| 【発明の名称】 |
屋上緑化施工用パネル、及びその屋上緑化施工用パネルを用いた屋上緑化の施工システム |
| 【発明者】 |
【氏名】梶川 昭則
【氏名】田中 克奉
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| 【要約】 |
【課題】屋上緑化施工用パネルと、そのパネルを複数個用いて屋上緑化の施工を行なう屋上緑化の施工システムに関し、セダム植物に代えて、蒸散量が多く、一般にポットで植生される、いわゆるグランドカバーポット植物を用いることができ、且つそのような蒸散量の多い植物を用いても、屋上部にかかる積載荷重を少なくすることができる屋上緑化施工用パネル、屋上緑化の施工システムを提供することを課題とする。
【構成】パネル本体1に、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部2と、前記植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部2を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部3とを具備し、且つ前記パネル本体1の全体が発泡性合成樹脂で構成されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パネル本体(1)に、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部(2)と、前記植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部(2)を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部(3)とを具備し、且つ前記パネル本体(1)の全体が発泡性合成樹脂で構成されていることを特徴とする屋上緑化施工用パネル。 【請求項2】 植栽基盤材収納部(2)に収納された植栽基盤材が、パネル本体(1)上で縦横に交差した状態となるように、植栽基盤材収納部(2)と嵩上げ部(3)とが配設されている請求項1又は2記載の屋上緑化施工用パネル。 【請求項3】 パネル本体(1)に、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部(2)と、前記植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部(2)を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部(3)とを具備し、且つ前記パネル本体(1)の全体が発泡性合成樹脂で構成された屋上緑化施工用パネルが、屋上に複数個配置されていることを特徴とする屋上緑化の施工システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、屋上緑化施工用パネルと、そのパネルを複数個用いて屋上緑化の施工を行なう屋上緑化の施工システムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、都市緑化等の要請が高まり、それに応じて建築物の屋上に植生パネル等を設置して緑化を行う技術が開発され、普及しつつある。このような屋上緑化は、建築物の屋上で植物を栽培し、屋上面からの熱の吸収、放出を緩和することで、いわゆるヒートアイランド現象を抑制するものであり、また建築物の屋上で植物を栽培が行なわれることで、大気汚染等に対する環境改善を図ることも意図するものである。そして、このような屋上緑化の技術として、たとえば下記特許文献1や特許文献2のような特許出願もなされている。 【特許文献1】特開2003−143940号公報 【特許文献2】特開2004−89005号公報 【0003】 このような屋上緑化の技術は、一般に集中管理型緑化と粗放型緑化とに大別される。集中管理型緑化では、ヒートアイランド現象抑制等、単に技術的観点からのみならず、人工の庭園等を施工して美観を維持することも重視されるので、一定期間ごとに念入りなメンテナンスを行なう等、その名のごとく集中的な管理が必要となる。 【0004】 これに対して粗放型緑化では、集中管理型緑化のように美観が要求されるわけではなく、専ら技術的な観点のみ考慮することで足りるとされ、またメンテナンスも極力省力することが望まれている。このようなメンテナンス省力の観点から、粗放型緑化では、灌水をさほど必要としないセダム類が主たる植物種として用いられている。 【0005】 また、土壌は植栽の基盤となるものであり、植物を好適に生育させるには積層される土壌の厚さも一定以上必要であるが、上記セダム植物は他の植物に比べて土壌層の厚さが薄くても生育するので、屋上部に多大な積載荷重をかけない、いわゆる薄層緑化に最も適した植物種であることも、セダム植物が主として粗放型緑化に用いられている理由の1つでもある。 