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【発明の名称】 脱穀装置
【発明者】 【氏名】泉 浩二

【氏名】釘宮 啓

【要約】 【課題】脱穀室内で発生した藁屑や枝梗付着粒等から成る二番物を、二番処理室内へ還元する途中で、この二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去しようとするものである。

【構成】第1の手段として、二番揚穀筒19の内面部に、二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材19bを設ける。第2の手段として、外カバー19fを二番揚穀筒19側に装着することにより、該外カバー19fの凸状部19eに押されて、枝梗除去部材19bが二番揚穀筒19の内側へ突出して突出部19hが形成されるように構成すると共に、該外カバー19fの装着位置の調節によって、該突出部19hの突出高さを変更可能に構成する。第3の手段として、二番揚穀筒19に対する外カバー19fの装着位置を、遠隔操作装置26aによって変更操作できるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱穀室(7)内で発生した二番物を二番処理室(11)に還元する二番揚穀筒(19)を設けた脱穀装置において、該二番揚穀筒(19)の内面部に、二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(19b)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
二番揚穀筒(19)に複数の開口部(19d)を設け、この各開口部(19d)の外側から、二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去する枝梗除去部材(19b)を取り付けるにあたり、該枝梗除去部材(19b)の外側部に、上下方向に所定間隔で横方向姿勢の凸状部(19e)を備えた外カバー(19f)を設け、該外カバー(19f)を二番揚穀筒(19)側に装着することにより、該外カバー(19f)の凸状部(19e)に押されて、枝梗除去部材(19b)が二番揚穀筒(19)の内側へ突出して突出部(19h)が形成されるように構成すると共に、該外カバー(19f)の装着位置の調節によって、該突出部(19h)の突出高さを変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
【請求項3】
二番揚穀筒(19)に対する外カバー(19f)の装着位置を、遠隔操作装置(26a)によって変更操作できるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバイン等に搭載される脱穀装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
穀稈を脱穀装置へ供給して脱穀中に、この脱穀装置で発生した未脱穀処理の二番物は、二番揚穀筒によって二番処理室内に還元されて、この二番処理室内で再脱穀処理される。
前記二番揚穀筒は、特公平6−20390号公報で示すように、固定体と、可動体とよりなるコンベア筒と、このコンベア筒の上部に設けた上部投入体とに軸支内装した二番還元用スクリュコンベアにより、上部へ揚送され、該上部投入体から二番処理室内へ供給され、再脱穀処理される。又、上部へ揚送中に可動半割体を内径部に設けた処理歯により、二番還元で揚送中の二番物を脱穀処理する。
【特許文献1】特公平6−20390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
脱穀装置で発生した藁屑や枝梗付着粒から成る二番物は、二番揚穀筒によって二番処理室内に還元される間に、二番還元筒の内径部に設けた一個の処理歯により、再脱穀処理される。しかしながら、この処理歯の個数が一個であり、揚穀搬送中に枝梗付着粒の枝梗除去がほとんど行われない。そこで、この発明は、二番物を揚穀する途中で、二番還元筒内で確実に枝梗の除去ができるようにしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
即ち、請求項1に記載の発明においては、脱穀室(7)内で発生した二番物を二番処理室(11)に還元する二番揚穀筒(19)を設けた脱穀装置において、該二番揚穀筒(19)の内面部に、二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(19b)を設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0005】
