| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】正野 潤一
【氏名】桐畑 俊紀
【氏名】森山 浩二
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| 【要約】 |
【課題】排出作業時に穀粒の流れを運転席から目視でき、さらに排出作業時の排出オーガの姿勢によらず、上方からの籾の接触による誤作動を発生させない詰まり防止センサーを備えるコンバインを提供する。
【構成】グレンタンク13と排出オーガ15を備え、前記排出オーガ15先端部に配設され、下方に開口する排出口36と、前記開口部の先端略前後中途部分から前下方に延設された延長投口60と、前記延長投口60の内面下部に配設された詰まり防止センサー63と、を有するコンバインにおいて、前記延長投口60の後側の側面及び後面を透明の材質で構成した投口シート62で覆い、該投口シート62の内側に詰まり防止センサー63を配置し、前記延長投口60の下端周囲から更に投口シート62を下方に延設した。さらに、前記詰まり防止センサー63の上部に屋根部材64を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンタンクと排出オーガを備え、前記排出オーガ先端部に配設され、下方に開口する排出口と、前記排出口から下方に延設された延長投口部と、前記延長投口部の内面下部に配設された詰まり防止センサーと、を有するコンバインであって、 前記延長投口の後側の側面及び後面を透明の材質で構成したシートで覆い、該シートの内側に詰まり防止センサーを配置し、前記延長投口の下端周囲から更にシートを下方に延設したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記詰まり防止センサーの上部に屋根部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインの排出オーガの技術、特にグレンタンクに貯溜した穀物をトラックの荷台、フレコンバッグ等へ排出する排出投口部の構成に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、穀物を貯溜するグレンタンク、および該穀物をトラックの荷台、フレコンバッグ等に移送するための排出オーガを備えたコンバインが知られている。 排出オーガからフレコンバッグ等へ排出した場合、排出された籾が満杯近くになると山となって排出オーガ先端の排出口まで成長し、更に排出されると、排出オーガ内部にまで籾が滞留し、籾を排出することができなくなり、スクリューの回転駆動部に過負荷が生じ、ギア等の伝達手段に損傷を与えたり、スクリューとパイプの間で籾が押しつぶされたりする可能性があった。そこで、この課題を解決する手段として、排出投口部に詰まり防止センサーを設け、排出口が籾で詰まる前に排出作業を停止する技術は公知となっている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平10−108538号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、従来の構成では、排出オーガを上方に大きく回動させて排出する場合には、スクリューの回転によって排出される籾が、詰まり防止センサーに接触しながら落下することになるので、排出投口内部が籾によって満載されたと判断して、満載となる前に排出作業を止める誤作動が発生することがあった。 そこで本発明が解決しようとする課題は、排出作業時の排出オーガの排出姿勢によらず、上方からの籾の接触による誤作動を発生させない詰まり防止センサーを備えるコンバインを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、グレンタンクと排出オーガを備え、前記排出オーガ先端部に配設され、下方に開口する排出口と、前記排出口から下方に延設された延長投口部と、前記延長投口部の内面下部に配設された詰まり防止センサーと、を有するコンバインであって、 前記延長投口の後側の側面及び後面を透明の材質で構成したシートで覆い、該シートの内側に詰まり防止センサーを配置し、前記延長投口の下端周囲から更にシートを下方に延設したものである。 【0006】 即ち、請求項2においては、前記詰まり防止センサーの上部に屋根部材を配置したものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0008】 請求項1の如く構成したので、延長投口部の側方及び後方から穀粒の落下状況が目視確認可能となり、運転席から排出作業の操作が容易にできる。 【0009】 請求項2においては、排出作業時に排出オーガを上下どのような角度としても、詰まり防止センサーに対して上方から落下する籾が接触することがなく誤作動がなくなる。また、屋根部材は簡単な構成とすることができ、安価に実現できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 次に、発明の実施の形態を説明する。 図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2はコンバインの平面図、図3はエンジンから排出オーガまでの動力伝達経路を示す模式図である。図4は排出オーガの旋回機構の側面図。図5は排出オーガ先端部の断面図、図6は同じく斜視図、図7は突状部材の別実施例の斜視図である。 【実施例1】 【0011】 まず、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。 クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部の引起しケース5を立設して該引起しケースより突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。 