【0006】 しかしながら、上述のようなヒートアイランド対策として屋上緑化がなされているのは、植物の水による蒸散によって屋上近傍における大気の温度を下げるからであり、この作用を有効に生じさせるには、蒸散量の多い植物を用いることが本来は好ましい。この点、セダム植物はもともと蒸散量が多くない植物種であるので、ヒートアイランド対策には最適な植物種であるとはいえない。 【0007】 また、植物種が限られることは、緑化が本来目的とすべき植物の多様性を実現することを困難にすることにもなる。この意味でもセダム植物以外の植物種を用いた屋上緑化の開発が望まれている。そして、このような課題は、上記特許文献1や特許文献2に記載された発明によっても解決することができない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、セダム植物に代えて、蒸散量が多く、一般にポットで植生される、いわゆるグランドカバーポット植物を用いることができ、且つそのような蒸散量の多い植物を用いても、屋上部にかかる積載荷重を少なくすることができる屋上緑化施工用パネル、屋上緑化の施工システムを提供することを課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、このような課題を解決するために、パネル本体1に、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部2と、前記植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部2を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部3とを具備させたことを特徴とする屋上緑化施工用パネルを提供するものである。 【0010】 また本発明は、パネル本体1に、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部2と、植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部2を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部3とを具備して構成された屋上緑化施工用パネルが、屋上に複数個配置されていることを特徴とする屋上緑化の施工システムを提供するものである。 【発明の効果】 【0011】 本発明は、上述のように、土壌等の植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部と、その植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部とをパネル本体に具備させたため、重量のある土壌等の植栽基盤材は植栽基盤材収納部のみに存在し、嵩上げ部はパネル本体の一部をなしているので、パネル本体を軽量の素材で構成することで、基盤が土壌等の植栽基盤材のみで構成されている場合に比べて、屋上の設置面にかかる荷重を著しく減少させることができ、従って、その分、植栽基盤材収納部に収納される植栽基盤材の厚さを厚くすることができるので、ポットで植生されるような、蒸散量の多いいわゆるグランドカバーポット植物を植栽基盤材収納部内の植栽基盤材で生育させることができ、その結果、ヒートアイランド現象の抑制に好適で、植物の多様性を実現することもできる、屋上緑化施工用パネルや、そのパネルを用いた施工システムを提供することができるという効果がある。 【0012】 またパネル本体を、断熱性を有する軽量素材で構成した場合には軽量化を確実に図れ、積載荷重を一層減少させることができ、また、その素材の断熱特性を利用して、屋上部における外断熱効果を生じさせることができる。 【0013】 特に、屋上緑化施工用パネルを複数配置してシステムとして施工した場合には、外断熱効果も優れたものとなり、断熱塗装等の施工を不要にしうるという効果がある。また、このように外断熱効果を生じさせることができる結果、夏場、冬場等、季節を問わず植物の蒸散作用を好適に生じさせることができるという効果がある。 【0014】 さらに、隣接するパネル相互間を連結する連結部をパネル本体に形成した場合には、システムとして施工する場合に複数のパネルの一体化作業を簡易に行なうことができ、システム施工の作業性が向上するという効果がある。 【0015】 さらに、植栽基盤材収納部に収納された植栽基盤材が、パネル本体1上で縦横に交差した状態となるように、植栽基盤材収納部と嵩上げ部とを配置した場合には、縦横に配置された植栽基盤材中において植物の根が縦横に伸長し易くなり、従って嵩上げ部によって植栽基盤材での植栽面積が一部制限されているにもかかわらず、植物の根系の発達に支障をきたすことがなく、また給排水にも支障をきたすことがないという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の実施形態について説明する。 【0017】 (実施形態1) 先ず、一実施形態としての屋上緑化施工用パネルについて説明する。