交換が容易になる利点がある。 植物によっては下層の栽培土から給水することが望ましいものがあり、その場合は小花瓶収容筒に給水するとよい。小花瓶収容筒に導入された水は小花瓶収容筒の下端から栽培土に浸透していくことになるからである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明にかかる植物容器および植物ディスプレイの実施例について図面を参照しながら説明する。 【実施例1】 【0012】 図1において、符号10は栽培容器を示している。栽培容器10は、透明体例えばガラスからなる直方体状の容器で、上端は開放し、底部は塞がっている。栽培容器10内には根付き植物18を栽培するための栽培土が充填されている。図示の例では3種類の栽培土12,14,16が上下方向に3層に分けて充填されている。図示の例における根付き植物18はサボテンの例で、水の補給はほとんど必要がないため、栽培土もこれに適したものが選択されている。栽培土12は最下層aの栽培土で、粒の小さい栽培土からなる。栽培土14は中間層bの栽培土で、粒の大きい栽培土からなる。栽培土16は最上層cの栽培土で、栽培土12の粒よりも大きく、栽培土14の粒よりも小さい粒の栽培土からなる。上記最上層の栽培土16は、栽培容器10が揺らされても栽培土がこぼれ落ちにくいように、固まる栽培土を用いてもよい。また、上記最下層の栽培土12は、栽培土中の水分が腐らないように、防腐効果のある栽培土を用いるとよい。最も、各層の栽培土の種類は、根付き植物の種類などに応じて任意に選択してよい。 【0013】 栽培容器10の一隅部において、栽培容器10に充填された栽培土に円筒形状の小花瓶収容筒20が上下方向に向けて埋め込まれている。小花瓶収容筒20は上下端がともに開放していて、下端は栽培容器10の底部に至り、上端は最上層の栽培土16の上面と同じかまたはそれよりも上にあって開放している。小花瓶収容筒20は、ガラス、透明プラスチックなどの透明体で作られていてもよいが、陶器などの不透明体で作られていてもよい。小花瓶収容筒20には、開放した上端から小花瓶22を挿入することができる。小花瓶22は、図示の例では直径が小花瓶収容筒の内径よりも小さいビーカー形をしている。ただし、小花瓶22は、小花瓶収容筒20に挿入して、姿勢を安定に保持することができるものであれば、ビーカー形に限られるものではなく、例えば、一輪挿しといわれるものであってもよい。また、小花瓶22も、小花瓶収容筒20と同様に、透明体であってもよいし不透明体であってもよく、材質も限定されない。小花瓶22の上端は小花瓶収容筒20の上端よりも上に位置するように寸法が設定されていて、小花瓶22には、開放している上端から切花24のための水が供給されて小花瓶22内に貯められるとともに、切花24が挿入され活けられている。 【0014】 図1に示す実施例では、栽培容器10は透明体からなるため、栽培土も栽培容器を通して外から見ることができる。そこで、栽培土も根付き植物18、切花24とともに観賞の対象となるように、各栽培土12,14,16は、適宜の色に着色してもよい。各栽培土12,14,16の色は任意で、一色に統一してもよいし、色分けしてもよい。土の色と切花の色とを同じにするなど、ユーザーが色の組み合わせを楽しむことができるようにしてもよい。 【0015】 実施例1は上記のように構成されているため、栽培容器10の栽培土には根付き植物を植え、小花瓶収容筒20には小花瓶22を挿入し、小花瓶22に切花を活けることによって根付き植物と切花の両者を同時に観賞することができる。根付き植物に対して切花は自由に取り替えることができるので、いろいろな組み合わせで楽しむことができる。根付き植物は、例えば季節ごとに植え替える草花の類でもよいし、永久的に育てる盆栽の類でもよい。小花瓶収容筒20の下端は開放しているため、小花瓶収容筒20に根付き植物18のための水を補給し、小花瓶収容筒20の下端から栽培土に水を浸透させ、根付き植物に補給することもできる。 【実施例2】 【0016】 次に、図2に示す実施例2について説明する。図2において、符号30は栽培容器を、32は最下層の栽培土を、34は中間層の栽培土を、36は最上層の栽培土を、38は根付き植物を、40は小花瓶収容筒を、42は小花瓶を、44は切花をそれぞれ示している。これらの構成は図1に示す実施例1の構成とほぼ同じである。