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【発明の名称】 花壇用ブロックセット及び花壇構築工法並びに花壇
【発明者】 【氏名】清水 浄真

【氏名】白井 康裕

【要約】 【課題】多数個の矩形ブロックを使用して構築する花壇において、従来では、各ブロックの左右側面間及び上下面間にそれぞれ接着用モルタルを介在させて各ブロックを結着させていたので、花壇構築作業に熟練を要し且つ長時間を要していた。

【構成】長手方向両端面11にそれぞれ本体ブロック中心側に向けて所定深さを有し且つ入口側が狭く奥側が広い形状の縦向きの端部凹溝12Aを形成した本体ブロック1Aと、該本体ブロック1Aの各端部凹溝12Aに対して上下方向から過不足なしに嵌入できる嵌合部21を有したジョイントブロック2からなる花壇用ブロックセットを使用することで、接着用モルタルを使用することなく左右及び上下の各本体ブロックをそれぞれ強固に連結した花壇を構築できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視長方形で所定高さを有する本体ブロックと各本体ブロックを連結するためのジョイントブロックからなる花壇用ブロックセットであって、
本体ブロックには、その長手方向両端面に、それぞれ本体ブロック中心側に向けて所定深さを有し且つ入口側が狭く奥側が広い形状の縦向きの端部凹溝を本体ブロックの全高に亘って形成しており、
ジョイントブロックは、本体ブロックの全高とほぼ同じ高さかそれよりやや低い程度の高さを有しているとともに平面視で前記端部凹溝の奥行き深さの2倍長さを有し且つ平面視において中心を挟んだ両側にそれぞれ前記各端部凹溝と同形同大きさで該端部凹溝に対して上下方向から過不足なしに嵌入できる嵌合部を有している、
ことを特徴とする花壇用ブロックセット。
【請求項2】
本体ブロックにおける平面視中央部に、ジョイントブロックの平面視形状と同形同大きさで該ジョイントブロックを上下方向から過不足なく嵌入できる縦向きの中央穴を本体ブロックの全高に亘って形成している、
ことを特徴とする上記請求項1記載の花壇用ブロックセット。
【請求項3】
上記請求項1記載のブロックセットにおける本体ブロックとジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用して行う花壇構築工法であって、
地面上に必要個数の本体ブロックをその長手方向の端面同士が接合する状態で配置して、各本体ブロックの各接続部に両本体ブロックの各端部凹溝からなる合体穴を形成しておき、
その各合体穴内に、それぞれ上方からジョイントブロックの下半部を嵌入させることで1段目ブロック群を連結し、
該1段目ブロック群の上面から上方に突出している各ジョイントブロックの上半部に、隣接する2つのジョイントブロックの対向する各嵌合部に対して、それぞれ2段目の本体ブロックの各端部凹溝を上方から嵌合させて2段目ブロック群を積み上げ、
該2段目ブロック群の各合体穴内に次のジョイントブロックの下半部を嵌入させ、順次同様に必要段数までブロック群を無接着状態で積み上げるようにする、
ことを特徴とする花壇構築工法。
【請求項4】
上記請求項2記載のブロックセットにおける本体ブロックとジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用して行う花壇構築工法であって、
地面上に必要個数の本体ブロックをその長手方向の端面同士が接合する状態で配置して、各本体ブロックの各接続部に両本体ブロックの各端部凹溝からなる合体穴を形成しておき、
その各合体穴内にそれぞれ上方からジョイントブロックの下半部を嵌入させることで1段目ブロック群を連結するとともに、各各本体ブロックの中央穴内にそれぞれ上方からジョイントブロックの下半部を嵌入させ、
該1段目ブロック群の上面から上方に突出している各ジョイントブロックの上半部に、2段目の各本体ブロックを1段目ブロック群の各本体ブロックに対して本体ブロック長手方向の1/2長さだけずらせた位置において、各本体ブロックの端部凹溝及び中央穴を嵌合させて2段目ブロック群を積み上げ、
該2段目ブロック群の各合体穴内及び各中央穴に次のジョイントブロックの下半部を嵌入させ、順次同様に必要段数までブロック群を無接着状態で積み上げるようにする、
ことを特徴とする花壇構築工法。
【請求項5】
上記請求項3の花壇構築工法で構築された花壇であって、
上下に位置する各本体ブロックを左右方向の同位置に整列した状態で組付けているとともに、
左右及び上下に隣接する4つの本体ブロックの交点部のそれぞれに、該4つの本体ブロックの各端部凹溝に跨がって1つのジョイントブロックを介在させている、
ことを特徴とする花壇。
【請求項6】
上記請求項4の花壇構築工法で構築された花壇であって、
上下に隣接する各本体ブロックを本体ブロック長手方向に1/2長さだけ位置ずれした状態で組付けているとともに、
左右及び上下に隣接する3つの本体ブロックの交点部のそれぞれに、左右に隣接する2つの端部凹溝と上又は下に隣接する1つの中央穴とに跨がって1つのジョイントブロックを介在させている、
ことを特徴とする花壇。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本願発明は、花壇を構築するための花壇用ブロックセット、及びその花壇用ブロックセットを使用した花壇構築工法、並びにその花壇構築工法で構築された花壇に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、レンガブロックやコンクリートブロック等の矩形ブロックを左右・上下に多数個組付けて花壇を構築したものが見受けられるが、この種のブロック組付けによる花壇は、一般に次のようにして構築される。
【0003】
まず、地面上に多数個のブロックを所定形状(例えば四角形やコ字形)に並べて1段目ブロック群を設置し、続いて1段目ブロック群の上に2段目の各ブロックを積み重ね、順次同様に必要段数のブロックを積み上げて、所定段数の花壇を構築する。
【0004】
ところで、従来では、この種の花壇を構築するのに、左右及び上下に隣接するブロックの端面同士をモルタルで接着している。又、従来では、各ブロックの連結を強固にするために、ブロックに形成している側面凹溝(左右に接合時に合体穴になる)や上下貫通穴にモルタルを充填して、各ブロックを左右及び上下に連結することもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、矩形ブロックを使用して花壇を構築するには、各ブロックを左右及び上下に連結することが必要であるが、従来では、花壇を構築する際に、左右及び上下に隣接する各ブロックの接合面間にそれぞれ接着用モルタルを介在させながら、各ブロックを順次1個ずつ積み上げていた。
【0006】