図1はその屋上緑化施工用パネルの平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図をそれぞれ示す。 【0018】 図1乃至図3において、1は屋上緑化施工用パネルのパネル本体で、全体が平面正方形状に形成され、且つ全体が発泡ポリスチレン等の発泡性合成樹脂で構成されている。このパネル本体1は、植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部2と、該植栽基盤材収納部2に収納される植栽基盤材を所定の厚みにするために前記植栽基盤材収納部2を所定の深さに形成すべく嵩上げする嵩上げ部3とを具備して構成されている。この嵩上げ部3は、底プレート部6の上面に複数個突設して形成されている。 【0019】 植栽基盤材収納部2は、図1に示すように、平面視で略格子状となるように形成されている。このように植栽基盤材収納部2が平面略格子状に配設される結果、その格子状の植栽基盤材収納部2の間に略正方形からなるブロック状の複数の嵩上げ部3が配設された状態となる。すなわち、前記パネル本体1は、前記底プレート部6の上面に、略正方形からなるブロック状の複数の嵩上げ部3が一体的に突設された構成からなるものである。この植栽基盤材収納部2内の底部側には、粒状のパーライト4が収納され、さらにそのパーライト4の上部に土壌5が収納されている。 すなわち、本実施形態では、植栽基盤材として土壌5とパーライト4とが使用されている。この場合、パーライト4を充填せず、後述する実施形態のように土壌5のみが植栽基盤材収納部2内に充填されていてもよい。本実施形態では、土壌5として軽量の人工土壌が用いられている。 【0020】 パネル本体1の底プレート部6は、図3に示すように、わずかな角度(たとえば2〜3°)に傾斜する傾斜面に形成されている。この傾斜面は、頂部7から両側に向かって傾斜するように形成されている。パネル本体1の底プレート部6の略中央及び両側には突出部8が形成され、前記傾斜面の頂部7は、図3に示すように、前記中央及び両側の突出部8、8の中間部分に形成されている。従って、パネル本体1の底プレート部6に貯留する水分は、その頂部7から中央及び両側の突出部8、8に向かって流れることになる。この結果、屋上に本来形成されている水勾配(屋上面が2〜3°等、わずかに傾斜していること)によって、水が均一に貯水されないことが好適に防止できる。 【0021】 また、略格子状に配設された植栽基盤材収納部2の端縁は、パネル本体1で遮蔽されることなく開放状態とされ、それによって植栽基盤材収納部2に収納された土壌5やパーライト4の端縁から水が排出されるように構成されている。 【0022】 さらに、パネル本体1の一方の端縁側には、図1乃至3に示すように、係合片9が上向きに形成され、他方の端縁側には、隣接するパネル本体1の係合片9が係入される係合溝10が形成されている。より具体的には、図1に示すように、正方形状のパネル本体1の隣接する2辺の側縁に係合片9が形成され、他の2辺の側縁に係合溝10が形成されている。 【0023】 そして、このような構成からなる屋上緑化施工用パネル11を使用する場合には、植栽基盤材収納部2内に上述のように粒状のパーライト4及び土壌5を収納し、予めポット13に植物14を植生し生育させたポット苗を、土壌5の所定位置に埋設し、必要に応じてパネル本体1の表面に図2及び図3のようなシート状のマルチング材12を設置する。図1には、そのマルチング材12は示していない。 【0024】 このように土壌5の所定位置にポット苗を埋設した後、この屋上緑化施工用パネル11を建築物等の屋上部に設置する。屋上緑化施工用パネル11は多数個準備し、図4に示すように、その多数の屋上緑化施工用パネル11を縦横に配置する。 【0025】 その際、1つの屋上緑化施工用パネル11に着目すると、該屋上緑化施工用パネル11の2辺に形成された係合片9を、その2辺に隣接する2つの屋上緑化施工用パネル11の係合溝10に係入する。また、前記屋上緑化施工用パネル11の他の2辺には係合溝10が存在するが、該他の2辺に隣接する2つの屋上緑化施工用パネル11の係合片9を係入する。 【0026】 このようにして、ある1つの屋上緑化施工用パネル11は、係合片9と係合溝10との係合によって、四方に隣接する屋上緑化施工用パネル11と連結され、相互に隣接する屋上緑化施工用パネル11、11の相互間が不要に離脱するのが防止されることとなる。従って、縦横に配置された多数の屋上緑化施工用パネル11は、それぞれ相互に隣接する屋上緑化施工用パネル11との係合片9、係合溝10間の係合によって順次連結されながら配置されていくので、屋上部に多数の屋上緑化施工用パネル11を配置して施工する作業を非常に容易に行うことができる。 【0027】 次に、このようにして設置された屋上緑化施工用パネル11の植栽基盤材収納部2の表面には、すでに生育した植物が植生されているので、その植物の蒸散等の作用によって、ヒートアイランド現象の抑制等に寄与しうる。 