| 【発明の名称】 |
送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 幹雄
【氏名】土屋 茂樹
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| 【要約】 |
【課題】従来は、広大な圃場における送風では、作物全体をカバーしきれず、ファンの送風効率が悪く、駆動時間の増加に伴い、作業が昼夜とはず深夜にまでおよび、管理の複雑化、ランニングコストの上昇化、降雨等の晴天以外の気象条件における作物への悪影響を回避する、また作物への被害を最小限に留める方法はなかった。そして、凍霜害及び/又は雨害等の害により、作物の品質の悪化を招き、環境破壊・経済性の問題等が考えられる。
【構成】本発明は、細胞組織の破壊を回避する手段と、病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、細胞組織の破壊を回避する手段と、細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段を選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 【請求項2】 圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 【請求項3】 圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「4」の送風方法は、 圃場の建柱に設けた監視カメラで、圃場の状況、又は前記作物の葉面及び/又は幹等の状況を検出し、この検出の状況で、前記ファンからの送風を行い、前記圃場の正常な状態を確保する手段、又は作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、「4」の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 【請求項4】 請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを、必要時にタイマーを介して制御する構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを利用して、この作物における害虫の発生状況、土壌の濡れ具合、作物の葉面の乾燥レベル等の条件を、管理データに保存し、この管理データを基に、予め前記条件を予測し、前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。 【請求項6】 請求項5に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、その管理データは、電子メール等の通信手段を介して、個別及び/又は一括通信でき、前記管理データにより前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自然の暖気を有効利用して凍霜害及び/又は雨害等の害の防止を図るとともに、所定の条件、即ち、逆転層に暖気があり、凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置(例えば、作物の葉面及び/又は幹等とする)の温度が低くなった場合には、この暖気を有効利用するとともに、降雨時等の晴天以外の様々な気象条件に合わせて、送風装置のファンの駆動及び/又は停止を制御し、低燃費化と、凍霜害及び/又は雨害等の害により発生する作物の病気を回避し、作物の品質の向上を図ること等の如く、正しい生育環境を確保することを意図した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の作物の防霜方法として、防霜ファンにより、逆転層の暖気の吹き降ろしによるもの、燃焼機能を設けた燃焼手段の駆動を介して、暖かい空気を防霜ファンにより送風するものがある。しかし、これらの方法では、とりわけ、凍霜害は谷地や窪地など冷気の停滞し易い圃場における発生が多く、また、広大な圃場における作物全体をカバーしきれず、防霜ファンの送風効率が悪く、駆動時間の増加に伴い、作業が昼夜問はず深夜にまで及び、管理に手間がかかること、ランニングコストの上昇すること等を招来する。また、降雨等の晴天以外の気象条件における作物への悪影響を回避する、また作物への被害を最小限に留める方法はなく、凍霜害及び/又は雨害等の害により、作物の品質の悪化を招き、環境破壊・経済性の問題等が考えられる。 【0003】 そして、降雨における雨害では、作物の病気の発生を助長するものとして、(イ)特に梅雨期及び春、秋の長雨時はもちろんのこと、一日3時間程度の短い降雨でも、感染率は50%以上になり、作物の病害の発生原因の70%を占めるカビ菌類が、作物体内に侵入するには、水もしくは、少なくとも90%以上の高い湿度が必要であり、作物が濡れている状態が続くことが、感染率の上昇を促すことになり、病原菌の胞子が雨滴とともに飛散し、開葉及び新葉に侵入することにより引き起こす茶枯れ症(傷口、摘採後の傷口等)、軟腐病、黒腐病等のような細菌病、(ロ)圃場内や土壌中に雨水が流れ込み、土壌の栄養分を吸い取ることにより引き起こす萎凋病、青枯病、疫病等の土壌伝染病(ハ)特に冬期において、作物の養分蓄積を充分に行えなくし、ナガチャコガネ等の害虫等が挙げられる。 また、(ニ)低温における作物の葉面及び/又は幹等の害であるサメ肌症は、特に、厳寒期及び早春期である11月〜3月の間において、低温が深く関与しており、組織中形成層と皮膚組織の耐凍性の違いにより、樹皮表面に縦横の亀裂が生じるものであり、その他の靱皮の褐変、形成層周辺の褐変、形成層の壊死が生じる。 