| 【発明の名称】 |
ハウスの降温・換気方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 成広
【氏名】三浦 輝幸
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| 【要約】 |
【課題】従来の妻面換気扇及び/又は吸込みファンを設けたハウスの降温・換気方法は、外気の導入と、これに基づき内気の排気を図り、ハウスの気流の部分的な流れを介して環境維持を意図する。しかし、防虫ネット及び/又は循環扇を備えない構成であるので、ハウス内の空気の全体的な流れを確保するには問題がある。また防虫ネットを付設した場合でも、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止を図るには、充分でない。
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウスの長手方向の側面に防虫ネットをそれぞれ張装し、この長手方向に直交する他の妻面及び妻面に換気扇及び吸込み用ファンをそれぞれ設けたハウスの降温・換気方法であって、 前記吸込み用ファンを介して前記ハウスへの外気の導入と、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 このハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れを確保し、 このハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及びこの防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法。 【請求項2】 ハウスの長手方向の側面及びこの長手方向に直交する妻面に防虫ネットをそれぞれ張装し、この他の妻面に換気扇を設けたハウスの降温・換気方法であって、 前記防虫ネットを介して前記ハウスへの外気の導入と、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 このハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れを確保し、 このハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及びこの防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、このハウスの天井面、空間部に、誘導用の循環扇を設置し、前記ハウスの棟方向の空気の流れを加速及び/又は増大し、気流の特性を拡充可能としたハウスの降温・換気方法。 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、このハウスの天井面、空間部に、細霧手段を設置し、前記ハウスの棟方向の空気の流れに乗って細霧を拡散し、細霧冷房による降温を可能としたハウスの降温・換気方法。 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この第一の区画された領域と、第二の区画された領域とを、遮光ネットで区画する構成としたハウスの降温・換気方法。 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この防虫ネットと遮光ネットとの目合いを大小とする構成であって、この大小の関係を、防虫ネット<遮光ネットとする構成としたハウスの降温・換気方法。 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この第二の区画された領域に、二重〜多重に遮光ネットを設ける構成としたハウスの降温・換気方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、果菜類、根菜類、その他の野菜類等の作物を栽培するハウス(ビニールハウス、ガラスハウス等のハウス)の降温・換気方法(降温及び/又は換気方法)に関する。 【背景技術】 【0002】 ハウスにおける降温・換気は、周知の如く、高温障害の回避と、炭酸同化作用の促進等を始めとして、作物の生育にとっては必要条件である。そして、この条件が達成されることで、作物の健全な生育と、収穫の拡充及び/又は品質の向上と、また人々が所望する作物を、効率的かつ簡易に栽培できること、人類の生活と、地球の環境維持等に大いに役立ち、極めて有益である。 【0003】 従って、これらに関する種々の研究と、これらに関する文献も種々散見されることも当然の摂理と考えられる。そこで、本発明に、極めて関連が深い、先行文献(1)〜(7)を、以下に列挙する。 【0004】 [1] 先ず、ハウスの長手方向の壁面(妻面)に換気扇及び/又はファンを設置し、この長手方向において、外気の導入と同時に、内気を排気する降温・換気方法(「対の壁面換気」とする)に関する発明、考案がある。この発明等は、ハウスの降温・換気を図り、作物の高温障害の回避、病気の発生・蔓延防止等(作物の生育環境とする)を意図するものであって、これに関しては、下記に示した先行文献(1)〜(4)がある。そこで、この文献(1)〜(4)を概述する。 【0005】 この文献(1)は、特開昭60−145016の「農業用建物の室温調節方法」であり、この発明は、対の壁面換気であり、天井全体に散布装置を設け、室温の調整を図ることを意図する。また文献(2)は、特開平5−184245の「植物育成環境制御方法」であり、この発明は、前述の文献(1)と同様な構成と特徴を有する。さらに文献(3)は、特開平10−150860の「ハウスの換気方法」であり、この発明は、対の壁面換気であり、一方のファンに装備したダクトが伸縮する構成であり、ダクトからの水滴による弊害解除を意図する。また文献(4)は、特開2002−34435の「乾麺の乾燥方法及びその施設」であり、この発明は、対の壁面換気であり、吊下げた乾麺素材を、略水平方向の空気の流れを介して乾燥することを特徴とする。 【0006】 [2] 次に、ハウスの長手方向の天井面及び/又は室内の空中に複数個の循環扇を列設し、このハウスの長手方向に室内空気を誘導する発明、考案がある。