このように、各ブロックをモルタルで接着した従来の花壇では、次のような各種の問題があった。
(1) ブロック接着用のモルタルが必要であるとともに、モルタル均しコテを用意する必要がある。
(2) モルタルによるブロック接着作業には、レベル出しを含めて比較的高度な技術が必要であり、一般の素人には不向きな作業である。
(3) ブロックを1個ずつモルタルで接着させるので、花壇構築完了までにかなりの時間がかかる。
(4) 各ブロックの接合面をモルタルで接着させただけのものでは、経年変化により左右及び上下に隣接するブロック同士の結合強度が弱くなり、花壇内の土圧でブロックが位置ずれするおそれがあった。
(5) ブロック同士をモルタルで固着してしまうと、花壇を容易に解体できなくなり、花壇が不要になったとき(あるいは設置場所を変更するとき)には、元の花壇を壊すのに多大の労力と時間が必要となる。
(6) 壊した花壇のブロックは廃材となり、その廃材の始末に困る。
【0007】
そこで、本願発明は、ブロックを単に(無接着状態で)組付けるだけで、簡単に且つ高強度の花壇を構築できるとともに、花壇の解体が容易であり、しかも解体した各ブロックを再利用できるようにすることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、花壇を構築するための花壇用ブロックセットと、その花壇用ブロックセットを使用した花壇構築工法と、その花壇構築工法で構築された花壇とを対象としている。
【0009】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明は、平面視長方形で所定高さを有する本体ブロックと、該各本体ブロックを連結するためのジョイントブロックからなる花壇用ブロックセットを対象にしている。
【0010】
本体ブロック及びジョイントブロックとしては、例えばレンガブロックやコンクリートブロックが採用できる。
【0011】
本体ブロックの大きさは、特に限定するものではないが、例えば平面視で250mm×125mm程度の長方形で、高さが100mm程度のものが使用できる。尚、この大きさは、特に限定するものではなく、適宜に設計変更可能である。
【0012】
この本体ブロックには、その長手方向両端面に、それぞれ本体ブロック中心側に向けて所定深さを有し且つ入口側が狭く奥側が広い形状の縦向きの端部凹溝を本体ブロックの全高に亘って形成している。尚、この各端部凹溝は、本体ブロックの長手方向両端面におけるブロック厚さ方向の中央部に形成している。
【0013】
各端部凹溝の大きさ及び形状は、特に限定するものではないが、上記大きさの本体ブロックであれば、平面視において奥行き深さが38mm、入口部の幅が35mm、奥端部の幅が46mm程度の大きさで、該端部凹溝の左右側面が奥側に広がるテーパー状にしたものが使用できる。尚、この端部凹溝の形状は、該端部凹溝内にジョイントブロックの嵌合部を嵌入させた状態で、該ジョイントブロックの嵌合部が端部凹溝の入口部から抜け出さない構造のものであればよい。
【0014】
ジョイントブロックは、本体ブロックの全高(例えば100mm)とほぼ同じ高さかそれよりやや低い程度の高さを有し、且つ平面視で本体ブロックの端部凹溝の奥行き深さの2倍長さ(例えば76mm)を有している。又、このジョイントブロックには、平面視において中心を挟んだ両側に、それぞれ本体ブロックの端部凹溝と同形同大きさで該端部凹溝に対して上下方向から過不足なしに嵌入できる嵌合部を有している。尚、このジョイントブロックの各嵌合部は、それぞれ本体ブロックの各端部凹溝に上下方向から嵌入し得るもので、該嵌合部の実際寸法は、平面視において端部凹溝の大きさよりごく僅かに小さく形成される。
【0015】
この請求項1の花壇用ブロックセットでは、2つの本体ブロックを長手方向に接合させたときに、各本体ブロックの接合部に2つの端部凹溝で合成された合体穴が形成される。そして、この合体穴内にジョイントブロックを上方から嵌入させることによって、該ジョイントブロックの各嵌合部がそれぞれ合体穴の各端部凹溝内に嵌合して、両本体ブロックを1つのジョイントブロックで連結し得るようになっている。
【0016】
ところで、この請求項1の花壇用ブロックセットは、後述する本願請求項3の花壇構築工法で使用され、且つ後述する本願請求項5の花壇を構築するものであるが、後述の請求項3の花壇構築工法では1つのジョイントブロックで左右及び上下に隣接する4つの本体ブロックの各端部凹溝に跨がって嵌合させるようにしている。その際、1つのジョイントブロックが上下に隣接する2つの本体ブロックに跨がって介在される関係で、ジョイントブロックを合体穴内に嵌合させたときに、下側本体ブロックに対してはジョイントブロックの下半部を嵌合させる一方、上側本体ブロックに対しては当該ジョイントブロックの上半部を嵌合させるようになっている。そして、下側本体ブロックの合体穴にジョイントブロックの下半部(1/2高さ)だけ嵌入させる手段として、本体ブロックの各端部凹溝内の上下中間高さ位置に内向き棚部を形成しておくことができる。又、この内向き棚部のない本体ブロックでは、例えば正規のジョイントブロックの1/2高さの低ジョイントブロックを用いて、両本体ブロック間の合体穴内にまず低ジョイントブロック(正規の1/2高さ)を落とし込んだ後に、正規のジョイントブロックを嵌入させば、該ジョイントブロックの下半部のみが下側本体ブロックの合体穴内に嵌入される。
【0017】
又、本体ブロックとジョイントブロックとを上下に1/2高さだけ嵌合させる他の手段として、各端部凹溝内の下半部空所を上半部空所より若干狭くする一方、ジョイントブロックの上半部の各嵌合部を端部凹溝の下半部空所(小形凹溝部)に見合う大きさ(ジョイントブロック嵌合部の下半部の大きさより若干小さい)に設定することができる。この場合、ジョイントブロック嵌合部の下半部(大形嵌合部)を端部凹溝の上方から嵌入させると、該ジョイントブロック嵌合部(大形嵌合部)の底面が端部凹溝の段部上面に着座し、下側本体ブロックに対してジョイントブロックの下半部(1/2高さ)だけが嵌合するようになる。尚、このとき下側本体ブロックの上面からジョイントブロックの上半部が突出しているが、このジョイントブロック突出部分(上半部)は小形嵌合部となっており、該ジョイントブロックの小形嵌合部(上半部)に上側本体ブロックの端部凹溝の下半部空所(小形凹溝部)が嵌合される。
【0018】
尚、この請求項1の花壇用ブロックセットを使用した花壇構築工法(請求項3)及び該花壇構築工法で構築された花壇(請求項5)については、それぞれの請求項部分で説明する。
【0019】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明も、上記請求項1と同様に本体ブロックとジョイントブロックからなる花壇用ブロックセットを対象にしている。
【0020】