前述したように、(イ)細菌病(ロ)土壌伝染病(ハ)害虫(ニ)低温におけるサメ肌症は、作物にとって、様々な悪い症状を引き起こし、その症状の中には感染力、抵抗力が強いものもあるため、急激に作物の品質の低下を生じさせる。このような作物の品質の低下を防止するためにも、雨等の様々な気象条件に対して、対応することが必要になる。 尚、この凍霜害及び/又は雨害等の害が発生し易い気象条件に加えて、圃場の地形、土壌の物理性、土壌水分、土壌の被覆の状況等により、刻々と作物の生育環境は変化するため、良質な生育環境が保全できず、不良品等が増加する。 【0004】 以上から、送風を有効利用するファンを利用した作物に対する送風方法として、特許文献の調査により文献を開示する。まず、文献(1)として、実開平5−83392号の「ゴルフ場用ファン装置」がある。この考案は、ゴルフ場において、伸縮可能とした支柱に送風機を取り付け、この送風機からの送風により、霜の発生原因となる過湿状態から脱却するために葉面と空気の摩擦により葉面に乱れのない気層を発生させ、芝生面の気化作用を促進し、葉温及び地温を下げることを意図する。 【0005】 また文献(2)として、特開平5−316886号の「芝生の凍霜害防止装置」がある。この発明は、凍霜害を防止するために、キャスター輪を有する台の上方に回転自在に設けた送風ファンと、送風ファンを回転制御する制御装置と、外気温度が低下して温度センサーによる検出温度が設定値以下になる、又は風センサーによる風速が設定風速以下になると、制御装置からの制御信号により送風ファンが回転する構成であり、ゴルフ場等の芝生面積の広い所でも自動的に効率よく送風を行うことができ、芝生の凍霜害を防止する送風ファンを提供することを意図する。 【0006】 【特許文献1】実開平5−83392号 【特許文献2】特開平5−316886号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 前記文献(1)では、ファンからの送風により、気層を形成する構成であり、ファンの圃場への送風効率が悪く、駆動時間の増加に伴い、管理面の複雑化、コスト面の上昇を招来し、降雨等の気象条件により、作物が雨に濡れて作物の品質の悪化や、雨による作物の病気を併発させ、作物のコストの上昇を招来し、国内農業を衰退させることが考えられる。よって、環境破壊・経済性の問題等が考えられる。 【0008】 また文献(2)では、制御装置のセンサーが、設定値以下になるとファンの回転を司る構成であり、低燃費化を意図するが、風センサーについての実用性があまり無く、送風ファンの駆動及び/又は停止が図れないこと、また前述と同様に、コストの上昇を招来する。そして、作物の品質の悪化及び作物の病気を併発し、作物のコストを上昇させて、農業の基盤と、国内農業を衰退させることが考えられる。よって、昨今に至って環境破壊・経済性の問題等が考えられる。 【0009】 上記に鑑み、本発明は、(イ) 最適な生育環境を有効利用することで、作物の品質を保持し、一般需要者の健康に役立つ有効な作物及び/又はこの需要者が好む良質な作物を提供すること、(ロ) 雨が病気の発生を助長するため、特に11月〜3月において、病原体の種類及び作物への感染を極めて少なくすること、又は送風により高い湿度で葉面が濡れている時間を短くし、良質な作物を提供すること(ハ) ファンの駆動に伴う騒音等の発生を回避して、ファンの駆動時間を減少させて最低限での音の発生に留めることで、生活環境に関する騒音の低減と、その騒音による周辺住民のストレスの軽減を意図する。(ニ) 作物の葉面及び/又は幹等をセンサーで選択により複数的又は単数的に制御することにより、管理者及び/又は生産者にとって、最適な管理環境が形成され、管理者及び/又は生産者の負担軽減を意図する。 【課題を解決するための手段】 【0010】 請求項1の発明は、前述の(イ)〜(ニ)の目的を達成するに最適な気象条件に対応できるセンサーを設け、送風を有効利用するファンを利用した作物の送風方法を提供することを意図する。 【0011】 請求項1は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0012】 請求項2の発明は、前述の(イ)〜(ニ)の目的を達成するに最適にHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを設け、送風を有効利用するファンを利用した作物の送風方法を提供することを意図する。 【0013】 請求項2は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0014】 請求項3の発明は、前述の(イ)〜(ニ)の目的を達成するに最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサー、監視カメラを設け、送風を有効利用するファンを利用した作物の送風方法を提供することを意図する。 【0015】 請求項3は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「4」の送風方法は、 圃場の建柱に設けた監視カメラで、圃場の状況、又は前記作物の葉面及び/又は幹等の状況を検出し、この検出の状況で、前記ファンからの送風を行い、前記圃場の正常な状態を確保する手段、又は作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、「4」の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0016】 請求項4の発明は、請求項1、請求項2、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを制御するタイマーを提供することを意図する。 