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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】古田 東司

【要約】 【課題】重量センサによって検出されるグレンタンク重量に基づき、収穫された穀粒及び/又は排出された穀粒の穀粒重量を算出するように構成されたコンバインにおいて、穀粒重量を精度良く得ることのできる構造簡単なコンバインを提供する。

【構成】機体フレーム2と、該機体フレーム2に支持されるグレンタンク13と、グレンタンク13の重量を測定し得るように機体フレーム2及びグレンタンク13の間に配設された重量センサ32と、重量センサ32の検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置100とを備えたコンバイン201は、グレンタンク13内に均平機構90を備え、制御装置100は、前記穀粒重量の算出を、均平機構90を作動させた状態での重量センサ32の検出値に基づき行うように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、
前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、
前記制御装置は、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構を作動させた状態での前記重量センサの検出値に基づき行うように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、
前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、
前記制御装置は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒収穫作業終了後には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【請求項3】
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、
前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、
前記制御装置は、穀粒排出作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒排出作業終了後には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【請求項4】
前記グレンタンクは、前端側又は後端側の一方側が前記機体フレーム上に位置する閉塞位置と該一方側が前記機体フレームの外側方に位置する開放位置とをとり得るように、前端側又は後端側の他方側が前記機体フレームに上下方向に沿った軸線回り回動自在に支持されており、
前記重量センサは、前記グレンタンクが前記閉塞位置に位置する際に該グレンタンクの一方側における下端面と前記機体フレームとの間に位置するように、配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインにおいて、機体フレーム上に載置されたグレンタンクの重量を該機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサで検出し、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量(穀粒の収穫重量又は穀粒の排出重量)を算出することは、従来から公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
詳しくは、斯かるタイプのコンバインにおいては、一の時点における前記グレンタンクの重量と他の時点における前記グレンタンクの重量との差異に基づき、前記一の時点と前記他の時点との間の前記収穫重量又は前記排出重量を算出するように構成されている。
【0003】
ところで、前記グレンタンクに収容される穀粒の表面抵抗や大きさは、品種や収穫時の水分含有量等の性状に応じて異なる。
そして、表面抵抗や大きさが異なれば、前記グレンタンク内における安息形状(堆積形状)も異なるが、従来のコンバインにおいては、斯かる観点に対して十分な考慮がなされておらず、その結果、算出される穀粒重量に誤差が生じ易いという問題があった。
【0004】
即ち、一の性状の穀粒(以下、穀粒Aという)と他の性状の穀粒(以下、穀粒Bという)とをそれぞれ同一重量だけ収容した場合を考える。
穀粒Aの堆積形状と穀粒Bの堆積形状とが異なることでグレンタンクの重心位置が異なると、穀粒Aを重量Xだけ収容した際の前記重量センサの検出値と、穀粒Bを同一重量Xだけ収容した際の前記重量センサの検出値とが相違することになる。
従って、穀粒Aを重量Xだけ収容している場合と穀粒Bを重量Xだけ収容している場合とでは、前記重量センサの検出値に基づき算出される穀粒重量の算出値が異なることになる。斯かる算出誤差は、収穫作業時及び穀粒排出作業時の双方において生じ得る。
【0005】
又、前記グレンタンク内に収容される穀粒は、揚穀筒を介して該グレンタンクの上部から該グレンタンクの内部空間内に投入される。
これに対し、前記グレンタンクから排出される穀粒は、該グレンタンクの内底部に設けられた排出コンベアを介して該グレンタンクの下部から排出される。
つまり、穀粒をコンバイン内に収容させる際(収穫作業時)と穀粒をコンバインから排出させる際(穀粒排出作業時)とでは穀粒の移動経路が異なり、これに起因して、収穫作業時における穀粒の堆積形状と排出作業時における穀粒の堆積形状とが異なり得る。
従って、同一性状の穀粒であっても、収穫作業時と排出作業時とではグレンタンクの重心位置が異なることになり、前記収穫量及び前記排出量の間で誤差が生じる恐れがあった。
【0006】
特に、グレンタンクが閉塞位置及び開放位置をとり得るように機体フレームに対して回動自在に支持されたコンバインにおいては、前記した不都合が生じ易い。
即ち、仕様によっては、メンテナンスの容易化等を図る為に、前記グレンタンクの前端側又は後端側の一方側が前記機体フレーム上に位置する閉塞位置と該一方側が前記機体フレームの外側方に位置する開放位置とをとり得るように、前記グレンタンクの前端側又は後端側の他方側が前記機体フレームに上下方向に沿った軸線回り回動自在に支持される場合がある。
【0007】
このように、閉塞位置及び開放位置をとり得るように前記グレンタンクが前記機体フレームに上下方向に沿った軸線回り回動自在に支持されている場合には、前記重量センサは、前記グレンタンクが前記閉塞位置に位置する際に該グレンタンクの可動側における下端面と前記機体フレームとの間に位置するように、配置される。
つまり、前記重量センサは、片持ち支持状態の前記グレンタンクの重量を検出するようになっており、従って、該グレンタンクの重心位置が変化すると、大きな影響を受ける。
【特許文献1】特開2004−129522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、重量センサによって検出されるグレンタンク重量に基づき、収穫された穀粒及び/又は排出された穀粒の穀粒重量を算出するように構成されたコンバインにおいて、穀粒重量を精度良く得ることのできる構造簡単なコンバインの提供を、一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を解決するため、次の第1から第3態様のコンバインを提供する。即ち、
(1)第1態様のコンバイン
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、前記制御装置は、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構を作動させた状態での前記重量センサの検出値に基づき行うように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【0010】
(2)第2態様のコンバイン
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、前記制御装置は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒収穫作業終了後には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【0011】
(3)第3態様のコンバイン