【0028】 特に、本実施形態では、植栽基盤材を収納する植栽基盤材収納部2と、植栽基盤材が収納されない嵩上げ部3とをパネル本体1に具備させたため、植栽基盤材収納部2の面積が嵩上げ部3の面積によって制限を受けることになるので、植栽基盤材収納部2に収納される植栽基盤材の厚さをある程度厚くしても、植栽基盤材の面積が100%の場合に比べてパネル全体の重量も大幅に軽減することができる。従って、植栽基盤材の厚さを厚くすることができる分、ポットで植生されるような、蒸散量の多いいわゆるグランドカバーポット植物を生育させることができ、蒸散作用を有効に発揮させることができる。 【0029】 また、パネル本体1が軽量の素材である発泡ポリスチレン等の発泡性合成樹脂で構成されているので、パネルによって屋上部にかかる積載荷重を大幅に緩和することができる。しかも、発泡性合成樹脂には断熱効果があるので、このようにパネル本体1が発泡性合成樹脂で構成された屋上緑化施工用パネル11を図4のように多数配置することで、屋上部における断熱効果を優れたものとすることができ、夏場、冬場を問わずに植物の蒸散作用を維持することができる。 【0030】 (実施形態2) 本実施形態では、図5及び図6に示すように、土壌5の上部にマルチング材15が設けられている。図5は実施形態1の図2に対応する断面部分、図6は実施形態1の図3に対応する断面部分である。このマルチング材15は、樹皮(バーク)、不織布、天然繊維マット、合成紙、及び火山砂利等の砂利を含むものである。このマルチング材15は、図5及び図6に示すように土壌5の上部に設けられているとともに、嵩上げ部3の上部にも設けられている。従って、本実施形態では、上記実施形態1のように嵩上げ部3がパネル本体1の上面に現出されないこととなる。 【0031】 また、本実施形態において、マルチング材15に代えて、植栽基盤材収納部2に収納されている土壌5と同じものを設けることも可能である。この場合には、土壌5が植栽基盤材収納部2からパネル本体1の上面にかけて連続的に設けられていることとなる。結果的には、嵩上げ部3が土壌5で覆われてパネル本体1の上面に現出されないこととなる。従って、この場合は、上記実施形態1のように、土壌5が平面視で略格子状となるように現出されるようなことはなく、パネル本体1の上面全面に土壌5が現出された状態となる。 【0032】 嵩上げ部3がパネル本体1の上面に現出されないように構成されている点で、嵩上げ部3がパネル本体1の上面に現出されて土壌5が平面視で略格子状となるように構成されていた上記実施形態1の場合と相違するが、パネル本体1自体の構造やその他の構成については上記実施形態1と共通するため、その詳細な説明は省略する。 【0033】 (実施形態3) 本実施形態では、図7に示すように、パネル本体1の端部に土留部材16を取り付けている。また本実施形態ではパネル本体1の上面に土壌5が設けられており、上記土留部材16がパネル本体1の端部に取り付けられることで、パネル本体1の側方へ土壌5が零れ落ちるのが防止されることとなる。そして屋上緑化施工用パネル11が、上記実施形態1の図4で説明したように縦横に複数配置される場合、本実施形態においては、その縦横に複数の屋上緑化施工用パネル11が配置された状態における四方の周辺部に上記土留部材16が設けられることになる。 【0034】 この土留部材16の取り付けは、該土留部材16に、パネル本体1の端部に形成されていた係合片9や係合溝10と同じものを形成し、その係合片9及び係合溝10を、パネル本体1の係合片9及び係合溝10に係合させることによってなされることとなる。 【0035】 このようにパネル本体1の端部に土留部材16を取り付けた点は、上記実施形態1及び2と相違するが、パネル本体1自体の構造やその他の構成については上記実施形態と共通するため、その詳細な説明は省略する。 【0036】 (実施形態4) 本実施形態では、嵩上げ部3の平面形状が上記実施形態と相違している。すなわち本実施形態では、図8に示すように、嵩上げ部3の平面形状が円弧面を4箇所に有する略十字状に形成されている。この点で嵩上げ部3が平面略正方形に形成されていた上記実施形態1乃至3と相違する。 【0037】 そして、嵩上げ部3がこのような円弧面を4箇所に有する形状に形成されている結果、植栽基盤材収納部2は、上記実施形態1のような略格子状を変形したような形状となり、前記嵩上げ部3の円弧面間の空間部にそれぞれグランドカバーポット植物が収容できるような形状に形成されている。植栽基盤材収納部2の平面形状が略格子状であるか否かで実施形態1と相違しているが、パネル本体1上で縦横に交差した状態となるように配設されている点では上記実施形態1と共通しており、このように縦横に交差した状態となっていることで、植栽基盤材収納部2内に収容される土壌等の植栽基盤材が連続した状態となり、実施形態1と同様に植物の根系の発達に支障をきたすことがなく、また給排水にも支障をきたすことがないのである。 【0038】 また、嵩上げ部3の表面には溝23が形成されている。この溝23は、図8に示すように、平面略井桁状に形成されたものである。