例えば、コンバインに載置した該脱穀装置で説明すると、このコンバインで刈取りされ、後方上部に移送された刈取り穀稈は、この脱穀装置の脱穀室(7)内へ供給されて脱穀され、脱穀済みで選別済み穀粒は、このコンバインの所定位置へ移送され、一時貯留される。又、この脱穀室(7)内で発生した二番物は、二番揚穀筒(19)によって二番処理室(11)内に還元され、再脱穀処理される。
【0006】
前記二番揚穀筒(19)内を還元移送中の二番物内に混入している枝梗付着粒は、この二番揚穀筒(19)の内面部に設けた弾性を有する枝梗除去部材(19b)により、枝梗を除去されながら二番処理室(11)内へ還元されて、再脱穀処理される。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、二番揚穀筒(19)に複数の開口部(19d)を設け、この各開口部(19d)の外側から、二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去する枝梗除去部材(19b)を取り付けるにあたり、該枝梗除去部材(19b)の外側部に、上下方向に所定間隔で横方向姿勢の凸状部(19e)を備えた外カバー(19f)を設け、該外カバー(19f)を二番揚穀筒(19)側に装着することにより、該外カバー(19f)の凸状部(19e)に押されて、枝梗除去部材(19b)が二番揚穀筒(19)の内側へ突出して突出部(19h)が形成されるように構成すると共に、該外カバー(19f)の装着位置の調節によって、該突出部(19h)の突出高さを変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
【0008】
外カバー(19f)を二番揚穀筒(19)側へ装着すると、該外カバー(19f)の凸状部(19e)に押されて、該枝梗除去部材(19b)の弾性部が二番揚穀筒(19)の内側へ突出して突出部(19h)が形成される。又、該外カバー(19f)の装着位置の調節により、枝梗付着粒の多いときには、該枝梗除去部材(19b)の突出部(19h)の突出高さが高くなるよう調節して、脱穀作業を行う。
【0009】
請求項3に記載の発明においては、二番揚穀筒(19)に対する外カバー(19f)の装着位置を、遠隔操作装置(26a)によって変更操作できるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置としたものである。
【0010】
遠隔操作装置(26a)を操作することにより、二番揚穀筒(19)に対する外カバー(19f)の装着位置が変更される。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明においては、脱穀装置の脱穀室(7)内で発生した二番物を二番処理室(11)内に還元する二番揚穀筒(19)の内径部に、この二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(19b)を設けたことにより、枝梗除去部材(19b)が弾性を有しているために、枝梗の除去に際して穀粒を損傷させることが少なく、脱穀選別作業を円滑に行なうことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、枝梗除去部材(19b)における二番揚穀筒(19)内への突出部(19h)の突出高さを変更可能に設けたことにより、稲麦等の品種や湿田又は乾田などの圃場条件に応じて、この突出部(19h)の突出高さを変更できることにより、穀粒の損傷を効果的に防止することができる。又、二番物の還元移送能力のアップを図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明においては、遠隔操作装置(26a)によって外カバー(19f)の装着位置を変更できるため、例えばコンバインの操縦部に搭乗した作業者が、コンバインを走行させて刈取脱穀作業を行ないながら、外カバー(19f)の装着位置の調節を容易に行うことができるため、刈取脱穀作業の能率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側面に穀稈を脱穀する脱穀装置3を載置している。該走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取る刈取装置4を設け、この刈取装置4で刈取りした刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀装置3と、この脱穀装置3の横側には、脱穀済みの穀粒を受けて、貯留する穀粒貯留タンク5を載置している。又、該走行車台2の下側には、走行クローラ6aを張設した走行装置6を設けている。
【0015】