【0017】 請求項4は、請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを、必要時にタイマーを介して制御する構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0018】 請求項5の発明は、請求項1、請求項2、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するため最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーの送風装置のファンにより送風を行う際において有効な管理データを提供することを意図する。 【0019】 請求項5は、請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを利用して、この作物における害虫の発生状況、土壌の濡れ具合、作物の葉面及び/又は幹等の乾燥レベル等の条件を、管理データに保存し、この管理データを基に、予め前記条件を予測し、前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0020】 請求項6の発明は、請求項5に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な管理データを電子メール等の通信手段により提供することを意図する。 【0021】 請求項6は、請求項5に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、その管理データは、電子メール等の通信手段を介して、個別及び/又は一括通信でき、前記管理データにより前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【発明の効果】 【0022】 請求項1の発明は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、又作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、ファンからの送風を行い、作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0023】 従って、請求項1は、(イ) 雨が病気の発生を助長するため、特に梅雨期や春、秋時において、病原体の種類及び植物への感染を極めて少なくすること、又は送風により高い湿度で葉面が濡れている時間を短くし、良質な作物を提供できること等の特徴がある。そして、(ロ) 送風を有効利用することで最適な生育環境を提供すること、作物の品質を保持し、一般需要者の健康に役立つ有効な作物及び/又はこの需要者が好む作物を提供できること等の特徴がある。また、(ハ) ファンの駆動に伴う騒音等の発生を回避して、ファンの駆動時間を減少させて最低限での音の発生に留めることで、生活環境に関する騒音の低減と、その騒音による周辺住民のストレスの軽減を提供できること等の特徴がある。さらに、(ニ) 作物の葉面及び/又は幹等をセンサーで複数的又は単数的に制御することにより、管理者及び/又は生産者にとって、最適な管理環境が形成され、管理者の負担軽減を提供できること等の特徴がある。 【0024】 請求項2の発明は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0025】 従って、請求項2は、(イ)〜(ニ)の目的を達成するに最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを設け、送風を有効利用するファンを利用した作物の送風方法を提供できること等の特徴がある。 【0026】 請求項3の発明は、圃場に設けられた作物に対する送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、 「1」の送風方法は、 圃場の上空において、逆転層が発生する位置に設けたHセンサーと、また作物の葉面及び/又は幹等で、この作物への凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けたLセンサーで、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサーの温度が、Hセンサーの温度よりも高くなった場合に、前記ファンからの送風を行い、前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「2」の送風方法は、 この作物の葉面及び/又は幹等において、この部位への水分不足による枯死、また細菌病、土壌伝染病、害虫、低温におけるサメ肌症、又は酸性雨による弊害、また必要により土壌汚染の減少を防止するために地上に設けた降雨センサー及び/又は前記作物の葉面及び/又は幹等に設けた水滴センサーが設定された水分を検出した場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等に発生する病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、 「3」の送風方法は、 