| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸
【氏名】土居原 純二
【氏名】廣田 幹司
【氏名】水本 俊彦
【氏名】二神 伸
【氏名】長井 敏郎
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| 【要約】 |
【課題】コンバインのグレンタンクを着脱自在に構成すると共に容量を大きくして、コンバインによる刈取脱穀作業の能率を向上させる。
【構成】車体フレーム(1)に取り付けたタンク支持台(2)に、前後方向に軸装する排出螺旋軸(3)を設け、該排出螺旋軸(3)の後端部には排出用の揚穀筒(4)を接続して設ける。また、前記タンク支持台(2)の上部にグレンタンク(5)の構成部材である上部タンク(5a)を着脱できるように構成する。そして、該上部タンク(5a)をタンク支持台(2)の上部に取り付けた状態で、該上部タンク(5a)の外側の部位を前記排出用の揚穀筒(4)の外側方まで後方に膨出して後方増量部(6)を形成する。更に、該上部タンク(5a)の前側上部をエンジンカバー(K)の上側の上部空間部分(7)に膨出させて前方増量部(8)を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体フレーム(1)に取り付けたタンク支持台(2)に、前後方向に軸装する排出螺旋軸(3)を設け、該排出螺旋軸(3)の後端部には排出用の揚穀筒(4)を接続して設け、前記タンク支持台(2)の上部にグレンタンク(5)の構成部材である上部タンク(5a)を着脱できるように構成し、該上部タンク(5a)をタンク支持台(2)の上部に取り付けた状態で、該上部タンク(5a)の外側の部位を前記排出用の揚穀筒(4)の外側方まで後方に膨出して後方増量部(6)を形成すると共に、該上部タンク(5a)の前側上部をエンジンカバー(K)の上側の上部空間部分(7)に膨出させて前方増量部(8)を形成したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 容積或いは形状を異ならせた複数の上部タンク(5a)の取り付け部位を略同一に形成し、該複数の上部タンク(5a)を選択的に前記タンク支持台(2)の上部に着脱できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記タンク支持台(2)における左右両側から傾斜状に配置した流穀板(9,9)の底部に沿わせて排出螺旋軸(3)を軸装し、該排出螺旋軸(3)の上方に軸方向に沿って配置された左右穀粒分岐案内板(10,10)と前記流穀板(9,9)との間に穀粒排出口(11,12)を開口して設けるにあたり、前記後方増量部(6)に貯留した穀粒が通過する側の排出口(11)を、他方の排出口(12)より広く形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、グレンタンクを搭載したコンバインに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、この種のコンバインに搭載するグレンタンクは、合成樹脂素材による成型品が多く利用され、例えば、特開2003−79234号公開特許公報に開示されている技術で見るように、工夫された発明が公開されている。このような樹脂成型品は、形状の大きさ等によって各部への樹脂の回り込みが悪くなって偏り、偏肉が発生する等の課題が、分割成形等の苦心の結果、解消されている。 【0003】 更に、従来技術として、特許第3743940号特許公報に開示された発明技術は、合成樹脂によって成形されたグレンタンクにおけるグレンタンクオープン時の回動支持強度に関する発明である。 【特許文献1】特開2003−79234号公報 【特許文献2】特許第3743940号特許公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 従来のグレンタンク、特に、樹脂成型品で小型コンバインに搭載される形態のグレンタンクは、車体フレーム上に運転操縦席、脱穀装置、刈取搬送装置等が搭載されて、コンバインとしての本来の主要な機能に関与しないタンク部分が、しわ寄せを受けて搭載スペースが制限され、充分な貯留容量を確保する大きさのタンクが搭載できない課題があった。 【0005】 又、グレンタンクは、貯留容量や形状を異にするタンク構成部材を、成形して予め用意しておき、容量の大きいタンクに取り付け替えて作業をするとか、タンクの一部に増量部分を形成すると、穀粒の排出作業時にその増量部分の排出時間が遅れて全体の作業時間が延びて作業の効率が阻害される等の課題があった。 【課題を解決するための手段】 【0006】 この発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。 