| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】正野 潤一
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| 【要約】 |
【課題】排気サイレンサ及びエンジンルーム内の冷却を促進する排気装置冷却構造を具備したコンバインを提供する。
【構成】エンジンルーム32内のエンジン34とラジエータ75との間に側面視略逆凹形の第一風向板72を設け、該エンジン34上に配設した排気サイレンサ42側へ延びるように配置した。また、前記第一風向板72の下面に第二風向板73を設けて下方へ延設し、該第二風向板73の後側を第一風向板72の内面と連結し、該第二風向板73の前側を排気サイレンサ42の後部側へ延びるように配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレーム上に運転操作部を設け、該運転操作部の下方に形成したエンジンルーム内にエンジンと排気サイレンサとを配設し、該排気サイレンサから排気を機体外部に放出するテールパイプを後方へ延設するとともに、該エンジンおよび排気サイレンサに対して左右方向一側にラジエータと、該ラジエータやエンジンを冷却するための外気を吸入する冷却ファンを設けたコンバインにおいて、 前記エンジンルーム内のエンジンとラジエータとの間に側面視略逆凹形の第一風向板を設け、該第一風向板をエンジン上に配設した排気サイレンサ側へ延びるように配置したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記第一風向板の下面に第二風向板を設けて下方へ延設し、該第二風向板の後側を第一風向板の内面と連結し、該第二風向板の前側を排気サイレンサの後部側へ延びるように配置した、請求項1に記載のコンバイン。 【請求項3】 前記第一風向板の前側下部に第三風向板の上部一側を連結し、前記第三風向板の左右他側をエンジンの前方へ延設した、請求項2に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はコンバインに関し、より詳細には、コンバインの機体上部に配管された排気装置を冷却する技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインの排気装置はエンジンから機体下部を通って機体後方側に配管され、エンジンで発生した排気ガスを機体後方で排出している。排気装置は排気音を低減させる排気サイレンサや排気ガスを排出するテールパイプ等から構成されている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 しかし、排気サイレンサやテールパイプ等の排気装置が機体下部に配管されていると、走行中に巻上げられた泥等が排気装置に掛かり易い。排気装置に泥等が掛かると、排気サイレンサやテールパイプに泥等が抱き込まれて付着、固化する場合や、テールパイプに泥等が侵入する場合がある。特にコンバインが湿田で走行する場合には排気装置に泥等が大量に付着し、排気装置内への泥等の侵入も増大するため、コンバインの走行性能の低下が問題となる。 【0004】 このため、排気装置が機体上部に配管されたコンバインの技術もあり、このような排気装置を備えたコンバインとして、例えば、エンジンルーム内に排気サイレンサが設けられ、該排気サイレンサに接続されたテールパイプが機体上方に配管されているものがある(例えば、特許文献2参照)。また、エンジンからのエキゾーストパイプが機体上方に配管され、前記エキゾーストパイプに接続される排気サイレンサが脱穀部の上部に固定されており、テールパイプが前記排気サイレンサに接続されているコンバインもある。 【0005】 上記のように排気装置を機体上部に配管したコンバインによれば、走行中に巻上げられた泥等が排気装置に掛かり難くなり、排気装置に泥等が抱き込まれることや、排気装置に泥等が侵入することが防止される。このため、排気装置の泥等の抱き込みや、泥等の侵入によるコンバインの走行性能の低下を防止することができる。 【特許文献1】特開平10−164959号公報 【特許文献2】特開平9−195867号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、従来のエンジンルーム内に排気サイレンサを設置した排気装置では、排気ガスの熱により該排気サイレンサの表面温度が高くなるため、エンジンルーム周辺の温度が高くなっていた。