機体フレームと、該機体フレームに支持されるグレンタンクと、前記グレンタンクの重量を測定し得るように前記機体フレーム及び該グレンタンクの間に配設された重量センサと、前記重量センサの検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置とを備えたコンバインであって、前記グレンタンク内における穀粒を均平化する均平機構を備え、前記制御装置は、穀粒排出作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒排出作業終了後には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されていることを特徴とするコンバイン。
【0012】
前記第1態様のコンバインにおいて、好ましくは、前記制御装置は、前記穀粒重量の算出を、穀粒収穫作業中において及び/又は穀粒排出作業中において前記均平機構を作動させた状態での前記重量センサの検出値に基づき行うように構成され得る。
又、前記第1態様のコンバインにおいて、前記制御装置は、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構を作動させた状態で人為操作に基づくタイミングにおける前記重量センサの検出値に基づき行うように構成されていてもよいし、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構を作動させた状態で所定タイミング毎の前記重量センサの検出値に基づき行うように構成されていてもよい。
【0013】
前記第1から第3態様のコンバインにいう「穀粒重量」とは、穀粒を収容した前記グレンタンクの重量から、予め記憶しておいた前記グレンタンクのみの重量又は空の状態で測定された前記グレンタンクの重量を差し引いた穀粒のみの重量だけでなく、前記グレンタンクの重量を含む穀粒の重量も含む概念である。このように「穀粒重量」が前記グレンタンクの重量を含む穀粒の重量である場合、最終的に求めるべき穀粒のみの重量は、最終的に得られた「穀粒重量」から、予め記憶しておいた前記グレンタンクのみの重量又は空の状態で測定された前記グレンタンクの重量を差し引くことで得ることができる。
又、前記第2態様のコンバインにいう「穀粒収穫作業終了後」とは、一又は二以上の圃場で収穫作業が終了した後だけでなく、各圃場での収穫作業中において収穫作業を一旦停止した後も含む概念でる。
又、前記第3態様のコンバインにいう「穀粒排出作業終了後」とは、前記グレンタンク内に穀粒が残っている状態において排出作業を一旦停止した後も含む概念である。
【0014】
本発明に係る第1から第3態様のコンバインの具体的態様として、前記グレンタンクは、前端側又は後端側の一方側が前記機体フレーム上に位置する閉塞位置と該一方側が前記機体フレームの外側方に位置する開放位置とをとり得るように、前端側又は後端側の他方側が前記機体フレームに上下方向に沿った軸線回り回動自在に支持されており、前記重量センサは、前記グレンタンクが前記閉塞位置に位置する際に該グレンタンクの一方側における下端面と前記機体フレームとの間に位置するように、配置されている態様を例示できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る第1態様のコンバインによれば、前記グレンタンク内に前記均平機構を備え、前記制御装置は、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構を作動させた状態での前記重量センサの検出値に基づき行うように構成されているので、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる。
【0016】
本発明に係る第2態様のコンバインによれば、前記グレンタンク内に前記均平機構を備え、前記制御装置は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒収穫作業終了後には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されているので、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる上、穀粒重量の算出にあたり、前記均平機構を穀粒収穫作業終了後の前記所定時間作動させるだけで済み、それだけ該均平機構を作動させる為の費用を低減できると共に、該均平機構の長期にわたる使用が可能となる。
【0017】
本発明に係る第3態様のコンバインによれば、前記グレンタンク内に前記均平機構を備え、前記制御装置は、穀粒排出作業中においては前記均平機構を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒排出作業終了後(例えば、前記グレンタンク内に穀粒が残っている状態において排出作業を一旦停止した後)には前記均平機構を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されているので、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる上、穀粒重量の算出にあたり、前記均平機構を穀粒排出作業終了後の前記所定時間作動させるだけで済み、それだけ該均平機構を作動させる為の費用を低減できると共に、該均平機構の長期にわたる使用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図4は、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン201の左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【0019】
図1乃至図4に示すコンバイン201は、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前方に引起こし・刈取部3が昇降可能に配設されている。そして、前記引起こし・刈取部3において、穀稈が前方に突出した分草板4により分草されて、該分草板4の後方に立設された引起こしケース5から突出されたタイン6により引き起こされ、該引起こしケース5の後方に配設された刈刃7にて株元側から刈り取られるようになっている。
【0020】
前記コンバイン201は、さらに、前記引起こし・刈取部3の後方に扱胴や処理胴を備える脱穀部12が配置され、前記引起こし・刈取部3と前記脱穀部12との間に穀稈の搬送装置8が配設されており、該搬送装置8の後方であって、該脱穀部12の側方にはフィードチェーン9が後方に延設されている。そして、前記引起こし・刈取部3で刈り取られた穀稈が前記搬送装置8から前記フィードチェーン9に受け継がれ、該フィードチェーン9によって株元側が後方に搬送され、これにより、穀稈の穂先側が前記脱穀部12内に搬送されて、該脱穀部12にて穀稈の脱穀が行われるようになっている。
【0021】
前記コンバイン201は、さらに、前記フィードチェーン9後端に排藁チェーン18が配設され、該排藁チェーン18後部下方に排藁カッター装置、拡散コンベアなどを備えた排藁処理部19が配設されている。そして、前記脱穀部12で脱穀された後の穀稈(排藁)が、前記フィードチェーン9から前記排藁チェーン18に搬送されて、そのまま圃場に放出、或いは前記排藁処理部19にて藁片に切断された後に拡散されながら放出されるようになっている。
【0022】
前記コンバイン201は、さらに、前記脱穀部12下方に選別部17が配設され、前記機体フレーム2に支持されるグレンタンク13が該脱穀部12の側方に配設されている。そして、前記選別部17にて前記脱穀部12から流下した穀粒や藁屑などから穀粒が選別され、穀粒や藁屑などのうち、選別後の穀粒が、前記グレンタンク13に搬送され、藁屑などが機外に排出されるようになっている。又、前記グレンタンク13には、穀粒供給口13aが形成され、該穀粒供給口13aと前記選別部17との間には揚穀筒80が介設されて、穀粒収穫作業の際に、該揚穀筒80を通して前記選別部17において選別された穀粒が穀粒供給口13aから前記グレンタンク13内に供給されて貯留されるようになっている(後述する図5参照)。
なお、前記グレンタンク13の前方には、運転室14が配設されている。
【0023】
又、前記コンバイン201は、さらに、前記グレンタンク13後方及び上方に穀粒排出装置15が配設されており、前記グレンタンク13内の穀粒が前記穀粒排出装置15に搬送された後、外部に排出されるようになっている。
本実施の形態では、前記コンバイン201は、前記グレンタンク13の内側下部にスクリュー式の排出コンベア16が車輌前後方向(図中X方向)に配設され、該排出コンベア16の一端が前記穀物排出装置15に連設されている。そして、前記グレンタンク13内の穀物が前記排出コンベア16により前記グレンタンク13から前記穀物排出装置15に搬送された後、後述する縦排出オーガ15a及び横排出オーガ15bを経て該横排出オーガ15bの先端部から外部に排出されるようになっている。
【0024】
図5に、前記グレンタンク13及び前記穀粒排出装置15の右側面図を示す。