即ち、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(1)に取り付けたタンク支持台(2)に、前後方向に軸装する排出螺旋軸(3)を設け、該排出螺旋軸(3)の後端部には排出用の揚穀筒(4)を接続して設け、前記タンク支持台(2)の上部にグレンタンク(5)の構成部材である上部タンク(5a)を着脱できるように構成し、該上部タンク(5a)をタンク支持台(2)の上部に取り付けた状態で、該上部タンク(5a)の外側の部位を前記排出用の揚穀筒(4)の外側方まで後方に膨出して後方増量部(6)を形成すると共に、該上部タンク(5a)の前側上部をエンジンカバー(K)の上側の上部空間部分(7)に膨出させて前方増量部(8)を形成したことを特徴とするコンバインであって、車体フレーム1上に鉄板等で構成したタンク支持台2に、樹脂成型品からなるグレンタンク5の構成部材である上部タンク5aを着脱自由に取り付けることを可能にした構成であって、製作、組み立ての製造工程を容易としたものである。 【0007】 更に、この発明のグレンタンク5は、後方増量部6に加えて前方増量部8を形成して限られた狭いスペースに装置するタンクでありながら、貯留穀粒の容量を増大せんとするものである。 【0008】 つぎに、請求項2に記載した発明は、容積或いは形状を異ならせた複数の上部タンク(5a)の取り付け部位を略同一に形成し、該複数の上部タンク(5a)を選択的に前記タンク支持台(2)の上部に着脱できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインであって、車台フレーム1に取り付けたタンク支持台2に、取り付け部位だけを略同一にして、貯留穀粒容量やタンクの形状を異ならせた複数の上部タンク5aを付け替えることができる特徴があり、異なる機種への互換性を便利にすると共に、作業に応じて活用できる利点がある。 【0009】 つぎに、請求項3に記載した発明は、前記タンク支持台(2)における左右両側から傾斜状に配置した流穀板(9,9)の底部に沿わせて排出螺旋軸(3)を軸装し、該排出螺旋軸(3)の上方に軸方向に沿って配置された左右穀粒分岐案内板(10,10)と前記流穀板(9,9)との間に穀粒排出口(11,12)を開口して設けるにあたり、前記後方増量部(6)に貯留した穀粒が通過する側の排出口(11)を、他方の排出口(12)より広く形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインであって、要するに、グレンタンク5に貯留した穀粒の機外への排出時において、タンクの一部に後方増量部6を構成しても、その部分に貯留している多量の穀粒を、他の部分に貯留している穀粒と時間差なく機外に排出できるものとしている。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に記載した発明は、車体フレーム1上に鉄板等で構成したタンク支持台2に、樹脂成型品からなるグレンタンク5の構成部材である上部タンク5aを着脱できるようにした特徴があり、製品の製造工程における製作、組み立て作業を容易化する効果を有するものである。 【0011】 更に、請求項1に記載した発明は、グレンタンク5の底部から穀粒を機外に排出するための揚穀筒4の側方空間部を活用して後方増量部6を形成し、それに加えて、エンジンカバーKの上側に前方増量部8を形成して多量の穀粒が貯留できる構成にした。 【0012】 これによって、グレンタンク5は、限られた狭い搭載スペースに設置するタンクでありながら、穀粒の貯留容量を増大して作業効率を大幅に増大した効果を有するものである。 請求項2に記載した発明は車台フレーム1に取り付けたタンク支持台2に、取付部位だけを略同一に形成して穀粒の貯留容量や形状を異ならせた上部タンク5aを付け替えることができ、異なる機種への互換性を便利にすると共に、作業に応じて活用できる優れた効果を有するものである。 【0013】 請求項3に記載した発明は、グレンタンク5に貯留した穀粒の機外への排出時において、該グレンタンク5の上部タンク5aにおける揚穀筒4の外側方に後方増量部6を構成しても、その部分に貯留している多量の穀粒を、他の部分に貯留している穀粒の排出時間と差異がなく、迅速で、効率的に機外へ排出することができる効果を有するものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明するが、まず、請求項1に記載した発明は、車体フレーム1に装置したタンク支持台2に、樹脂成型品としたグレンタンク5の構成部材である上部タンク5aを着脱自由に取り付ける構成であって、しかも、上記上部タンク5aには穀粒貯留時の増量部6,8を形成した特徴を有する。 