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【発明の名称】 乗用型草刈り機
【発明者】 【氏名】金井 俊樹

【氏名】小笠原 博之

【氏名】山下 信行

【氏名】黒原 一明

【要約】 【課題】乗用型草刈り機において集草部を着脱自在に構成する場合に、集草部の着脱を容易なものに構成しながら、集草部を機体の後部にガタ付き少なく取り付けることができるようにする。

【解決手段】機体側連結部20を機体の後部に上向きに備え、互いに向かい合う下すぼまり状の傾斜案内部21bを機体側連結部20に備える。集草部側連結部8を集草部6に下向きに備え、下すぼまり状の一対の被傾斜案内部8bを集草部側連結部8に備える。集草部側連結部8の被傾斜案内部8bを機体側連結部20の傾斜案内部21bの間に挿入することにより、集草部側連結部8を機体側連結部20に取り付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体にモーアを備え、機体の後部に集草部を備えて、前記モーアで刈り取られた刈り草を集草部に供給するように構成された乗用型草刈り機であって、
機体側連結部を機体の後部に上向きに備え、互いに向かい合う下すぼまり状の傾斜案内部を前記機体側連結部に備えて、
集草部側連結部を前記集草部に下向きに備え、下すぼまり状の一対の被傾斜案内部を前記集草部側連結部に備えて、
前記集草部側連結部の被傾斜案内部を機体側連結部の傾斜案内部の間に挿入して、前記集草部側連結部を機体側連結部に取付可能に構成してある乗用型草刈り機。
【請求項2】
機体にモーアを備え、機体の後部に集草部を備えて、前記モーアで刈り取られた刈り草を集草部に供給するように構成された乗用型草刈り機であって、
機体側連結部を機体の後部に上向きに備え、上すぼまり状の一対の傾斜案内部を前記機体側連結部に備えて、
集草部側連結部を前記集草部に下向きに備え、互いに向かい合う上すぼまり状の被傾斜案内部を前記集草部側連結部に備えて、
前記機体側連結部の傾斜案内部を集草部側連結部の被傾斜案内部の間に挿入して、前記集草部側連結部を機体側連結部に取付可能に構成してある乗用型草刈り機。
【請求項3】
前記機体側連結部からの集草部側連結部の抜けを阻止及び許容可能な阻止機構を備えてある請求項1又は2に記載の乗用型草刈り機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、機体における前輪及び後輪の間の部分や前輪の前側の部分にモーアを備え、機体の後部に集草部を備えて、モーアで刈り取られた刈り草を集草部に供給するように構成された乗用型草刈り機において、集草部の取り付け及び取り外しの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
乗用型草刈り機では、例えば特許文献1に開示されているように、集草部(特許文献1の図1及び図6の25)の前部に、フレーム(特許文献1の図1及び図6の25a)を連結して前方に延出し、機体の後部に連結されたブラケット(特許文献1の図1及び図6の34)に、集草部のフレームをボルトによって連結するように構成したものがある。
【0003】
特許文献1において集草部を着脱する場合、ボルトの締め付け操作及び緩め操作を行う必要があるので、集草部の取り付け及び取り外しに手間取ることがある。
そこで特許文献2のFIG.1に開示されているように、機体の後部にボス部(特許文献2のFIG.1の13)を連結し、集草部のフレーム(特許文献2のFIG.1の21)を機体のボス部に挿入して、抜け止め用のピン(特許文献2のFIG.1の15)を、機体のボス部の取付孔(特許文献2のFIG.1の14)に取り付けるように構成したものがある。これにより、ピンを取り付け及び取り外し操作することにより、集草部のフレームを機体のボス部から容易に抜き出して、集草部を取り外すことができる。
【特許文献1】特開2002−36896号公報
【特許文献2】USP4589251
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2では、機体のボス部(特許文献2のFIG.1の13)の内径、及び集草部のフレーム(特許文献2のFIG.1の21)の外径が精度良く設定されていないと、機体のボス部で集草部のフレームがガタ付くことがあり、走行時の振動により集草部がガタ付いて、運転者が不快に感じることがある。
本発明は、乗用型草刈り機において集草部を着脱自在に構成する場合に、集草部の着脱を容易なものに構成しながら、集草部を機体の後部にガタ付き少なく取り付けることができるように構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、機体にモーアを備え、機体の後部に集草部を備えて、モーアで刈り取られた刈り草を集草部に供給するように構成された乗用型草刈り機において次のように構成することにある。