本実施の形態に係るコンバイン201は、前記機体フレーム2と、該機体フレーム2に支持される前記グレンタンク13と、前記グレンタンク13の重量を測定し得るように前記機体フレーム2及び該グレンタンク13の間に配設された重量センサ32と、前記重量センサ32の検出値に基づき穀粒重量を算出する制御装置100,100’(後述する図9参照)とを備えている。
本実施の形態においては、前記グレンタンク13は、前端側又は後端側の一方側(図示例では前端側)が前記機体フレーム2上に位置する閉塞位置と該一方側(図示例では前端側)が前記機体フレーム2の外側方に位置する開放位置とをとり得るように、前端側又は後端側の他方側(図示例では後端側)が前記機体フレーム2に上下方向(図中Z方向)に沿った軸線回り揺動自在に支持されている。
【0025】
好ましくは、前記グレンタンク13は、前端側又は後端側の他方側(図示例では後端側)が前記機体フレーム2に車輌幅方向(図中Y方向)に沿った軸線回り上下揺動自在に支持されている。
【0026】
詳しくは、前記穀粒排出装置15は、縦排出オーガ15aと横排出オーガ15bとを備えている。前記縦排出オーガ15aは、前記グレンタンク13後方で前記機体フレーム2上に立設されている。
前記グレンタンク13は、前記縦排出オーガ15aを中心にして側方へ回動可能とされると共に、前記縦排出オーガ15aとの許容部59(後述する図6参照)によって、車輌幅方向Yに沿った軸線回り上下揺動可能とされている。
【0027】
又、前記グレンタンク13には、該グレンタンク13の前記上下揺動を固定する上下揺動固定機構60と、該上下揺動固定機構60を操作するための操作部70と、前記縦排出オーガ15aに上下方向Zに沿った軸線回り回動可能に接続される接続ケース135とが配設されている。
本実施の形態においては、前記上下揺動固定機構60は、メンテナンス等で前記グレンタンク13が前記縦排出オーガ15aを中心にして側方へ回動される際に前記操作部70が操作されることで、前記縦排出オーガ15aとの前記許容部59の許容を解消して該縦排出オーガ15aに対する前記グレンタンク13の前記上下揺動を固定するように構成されている。
【0028】
前記上下揺動固定機構60は、前記グレンタンク13の前端側又は後端側の他方側(図示例では後端側)に前記縦排出オーガ15aの上部位置に位置するように設けられている。
前記操作部70は、前記グレンタンク13の外側面下部に、ワイヤ等の連結部材64を介して前記上下揺動固定機構60に連動連結されている。
【0029】
図6に、前記上下揺動固定機構60を説明するための図を示す。
図6に示すように、前記上下揺動固定機構60は、前記縦排出オーガ15aを挿通するガイド板61が前記グレンタンク13に設けられている。
本実施の形態においては、前記ガイド板61は、平面視略U字状のものであり、閉塞側内面の湾曲部に対して前記縦排出オーガ15aを狭持するように形成された平面視略M字状の受体62が開放側の両内面に跨がって固設されている。
即ち、前記縦排出オーガ15aは、前記ガイド板61と前記受体62との間に形成される空間に配置されている。
【0030】
さらに、前記ガイド板61の湾曲部と前記縦排出オーガ15aの間には、上下揺動固定用の締付けバンド63が配設されており、前記グレンタンク13は、前記締付けバンド63と前記受体62との空間内において前記縦排出オーガ15aに対して車輌幅方向Yに沿った軸線回り上下揺動可能とされている。
つまり、前記締付けバンド63と前記縦排出オーガ15a間及び前記受体62と前記縦排出オーガ15aの間に隙間が形成され、該隙間が前記許容部59とされている。
前記グレンタンク13は、前記重量センサ32にて前記グレンタンク13内の穀粒の重量を検出する際に、前記許容部59により、前記グレンタンク13が少なくとも空の状態から満タンの状態の間で車輌幅方向Yに沿った軸線回り上下揺動可能とされている。
【0031】
そして、前記上下揺動固定機構60は、前記締付けバンド63が前記受体62側に引っ張られ締め付けられることによって隙間となる許容部59の許容がなくなり、該縦排出オーガ15aに対して前記グレンタンク13の前記上下揺動が固定されるようになっている。即ち、前記上下揺動固定機構60は、前記グレンタンク13が前記上下揺動の固定状態で前記縦搬出オーガ15aに対して摺動されつつ前記縦排出オーガ15aを中心にして側方へ回動されるようになっている。
【0032】
前記締付けバンド63は、上下方向Zに関し所定の幅を有すると共に、前記縦排出オーガ15aの外周の略半分より長い長さを有し、弾性を有する板体で構成されている。
又、前記締付けバンド63は、一端部が前記ガイド板61の車輌幅方向Y一方側に設けられた枢支軸65に枢結され、且つ、他端部が固定部材66を介して前記操作部70を構成する前記連結部材64の一端部に固定されている。
又、前記締付けバンド63は、バネ等の付勢部材68によって前記縦排出オーガ15aから離間する方向に付勢されている。
【0033】
斯かる構成を備えることにより、前記上下揺動固定機構60は、前記締付けバンド63が前記付勢部材68の付勢力により前記縦排出オーガ15aから離間する方向、つまり、前記受体62の該縦排出オーガ15a側への締め付けを緩める方向に付勢されることで、前記許容部59の隙間が大きくされ、穀粒重量を正確に測定できるようになっている。
詳しくは、前記付勢部材68は、前記締付けバンド63が前記縦排出オーガ15aから離間方向に付勢されるように、一端部が前記締付けバンド63に設けられたバンド側係止部67aに係止され、且つ、他端部が前記ガイド板61に設けられたガイド板側係止部67bに係止されている。
【0034】
一方、前記ガイド板61は、ワイヤ受69を有している。
本実施の形態においては、前記ワイヤ受69は、開放側端部の外側面に一体的に設けられ、前記連結部材64による引っ張り方向が前記縦排出オーガ15aの外周の略接線方向となるように該連結部材64におけるアウタ64aの一端部を支持している。
【0035】
前記連結部材64は、図5に示すように、他端が前記操作部70に連結されており、前記連結部材64及び前記締付けバンド63を介して前記受体62を前記縦排出オーガ15a側へ締付ける締付け位置と前記締付けを解除する解除位置とをとり得るように構成されたグレンタンク固定用操作部材71と、該グレンタンク固定用操作部材71を前記締付け位置でロックするロック操作部材72とを備えている。
そして、前記上下揺動固定機構60は、前記操作部70が前記締付け位置に位置することで、前記縦排出オーガ15aが前記受体62側へ締付けられ、前記グレンタンク13の前記上下揺動が固定されるようになっている。
本実施の形態では、前記操作部70は、前記グレンタンク13の前部の下側部に配置されており、前記グレンタンク固定用操作部材71及び前記ロック操作部材72が何れもレバー部材とされている。
【0036】
本実施の形態においては、前記上下揺動固定機構60は、前記操作部70における前記グレンタンク固定用レバー71が外側方へ回動されることにより、前記連結部材64が前方へ引っ張られ、該連結部材64に連動して、前記締付けバンド63の一端部が引っ張られ、さらに、前記受体62が前記縦排出オーガ15a側へ締付けられ、前記許容部59の許容がなくなることで、前記グレンタンク13が前記縦排出オーガ15aに締付け固定されるようになっている。そして、この締付け状態は、前記ロックレバー72のフック部72aが前記レバー71の係止部71bに係止されることで維持されるようになっている。
【0037】
前記接続ケース135は、前記グレンタンク13に設けられており、前記縦排出オーガ15aに対する該グレンタンク13の前記上下揺動を許容するように、該縦排出オーガ15aに上下方向Zに沿った軸線回り回動可能に接続される。又、前記接続ケース135は、前記縦排出オーガ15a内に配設される図示しない縦送りコンベアの駆動機構及び前記排出コンベア16の駆動機構を収容している。
【0038】
図1乃至図5に示すように、前記穀粒排出装置15において、前記横排出オーガ15bは、前記縦排出オーガ15aの部上に備えられた回動支点により上下方向に回動可能とされていると共に、前記縦排出オーガ15aを中心にして側方へ回動可能とされている。
【0039】
本実施の形態においては、前記穀粒排出装置15は、昇降用アクチュエータによって、前記横排出オーガ15bが上下方向に回動されるようになっている。
【0040】
詳しくは、前記横排出オーガ15bは、基端部が前記縦排出オーガ15aの上端部に上下回動可能に枢着されている。
前記昇降用アクチュエータとして作用するオーガ昇降シリンダ130は、油圧制御バルブの切換により伸縮されるように構成されており、一端部が前記縦排出オーガ15a側面より突設されたブラケット131に回動可能に枢着され、且つ、他端部が前記横排出オーガ15b側面より突設されたブラケット132に回動可能に枢着されている。
なお、本実施の形態では、前記オーガ昇降シリンダ130は、油圧式のシリンダとされている。但し、それに限定されるものではなく、その他の電気式または油圧式のモータであってもよい。
【0041】