【0015】 つぎに、請求項2に記載した発明は、グレンタンク5において、機種相互間の互換性を可能としており、グレンタンク5の構成部材である上部タンク5aは、タンク支持台2に取り付ける取付部位さえ同一に形成すれば、タンク形状や穀粒の貯留容量を異に製作したタンクであっても、交換自由に取り付けることを可能にした特徴がある。 【0016】 そして、請求項3に記載した発明は、グレンタンク5の一部に増量部6を形成した場合、穀粒の排出時に増量部の排出時間の遅れが発生しないように、増量側の穀粒を迅速で効率的に排出することができる構成にした点に特徴がある。 【0017】 まず、コンバイン15は、図6、及び図7に示すように、クローラ16,16を装備した車体フレーム1上に、前進方向に向かって左側に脱穀装置17を穀稈供給口を前側にして搭載し、その前方側に刈取搬送装置18を設けて構成している。そして、刈取搬送装置18は、図面に示すように、実施例の場合、前部低位置に3つの分草杆19を設けて2条の穀稈誘導路を形成し、その後部低位置に刈取装置20を設けて2条刈りに構成している。21は穀稈引起し装置を示している。そして、刈取搬送装置18は、図面に示すように、始端部の低位置で刈り取った穀稈の株元を挟持し、穂先部分を係合して上下2段で保持しながら前記脱穀装置17の穀稈供給口まで搬送して供給する構成としている。 【0018】 そして、運転操縦席22は、図面に示すように、車体フレーム1上の前部右側であって、刈取搬送装置18のすぐ右に配置した構成で、エンジンカバーKの上部に取り付け、該運転操縦席22の前方及び側方に、後述する各種の操作レバー類を集中的に設けている。 【0019】 つぎに、グレンタンク5は、図6、及び図7に示すように、前記脱穀装置17の右側に併設し、該脱穀装置17において脱穀、選別した一番穀粒を、一番揚穀筒23で揚穀して供給し、貯留する構成としている。 【0020】 この場合、タンク支持台2は、図4、及び図5に示すように、車体フレーム1上に鉄等の素材で形成しており、車体フレーム1の前後方向に沿わせて左右両側から内側(中心部)に穀粒を流下できるように傾斜させて流穀板9,9を配置して構成している。そして、排出螺旋軸3は、図4、及び図5から解るように、上記左右両側から傾斜した流穀板9,9の間に沿わせて回転自由に軸装して前端部の入力プーリから動力が入力されて、上記流穀板9,9上を流下してきた穀粒を下手側(実施例では車体フレーム1の後方)に螺旋搬送できる構成とし、搬送端部でタンク支持台2の外側に排出用の揚穀筒4を接続して搬送穀粒を機外に排出できる構成としている。24は従来公知の排出オーガーであって、上記揚穀筒4の上部に上下回動自由で、平面視において旋回自由に接続して構成している。 【0021】 そして、該穀粒排出口11,12は、図5に示すように、前記排出螺旋軸3の上方に、軸方向に沿って配置された左右の穀粒分岐案内板10,10と、前記した左右の流穀板9,9との間に開口して設け、両側から流下してくる貯留穀粒を排出螺旋軸3に供給する構成としている。この場合、穀粒排出口11,12は、一方の排出口11を、他方の排出口12より上下に広く開口して形成し、多量の穀粒が通過できる構成にしているが、これについては、グレンタンク5の後方増量部6との関係で再度後述する。 【0022】 そして、タンク支持台2は、平面視(図4参照)で方形状に形成しているが、各四辺(全周)にグレンタンク5の構成部材である上部タンク5aの基部に形成する取付部(挿し込んで装着する部位)を取り付けできる挿込取付部26を形成し、前記上部タンク5aを着脱自由に取り付けてグレンタンク5を構成できるものとしている。 【0023】 つぎに、グレンタンク5の構成部材である上部タンク5aについて説明する。 まず、上部タンク5aは、樹脂を素材とする樹脂成型品であるが、実施例の場合、樹脂のブロー成形によって、従来公知の如く、内部に穀粒の貯留空間を形成した構成としている。そして、実施例における上部タンク5aは、図1に平面視で示し、図2、及び図5で側面視で示すように、車体フレーム1に搭載したとき、外側に位置する部位(車体フレーム1の進行方向右側)を、前述した排出用の揚穀筒4の外側方まで後方に膨出して後方増量部6を形成した構成としている。そして、上部タンク5aは、図面から解るように、上記後方増量部6に加えて、前方上部にも膨出させて前方増量部8(図2、及び図6参照)を形成し、タンク支持台2に装着したとき、前述したエンジンカバーKの上側の運転操縦席22に近い上部空間部7側に膨出した状態で位置できる構成としている。 【0024】 そして、この場合、上部タンク5aは、図2に示すように、後方増量部6、及び前方増量部8の下側にそれぞれ配置されているタンクの一部を形成している流穀板6a、及び流穀板8aを急勾配にし、増量状態に貯留された多量の穀粒であっても、排出時には、停滞させず、迅速に流下できる配慮をした構成を採用している。