前記脱穀装置3には、穀稈を脱穀する脱穀室7内に扱歯8aを植設した扱胴8を回転自在に扱胴軸8bに軸支して設け、この脱穀室7の右横下部には、この脱穀室7内で脱穀処理されなかった排塵物、及び二番物等を再脱穀処理する排塵処理室9、及び二番処理室11等を設けると共に、二番物を該二番処理室11へ揚送還元する二番揚穀筒19等を設けている。これら二番処理室11、及び二番揚穀筒19等を主に図示して説明する。
【0016】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図6で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6aを張設した走行装置6を配設し、走行車台2の上側面に脱穀装置3を載置している。走行車台2の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部に移送し、該脱穀装置3のフィードチェン3aと、挟持杆3bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、該脱穀装置3の右横側へ配設した穀粒貯留タンク5内へ供給され、一時貯留される。
【0017】
前記走行車台2の前方部には、図6で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド21a、及び分草体21bと、立毛穀稈を引起す引起装置21cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置22の各掻込装置22aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置21dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置3のフィードチェン3aと挟持杆3bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置22の根元・穂先移送装置23a・23b等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ24により、土壌面に対して昇降する。
【0018】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆25aの上端部に設ける支持パイプ杆25bを走行車台2の上側面に設けた支持装置25cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ24を作動させると、該支持杆25aと共に、該刈取装置4が上下回動する。
【0019】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置22によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置3への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0020】
前記穀粒貯留タンク5側の前部には、図6で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置26と、操縦席27とを設け、この操縦席27の下側にエンジン28を載置している。
【0021】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース29内の伝動機構29aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ29bを設けている。
【0022】
前記穀粒貯留タンク5内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク5の後側には、図6で示すように、縦移送螺旋30aを内装した排出支持筒30を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒30の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋31aを伸縮自在に内装した排出オーガ31を伸縮自在、上下回動自在及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0023】
前記脱穀装置3は、図4、及び図5で示すように、箱略形状の箱体の後側部には、穀稈を供給する供給口(図示せず)と、左側部のフィードチェン3aと、挟持杆3bとの間には、脱穀室7内で脱穀される穀稈が通過する通過口(図示せず)とを設けている。
【0024】