本実施の形態においては、前記穀粒排出装置15は、旋回用アクチュエータによって、前記縦排出オーガ15aと前記横排出オーガ15bとが一体的に旋回されるようになっている。
【0042】
詳しくは、前記縦排出オーガ15aは、下端部が軸線方向に延設された延設部151aを有しており、該延設部151aが前記機体フレーム2に設けられた嵌入部2aに上下方向Zに沿った軸線回り回動自在に嵌入されている。
前記縦排出オーガ15aの中途部にはギア133aが外嵌固定され、該ギア133aに前記旋回用アクチュエータとして作用するオーガ旋回モータ134であって、前記機体フレーム2に支持されたオーガ旋回モータ134の回転軸134aに嵌設されたギア133bが噛合されている。
なお、本実施の形態では、前記オーガ旋回モータ134は、電気式のモータとされている。但し、それに限定されるものではなく、油圧式のモータであってもよいし、その他の油圧シリンダでもよい。
【0043】
図1から図4に示すように、前記横排出オーガ15bの先端に排出ケース136が設けられている。前記排出ケース136内には、図示しない横送りコンベアを軸支するためにボールベアリングなどからなる軸受け部が形成されている。
前記排出ケース136の下面は開口されており、該開口部の縁に沿って筒形状のスリーブ137が取り付けられている。前記スリーブ137は可撓性の樹脂などで構成され、前記スリーブ137の下端が穀粒排出口138とされている。
斯かる構成を備えることにより、前記穀粒排出装置15は、前記排出ケース136の下面から落下した穀粒を周囲に飛散させず、前記穀粒排出口138の直下近傍に集中して排出できるようになっている。
【0044】
前記重量センサ32は、本実施の形態においては、前記グレンタンク13からの荷重を検出するロードセル型のものであり、該グレンタンク13の前部下方且つ前記機体フレーム2上に配置されている。
そして、前記重量センサ32は、グレンタンク重量に関する検出信号(情報)が前記制御装置100,100’に送信されるように、該制御装置100,100’の入力系に電気的に接続されている(図9参照)。
【0045】
なお、前記グレンタンク13は、既述したように、前記重量センサ32にて前記グレンタンク13内の穀粒の重量を検出する際に、前記許容部59により、前記グレンタンク13が少なくとも空の状態から満タンの状態の間で車輌幅方向に沿った軸線回り上下揺動可能とされているので、前記重量センサ32は、前記縦排出オーガ15bが該重量測定に殆ど関与しない状態で前記グレンタンク13内の穀粒重量を測定することができる。
【0046】
図7に、前記運転室14における運転操作部を平面から視た図を示す。
図7に示すように、フロントコラム30の操向ハンドル31中央部分には表示装置24が、該表示装置24の近傍には各種スイッチ類が設けられている。
前記表示装置24は、前記制御装置100,100’から表示出力情報が入力されるように、該制御装置100,100’の出力系に電気的に接続されている(図9参照)。
【0047】
本実施の形態に係るコンバイン201は、前記機体フレーム2と、前記グレンタンク13と、前記重量センサ32と、前記制御装置100,100’とに加え、前記グレンタンク13内における穀粒を均平化する均平機構90を備えている。
【0048】
図8は、前記均平機構90を説明するための図である。図8(a)は、前記グレンタンク13の一部を破断して該均平機構90の配置構成を示すの概略斜視図であり、図8(b)は、該均平機構90の概略正面図である。
本実施の形態においては、前記均平機構90は、図8に示すように、前記グレンタンク13内に収容される穀粒の堆積形状を均平化する為の揺動体91と、該揺動体91を振動させる振動駆動装置92とを備えている。
【0049】
好ましくは、前記揺動体91は、図8(b)に示すように、前記グレンタンク13内における前記排出コンベア16の上方に配設されている。さらに好ましくは、前記揺動体91は、前記揚穀筒80から前記グレンタンク13内に投下される穀粒の投下経路に配設されている。
【0050】
詳しくは、前記揺動体91は、車輌前後方向Xに延びる板材が該前後方向Xに沿って正面視上山形に屈曲して形成されたものであり、山形をなす頂角部が上方を向くように、前記グレンタンク13の前壁13fと後壁13rとの間で架設されている。
【0051】
さらに詳しくは、前記揺動体91は、前記頂角部において車輌前後方向Xに沿った枢支軸911が一体的に設けられていると共に、該枢支軸911の両端部が、前記グレンタンク13の前壁13fと後壁13rに軸線回り回動自在に支持されている。
【0052】
前記振動駆動装置92は、前記揺動体91を車輌前後方向Xに沿った軸線回りに振動させるように構成されている。
詳しくは、前記振動駆動装置92は、前記グレンタンク13の前壁13fより前方に突出された前記枢支軸911に前記揺動体91に対して振動を付与するように介装されている。
【0053】
具体的には、前記振動駆動装置92は、前記枢支軸911に相対回転不能に設けられた揺動部921a及び該揺動部921aの車輌幅方向Y両側において下方に向けて延出された左右一対のアーム部921b,921bを有する揺動部材921と、前記左右一対のアーム部921a,921a間に挟持されるように配設される偏心カム922と、該偏心カム922に相対回転不能に接続された駆動軸923とを備えている。
前記左右一対のアーム部921a,921aは、前記偏心カム922と相対向する部分に、該偏心カム922と接触してカム作用を受けるカムフォロワ921c,921cを有している。
【0054】
そして、前記振動駆動装置92は、前記駆動軸923の回転駆動によって、前記左右一対のアーム部921a,921aが前記カムフォロワ921b、921bを介して前記偏心カム922からのカム作用を受けることで、前記揺動体91を前記枢支軸911回りに振動させ、これにより前記グレンタンク13に貯留される穀粒の堆積形状を均平化させるようになっている。
【0055】
前記振動駆動装置92は、駆動部が前記排出コンベア16の駆動部とは別系統とされている。詳しくは、前記振動駆動装置92は、前記揺動部材921、前記偏心カム922及び前記駆動軸923に加えて、図8(a)に示すように、駆動モータ924、伝動軸925及び駆動伝達機構926を備えている。
前記駆動伝達機構926は、前記伝動軸925を介して前記駆動モータ924に作動連結される一方、前記駆動軸923の軸端に接続されており、前記駆動モータ924からの駆動力を前記駆動軸923に伝達できるように構成されていて、例えば、ウォ−ムギヤとウォ−ムホィ−ルとからなっている。
本実施の形態においては、前記駆動モータ924と前記伝動軸925と前記駆動伝達機構926とは、前記グレンタンク13の前壁13fに設けられている。
又、前記駆動モータ924は、前記制御装置100,100’から作動信号が入力されるように、該制御装置100,100’の出力系に電気的に接続されている(図9参照)。
【0056】
次に、前記コンバイン201の第1及び第2実施形態の穀粒重量の測定制御について図9乃至図11を参照しながら説明する。
図9は、第1及び第2実施形態に係る制御装置100,100’の制御系の概略構成を示すブロック図である。なお、図9に示す制御装置100,100’において、実質的に同じ構成作用を有する部材には同じ参照符号を付してある。
前記制御装置100,100’は、それぞれ、制御部101,101及び記憶部102,102’を備えている。前記記憶部102,102’には、それぞれ、制御プログラムや必要な関数が記憶されており、例えば、ROM102a,102a’及びRAM102b,102bを含んでいる。
【0057】
第1及び第2実施形態においては、前記制御部101は、中央処理装置(以下、CPUという)からなり、前記重量センサ32から入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含んでいる。
前記ROM102a,102a’は、それぞれ、前記コンバイン201全体を制御するための制御プログラムを格納したり、後述する演算式又はルックアップテーブルに関する所定のデータを記憶するように構成されている。前記CPU101は、前記ROM102a,102a’に格納された前記制御プログラムを必要に応じて前記RAM102bにロードして実行し、前記コンバイン201を作動させるように構成されている。又、前記RAM102bは、前記CPU101による前記制御プログラムの実行の際に生成されるデータを一時的に保持するように構成されている。なお、前記CPU101は、時計用のタイマを内蔵している。
【0058】
第1実施形態において、前記ROM102aには、後述する所定の重量換算用演算式及び前記グレンタンク13のみの重量が予め記憶されている。
第2実施形態において、前記ROM102a’には、後述する所定の重量換算用演算式、所定の閾値及び複数の重量補正用演算式からなる重量補正用演算式群及び前記グレンタンク13のみの重量が予め記憶されている。