その結果として温められた空気が容易に排出されずにその周囲に溜まってしまうため、作業者への影響が大きくなっていた。 【0007】 本発明は上記の課題を解決するために、排気サイレンサ及びエンジンルーム内の冷却を促進する排気装置冷却構造を具備したコンバインを提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0009】 すなわち、請求項1においては、機体フレーム上に運転操作部を設け、該運転操作部の下方に形成したエンジンルーム内にエンジンと排気サイレンサとを配設し、該排気サイレンサから排気を機体外部に放出するテールパイプを後方へ延設するとともに、該エンジンおよび排気サイレンサに対して左右方向一側にラジエータと、該ラジエータやエンジンを冷却するための外気を吸入する冷却ファンを設けたコンバインにおいて、前記エンジンルーム内のエンジンとラジエータとの間に側面視略逆凹形の第一風向板を設け、該第一風向板をエンジン上に配設した排気サイレンサ側へ延びるように配置したものである。 【0010】 請求項2においては、前記第一風向板の下面に第二風向板を設けて下方へ延設し、該第二風向板の後側を第一風向板の内面と連結し、該第二風向板の前側を排気サイレンサの後部側へ延びるように配置したものである。 【0011】 請求項3においては、前記第一風向板の前側下部に第三風向板の上部一側を連結し、前記第三風向板の左右他側をエンジンの前方へ延設したものである。 【発明の効果】 【0012】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0013】 請求項1においては、第一風向板により冷却ファンからの冷却風を排気サイレンサに導き、該排気サイレンサを冷却することが可能となり、排気サイレンサ上方に配置される運転操作部のフロアの温度上昇を抑制し、また排気ガス温度を下げることができる。 【0014】 請求項2においては、第二風向板により冷却ファンからの冷却風を効率よく排気サイレンサに導き、該排気サイレンサを冷却することが可能となり、排気サイレンサ上方に配置される運転操作部のフロアの温度上昇を抑制し、また排気ガス温度を下げることができる。 【0015】 請求項3においては、冷却ファンからの冷却風をエンジンおよび排気サイレンサに沿って流して、エンジンルーム内を効率よく冷却することができる。また、エンジンと第三風向板の間に冷却風を導くことができて、前部に配置されるスタータなどの電装品を冷却することもできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 次に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、本発明の技術的範囲は実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。 【0017】 本発明に係るコンバイン11について、図を用いて説明する。図1はコンバイン11の全体側面図、図2はコンバイン11の正面図、図3はコンバイン11の平面図、図4は実施例1における排気装置41の側面簡略図、図5は実施例1における排気装置41の正面簡略図、図6は実施例1における排気装置41の平面簡略図、図7は実施例2における排気装置41の側面簡略図、図8は実施例2における排気装置41の平面簡略図である。 【0018】 まずコンバイン11の全体構成について説明する。図1乃至図3に示すように、コンバイン11は、左右のクローラを支承してなるクローラ走行装置12上に機体(シャーシ)13が配設されており、この機体13の前部右側にエンジン34が搭載されている。機体13の前方にはエンジン34の駆動力を変速してクローラ走行装置12に伝達するミッションケース31が配設されており、ミッションケース31にはクローラ走行装置12の駆動輪の車軸が設けられている。また、機体13の前部には刈取部14、機体13の上部において走行方向の左側には選別部16が設けられ、選別部16の上部には扱胴及びフィードチェーン15a等を具備する脱穀部15が設けられている。機体13の上部の右側前部には座席19及びキャビン18が設けられており、機体13の右側後部にはグレンタンク17が設けられている。