そして、既に説明した上下を高くして、広く形成した穀粒排出口11(図5参照)は、後方増量部6の下方に位置させて穀粒の供給が停滞なく迅速にできる配置関係に構成している。 【0025】 このように、上部タンク5aは、下部に形成した取付部を車体フレーム1に載置しているタンク支持台2の前記挿込取付部26に上方から挿し込んで取り付けるが、その場合、脱穀装置17に面する側には、図8に示すように、一番揚穀筒23(図3、及び図7参照)の凸状に対応する逃げ凹部27、二番揚穀筒に対応する逃げ凹部28、脱穀装置17に横方向に膨出して形成した補強用の突出機枠に対応する逃げ凹部29をそれぞれタンク内側に向けて窪ませて形成し、脱穀装置17の機体側面から突出したこれら凸状部を、前記凹み内に入り込ませて各逃げ凹部27、28、29で接合し易い構成としてコンバイン機体の横幅を取らないように配慮した構成としている。 【0026】 そして、一番揚穀筒23は、図2、及び図8に示す左側面視の逃げ凹部27から解るように、前傾姿勢に設けられているから、上部の穀粒放出口、及び放出羽根(従来公知の排出板)が斜めに、後方上方に向けて穀粒を跳ね飛ばす構成になっており、丁度、後方増量部6側に多量の穀粒を供給できる構成となっている。したがって、後方増量部6は、上記穀粒放出口、及び放出羽根の構成によって、脱穀装置17から供給される一番穀粒が上方に放出されて送られ、効果的に上面から順次貯留ができる利点がある。 【0027】 そして、グレンタンク5は、実施例の場合、上部タンク5aの下部取付部を、タンク支持台2の上側周部(四辺)に設けた挿込取付部26(図4、図5参照)に着脱自由に挿し込んで取り付ける旨、説明したが、タンクの上部は、実施例の場合、図9に示すパッチン錠(レバーを支点越えさせて締め付け固定するロック部材)30、又は図10に示すノブボルト31を利用して容易に着脱できる構成にしている。実施例は、いずれの場合も、上部タンク5aは、図面から解るように、脱穀装置17に固着されている一番揚穀筒23を利用し、その上部にフック、又は取付座を固着し、これらに取り外し自由に固定して安定した穀粒の貯留ができるものとしている。 【0028】 なお、上記パッチン錠30やノブボルト31を利用した取付手段は、通常の慣用手段であるから、上部タンク5aの容積、形状等が異なるグレンタンクを、予め用意しておき、機種ごとに付け替える場合や、作業に応じて付け替える場合に便利な方法である。 【0029】 そして、グレンタンク5は、実施例の場合、図11、及び図12に示すように、上部タンク5aをタンク支持台2に装着した状態において、脱穀装置17の上部に設けた収納部33に収納状態の排出オーガー24の高さと略同等の高さになるように構成している。なお、上部タンク5aは、図11、及び図12に示すように、外側(排出オーガー24と反対側)に取っ手34を設けている。 【0030】 このように構成した上部タンク5aは、グレンタンク5を組み立てるときには、上記取っ手34を握って全体を前記排出オーガー24に持たし掛けながら、下側のタンク支持台2の挿込取付部26に比較的容易に挿し込んで取り付けることができるものとなっている。 【0031】 つぎに、グレンタンク5は、図13、及び図14に示す実施例では、タンク支持台2の外側、前後両端部分に倒れ防止ステー35,35を固着して設け、タンク支持台2の広さから外側にはみ出した部分を安定よく支えることができる構成にしている。したがって、上部タンク5aは、その倒れ防止ステー35,35の内側に入れて支持させながら取り付ければ、着脱作業が比較的容易にできるものとなり、穀粒を貯留、充填した後においても、安定した状態を安全に保持できる特徴がある。 【0032】 つぎに、運転操縦席22に装備したクラッチフレーム40と各操作レバー、及び操作連動機構について、以下、説明する。 まず、クラッチフレーム40は、図15、及び図16に示すように、コンバイン15の前進方向を基準にして前後方向に配置されて、それぞれ前後両端部分が機体に連結され、各操作レバー類を支持連結しているが、その中間部位に、下部を車体フレーム1に固着したフレーム支持ステー41の上部と、下部をミッションケース42に固着したミッション支持ステー43との2本の支持ステーによって支持された構成としている。この場合、フレーム支持ステー41とミッション支持ステー43とは、図15に示す正面視において、一方のフレーム支持ステー41を略垂直状に配置し、他方のミッション支持ステー43を、上部がクラッチフレーム40側に傾斜させた略ハ字状に形成され、図16に示す側面視では、前側のミッション支持ステー43が垂直であるのに対して、後側のフレーム支持ステー41が上部を前側に位置させた前傾姿勢に設けてクラッチフレーム40を支持させた構成としている。 