以下、第1及び第2実施形態の穀粒重量の測定制御について順次説明する。
【0059】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る制御装置100は、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構90を作動させた状態での前記重量センサ32の検出値に基づき行うように構成されている。
斯かる構成を備えた前記コンバイン201よれば、前記穀粒重量の算出を、前記均平機構90を作動させた状態での前記重量センサ32の検出値に基づき行うので、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる。
【0060】
さらに説明すると、本第1実施形態においては、前記制御装置100は、穀粒収穫作業時に穀粒重量を測定する収穫作業モードと、穀粒排出作業時に穀粒重量を測定する排出作業モードと、穀粒収穫作業時及び穀粒排出作業時の双方で穀粒重量を測定する収穫排出作業モードとのうち何れかの作業モードを選択可能に構成されている。
さらに、前記制御装置100は、人為操作に基づくタイミングで(例えば、作業開始時及び作業終了時で)穀粒の重量を測定するマニュアル算出モードと、所定タイミング毎に自動的に穀粒の重量を測定するオート算出モードとのうち何れかの算出モードを選択可能に構成されている。
詳しくは、前記制御装置100は、前記各モードについて、前記表示装置24(図7参照)に選択可能に表示出力し、所定のモード切替手段により選択し得るように構成されている。
【0061】
本第1実施形態においては、前記制御装置100は、前記収穫作業モードが選択されたときに、穀粒収穫作業中において前記均平機構90を作動させるように構成されている。
さらに、前記制御装置100は、前記排出作業モードが選択されたときに、穀粒排出作業中において前記均平機構90を作動させるように構成されている。
詳しくは、前記制御装置100は、前記各モードにおいて、前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信することにより、該駆動モータ924を作動させるように構成されている。
【0062】
本第1実施形態においては、前記制御装置100は、前記収穫作業モードが選択され、且つ、前記マニュアル算出モードが選択されたときに、穀粒収穫作業中において前記均平機構90を作動させた状態で人為操作に基づくタイミングにおける前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)に基づいて穀粒重量値が測定されて該重量値が前記記憶部102に順次記憶されるように構成されている。
さらに、前記制御装置100は、前記収穫作業モードが選択され、且つ、前記オート算出モードが選択されたときに、穀粒収穫作業中において前記均平機構90を作動させた状態で所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)に基づいて穀粒重量値が自動的に測定されて該重量値が前記記憶部102に順次記憶されるように構成されている。
【0063】
さらに、前記制御装置100は、前記排出作業モードが選択され、且つ、前記マニュアル算出モードが選択されたときに、穀粒排出作業中において前記均平機構90を作動させた状態で人為操作に基づくタイミングにおける前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)に基づいて穀粒重量値が測定されて該重量値が前記記憶部102に順次記憶されるように構成されている。
さらに、前記制御装置100は、前記排出作業モードが選択され、且つ、前記オート算出モードが選択されたときに、穀粒排出作業中において前記均平機構90を作動させた状態で所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)に基づいて穀粒重量値が自動的に測定されて該重量値が前記記憶部102に順次記憶されるように構成されている。
【0064】
詳しくは、前記制御装置100は、前記各モードにおいて、前記重量センサ32の出力信号が一旦センサアンプ34(図9参照)に入力され、該センサアンプ34から出力されるアンプ信号に基づいて穀粒重量値が測定されて該重量値が前記RAM102bに記憶されるように構成されている。
具体的には、前記制御装置100は、前記ROM102aに記憶された前記重量換算用演算式を用いて、前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)が穀粒重量値に換算されて該重量値が前記RAM102bに記憶されるように構成されている。ここで、前記重量換算用演算式は、本第1実施形態及び後述する第2実施形態において、前記重量センサ32の検出値とこれに対応する穀粒重量値とが関連づけらたものであり、好ましくは、穀粒の品種毎に複数用意されている。前記重量センサ32の検出値に対応する穀粒重量値は、予め実験等により設定され得る。
【0065】
なお、前記穀粒重量値は、本第1実施形態及び後述する第2実施形態では、前記重量換算用演算式を用いて換算されるが、該重量換算用演算式に対応するLUT(ルックアップテーブル)を前記記憶部102,102’に予め記憶しておき、該LUTを用いて換算されてもよい。
又、前記「穀粒重量」は、本第1実施形態及び後述する第2実施形態では、前記グレンタンク13の重量を含む穀粒の重量としている。
又、前記重量換算用演算式は、本第1実施形態及び後述する第2実施形態において、穀粒収穫作業時と穀粒排出作業時とで共通のものであってもよいし、穀粒収穫作業及び穀粒排出作業毎に設定されていてもよい。
【0066】
本第1実施の形態においては、前記制御装置100は、最終的に得られた穀粒重量値に基づいて穀粒重量が前記表示装置24に表示されるように構成されている。
詳しくは、前記制御装置100は、最終的に得られた穀粒重量値から、前記ROM102aに予め記憶しておいた前記グレンタンク13のみの重量値又は空の状態で測定された前記グレンタンク13の重量値を差し引いた値が穀粒重量として前記表示装置24に表示されるように構成されている。
【0067】
次に、図10のフローチャートを参照しながら第1実施形態の穀粒重量の測定制御を以下に詳述する。図10は、第1実施形態の穀粒重量の測定制御の流れを示すフローチャートである。
【0068】
この第1実施形態の穀粒重量の測定制御では、穀粒重量を測定するにあたり、先ず、前記収穫作業モードと、前記排出作業モードと、前記収穫排出作業モードとのうち何れかの作業モードが選択されると共に、前記マニュアル算出モードと、前記オート算出モードとのうち何れかの算出モードも選択される(ステップS101)。
【0069】
次いで、穀粒収穫作業が行われるか否かを判断する(ステップS102)。
具体的には、穀粒収穫作業が行われないと判断した場合には、ステップS102’に移行する一方、穀粒収穫作業が行われると判断した場合には、ステップS103に移行する。
【0070】
前記ステップS102で穀粒収穫作業が行われないと判断した場合、穀粒排出作業が行われるか否かを判断する(ステップS102’)。
具体的には、穀粒排出作業が行われないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、穀粒排出作業が行われると判断した場合には、ステップS103’に移行する。
【0071】
前記ステップS102で穀粒収穫作業が行われると判断した場合、前記収穫排出作業モードであるか否かを判断する(ステップS103)。又、前記ステップS102’で穀粒排出作業が行われると判断した場合、前記収穫排出作業モードであるか否かを判断する(ステップS103’)。
具体的には、前記ステップS103で前記収穫排出作業モードでないと判断した場合には、ステップS104に移行する一方、前記収穫排出作業モードであると判断した場合には、ステップS106に移行する。又、前記ステップS103’で前記収穫排出作業モードでないと判断した場合には、ステップS104’に移行する一方、前記収穫排出作業モードであると判断した場合には、ステップS106’に移行する。
【0072】
前記ステップS103で前記収穫排出作業モードでないと判断した場合、前記排出作業モードであるか否かを判断する(ステップS104)。又、前記ステップS103’で前記収穫排出作業モードでないと判断した場合、前記収穫作業モードであるか否かを判断する(ステップS104’)。
具体的には、前記ステップS104で前記排出作業モードであると判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記排出作業モードでないと判断した場合には、ステップS105に移行する。又、前記ステップS104’で前記収穫作業モードであると判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記収穫作業モードでないと判断した場合には、ステップS105’に移行する。
