| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】持田 幹夫
【氏名】錦織 将浩
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| 【要約】 |
【課題】ノッタの過負荷を報知して、シャーピンの切断を防止する。
【構成】ノッタの過負荷を報知する報知手段は、ノッタ切替スイッチの信号がON(S1)、作業機クラッチスイッチの信号がON(S2)、主変速レバー位置の信号がON(S3)である際に、稈ボリューム検知センサからの信号に基づいて報知速度を計算し(S4)、コンバインの走行速度と報知速度を比較する(S5)。コンバインの走行速度が報知速度を超えている場合には、ノッタが過負荷であると判断して排藁詰まりランプの点滅(S6)及びホーンを鳴らして(S7)報知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取られた穀稈を脱穀部で脱穀すると共に、該脱穀部からの排藁を排藁搬送装置を介して排藁処理装置に搬送してなる、コンバインにおいて、 前記排藁処理装置に、該排藁処理装置の処理能力を超えた量の排藁が搬送されることを報知する報知手段を備えた、 ことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記報知手段は、刈取り走行速度が基準値を超えることにより報知してなる、 請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記排藁処理装置に搬送される排藁の層厚を検知する排藁量検知手段を備え、 該排藁量検知手段が検知した排藁の層厚に基づいて前記基準値を変更してなる、 請求項2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、穀稈を刈取って脱穀するコンバインに係り、詳しくは、脱穀後の排藁を処理する排藁処理装置を備えたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、コンバインは、圃場を走行しながら穀稈を刈取り、刈取りした穀稈を脱穀して穀粒の収穫に使用されている。コンバインの脱穀部により脱穀された後の排藁は細断され、或いは所定量に束ねて機外に排出される。近年のコンバインは、刈取り及び脱穀作業の高速化が図られており、排藁も高速に処理されている。排藁は、排藁搬送装置を介してコンバインの後部に搭載された結束機(ノッタ)やドロッパ等の排藁処理装置まで搬送され、結束機に向けて掻き込まれた排藁は、パッカによって圧縮された後に結束紐により株元を結束され、所定量にまとめられてスイーパにより圃場に排出されている(特許文献1)。 【0003】 上記排藁処理装置は、コンバインのエンジンからの動力を受けて作動する。排藁処理装置には、処理能力以上の排藁が供給された際の過負荷を避けるため、各種の安全機構が設けられており、例えば、排藁処理装置に動力を伝動する伝動軸の下手側と上手側とをシャーピンにより連結し、排藁処理装置に規定以上の駆動トルクが発生した際にはシャーピンを破断することにより動力を遮断して、排藁処理装置の過負荷を防いでいる(特許文献2)。 【0004】 【特許文献1】特開平7−246019号公報 【特許文献2】実用新案登録第2596195号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、上記排藁処理装置では、刈取り作業を急ぐあまりコンバインの走行速度を上げるなどした際には、排藁処理装置に搬送される排藁が増加し、例えば結束機に多量の排藁が搬送された場合には排藁の結束が正常にできなくなり、またドロッパに多量の排藁が搬送された場合には、所定量の排藁を定期的に排出できなくなるなど、排藁処理装置が過負荷になる場合がある。排藁処理装置が過負荷になった際には、安全機構が作動して排藁処理装置を停止させる。安全機構が作動した場合には、刈取り作業を中断して安全機構の復帰、すなわち、破損したシャーピンを交換しなければならず、刈取り作業を遅延させるものであった。さらに、シャーピンを交換するには、伝動軸の位置合わせをして破損したシャーピンを抜取り、新たなシャーピンを挿入して固定する必要があり、安全機構の復帰毎のシャーピン交換作業に時間を要していた。 【0006】 そこで、本発明は、排藁処理装置の過負荷を防いで安全機構の作動を回避するため、排藁処理装置の過負荷を事前に報知し、もって上記した課題を解決したコンバインを提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、刈取られた穀稈を脱穀部(7)で脱穀すると共に、該脱穀部からの排藁を排藁搬送装置(10)を介して排藁処理装置(12)に搬送してなる、コンバイン(1)において、 前記排藁処理装置(12)に、該排藁処理装置(12)の処理能力を超えた量の排藁が搬送されることを報知する報知手段(30)を備えた、 ことを特徴とするコンバインにある。 