植栽基盤材収納部2内に土壌等の植栽基盤材を収容し、或いはグランドカバーポット植物を収容する等の施工を行なう際には、施工の作業者が嵩上げ部3の表面に足を設置させて施工することとなるが、上記のような溝23が形成されている結果、施工作業時に作業者が足を滑らせるようなこともない。また溝23が形成されていることによって、嵩上げ部3の表面において水が流れ易くなる。 【0039】 さらに嵩上げ部3の裏面側には、図9及び図10に示すように、下向きにわずかにテーパ状となるように形成された略円柱状のリブ25が下向きに突設されている。そしてリブ25の底面は、底プレート部6の裏面よりもさらに下側に位置するように構成されている。従って、実際には、底プレート部6は屋上部の設置面に接触せず、前記リブ25の底面が屋上部への設置面となる。この結果、底プレート部6の裏面側に排水の流路が形成され、排水を容易にしている。 【0040】 パネル本体1の全体が平面正方形状に形成され、その全体が発泡ポリスチレン等の発泡性合成樹脂で構成されている点、嵩上げ部3が底プレート部6に一体的に形成されている点、パネル本体1の底プレート部6がわずかな角度(たとえば2〜3°)に傾斜する傾斜面に形成されている点等も上記実施形態1と共通している。従って、図11に示すように、底プレート部6は頂部7から両側に向かって傾斜するように形成され、底プレート部6の略中央及び両側に突出部8が形成され、前記頂部7が中央及び両側の突出部8、8の中間部分に形成されている。さらに、図10及び図11に示すように、パネル本体1の一方の端縁側及び他方の端縁側にそれぞれ係合片9及び係合溝10が形成されている点でも実施形態1と共通する。 【0041】 また本実施形態においても、土壌5として軽量の人工土壌が用いられている。ただし、上記実施形態1のようなパーライト等は収納されていない。また土壌5及び嵩上げ部3の上部には、実施形態2と同様にマルチング材15が設けられている。 この点では実施形態1と相違している。このようなマルチング材15が設けられているので、実施形態2と同様に嵩上げ部3がパネル本体1の上面に現出されないこととなる。従って、少なくとも表面側から見た状態では、図12に示すように、パネル本体1の存在を感じさせずにマルチング材15の表面に複数の植物14がほぼ等間隔に植設された状態となる。 【0042】 本実施形態においても、実施形態1の図4のように多数の屋上緑化施工用パネル11が縦横に配置される。その際、実施形態1と同様に、屋上緑化施工用パネル11の2辺に形成された係合片9を、その2辺に隣接する2つの屋上緑化施工用パネル11の係合溝10に係入することによって、四方に隣接する屋上緑化施工用パネル11と連結される。本実施形態において、その係合片9と係合溝10との係合状態は、図13に示されている。 【0043】 本実施形態においても、屋上緑化施工用パネル11の植栽基盤材収納部2に収容されたグランドカバーポット植物の蒸散等の作用によって、ヒートアイランド現象が好適に抑制され、また嵩上げ部3の面積によって植栽基盤材の面積が制限を受けることになるので、植栽基盤材の厚さを厚くすることでグランドカバーポット植物の蒸散作用を有効に発揮させることができる。さらに、パネル本体1が軽量の素材である発泡性合成樹脂で構成されて屋上部にかかる積載荷重が緩和され、発泡性合成樹脂の断熱効果によって屋上部における断熱効果を優れたものとすることができる。 【0044】 さらに本実施形態では、上記のように植栽基盤材収納部2がグランドカバーポット植物を収容するのに適合する複数の円弧面を有して形成されているので、植栽基盤材とともに、グランドカバーポット植物を非常に容易に設置することができる。 【0045】 (実施形態5) 本実施形態の屋上緑化施工用パネルは、上記実施形態4のような形状の嵩上げ部3を有しており、さらに図14及び図15に示すように、パネル本体1の端部に土留部材16が取り付けられている。本実施形態の土留部材16は、上記実施形態3の土留部材16と形状等が相違している。 【0046】 すなわち上記実施形態3ではブロック状の土留部材16が用いられていたのに対し、本実施形態ではアルミニウム製の板状の土留部材16が用いられており、その土留部材16とパネル本体1の端部との間に繊維マット、メッシュシート等からなる土壌流出防止材や砂利を含む充填材17が充填されている。土留部材16が設けられている他、上記のような土壌流出防止材を含む充填材17が充填されていることによって、土壌5の流出がより確実に防止されることとなる。 【0047】 (実施形態6) 本実施形態では、嵩上げ部3が、パネル本体1の底プレート部6とは別体に形成されており、この点で、嵩上げ部3が底プレート部6に一体形成されていた上記各実施形態の場合と相違する。すなわち本実施形態においては、図16に示すように、平板状の底プレート部6上に、該底プレート部6とは別体の略直方体形ブロック状の嵩上げ部3が複数個載置され且つ接着剤等を介して前記底プレート部6上に接着されている。