圃場の地中に設けた地温センサーで、放射冷却が発生し易い低温となった場合に、前記ファンからの送風を行い、この作物の葉面及び/又は幹等の放射冷却による前記作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊を回避する手段と、 「4」の送風方法は、 圃場の建柱に設けた監視カメラで、圃場の状況、又は前記作物の葉面及び/又は幹等の状況を検出し、この検出の状況で、前記ファンからの送風を行い、前記圃場の正常な状態を確保する手段、又は作物の葉面及び/又は幹等の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、 前記「1」の細胞組織の破壊を回避する手段と、前記「2」の病気又は土壌汚染の減少を図る手段と、「3」の細胞組織の破壊を回避する手段と、「4」の細胞組織の破壊の回避・防虫と、正常な状態の確保を図る手段と、を前記の各条件下で選択し、ファンの送風を図る構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0027】 従って、請求項3は、前述の(イ)〜(ニ)の目的を達成するに最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサー、監視カメラを設け、送風を有効利用するファンを利用した作物の送風方法を提供できる特徴がある。 【0028】 請求項4の発明は、請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを、必要時にタイマーを介して制御する構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0029】 従って、請求項4は、請求項1、請求項2、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを制御するタイマーを提供できること等の特徴がある。 【0030】 請求項5の発明は、請求項1、請求項2、請求項3に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、そのHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーを利用して、この作物における害虫の発生状況、土壌の濡れ具合、作物の葉面及び/又は幹等の乾燥レベル等の条件を、管理データに保存し、この管理データを基に、予め前記条件を予測し、前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0031】 従って、請求項5は、請求項1、請求項2、請求項3に記載の目的を達成すること、この目的を達成するため最適なHセンサー、Lセンサー、降雨センサー、水滴センサー、地温センサーの送風装置のファンにより送風を行う際において有効な管理データを提供できること等の特徴がある。 【0032】 請求項6の発明は、請求項5に記載した送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法であって、その管理データは、電子メール等の通信手段を介して、個別及び/又は一括通信でき、前記管理データにより前記ファンからの送風を行う構成とした送風装置のファンによる送風の効率化及び/又は生育環境の確保を図るための選択的な送風方法である。 【0033】 従って、請求項6は、請求項5に記載の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な管理データを電子メール等の通信手段により提供できること等の特徴がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0034】 本発明の一実施例を、図面とともに説明する。 【0035】 先ず、本発明の図面を説明すると、図1は全体の動きを説明するフローチャート図、図2は圃場におけるファンとセンサーの一例を示した側面図、図3は圃場におけるファンとセンサーの他の一例を示した側面図、図4は圃場におけるファンとセンサーのさらに他の一例を示した側面図、図5は監視カメラによる作物の葉面が濡れている状態を示した拡大斜視図、図6は監視カメラによる害虫による作物の葉面の食害を受けている状態を示した拡大斜視図である。 【0036】 1は、圃場Hの枕地及び/又は圃場H内に立設した一基又は複数基に設けられた送風装置のファンであり、逆転層の暖気を捉え、この暖気を圃場Hに向って吹き降ろす。なお、ファン1は、圃場Hの地表面に対する俯角を調整する機能が設けてあり、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の凍霜害及び/は雨害等の害を回避するため作物Aに対して、均一かつ万遍なく送風されるように、俯角調整が行われ、一般需要者の健康に役立つ良質な作物及び/又はこの需要者が好む作物を提供する効果を図ることが可能になる。 【0037】 Hセンサー2、Lセンサー3、降雨センサー4、水滴センサー5、地温センサー6においての各々の取付け位置は、原則として、Hセンサー2は、逆転層の発生する温度を検出する位置に、Lセンサー3、降雨センサー4、地温センサー6は、圃場Hの枕地及び/又は圃場H内の凍霜害及び/又は雨害等の害を作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の温度を検出する位置に、水滴センサー5は、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の乾燥度を検出する位置に設けられる。