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コンバイン - 特開2008−206460 | j-tokkyo
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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】岡崎 秀範

【氏名】指原 宏彦

【氏名】水島 淳

【氏名】是久 正喜

【要約】 【課題】グレンタンクの固定解除と動力伝動機構の取り外しを容易にして保守点検の作業性を向上させたコンバインを提供する。

【解決手段】グレンタンク(1)を車体(4)上から移動可能に構成する。グレンタンク(1)の底部に設ける螺旋軸(2)へ駆動力を伝動するテンションクラッチを設ける。テンションクラッチを接続される方向および遮断される方向に移動させるテンションレバー(10)を設ける。該テンションレバー(10)のテンションクラッチ接続方向への操作に関連してグレンタンク(1)を車体(4)上の作業位置に固定するロック機構(12)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレンタンク(1)を車体(4)上の作業位置から車体(4)外側方の非作業位置へ移動可能に構成し、グレンタンク(1)の底部に設ける螺旋軸(2)に従動プーリ(3)を取り付け、該従動プーリ(3)と車体(4)側の駆動軸(5)に固定した駆動プーリ(6)とに伝動ベルト(7)を巻き掛け、該伝動ベルト(7)に張力を付与するテンションプーリ(8)を設けてテンションクラッチを構成し、該テンションプーリ(8)をテンションクラッチが接続される方向および遮断される方向に移動させるテンションレバー(10)を設け、該テンションレバー(10)のテンションクラッチ接続方向への操作に関連して前記グレンタンク(1)を車体(4)上の作業位置に固定するロック機構(12)を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記テンションクラッチの接続状態において車体(4)の内側方へ退避し、該テンションクラッチを遮断状態とした場合に車体(4)の外側方へ突出して機体外装カバー(14)の取り付けを牽制する構成部材(13)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンバインには、穀粒の収穫作業中に得られる穀粒を一時的に貯留するグレンタンクが搭載されている。
このグレンタンクは脱穀装置の側部に設けているために、脱穀装置の保守点検時に邪魔にならないように外側方へ移動できるようにしている。例えば、特開2001−320951号公報には、脱穀装置の側部に設けたグレンタンクを後方の縦排穀螺旋を支点にして外側方へ回動して脱穀装置の側部を開放するようにしている。
【特許文献1】特開2001−320951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
グレンタンクの底部には、横方向(車体前後方向)に螺旋軸を設けて底部に残留する穀粒を縦排穀螺旋側へ送ってこの縦排穀螺旋から穀粒を全量グレンタンクの外へ排出するようにしているが、この螺旋軸への駆動力を機体前側のエンジン側から伝動するようにしているために、グレンタンクを機体の外方へ回動する際には、グレンタンクの固定解除と動力伝動機構の取り外しを行わなければならず、保守点検に手間取っている。
【0004】
そこで、本発明では、グレンタンクの固定解除と動力伝動機構の取り外しを容易にして、保守点検の作業性を向上したコンバインを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。
すなわち、請求項1記載の発明は、グレンタンク(1)を車体(4)上の作業位置から車体(4)外側方の非作業位置へ移動可能に構成し、グレンタンク(1)の底部に設ける螺旋軸(2)に従動プーリ(3)を取り付け、該従動プーリ(3)と車体(4)側の駆動軸(5)に固定した駆動プーリ(6)とに伝動ベルト(7)を巻き掛け、該伝動ベルト(7)に張力を付与するテンションプーリ(8)を設けてテンションクラッチを構成し、該テンションプーリ(8)をテンションクラッチが接続される方向および遮断される方向に移動させるテンションレバー(10)を設け、該テンションレバー(10)のテンションクラッチ接続方向への操作に関連して前記グレンタンク(1)を車体(4)上の作業位置に固定するロック機構(12)を設けたことを特徴とするコンバインとした。
【0006】
この構成により、テンションレバー10をテンションクラッチ接続方向へ操作すると、グレンタンク1が車体4上の作業位置に固定される。また、テンションレバー10をテンションクラッチ遮断方向へ操作すると、グレンタンク1の固定が解除されて該グレンタンク1を車体4の外側方へ移動させられる状態となる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、前記テンションクラッチの接続状態において車体(4)の内側方へ退避し、該テンションクラッチを遮断状態とした場合に車体(4)の外側方へ突出して機体外装カバー(14)の取り付けを牽制する構成部材(13)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとした。