【0073】
前記ステップS104で前記排出作業モードでないと判断した場合、前記収穫作業モードであるか否かを判断する(ステップS105)。又、前記ステップS104’で前記収穫作業モードでないと判断した場合、前記排出作業モードであるか否かを判断する(ステップS105’)。
具体的には、前記ステップS105で前記収穫作業モードでないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記収穫作業モードであると判断した場合には、ステップS106に移行する。又、前記ステップS105’で前記排出作業モードでないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記排出作業モードであると判断した場合には、ステップS106’に移行する。
【0074】
前記ステップS103で前記収穫排出作業モードであると判断した場合若しくは前記ステップS105で前記収穫作業モードであると判断した場合、前記均平機構90を作動させる(ステップS106)。又、前記ステップS103’で前記収穫排出作業モードであると判断した場合若しくは前記ステップS105’で前記排出作業モードであると判断した場合、前記均平機構90を作動させる(ステップS106’)。
具体的には、前記ステップS106で前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信して該均平機構90を作動させ、ステップS107に移行する。又、前記ステップS106’で前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信して該均平機構90を作動させ、ステップS107’に移行する。
【0075】
前記ステップS106の処理を実行したあと、前記マニュアル算出モードであるか否かを判断する(ステップS107)。又、前記ステップS106’の処理を実行したあと、前記マニュアル算出モードであるか否かを判断する(ステップS107’)。
具体的には、前記ステップS107で前記マニュアル算出モードであると判断した場合には、ステップS108に移行する一方、前記マニュアル算出モードでないと判断した場合には、ステップS109に移行する。又、前記ステップS107’で前記マニュアル算出モードであると判断した場合には、ステップS108’に移行する一方、前記マニュアル算出モードでないと判断した場合には、ステップS109’に移行する。
【0076】
前記ステップS107で前記マニュアル算出モードでないと判断した場合、前記オート算出モードであるか否かを判断する(ステップS109)。又、前記ステップS107’で前記マニュアル算出モードでないと判断した場合、前記オート算出モードであるか否かを判断する(ステップS109’)。
具体的には、前記ステップS109で前記オート算出モードでないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記オート算出モードであると判断した場合には、ステップS110に移行する。又、前記ステップS109’で前記オート算出モードでないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、前記オート算出モードであると判断した場合には、ステップS110’に移行する。
【0077】
前記ステップS107で前記マニュアル算出モードであると判断した場合、人為操作に基づくタイミングで穀粒重量を測定して該重量値を前記記憶部102に順次記憶する(ステップS108)。又、前記ステップS107’で前記マニュアル算出モードであると判断した場合、人為操作に基づくタイミングで穀粒重量を測定して該重量値を前記記憶部102に順次記憶する(ステップS108’)。
具体的には、前記ステップS108で人為操作に基づくタイミングで前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102aに記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS111に移行する。又、前記ステップS108’で人為操作に基づくタイミングで前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102aに記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値を換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS111’に移行する。
【0078】
前記ステップS109で前記オート算出モードであると判断した場合、所定のタイミング毎に穀粒重量値を自動的に測定して該重量値を前記記憶部102に順次記憶する(ステップS110)。又、前記ステップS109’で前記オート算出モードであると判断した場合、所定のタイミング毎に穀粒重量値を自動的に測定して該重量値を前記記憶部102に順次記憶する(ステップS110’)。
具体的には、前記ステップS110で前記時計用タイマにて計測される所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102aに記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS111に移行する。又、前記ステップS110’で前記時計用タイマにて計測される所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102aに記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS111’に移行する。
【0079】
前記ステップS110若しくは前記ステップS108の処理を実行したあと、前記穀粒収穫作業が終了したか否かを判断する(ステップS111)。又、前記ステップS110’若しくは前記ステップS108’の処理を実行したあと、前記穀粒排出作業が終了したか否かを判断する(ステップS111’)。
具体的には、前記ステップS111で前記穀粒収穫作業が終了していないと判断した場合には、前記ステップS106〜S111の処理を繰り返す一方、前記穀粒収穫作業が終了したと判断した場合には、ステップS112に移行する。又、前記ステップS111’で前記穀粒排出作業が終了していないと判断した場合には、前記ステップS106’〜S111’の処理を繰り返す一方、前記穀粒排出作業が終了したと判断した場合には、ステップS112に移行する。
【0080】
前記ステップS111又は前記ステップS111’で前記穀粒収穫作業が終了したと判断した場合、得られた穀粒重量値に基づいて穀粒重量を前記表示装置24に表示する(ステップS112)。
具体的には、前記ステップS112で最終的に得られた穀粒重量値から、前記ROM102aに予め記憶しておいた前記グレンタンク13のみの重量値又は空の状態で測定された前記グレンタンク13の重量値を差し引いた値を穀粒重量として前記表示装置24に表示し、測定制御動作を終了する。
【0081】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る制御装置100’は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構90を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒収穫作業終了後には前記均平機構90を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構90の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構90を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されている。
斯かる構成を備えた前記コンバイン201よれば、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる上、穀粒重量の算出にあたり、前記均平機構90を穀粒収穫作業終了後の前記所定時間作動させるだけで済み、それだけ該均平機構90を作動させる為の費用を低減できると共に、該均平機構90の長期にわたる使用が可能となる。
【0082】