また、これらの5種類のセンサーは、ファン1の位置、圃場H内の面積、立地条件等の様々な条件により、最適な箇所に設定されることが望ましく、管理者の経験及び/又は管理データ等のデータによって、適宜変更される。これらのセンサーの設置箇所により、本発明の実効性が確保できるので、極めて大切である。 【0038】 なお、上記の5種類のセンサーに加えるか、代替することを考慮し、土中水分センサー(図示しない)を併設することも可能であり、圃場H内の土壌中における水分を検出し、作物Aの生育環境の維持及び/又は生育環境の状況を把握することで、前述の効果の拡充を図る。なお、この圃場H内の土中水分センサーの設置箇所、本数等を随時検討し、適宜変更される。 【0039】 次に、図1に示したフローチャート図において、ファン1の駆動及び/又は停止について説明すると、条件設定において、圃場Hの面積、立地条件等の種々の状況の作物Aの葉面A1又は幹A2等の温度を作物Aにとって、良質な作物Aが生育できるように条件設定を行う。例えば、Hセンサー2で逆転層の温度を検出し、Lセンサー3で凍霜害及び雨害の温度を検出し、Hセンサー2の検出温度とLセンサー3の検出温度の温度差が、少なくとも略0.5℃〜略1.0℃となったこと等の条件設定を行う(ST−1)。そして、その条件設定に基づき、Hセンサー2、Lセンサー3、降雨センサー4、水滴センサー5、地温センサー6のいずれかのセンサーを選択して、送風装置のファン1の駆動及び/又は停止並びに送風の風量調整等の制御条件を選択する決定を行う(ST−2)。 【0040】 この選択条件を決定した後に、Hセンサー2は、逆転層が発生する位置に設けてあり、Lセンサー3は、作物Aの葉面A1又は幹A2等で、この作物Aへの凍霜害及び/又は雨害等の害を受け易い位置に設けてあり、Hセンサー2、Lセンサー3にて、それぞれの温度を検出し、この検出を介してLセンサー3の温度と、Hセンサー2の温度を比較する(ST−3、ST−4)なお、この場合において、温度を比較して、送風装置のファン1を駆動及び/又は停止並びに送風の風量調整等の制御条件を選択する決定については後述する。 【0041】 また、降雨センサー4は、前述したように、圃場Hの枕地及び/又は圃場H内の凍霜害及び/又は雨害等の害を作物Aの葉面A1又は幹A2等の温度を検出するそれぞれの位置に設けてある。、降雨時及び停雨時の場合、降雨時において、降雨センサー4により検出し、停雨時において、降雨センサー4により検出する(ST−5)。 【0042】 次に、水滴センサー5は、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等に水分を検出した場合に、水滴センサー5により検出し、水分を検出しなかった場合に、送風装置のファン1を選択決定する(ST−6)。 【0043】 また、地温センサー6は、圃場Hの地形、土壌の物理性、土壌水分、土壌の被覆の状況等により、降雨時において、土壌水分が含まれている、土壌が湿っている場合等に駆動する。そして、ファン1の送風により、土壌水分がある一定数値以下になった、いわゆる土壌が乾いている場合に、地温センサー6は停止する(ST−7)。 【0044】 監視カメラ10は、ネットワークカメラ又はデジタルカメラを実装してあり、その監視カメラにて、土壌水分等の圃場Hの状況、又は作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の状況を検出し、圃場Hの正常な状態を確保し、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の細胞組織の破壊の回避及び防虫を図り、さらに、トレーサビリティシステムにより、生産履歴情報の自動収集、圃場H内の監視、作物Aのクローズアップ画像を用いた作物生体認証システム等にも利用することができる(ST−8)。 【0045】 なお、図5は、その監視カメラ10にて作物Aの葉面A1を撮影する一例であり、この一例に基づいて説明すると、作物Aの葉面A1は降雨により濡れている状態であり、茶枯れ症(傷口、摘採後の傷口等)、低温によるさめ肌症又は湿潤によるかび病、酸性雨による弊害等を防止するために、ファン1による送風を行う。なお、この送風は、逆転層の暖気を捉えて送風するものであるため、雨水により、濡れた作物Aが、送風により低温化することを妨げる。なおこの監視カメラ10により、さくらんぼ、桃等の高級作物を泥棒や窃盗からの保護、猿、狸等の獣害からの保護を図ることもまた、管理者の管理をより円滑に行うようにできる。 【0046】 同じく、図6は、作物Aの葉面A1に害虫が発生した際の、害虫による食害を示しており、前記の目的のようにファン1による送風を行い、害虫を効率的に防除できるものとする。これは、作物Aの摘採面に生息するチャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、カンザワハダニ等のダニ類、ヨモギエダシャク幼虫等の害虫を吹き飛ばし、防除作業時間と全作業時間の作業効率の上昇に寄与し、化学合成農薬の使用量を削減でき、一般需要者にとって、より健康にいい作物Aを提供できる特徴があり、作物Aの生産コストの低減が図れる。 【0047】 管理データ11は、降雨の開始時間、降り出した総雨量等、害虫の発生状況、土壌の濡れ具合、作物の乾燥度等を記録したデータであり、条件設定にフィードバックされる。よって、この管理データを参考にしながら、複数的又は単数的にセンサーを選択することが可能になる。また、この管理データは、管理者及び/又は作業者にメール等の通信手段により、送信することが可能であり、場所、時間を問わず(例えば、真夜中や遠隔地にいても)、圃場H内における作物Aの状況が瞬時にわかること、管理者及び/又は作業者が、その圃場Hまで出向く負担を軽減することが可能である(ST−9)。 