機体側連結部を機体の後部に上向きに備え、互いに向かい合う下すぼまり状の傾斜案内部を、機体側連結部に備える。集草部側連結部を集草部に下向きに備え、下すぼまり状の一対の被傾斜案内部を、集草部側連結部に備える。集草部側連結部の被傾斜案内部を機体側連結部の傾斜案内部の間に挿入して、集草部側連結部を機体側連結部に取付可能に構成する。
【0006】
(作用)
本発明の第1特徴によると、集草部を機体の後部に取り付けるときには、集草部を下方に移動させながら、集草部側連結部の被傾斜案内部を、機体側連結部の傾斜案内部の間に上方から挿入する。
この場合、機体側連結部の傾斜案内部が下すぼまり状(上広がり状)であるので、集草部側連結部の被傾斜案内部を、機体側連結部の傾斜案内部の間に上方から容易に挿入することができるのであり、機体側連結部の傾斜案内部の案内機能によって、集草部側連結部の被傾斜案内部が機体側連結部の傾斜案内部の間の内方(下方)に案内されていき、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)に容易に取り付けられる。
【0007】
本発明の第1特徴によると、集草部を機体の後部に取り付けた後においては、集草部自身の重量や集草部に貯留される刈り草の重量により、機体側連結部の傾斜案内部及び集草部側連結部の被傾斜案内部の案内機能によって、集草部側連結部の被傾斜案内部が、機体側連結部の傾斜案内部の間の内方(下方)に入り込んで行こうとする(クサビ作用)。これにより、前述のクサビ作用によって、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)にガタ付き少なく支持される。
【0008】
本発明の第1特徴によると、集草部を機体の後部から取り外すときには、集草部を上方に持ち上げるようにして、機体側連結部の傾斜案内部の間から、集草部側連結部の被傾斜案内部を上方に抜き出す。
この場合、機体側連結部の傾斜案内部の間から、集草部側連結部の被傾斜案内部を離し操作するだけであり、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)から容易に取り外される。
【0009】
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、乗用型草刈り機において集草部を着脱自在に構成する場合に、クサビ作用を有効に利用することにより、集草部を機体の後部にガタ付き少なく取り付けることができるようになって、運転者に与える不快感を少なくすることができ、乗用型草刈り機の乗り心地を向上させることができた。
【0010】
本発明の第1特徴によると、機体側連結部の傾斜案内部が下すぼまり状(上広がり状)である点、及び機体側連結部の傾斜案内部の案内機能の点によって、集草部(集草部側連結部)を機体の後部(機体側連結部)に容易に取り付け及び取り外しできるようになり、集草部の取り扱い性を向上させることができた。
【0011】
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、機体にモーアを備え、機体の後部に集草部を備えて、モーアで刈り取られた刈り草を集草部に供給するように構成された乗用型草刈り機において次のように構成することにある。
機体側連結部を機体の後部に上向きに備え、上すぼまり状の一対の傾斜案内部を、機体側連結部に備える。集草部側連結部を集草部に下向きに備え、互いに向かい合う上すぼまり状の被傾斜案内部を、集草部側連結部に備える。機体側連結部の傾斜案内部を集草部側連結部の被傾斜案内部の間に挿入して、集草部側連結部を機体側連結部に取付可能に構成する。
【0012】
(作用)
本発明の第2特徴によると、集草部を機体の後部に取り付けるときには、集草部を下方に移動させながら、集草部側連結部の被傾斜案内部の間に、機体側連結部の傾斜案内部を下方から挿入する。
この場合、集草部側連結部の被傾斜案内部が上すぼまり状(下広がり状)であるので、機体側連結部の傾斜案内部を、集草部側連結部の被傾斜案内部の間に下方から容易に挿入することができるのであり、機体側連結部の傾斜案内部の案内機能によって、機体側連結部の傾斜案内部が集草部側連結部の被傾斜案内部の間の内方(上方)に案内されていき、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)に容易に取り付けられる。
【0013】
本発明の第2特徴によると、集草部を機体の後部に取り付けた後においては、集草部自身の重量や集草部に貯留される刈り草の重量により、機体側連結部の傾斜案内部及び集草部側連結部の被傾斜案内部の案内機能によって、機体側連結部の傾斜案内部が、集草部側連結部の被傾斜案内部の間の内方(上方)に入り込んで行こうとする(クサビ作用)。これにより、前述のクサビ作用によって、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)にガタ付き少なく支持される。
【0014】