【0033】 このように、クラッチフレーム40は、脱穀クラッチレバー45、刈取クラッチレバー46、主変速レバー47、副変速レバー48を支持し、これら各操作レバーに連結した操作連動機構を連結して支持した構成としている。 【0034】 以下、それぞれの操作系について説明する。 まず、脱穀クラッチレバー45は、図17に示すように、回動支点Pを中心にして前後に回動操作する構成であるが、レバーの中間部(回動支点Pから離れた部位)に接続した連動ロット49をテンションクラッチ50のテンションクラッチプーリー51のテンションアーム52に連結した構成としている。そして、テンションクラッチ50は、図17に示す位置でクラッチが伝動状態にあり、連動ロット49の端部に連結しているスプリングで張圧されて、脱穀クラッチレバー45が支点越えの位置で保持される構成となっている。 【0035】 そして、テンションクラッチ50は、脱穀クラッチレバー45の回動支点Pを支点にしてクラッチ切の位置に切替操作すると、テンションアーム52の端部に連結した復帰スプリング53が働いて伝動を中断した位置で張圧して、前記脱穀クラッチレバー45をクラッチ切りの位置で、支点越えの状態で保持する構成となっている。 【0036】 それと同様に、刈取テンションクラッチ55は、図17に示すように、側面視でフレーム支持ステー41の前側位置に設けられ、テンションプーリー56とこれの連動操作装置57が設けられている。 【0037】 これらの脱穀、及び刈取テンションクラッチの構成は、従来から公知の機構を利用している。 以上のような脱穀クラッチ機構において、クラッチフレーム40は、テンションクラッチ50が入りの状態、すなわち、伝動中には、クラッチベルトの伝動張力がテンションプーリー51、アーム52、連動ロット49、脱穀クラッチレバー45等を介して、伝達され、後方に引っ張られる方向に荷重を受けることになる。 【0038】 このように、クラッチフレーム40は、上記引張り荷重によって後方に変形しようとするが、そのとき、フレーム支持ステー41が図17に示すように、前側に斜め、すなわち、前傾姿勢に設けられているから、上記荷重を受け止めて変形することなく支えることができる特徴がある。 【0039】 そして、刈取テンションクラッチ55は、図17において、刈取クラッチレバー46をクラッチ入りの位置に操作して、連動操作装置57を介してテンションプーリー56を移動させてテンションベルトを伝動位置に切り替えると、クラッチフレーム40が後方に引っ張り荷重を受けることとなって、変形しようとする。そのとき、脱穀クラッチ操作で説明したと同様に、クラッチフレーム40は、フレーム支持ステー41が、図17に示すように、前側に斜め、すなわち、前傾姿勢に設けられているから、上記荷重を受け止めて変形することなく支えることができる特徴ある構成となっている。 【0040】 更に、主変速レバー47は、図17の側面視に示すように、操作ロット58に連結して油圧無段変速装置(通称HST)のトラニオン軸に変速操作可能に連結した構成にしている。この場合、実施例の特徴とするところは、上記操作ロット58を、側面視で前記フレーム支持ステー41と平行を保つ状態に配置して構成した点にある。 【0041】 以上のように構成したから、クラッチフレーム40は、主変速レバー47の変速操作に伴って、操作ロット58が作動して押し引き荷重が発生するが、これらの荷重を同じ方向に向けて配置され固着されているフレーム支持ステー41によって受けられ、変形等の影響を受けることがほとんどない効果を有する特徴がある。 【0042】 このように、フレーム支持ステー41は、操作荷重の働く方向に合わせて配置し、下部を車体フレーム1に固着し、その上部でクラッチフレーム40を支えているから、操作に伴って発生する荷重を受け止めて強固に保持できる特徴がある。 【0043】 つぎに、副変速レバー48は、図16、及び図17に示すように、下部を操作ロット60に操作可能に連結し、該操作ロット60の先端部を連動装置を介してミッションケース42の内部に装置している副変速装置に変速可能に連結して構成している。この場合、操作ロット60は、図16、及び図17に示すように、ミッション支持ステー43と側面視で略平行を保つ状態に構成している。 【0044】 したがって、クラッチフレーム40は、副変速レバー48の操作に関連して上下に押し引きされる動きを前記ミッション支持ステー43が吸収して上下動を防止して変形、破損を未然に防止して、安定した変速操作ができる特徴がある。 