この発明等は、ハウスの長手方向への空気の流れを確保し、ハウス内の温湿度の均一化、又は作物の高温障害の回避、病気の発生・蔓延防止等を意図するものであって、これに関しては、下記に示した先行文献(5)、(6)がある。そこで、この文献(5)、(6)を概述する。 【0007】 この文献(5)は、実開昭60−136657の「温室用循環扇」であり、ハウスの天井面より循環扇を吊下かつ列設する構成であり、前述のハウス内の温湿度の均一化等を図ることを意図する。また文献(6)は、特開2000−232826の「ハウス内空気循環システム」であり、この発明は、前述の文献(5)と同様な構成と特徴を有する。 【0008】 [3] その他として、害虫の侵入防止を図りつつ、植物に最適な植物栽培用施設(ハウス)及び植物栽培方法に関する発明、考案がある。この発明は、文献(7)であって、この文献(7)は、特開2004−8049の「植物栽培用施設及び植物栽培方法」であり、施設の一方に防虫ネットを張装し、その他方に送風手段(複数のファン)を配備し、栽培植物群の列に沿った気流を生成することを意図する。 【0009】 【特許文献1】特開昭60−145016 【特許文献2】特開平5−184245 【特許文献3】特開平10−150860 【特許文献4】特開2002−34435 【特許文献5】実開昭60−136657 【特許文献6】特開2000−232826 【特許文献7】特開2004−8049 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 文献(1)〜文献(4)は、対の壁面換気であり、外気の導入と、これに基づき内気の排気を図り、ハウスの環境維持を意図する。しかし、この文献(1)〜文献(4)は、ハウス内の空気の流れを画策することに留まっており、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止(防虫又は防獣)を図るには、充分でない。またこの文献(1)〜文献(4)を利用し、単に防虫ネットを張装した構成を想定した場合において、防虫又は防獣は図れるとしても、ハウス内の作物の生育環境等を確保することは困難視される。 【0011】 また文献(5)、文献(6)は、ハウス内の空気の循環、必要により外気の導入と、これに基づき内気の排気を図り、ハウスの環境維持を意図する。しかし、これらの発明等は、ハウス内の空気の流れを確保する(循環扇の活用)に留まっており、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止を図るには、充分でない。またこの文献(5)、文献(6)を利用し、単に防虫ネットを張装した構成を想定した場合において、防虫又は防獣は図れるとしても、ハウス内の作物の生育環境等を確保することは困難視される。 【0012】 さらに文献(7)は、ハウスに防虫ネットを張装し、飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止は図れるが、ハウス内の空気の流れを確保すること、またハウス内の空気、殊に、長手方向の側面における空気の流れ及び/又は側面からの外気の導入が充分でなく、ハウスの環境維持には問題を残すと考えられる。 【課題を解決するための手段】 【0013】 請求項1・2の発明は、ハウスに防虫ネットを張装し、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止(防虫又は防獣)を図ること、またハウス内の空気の流れと、ハウス内の長手方向の側面における空気の流れ及び/又は側面からの外気の導入を図ることで、このハウスの環境維持を図ること等を意図する。 【0014】 また請求項1・2の発明は、従来の施設栽培における農作業の作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。しかし、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中は防虫ネット無被覆ハウスよりも高く推移し、ハウスの温熱環境に問題があることに鑑み、その改良を図る。即ち、「対の壁面換気」及び/又は第一の区画された領域と第二の区画された領域とに区画し、この第一の区画された領域に循環扇を一基又は数基配し、ハウス内を略長手方向にハウスの棟方向の空気の流れ(ハウスの略棟方向に沿った直線状の気流)を生成するとともに、この気流に誘引されるように、一方及び/又は他方の防虫ネットより、外気を導入する方法とし、以下の[イ]〜[ハ]の効果を達成することを意図する。 【0015】 [イ] 先ず、ハウス内の昇温の解消及び/又は降温に役立てること、[ロ] 次に、従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的及び/又は人に優しい農作業を図ること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立てること、等を意図する。 【0016】 請求項1は、ハウスの長手方向の側面に防虫ネットをそれぞれ張装し、この長手方向に直交する他の妻面及び妻面に換気扇及び吸込み用ファンをそれぞれ設けたハウスの降温・換気方法であって、 前記吸込み用ファンを介して前記ハウスへの外気の導入と、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 このハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れ(直線状の気流)を確保し、 このハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及びこの防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0017】 請求項2は、ハウスの長手方向の側面及びこの長手方向に直交する妻面に防虫ネットをそれぞれ張装し、この他の妻面に換気扇を設けたハウスの降温・換気方法であって、 前記防虫ネットを介して前記ハウスへの外気の導入と、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 このハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れ(ハウスの略棟方向に沿った直線状の気流)を確保し、 このハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及びこの防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0018】 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な循環扇の配備による降温・換気方法を提供することを意図する。 