【0008】
この構成により、テンションクラッチを遮断した状態では、構成部材13が車体4の外側方へ突出し、機体外装カバー14の取り付けが牽制される。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によると、グレンタンク1の螺旋軸2へのテンションクラッチの接続及び遮断切換と、グレンタンク1の車体4上への固定及び固定解除の切換とが単一のテンションレバー10の操作によって行え、コンバインの保守点検作業を能率良く行うことができる。また、螺旋軸2への駆動力供給状態の切換がグレンタンク1の固定と連動することによって、グレンタンク1を車体4上に固定しない限り螺旋軸2が駆動されないため、安全性を向上させることができる。
【0010】
また、請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加え、テンションクラッチを接続していない状態で、保守点検作業を終了するために機体外装カバー14を車体4側へ取付けようとしても、構成部材13が邪魔になってこの機体外装カバー14を車体4側へ取り付けることができず、これによって作業者はテンションクラッチの接続操作を忘れていることに気がつき、グレンタンク1から穀粒を排出できない状態のまま刈取脱穀作業を行うような誤操作を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
本明細書では、左側及び右側とはコンバイン20が前進する方向に向いたときの方向を言う。
【0012】
図1に示すように、コンバイン20の車体4の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ21,21を有するクローラ走行装置22を配設し、車体4の前側に引起装置23と刈刃24及び掻込装置25からなる刈取装置26が設けられている。
【0013】
刈取装置26の後方には操縦席27を備えた運転台28があり、また車体4の上方には刈取装置26から搬送されてくる穀桿を引き継いで搬送して脱穀・選別する脱穀装置29が運転台28の左後方に設けられ、該脱穀装置29で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク1が運転台28の後で脱穀装置29の右側に配置されている。グレンタンク1の後部に縦オーガ30と横オーガ31を連設して、グレンタンク1内の穀粒を外部に排出する構成としている。
【0014】
横オーガ31は伸縮可能にして、穀粒の排出時に伸ばして道路上のトラックに搭載する穀粒タンク内へ穀粒を排出し、コンバインを走行して収穫作業を行う際には短くしてコンバイン機体上に納まるようにしているが、この伸縮は電動モータで行い、伸ばす場合の電気回路と縮める場合の電気回路を異ならせて、縮め側電気回路に使うヒューズの耐電流値を伸ばし側電気回路に用いるヒューズの耐電流値より低くして、横オーガ31を縮めている際に穀粒がオーガ内の螺旋に噛み込むとヒューズが切れてオーガの縮みを停止して螺旋等が破損するのを防止している。
【0015】
コンバイン20を走行して穀稈の収穫作業を行うと、刈取装置26で刈り取られた穀稈が穀稈搬送装置32で脱穀装置29のフィードチェン33へ受け渡され、該脱穀装置29で穂先を脱穀されて脱穀済の穀稈が脱穀装置29の後部に設けるカッター34で細断されて圃場へ放出される。
【0016】
グレンタンク1は、後部の縦オーガ30で車体4へ枢支して前側を外側へ回動して脱穀装置29の側部を開放し、脱穀装置の保守点検を行えるようにしている。
図2と図3は、グレンタンク1の前側下部を操縦席27側から見た図面で、操縦席27の下に搭載したエンジン(図示省略)からの駆動軸5に固着の駆動プーリ6とグレンタンク1の底部で前後方向に設ける横螺旋軸(螺旋軸)2に固着の従動プーリ3とにベルト(伝動ベルト)7を巻き掛け、テンションプーリ8で動力の断絶を行うようにしている。
【0017】
テンションプーリ8を枢支するテンションプーリアーム9は横螺旋軸2と同軸芯上に枢支し、その上側にテンションレバー10を固着するカム11をグレンタンク1の側壁に枢支軸35で枢支している。
【0018】
カム11とテンションプーリアーム9の突起部36を弾発機構15で連結しているが、この弾発機構15は、突起部36に回動可能に取付けた回動軸37を貫通したテンションロッド(構成部材)13とテンションスプリング39からなり、テンションロッド13の外端側に外嵌したスリーブ40とナット41でテンションプーリアーム9の引張弾発力を調整する。
【0019】
グレンタンク1を車体4へ固定するロック機構12は、グレンタンク1の前側壁に上下に移動するよう設けるロックピン42を車体4のロック孔44へ係脱させて行う構成で、ロックピン42をばね43で上に押上げるよう付勢して、テンションレバー10のカム11でロックピン42を押し下げてロック孔44へ係合させてグレンタンク1を固定するようにしている。