そして、この請求項2の発明は、上記請求項1の花壇用ブロックセットにおいて、本体ブロックにおける平面視中央部に、ジョイントブロックの平面視形状と同形同大きさで該ジョイントブロックを上下方向から過不足なく嵌入できる縦向きの中央穴を本体ブロックの全高に亘って形成したものである。
【0021】
この請求項2の花壇用ブロックセットでも、2つの本体ブロックを長手方向に接合させたときに、各本体ブロックの接合部に両端部凹溝が合成された合体穴が形成されるが、この合体穴は本体ブロックの中央穴と同形同大きさである。そして、この請求項2の花壇用ブロックセットでは、2つの本体ブロックを接合させた状態で、その合体穴及び中央穴にそれぞれジョイントブロックを上方から嵌入させ得るようになっている。
【0022】
尚、この請求項2の花壇用ブロックセットは、後述する本願請求項4の花壇構築工法で使用され、且つ後述する本願請求項6の花壇を構築するものであるが、その構築方法及び花壇の構成については、それぞれ請求項部分で説明する。
【0023】
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項1のブロックセットにおける本体ブロックとジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用して行う花壇構築工法を対象にしている。
【0024】
そして、この請求項3の発明の花壇構築工法は、次のように行う。
【0025】
まず、地面上に必要個数の本体ブロックをその長手方向の端面同士が接合する状態で配置して、各本体ブロックの各接続部に両本体ブロックの各端部凹溝からなる合体穴を形成しておく。尚、この合体穴は、ジョイントブロックを過不足なし(ガタツキなし)に嵌入させ得るものである。
【0026】
次に、各本体ブロックの各接続部にある各合体穴内に、それぞれ上方からジョイントブロックの下半部(全高の1/2)を嵌入させることで1段目ブロック群を連結する。尚、各合体穴内にジョイントブロックの下半部だけを嵌入させるには、例えば上記請求項1の項で説明したように、端部凹溝内の中間高さ位置に小厚さの内向き棚部(又は上半部が大形空所で下半部が小形空所の段部)を設けたものでは、ジョイントブロックの下面が該内向き棚部(又は段部)上に着座した時点で嵌入深さが規制される。又、端部凹溝内に内向き棚部のないものでは、合体穴の下半部に1/2高さの低ジョイントブロックを落とし込んだ後に正規のジョイントブロックを嵌入させるとよい。
【0027】
次に、1段目ブロック群を連結した後、該1段目ブロック群の上面から上方に突出している各ジョイントブロックの上半部に、隣接する2つのジョイントブロックの対向する各嵌合部に対して、それぞれ2段目の本体ブロックの各端部凹溝を上方から嵌合させて2段目ブロック群を積み上げる。このとき、2段目の各本体ブロックで合成された各合体穴の上半部は、空洞となっている。
【0028】
そして、該2段目ブロック群の各合体穴内に次のジョイントブロックの下半部を嵌入させ、順次同様に必要段数までブロック群を無接着状態で積み上げることによって、所定段数のブロック群を積み重ねた花壇が構築される。
【0029】
この請求項3の花壇構築工法では、上下に位置する各本体ブロックが左右方向の同位置に整列状態で組付けられており、後述する請求項5の花壇を構成している。
【0030】
本願請求項4の発明
本願請求項4の発明は、上記請求項2のブロックセットにおける本体ブロック(中央穴つきのもの)とジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用して行う花壇構築工法を対象にしている。
【0031】
そして、この請求項4の発明の花壇構築工法は、次のように行う。
【0032】
まず、地面上に必要個数の本体ブロックをその長手方向の端面同士が接合する状態で配置して、各本体ブロックの各接続部に両本体ブロックの各端部凹溝からなる合体穴を形成しておく。尚、この合体穴は、各本体ブロックの中央穴と同形同大きさであり、該合体穴及び中央穴は、それぞれジョイントブロックを過不足なし(ガタツキなし)に嵌入させ得るものである。
【0033】
次に、各本体ブロックの各接続部にある各合体穴内にそれぞれ上方からジョイントブロックの下半部を嵌入させることで1段目ブロック群を連結するとともに、各本体ブロックの中央穴にそれぞれ上方からジョイントブロックの下半部を嵌入させる。尚、各ジョイントブロックを下半部だけ嵌入させるための構造は、上記請求項3に記載したものを採用できる。
【0034】
次に、1段目ブロック群を連結した後、該1段目ブロック群の上面から上方に突出している各ジョイントブロックの上半部に、2段目の各本体ブロックを1段目ブロック群の各本体ブロックに対して本体ブロック長手方向の1/2長さだけずらせた位置において各本体ブロックの端部凹溝及び中央穴を嵌合させて2段目ブロック群を積み上げる。このとき、2段目ブロック群の各本体ブロックの各接続部には、それぞれ2つの端部凹溝からなる合体穴が合成されている。又、2段目ブロック群の各合体穴及び各中央穴は、それぞれ上半部が空洞となっている。
【0035】
そして、該2段目ブロック群の各合体穴内及び各中央穴に次のジョイントブロックの下半部を嵌入させ、順次同様に必要段数までブロック群を無接着状態で積み上げることによって、所定段数のブロック群を積み重ねた花壇が構築される。
【0036】
この請求項4の花壇構築工法では、上下に隣接する各本体ブロックが本体ブロック長手方向に1/2長さだけ位置ずれした状態(いわゆる千鳥積み状態)で組付けられており、後述する請求項6の花壇を構成している。
【0037】
本願請求項5の発明
本願請求項5の発明は、上記請求項3の花壇構築工法で構築された花壇を対象にしている。
【0038】
この請求項5の花壇では、上下に位置する各本体ブロックを左右方向の同位置に整列状態で組付けているとともに、左右及び上下に隣接する4つの本体ブロックの交点部のそれぞれに、該4つの本体ブロックの各端部凹溝に跨がって1つのジョイントブロックを介在させている。
【0039】
本願請求項6の発明
本願請求項6の発明は、上記請求項4の花壇構築工法で構築された花壇を対象にしている。
【0040】
この請求項6の花壇では、上下に隣接する各本体ブロックを本体ブロック長手方向に1/2長さだけ位置ずれした状態で組付けているとともに、左右及び上下に隣接する3つの本体ブロックの交点部のそれぞれに、左右に隣接する2つの端部凹溝と上又は下に隣接する1つの中央穴とに跨がって1つのジョイントブロックを介在させている。
【発明の効果】
【0041】
請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明の花壇用ブロックセットでは、2つの本体ブロックを長手方向に接合させたときに各側の端部凹溝で合体穴が合成され、その合体穴内にジョイントブロックを嵌入させることで左右の本体ブロックをジョイントブロックで離脱不能に連結できる。又、この花壇用ブロックセットは、1つのジョイントブロックを、左右及び上下に隣接する4つの本体ブロックにおける各端部凹溝に跨がって嵌合させることができる。