【0012】 刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置8、にて後部に搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元がフィードチェーン9に受け継がれ、脱穀部12内に穀稈が搬送される。そして、該フィードチェーン9後端には排藁チェーン18が配設され、該排藁チェーン18後部下方には排藁カッター装置、拡散コンベアなどからなる排藁処理部19が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出するようにしている。 【0013】 また、前記脱穀部12側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク13が配設され、該グレンタンク13前部には運転室14が配設される一方、グレンタンク13後部には排出オーガ15の縦排出オーガ15aが立設され、該縦排出オーガ15aを中心にしてグレンタンク13が側方へ回動可能とし、本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。 また、機体フレームの上方であって、運転室14の後方で進行方向左側にオーガレスト52を立設している。本実施例のオーガレスト52は、主にレスト部52aと支柱部52bで構成される。レスト部52aは正面視略U字型に形成され、排出オーガ15の横排出オーガ15bが載置される。 【0014】 そして、前記グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に脱穀部12下方には、選別部17が配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑など(以下「処理物」)とする)から穀粒を選別し、前記グレンタンク13に搬送するようにしている。 【0015】 次に図3を用いてエンジンからグレンタンク及び排出オーガへの駆動力伝達経路について説明する。 エンジン101の前方出力軸101bは、クローラ式走行装置1を駆動するための走行用ミッションケースの入力軸と連結され、クローラ式走行装置1へ駆動力を伝達する。一方、後方出力軸101aには、脱穀部12(図1に図示)や選別部(図示せず)へ駆動力を伝達するためのプーリ102・102・102と、グレンタンク13及び排出オーガ15へ駆動力を伝達するためのプーリ103とが嵌設される。 【0016】 グレンタンク13の底部前面はエンジン101の略後方に位置し、該グレンタンク13の低部前面には駆動ケース104が配設されている。そして、駆動ケース入力軸105が機体前方へ突出し、駆動ケース入力軸105の前端にはプーリ106が嵌設される。 前記後方出力軸101a後端に嵌設されたプーリ103と、駆動ケース入力軸105前端に嵌設されたプーリ106とにVベルト107のテンションプーリを兼ねるオーガクラッチ118が設けられ、駆動力を駆動ケース104より下流側へ伝達・遮断可能に構成される。該オーガクラッチ118はモータまたはシリンダ等のアクチュエータにより断接可能に構成され、該アクチュエータは後述する詰まり防止センサー63と接続され、該詰まり防止センサー63がONとなるとオーガクラッチ118を断として動力を断つようにしている。 駆動ケース104内には互いに噛合する平歯車108a・108bが収納されており、平歯車108bは排出コンベア16の前端に嵌設された回転軸であるコンベア駆動軸56に外嵌固定される。また、平歯車108bの歯数は平歯車108aの歯数より多くなるよう構成されているので、スクリュー式の排出コンベア1の回転数はエンジン101の回転数より小さくなり、穀物を排出する際に大きな回転トルクを発生可能である。 なお、本実施例では駆動ケース104内の減速機構として二枚の平歯車108a・108bを使用したが、三枚以上使用しても良く、平歯車の個数は限定されない。 【0017】 排出コンベア16の後端にはベベルギア109が嵌設され、縦排出オーガ15a内のスクリュー式の縦送りコンベア110下端に嵌設されたベベルギア111と噛合している。一方、縦送りコンベア110上端にはベベルギア112が嵌設され、該ベベルギア112と噛合するベベルギア113、チェーンやスプロケットを内設する中間ケース114、続いてベベルギア115・116を経て横排出オーガ15b内のスクリュー式の横送りコンベア117を回転駆動する。 【0018】 このように構成することにより、グレンタンク13に貯留された穀粒は排出コンベア16により後方に搬送され、グレンタンク13後方に位置する縦排出オーガ15aを経て、排出オーガ15先端から強制的に排出可能となる。 【0019】 次に、図4及び図5を用いて、排出オーガ15の操作手段および排出オーガ15各部の構造について説明する。 【0020】 図4に示すように、横排出オーガ15bの根元(基部)側は縦排出オーガ15aの上端に上下回動可能に枢着される。オーガ回動シリンダ(昇降装置)30は、一端が縦排出オーガ15a側面より突設されたブラケット31に回動可能に枢着され、他端が横排出オーガ15b側面より突設されたブラケット32に回動可能に枢着される。該オーガ回動シリンダ30の伸縮により、横排出オーガ15bは上下方向に回動する。前記縦排出オーガ1 5aの上端には横排出オーガ15bの仰角を検出するためにポテンショメータ等で構成された測定手段である回転角度センサー37が取り付けられている。 縦排出オーガ15aの中途部には平歯車33aが外嵌固定されており、モータ等より構成されるアクチュエータ(旋回装置)34の回転軸34aに嵌設された平歯車33bと互いに噛合している。