グレンタンク17の底部には排出コンベア26が前後方向に配設され、グレンタンク17の後部には排出オーガ21が立設されている。グレンタンク17に貯溜された穀粒は排出コンベア26により後方に搬送され、排出オーガ21の縦送りオーガ22、横送りオーガ23を経て、横送りオーガ23先端部の排出口24からトラック等へ排出される。また、機体13の上方には、テールパイプ61と排出オーガ21との干渉を防止するガード部材81が設けられている。 【0019】 コンバイン11前方のキャビン18の下方には前記エンジン34が搭載されており、このエンジン34はエンジンルーム32内に収容されている。エンジンルーム32は上面、前面、左右側面がエンジンルームカバー(図示せず)により構成されており、後面はエンジンルーム後部フレーム33により構成されている。エンジンルーム32には、冷却用の外気を取り入れるための開部(図示せず)が右側方に設けられ、エンジンルーム32内右側方にはラジエータ75及びラジエータシュラウド76が配置され、キャビン18の後部からエンジン34にかけては、エアクリーナや吸気サイレンサ等を配設した吸気経路(図示せず)が形成される。吸気経路はエンジン34に連結されており、この吸気経路を経由して取り込まれた外気は、エンジン34内で燃焼に使用される。 【0020】 次に排気装置41について説明する。図4に示すように、排気装置41はエンジン34の排気マニホールド36に接続され、エンジン34で発生した排気ガスの排気音を低減させて排出するものである。排気装置41は、排気サイレンサ42、テールパイプ61、外気導入部71を有している。 【0021】 前記排気サイレンサ42は、エンジン34の排気マニホールド36に接続されて排気音を低減させるためのものである。図4に示すように、排気サイレンサ42は断面形状が略楕円の筒状体であり、一側部付近に排気ガス出口であるサイレンサ出口管43が設けられている。排気サイレンサ42はエンジンルーム32内に配置されており、エンジン34の上方において、冷却ファン35の排風が当たる位置に設けられている。そのため、排気サイレンサ42が冷却されるとともに塵が溜まることも防止できる。また、図5に示すように、排気サイレンサ42は長手方向を機体13の左右方向に向け、かつ排気マニホールド36に対して機体13の左側方向にオフセットして配置されており、前記サイレンサ出口管43が機体13の左側となるように接続されている。 【0022】 前記テールパイプ61は、前記排気サイレンサ42の下流側に接続されてエンジン34からの排気ガスを排出するためのものである。テールパイプ61の全体形状は、図4から図6に示すように、排気サイレンサ42のサイレンサ出口管43に接続される部分である上流側端部62から機体13の後方に向けて延出し、次に、エンジンルーム後部フレーム33の右側で機体13の上方に向けて屈曲しつつ、かつ機体13の左側に向けて延出し、次に、脱穀部15の上端まで至ったところで再度機体13の後方に向けて水平方向に屈曲して後方へ延出し、本機前後中央付近にテールパイプ61の下流側端部63を配置している。下流側端部63は、側面視で水平面に対して斜め上方に屈曲し、かつ、平面視で前後方向に対して斜め左後方(フィードチェーン側)に屈曲している。すなわち、排気ガスを下流側端部63(排気口)から機体13の上部で、横送りオーガ23と反対側の斜め左後上方へ排出するように配管されている。 また、前記テールパイプは、最も高い位置にある排出口の上端が排出オーガの下端よりも低い位置となるように設けられている。このように構成することにより、本機に雨よけのカバーをかけた場合にもカバーが直接テールパイプに接触することがなくなるためにカバーが損傷するのを防ぐことができる。 【0023】 図4に示すように、前記テールパイプ61は、外管64と内管65から構成される。内管65は排気サイレンサ42のサイレンサ出口管43に接続されて排気ガスが通過する部分であり、外管64は内管65との間に断熱層を形成する部分である。内管65と外管64はそれぞれ金属製の管で構成されており、外管64に内管65が内挿される。外管64に内挿された内管65の固定は、内管固定部材を内管65の外面と外管64の内面に溶接手段等で固定して、内管65と外管64との間に所定の間隙を確保して固定するようにしている。