【0042】
従って、この請求項1の花壇用ブロックセットを使用すると、接着用モルタルを使用することなく各本体ブロックを左右及び上下に無接着状態で連結することができ、花壇の構築作業を一般人(非熟練者)でも簡単に且つ短時間で行える。又、ジョイントブロックによる各本体ブロックの結合強度は長期間経過しても不変であり、経年変化によるブロックの位置ずれは起こらない。さらに、本体ブロックとジョイントブロックとは、単に上下方向からの嵌合だけで連結されるので、構築した花壇が不要になったときには各ブロックを容易に分解できるとともに、分解した本体ブロック及びジョイントブロックを次の花壇構築用として再利用できる、等の効果がある。
【0043】
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、上記請求項1の花壇用ブロックセットにおいて、本体ブロックのおける平面視中央部にジョイントブロックと同形状の中央穴を形成しているので、上下に位置する本体ブロックを千鳥積み状態でもジョイントブロックで連結できる。
【0044】
従って、この請求項2の花壇用ブロックセットでは、上記請求項1の効果に加えて、本体ブロックを千鳥積み状態で組付けることにより、各本体ブロックの結合強度を一層強固にできるという効果がある。
【0045】
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明の花壇構築工法では、請求項1のブロックセットにおける本体ブロックとジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用し、左右及び上下に隣接する各本体ブロックをそれぞれジョイントブロックによる嵌合のみで(無接着状態で)結合させるように行う。
【0046】
従って、この請求項3の花壇構築工法では、各本体ブロックを簡単に且つ短時間で組付けることができるという効果がある。
【0047】
本願請求項4の発明の効果
本願請求項4の発明の花壇構築工法では、請求項2のブロックセットにおける本体ブロックとジョイントブロックをそれぞれ所定個数使用し、左右及び上下に隣接する各本体ブロック間にそれぞれジョイントブロックを介して千鳥積み状態で積み上げるようにしている。
【0048】
従って、この請求項4の花壇構築工法では、各本体ブロックを簡単に且つ短時間で千鳥積みすることができるという効果がある。
【0049】
本願請求項5の発明の効果
本願請求項5の発明の花壇は、上記請求項3の花壇構築工法により上下整列状態で構築されたものであるが、この請求項5の花壇では、左右及び上下に隣接する4つの本体ブロックの交点部のそれぞれに、4つの本体ブロックの各端部凹溝に跨がって1つのジョイントブロックを介在させている。
【0050】
従って、この請求項5の花壇では、接着用モルタルを使用しない無接着状態で構築した花壇であっても高強度を有している。又、各本体ブロックは、ジョイントブロックによる嵌合のみで連結されているので、花壇が不要になったときに、比較的簡単に各パーツに分解できる(花壇の解体が簡単となる)とともに、分解した各パーツ(本体ブロック及びジョイントブロック)をそのまま再利用できる、という効果がある。
【0051】
本願請求項6の発明の効果
本願請求項6の発明の花壇は、上記請求項4の花壇構築工法により千鳥積み状態で構築されたものであるが、この請求項6の花壇では、千鳥積みの各交点部のそれぞれに、左右に隣接する2つの端部凹溝と上又は下に隣接する1つの中央穴とに跨がって1つのジョイントブロックを介在させている。
【0052】
従って、この請求項6の花壇では、請求項5と同様に無接着状態で構築した花壇であっても高強度を有しているとともに、各本体ブロックを千鳥積みしていることにより結合強度が一層強固になるという効果がある。
【実施例】
【0053】
以下、図1〜図25を参照して本願のいくつかの実施例を説明すると、図1〜図3には本願第1実施例の花壇用ブロックセットを示し、図4〜図6にはそれぞれ第1実施例の花壇用ブロックセットと併用される別の本体ブロックを示し、図7〜図8には図1及び図4〜図6の各ブロックを使用して構築した花壇を示している。又、図9〜図11には本願第2実施例の花壇用ブロックセットを示し、図12〜図14にはそれぞれ第2実施例の花壇用ブロックセットと併用される別の本体ブロックを示し、図15〜図17には図9及び図12〜図14の各ブロックを使用して構築した花壇を示し、図18には図9及び図12〜図14の各ブロックを使用して構築した別の形状の花壇を示している。又、図19には図9及び図12〜図14の各ブロックと、図20〜図21の各ブロックを使用して構築した別の形状の花壇を示している。又、図22には本願第3実施例の花壇用ブロックセットを示し、図23には図22、図12〜図14の各ブロックを使用して構築した花壇を示している。又、図24には本願第4実施例の花壇用ブロックセットを示し、図25には図24のブロックを使用して構築した花壇を示している。
【0054】
第1実施例
図1〜図3に示す第1実施例の花壇用ブロックセットは、矩形ブロックからなる本体ブロック1Aと、該各本体ブロック1Aを連結するためのジョイントブロック2とで構成されている。この本体ブロック1A及びジョイントブロック2としては、例えばレンガブロックやコンクリートブロックが採用できる。
【0055】
本体ブロック1Aは、この第1実施例では、図2に示すように平面視において長手方向の幅Aが250mm、厚さBが125mm程度の長方形で、高さが100mm程度の大きさのものが採用されている。尚、この本体ブロック1Aの大きさ・形状は、特に限定するものではなく、適宜に設計変更可能である。
【0056】
この本体ブロック1Aには、その長手方向両端面11,11におけるブロック厚さ方向の中央部に、それぞれ本体ブロックの全高に亘って縦向きの端部凹溝12A,12Aが形成されている。この各端部凹溝12A,12Aは、この第1実施例では、平面視において奥行き深さCが38mm、入口部13の幅Dが35mm、奥端部14の幅Eが46mm程度の大きさで、左右側面が奥側に広がるテーパー状に形成されている。尚、この端部凹溝12Aは、該端部凹溝12A内にジョイントブロック2の嵌合部21を嵌入させた状態で、該ジョイントブロック2の嵌合部21が端部凹溝12Aの入口部13から抜け出さない構造のものであれば適宜の形状に形成することができる。
【0057】
各端部凹溝12A,12A内(この実施例では奥端部14)には、それぞれ上下中間高さ位置に横向きに突出する小厚さ(例えば10mm厚さ)の棚部15が形成されている。この棚部15は、後述するように端部凹溝12A内に上方からジョイントブロック2の嵌合部(後述する)21を嵌入させたときの、該ジョイントブロック2の位置決め用受台となるものである。