前記脱穀装置3上部には、脱穀室7を設け、この脱穀室7内には、扱胴軸8bで軸支した扱胴8を設け、この扱胴8の外径部に多種類で多数本の扱歯8aを植設すると共に、この扱胴8の各扱歯8aの回転外周下側には、脱穀室網8cを張設し、該脱穀室7の移送終端部には、この脱穀室7内で脱穀処理されなかった未脱穀処理物を、排塵処理室9内へ供給する脱穀排出口7aを設けている。
【0025】
前記脱穀室7右側下部の後側には、排塵処理室9を設けると共に、この排塵処理室9の前側には、二番処理室11を設けている。これら排塵処理室9内には、未脱穀処理物の排塵物を再脱穀処理する排塵胴10を設け、この排塵胴10の外径部には、排塵螺旋プレート10aと、排塵処理爪10bと、排塵排出爪10cとを設け、これらの回転外周下側には、排塵物の再脱穀処理物が漏下する排塵漏下具10dを設け、この排塵漏下具10dの移送終端部には、再脱穀処理済みの主として、藁屑、稈切、塵埃等を機外へ排出する排塵排出口9aを設けている。
【0026】
前記二番処理室11内には、未脱穀処理物の二番物を再脱穀処理する二番胴12を設け、この二番胴12の外径部には、二番螺旋プレート12aと、二番処理爪12bと、二番排出爪12cとを設け、これらの回転外周下側には、二番物を再脱穀した再脱穀処理物を受けて、一方側へ移送する略半円形状の二番室受板12dを張設し、この二番室受板12dの移送終端部には、再脱穀処理済みの穀粒、藁屑、及び稈切等を排出する二番排出口11aを設けている。これら二番胴12と、排塵胴10とは、排塵軸10eで回転自在に軸支している。
【0027】
前記脱穀室網8cの下側には、選別室13を設け、この選別室13内には、該脱穀室網8c、排塵漏下具10d、排塵排出口9a、二番排出口11a等より、供給される脱穀済み脱穀物、再脱穀済みの排塵物等の供給を受けて、揺動移送しながら穀粒と、藁屑等とに揺動選別する揺動選別装置14を設け、この揺動選別装置14の後方下部には、選別風を送風する送風ファン15を設けると共に、前方上部には、脱穀時に発生した藁切れ、藁屑、及び塵埃等を機外へ排出する吸引ファン20を設けている。
【0028】
前記送風ファン15の前側には、一番選別室16を設け、この一番選別室16には、一番受樋16aを設け、この一番受樋16aに所定角度で前方上部へ傾斜する一番選別棚16bを接続して設けると共に、この一番受樋16a内に一番移送螺旋16cを軸支し、この一番移送螺旋16cの右側端部は、側壁板の外側に突出させて設け、一番揚穀筒17内に接続させ、脱穀済みで選別済みの穀粒を、走行車台2の上側に設けた穀粒貯留タンク5内に、この一番揚穀筒17に軸支内装した一番揚穀螺旋17aで揚送して供給する。
【0029】
前記一番選別室16の前側には、二番選別室18を設け、この二番選別室18には、二番受樋18aを設け、この二番受樋18aの前方上部には、前方上部から後方下部へ所定角度で傾斜する二番選別棚18bを設けると共に、この二番受樋18a内に二番移送螺旋18cを軸支し、この二番移送螺旋18cの右側端部は、側壁板の外側に突出させて設け、二番揚穀筒19内に接続させ、未脱穀処理物の二番物を、この二番揚穀筒19に軸支内装した二番揚穀螺旋19aで二番処理室11内へ揚送還元し、この二番処理室11内で再脱穀処理する。
【0030】
前記二番揚穀筒19の内径面部には、図1〜図4で示すように、この二番揚穀筒19内を揚送し、二番処理室11内に揚送還元される二番物内に枝梗付着粒が混入しているときには、この枝梗付着粒の枝梗を除去すべく、枝梗除去部材19bを二番揚穀筒19内に設けている。
【0031】
前記脱穀装置3の脱穀室7内を移送される穀稈が、この脱穀室7内に軸支内装して回転自在な扱胴8の各種扱歯8aで脱穀処理されるが、脱穀処理されなかった未脱穀処理物である二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗は、この二番揚穀筒19の内径面部に設けた、枝梗除去部材19bにより、除去されながら二番処理室11内に揚送還元されることにより、この二番処理室11内が過負荷になることを防止できる。又、脱ぷ粒が発生することなく、枝梗を除去できる。更に、高価の部品を追加することなく、枝梗を除去できる。
【0032】
前記二番揚穀筒19は、左右方向、又は前後方向に二分割し、この二分割の分割筒9c、19cをボルト、及びナット等で接続している。この一方側の分割筒19cの外径部の上下方向には、図1〜図3で示すように、上下方向に所定長さの各開口部19dを設け、この各開口部19dの外径部には、二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去すべく、伸縮性が良好で、又、摩擦係数が高く耐久性のある、例えば、ゴム材等よりなる枝梗除去部材19bを設けると共に、この枝梗除去部材19bの外側部には、上下方向に所定間隔で横方向に所定角度(θ1)の凸状部19eを設けた外カバー19fを装着して設けている。この凸状部19eを有する外カバー19fの装着により、該枝梗除去部材19bは、該外カバー19fの凸状部19eで押されて、内側へ上下方向に所定間隔で横方向に所定角度(θ2)の突出部19hが形成される。該枝梗除去部材19bの円周の多半は、一方側の分割筒9cの開口部19dへ挿入した状態に取付けている。