そして、この底プレート部6上に嵩上げ部3が接着されているものがパネル本体1として用いられている。 【0048】 嵩上げ部3の材質としては、上記実施形態1のような発泡性ポリスチレンのような発泡性合成樹脂製のものの他、発泡性でない合成樹脂製のもの、ステンレス等の金属製のもの、腐食防止処理木質材のような木製のもの等、各種の材質のものを使用することも可能である。また嵩上げ部3の形状としては、図16に示すような略直方体形ブロック状のものの他、略碗形の形状のものを逆向きにして底プレート部6上に載置して使用することも可能である。 【0049】 本実施形態では、嵩上げ部3が底プレート部6とは別体に形成されているので、成形し易い形状であるブロック状の嵩上げ部3と平板状の底プレート部6とをそれぞれ成形すればよく、一体形成されている場合に比べて成形作業が容易となる利点がある。また嵩上げ部3と底プレート部6とが別体であるので、複数の嵩上げ部3を、底プレート部6上の任意の位置に自在に配置することができる。すなわち、嵩上げ部3は図16に示すように等間隔且つ規則的に配置する必要は必ずしもなく、植物の配置や美観等の完成状況に合わせて配置することができる。たとえば不規則な位置に配置し、或いは複数の嵩上げ部3を密集させて配置させることも可能である。 【0050】 この嵩上げ部3間の空間部が植栽基盤材収納部2として形成され、その植栽基盤材収納部2が平面視で略格子状となるように形成されている点は上記実施形態1乃至3と共通している。 【0051】 (実施形態7) 本実施形態では、図17及び図18に示すように、嵩上げ部3がパネル本体1の縦横のいずれか一方向に形成されており、この点で、嵩上げ部3がブロック状に形成されていた上記各実施形態の場合と相違する。図18の例では、1つのパネル本体1に3条の嵩上げ部3と2条の植栽基盤材収納部2が形成されている。 【0052】 本実施形態の屋上緑化施工用パネル11を、図4のように複数縦横に連結すると、その複数の屋上緑化施工用パネル11の嵩上げ部3は、一方向に連続した状態となる。従って、複数の嵩上げ部3が分断状態となっていた実施形態1乃至6と異なり、本実施形態においては連続した嵩上げ部3の部分を歩行することが可能となる。 【0053】 その一方で、植栽基盤材収納部2は、上記実施形態1、2等のように連続した状態とはならず、それぞれの植栽基盤材収納部2が、嵩上げ部3によって分断された状態となる。従って、植物の根系に支障をきたすことがなく、また給排水に支障をきたすことがないようにする観点からは、上記実施形態1乃至5のように、植栽基盤材収納部2が縦横に交差した状態となり、その植栽基盤材収納部2内に収容される土壌等の植栽基盤材が縦横に連続した状態となるように構成されることが好ましい。 【0054】 (実施形態8) 本実施形態では、図19及び図20に示すように、嵩上げ部3がパネル本体1の縦横の両方向に形成されており、この点で、嵩上げ部3がパネル本体1の縦横のいずれか一方向に形成されていた実施形態7の場合と相違する。 【0055】 本実施形態の屋上緑化施工用パネル11を、図4のように複数縦横に連結すると、その複数の屋上緑化施工用パネル11の嵩上げ部3は、縦横の両方向に連続した状態となり、従って、実施形態7と同様にその連続した嵩上げ部3の部分を歩行することが可能となる。その一方で、植栽基盤材収納部2が連続した状態とはならず、それぞれの植栽基盤材収納部2が、嵩上げ部3によって分断された状態となる点も、実施形態7と同様である。 【0056】 (実施形態9) 本実施形態では、図21に示すように、略ブロック状に形成された嵩上げ部3の外周面に、鋸刃状部18が形成されており、この点で、嵩上げ部3の外周面が平坦な面に形成されていた上記実施形態1乃至8と相違する。 【0057】 上記のような鋸刃状部18の嵩上げ部3の外周面に形成されている結果、散水等がされる水が上記鋸刃状部18に保持され易くなり、その結果、植栽基盤材収納部2内に植栽されている植物の根が生育し易くなるという効果がある。図21では、鋸刃状部18が縦方向に形成されている場合について説明したが、横方向に形成されていてもよい。尚、鋸刃状部18にある程度の水が保持されるが、その一方で、このような鋸刃状部18の溝部分では水が流れ易くなり、従って必要以上の水が鋸刃状部18に貯留されることもないのである。 【0058】 尚、本実施形態のような鋸刃状部18を有する略ブロック状の嵩上げ部3は、実施形態1のようにパネル本体1の底プレート部6と一体形成されたものであってもよく、また実施形態7のように底プレート部6と別体に形成されたものであってもよい。 【0059】 (実施形態10) 本実施形態では、図22に示すように、パネル本体1の略中央に1個の大径の植栽基盤材収納部2が形成され、その周辺に嵩上げ部3が形成されている。嵩上げ部3の上面は凹凸状に形成されて多数の凹部19が形成されている。 【0060】 植栽基盤材収納部2及び多数の凹部19には、図22に示すように植栽基盤材である土壌5が収容されている。