本発明の第2特徴によると、集草部を機体の後部から取り外すときには、集草部を上方に持ち上げるようにして、集草部側連結部の被傾斜案内部の間から、機体側連結部の傾斜案内部を下方に抜き出す。
この場合、集草部側連結部の被傾斜案内部の間から、機体側連結部の傾斜案内部を離し操作するだけであり、集草部(集草部側連結部)が機体の後部(機体側連結部)から容易に取り外される。
【0015】
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、乗用型草刈り機において集草部を着脱自在に構成する場合に、クサビ作用を有効に利用することにより、集草部を機体の後部にガタ付き少なく取り付けることができるようになって、運転者に与える不快感を少なくすることができ、乗用型草刈り機の乗り心地を向上させることができた。
【0016】
本発明の第2特徴によると、集草部側連結部の被傾斜案内部が上すぼまり状(下広がり状)である点、及び機体側連結部の傾斜案内部の案内機能の点によって、集草部(集草部側連結部)を機体の後部(機体側連結部)に容易に取り付け及び取り外しできるようになり、集草部の取り扱い性を向上させることができた。
【0017】
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の乗用型草刈り機において次のように構成することにある。
機体側連結部からの集草部側連結部の抜けを阻止及び許容可能な阻止機構を備える。
【0018】
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[1]に記載のように、集草部側連結部の被傾斜案内部が、機体側連結部の傾斜案内部の間の内方(下方)に入り込んで行こうとするので(前項[2]に記載のように、機体側連結部の傾斜案内部が、集草部側連結部の被傾斜案内部の間の内方(上方)に入り込んで行こうとするので)、機体側連結部と集草部側連結部とをボルト等により強固に連結する必要があまり無い。
前項[1]に記載のように、機体側連結部の傾斜案内部の間から、集草部側連結部の被傾斜案内部を離し操作するだけて(前項[2]に記載のように、集草部側連結部の被傾斜案内部の間から、機体側連結部の傾斜案内部を離し操作するだけで)、集草部(集草部側連結部)を機体の後部(機体側連結部)から容易に取り外すことができる。
【0019】
本発明の第3特徴によると、機体側連結部からの集草部側連結部の抜けを阻止及び許容可能な阻止機構を備えている。これにより、阻止機構が特に強固な阻止機能を備えていなくても、阻止機構を阻止状態に操作することで、集草部(集草部側連結部)を機体の後部(機体側連結部)に強固に取り付けることができるのであり、阻止機構を許容状態に操作することで、集草部(集草部側連結部)を機体の後部(機体側連結部)から容易に取り外すことができる。
この場合に、特許文献1のようなボルトの締め付け操作及び緩め操作を行う構成に比べて、本発明の第3特徴では、阻止機構の阻止及び許容状態への操作を簡単なものに構成することが容易に行える。
【0020】
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、特に強固な阻止機能を備えた阻止機構を備えなくてもよいので、阻止機構を構造の簡素化なものに構成することが可能になって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
本発明の第3特徴によると、阻止機構の阻止及び許容状態への操作を簡単なものに構成することが容易に行えるので、操作性の向上と言う面で有利なものとなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2によって支持された機体フレーム3の中央下部にモーア4が支持され、機体フレーム3の後部上部に運転座席5が備えられおり、機体の後部に集草部6が支持されて、乗用型草刈り機が構成されている。集草部6は、支持フレーム7、連結フレーム8(集草部側連結部に相当)、前カバー9、後カバー10及び2つの集草袋11等を備えて構成されている。
【0022】
次に、集草部6において支持フレーム7について説明する。
図4に示すように、支持フレーム7は1本の金属製の丸パイプを平面視でコ字状に折り曲げられて構成されており、金属製の板材を断面コ字状の折り曲げて構成された支持フレーム12が支持フレーム7の中央部に固定されて、支持フレーム7の右及び左側部に短い丸パイプの連結部7aが固定されている。支持フレーム12の中央部に開口部12aが備えられ、支持フレーム12の端部に丸棒の係止部12bが固定されている。
【0023】
次に、集草部6において連結フレーム8について説明する。
図4及び図6に示すように、連結フレーム8は1本の金属製の丸パイプを折り曲げて構成されて、一対の連結部8aを備えており、側面視(図5参照)で「く」字状に折り曲げられている。通常では、支持フレーム7の連結部7aを連結フレーム8の連結部8aに挿入して、連結ピン13により支持フレーム7及び連結フレーム8の連結部7a,8aを連結しておくのであり、連結ピン13を取り外すことにより、支持フレーム7及び連結フレーム8を分離することができる。