【0033】
又、前記外カバー19fを二番揚穀筒19の一方側の分割部材19cの円周方向の外側に装着する位置を調節自在に設け、この装着位置の調節により、枝梗除去部材19bの突出部19hの突出高さ(H1)を調節可能に設けている。この装着位置の調節は、例えば、該枝梗除去部材19bと、該外カバー19fとの間に挿入する座金19jの挿入枚数の変更により、この枝梗除去部材19bの突出部19hの突出高さ(H1)を任意の高さに調節することができる。
【0034】
未脱穀処理物の二番物を前記二番処理室11に揚送還元する二番揚穀筒19の外径部の上下方向に閉口部19dを設け、この開口部19dの外径部には、二番物に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去する枝梗除去部材19bを設け、この枝梗除去部材19bの外側には、上下方向に所定間隔で横方向に凸状部19eを有する外カバー19fを設け、この外カバー19fの装着により、この外カバー19fの凸状部19eにより、該枝梗除去部材19bは、内側へ上下方向に所定間隔で横方向に突出部19hが形成される。又、この突出部19hの突出高さ(H1)を変更可能に設けたことにより、これらにより、収穫物の損傷を防止できる。又、二番物の還元移送能力のアップを図ることができる。
【0035】
前記枝梗除去部材19bの内側に突出部19hを形成するように作用する外カバー19fの円周方向への取付け位置の調節は、図6で示すように、操作装置26の近傍部に設けた、遠隔操作装置26aの操作で調節する。
【0036】
前記枝梗除去部材19bの内側に突出部19hを形成するように作用する外カバー19fの取付け位置の調節は、遠隔操作装置26aで変更するように設けたことにより、取付け位置の調節を容易に行うことができる。又、簡単である。更に、自動で行うことができる。
【0037】
図2で示すように、前記二番揚穀筒19の枝梗除去部材19bと、凸状部19eを有する外カバー19fとは、着脱自在に設けている。
これにより、枝梗の除去が確実にできる。又、作用効果を高めることができる。
【0038】
図7、及び図8で示すように、前記二番揚穀筒19の一方側の分割筒9cには、支持ピン32a、32aを設け、この各支持ピン32aに他方側の分割筒9cと、枝梗除去部材19bと、各スプリング32bと、凸状部19eを設けた外カバー19fを、順次挿入すると共に、この外カバー19fの外側で該各支持ピン32aには、各支持板32cを挿入して設け、抜け止めを施している。
【0039】
又、前記各支持板32cと、操作装置26に設けた調節レバー26bとの間には、一方側の分割筒9cに設けた取付板33b、33bと、受板33cとを介して、ワイヤ33a、33aを設け、該調節レバー26bの「入」操作により、外カバー19fの移動で、この外カバー19fの凸状部19eにより、枝梗除去部材19bに突出部19hが形成され、この枝梗除去部材19bの突出部19hにより、枝梗付着粒の枝梗が除去される。
【0040】
これにより、前記コンバイン1の運転作業者が、条件による条件設定ができる。
図9で示すように、前記二番揚穀筒19に設けた、外カバー19fの移動により、この外カバー19fの凸状部19eで枝梗除去部材19bに突出部19hを形成させるが、この外カバー19fを各ワイヤ33aの操作で作動させるが、この各ワイヤ33aの操作は、穀稈が挟持杆3bと、フィードチェン3aとの間に供給されて、挟持される、穀稈の挟持量によって調節される。この挟持杆3bには、支持軸3cを設け、この支持軸3cにスプリング3dを設けている。
【0041】
前記支持軸3cの上部には、回動ピン34bを回動中心とする回動アーム34aの一方側端部を装着し、他方側の端部には、ワイヤ33a、33aを装着している。挟持杆3bの上下移動により、該回動アーム34aが回動ピン34bを回動中心として、上下に回動移動され、この上下回動移動により、外カバー19fが移動制御され、この外カバー19fに設けた凸状部19eで、枝梗除去部材19bに突出部19h雅兄制され、この突出部19hで二番物内に混入した枝梗付着粒の枝梗が除去される。
【0042】
これにより、穀稈を脱穀する脱穀量により、枝梗除去部材19bに形成される突出部19hの突出高さが自動調節されることにより、穀稈の処理量により、最適な抵抗を掛けることができる。