前記制御装置100’は、前記構成に加えて、若しくは、代えて(本第2実施形態では前記構成に加えて)、穀粒排出作業中においては前記均平機構90を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量を算出して記憶し、且つ、穀粒排出作業終了後(例えば、前記グレンタンク内に穀粒が残っている状態において排出作業を一旦停止した後)には前記均平機構90を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量を再算出して記憶するように構成され、さらに、前記均平機構90の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構90を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とすると共に、前記差異に基づき前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正するように構成されている。
斯かる構成を備えた前記コンバイン201よれば、構造簡単且つ穀粒重量を精度良く得ることができる上、穀粒重量の算出にあたり、前記均平機構90を穀粒排出作業終了後の前記所定時間作動させるだけで済み、それだけ該均平機構90を作動させる為の費用を低減できると共に、該均平機構90の長期にわたる使用が可能となる。
【0083】
さらに説明すると、本第2実施形態においては、前記制御装置100’は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構90を作動させず、穀粒収穫作業終了後に前記均平機構90を所定時間作動させるように構成されている。
さらに、前記制御装置100’は、穀粒排出作業中においては前記均平機構90を作動させず、穀粒排出作業終了後に前記均平機構90を所定時間作動させるように構成されている。
なお、前記「穀粒収穫作業終了後」には、例えば、一又は二以上の圃場で収穫作業が終了した後だけでなく、各圃場での収穫作業中において収穫作業を一旦停止した後も含み、前記「穀粒排出作業終了後」には、例えば、前記グレンタンク13内に穀粒が残っている状態において排出作業を一旦停止した後も含む。
【0084】
詳しくは、前記制御装置100’は、前記穀粒収穫作業終了後又は前記穀粒排出作業終了後において、前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信することにより、該駆動モータ924を所定時間作動させるように構成されている。
【0085】
本第2実施形態においては、前記制御装置100’は、穀粒収穫作業中においては前記均平機構90を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量が算出されて前記記憶部102’に順次記憶され、且つ、穀粒収穫作業終了後に前記均平機構90を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量が再算出されて前記記憶部102’に記憶されるように構成されている。
さらに、前記制御装置100’は、穀粒排出作業中においては前記均平機構90を作動させない状態で所定タイミング毎に穀粒重量が算出されて前記記憶部102’に順次記憶され、且つ、穀粒排出作業終了後に前記均平機構90を所定時間作動させた状態で又は所定時間作動させた後に穀粒重量が再算出されて前記記憶部102’に記憶されるように構成されている。
【0086】
詳しくは、前記制御装置100’は、穀粒重量の測定の際には、前記重量センサ32の出力信号が一旦センサアンプ34(図9参照)に入力され、該センサアンプ34から出力されるアンプ信号に基づいて穀粒重量値が測定されて該重量値が前記RAM102bに記憶されるように構成されている。
具体的には、前記制御装置100’は、前記ROM102a’に記憶された前記重量換算用演算式を用いて、前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)が穀粒重量値に換算されて該重量値が前記RAM102bに記憶されるように構成されている。
【0087】
本第2実施形態においては、前記制御装置100’は、前記均平機構90の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構90を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が所定値を超える場合には、前記再算出穀粒重量が前記最終穀粒重量とされると共に、前記差異に基づき前記記憶部102’に順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量が補正されるように構成されている。
【0088】
詳しくは、前記制御装置100’は、前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記ROM102a’に記憶された前記閾値を超える場合には、前記再算出穀粒重量が前記最終穀粒重量とされると共に、前記ROM102a’に記憶された前記重量補正用演算式群のうち前記差異に対応する前記重量補正用演算式を用いて、前記RAM102bに順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量値が穀粒重量補正値に換算されるように構成されている。ここで、前記重量補正用演算式群は、穀粒重量値とこれに対応する穀粒重量補正値とが関連づけられた演算式が前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異の値毎に複数用意されたものである。前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異毎の穀粒重量値に対応する穀粒重量補正値は、予め実験等により設定することができる。
なお、前記穀粒重量補正値は、本実施の形態では、前記重量補正用演算式を用いて換算されるが、該重量補正用演算式に対応するLUT(ルックアップテーブル)を前記記憶部102’に予め記憶しておき、該LUTを用いて換算されてもよい。
又、前記重量補正用演算式及び前記閾値は、穀粒収穫作業時と穀粒排出作業時とで共通のものであってもよいし、穀粒収穫作業及び穀粒排出作業毎に設定されていてもよい。
【0089】
本第2実施形態においては、前記制御装置100’は、最終的に得られた穀粒重量値に基づいて穀粒重量が前記表示装置24に表示されるように構成されている。
詳しくは、前記制御装置100’は、最終的に得られた穀粒重量値から、前記ROM102a’に予め記憶しておいた前記グレンタンク13のみの重量値又は空の状態で測定された前記グレンタンク13の重量値を差し引いた値が穀粒重量として前記表示装置24に表示されるように構成されている。
【0090】
次に、図11のフローチャートを参照しながら第2実施形態の穀粒重量の測定制御を以下に詳述する。図11は、第2実施形態の穀粒重量の測定制御の流れを示すフローチャートである。
【0091】
この第2実施形態の穀粒重量の測定制御では、先ず、穀粒収穫作業が行われるか否かを判断する(ステップS201)。
具体的には、穀粒収穫作業が行われないと判断した場合には、ステップS201’に移行する一方、穀粒収穫作業が行われると判断した場合には、ステップS202に移行する。
【0092】
前記ステップS201で穀粒収穫作業が行われないと判断した場合、穀粒排出作業が行われるか否かを判断する(ステップS201’)。
具体的には、穀粒排出作業が行われないと判断した場合には、測定制御動作を終了する一方、穀粒排出作業が行われると判断した場合には、ステップS202’に移行する。
【0093】
前記ステップS201で穀粒収穫作業が行われると判断した場合、所定のタイミング毎に穀粒重量値を自動的に測定して該重量値を前記記憶部102’に順次記憶する(ステップS202)。又、前記ステップS201’で穀粒排出作業が行われると判断した場合、所定のタイミング毎に穀粒重量値を自動的に測定して該重量値を前記記憶部102’に順次記憶する(ステップS202’)。
具体的には、前記ステップS202で前記時計用タイマにて計測される所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102a’に記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS203に移行する。又、前記ステップS202’で前記時計用タイマにて計測される所定のタイミング毎に前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102a’に記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに順次記憶し、ステップS203’に移行する。
【0094】
前記ステップS202の処理を実行したあと、前記穀粒収穫作業が終了したか否かを判断する(ステップS203)。又、前記ステップS202’の処理を実行したあと、前記穀粒排出作業が終了したか否かを判断する(ステップS203’)。
具体的には、前記ステップS203で前記穀粒収穫作業が終了していないと判断した場合には、前記ステップS202〜S203の処理を繰り返す一方、前記穀粒収穫作業が終了したと判断した場合には、ステップS204に移行する。又、前記ステップS203’で前記穀粒排出作業が終了していないと判断した場合には、前記ステップS202’〜S203’の処理を繰り返す一方、前記穀粒排出作業が終了したと判断した場合には、ステップS204’に移行する。