【0008】 請求項2に係る本発明は、前記報知手段(30)は、刈取り走行速度が基準値を超えることにより報知してなる、 請求項1記載のコンバインにある。 【0009】 請求項3に係る本発明は、前記排藁処理装置(12)に搬送される排藁の層厚(W)を検知する排藁量検知手段(39)を備え、 該排藁量検知手段が検知した排藁の層厚(W)に基づいて前記基準値を変更してなる、 請求項2記載のコンバインにある。 【0010】 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するものであり、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。 【発明の効果】 【0011】 請求項1に係る本発明によると、排藁処理装置に、排藁処理装置の処理能力を超えた量の排藁が搬送された際には、報知手段が作動して報知するので、排藁処理装置の過負荷による安全機構の作動を回避し、効率的に刈取り及び脱穀作業を実施できる。 【0012】 請求項2に係る本発明によると、報知手段は、刈取り走行速度が基準値を超えると報知するので、報知手段を作動させる特別な装置を必要とせず、構造が簡単で足りる。 【0013】 請求項3に係る本発明によると、排藁量検知手段は、検知した排藁の層厚に基づいて報知手段が作動する基準値を変更するので、刈取り走行速度を排藁処理装置が過負荷状態に達する直前の値に設定できる。基準値の変更により、コンバインの刈取り走行速度を高速化でき、更に効率的に刈取り及び脱穀作業を実施できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、図面に沿って本発明の実施の形態について説明する。コンバイン1は、図1に示すように、圃場や路上を走行できる左右一対のクローラ走行装置2,2を備え、該クローラ走行装置2,2に支持された機体3の前方部には、穀稈を刈取る前処理部5が昇降自在に架設している。前処理部5は、各条に沿って植えられた穀稈を分草するデバイダ11と、分草された穀稈を引起す引起し装置と、引起された穀稈の株元を切断する刈刃と、切断された穀稈を掻込む掻込み部と、掻込まれた穀稈を搬送する搬送部とを有しており、コンバイン1の走行により前方から供給される穀稈を刈取りながらコンバイン本体へ向けて搬送できるようになっている。 【0015】 前処理部5の後方で機体3の一側には、脱穀部7が配置されている。脱穀部7は、刈取り後の穀稈の株元を挟持しながら搬送する脱穀フィードチェーン6及び挟持レール6aと、不図示の扱室とを有しており、脱穀フィードチェーン6及び挟持レール6aによって扱室に搬送された穀稈は、穂先側が扱室内に挿入されて扱室内の扱胴の扱歯によって脱穀(脱粒)処理される。穀稈から脱穀された穀粒は、脱穀部7の側方に配置されたグレンタンク8に導かれて一時貯留する。グレンタンク8の下部後面には、貯留した穀粒を運搬車などへ移送するオーガ8aが連結されている。一方、脱穀部7により脱穀処理された後の排藁は、脱穀フィードチェーン6の後方に位置する排藁搬送装置10を介して、コンバイン1の最後尾に搭載された排藁処理装置12まで導かれて、所定量に束ねられて機外に排出される。 【0016】 コンバイン1の前方部で脱穀部7の他側には、キャビン9に覆われた操作部が設けられている。キャビン9内に搭乗した作業者は、操作部に配したレバー及び各種操作スイッチ類を操作することによりコンバイン1の各装置が作動する。また、キャビン9の下部には、不図示のエンジンが搭載されており、エンジンの動力を受けた脱穀部7、前処理部5及びクローラ走行装置2などが作動して、穀稈の刈取り及び脱穀作業が進行する。 【0017】 排藁処理装置12は、図2に示すように、排藁を細断する排藁カッタ装置13及び結束機(ノッタ)14からなり、排藁カッタ装置13の上方開口部は、開閉自在に配置した切替板15により覆われており、切替板15を上げて上方開口部を開口した際には、排藁Wを排藁カッタ装置13内に導入して細断でき、切替板15を下げて上方開口部を閉塞した際には、排藁Wをノッタ14に向けて導くことができる。 【0018】 排藁処理装置12を構成するノッタ14は、その下方に、伝動ケース20を備えている。伝動ケース20は、排藁Wを後方に向けて送り込むクランク式の掻き込みパッカー21、結束紐供給用のニードル22、後方に送り込まれた排藁Wを集束する感知ドア23等、排藁の結束に必要な装置を有している。