【0024】
図4及び図6に示すように、連結フレーム8の下部が正面視(図6参照)でV字状に折り曲げられて、互いに向かい合う下すぼまり状(上広がり状)の右及び左の被傾斜案内部8bが、下向きに構成されている。この場合、連結フレーム8において(図6参照)、連結フレーム8の右及び左の被傾斜案内部8bが、後述する前カバー9の刈り草投入口9aから遠い側に偏位して配置されている。
【0025】
次に、集草部6において前カバー9について説明する。
図5,6,10に示すように、前カバー9は合成樹脂により一体的に構成されており、後側が開放されている。前カバー9の右前部に小さなダクト状の刈り草投入口9aが備えられて、モーア4の刈り草排出口(図示せず)と前カバー9の刈り草投入口9aとに亘って、ダクト14(図1及び図2参照)が接続されており、前カバー9の内部においてヒサシ状の案内板15が、前カバー9の刈り草投入口9aの上側部に固定されている。
【0026】
図5,6,10に示すように、前カバー9の前下端部9b、右及び左の横下端部9cが前及び横外向きに開放された断面コ字状に構成されており、支持フレーム7が前カバー9の前下端部9b、右及び左の横下端部9cに嵌め込まれてボルト連結されている。この場合、支持フレーム7の連結部7a及び支持フレーム12との干渉を避ける為の切欠き部9dが、前カバー9の前下端部9bに備えられている。
【0027】
次に、集草部6において後カバー10について説明する。
図3,5,10に示すように、後カバー10は合成樹脂により一体的に構成されて、前側が開放されている。後カバー10の後部が略全左右幅に亘って張り出し部10aが備えられており、後カバー10の右及び左の横側部の下部に水平部10bが備えられ、水平部10bから下端部10cが下方に延出されている。
【0028】
図5及び図10に示すように、後カバー10の内部において、メッシュ状の通気シート16が後カバー10の張り出し部10aの全左右幅に亘り、後カバー10の張り出し部10aから少し離して固定されており、後カバー10の張り出し部10aの下端部と通気シート16の下端部との間に排気口10dが構成されている。後カバー10の前部の上部にヒンジ部材17が固定されて、後カバー10がヒンジ部材17により前カバー9に揺動自在に支持されており、後カバー10を閉じ位置(図5の実線参照)、及び閉じ位置から上方に揺動させた開き位置(図5の二点鎖線参照)に操作することができる。
【0029】
図3,5,10に示すように、後カバー10の張り出し部10aの下端部にゴム製の係合部10eが固定されており、後カバー10の閉じ位置において、後カバー10の係合部10eを支持フレーム12の係止部12bに係合させることにより、後カバー10を閉じ位置で固定することができる。
【0030】
図10に示すように、後カバー10の内部に、案内板18が左右方向に沿って固定されている。後カバー10の閉じ位置において、案内板18が前カバー9の刈り草投入口9a及び案内板15につながる状態となり、後カバー10を開き位置に操作すると、案内板18が後カバー10と一緒に上方に移動して、前カバー9の刈り草投入口9a及び案内板15から離れる。
【0031】
次に、集草部6において集草袋11について説明する。
図4に示すように、金属製の丸棒を平面視(図10参照)で正方形状に折り曲げて枠フレーム19が構成されており、通気性のある布製の集草袋11が枠フレーム19に巻き付けられるようにして取り付けられている。この場合、集草袋11の複数箇所に切欠き部11aを備えて、枠フレーム19の部分が露出するように構成されており、作業者が露出した枠フレーム19の部分を手で持つことができる。集草袋11の一つの切欠き部11aの部分において、枠フレーム19に下向きの突起部19aが固定されている。
【0032】
図5,6,10に示すように、集草袋11を支持フレーム7,12に取り付ける場合、枠フレーム19を前カバー9の前下端部9b、右及び左の横下端部9c、支持フレーム7,12に置き、枠フレーム19の突起部19aを支持フレーム12の開口部12aに挿入して、後カバー10を閉じ位置に操作して固定する。枠フレーム19の突起部19aと支持フレーム12の開口部12aとの係合により集草袋11の位置が決められ、後カバー10の水平部10bが枠フレーム19の一部を上方から押圧することによって、集草袋11が固定される。
【0033】
図5,6,10に示す状態において、モーア4で刈り取られた刈り草が、モーア4の送風に乗ってダクト14から前カバー9の刈り草投入口9aに入ってくるのであり、案内板15,18の案内作用により刈り草が、前カバー9の刈り草投入口9aから遠い側の集草袋11に主に供給され、次に前カバー9の刈り草投入口9aに近い側の集草袋11に供給される。この間において、モーア4の送風が通気シート16を抜け、後カバー10の張り出し部10aと通気シート16の間を通って、後カバー10の排気口10dから下方に出る。