【0095】
前記ステップS203で前記穀粒収穫作業が終了したと判断した場合、前記均平機構90を作動させる(ステップS204)。又、前記ステップS203’で前記穀粒排出作業が終了したと判断した場合、前記均平機構90を作動させる(ステップS204’)。
具体的には、前記ステップS204で前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信して該均平機構90を作動させ、ステップS205に移行する。又、前記ステップS204’で前記均平機構90における前記駆動モータ924に作動信号を送信して該均平機構90を作動させ、ステップS205’に移行する。
【0096】
前記ステップS204を処理したあと、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS205)。又、前記ステップS204’を処理したあと、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS205’)。
具体的には、前記ステップS205で前記時計用タイマにて計測される所定時間が経過していないと判断した場合には、前記ステップS204〜S205の処理を繰り返す一方、前記時計用タイマにて計測される所定時間が経過したと判断した場合には、ステップS206に移行する。又、前記ステップS205’で前記時計用タイマにて計測される所定時間が経過していないと判断した場合には、前記ステップS204’〜S205’の処理を繰り返す一方、前記時計用タイマにて計測される所定時間が経過したと判断した場合には、ステップS206’に移行する。
【0097】
前記ステップS205で所定時間が経過したと判断した場合、穀粒重量値を測定して該重量値を前記記憶部102’に記憶する(ステップS206)。又、前記ステップS205’で所定時間が経過したと判断した場合、穀粒重量値を測定して該重量値を前記記憶部102’に記憶する(ステップS206’)。
具体的には、前記ステップS206で前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102a’に記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに記憶し、ステップS207に移行する。又、前記ステップS206’で前記重量センサ32から送られてくる穀粒重量に関する情報(信号)を前記ROM102a’に記憶された前記重量換算用演算式を用いて穀粒重量値に換算して該重量値を前記RAM102bに記憶し、ステップS207’に移行する。
【0098】
前記ステップS206の処理を実行したあと、前記均平機構90の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構90を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が前記所定値を超えるか否かを判断する(ステップS207)。又、前記ステップS206’の処理を実行したあと、前記均平機構90の非作動状態での最終穀粒重量と前記均平機構90を作動させた状態での再算出穀粒重量との差異が前記所定値を超えるか否かを判断する(ステップS207’)。
具体的には、前記ステップS207で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記ROM102a’に記憶された前記閾値を超えないと判断した場合には、ステップS210に移行する一方、前記ステップS207で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記ROM102a’に記憶された前記閾値を超えると判断した場合には、ステップS208に移行する。又、前記ステップS207’で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記ROM102a’に記憶された前記閾値を超えないと判断した場合には、ステップS210’に移行する一方、前記ステップS207’で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記ROM102a’に記憶された前記閾値を超えると判断した場合には、ステップS208’に移行する。
【0099】
前記ステップS207で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記所定値を超えると判断した場合、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とする(ステップS208)。又、前記ステップS207’で前記最終穀粒重量と前記再算出穀粒重量との差異が前記所定値を超えると判断した場合、前記再算出穀粒重量を前記最終穀粒重量とする(ステップS208’)。
【0100】
前記ステップS208の処理を実行したあと、前記差異に基づき前記記憶部102’に順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正する(ステップS209)。又、前記ステップS208’の処理を実行したあと、前記差異に基づき前記記憶部102’に順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量を補正する(ステップS209’)。
具体的には、前記ステップS209で前記ROM102a’に記憶された前記重量補正用演算式群のうち前記差異に対応する前記重量補正用演算式を用いて、前記RAM102bに順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量値を穀粒重量補正値に換算し、ステップS210に移行する。又、前記ステップS209’で前記ROM102a’に記憶された前記重量補正用演算式群のうち前記差異に対応する前記重量補正用演算式を用いて、前記RAM102bに順次記憶された前記所定タイミング毎の各穀粒重量値を穀粒重量補正値に換算し、ステップS210に移行する。
【0101】
最終的に得られた穀粒重量値に基づいて穀粒重量を前記表示装置24に表示する(ステップS210)。
具体的には、前記ステップS210で最終的に得られた穀粒重量値から、前記ROM102a’に予め記憶しておいた前記グレンタンク13のみの重量値又は空の状態で測定された前記グレンタンク13の重量値を差し引いた値を穀粒重量として前記表示装置24に表示し、測定制御動作を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】図1は、本実施の形態に係るコンバインの左側面図である。
【図2】図2は、本実施の形態に係るコンバインの平面図である。
【図3】図3は、本実施の形態に係るコンバインの右側面図である。
【図4】図4は、本実施の形態に係るコンバインの正面図である。
【図5】図5は、グレンタンク及び穀粒排出装置の右側面図である。
【図6】図6に、上下揺動固定機構を説明するための図を示す。
【図7】図7は、運転室における運転操作部を平面から視た図である。
【図8】図8は、均平機構を説明するための図であって、図8(a)は、グレンタンクの一部を破断して該均平機構の配置構成を示すの概略斜視図であり、図8(b)は、該均平機構の概略正面図である。
【図9】図9は、第1及び第2実施形態に係る制御装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、第1実施形態の穀粒重量の穀粒重量の測定制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、第2実施形態の穀粒重量の測定制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
2…機体フレーム 13…グレンタンク 32…重量センサ 90…均平機構
100…制御装置 201…コンバイン
【出願人】 【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
【出願日】 平成18年8月9日(2006.8.9)
【代理人】 【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人

【識別番号】100114410
【弁理士】
【氏名又は名称】大中 実

【識別番号】100108992
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 信雄


【公開番号】 特開2008−35823(P2008−35823A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−217003(P2006−217003)