【0020】
また、テンションロッド13をテンションアーム9の突起部36へ回動軸37を介して取付けている為に、テンションロッド13の突起部36に対する軸方向角度変化が滑らかに行われる。
【0021】
図2は、ベルト7にテンションプーリ8を押し付けた動力伝動状態(テンションクラッチ接続状態)で、テンションスプリング39が枢支軸35の上側になって支点越え状態になり、クラッチ入の動力伝動可能状態が支点越えの手応えで良く判る。また、この状態では、カム11によってロックピン42を押し下げ、該ロックピン42の下端部が車体4側のロック孔44に係合して、グレンタンク1の外側方への回動を阻止(牽制)する。
【0022】
図3の状態は、クラッチを切って横螺旋軸2への動力伝動を断つと共にロックピン42を車体4のロック孔44から外しているので、この状態で、ベルト7を従動プーリ3から外し、グレンタンク1の前側を右外方へ引っ張ると、グレンタンク1が外方へ回動して脱穀装置29の側部が開放される。
【0023】
また、このように、ベルト7からテンションプーリ8を離したクラッチ切の動力切状態(テンションクラッチ遮断状態)では、弾発機構15のテンションロッド13の先端がグレンタンク1の外側へ突出してグレンタンク1と操縦席27下部の隙間を覆うタンクカバー14を取付けられないようになる。
【0024】
図4は、脱穀装置29の左側面を示している。前記フィードチェン33が脱穀装置29へ穀稈を供給するようにその株元を挟持して搬送すべく駆動スプロケット50と従動スプロケット51に掛け回され、中間下側にチェーン受52を設けてフィードチェン33の張りをチェーン張りロッド53を回して調整するようにしている。このチェーン受52より前にはチェンガイド板54を設けてフィードチェン33を受けている。
【0025】
そして、フィードチェン33の外側を覆うチェンカバー56を設けるが、このチェンカバー56は、脱穀装置29の動力伝動ベルトを覆うベルトカバー57よりも側方へ突出させて、前端のヒンジ55で左側方へ開くようにしている。チェンカバー56の下側には、ベルトカバー57との隙間が広く開けられ、チェンカバー56を開かなくても作業者の手が内部へ差し込めてチェーン張りロッド53を回せるようになっている。また、チェーン張りロッド53とヒンジ55をチェンガイド板54の下側に設けて藁屑等が溜り難くしている。
【0026】
図5乃至図8は、脱穀装置29の内部構造を示している。
フィードチェン33で脱穀装置29へ供給される穀稈は、扱胴室73内で扱胴60の回転によって扱歯61で穀粒が扱がれて穀粒や細かな藁屑がクリンプ網62を通過して下方の揺動棚63上に落下し、この揺動棚63の揺動作用と、更に下方に設ける唐箕70の風によって選別された穀粒が一番螺旋71で横送りされ最終的にグレンタンク1へ送り込まれる。揺動棚63の後部で落下する藁屑混じりの穀粒は再び二番螺旋72と還元螺旋65で扱胴室73内に送り上げられる。扱胴室73内の後端部で、藁屑が処理胴66に送られ藁屑に混入している穀粒が揺動棚63へ送られる。揺動棚63の終端上方には横断流ファン69が設けられ、細かい藁屑が後方へ吸い出される。
【0027】
揺動棚63の始端側で右側すなわち処理胴66側には、機壁内へ吸引風を吹き込んで揺動棚63上の穀粒を均平化するための貫流ファン64を設けている。この貫流ファン64は、図8に示すように、ケーシング76内でフィン74が筒状に配置され、機壁に開口した吸引口67から空気を吸い込んで揺動棚63上に向かった吹込み筒77の吐出口75から空気を吹き込んでいる。そして、吸引口67の下端78と回転中心を結ぶ線Aの傾き角は、45°以内で、吹込み筒77のケーシング内端79を通る筒内面80の方向線Bは、フィン74の内側回転軌跡81よりも外側を通過するようにすると、空気の吸引作用が良好になる。
【0028】
この貫流ファン64は、処理胴66の延長位置にあって、処理胴66と共に回転駆動している。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの一部拡大正面図
【図3】コンバインの一部拡大正面図
【図4】コンバインの一部拡大側面図
【図5】脱穀装置の側断面図
【図6】脱穀装置の平断面図
【図7】脱穀装置の正断面図
【図8】脱穀装置の一部拡大正断面図
【符号の説明】
【0030】
1 グレンタンク
2 横螺旋軸(螺旋軸)
3 従動プーリ
4 車体
5 駆動軸
6 駆動プーリ
7 ベルト(伝動ベルト)
8 テンションプーリ
10 テンションレバー
12 ロック機構
13 テンションロッド(構成部材)
14 機体外装カバー
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成19年2月27日(2007.2.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−206460(P2008−206460A)
【公開日】 平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願番号】 特願2007−47127(P2007−47127)