そして土壌5は、これら植栽基盤材収納部2、及び凹部19の上部にも積層され、その結果、嵩上げ部3が土壌5で覆われてパネル本体1の上面に現出されないこととなる。 【0061】 植栽基盤材収納部2には植物14の根鉢20が収容される。この根鉢20は、植栽基盤材収納部2内の土壌5のみならず、その上部に積層された土壌5によって覆われている。また図22には図示されていないが、凹部19にもグランドカバーポット植物等を収容することができる。このようなグランドカバーポット植物や土壌5が収容される点で、この凹部19も植栽基盤材収納部とも認められる。すなわち、上記根鉢20が収容される植栽基盤材収納部2が大径のものであるのに対し、上記凹部19は小径の植栽基盤材収納部といえる。従って、本実施形態では、大小径の異なる2種類の植栽基盤材収納部が嵩上げ部3に形成されていることとなる。 【0062】 本実施形態では、植物14の根鉢20が収容されるような大径の植栽基盤材収納部2が設けられているので、上記実施形態1乃至9で用いられるようないわゆるグランドポット植物よりも大きな植物の植栽に適用することができ、しかもパネル本体1の上面全面に土壌5が敷きつめられているので、地被類、特にツタ類のような植物の植栽にも適用することができる。 【0063】 さらに本実施形態では、パネル本体1の下面側に多数の排水スリット21が形成されている。このような排水スリット21が形成されている結果、本実施形態では屋上部のパネル本体1の設置面において、上記排水スリット21によって排水の流路が形成され、水はけのよい植栽基盤を提供することができる。 【0064】 (その他の実施形態) 尚、上記実施形態では、パネル本体1を平面正方形状に形成したが、パネル本体の形状は上記実施形態に限定されるものではなく、その形状は問わない。また、該実施形態では、パネル本体1が発泡ポリスチレンで構成されていたため、上述のような好ましい効果が得られたが、パネル本体1の材質も該実施形態に限定されない。たとえば発泡ウレタン等のスチレン以外の発泡性合成樹脂を用いることが可能であり、また発泡性のものに限らず、ポリエチレン、ポリプロピレン等の一般の合成樹脂を用いることも可能である。 【0065】 尚、パネル本体1を発泡ポリスチレンで構成する場合、たとえばウレタン系塗料を塗布し被覆し、或いは未発泡ウレタンをスプレーコーティングにより吹き付けて被覆することも可能である。すなわち、発泡ポリスチレンは他の合成樹脂に比べると耐候性が劣るので、上記のようなウレタン系塗料の塗布や未発泡ウレタンのスプレーコーティング等で被覆することで、耐候性に劣る発泡ポリスチレン製のパネル本体1の劣化を好適に防止することができる。 【0066】 さらに、合成樹脂以外の素材、たとえばアルミニウム等の金属を用いることも可能である。ただし、屋上部に外断熱効果を具備させ、且つ屋上部に積載荷重を極力かけないようにする観点からは、発泡性合成樹脂を用いるのが好ましい。 【0067】 また、上記実施形態1等では、植栽基盤材収納部2を平面略格子状等、縦横に交差するように形成したため、根系の発達に支障をきたさないという好ましい効果が得られたが、植栽基盤材収納部2を平面略格子状に形成することも本発明に必須の条件ではない。植栽基盤材収納部2の形状を問わないため、嵩上げ部3の形状も上記実施形態1等の正方形状に限定されない。要は、植栽基盤材収納部2と嵩上げ部3とがパネル本体1に具備して構成されていればよいのである。 【0068】 さらに、土壌の厚さ、嵩上げ部3の面積、パネル本体1の荷重等も問うものではないが、たとえば土壌の厚さは60mm以上であることが好ましい。60mm未満であると、植栽する植物の生育が不十分となるおそれがあるからである。この観点からは80mm以上であることが好ましく、100mm以上であることがさらに好ましい。 【0069】 また緑被部分の面積を一定以上に確保すること、植物の生育を良好とすること、及び美観の観点等から、パネル本体1上で占める土壌の面積は20%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。従って、パネル本体1上で占める嵩上げ部3の面積は、80%未満、或いは70%未満となる。一方、屋上の設置面にかかる積載荷重を大きくしない観点からは、パネル本体1上で占める土壌の面積は80%を超えないことが好ましい。従って、嵩上げ部3の面積は20%以上となる。 【0070】 さらに、屋上の設置面にかかる積載荷重を考慮する必要性から、屋上緑化施工用パネルの重量の数値を考慮する必要もある。この場合、屋上の設置面には、上記のようなパネル本体1の重量と、植栽基盤材収納部2内に収納される土壌等の植栽基盤材と、植栽基盤材収納部2内であってその底部側に収容される水(底面水と称される)との総重量がかかることになるが、ここではパネル本体1と底面水との総計の重量を考慮し、その場合40kg/m2以下であることが好ましく、30kg/m2以下であることがより好ましい。 【0071】 さらに植栽基盤材収納部2内に収納される植栽基盤材が土壌である場合、屋上部の積載荷重の点から湿潤土壌(底面水で湿潤されている土壌)の比重は0.5〜1.6であることが好ましく、0.6〜1.2であることがより好ましい。 