【0058】
そして、この各端部凹溝12A,12Aは、2つの本体ブロック1A,1Aを長手方向に接合させると合体して、1つの合体穴10Aを構成するようになっている。
【0059】
ジョイントブロック2は、この第1実施例では、本体ブロック1Aの全高(100mm)よりやや低い程度の高さ(90mm弱)を有し、且つ平面視で本体ブロック1Aの端部凹溝12Aの奥行き深さCの2倍長さf(f=76mm弱)を有している。又、このジョイントブロック2には、平面視において中心を挟んだ両側に、それぞれ本体ブロック1Aの端部凹溝12Aと同形同大きさ(実際にはごく僅かに小形)の嵌合部21,21が形成されている。即ち、各嵌合部21,21は、図2に示すように、平面視において長さcが38mm弱、括れ部22の幅dが35mm弱、外端部の幅eが46弱に設定されている。
【0060】
そして、このジョイントブロック2は、2つの本体ブロック1A,1Aを接合したときに形成される合体穴10A内に上方から過不足なしに嵌入させ得る(ジョイントブロック2の下半部まで)ようになっているとともに、ジョイントブロック2の一方の嵌合部21に対して本体ブロック1Aの一方の端部凹溝12Aを上方から過不足なしに嵌合させ得る(端部凹溝12Aの下半部まで)ようになっている。
【0061】
この第1実施例の花壇用ブロックセットは、例えば図7及び図8に示すような花壇を構築するのに使用されるが、図7及び図8の花壇には、図1〜図3の花壇用ブロックセットのほかに、図4〜図6に示す各本体ブロック1B〜1Dが使用される。
【0062】
図4の本体ブロック1Bは、花壇の最上段以外のコーナー部分(本体ブロック1Aの端面が突き合わされる部分)に使用されるもので、長手方向の一端部11に図1の本体ブロック1Aと同じ端部凹溝12Aを形成している一方、ブロック厚さ方向側の一側面の所定位置に同形同大きさの側部凹溝12Bを形成している。この側部凹溝12Bは、図4に鎖線図示するように、図1の本体ブロック1Aを直角状態で接合させたときに、該本体ブロック1Aの端部凹溝12Aと本体ブロック1Bの側部凹溝12Bとが合体してジョイントブロック2と同形状の合体穴10Bを形成するようになっている。尚、この側部凹溝12Bの奥端部14にも、上下中間高さ位置に横向きの棚部15が形成されている。
【0063】
図5の本体ブロック1Cは、花壇最上段の直線部分に使用されるもので、図1の本体ブロック1Aの各端部凹溝12A,12Aを変形させたものである。即ち、図5の本体ブロック1Cでは、長手方向両端面11,11の端部凹溝12C,12Cとして、上半部分を閉塞させて、下半部のみを開放させたものを採用している。尚、本体ブロック1Cの上面は、全面に亘って平面状態に形成している。
【0064】
図6の本体ブロック1Dは、花壇最上段のコーナー部分(本体ブロック1Cの端面が突き合わされる部分)に使用されるもので、図4の本体ブロック1Bの各端部凹溝12A,12Bを変形させたものである。即ち、図6の本体ブロック1Dでは、長手方向の一端部11に形成した端部凹溝12Cとブロック厚さ方向側の一側面に形成した側部凹溝12Dを、それぞれ上半部分を閉塞させて下半部のみを開放させている。尚、図6の本体ブロック1Cも、上面を全面に亘って平面状態に形成している。
【0065】
図1〜図3の第1実施例の花壇用ブロックセットは、図4〜図6の各本体ブロック1B〜1Dを併用して、例えば図7及び図8に示す花壇を構築できるが、その花壇構築工法を以下に説明する。尚、図7及び図8の花壇では、本体ブロック(1A〜1D)を上下が同位置に整列する状態で3段積みしたものである。
【0066】
まず、地面上に1段目のブロック群3Aを設置するが、この第1実施例の場合は、直線部分用として図1の本体ブロック1A,1A・・をその長手方向の端面同士が接合する状態で配置する一方、本体ブロック1Aの端面が突き合わされる部分にコーナー用(図4)の本体ブロック1Bを配置して、四角形状に組付ける。
【0067】
この状態では、直線部分の各本体ブロック1A,1Aの接合部には、各端部凹溝12A,12Aからなる合体穴10Aを形成されている一方、コーナー部分の両本体ブロック1A,1Bの接合部には、端部凹溝12Aと側部凹溝12Bからなる合体穴10Bが形成されている。尚、各合体穴10A,10Bは、それぞれジョイントブロック2(下半部)を過不足なし(ガタツキなし)に嵌入させ得るものである。
【0068】
次に、各合体穴10A,10B内に、それぞれ上方からジョイントブロック2の下半部(全高の1/2)を嵌入させることで、1段目の直線部用各本体ブロック1A,1A・・及びコーナー用本体ブロック1Bを連結する。尚、各ジョイントブロック2は、その下面が棚部15,15上に着座した時点で嵌入深さが規制され、ジョイントブロック2の上半部が1段目ブロック群3Aの上面から上方に突出したままで維持される。
【0069】
次に、1段目ブロック群3Aの上面から上方に突出している各ジョイントブロック2,2・・の上半部に、隣接する2つのジョイントブロックの対向する各嵌合部(図1、図2の符号21)に対して、それぞれ2段目の本体ブロック1A(及び1B)の各端部凹溝12A,12A(コーナー用の本体ブロック1Bは端部凹溝12Aと側部凹溝12B)を上方から嵌合させて2段目ブロック群3Bを積み上げる。このとき、2段目の各本体ブロック1A,1A・・(及び1B)で合成された各合体穴10A,10A・・(及び10B)の上半部は、空洞となっている。
【0070】
次に、該2段目ブロック群3Bの各合体穴10A,10A・・(及び10B)内にそれぞれジョイントブロック2,2・・の下半部を嵌入させる。
【0071】
そして、3段目の本体ブロックとして、図5及び図6のものを使用し、それらの下面側にある端部凹溝12C,12C(及び側部凹溝12D)を2段目ブロックと同様にそれぞれジョイントブロック2,2・・の各嵌合部に嵌合させることによって、3段目ブロック群3Cを積み上げることができる。この図7及び図8に示す花壇では、上下に位置する各本体ブロック1A,1A(又は1B,1B)が左右方向の同位置に整列状態で組付けられている。
【0072】
尚、各本体ブロックとして高さが100mm程度のものを使用した場合には、花壇としては3段積み程度が機能面及び安全面で適当であるが、使用する本体ブロックの高さによっては、2段積みでも4段〜5段程度の多段積みでもよい。
【0073】
この第1実施例の花壇構築工法では、接着用モルタルを使用することなしに、単にジョイントブロック2の嵌合部21と本体ブロック(1A〜1D)の凹溝(12A〜12D)を嵌合させることで花壇を構築できるので、その花壇構築作業が一般人(非熟練者)でも簡単に且つ短時間で行える。
【0074】