【0019】 請求項3は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、このハウスの天井面、空間部に、誘導用の循環扇を設置し、前記ハウスの棟方向の空気の流れを加速及び/又は増大し、気流の特性を拡充可能としたハウスの降温・換気方法である。 【0020】 請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な循環扇を利用した細霧冷房による降温・換気方法を提供することを意図する。 【0021】 請求項4は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、このハウスの天井面、空間部に、細霧手段を設置し、前記ハウスの棟方向の空気の流れに乗って細霧を拡散し、細霧冷房による降温を可能としたハウスの降温・換気方法である。 【0022】 請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適なハウス内を区画した降温・換気方法を提供することを意図する。 【0023】 請求項5は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この第一の区画された領域と、第二の区画された領域とを、遮光ネットで区画する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0024】 請求項6の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な防虫ネット<遮光ネットとなる目合いによる降温・換気方法を提供することを意図する。 【0025】 請求項6は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この防虫ネットと遮光ネットとの目合いを大小とする構成であって、この大小の関係を、防虫ネット<遮光ネットとする構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0026】 請求項7の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な第二の区画された領域と、ハウス内での略均一な風の流れと、温度の均一化が図れる降温・換気方法を提供することを意図する。 【0027】 請求項7は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、この第二の区画された領域に、二重〜多重に遮光ネットを設ける構成としたハウスの降温・換気方法である。 【発明の効果】 【0028】 請求項1は、ハウスの長手方向の側面に防虫ネットをそれぞれ張装し、長手方向に直交する他の妻面及び妻面に換気扇及び吸込み用ファンをそれぞれ設けたハウスの降温・換気方法であって、 吸込み用ファンを介してハウスへの外気の導入と、換気扇を介してハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 ハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れを確保し、 ハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及び防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0029】 また請求項2の発明は、ハウスの長手方向の側面及び長手方向に直交する妻面に防虫ネットをそれぞれ張装し、他の妻面に換気扇を設けたハウスの降温・換気方法であって、 防虫ネットを介してハウスへの外気の導入と、換気扇を介してハウスの内気の排気とを略同時に実行し、 ハウスの長手方向及び/又は第一の区画された領域において、ハウスの棟方向の空気の流れを確保し、 ハウスの棟方向の空気の流れで、ハウス内の第二の区画された領域の内気及び防虫ネット外の外気を積極的に導入する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0030】 従って、請求項1・2は、ハウスに防虫ネットを張装し、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害鳥獣の侵入防止(防虫又は防獣)を図ること、またハウス内の空気の流れと、ハウス内の長手方向の側面における空気の流れ及び/又は側面からの外気の導入を図ることで、このハウスの環境維持が図れること等の特徴がある。 【0031】 また請求項1・2は、従来の施設栽培における農作業の作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。しかし、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中は防虫ネット無被覆ハウスよりも高く推移し、ハウスの温熱環境的に問題があることに鑑み、その改良を図る。即ち、「対の壁面換気」及び/又は第一の区画された領域と第二の区画された領域とに区画し、この第一の区画された領域に循環扇を一基又は数基配し、ハウス内を略長手方向にハウスの棟方向の空気の流れ(直線状の気流)を生成できるとともに、この気流に誘引されるように、一方及び/又は他方の防虫ネットより、外気を導入する方法とし、以下の[イ]〜[ハ]の効果を達成できる。 