【0034】
次に、集草部6の機体フレーム3への連結構造について説明する。
図1及び図3に示すように、機体フレーム3の後部に機体側連結部20が斜め後方上向きに備えられている。図6,7,8,9に示すように、機体側連結部20は第1連結部21及び第2連結部22、基板部23、阻止部材24(阻止機構に相当)等を備えて構成されて、基板部23が機体フレーム3の後部にボルト連結されている。
【0035】
図6,7,8,9に示すように、第1連結部21は金属製の板材を折り曲げて構成されて、正面視(図6及び図9参照)で逆三角形状の受け部21a、右及び左の傾斜案内部21b、上の傾斜案内部21c等を備えて構成されており、第1連結部21の右及び左の傾斜案内部21bの端部が基板部23に連結されている。この場合、第1連結部21の右及び左の傾斜案内部21bが、正面視(図6及び図9参照)でV字状に、互いに向かい合う下すぼまり状(上広がり状)に構成されている。
【0036】
図6,7,8,9に示すように、第2連結部22は金属製の板材を折り曲げて構成されて、正面視(図6及び図9参照)で逆三角形状の受け部22a、上の傾斜案内部22b等を備えて構成されており、側面視(図7参照)で第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aが全ての部分で同じ間隔(平行)となるように、第2連結部22の受け部22aの端部が第1連結部21の右及び左の傾斜案内部21bに連結されている。
【0037】
この場合、図7及び図8に示すように、第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間隔が、連結フレーム8の右及び左の被傾斜案内部8bの外径と略同じものに設定されている。図6,7,9に示すように、第1及び第2連結部21,22の下端部、基板部23の下端部の間に開口部25が構成されており、第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間に入った刈り草やゴミ等が、開口部25から下方に抜けるように構成されている。
【0038】
図7,8,9に示すように、金属製の板材が折り曲げられて支持ブラケット26が構成されて、支持ブラケット26が第1連結部21の受け部21aに連結されており、ピン状の阻止部材24が支持ブラケット26に図7の紙面左右方向にスライド自在に支持され、阻止部材24が第1連結部21の受け部21aの開口部から、第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間に入り込んでいる。阻止部材24の先端部24aが側面視(図7参照)で傾斜面に構成され、阻止部材24に固定されたピン24bと支持ブラケット26との間にバネ27が備えられて、バネ27により阻止部材24が第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間への入り込み側に付勢されている。
【0039】
図7,8,9に示すように、支持ブラケット26にクランク状の長孔26aが備えられて、阻止部材24のピン24bが支持ブラケット26の長孔26aに挿入され、阻止部材24の回り止めが行われており、阻止部材24の先端部24aが側面視で図7に示す姿勢に維持されている。阻止部材24を第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間から抜き出し、阻止部材24のピン24bを支持ブラケット26の長孔26aの曲がり部に係合させることにより、阻止部材24を第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間から抜き出した位置に保持することができる。
【0040】
次に、集草部6(連結フレーム8)の機体フレーム3(機体側連結部20)への取り付けについて説明する。
図6,7,8に示すように、集草部6(連結フレーム8)を下方に移動させながら、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bを、第1及び第2連結部21,22(機体側連結部20)の上の傾斜案内部21c,22bの間から、第1及び第2連結部21,22(機体側連結部20)の受け部21a,22aの間に上方から挿入する。
【0041】
この場合、図6及び図9に示すように、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bが下すぼまり状(上広がり状)であるので、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bを、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bの間に上方から容易に挿入することができるのであり、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bの案内機能によって、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bが、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bの間の内方(下方)に案内されていく。