【0043】
前記挟持杆3bに設けた支持軸3cの上端部には、図10で示すように、取付板3eを設け、この取付板3eの先端部には、この挟持杆3bと、フィードチェン3aとの間に供給され、挟持移送される穀稈量を検出する穀稈量センサ3fを設けている。
【0044】
前記穀稈量センサ3fの検出量により、例えば、多量・中量・少量の区分にして、操作装置26に内装した制御装置26cへ入力され、これらの入力により、図11で示すように、外カバー19fに設けたワイヤ33a、33aの先端部をモータ35のモータ軸35aに設けた取付板35bに装着し、このモータ35の回転数を該制御装置26cで制御し、多量を検出のときには、このモータ35の回転数を少回転数に減少し、外カバー19fの移動量を少なく制御し、枝梗除去部材19bに作用させる突出部19hの高さを低い高さ状態位置に作用させる。又、中量を検出のときには、該突出部19hの高さを中の高さ状態位置に作用させる。更に、少量を検出のときには、該突出部19hの高さを高い高さ状態位置に作用させる。
【0045】
これにより、処理量が多いときには、作用量を少なくしても抵抗は大きくなる。
前記二番揚穀筒19の枝梗除去部材19bに設ける各突出部19hの移送方向は、図12で示すように、この二番揚穀筒19に内装軸支した二番揚穀螺旋19aの移送方向と同じ方向にして設けている。又は、図13で示すように、この二番揚穀螺旋19aの移送方向とは、逆の移送方向に向けて、この枝梗除去部材19bの該突出部19hを設けている。
【0046】
これにより、前記二番揚穀筒19の枝梗除去部材19bに設ける各突出部19hの移送方向と、二番揚穀螺旋19aの移送方向とは、同じ移送方向にして設けたことにより、抵抗を掛け、かつ移送をスムーズに行うことができる。又、この枝梗除去部材19bの各突出部19hり移送方向を逆方向に設けたことにより、抵抗を多く加えることができ、このために、枝梗付着粒の枝梗を確実に除去できる。
【0047】
前記二番処理室11の下部に設けた二番処理受板12dの外側部には、図14〜図18で示すように、この二番処理室11内を移送される二番物に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去する二番枝梗除去部材36を、該二番室受板12dの外側面から、内側部へ挿入状態に設け、この二番枝梗除去部材36は、伸縮性が良好で、又、摩擦係数が高く耐久性のある、例えば、ゴム材等で設けている。
【0048】
前記二番室受板12dには、前後方向に所定長さで円周方向に長定巾の開口部12eを設け、この二番室受板12dの外側には、所定巾で所定長さで、該二番室受板12dの開口部12eへ挿入可能な凸状部37aを設けた外カバー37を装着して設ける。この外カバー37を装着すると、この凸状部37aにより、二番枝梗除去部材36に突出部36aが前後方向に所定間隔で形成される。この突出部36a部により、二番処理室11内を移送される二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗が除去される。これら二番物と、枝梗付着粒の枝梗が除去された穀粒等とが、二番処理室11内を移送終端部へ向けて移送され、二番室受板12dの移送終端部に設けた二番排出口11aから排出され、揺動選別装置14上へ供給される。これら二番枝梗除去部材36と、外カバー37とは、着脱自在にボルト、及びナット等により、着脱自在に設けている。
【0049】
これにより、脱ぷ粒の発生を押さえながら、二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去することができる。又、作用効果を高めることができる。
前記二番処理室11の底部下側に設けた円形状の二番室受板12dの外側には、図19で示すように、二番枝梗除去部材36を設け、この二番枝梗除去部材36に前後方向に所定間隔で突出部36aを設ける。この突出部36aで該二番処理室11内を移送中に再脱穀処理される二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を除去する。
【0050】
前記二番枝梗除去部材36に突出部36aを形成する、凸状部37aを設けた外カバー37は、図19で示すように、移動自在に設けている。二番室受板12dの外側に左右方向に所定間隔で各支持軸38aを設け、この各支持軸38aに各支持板38bを挿入し、抜け止めを施すと共に、この各支持板38b間には、凸状部37aを有する外カバー37を装着している。又、この各支持板38bと、二番室受板12dとの間で各支持軸38aには、各スプリング38cを設けている。
【0051】
