| 【発明の名称】 |
エネルギー資源としての植物収穫量増量化方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤原 充弘
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| 【要約】 |
【課題】エネルギー資源としての植物収穫量増量化方法を提供することにある。
【構成】下水汚泥・し尿汚泥などの植物・動物由来の資源としてのコンポストを混合してなる堆肥土壌にケナフ・サトウキビ・トウモロコシ・雑草等の植物を生長させるようにし、この堆肥土壌を一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持するとともに温室を施して同温室内も一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持することにより、植物の生長が一年を通じて得られるように活性化し、これらによって得られる植物を繰り返し回収してその中からエネルギー資源を抽出・利用可能にするエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下水汚泥・し尿汚泥などの植物・動物由来の資源としてのコンポストを混合してなる堆肥土壌にケナフ・サトウキビ・トウモロコシ・雑草等の植物を生長させるようにし、この堆肥土壌を一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持するとともに温室を施して同温室内も一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持することにより、植物の生長が一年を通じて継続的に得られるように活性化し、これらによって得られる植物を繰り返し回収してその中からエネルギー資源を抽出・利用可能にするエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法。 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、植物の生長に最適な温度に制御・維持するため、下水等処理施設や汚泥処理施設などから発生する余熱やソーラー発電電力などを利用するエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、エネルギー資源としての植物収穫量増量化方法に関する。 【背景技術】 【0002】 本出願人は、この出願に先立って、特開2001−187312公開公報に記載の技術を開示した。同技術は、その図36に示すように、「人から排出された結果物である汚泥を下水処理場からコンポストとして土に供給するとともに下水処理場内の下水を土に散布するなどして土をN,Pの多い肥えた土壌とし、その土壌に植え付けられた樹木(例えば、ケナフ、サトウキビ、大根、人参、牛蒡など比較的生長の速い作物など)からO2が活発に発生するようにするだけでなく、例えば、ケナフを例にとると、その葉を食料にし落ち葉を堆肥にして利用するようにする。また、幹は炭化してケナフ炭にすることで前記のような脱臭剤や水浄化剤に利用する。さらに、前記作物からアルコールを生成してそのアルコールを車等の燃料に利用したり下水処理設備内の各種動力源に利用する。これらは人に還元されてくるもので、全体として有効なリサイクルシステムを構成する。」ものとして開示されている。そして、前記サトウキビからはアルコール燃料が、トウモロコシからはエタノール燃料が、雑草からはブドウ糖が多数連結したセルロースに基づきアルコール燃料が得られ、ケナフは堆肥として利用され得ることが知られている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前記公開された技術は、植物を生長させるため、下水処理場から土壌にコンポストや下水散水を施すようにして肥えた土壌をつくり上げるようにするが、実際には自然環境にしたがって生育させる方法であるため、例えば、ケナフにあっては5月上旬〜6月中旬に種まきをして開花するのは9〜10月頃で、刈り取りは11月頃というように、自然環境条件、特に温度に左右されて多くを収穫することには限界があった。そのことから、前記燃料や堆肥を得るにも限界があり、その対策が望まれていた。 上記に鑑み、本発明は、エネルギー資源としての植物収穫量増量化方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、下水汚泥・し尿汚泥などの植物・動物由来の資源としてのコンポストを混合してなる堆肥土壌にケナフ・サトウキビ・トウモロコシ・雑草等の植物を生長させるようにし、この堆肥土壌を一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持するとともに温室を施して同温室内も一年を通じて植物の生長に最適な温度に制御・維持することにより、植物の生長が一年を通じて継続的に得られるように活性化し、これらによって得られる植物を繰り返し回収してその中からエネルギー資源を抽出・利用可能にするエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法。 