又、このようにして構築された花壇では、左右に隣接する2つの本体ブロック1A,1A(又は1B)の各端部凹溝12A,12A(又は12B)に跨がってジョイントブロック2の各嵌合部21,21が嵌合しているので、左右に隣接する各本体ブロックが左右に離間することがなく、さらに上下に隣接する本体ブロック1A,1A(又は1B,1B)の各端部凹溝12A,12A(又は12B,12B)に共通のジョイントブロック2が跨がって介在しているので、上下に位置する本体ブロックが前後に位置ずれすることがない。従って、接着用モルタルをしない無接着状態でも、前後・左右からの圧力や地震等に対して高強度に維持できる。
【0075】
又、この花壇では、単に凹凸嵌合による結合(接着用モルタルを使用していない)であるので、不要になった花壇を解体するときには、比較的簡単に各パーツに分解できるとともに、それらのパーツを再利用して新しく花壇を構築することができる。
【0076】
第2実施例
図9〜図11に示す第2実施例の花壇用ブロックセットは、上記第1実施例と同様に、本体ブロック1Eとジョイントブロック2とをセットにしたものである。尚、この第2実施例で使用するジョイントブロック2は、第1実施例のものと同じである。
【0077】
この第2実施例の花壇用ブロックセットにおける本体ブロック1Eは、長手方向両端面11,11にそれぞれ端部凹溝12A,12A形成しているとともに、平面視の中央部にジョイントブロック2の平面視形状と同形同大きさ(実際には僅かに大形)で該ジョイントブロック2を上下方向から過不足なく嵌入できる縦向きの中央穴16を本体ブロック1Eの全高に亘って形成したものである。
【0078】
この中央穴16は、長手方向の中間部に括れ部17があり、該括れ部17の両側にそれぞれ端部凹溝12A,12Aと同形同大きさの空所を有している。即ち、図10に示すように、括れ部17から中央穴16の奥端部までの長さCが端部凹溝12Aの深さ(38mm)と同じであり、括れ部17の幅Dが端部凹溝12Aの入口部13の幅(35mm)ど同じであり、中央穴16の奥端部の幅Eが端部凹溝12Aの奥端部14の幅(46mm)と同じである。尚、中央穴16の全長Fは76mmでジョイントブロック2の平面視全長f(76mm弱)よりごく僅かに長い。
【0079】
中央穴16の各奥端部には、それぞれ上下中間高さ位置に横向きに突出する小厚さ(例えば10mm厚さ)の棚部15が形成されている。この各棚部15,15は、各端部凹溝12A,12A内に形成している棚部と同機能を有するものである。
【0080】
この第2実施例の花壇用ブロックセットは、例えば図15及び図16に示すような千鳥積みによる花壇を構築するのに使用されるが、図15及び図16の花壇には、図9の花壇用ブロックセットのほかに、図12〜図14に示す各本体ブロック1F〜1Hが使用される。
【0081】
図12の本体ブロック1Fは、花壇の最上段以外のコーナー部分(本体ブロック1Eの端面が突き合わされる部分)に使用されるもので、上記図4の本体ブロック1Bに中央穴16を形成したものである。即ち、図12の本体ブロック1Fは、図9の本体ブロック1Eにおける一方の端部凹溝12Aに代えてブロック厚さ方向側の一側面の所定位置に同形同大きさの側部凹溝12Bを形成したものである。この側部凹溝12Bも、図12に鎖線図示するように、図9の本体ブロック1Eを直角状態で接合させたときに、該本体ブロック1Eの端部凹溝12Aと本体ブロック1Fの側部凹溝12Bとが合体してジョイントブロック2と同形状の合体穴10Bを形成するようになっている。尚、この側部凹溝12Bの奥端部14にも、上下中間高さ位置に横向きの棚部15が形成されている。
【0082】
図13の本体ブロック1Gは、花壇最上段の直線部分に使用されるもので、図9の本体ブロック1Eの各端部凹溝12A,12A及び中央穴16を変形させたものである。即ち、図13の本体ブロック1Gでは、長手方向両端面11,11の端部凹溝12C,12C及び中央穴16として、上半部分を閉塞させて、下半部のみを開放させたものを採用している。尚、本体ブロック1Gの上面は、全面に亘って平面状態に形成している。
【0083】
図14の本体ブロック1Hは、花壇最上段のコーナー部分(本体ブロック1Eの端面が突き合わされる部分)に使用されるもので、図12の本体ブロック1Fの各端部凹溝12A,12B及び中央穴16を変形させたものである。即ち、図14の本体ブロック1Gでは、長手方向の一端部11に形成した端部凹溝12Cとブロック厚さ方向側の一側面に形成した側部凹溝12Dと中央凹部16Aとを、それぞれ上半部分を閉塞させて下半部のみを開放させている。尚、図14の本体ブロック1Gも、上面を全面に亘って平面状態に形成している。
【0084】
図9〜図11の第2実施例の花壇用ブロックセットは、図12〜図14の各本体ブロック1F〜1Hを併用して、例えば図15及び図16に示す花壇を構築できるが、その花壇構築工法を以下に説明する。尚、図15及び図16の花壇では、本体ブロック(1E〜1H)を千鳥積み状態で3段積みしたものである。
【0085】
まず、地面上に1段目のブロック群3Dを設置するが、この第2実施例の場合は、直線部分用として図9の本体ブロック1E,1E・・をその長手方向の端面同士が接合する状態で配置する一方、本体ブロック1Eの端面が突き合わされる部分にコーナー用(図12)の本体ブロック1Fを配置して、四角形状に組付ける(図17の下段のブロック群3Dとなる)。
【0086】
この状態(図17の下段のブロック群3D)では、直線部分の各本体ブロック1E,1Eの接合部には、各端部凹溝12A,12Aからなる合体穴10Aを形成されている一方、コーナー部分の両本体ブロック1E,1Fの接合部には、端部凹溝12Aと側部凹溝12Bからなる合体穴10Bが形成されている。又、各本体ブロック1E,1E・・、1Fの中央部にはそれぞれ中央穴16がある。尚、各合体穴10A,10B及び中央穴16は、それぞれジョイントブロック2(下半部)を過不足なし(ガタツキなし)に嵌入させ得るものである。
【0087】
次に、各合体穴10A,10B及び中央穴16内に、それぞれ上方からジョイントブロック2の下半部(全高の1/2)を嵌入させることで、1段目の直線部用各本体ブロック1E,1E・・及びコーナー用本体ブロック1Fを連結する。尚、各ジョイントブロック2は、その下面が棚部15,15上に着座した時点で嵌入深さが規制され、ジョイントブロック2の上半部が1段目ブロック群3Dの上面から上方に突出したままで維持される。
【0088】
次に、1段目ブロック群3Dを連結した後、1段目ブロック群3Dの上面から上方に突出している各ジョイントブロック2の上半部に、2段目の各本体ブロック1E,1E・・(及び1F)を、1段目ブロック群3Dの各本体ブロックに対して本体ブロック長手方向の1/2長さだけずらせた位置において、各本体ブロック1E,1E・・(及び1F)の端部凹溝12A及び中央穴16を嵌合させて2段目ブロック群3Eを連結する(図17の中段のブロック群3Eとなる)。