この内管65と外管64との間隙の空気部分が断熱層となる。前記間隙はテールパイプ61の上流側端部62から下流側端部63まで連通している。尚、本実施例ではテールパイプ61は外管64と内管65から構成される2重管としたが、内管65のみからなる1重管としてもよいし、あるいはさらに外側にパイプを設けて3重管以上としてもよい。 【0024】 テールパイプ61の下流側端部63の形状は、外管64の端部の上流側に内管65の端部が位置するようにしており、テールパイプ61の下流側端部63において、外管64と内管65の端部位置に差を設けている。また、外管64の端部は斜めに切断して上部側が長くなるように突出させて、テールパイプ61内に雨水等が浸入し難い構成としている。テールパイプ61の下流側端部63において外管64と内管65の端部位置に差を設けているため、エンジン34が作動して排気ガスが内管65の下流端から排出されると、排気ガスの気流により、内管65後端と外管64との間に負圧が発生して、外管64前端と内管65前部との間から空気が吸入されて、内管65と外管64との間隙に下流方向の空気の流れが生じる。空気に流れが生じると間隙内部の換気が行われて間隙内部の空気の温度上昇は低く抑えられ、内管65と外管64の間の断熱効果が高くなる。このため、外管64の表面温度の上昇を低く抑えることができ、テールパイプ61に接近させてハーネス等が設置されても、ハーネス等への熱影響を防止することができる。また、テールパイプ61内に雨水等を浸入させ難くすることができる。 【0025】 エンジンルーム32側のテールパイプ61の上流側端部62での形状は、外管64の端部の上流側に内管65の端部が突出するようにしており、テールパイプ61の上流側端部62において、外管64と内管65の端部位置に差を設けている。尚、内管65と外管64との間の間隙は、テールパイプ61の上流側端部62において外気と連通しているため、テールパイプ61の下流側端部63から雨水等が浸入してきた場合でも、上流側端部62から水が排出される。このため、内管65と外管64との間隙を通じて排気サイレンサ42内部やエンジン34に雨水等が浸入することを防止できる。 【0026】 次に前記外気導入部71について説明する。前記外気導入部71は、外気をテールパイプ61の内管65に導入して、排気ガスの温度を外気により低下させるものである。テールパイプ61の上流側端部62には排気サイレンサ42のサイレンサ出口管43が接続されており、外気導入部71は排気サイレンサ42とテールパイプ61との接続部分に形成されている。エンジン34作動時に内管65を排気ガスが通過すると、排気ガスの気流により外気導入部71に負圧が生じ、外気導入部71の開口部から内管65に外気が吸引される。 【0027】 尚、図6に示すように、外気導入部71は排気サイレンサ42に近いエンジンルーム32内に設けられ、冷却ファン35の排風が当たる位置に設けられる。冷却ファン35の排風が外気導入部71に常に当たることにより、外気導入部71から低い温度の空気を導入させることができるとともに、外気導入部71に塵が溜まることが防止できる。 【0028】 また、図6に示すように、テールパイプ61とサイレンサ出口管43を接続する方向は、機体13の前後方向としている。エンジン34の振動方向に沿った方向にサイレンサ出口管43を挿入することにより、エンジン34の振動によるサイレンサ出口管43の振動は、挿入方向と一致するため、テールパイプ61の内管65に接触し難くなる。これにより、テールパイプ61の破損が少なくなり、高温ガスの漏れ等のトラブルが無くなる。また、コンバイン以外の台車としての利用範囲が広がる。以上により、サイレンサ出口管43の挿入方向は、エンジン34の振動が大きい方向に沿った方向であることが好ましい。 【0029】 また、外気導入部71は、排気サイレンサ42に設けられたサイレンサ出口管43がテールパイプ61に挿入され、サイレンサ出口管43とテールパイプ61との間に間隙が確保されている構成としているため、排気サイレンサ42とテールパイプ61とを接続するフランジが不要となる。振動体である排気サイレンサ42の質量がフランジを不要とすることで低減することができ、排気サイレンサ42の振動を低減させることができるため、振動による騒音を低減することができる。 【0030】 次に、排気装置41の支持について説明する。