| 【発明の名称】 |
きのこ栽培用成長促進剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 健
【氏名】藤本 佳則
【氏名】木本 裕
【氏名】小川 浩一
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| 【要約】 |
【課題】ヒラタケ、エノキダケ、ナメコなどのきのこの人工栽培において収量を増加し得る、新たな栽培成長促進剤を提供することである。
【構成】オリゴ糖を有効成分とする栽培成長促進剤をきのこの培養基に添加することにより、ヒラタケ、エノキダケ、ナメコなどのきのこの成長を促進する技術であり、特にニゲロオリゴ糖および/またはβ−グルコオリゴ糖を添加剤100質量部に対し0.01〜10質量部することによってきのこの成長が促進される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オリゴ糖を有効成分とするきのこ栽培用成長促進剤 【請求項2】 オリゴ糖がニゲロオリゴ糖および/またはβ−グルコオリゴ糖である請求項1記載のきのこ栽培用成長促進剤 【請求項3】 ニゲロオリゴ糖がニゲロース、ニゲロシルグルコース、ニゲロトリオース、ニゲロシルマルトースから選ばれた1種もしくは2種以上であり、β−グルコオリゴ糖が、ゲンチオオリゴ糖、ソホロオリゴ糖、ラミナリオリゴ糖、セロオリゴ糖から選ばれた1種もしくは2種以上である請求項3記載のきのこ栽培用成長促進剤
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、きのこ栽培用の成長促進剤に関する。 【背景技術】 【0002】 食用きのこ類の栽培は原木栽培と菌床(培養基)栽培とに大別され、コストや生産性などの点に優れる人工菌床による施設栽培が年々、増加している。 【0003】 この菌床栽培方法には、(1)鋸屑培地に生米糠、フスマ、大豆皮、オカラ等を配合し、水を加えて水分調整をすることにより、きのこ栽培用培地を作成する、(2)この培地を滅菌し、目的とするきのこ菌を植菌する、そして、(3)菌糸を十分に培養し、菌カキ、芽出し操作を行って子実体(きのこ)を得る、という工程が採用されている。 【0004】 この菌床栽培の特徴は培地に増収効果を有する添加物を用いる点にあり、添加剤は鋸屑培地に、米糠、フスマ、大豆皮、オカラを混合したものが基本となっている。 【0005】 これら添加剤は、添加剤が物性上有する保水性や培基内に配置されることによる間隙性によってきのこの成長促進作用を有しており、同時に澱粉などの炭水化物やタンパク質、脂肪、ビタミンなどを含有していて、きのこの栄養剤の働きをしている。 【0006】 しかしながら生産性の向上やコスト削減の為に、より優れた添加剤が求められている。 【特許文献1】特開昭63− 276484 号公報 【特許文献2】特開平10 −94326 号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、きのこの人工栽培において収量を増加し得る、新たな栽培成長促進剤を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者等はきのこの成長を促進させるための物質として、オリゴ糖に着目し種々検討した結果、これがきのこ類の成長促進に効果があるという知見を得た。 【0009】 本発明はこの知見に基づいて成されたものであって、オリゴ糖、とくにニゲロオリゴ糖および/またはβ−グルコオリゴ糖を有効成分とするきのこ類の栽培成長促進剤である。 【発明の効果】 【0010】 本発明は、オリゴ糖を有効成分とするきのこ栽培用成長促進剤を培養基に添加することにより、きのこの成長を促進する技術である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 菌床(培養基)は、栄養物及び吸水性高分子物質を保持し、栽培床を形成するものである。即ち分解して養分となりうるものであれば特に制限はないが、オガクズ、コーンコブなどリグニン・セルロースを主成分とする基材と米糠、綿実挽殻、フスマ、大豆皮、オカラなどといった栄養源を含有する基材などが例示され、これらは単独でも組み合わせでも用いることが出来る。 【0012】 きのこ栽培用成長促進剤の培養基への添加は、培養基全体に分散されるように行なうことが好ましく、鋸屑、米糠、フスマといった粉体と同時に添加しても良いし、加水した後に添加してもよい。また、菌糸蔓延の完了までの間であれば、植菌直後や培養途中に、注入・添加することもできる。 【0013】 本発明のオリゴ糖は、単糖が2〜10個結合したものであり、添加剤100質量部に対し0.01〜10質量部であることが望ましく、ラクトース、トレハロース、マルトース、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パノースオリゴ糖、ラフィノース、パラチノース、ラクチュロース、β−グルコオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖が例示され、β−グルコオリゴ糖およびニゲロオリゴ糖が特に好ましい。 【0014】 本発明のβ−グルコオリゴ糖は、グルコースがβ−グルコシド結合したオリゴ糖であり、その結合位置により二糖類の場合、ソホロース、ラミナリビオース、セロビオース、ゲンチオビオースが例示され、これら二糖類の構造を分子中に一つ以上含有するオリゴ糖である。製造方法は、特開平09−299094及び特開平09−299095の技術が例示される。 【0015】 本発明のニゲロオリゴ糖は、ニゲロース、ニゲロシルグルコース、ニゲロシルマルトースなどのように、少なくとも1つ以上のα‐1,3グルコシド結合を含むグルコース重合度2以上のオリゴ糖を意味し、好ましくはグルコース重合度2〜10のオリゴ糖、より好ましくは重合度2〜7のオリゴ糖がなどが例示さる。製造方法は、特許第2721968号公報に記載の技術が例示される。 【0016】 本発明のオリゴ糖は、添加剤100質量部に対し0.01〜10質量部であることが望ましく、液状物、粉末物、結晶物などどのような形態であってもよいが、オリゴ糖の製造コストの面から結晶物よりも液状物や粉末物が望ましい。これら液状物や粉末物は、本発明のオリゴ糖以外の糖質含有するが、グルコースなどの本発明のオリゴ糖以外の糖質は、きのこの菌糸以外の競合微生物が繁殖する可能性があり、できるだけ少ないほうが望ましい。 【0017】 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが,本発明は実施例によって限定されるものではない。 【0018】 市販ヒラタケ菌床を購入し、ヒラタケの培養に各種糖質が与える影響について検討した。 【実施例1】 【0019】 ヒラタケ菌床をゲントース#80P(β−グルコオリゴ糖高含有シラップ:日本食品化工株式会社製)を0.01質量%の水溶液にて3時間浸した後、15℃, RH 95%にて培養し、その状況を観察した。 【実施例2】 【0020】 実施例1の糖質を粉末ニゲロオリゴ糖(日本食品化工株式会社製)とし、他は全て同様に行なった。 【0021】 (比較例1) 実施例1の糖質を添加せず、他は全て同様に行なった。 【0022】 (比較例2) 実施例1の糖質をグルコースとし、他は全て同様に行なった。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】実施例1および2、比較例1および2における試験開始時の状態を示す写真である。 【図2】実施例1および2、比較例1および2における試験終了時の状態を示す写真である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231453 【氏名又は名称】日本食品化工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−17782(P2008−17782A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−193209(P2006−193209) |
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