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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】松澤 宏樹

【氏名】吉邨 文夫

【氏名】北川 智志

【氏名】石賀 和平

【氏名】伊藤 孝司

【氏名】三宅 達也

【氏名】上加 郁朗

【氏名】是久 正喜

【要約】 【課題】穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取部の下降位置近傍部での動作を小さくし、微調整時に刈取部が圃場面に突っ込むような不具合を少なくして、コンバインの作業能率を高める。

【構成】刈取部4を昇降操作する上げ操作スイッチ20a及び下げ操作スイッチ20bを操向レバー18に設ける。そして、上げ操作スイッチ20a及び下げ操作スイッチ20bの操作により、刈取部4昇降駆動用のアクチュエータ14側へ所定時間の上昇出力又は下降出力を出力する制御装置17を設ける。そして、設定した位置よりも下側の位置において刈取部4を下降させるときの下降出力時間を、前記設定した位置よりも上側の位置において刈取部4を下降させるときの下降出力時間よりも短い時間に規制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取部(4)を昇降操作する上げ操作スイッチ(20a)及び下げ操作スイッチ(20b)を操向レバー(18)に設けると共に、該上げ操作スイッチ(20a)及び下げ操作スイッチ(20b)の操作により、刈取部(4)昇降駆動用のアクチュエータ(14)側へ所定時間の上昇出力又は下降出力を出力する制御装置(17)を設けたコンバインにおいて、設定した位置よりも下側の位置において刈取部(4)を下降させるときの下降出力時間を、前記設定した位置よりも上側の位置において刈取部(4)を下降させるときの下降出力時間よりも短い時間に規制したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記設定した位置よりも下側の位置において刈取部(4)を上昇させるときの上昇出力時間を、前記設定した位置以上の位置において刈取部(4)を上昇させるときの上昇出力時間よりも短く設定したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2001−204218号公報で示すように、刈取部を昇降制御する昇降制御手段と、この刈取部の高さを微調節する操作信号を該昇降制御手段に送る微調節スイッチとを設け、この微調節スイッチを昇降操作レバーに設けた構成である。
【特許文献1】特開2001−204218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来技術においては、昇降操作レバーの操作または自動制御によって刈取部を低位置に位置付けた後、昇降操作レバーに設けた微調節スイッチの操作によって刈取部の高さを微調節して刈取作業を行なう。
【0004】
この際、低位置に位置付けた後では、微調節とはいえ昇降量が大きく、刈取作業中に下降操作した場合に、刈取部が圃場面に突っ込んで破損するような不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、刈取部(4)を昇降操作する上げ操作スイッチ(20a)及び下げ操作スイッチ(20b)を操向レバー(18)に設けると共に、該上げ操作スイッチ(20a)及び下げ操作スイッチ(20b)の操作により、刈取部(4)昇降駆動用のアクチュエータ(14)側へ所定時間の上昇出力又は下降出力を出力する制御装置(17)を設けたコンバインにおいて、設定した位置よりも下側の位置において刈取部(4)を下降させるときの下降出力時間を、前記設定した位置よりも上側の位置において刈取部(4)を下降させるときの下降出力時間よりも短い時間に規制したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明においては、前記設定した位置よりも下側の位置において刈取部(4)を上昇させるときの上昇出力時間を、前記設定した位置以上の位置において刈取部(4)を上昇させるときの上昇出力時間よりも短く設定したことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によると、低位置における刈取部4の下降量を小さくすることで、収穫作業中の刈高さの微調整によって刈取部4が圃場面に突っ込んで破損するような不具合を少なくすることができ、収穫作業の能率を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加え、低位置における刈取部4の上昇量を小さくすることで、収穫作業中の刈高さの微調整を、より精度よく行うことができ、コンバインによる収穫作業の能率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2下側の左右両側に走行クローラ3aを張設した走行装置3を設け、前方部へ立毛穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取部4を、伸縮シリンダ(アクチュエータ)14の伸縮作動によって上下回動自在に軸支して設ける。そして、この刈取部4を上下回動のときに操作する、上げ操作スイッチ20a・下げ操作スイッチ20bを操向レバー18に設け、これら上げ・下げ操作スイッチ20a・20bの操作により、前記伸縮シリンダ14側へ所定時間の上昇出力又は下降出力を出力する制御装置17を操作装置16に内装して設けている。該刈取部4の下降の下限位置は、該制御装置17内に設定して記憶させた構成である。
【0010】
前記制御装置17内に設定記憶させた位置より、該刈取部4を下降させるときには、下降の出力時間を、該制御装置17に設定した位置までの下降出力時間より、短時間でこの制御装置17により、規制制御するように設けた構成である。この刈取部4は、以後は刈取装置4と記載する。