該アクチュエータ34を作動させることにより、縦排出オーガ15aおよび横排出オーガ15bは一体的に旋回する。また、平歯車33bと同軸に測定手段である回転角度センサー35が設けられる。回転角度センサー35はレゾルバ、回転式ポテンショメータ、ロータリーエンコーダなどであり、該回転角度センサー35により、排出オーガ15の旋回角度を検知することが可能となる。 【0021】 このように、前記横排出オーガの旋回角度と仰角を測定するための回転角度センサー35及び37を備えたことにより、旋回角度及び仰角を常に把握できることで、横オーガを自動収納する際の旋回装置及び昇降装置の動作を制御することが可能となる。 【0022】 図5、図6に示すように、横排出オーガ15bの先端には排出口36が設けられている。該排出口36内には、横送りコンベア117を軸支するためにボールベアリングなどからなる軸受け部が形成されている。排出口36はその下面が開口しており、該開口部の先端略前後中途部分から前下方に延長投口60が延設されている。該延長投口60は側面視略台形状、平面視略「コ」字状に構成しており、金属製板を折り曲げて構成し、横排出オーガ15b先端(前)側をカバーするように設けている。該延長投口60の両側下端部から後方にステ−61を突設している。該ステー61は、平面視略「コ」字状に構成されており、延長投口60の下部から基部側方向へ突出するように配置され、ボルト等によって延長投口60下端部に固設され、延長投口60とステー61により排出口36の下面と略同形状に構成している。 【0023】 該延長投口60の側面をカバーしていない部分、すなわち、延長投口60の後側面と後面、及び、延長投口60から下方周囲を覆うように投口シート62を設けている。投口シート62は柔軟、かつ、透明な材質(合成樹脂等)で構成されており、前記延長投口60、ステー61及び排出口36にボルト等によって固定され、延長投口60内部を目視できるような構成になっている。該投口シート62は運転室14側から内部が見えるように透明な材質で構成し、延長投口60では後側のみ配置している。該投口シート62の後側の上下中途部は変形しないようにステー61により補強され、下排出部の投口面積及びスペースを確保している。 そして、該投口シート62の内面には詰まり防止センサー63を配置している。該詰まり防止センサー63はステー61の後面から下方に延設したステー67の内部側に固設している。該詰まり防止センサー63は接触センサー等で構成している。 このように構成することにより、投口シート62を通してコンバインの操縦者が運転室から穀粒の流れを目視確認することが可能となり、さらに、荷台やフレコンバック側方に位置する補助作業者等からでも穀粒の流れを目視確認することが可能となる。 【0024】 また、前記詰まり防止センサー63の上部には屋根部材64が配設されている。該屋根部材64は長方形の板状部材を側面視「へ」字状に折り曲げて構成され、該屋根部材64の上部左右中央が前記ステー67またはステー61下端にボルト等で固定され、他端を前斜め下方に延設している。 このように構成することにより、詰まり防止センサー63の上方が屋根部材64に覆われ、上方から落下する籾は横排出オーガ15bがどのような傾斜角度であっても直接詰まり防止センサー63に当たり、感知することがなく、また、穀粒の流れを妨げることがないようにしている。 そして、籾が満載となって籾の最上位置が上昇して詰まり防止センサー63の位置に至ると、詰まり防止センサー63が検知して、排出オーガの駆動を停止するのである。なお、屋根部材64は下方が開放し、詰まり防止センサー63の前方に所定の空間を有する構成であれば、その形状は限定するものではなく、図7に示すように、正面視略逆V字状に構成したり、箱状等に構成したりすることも可能である。 以上のように、グレンタンクと排出オーガを備え、前記排出オーガ先端部に配設され、下方に開口する排出口と、前記排出口から下方に延設された延長投口部と、前記延長投口部の内面下部に配設された詰まり防止センサーと、を有するコンバインであって、前記延長投口の後側の側面及び後面を透明の材質で構成したシートで覆い、該シートの内側に詰まり防止センサーを配置し、前記延長投口の下端周囲から更にシートを下方に延設したので、延長投口部の側方及び後方から穀粒の落下状況が目視確認可能となり、運転席から排出作業の操作が容易にできる。 また、前記詰まり防止センサーの上部に屋根部材を配置したので、排出作業時に排出オーガを上下どのような角度としても、詰まり防止センサーに対して上方から落下する籾が接触することがなく誤作動がなくなる。また、屋根部材は簡単な構成とすることができ、安価に実現できる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。 【図2】コンバインの平面図。 【図3】エンジンから排出オーガまでの動力伝達経路を示す模式図。 【図4】排出オーガの旋回機構の側面図。 【図5】排出オーガ先端部の断面図。 【図6】同じく斜視図。 【図7】屋根部材の別実施例の斜視図 【符号の説明】 【0026】 1 クローラ式走行装置 2 機体フレーム 13 グレンタンク 14 運転室 15 排出オーガ 15b 横排出オーガ 36 排出口 60 延長投口 61 ステー 62 投口シート 63 詰まり防止センサー 64 屋根部材 67 ステー 117 横送りコンベア
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−24(P2008−24A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170765(P2006−170765) |
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