実施例1の構成と異なる点は、根付き植物38の種類および切花44の種類が異なっていること、栽培容器30の底部に排水孔31が設けられ、排水孔31はその上にネットなどからなる栽培土落下防止部材33が載せられている点である。このような構成の植物容器によれば、根付き植物38が比較的多くの水を必要とする植物である場合に、十分な水を補給しながら、根付き植物が根腐れを起こさないように余分な水は排水孔31から排水することができる。もっとも、この点は従来よく知られている植木鉢と同じである。 【0017】 3層に分かれている栽培土のうち、少なくとも1層の栽培土、例えば実施例2における最下層の栽培土32は、これを保水性の高い栽培土、例えばハイドロボールにするとよい。こうすることによって、根付き植物が必要とする水分を長期間にわたってハイドロボールから補給することができる。 【0018】 実施例2の場合も、実施例1と同様に、栽培容器30は透明体でもよいし不透明体でもよい。栽培容器30が透明体の場合、栽培土32,34,36は適宜の色に着色してもよく、着色する場合、各層の栽培土を異なる色で着色してもよい。最上層の栽培土は、栽培容器が揺らされても栽培土がこぼれ落ちにくいように、固まる栽培土を用い手もよい。最下層の栽培土は、栽培土中の水分が腐らないように、防腐効果のある栽培土を用いてもよい。 実施例2によれば、実施例1と同様の効果を得ることができるとともに、水の補給を必要とする根付き植物を植えるのに適している。 【0019】 ちなみに、本発明者らは、根付き植物を植えている栽培容器に、切花を活けた一輪挿しのような小花瓶も埋め込んで、根付き植物と切花を同時に観賞できるようにすれば、植物のディスプレイとして有効であることに思い至った。そこでまず考えたことは、栽培容器内の栽培土に小花瓶を埋め込むという発想であった。ところが、小花瓶は切花のための水を貯める必要があり、かつ、たびたび内部を掃除する必要もあって、栽培土に抜き差しする必要があることに気がつき、さらに、小花瓶を直接栽培土に抜き差しすると、小花瓶の外周面が栽培土で汚れるという問題があることに気がついた。そこで、本発明のように、小花瓶収容筒を栽培土の中に埋め込んでおき、この小花瓶収容筒に対して小花瓶を挿入するように構成するという発想に至ったものである。 【産業上の利用可能性】 【0020】 園芸店や花屋などの店頭で販売する場合、栽培容器、栽培土、小花瓶収容筒、あるいはこれに小花瓶を組み合わせて、植物容器として販売し、ユーザーはこれに根付き植物と切花を自由に組み合わせて植物ディスプレイを完成させるようにしてもよい。あるいは、上記植物容器に、根付き植物を植えつけ、この根付き植物と組み合わせる切花を小花瓶に活けてこれを小花瓶収容筒に挿入し、植物ディスプレイの完成品として販売してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明の実施例1を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施例2を示す縦断面図である。 【符号の説明】 【0022】 10 栽培容器 12 栽培土 14 栽培土 16 栽培土 18 根付き植物 20 小花瓶収容筒 22 小花瓶 24 切花 30 栽培容器 32 栽培土 34 栽培土 36 栽培土 38 根付き植物 40 小花瓶収容筒 42 小花瓶 44 切花
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| 【出願人】 |
【識別番号】501086493 【氏名又は名称】株式会社フローリィネット
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| 【出願日】 |
平成18年8月29日(2006.8.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088856 【弁理士】 【氏名又は名称】石橋 佳之夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−54526(P2008−54526A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−232473(P2006−232473) |
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