【0011】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図5で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀機5を載置している。走行車台2の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部に移送し、該脱穀装置5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済み穀粒は、該脱穀装置5の右横側に配設した穀粒貯留タンク7内へ供給され、一時貯留される。
【0012】
前記走行車台2の前方部には、図5で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド8a、及び各分草体8bと、立毛穀稈を引起す引起装置9と、引起された穀稈を掻込みする後方上部へ移送する穀稈掻込移送装置10の各掻込装置10aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置11と、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置10の根元・穂先移送装置12・13等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ14により、土壌面に対して昇降するように設けている。
【0013】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆15aの上端部に設ける支持パイプ杆12bを、走行車台2の上側面に設けた支持装置15cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ14を作動させると支持杆15aと共に、刈取装置4が上下回動する。
【0014】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置10によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0015】
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図5で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置16を設け、この操作装置16内には、コンバイン1の各部を制御する制御装置17を設けると共に、この操作装置16には、図1〜図3で示すように、設けた操向レバー18の上側面部には、「ON」−「OFF」スイッチ方式の車体の高さ、及び左右傾斜を変更するときに操作する上げ・下げスイッチ19a、19b、左・右傾斜スイッチ19c、19dを設けると共に、一方側の側面部には、刈取装置4を昇降操作する微調整用の上げ・下げ操作スイッチ20a、20bを設けている。この操作装置16の後方部には、操縦席21を設け、この操縦席21の下側にエンジン22を載置している。
【0016】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース23内の伝動機構23aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ23bを設けている。
【0017】
前記穀粒貯留タンク7内へ貯留した貯留穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、図5で示すように、縦移送螺旋24aを内装した排出支持筒24を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒24の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋25bを伸縮自在に内装した排出オーガ25を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0018】
前記コンバイン1の各部への入力、及び出力を処理する制御装置17を、図4で示すように、ブロック図に表示して説明する。
前記上げ・下げ操作スイッチ20a,20bは、デジタル信号入力処理17aから、刈高制御手段17cへ入力される。又、操向レバー18に設けた左・右傾斜スイッチ9c、19dと、該操向レバー18の上げ・下げスイッチ(ポジションセンサ)19a、19bと、刈高さ位置センサ(ポジションセンサ)18aと、刈高さ設定ダイヤル18bとは、アナログ信号入力処理17bから、該刈高制御手段17cへ入力される。
【0019】
前記刈高制御手段17cからタイマカウント手段17dに入力、及び出力され、このタイマカウント手段17dから、上げ・下げ操作スイッチ誤操作検出手段17eに出力される。又、該刈高制御手段17cから、上げ・下げ操作スイッチ誤検出手段17eへ出力され、ホーン出力処理17fへ出力され、このホーン出力処理17fから、ホーン出力信号17hが入力される。更に、該刈高制御手段17cから、刈取上下出力処理14aに入力され、この刈取上下出力処理14aから、刈取上昇油圧出力14bと、刈取下降油圧出力14cとに入力される構成である。
【0020】
次に、前記コンバイン1の刈取装置4の昇降制御を主に説明する。
穀稈をコンバイン1の刈取装置4で刈取る収穫作業のときには、このコンバイン1の穀稈を刈取り後方上部へ移送するこの刈取装置4を、刈取る穀稈の条件、及び圃場条件等により、この刈取装置4を昇降操作するが、昇降操作で所定の上昇位置に上昇移動させるときに、「ON」−「OFF」スイッチ方式の上操作スイッチ20aを「ON」操作により、この刈取装置4は上昇され、所定時間の上昇出力が操作装置16に内装した制御装置17より出力され、所定の上昇位置(刈取装置4が収納状態位置)に、この制御装置17で上昇制御され、その後に自動停止制御される。
【0021】
又、前記刈取装置4を下降操作で所定の下降装置(収穫作業状態位置)に、下降移動させるときは、「ON」−「OFF」スイッチ方式の下げ操作スイッチ20bを「ON」操作するが、この刈取装置4の下降位置を制御装置17に設定して記憶させている。この設定した位置に達するまで、この制御装置17より出力され、設定位置に下降制御される。