請求項2記載の発明は、請求項1に記載の方法において、植物の生長に最適な温度に制御・維持するため、下水等処理施設や汚泥処理施設から発生する余熱やソーラー発電電力などを利用するエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法。 【発明の効果】 【0005】 本発明によれば、エネルギー資源としての植物収穫量の増量化を図ることができてその結果としてエネルギー資源をより多く効率的に得ることができるようになる。 【発明を実施するための最良の形態・実施例】 【0006】 図1および図2は、本発明に係るエネルギー資源としての植物収穫量増量化方法の実施形態を示す。 これらの図にみるように、1は堆肥土壌で、下水処理施設や汚泥処理施設の近隣一帯に設置した床材2の中に一定厚さのもとに拡布されている。この堆肥土壌1は、汚泥処理施設からの汚泥コンポストを混合してなるとともに、床材2上には温室カバー構造体3などにより温室4が形成されている。 【0007】 一方、下水処理施設の一部としてエアレーションタンク(曝気槽)6が構成されているが、同エアレーションタンク6は、槽本体7に導かれてきた汚水8に散気管9…からの微細エアーを浄化のため拡散接触させるようにされ、その散気は、送風機10から上部のブロア11・送り配管12を通じて送られるエアーによりなされる。 これらの系統においては、図1に仮想線枠で囲むカバーAに、ブロア11・送り配管12から生じる余熱を集めて図示しない送風手段により土壌1内の温熱パイプ13へと送るようにしてある。この温熱パイプ13は、図2にその横断面を示すように蛇行状をなす。ここでは、温風を送るようにしてあるが、下水などからの温水を送るようにしてもよい。温風と温水の双方を送るようにしてもよい。 この温風および/または温水の供給手段には、温度センサーによる開閉制御をはじめタイマー制御部も構成されることがある。 尚、汚水処理施設において発生する汚泥焼却排熱(廃熱)その他の発生温熱を図1のように前記供給手段に連通させることもできる。また、図1のソーラーパネル14を含む発電装置から導かれる温熱ヒーターにより加温するように構成することもできる。 【0008】 一方、16は温水散布パイプで温室4内の上方に通されるとともにノズル17…により温水を散布可能にしてある。このパイプ16には、エアレーションタンク6との間の連通パイプ18が接続されている。このパイプ18上には、保温カバー19が全長に設けられているとともに、定期散水のためのタイマー制御部20付きのポンプ21と、クラスター生成装置22、および温調部23が設けられている。エアレーションタンク6内の温水化した汚水は、N,Pを含むものであるが、その汚水は、タイマー制御されるポンプ21により保温状態のままクラスター化されて微細な水分子とされた状態で適宜時間的間隔で散布される。24はセンサーで、温室4内および土壌1の温度を検知しながら一定温度(例えば、ケナフの場合には20度以上)よりも低い場合には、ソーラー14からの発生熱源により加温されるようになっている。逆に温室4内および土壌1の温度が高くなりすぎた場合には、図示しない換気装置を作動させて温熱内気を排出制御する。 【0009】 こうしてこの実施形態では植物25がサトウキビとされ、その植物25が生長した状態が図1に示されているが、前記のように汚泥コンポストまじりの土壌1で汚水散水の条件でしかも前記のように温熱状態としてあることから植物25は早期に生長する。一定に生長すると、図2に示すように刈り取り→プレス処理→サイロに集収され、その集収されたサトウキビからアルコール燃料を抽出するようにする。この燃料は、前記温熱化により植物25がより多く収穫されることから増量化する。この工程を一年を通じて繰り返すものとする。 【0010】 図3は、他の実施形態を示すもので、コンベア29上に多数のおが屑製などの床材30…を配備しておいて同床材30に前記のような堆肥土壌31を入れて図示しない温室内でサトウキビである植物32を生長させるとともに、同植物32が生長を終えると、コンベア29を回転駆動してホッパー33内に投入するようにする。その際、植物32の幹基より上部はカッター34で切除されて回収され、燃料抽出される。一方、ホッパー33内に投入された土壌31や植物根などは発酵作用によりバイオガスを発生させ、このガスが燃料として利用される。前記のように一旦処理したあとのコンベア29上には再び床材30…を用意して次の植物を早期生長させ、前記のように燃料資源とするその繰り返しが一年を通じて行なわれる。 尚、ホッパー33内に投入された堆肥土壌31や植物根などの発酵を促進させるため、その中に温熱気を通したり散水したりしてもよい。 【0011】 図4は、他の実施形態を示し、上水道および工業用水路での水耕栽培方式を示すもので、37は河川、38は吸い上げポンプ、39は浄水池、40は沈澱池をそれぞれ示し、ここで、浄水池39内には、受梁41を支えにして水面を境にして樹脂メッシュ布やヤシの繊維などによる受鉢42…を平面上配備して内部に池内水が浸透するようにする。池内水にはN,Pなどが含まれる。各受鉢42内には、底部に浄化用の炭化材43が敷かれ、その上の水面上に発泡スチロールなどによるフロート床44が浮上設置されている。