【0072】 さらに、上記実施形態では、土壌5の下部に粒状のパーライト4を充填したが、このようなパーライト4以外の軽量骨材を充填することも可能であり、さらには繊維マット等を充填することも可能である。また、このパーライトのような軽量骨材を充填することで、透水性、吸水性等の作用を良好にしうるという好ましい効果が得られるが、このような軽量骨材を土壌5の下部に充填することも本発明に必須の条件ではない。すでに述べたように、土壌5のみを植栽基盤材収納部2に収納してもよい。 【0073】 さらに、上記実施形態では、係合片9と係合溝10との係合によって、隣接する屋上緑化施工用パネル11の相互間を連結することとしたが、このような係合片9と係合溝10との係合以外の手段によって連結することも可能である。また、このような連結手段によって隣接する屋上緑化施工用パネル11の相互間を連結することで、上述のような好ましい効果が得られたが、このような連結手段を屋上緑化施工用パネル11に具備させることも、本発明に必須の条件ではない。 【0074】 さらに、上記実施形態では、植栽基盤材収納部2に収納される植栽基盤材として、土壌5、パーライト4、マルチング材15等を用いたが、植栽基盤材の種類はこれらに限定されるものではない。また土壌5として上記実施形態の人工土壌に代えて天然の土壌を使用することも可能である。 【産業上の利用可能性】 【0075】 本発明の屋上緑化施工用パネル、屋上緑化の施工システムは、都市部等の各種建築物の屋上緑化のために、広く利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0076】 【図1】一実施形態の屋上緑化施工用パネルの概略平面図。 【図2】図1のA−A線断面図。 【図3】図2のB−B線断面図。 【図4】屋上緑化施工用パネルを複数配置した状態の概略平面図。 【図5】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの概略断面図。 【図6】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの概略断面図。 【図7】土留部材をパネル本体の端部に取り付けた状態の一部断面図。 【図8】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの概略平面図。 【図9】同概略底面図。 【図10】図8のC−C線断面図。 【図11】図8のD−D線断面図。 【図12】同屋上緑化施工用パネルの概略斜視図。 【図13】同屋上緑化施工用パネルを連結した状態を示す概略断面図。 【図14】他実施形態の屋上緑化施工用パネルであって、土留部材をパネル本体の一方の端部に取り付けた状態の一部断面図。 【図15】同他方の端部に取り付けた状態の一部断面図。 【図16】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの一部を模式的に示す概略斜視図。 【図17】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの一部を模式的に示す概略斜視図。 【図18】同屋上緑化施工用パネルの概略平面図。 【図19】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの一部を模式的に示す概略斜視図。 【図20】同屋上緑化施工用パネルの概略平面図。 【図21】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの嵩上げ部を示す概略斜視図。 【図22】他実施形態の屋上緑化施工用パネルの概略断面図。 【符号の説明】 【0077】 1…パネル本体 2…植栽基盤材収納部 3…嵩上げ部 5…土壌 9…係合片 10…係合溝 11…屋上緑化施工用パネル
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221775 【氏名又は名称】東邦レオ株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年9月4日(2007.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074332 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇
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| 【公開番号】 |
特開2008−17850(P2008−17850A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2007−229400(P2007−229400) |
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