また、伝動ケース20の上部には、搬送されてきた排藁Wを掻き込みパッカー21に向けて送り込む補助パッカー25、排藁Wを結束する結節機構26などが配置されている。これら掻き込みパッカー21及び補助パッカー25は、常時駆動して排藁Wを後方へ向けて送り出しているが、ニードル22及び結節機構26は、感知ドア23の前方の集束部に所定量の排藁Wが集束され、該集束された排藁Wが感知ドア23を押して1回転クラッチ機構が作動することによって駆動され、排藁を所定量の藁束に結束して機体後方に向けて排出している。 【0019】 ついで、ノッタ14の過負荷を報知する報知手段について説明する。本実施の形態では、図3に示すように、コンバイン1を操作する作業者に、ノッタ14の過負荷を事前に報知する報知手段30を備えている。 【0020】 報知手段30は、報知手段30を統括するコントロールユニット31を有している。該コントロールユニット31は、予め設定された処理手順に従い各種センサからの信号を処理し、コントロールユニット31の出力側に接続されたホーン32、及び排藁詰まりランプ33を作動させて、コンバイン1を操作する作業者にノッタ14の過負荷を報知できる。 【0021】 コントロールユニット31の入力側には、作業機クラッチが、脱穀部7、排藁搬送装置10及びノッタ14等へ動力を伝達している状態であるかを検知する作業機クラッチスイッチ35と、操作部に配置した主変速レバーの変速位置を検出する主変速レバーポテンショ36と、クローラ走行装置2,2に動力を伝達するミッションの回転数を検出するミッション回転センサ37と、切替板15が閉じてノッタ14の使用状態であることを検知するノッタ切替スイッチ38等からの各種センサ信号が入力されている。また、脱穀フィードチェーン6の穀稈の量を検出する稈ボリューム検知センサ39と、ノッタの異常を検出するノッタ異常センサ40と、からの信号が入力される。 【0022】 作業機クラッチスイッチ35は、作業機クラッチが係合状態にあり、コンバイン1のエンジン動力を脱穀部7、選別部、排藁搬送装置10及び排藁処理装置12等に伝達して各装置が稼動状態にある際にON信号を出力する。 【0023】 主変速レバーポテンショ36は、作業者により操作される主変速レバーが、いずれの変速位置にあるかを検出して、主変速レバーの変速位置に応じた信号を出力する。本実施の形態では、主変速レバーがコンバイン1を前進させる領域にある場合にON信号を出力する。 【0024】 ミッション回転センサ37は、エンジンの動力をクローラ走行装置2,2に伝達するミッション軸の回転数から、コンバイン1の走行速度に比例した信号を出力する。 【0025】 ノッタ切替スイッチ38は、排藁カッタ装置13に設けた切替板15が上方開口部を閉塞している際にON信号を出力する。すなわち、図2に示す切替板15の軸支点15aの近傍に設けた切替板位置検出スイッチ16により、切替板15が上方開口部を閉塞して、排藁をノッタ14に向けて送ることができる際にON信号が出力される。 【0026】 稈ボリューム検知センサ39は、脱穀フィードチェーン6の上方を覆う挟持レール6aに設けられており、穀稈の量により上下移動する挟持レール6aの位置から脱穀フィードチェーン6により搬送される穀稈量を検出して、穀稈量に応じた信号を出力する。なお、稈ボリューム検知センサ39は脱穀フィードチェーン6に限らず、排藁搬送装置10、前処理部5の穀稈搬送装置等、搬送穀稈の層厚を検出し得る位置ならどこに配置してもよい。 【0027】 ノッタ異常センサ40は、ノッタ14に動力を伝達する動力軸の連結状態を検出するセンサであり、ノッタ14の藁詰まりや過負荷などにより、シャーピン折れが発生して動力が遮断された場合にON信号を出力する。 【0028】 上記センサからの信号が入力されるコントロールユニット31は、複数の処理方法により、ホーン32及び排藁詰まりランプ33を作動させる。報知手段30の第1の実施の形態による処理手順について、図4に従い説明する。 【0029】 報知手段30は、S1にてノッタ切替スイッチ38の判定を行い、切替板位置検出スイッチ16がONであるかを判断し、ONである場合にはS2に移行して作業機クラッチスイッチ35を比較する。 【0030】 S2では、作業機クラッチの係合状態が判断がされ、作業機クラッチが係合して動力伝達状態である場合に作業機クラッチスイッチ35がON信号を出力してS3に移行する。 【0031】 S3では、主変速レバーの位置が判断される。主変速レバーの位置は、主変速レバーポテンショ36により、主変速レバーが前進領域位置又は後進領域位置のいずれかに在るかを判断し、主変速レバーが前進領域位置、すなわちコンバイン1が前進できる状態に在る場合にON信号が出力されてS4に移行する。 【0032】 S4では、例えば挟持レール6aの上下位置から、脱穀フィードチェーン6により搬送される穀稈の量を検知する。