このフロート床44の多数個所には種を受け入れて保持しサトウキビの根が生長し得るような細い孔45が配列されているとともに、図4の上の欄に示すように温室46も設置される。尚、47は散気装置である。 【0012】 浄水池39に導入された河川水はN,Pが含まれるが、ここで、散気装置47により上昇して受鉢42を浸透して固定化されるだけでなく炭化材43および植物48…の吸着により除去される。その結果、次の沈澱池40での沈殿作用もあって最終的に家庭に送られるときにはN,Pなどのない浄化された水となる。 【0013】 この実施形態でも散気装置47および温室46により水温および室内気の温度は例えば、20℃以上の早期生長に最適な温度に維持されることから、生長は速く、その回収量は増量化することから一年を通じての抽出燃料の増量化も図られる。 【0014】 図5および図6は、他の実施形態を示し、下水処理施設の最終沈澱池を例として水耕栽培方式を構成したものである。同沈澱池には、モノレール式の汚泥掻寄装置50が設置されており、その下流側には水面近くに越流堰51が間隔をおいて配列されている。その池上には、上梁52…が横架される一方対応する下方にも下梁53…が吊り下げボルト54により垂下されている。下梁53上には受梁55が設けられ、その上側を介して多数個の受鉢56…が設けられている。受鉢56は、図4に示すような浸透質のものでありその中にフロート材が浮上状態で設けられてサトウキビである植物57を生長させるようになっている。58は温室、59は散気装置である。この実施形態でも散気装置59および温室58により水温および室内気の温度は例えば、20℃以上の早期生長に最適な温度に維持されることから、植物57の生長は速く、その回収量は増量化することから一年を通じての抽出燃料の増量化も図られる。 尚、図5の図左個所に示すように、沈澱池の上流側水面上にも受鉢56を配して同様の構成をとってもよい。 【0015】 図7は下水水路において水耕栽培を構成した実施形態を示すもので、62は上梁、63は下梁で、これらの間は吊り下げボルト64により連結されている。下梁63上には受鉢65が配列され、その中にフロート材66が浮上配備されて植物67が生長されるようになっている。68は散気装置であり、図示しない温室も構成されるものとする。 この実施形態でも散気装置68および温室により水温および室内気の温度は例えば、20℃以上の早期生長に最適な温度に維持されることから、植物67の生長は速く、その回収量は増量化することから一年を通じての抽出燃料の増量化も図られる。 【0016】 図8は一般の池(湖沼)内に浮き体71により樋状の槽体72を設け、この槽体72の中に受鉢73・フロート材74および散気装置75を構成して温室76内で植物77を生長させ得るようにしたものである。散気装置75の駆動源や温熱源としてソーラー78を設置することもある。 この実施形態でも散気装置75および温室により水温および室内気の温度は例えば、20℃以上の早期生長に最適な温度に維持されることから、植物77の生長は速く、その回収量は増量化することから一年を通じての抽出燃料の増量化も図られる。 【0017】 図9は付加的な提案例を示すもので、田圃80の中に、農村集落処理場や公共処理場などから汚泥コンポストを搬入するとともに下水の処理水を注水することにより養分やN,Pを多く含む土壌81のもとで植物82が早期に大きく生長するようになる。コンポストと処理水を同一経路で同時に送るようにしてもよい。83は温室、84は温水散水装置である。 この実施形態でも温室により土壌や温室内が、例えば、20℃以上の早期生長に最適な温度に維持されることから、植物82の生長は速く、その回収量は増量化することから一年を通じての抽出燃料の増量化も図られる。 尚、同図右下欄に示すように、田圃80に処理水を送り込み受鉢85内にフロート材86を設置して植物82を生長させるようにしてもよい。87は散気装置である。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】 本発明の一実施形態を示す説明図。 【図2】 図1の要部横断面図。 【図3】 他の実施形態を示す側面図。 【図4】 他の実施形態を示す説明図。 【図5】 他の実施形態を示す説明図。 【図6】 図5の横断面図。 【図7】 他の実施形態を示す斜視図。 【図8】 池内での水耕栽培方式を示す斜視図。 【図9】 付加的な提案例を示す説明図。 【符号の説明】 【0019】 1…堆肥土壌 4…温室 6…エアレーションタンク 9…散気装置 25…植物
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| 【出願人】 |
【識別番号】594100838 【氏名又は名称】フジワラ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月10日(2006.8.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−43314(P2008−43314A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−243437(P2006−243437) |
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