【0089】
この状態では、1段目ブロック群3Dの各合体穴10Aの上に2段目ブロック群3Eの各中央穴16が位置する一方、1段目ブロック群3Dの各央穴16の上に2段目ブロック群3Eの各合体穴10Aが位置しており、該上下に合体穴10Aと中央穴16に跨がってそれぞれ共通のジョイントブロック2が半分高さずつ嵌合している。又、2段目ブロック群3Eの各合体穴10A(10B)及び各中央穴16は、それぞれ上半部が空洞となっている。
【0090】
次に、該2段目ブロック群3Eの各合体穴10A,10A・・(及び10B)と各中央穴16,16・・内にそれぞれジョイントブロック2,2・・の下半部を嵌入させる。
【0091】
そして、3段目の本体ブロックとして、図13及び図14のものを使用し、それらの下面側にある端部凹部12C,12C(及び側部凹部12D)と中央凹部16Aを2段目ブロックと同様にそれぞれジョイントブロック2,2・・の各嵌合部に嵌合させることによって、所定段数(3段積み)の花壇が構築される。尚、この図15及び図16に示す花壇では、上下に位置する各本体ブロックが千鳥積み状態で組付けられている。
【0092】
この第2実施例(図15、図16)の花壇構築工法及び花壇では、上記第1実施例(図7、図8)の各機能のほかに、各本体ブロックを千鳥積みしていることにより、各本体ブロックの連結強度が強固になるという機能を有している。
【0093】
又、第2実施例の各本体ブロック1E〜1H(図9、図12〜図14の各本体ブロック)は、図15及び図16に示すように千鳥積みによる花壇を構築するのに適したものであるが、この各本体ブロック1E〜1Hを使用して、図18に示すように上下同位置に整列させた花壇を構築することもできる。この場合、上下の本体ブロック1E,1E(又は1F,1F)の各中央穴16,16(又は16,16A)に跨がってそれぞれジョイントブロック2が介在されているので、図7及び図8に示す第1実施例の花壇より上下の本体ブロックの連結強度が強固になる。
【0094】
図19には、上記第2実施例の各本体ブロック1E〜1H(図9、図12〜図14の各本体ブロック)を使用して、壁面4に沿ってコ字形に千鳥積みした花壇を示しているが、この図19の花壇では、壁面4に当接する部分に図20及び図21に示す半分長さの本体ブロック1I,1Jが使用される。
【0095】
図20の半割り本体ブロック1Iは、1段目ブロック群又は2段目ブロック群の端部に使用するもので、図1の本体ブロック1Aを長手方向中央部で2分割したものである。この図20の半割り本体ブロック1Iには、一方の端面11にのみ端部凹溝12A(棚部15付き)が形成されている。
【0096】
図21の半割り本体ブロック1Jは、最上段ブロック群の端部に使用するもので、図5の本体ブロック1Cを長手方向中央部で2分割したものである。この図21の半割り本体ブロック1Jには、一方の端面11側の下面にのみ端部凹部12Cが形成されている。
【0097】
そして、上記図9、図12〜図14の各本体ブロック1E〜1Hと、図20及び図21の各半割り本体ブロック1I,1Jを使用することによって、図19に示す壁面4を利用したコ字形の千鳥積み花壇を構築することができる。
【0098】
第3実施例
図22に示す第3実施例の花壇用ブロックセットは、本体ブロック1Kとして、図9の本体ブロック1Eから各棚部15を除去したものを使用している。又、この第3実施例の花壇用ブロックセットでは、ジョイントブロック2を本体ブロック1Kの高さ(100mm)と同じにしている。
【0099】
この図22の花壇用ブロックセットの場合は、各端部凹溝12A,12A及び中央穴16に、ジョイントブロック2を下半部だけ嵌入させた状態で位置規制するものがないので、該ジョイントブロック2の1/2高さの低ジョイントブロック2Aを使用するとよい。尚、この低ジョイントブロック2Aは、平面視において正規のジョイントブロック2と同形同大きさのものでもよく、あるいは平面視形状がそれより小形のものでもよい。
【0100】
又、この第3実施例の花壇用ブロックセットに併用される最上段以外のコーナー用の本体ブロック1L(図23参照)として、図12の本体ブロック1Fから各棚部15を除去したものを使用する。尚、図23において最上段(3段目)に使用される本体ブロック1G,1Hは、それぞれ図13及び図14のものを使用する。
【0101】
そして、この第3実施例の花壇用ブロックセットを使用して花壇を構築する場合は、図23に示すように1段目の本体ブロック1K,1K・・(及び1L)を組付けた後、まず各本体ブロックの各端部凹溝12A,12A(又は端部凹溝12Aと側部凹溝12B)で合成された合体穴及び各中央穴16内に、上方からそれぞれ低ジョイントブロック2Aを各穴の底部まで落とし込み、その上にそれぞれ通常のジョイントブロック2の下半部を嵌入させる。その後、第2実施例(図15及び図16)と同様に、2段目ブロック群及び3段目ブロック群を積み重ねて花壇を構築する。
【0102】
この第3実施例の花壇構造では、低ジョイントブロック2Aを使用するものの、本体ブロック1Kとして、端部凹溝12A及び中央穴16に棚部のないストレートな形状に成形できるので、本体ブロック1Kの成形が容易となる。
【0103】
第4実施例
図24に示す第4実施例の花壇用ブロックセットは、本体ブロック1Mとして、図9の本体ブロック1Eの各棚部15に代えて、各端部凹溝12A,12A及び中央穴16のそれぞれ1/2高さを境にして下半部空所(12b,16b)を上半部空所(12a,16a)より若干狭くしたものを使用している。尚、各端部凹溝12A,12Aにおいて、各上半部空所12a,12aの形状・大きさは上記第2実施例(図9)のものと同じであり、各下半部空所12b,12bは該上半部空所12aより若干狭い程度の大きさである(下半部空所12bの各壁面が上半部空所12aの各壁面よりそれぞれ3〜5mm程度内方に寄っている)。又、中央穴16においても、その上半部空所16aの形状・大きさは上記第2実施例(図9)のものと同じであり、下半部空所16bは該上半部空所16aより若干狭い程度の大きさである(下半部空所16bの各壁面が上半部空所16aの各壁面よりそれぞれ3〜5mm程度内方に寄っている)。従って、各端部凹溝12A,12A及び中央穴16の各1/2高さ位置には、それぞれ上向きの段部12c,16cが形成されている。尚、2つの本体ブロック1M,1Mの端部同士を接合させた際に各端部凹溝12A,12Aで形成される合体穴10Aは、段付きの中央穴16と同形・同大きさとなる。
【0104】
他方、この第4実施例(図24)のジョイントブロック2Bは、その上半部(1/2高さ位置より上方部分)を中央穴16(又は合体穴10A)の下半部空所16bと同形・同大きさの小形嵌合部2aとし、下半部を中央穴16(又は合体穴10A)の上半部空所16aと同形・同大きさの大形嵌合部2bとしている。
【0105】