また、S4では穀稈量の検知と共に、挟持レール6aが脱穀フィードチェーン6から大きく離間した位置にあり、脱穀フィードチェーン6により搬送する穀稈量が多いと判断した際には、コントロールユニット31が管理する不揮発メモリ31aに、ホーン32及び排藁詰まりランプ33が作動するコンバイン1の走行速度を低い値(報知速度)に設定する。同様に、挟持レール6aが脱穀フィードチェーン6に接近した位置にあり、脱穀フィードチェーン6により搬送する穀稈量が少ないと判断した際には、不揮発メモリ31aに高い値の報知速度を設定する。なお、報知速度とは、コンバイン1の走行速度を比較する基準値である。 【0033】 S5では、ミッション回転センサ37により検出したコンバイン1の走行速度と、S4にて設定した報知速度とが比較され、コンバイン1の走行速度が報知速度よりも大きいか、又は等しい場合にはノッタ14が過負荷であると判断する。ノッタ14が過負荷であると判断された場合には、S6及びS7へ移行してホーン32、排藁詰まりランプ33を作動させて報知する。以上の処理プロセスによりノッタ14の過負荷を報知すると、S1に移行して上記と同様の処理が繰返される。 【0034】 なお、S5では、S4にて設定した報知速度とコンバイン1の走行速度とを比較する他に、予め一定の値の報知速度を不揮発メモリ31aに設定しておき、該一定の値を報知速度としてコンバイン1の走行速度と比較することもできる。また、ホーン32及び排藁詰まりランプ33などの報知器は、キャビン9内の操作部の近傍など、コンバイン1を操行操舵する作業者が感知し易い位置に設けることが望ましいが、排藁詰まりランプ33を排藁処理装置12の近傍に設けたり、コンバイン1が有する警報ホーンをホーン32として用いることもできる。 【0035】 以上の信号処理プロセスでは、各判断ユニットの判断条件を満たさない場合には、S1に戻り上記と同様の処理が繰返される。 【0036】 ついで、報知手段30の第2の実施の形態による信号処理手順について図5を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と重複する部位については同一の付番を付して説明を省略する。 【0037】 S1からS3までのプロセスにて、ノッタ切替スイッチ38からの信号がON、作業機クラッチスイッチ35からの信号がON、主変速レバーポテンショ36からの信号がONである場合に、S10に移行してノッタ異常を判断する。 【0038】 S10では、ノッタ14が過負荷状態とならずに正常に稼動している場合にはS14に移行するが、ノッタ14の過負荷により、ノッタ14への動力が遮断されノッタ異常と判断した場合には、S12及びS13に移行して報知速度の再設定が行われる。 【0039】 S12では、ノッタ異常と判断した際の走行速度から所定の値を減じた数値を新しい報知速度として設定し、不揮発メモリ31aに記録されている報知速度を新しい値に書替える。同時にS13では、後述する報知速度経過時間カウンタを初期化してS14に移行する。なお、走行速度から減ずる所定の値とは、現走行速度からノッタ異常が発生しない走行速度と考えられる数値であり、予め不揮発メモリ31aに設定された値が用いられる。 【0040】 S14では、予め不揮発メモリ31aに設定された報知速度、又はS12で書替えられた新しい報知速度と、ミッション回転センサ37にて検出した走行速度とが比較され、走行速度が報知速度を超えている場合には、S15に移行して報知速度経過時間カウンタを加算する。報知速度経過時間カウンタは不揮発メモリ31aに記録される時間計数カウンタであり、S15を通過する際に所定時間値が加算される。 【0041】 S16では、S15にて加算した報知速度経過時間カウンタと、予め不揮発メモリ31aに設定されている時間値とが比較され、報知速度経過時間カウンタの値が、設定されている時間値と等しいか、又は大きい場合には、S17に移行して、ミッション回転センサ37にて検出した走行速度に所定の値を加算した値を新しい報知速度として、不揮発メモリ31aに記録されている報知速度を書替える。 【0042】 S17の処理が終えるとS1に戻り上記と同様のプロセスが繰返される。一方、S16にて比較する報知速度経過時間カウンタの値が時間値より小さい場合には、S6及びS7にてホーン32、排藁詰まりランプ33を作動させてノッタ14が過負荷状態であることを報知してS1に戻る。 【0043】 また、S14にて、走行速度が報知速度以下である場合にはS18に移行して報知速度経過時間カウンタを初期化してS1に戻る。 【0044】 ついで、以上の構成からなる報知手段30を備えたコンバインの作用について説明する。 