【0048】 尚、前述の条件設定(ST−1)及び選択条件(ST−2)を経て、Hセンサー2、Lセンサー3、降雨センサー4、水滴センサー5、地温センサー6、監視カメラ10、管理データ11は、選択される(ST−10)。ここで、このHセンサー2及びLセンサー3の選択の一例を説明すると、Hセンサー2で逆転層の温度が、Lセンサー3で作物Aの葉面A1/又は幹A2等の温度より高いと判断した場合には、Yesの信号を発する。このYesの信号を介してファン1は駆動し、逆転層の暖気を確実及び/又は有効に捉えて、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等に供給する。これにより、凍霜害及び/又は雨害等の害を防止するため、省資源及び/又は品質の向上等による前述の効果を図ることも可能である。尚、Hセンサー2にて逆転層の温度が、Lセンサー3にて作物Aの葉面A1又は幹A2等の温度より低いと判断した場合には、Noの信号を発する。このNoの信号の場合は、ファン1は駆動しない。 【0049】 次に、降雨センサー4の選択の一例を説明すると、降雨時に降雨センサー4は、ONの信号を送り、降雨の開始時間、降り出した総雨量等により条件設定がされる。この降雨の開始時間、降り出した総雨量等の条件設定がされる情報は、アメダス(気象庁の地域気象観測システム)と同様に、前記管理データ10として保存される。また、この管理データ10は、アメダスから事前に情報を取得し、この情報により、条件設定を行うことも可能である。そして、降雨の終了時間(停雨時)において、OFFの信号が送られ、降雨センサー4は、停止する。 【0050】 さらに、水滴センサー5の選択の一例を説明すると、降雨時により作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等が降雨等により水で濡れていると、水滴センサー5は、ONの信号を送り、作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等の乾燥レベルにより、条件設定がされる。この作物Aの葉面A1及び/又は幹A2等がある一定以下になると、OFFの信号を送り、水滴センサー5は、停止する。また、同様に、地温センサー6についても、駆動及び/又は停止並びに送風の風量調整等を行う。 【0051】 上述したように、これらのHセンサー2、Lセンサー3、降雨センサー4、水滴センサー5、地温センサー6のセンサーの選択により、選択されたセンサーに基いて、ファン1は駆動及び/又は停止を行う(ST−11)。なお、センサーの選択(ST―10)は、管理データ10を参考にして、気象条件や圃場Hの土壌状況等様々な条件により、適宜変更される。そして、ファン1の駆動及び/又は停止並びに送風の風量調整等を行った後に、作物Aの葉面A1又は幹A2等の細胞破壊が回避され、全ての作業及び/又は操作が終了する(ST−12)。 【0052】 尚、図示しないが、気象条件や圃場Hの土壌状況等様々な条件で、前述の選択及び/又は操作を区画して、個別に制御することも可能であり、この区々の制御を介して精緻に行うことは、前述の如く、省資源及び/又は品質の向上等による前述の効果を図ることに有効である。 【0053】 この送風の継続で、葉面の直射日光による急激な温度上昇をなくすことで、葉面及び/又は幹等の細胞破壊を回避する。このような各条件を付加し、総合的な制御を可能として、確実な凍霜害防止と、作物の葉面及び/又は幹等の細胞破壊を回避することで、結果として、前述した効率的な効果の達成と、品質の優れた作物を収穫できること、又は収穫量の増加が期待できること等の実益がある。 【0054】 尚、図示しないが、前述の各種の停止は、駆動及び/又は停止用のセンサー、人手又は自動制御等を介して適宜行われる。 【図面の簡単な説明】 【0055】 【図1】図1は全体の動きを説明するフローチャート図 【図2】図2は圃場におけるファンとセンサーの一例を示した側面図 【図3】図3は圃場におけるファンとセンサーの他の一例を示した側面図 【図4】図4は圃場におけるファンとセンサーのさらに他の一例を示した側面図 【図5】図5は監視カメラによる作物の葉面が濡れている状態を示した拡大斜視図 【図6】図6は監視カメラによる害虫による作物の葉面の食害を受けている状態を示した拡大斜視図 【符号の説明】 【0056】 1 ファン 2 Hセンサー 3 Lセンサー 4 降雨センサー 5 水滴センサー 6 地温センサー 10 監視カメラ 11 管理データ A 作物 A1 葉面 A2 幹 H 圃場
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| 【出願人】 |
【識別番号】391008294 【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083068 【弁理士】 【氏名又は名称】竹中 一宣
【識別番号】100137899 【弁理士】 【氏名又は名称】大矢 広文
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| 【公開番号】 |
特開2008−5738(P2008−5738A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178099(P2006−178099) |
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