【0042】
図6,7,9に示すように、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bの下端部が阻止部材24の先端部24aに達すると、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bの下端部により、阻止部材24がバネ27に抗して図7の紙面左方に押し出され、再び阻止部材24がバネ27により図7の紙面右方に移動して、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bの下端部の上側に、阻止部材24の先端部24aが入り込む。
【0043】
この状態において図6,7,8,9に示すように、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bが、側面視(図7参照)で第1及び第2連結部21,22(機体側連結部20)の受け部21a,22aに接する状態となり、正面視(図6及び図9参照)で第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bに接する状態となる。連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bの下端部の上側に、阻止部材24の先端部24aが入り込むことにより、機体側連結部20から連結フレーム8(集草部6)が上方に抜けないのであり、集草部6(連結フレーム8)が機体フレーム3(機体側連結部20)に強固に取り付けられる。
【0044】
図6,7,8,9に示すように、集草部6(連結フレーム8)が機体フレーム3(機体側連結部20)に取り付けられた状態において、集草部6自身の重量や集草部6に貯留される刈り草の重量により、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21b、及び連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bの案内機能によって、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bが、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bの間の内方(下方)に入り込んで行こうとする(クサビ作用)。これにより、前述のクサビ作用によって、集草部6(連結フレーム8)が機体フレーム3(機体側連結部20)にガタ付き少なく支持される。
【0045】
次に、集草部6(連結フレーム8)を機体フレーム3(機体側連結部20)から取り外す場合、阻止部材24を第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間から抜き出し、阻止部材24のピン24bを支持ブラケット26の長孔26aの曲がり部に係合させることにより、阻止部材24を第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aの間から抜き出した位置に保持する。この後、集草部6(連結フレーム8)を上方に移動させながら、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bを、第1及び第2連結部21,22(機体側連結部20)の受け部21a,22aの間から上方に抜き出すことにより、集草部6(連結フレーム8)を機体フレーム3(機体側連結部20)から取り外すことができる。
【0046】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図11に示すように構成してもよい。
図11に示すように、連結フレーム8において右及び左の被傾斜案内部8bを廃止し、図6,7,8,9に示す機体側連結部20と同じ構造を備えた集草部側連結部31(第1連結部21、第2連結部22、阻止部材24、支持ブラケット26及びバネ27を備え基板部23を備えない)を上下逆向きに設定し、この集草部連結部31を連結フレーム8に固定する。この場合、集草部連結部31において、互いに向かい合う上すぼまり状(下広がり状)の右及び左の被傾斜案内部31aが備えられている。1本の金属製の丸パイプを逆V字状に折り曲げて機体側連結部32を構成し、機体側連結部32を機体フレーム3の後部に固定して、機体側連結部32に上すぼまり状(下広がり状)の右及び左の傾斜案内部32aを備える。
【0047】