図4から図6に示すように、テールパイプ61は、支持部材37a・37bを介してエンジンルーム後部フレーム33で支持されるようにしている。該エンジンルーム後部フレーム33は機体13に鉛直方向上方に立設され、エンジンルーム32の後面を構成する。該エンジンルーム後部フレーム33は、エンジンルーム上方の中途部から斜後方向に屈曲し、脱穀部15の上端付近で再び鉛直方向上方に屈曲する構成とされる。前記支持部材37aは該エンジンルーム後部フレーム33の屈曲部より下部の鉛直部分左側方に、支持部材37bは該エンジンルーム後部フレーム33の屈曲部より上部の鉛直部分左側方に配置され、該支持部材37a・37bは長穴にて外気導入部の組立調節を可能に構成される。 前述のように、排気装置41を機体13の上方で配管、支持させると、排気装置41に藁屑等が蓄積されにくくなる。また、テールパイプ61のエンジンルーム後部フレーム33での支持部では、テールパイプ61と脱穀部15との間隔を十分確保しており、テールパイプ61下部にハーネス、注油ホース等が配置されても、熱による影響を防ぐようにしている。 前記支持部材37aはテールパイプの上下方向に延びる縦部61aを支持しており、一方前記支持部材37bはテールパイプの水平方向に延びる横部61bを支持している。複数箇所で支持することにより、より強固にエンジンルーム後部フレーム33で支持されることとなる。なお、本実施例では支持部材によって二箇所で支持しているが三箇所以上で支持する構成としてもよい。 【0031】 次に、本発明の実施例1に係る風向板について説明する。図4乃至図6に示すように、エンジンルーム32内右側方にはラジエータ75及びラジエータシュラウド76が配置される。つまり、ラジエータ75の左側方に冷却ファン35が配置され、該冷却ファン35とラジエータ75の間はラジエータシュラウド76を配置して冷却風を案内している。該ラジエータシュラウド76の上部に第一風向板72の一側が固定され、他側はエンジン34上に配設した排気サイレンサ42へ延びるように、つまり、排気サイレンサ42の右側近傍まで延出して配置される。該第一風向板72は左右両側面と下面を開口した筐体であり、金属板等で側面視略逆凹形に折り曲げ構成される。こうして、該第一風向板72はエンジン34の上部において、ラジエータシュラウド76と排気サイレンサ42の間の空間を覆うように配置される。 これにより、第一風向板72は冷却ファン35によって発生する右側方から左側方へと向かう冷却風(図5・図6に示す矢印a)を誘導し、エンジンルーム32内に拡散するのを防ぐとともに、該冷却風を排気サイレンサ42に当てることができる。よって、冷却ファン35からの冷却風の一部を排気サイレンサ42に導き、該排気サイレンサ42を冷却することが可能となり、排気サイレンサ42上方に配置されるキャビン18の温度上昇を抑制し、また排気ガス温度を下げることができる。 【0032】 さらに、前記第一風向板72の下面には第二風向板73が溶接等で固設される。本実施例では該第二風向板73は下方へ延設された側面視逆L字状の金属板で構成され、該第二風向板73の上面と第一風向板72の下面を当接させて連結固定されている。そして、該第二風向板の後側は第一風向板72の後部内面と連結固定され、前側は排気サイレンサ42の後部側へ延びるように、右後方から左前方に向かって平面視で斜めに配置される。 これにより、冷却ファン35によって発生する冷却風を第一風向板72によって右側方から左側方へと向かわせ、第二風向板73によってさらに空気の流れ(図5・図6に示す矢印a)を効率的に前方へ誘導し、冷却ファン35からの風を左前方に位置する排気サイレンサ42に集中して当てることができる。よって、冷却ファン35からの冷却風を排気サイレンサ42に導き、該排気サイレンサ42を効率良く冷却することが可能となり、排気サイレンサ42上方に配置されるキャビン18の温度上昇を抑制し、また排気ガス温度を下げることができる。 【0033】 続いて、本発明の実施例2に係る風向板について説明する。本実施例では第一風向板72及び第二風向板73等の構成は実施例1と略同一であり、さらに図7及び図8に示すように、前記第一風向板72の前側から第三風向板74が下右方へ延設される。即ち、該第三風向板74は側面視略逆コ字状に金属板を折り曲げ形成して、一側(右側上部)を第一風向板72の左側前面に固定し、他側(左側)をエンジンの前方へ延出して配置される。 