【0045】 圃場を走行するコンバイン1は、穀稈を前処理部5にて刈取り、脱穀フィードチェーン6により脱穀部7に搬送しつつ脱穀する。この際、脱穀フィードチェーン6により搬送される穀稈は、挟持レール6aの上下位置から稈ボリューム検知センサ39により稈ボリュームが検知される。また、脱穀部7で脱穀を終えた排藁は、脱穀フィードチェーン6に繋がる排藁搬送装置10を介して排藁処理装置12のノッタ14まで供給されて、結束処理された後に機外後方へ排出される。 【0046】 圃場を走行するコンバイン1は、その走行速度に比例して刈取る穀稈量が増加するので、コンバイン1を早い速度で走行させた場合には、脱穀フィードチェーン6及び排藁搬送装置10にて搬送する穀稈量も増加し、脱穀部7に一度に多量の穀稈が供給される。脱穀部7では、多量の穀稈を脱穀処理しなければならず、また、脱穀後の排藁を処理するノッタ14も多量の排藁を処理しなければならず、各装置の負荷が増大する。 【0047】 ノッタ14の過負荷を避けるため、報知手段30は、各センサ信号に基づいてコントロールユニット31が信号処理をして、ホーン32及び排藁詰まりランプ33を作動させて報知をする。 【0048】 ホーン32及び排藁詰まりランプ33を作動させる第1の実施の形態による報知手段30は、切替板15が排藁カッタ装置13の上方開口部を閉塞してノッタ切替スイッチ38からON信号が出力され、作業機クラッチが動力伝達状態であり作業機クラッチスイッチ35からON信号が出力され、主変速レバーが前進領域位置にあり主変速レバーポテンショ36からON信号が出力されている場合に、穀稈の量から決定される報知速度を設定する。ついで、設定された報知速度とコンバイン1の走行速度とが比較され、コンバイン1の走行速度が報知速度を超えていると判断された際には、ホーン32などを作動させてノッタ14の過負荷を報知する。 【0049】 第2の実施の形態による報知手段30は、上記処理に加えてノッタの状態を判断して、ノッタ異常と判断された際には報知速度から所定の値を減じた値を新しい報知速度として書替える。また、コンバイン1の走行速度が報知速度を超えて一定時間を経過した場合には、報知速度に所定の値を加算した値を新しい報知速度として再設定する。この場合にも、新しい報知速度とコンバイン1の走行速度とが比較され、コンバイン1の走行速度が報知速度を超えていると判断した際には、ホーン32などを作動させてノッタ14の過負荷を報知する。 【0050】 以上による報知手段30の報知により、安全機構の作動を回避してノッタ14の過負荷を事前に防止できる。また、報知速度は、脱穀フィードチェーン6などにより、排藁処理装置12に搬送される穀稈の量により変更できるので、例えば、穀稈量が排藁処理装置12の処理能力に満たない場合には、報知手段30が作動する報知速度を高い値に書替えて、適正な穀稈量により報知できる。 【0051】 さらに、走行速度と比較される報知速度は、ノッタ異常センサ40にて過負荷を検出した直前の走行速度値に変更できるので、コンバイン1の走行速度を適正な速度で走行させて効率的な刈取り脱穀作業ができる。 【0052】 上記に示した本発明の実施の形態は、報知手段30による排藁処理装置12の過負荷を報知する例としてノッタ14について説明したが、ノッタ14以外に、ドロッパや、排藁カッタ装置13の過負荷の報知に用いることができる。また、排藁処理装置12に搬送される排藁量は、上記した脱穀フィードチェーン6及び挟持レール6aにより搬送する穀稈量で検知する他に、前処理部5、脱穀部7、排藁搬送装置10にて搬送する穀稈量又は排藁量により検知してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】コンバインの全体構成を示す側面図である。 【図2】排藁処理装置、及び周辺装置を示す図である。 【図3】報知手段の構成を示すブロック図である。 【図4】第1の実施の形態である報知手段の信号処理手順を示す図である。 【図5】第2の実施の形態である報知手段の信号処理手順を示す図である。 【符号の説明】 【0054】 1 コンバイン 7 脱穀部 10 排藁搬送装置 12 排藁処理装置 30 報知手段 39 排藁量検知手段 W 層厚
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月8日(2006.9.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−61594(P2008−61594A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−244100(P2006−244100) |
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