前記二番室受板12dには、各ワイヤ受39bを受け、各支持板38bと、二番調節レバー26bとの間には、各ワイヤ39aを設けて、接続している。この各ワイヤ39aは、各ワイヤ受39bと、各ワイヤ支持板39cとにより、支持させている。この二番調節レバー26dは操作装置26の近傍部に設け、操縦席27より、操作可能である。該調節レバー26dの操作により、各ワイヤ39b、及び各支持板38b等を介して外カバー37が移動し、この外カバー37の凸状部37aにより、二番枝梗除去部材36が押され、この二番枝梗除去部材36の所定位置に、複数個の突出部36aが形成され、この突出部36aにより、二番処理室11内を移送される二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗が除去される。
【0052】
これにより、稲麦等の作物条件により、作用を変更することができ、枝梗を確実に除去することができる。又、運転作業者が操縦席から操作できる。
前記挟持杆3bに設けた支持軸3cの上端部には、図10で示すように、取付板3eを設け、この取付板3eの先端部には、この挟持杆3eと、フィードチェン3aとの間に供給され、挟持移送される穀稈量を検出する穀稈量センサ3fを設けている。
【0053】
前記穀稈量センサ3fの検出量により、例えば、多量・中量・少量の区分にして、制御装置26cへ入力され、これらの入力により、図11で示すように、外カバー37に設けたワイヤ39a、39aの先端部は、モータ35のモータ軸35aに設けた取付板35bに装着し、このモータ35の回転数を該制御装置26cで制御し、多量・中量・少量により、このモータ35の回転数を順次増加し、外カバー37の移動量を順次増加制御し、二番枝梗除去部材36に作用させる突出部36aの高さを順次高くなるように作用を制御する。これにより、供給される穀稈の供給量に応じて、二番枝梗除去部材36の突出部36aの高さを、順次低い状態から高い状態に順次変更制御する。
【0054】
これにより、脱穀する穀稈の処理量に応じて、適切な抵抗を加えることができる。又、処理量が多いときには、作用量を少なくしても、抵抗は大きくなることにより、枝梗の除去には問題ない。
【0055】
前記二番枝梗除去部材36に設ける各突出部36aの移送方向は、図20で示すように、二番胴12に設けた二番処理爪12bの移送方向と同じ方向に設けている。又は、図21で示すように、該二番胴12の該二番処理爪12bの移送方向とは、逆の移送方向に向けて設けている。
【0056】
これにより、移送方向を同じ方向に向けて設けたことにより、抵抗を掛け、かつ移送をスムーズに行うことができる。又、移送方向を逆方向に向けて設けたことにより、抵抗を多く加えることができ、このために、枝梗付着粒の枝梗を確実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】二番揚穀筒部の右側拡大側面図
【図2】図1のA−A拡大断面図
【図3】外カバーの側面図
【図4】脱穀装置の拡大側断面図
【図5】脱穀装置の拡大正断面図
【図6】コンバインの左全体側面図
【図7】二番揚穀筒の外カバーの調節部拡大平断面図
【図8】調節レバーと、ワイヤ取付部との側面図
【図9】二番揚穀筒の外カバー調節部の拡大平面図
【図10】挟持杆と、穀稈量センサ取付部との側面図
【図11】モータと、ワイヤの取付部との側面図
【図12】二番揚穀螺旋と、枝梗除去部材の突出部との関係図
【図13】二番揚穀螺旋と、枝梗除去部材の突出部との関係図
【図14】二番処理室の二番室受板と、二番枝梗除去部材との側断面図
【図15】二番処理室の二番室受板と、二番枝梗除去部材との平断面図
【図16】二番処理室の二番室受板と、二番枝梗除去部材との正断面図
【図17】外カバー(二番処理室用)の拡大側面図
【図18】外カバー(二番処理室用)の拡大背面図
【図19】外カバー(二番処理室用)の調節部の拡大背面図
【図20】二番胴と、二番枝梗除去部材との関係図
【図21】二番胴と、二番枝梗除去部材との関係図
【符号の説明】
【0058】
7 脱穀室
11 二番処理室
19 二番揚穀筒
19b 枝梗除去部材
19d 開口部
19e 凸状部
19f 外カバー
19h 突出部
26a 遠隔操作装置
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成18年7月18日(2006.7.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−22720(P2008−22720A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−195752(P2006−195752)