【0045】 そして、既に説明した主変速レバー47に操作ロット58を介して連結している油圧無段変速装置(通称HST)のトラニオン軸61が、図17に示すように、側面視で、フレーム支持ステー41とミッション支持ステー43との間の空間に配置された構成となっている。しかも、操作ロット58は、図17から解るように、ミッション支持ステー43と交差して配置した構成としている。 【0046】 以上の構成によって、実施例の油圧無段変速装置(通称HST)は、トラニオン軸61が変速操作の工程で変速のズレが発生せず、正確に切替操作位置に切り替わって、安定した変速ができる利点がある。更に、これら各機能部は、フレーム支持ステー41とミッション支持ステー43とによって強固に連結されて関係位置の狂い、変化が発生せず、安定した装置となった優れた特徴がある。 【0047】 つぎに、車体に固定されている上記クラッチフレーム40を利用したエンジン65の振動防止対策機構について、実施例を説明する。 従来から、この種コンバインは、クラッチフレーム40の外側に配置されている運転操縦席22の下方に、エンジン65が横向きに搭載され、その外側の外気が吸引し易い位置に、ラジエータ66、更に外側に、冷却ファン67を軸装した配置構成としている。このように、エンジン65は、ラジエータ66や冷却ファン67の側部に接近した位置で駆動中に、作業負荷が増大するためエンジン負荷が大きくなると振動が発生して左右に大きく振動することがある。すると、エンジン65は、隣接しているラジエーター66に干渉して、ラジエータ66が冷却ファンと衝突したりして破損し、ラジエータ66から冷却水が漏れる等の事故が発生することがあった。 【0048】 そこで、エンジン65は、図18、乃至図20に示すように、クラッチフレーム40、連結具68、連結用ロット69、取付ステー70を介してエンジン65を構成するマニホールド71に連結して振動を防止する構成としている。実施例の具体的な構成において、前記連結用ロット69は、図20に示すように、その端部に連結用ステー70とロックナット72との間に隙間(遊び間隔)Hを設けた構成としている。 【0049】 したがって、実施例の場合、エンジン65は、駆動中に発生する微細な振動は許容されて比較的自由に振動し、大きなエンジン負荷が発生してエンジン振動が許容限度以上に大きくなったときにのみ、エンジン側のマニホールド71、連結ステー70、ロックナット72、連結用ロット69、連結具68を介してクラッチフレーム40に受け止められて振動が阻止される。 【0050】 そして、連結用ステー70は、図18に示す実施例では、下端部を直接マニホールド71に締め付け固着するが、図19に示す別の実施例では、マニホールド71の取付面が低くて届かない場合には間にカラー73を入れて共締めする構成としている。 【0051】 なお、従来の車体フレーム構成において、走行時や作業に伴って伝播される振動を阻止する手段として、固定機枠側に振動し易い装置を連結する装置は、例えば、特開2000−177421号公開特許公報、特開平11−98916号公開特許公報等に開示された公知技術がある。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】グレンタンク部の説明用平面図 【図2】グレンタンク部の説明用左側面図 【図3】グレンタンク部の説明用背面図 【図4】タンク支持台の平面図 【図5】タンク支持台の説明用正面図 【図6】コンバインの右側面図 【図7】コンバインの正面図 【図8】グレンタンクの左側面図 【図9】グレンタンクをパッチン錠で係止した部分の正面図 【図10】グレンタンクをノブボルトで係止したコンバインの左側面図 【図11】コンバインの右側面図 【図12】コンバインの正面図 【図13】グレンタンクの右側面図 【図14】グレンタンクの正面図 【図15】クラッチフレームの支持構成を示す説明用正面図 【図16】クラッチフレームの支持構成を示す説明用側面図 【図17】図16における要部の説明図 【図18】エンジン部の平面図 【図19】エンジン部の別実施例の平面図 【図20】振動防止機構の正面図 【符号の説明】 【0053】 1 車体フレーム 2 タンク支持台 3 排出螺旋軸 4 揚穀筒 5 グレンタンク 5a 上部タンク 6 後方増量部 6a 流穀板 7 上部空間部 8 前方増量部 8a 流穀板 9,9 流穀板 10,10 穀粒分岐案内板 11 穀粒排出口 12 穀粒排出口。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−5742(P2008−5742A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178266(P2006−178266) |
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