これにより、冷却ファン35からの空気の流れ(図8に示す矢印a)をエンジン34前方に逃がすことなく、エンジン34および排気サイレンサ42に沿って流して、エンジンルーム32内を効率よく冷却することができる。また、エンジン34と第三風向板74の間に冷却風を導くことができて、前部に配置されるスタータモータ77などの電装品を効率良く冷却することもできる。 【0034】 以上により、エンジンルーム32内のラジエータシュラウド76に第一風向板72、第二風向板73及び第三風向板74を設けることで、冷却ファン35からの冷却風を効率よく排気サイレンサ42に導き、該排気サイレンサ42を冷却することができるようになり、また冷却風をエンジン34前方に逃がすことなく、エンジン34および排気サイレンサ42に沿って流して、エンジンルーム32内を効率よく冷却することが可能となるのである。 【0035】 次に、排出オーガ21について説明する。図1乃至図3に示すように、排出オーガ21は縦送りオーガ22と横送りオーガ23とを有しており、グレンタンク17に貯溜された穀粒は排出コンベア26により後方に搬送され、排出オーガ21の縦送りオーガ22、横送りオーガ23を経て、横送りオーガ23先端部の排出口24からトラック等へ排出されるのである。横送りオーガ23の根元側は縦送りオーガ22の上部に上下方向に回動自在に接続される。縦送りオーガ22の側部にはブラケット55が突設され、横送りオーガ23の側部にはブラケット56が突設される。前記ブラケット55には上下方向駆動手段としてのシリンダ51の一端が回転自在に取り付けられ、前記ブラケット56にはシリンダ51の他端が回転自在に取り付けられる。シリンダ51の伸縮により、排出オーガ21は上下方向に俯仰する。また、横送りオーガ23には上下角度検出手段としての回転式ポテンショメータ53が設けられており、回転式ポテンショメータ53により、排出オーガ21の上下角度が検出される。 【0036】 前記排出オーガ21は、使用しないときは横送りオーガ23をオーガレスト25に載置して収納する。該オーガレスト25は脱穀部15の右前方で上方に延出して立設されており、該オーガレスト25中途部右側方にはグレンクラッチモータ仕組83が設置され、該グレンクラッチモータ仕組83前側からは非常用グレンクラッチレバー84が延出されている。 上記のようにグレンクラッチモータ仕組83を脱穀部15より上方に設置することで、粉塵等が溜まることなく、トラブルを減少させることができる。また、非常用グレンクラッチレバー84がキャビン18に近く、作業者にとって従来位置の脱穀部15の上部中途部に比べて操作が容易となる。また、該グレンクラッチモータ仕組83の上方にオーガレスト25があるので、降雨時等でも雨水がかかりにくい。さらに、本実施例のようにテールパイプ61を上方に設置した場合は、グレンクラッチモータ仕組83を高温となる排気装置41から遠ざけることになり、トラブルを少なくすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】コンバイン11の全体側面図。 【図2】コンバイン11の正面図。 【図3】コンバイン11の平面図。 【図4】実施例1における排気装置41の側面簡略図。 【図5】実施例1における排気装置41の正面簡略図。 【図6】実施例1における排気装置41の平面簡略図。 【図7】実施例2における排気装置41の側面簡略図。 【図8】実施例2における排気装置41の平面簡略図。 【符号の説明】 【0038】 11 コンバイン 13 機体 17 グレンタンク 21 排出オーガ 25 オーガレスト 34 エンジン 41 排気装置 72 第一風向板 73 第二風向板 74 第三風向板 75 ラジエータ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月13日(2006.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−67635(P2008−67635A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−248712(P2006−248712) |
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