【0032】 [イ] 先ず、ハウス内の昇温の解消及び/又は降温に役立てること、[ロ] 次に、従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的及び/又は人に優しい農作業を図ること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立てること、等の特徴がする。 【0033】 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、ハウスの天井面、空間部に、誘導用の循環扇を設置し、ハウスの棟方向の空気の流れを加速及び/又は増大し、気流の特性を拡充可能としたハウスの降温・換気方法である。 【0034】 従って、請求項3は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な循環扇の配備による降温・換気方法を提供できること等の特徴がある。 【0035】 請求項4は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、ハウスの天井面、空間部に、細霧手段を設置し、ハウスの棟方向の空気の流れに乗って細霧を拡散し、細霧冷房による降温を可能としたハウスの降温・換気方法である。 【0036】 従って、請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な循環扇を利用した細霧冷房による降温・換気方法を提供できること等の特徴がある。 【0037】 請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、第一の区画された領域と、第二の区画された領域とを、遮光ネットで区画する構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0038】 従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適なハウス内を区画した降温・換気方法を提供できること等の特徴がある。 【0039】 請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、防虫ネットと遮光ネットとの目合いを大小とする構成であって、大小の関係を、防虫ネット<遮光ネットとする構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0040】 従って、請求項6、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な防虫ネット<遮光ネットとなる目合いによる降温・換気方法を提供できること等の特徴がある。 【0041】 請求項7の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの降温・換気方法において、第二の区画された領域を、二重〜多重に遮光ネットを設ける構成としたハウスの降温・換気方法である。 【0042】 従って、請求項7は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な第二の区画された領域と、ハウス内での略均一な風の流れと、温度の均一化が図れる降温・換気方法を提供できること等の特徴がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0043】 本発明の一例を説明する。 【0044】 図面の説明をすると、図1は防虫ネット付き換気扇と防虫ネット付き吸込み用ファンを備えたハウス全体の俯瞰図、図2は図1の側面図、図3は図1の平面図であって、一部を欠截した図、図4は循環扇に細霧装置を付設した拡大正面図、図5は図4の循環扇を採用したハウス全体の俯瞰図、図6は図1の他の一例を示したハウス全体の俯瞰図、図7は図1の実施例にさらに工夫を凝らしたハウス全体の俯瞰図、図8は図7の側面図、図9は従来のハウス全体の気流の流れを説明する模式図である。 【0045】 図において、単棟、連棟等のハウス1の長手方向1aの側面100、101に防虫ネット2、2をそれぞれ張装し、またハウス1の妻面方向1bの妻面102、他の妻面103に防虫ネット20付き換気扇4(換気扇4とする)及び/又は防虫ネット20付き吸込みファン5(導入ファン、吸引ファン、強制吸込ファン等のファンで吸込みファン5とする)をそれぞれ設ける。尚、図中3はハウス1の出入口を示す。 【0046】 そして、このハウス1は遮光ネット6(寒冷紗)等の空気の流通を許す遮蔽手段を介して第一の区画された領域1−1と、第二の区画された領域1−2とに区分し、この第一の区画された領域1−1に一基又は数基の循環扇8を付設する。この図示の例では、換気扇4及び/又は吸込みファン5と一連構造とし、直線状の気流Aを確保できる最も標準的な構造である。 【0047】 このような構成において、外気は、第一の区画された領域1−1に設けられた吸込みファン5を介して吸込まれた後、この外気は、換気扇4によるハウス1内の排気に誘引され、このハウス1の第一の区画された領域1−1に直線状の気流A(ハウスの棟方向の空気の流れ)となって、ハウス1内を矢印「イ」の如く流れる。このような直線状の気流Aの流れを介して、第二の区画された領域1−2のネット2から積極的に、しかもハウス1の長手方向1aの略全体より均一に外気を導入することが可能となり、 ハウス1内の隅々まで、総合気流ABが発生し、例えば、本発明の目的である換気・降温効果が期待できるので、以下、その効果の一例を説明する。 【0048】 [1] ハウス1の環境維持が図れること、 [2] 従来の問題、即ち、施設栽培における農作業の作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。そして、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中は防虫ネット無被覆ハウスよりも高く推移するのに対し、ハウスの温熱環境に関する問題解消に有効であること、 [3] [イ] ハウス1内の温度の上昇の解消及び/又は降温に役立て得ること、[ロ] 従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的な農作業の達成に役立て得ること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立て得ること、[ニ] 強制対流熱伝達が図れること、 [4] そして、図示しないが、防虫ネット2をハウス1の床面又は基礎の近傍まで延設することで、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害鳥獣(もぐら、うさぎ、昆虫類を含む)の侵入防止が図れる。