この第4実施例の花壇用ブロックセット(本体ブロック1Mとジョイントブロック2B)は、図25に示すように、コーナー用の本体ブロック1Nや最上段に使用される各本体ブロック1G′,1H′等を併用して花壇を構築するが、コーナー用本体ブロック1Nにおける側部凹部(図12の符号12B部分)、及び最上段用各本体ブロック1G′1H′における端部凹部(図13、図14の符号12C部分)と中央凹部(図13、図14の符号16A部分)と側部凹部(図14の符号12D部分)として、それぞれ図24の段付きジョイントブロック2Bに対応した形状・大きさに形成される。
【0106】
そして、この第4実施例の花壇用ブロックセットを使用して花壇を構築する場合は、図25に示すように1段目の本体ブロック1M,1M・・(及び1N)を組付けた後、まず各本体ブロックの各端部凹溝12A,12A(又は端部凹溝12Aと側部凹溝12B)で合成された合体穴10A(又は10B)及び各中央穴16内に、それぞれ上方からジョイントブロック2Bの下半部(大形嵌合部)2bを落とし込んで、該ジョイントブロック2Bの下面を合体穴10Aの段部12c,12c上又は中央穴16の段部16c上に着座させる。このとき1段目ブロック群の上面から各ジョイントブロック2Bの上半部(小形嵌合部2a)が上方に突出している。
【0107】
次に、1段目ブロック群の上面から上方に突出している各ジョイントブロック2Bの上半部2aに、2段目の各本体ブロック1M,1M・・(及び1N)を、1段目ブロック群の各本体ブロックに対して本体ブロック長手方向の1/2長さだけずらせた位置において、各本体ブロック1M(及び1N)の端部凹溝12A及び中央穴16の各下半部空所(12b,16b)を嵌合させて2段目ブロック群を連結する。
【0108】
以下、上記第2実施例又は第3実施例と同様に、2段目ブロック群の各合体穴と各中央穴内にそれぞれジョイントブロック2Bの下半部(大形嵌合部2b)を嵌入させた後、3段目(最上段)の本体ブロックを積み上げて、所定段数(3段積み)の花壇を構築する。尚、この図25に示す花壇も、上下に位置する各本体ブロックが千鳥積み状態で組付けられている。
【0109】
この第4実施例の花壇用ブロックセットでは、本体ブロック1Mの端部凹溝12A及び中央穴16を、1/2高さ位置において単に段部12c,16c(上半部12a,16aが大径空所で下半部12b,16bが小径空所)としているので、第1及び第2の各実施例のように内向き棚部15とする場合より、成形時の型抜きが容易となるとともに、該段部が欠落しにくくなるという機能がある。
【0110】
又、この第4実施例(図24)の花壇用ブロックセットの構成のうち、本体ブロック1Mの各端部凹溝12A,12Aの構造(上半部空所12aを大きくし、下半部空所12bを小さくした段付き端部凹溝の構造)は、上記第1実施例(図1)の本体ブロック1Aの各端部凹溝12A,12Aに適用することができる。その場合、第1実施例(図1)のジョイントブロック2も図24のジョイントブロック2Bを適用する。
【0111】
尚、上記各実施例では、花壇用ブロックセットの本体ブロックにおいて、端部凹溝12Aとジョイントブロック2の嵌合部21との嵌合形態をテーパー面による抜け止め構造としているが、他の実施例では、該嵌合形態として、本体ブロックとジョイントブロックとが左右方向に分離不能に嵌合するものであれば適宜の形状のものを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本願第1実施例の花壇用ブロックセットの斜視図である。
【図2】図1の花壇用ブロックセットの平面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図1の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図5】図1の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図6】図1の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図7】図1、図4〜図6の各ブロックを使用して構築した花壇の斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII拡大断面図である。
【図9】本願第2実施例の花壇用ブロックセットの斜視図である。
【図10】図9の花壇用ブロックセットの平面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】図9の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図13】図9の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図14】図9の花壇用ブロックセットに併用される別の本体ブロックの斜視図である。
【図15】図9、図12〜図14の各ブロックを使用して構築した花壇の斜視図である。
【図16】図15のXVI−XVI拡大断面図である。
【図17】図15の花壇の各段のブロック群の平面図である。
【図18】図9、図12〜図14の各ブロックを使用して構築した別の形状の花壇の一部断面図(図16相当図)である。
【図19】図9、図12〜図14、図20〜図21の各ブロックを使用して構築した別の形状の花壇の斜視図である。
【図20】図19の花壇に使用されている別の本体ブロックの斜視図である。
【図21】図19の花壇に使用されている別の本体ブロックの斜視図である。
【図22】本願第3実施例の花壇用ブロックセットの斜視図である。
【図23】図22、図12〜図14の各ブロックを使用して構築した花壇の一部断面図(図16相当図)である。
【図24】本願第4実施例の花壇用ブロックセットの斜視図である。
【図25】図24の花壇用ブロックセットを使用して構築した花壇の一部断面図(図16相当図)である。
【符号の説明】
【0113】
1A〜1Nは本体ブロック、2,2Bはジョイントブロック、2aは上半部、2bは下半部、3A〜3Fはブロック群、10A〜10Dは合体穴、11は端面、12Aは端部凹溝、12aは上半部、12bは下半部、12cは段部、13は入口部、14は奥端部、15は棚部、16は中央穴、16aは上半部、16bは下半部、16cは段部、21は嵌合部である。
【出願人】 【識別番号】397032275
【氏名又は名称】清水 浄真
【識別番号】506292619
【氏名又は名称】白井 康裕
【出願日】 平成18年8月28日(2006.8.28)
【代理人】 【識別番号】100075731
【弁理士】
【氏名又は名称】大浜 博


【公開番号】 特開2008−48693(P2008−48693A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−229981(P2006−229981)