図11に示すように、集草部6(集草部側連結部31)を機体フレーム3(機体側連結部32)に取り付けるときには、集草部6(集草部側連結部31)を下方に移動させながら、集草部側連結部31の右及び左の被傾斜案内部31aの間に、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aを下方から挿入する。
【0048】
この場合、図11に示すように、集草部側連結部31の右及び左の被傾斜案内部31aが上すぼまり状(下広がり状)であるので、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aを、集草部側連結部31の右及び左の被傾斜案内部31aの間に下方から容易に挿入することができるのであり、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aの案内機能によって、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aが、集草部側連結部31の右及び左の被傾斜案内部31aの間の内方(上方)に案内されていく。
【0049】
図11に示すように、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aの上端部が阻止部材24の先端部24aに達すると、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aの上端部により、阻止部材24がバネ27に抗して押し出され、再び阻止部材24がバネ27により入り込んで、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aの上端部の下側に阻止部材24の先端部24aが入り込む。
【0050】
この状態において図11に示すように、集草部側連結部31の右及び左の被傾斜案内部31aが、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aに接する状態となり、機体側連結部32の右及び左の傾斜案内部32aの上端部の下側に、阻止部材24の先端部24aが入り込むことにより、機体側連結部32から集草部側連結部31が上方に抜けないのであり、集草部6(集草部側連結部31)が機体フレーム3(機体側連結部32)に強固に取り付けられる。
【0051】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図12に示すように構成してもよい。
図12に示すように、第2連結部22の受け部22aの端部を第1連結部21の右及び左の傾斜案内部21bに連結する場合、側面視(図12参照)で第1及び第2連結部21,22の受け部21a,22aが上広がり状になるように構成してもよい。これにより、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bを、第1及び第2連結部21,22(機体側連結部20)の受け部21a,22aの間に上方から容易に挿入することができる。
【0052】
これによって、集草部6自身の重量や集草部6に貯留される刈り草の重量により、連結フレーム8(集草部6)の右及び左の被傾斜案内部8bが、第1連結部21(機体側連結部20)の受け部21aに接する状態となり、第1連結部21(機体側連結部20)の右及び左の傾斜案内部21bに接する状態となるのであり、連結フレーム8の右及び左の被傾斜案内部8bが、第2連結部22の受け部22aから少し離れる状態となる。
この[発明の実施の第2別形態](図12)の構成は、[発明の実施の第1別形態]にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】乗用型草刈り機の全体側面図
【図2】乗用型草刈り機の全体平面図
【図3】乗用型草刈り機の全体背面図
【図4】集草部における支持フレーム、連結フレーム及び集草袋の分解斜視図
【図5】集草部及び機体側連結部の付近の縦断側面図
【図6】集草部及び機体側連結部の付近の縦断背面図
【図7】機体側連結部の縦断側面図
【図8】機体側連結部の平面図
【図9】機体側連結部の背面図
【図10】集草部の横断平面図
【図11】発明の実施の第1別形態における集草部、集草部側連結部及び機体側連結部の背面図
【図12】発明の実施の第2別形態における機体側連結部の縦断側面図
【符号の説明】
【0054】
4 モーア
6 集草部
8,31 集草部側連結部
8b,31a 被傾斜案内部
20,32 機体側連結部
21b,32a 傾斜案内部
24 阻止機構
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成19年2月26日(2007.2.26)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎


【公開番号】 特開2008−206436(P2008−206436A)
【公開日】 平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願番号】 特願2007−45681(P2007−45681)