例えば、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類の如く体長の短い虫でも、側面100、101及び/又は換気扇4、吸込みファン5の開口部等からのハウス1内への侵入防止が図れること、 [5] 防虫ネット2はハウス1の通気性をより低下する問題であるが、本願発明は、ハウス1の側面100、101に設けた防虫ネット2から導入した外気と、ハウス1内の直線状の気流Aによる総合気流ABにより、例えば、つられ風を発生し、ハウス1の空気を一掃できること、高温期の昇温による弊害解消と、作物の枯れ、焼け防止が図れること、等の効果がある。 【0049】 [6] つられ風による外気の導入により、ハウス1内をプラス圧とし、ハウス1の倒壊防止と、換気扇4、吸込みファン5の小型化による省エネ、低コスト化が図れること、 [7] ハウス1の天井面1cにおける温度差換気(図示しない、天窓による)を促進し、またハウス1の温熱環境的に安全に作業できる時間が長くなること、また総合気流ABと換気とによるさらなる複合的な換気及び/又は気流の流れが確保できること、 [8] 外気導入式の強制降温・換気方法が構築できること、又は高温抑制システムを提案できること等の特徴があり、実用的な効果を有すること、 [9] そして、望ましくは、ハウス1で育成する作物の葉ズレの解消及び/又は生育の均一化を達成できること、 [10] 第一の区画された領域1−1に直線状の気流Aの誘導で、ハウス1内の妻面102近傍に導入された外気を矢印「ロ」の如く誘導することで、第一の区画された領域1−1及び/又は第二の区画された領域1−2の空気を、他の妻面103に向って矢印「ハ」の如く送風する(吸引する)ことが可能となり、その結果、ハウス1の妻面102近傍と他の妻面103近傍、又はハウス1の全体の温度及び/又は風の流れの均一化が図れること、また蒸散防止にも有効であること、 [11] 第二の区画された領域1−2を、遮光ネット6で重畳することで、前述の[10]の特徴を一層拡充できること、等の如く、多くの特徴を有する。 【0050】 また図4、図5の例は、循環扇8に細霧装置10を付設した構造を示しており、この細霧装置10を付設した循環扇8を前述の例と同様に、ハウス1内に付設する。その効果は、前述の効果に、細霧冷房による効果が付加される。 【0051】 さらに図6は妻面102の吸込みファン5に代替して、防虫ネット2を付設した構成例であり、装置の簡略化、低コスト化等を意図する。 【0052】 また、図7は図1の実施例にさらに工夫を凝らしたハウス全体の俯瞰図と、図8は図7の側面図であり、この例では、遮光ネット6を二重(多重を含む)とした構成であって、前述の[10]と、[11]の特徴を達成する一例である。そして、この実施例は、他の方法、例えば、図6の例にも採用できる。また図示しないが、重畳する代わりに、目合い及び/又は開閉度等の調整を行うことも可能であり、必要により採用する。そして、遮光ネット6を、二重に設けた構成では、ハウス1の第二の区画された領域1−2及び/又は第一の区画された領域1−1の空気を、他の妻面103に向って矢印「ハ」の如く送風する(吸引する)ことが可能となり、気候、作物等に合わせた送風態様が可能となり、重宝する。 【0053】 尚、図9は、単に循環扇8を付設した従来のハウス1000の気流の流れを説明する模式図であって、換気扇1001の排気により、気流の流れは、この換気扇1001を付設した側においてのみ、矢印「ハ」の如く、外気の流れが確保される。従って、ハウス1000の全体の気流の流れには寄与できないことが理解できる。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】図1は防虫ネット付き換気扇と防虫ネット付き吸込み用ファンを備えたハウス全体の俯瞰図 【図2】図2は図1の側面図 【図3】図3は図1の平面図であって、一部を欠截した図 【図4】図4は循環扇に細霧装置を付設した拡大正面図 【図5】図5は図4に示した循環扇を採用したハウス全体の俯瞰図 【図6】図6は図1の他の一例を示したハウス全体の俯瞰図 【図7】図7は図1の実施例にさらに工夫を凝らしたハウス全体の俯瞰図 【図8】図8は図7の側面図 【図9】図9は従来のハウス全体の気流の流れを説明する模式図 【符号の説明】 【0055】 1 ハウス 1a 長手方向 1b 妻面方向 1c 天井面 100 側面 101 側面 102 妻面 103 他の妻面 1−1 第一の区画された領域 1−2 第二の区画された領域 2 防虫ネット 20 防虫ネット 3 出入口 4 換気扇 5 吸込みファン 6 遮光ネット 8 循環扇 10 細霧装置 A 直線状の気流 AB 総合気流 1000 ハウス 1001 換気扇
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| 【出願人】 |
【識別番号】391008294 【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月19日(2006.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083068 【弁理士】 【氏名又は名称】竹中 一宣
【識別番号】100137899 【弁理士】 【氏名又は名称】大矢 広文
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| 【公開番号】 |
特開2008−22749(P2008−22749A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−197469(P2006−197469) |
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