【0022】
この設定位置より、更に、下方位置に下降させるときには、前記制御装置17に設定して記憶させた下降出力時間が、この制御装置17より出力される。この下降出力時間は、設定した下限位置までの出力時間より、短時間にこの制御装置17で規制制御されて出力され、設定位置よりも更に下方へ下降制御される。
【0023】
前記刈取装置4の下降位置を設定し、この設定した位置までの下降出力時間よりも短時間に下降出力時間を規制したことにより、この刈取装置4を低位置での下降量を小さくすることになり、収穫作業中の微調整における圃場面への突っ込みを減少させることができる。
【0024】
刈取り作業時に、この刈取装置4が操作装置16に内装して設けた制御装置17に記憶設定させた位置よりも下側に位置するときには、この刈取装置4の上昇出力時間を、前記設定位置以上の位置における上昇出力時間よりも短い時間で出力して、刈取装置4を上昇制御する。
【0025】
前記刈取装置4が設定した位置よりも下側に位置するときには、該刈取装置4の上昇出力時間を、設定位置以上の位置における上昇出力時間よりも短くすべく制御装置17に設定して設けて制御することにより、この刈取装置4の設定位置の近傍位置での上昇量を小さくすることで、収穫作業中の微調整を、より精度よく行うことができる。
【0026】
前記コンバイン1の刈取装置4には、刈高微調整制御を有する構成において、この刈取装置4を自動下降の時に、下降位置を所定範囲内で変更設定可能な刈高さ設定ダイヤル18bを設けた構成において、この刈高さ設定ダイヤル18bで設定した位置を、微調整時の出力切換位置(所定下限位置)とした構成である。
【0027】
これにより、微調整時の下限位置を運転作業者が設定可能になる。
前記コンバイン1の操作装置16の制御装置17からの出力により、刈取装置4を昇降可能に構成し、この昇降の出力を連続的に行う操向レバー18と、刈取り上下出力を指示する上げ・下げ操作スイッチ20a、20bを設け、これら各スイッチ20a、20bの1回の操作で所定時間だけ上昇又は下降出力を行える刈高微調整機能を有するこのコンバイン1において、該操向レバー18の操作中に、該上げ・下げ操作スイッチ20a,20bが操作されたときには、該操向レバー18の操作を優先し、これに応じた出力を行う構成である。
【0028】
これにより、前記操向レバー18の操作を優先させることにより、危険回避や、その他作業性の向上を図ることができる。
前記コンバイン1の操作装置16の制御装置17からの出力により、刈取装置4を昇降可能に構成し、又、刈取り上下出力を指示する上げ・下げ操作スイッチ20a、20bを設け、これら各スイッチ20a、20bの1回の操作で所定時間だけ上昇又は下降出力を行える刈高微調整機能を有するこのコンバイン1において、これら微調整用の各スイッチ20a、20bを上下同時に操作したときには、いずれの出力も行わない構成である。
【0029】
これにより、誤操作防止と、誤作動防止とを図ることができる。
前記コンバイン1の操作装置16の制御装置17からの出力により、刈取装置4を昇降可能に構成し、又、刈取り上下出力を指示する上げ・下げ操作スイッチ20a,20bを設け、これら各スイッチ20a,20bの1回の操作で所定時間だけ上昇又は下降出力を行える刈高微調整機能を有するこのコンバイン1において、機体1aの走行方向を操作する、左右両側に設けた各操作クラッチレバー26aの操作により、左側方向又は右側方向に旋回中は、微調整用の該上げ・下げスイッチ20a,20bの操作を無視する構成である。
【0030】
これにより、刈取り操作と無関係な操作時に、誤って操作してしまうことが懸念されるが、これを防止する措置となる。
前記コンバイン1の操作装置16の制御装置17からの出力により、刈取装置4を昇降可能に構成し、又、刈取り上下出力を指示する上・下操作スイッチ20a,20bを設け、これら各スイッチ20a,20bの1回の操作で所定時間だけ上昇又は下降出力を行える刈高微調整機能を有するこのコンバイン1において、これら各スイッチ20a,20bのいずれか一方を操作時に、所定時間以上そのスイッチ20a又はスイッチ20bを「ON」状態のままの操作のときには、警報具26を制御装置17で作動させて、警報音を発生させる構成である。
【0031】
これにより、誤操作の防止を図る。
前記排出オーガ25が穀粒を排出状態(横移送筒28を伸長させた状態)で停止している時に、所定値以上のトルクの検出により、上縦移送筒27aが円周方向に回動しないように、図7で示すように、旋回モータ27cに反トルク方向に対応する微弱電流を流し、この上縦移送筒27aを円周方向に回動しないようにする。又、微弱電出力はPWM制御によって行う。該排出オーガ25を張出した状態で走行している時に、所定以上のトルクを検出すると、図8で示すように、旋回停止中は、モータ駆動回路から開放し、又、旋回中は、該モータ27cを停止した後に、モータ駆動回路を閉回路から開放する。
【0032】
上述の構成において、所定値より、更に、一定値以上大きいトルクを検出したときには、図9で示すように、トルクが小さくなるまで、トルク方向に前記旋回モータ27cを回転させる。
【0033】
これにより、簡単な構成で確実に、前記排出オーガ25の縦移送筒27の上縦移送筒27aの円周方向への回動を停止できる。又、トルクを正確に検出できる。
前記コンバイン1には、図10、及び図11で示すように、左サイドカバー29を着脱自在に設けた構成において、このサイドカバー29の前方上部には、切欠部29aを設け、又、左縦ギャーケース30の上方部には、所定間隔で上下に取付板30aを設け、この取付板30a、30aに、作業灯29bをボルト、及びナット等で装着して設けている。該左サイドカバー29を装着すると、切欠部29aに該作業灯29bが位置する。29cはハーネスであり、このハーネス29cを長くして設け、図12〜図14で示すように、点検時に照明として使用できる。収納時には、図15で示すように、該左縦ギャーケース30に設けた各フック30bに巻き掛ける。
【0034】
これにより、前記作業灯29bの着脱が簡単である。又、この作業灯29bに設けるハーネス29cを長くして設けることにより、単体で照明用として使用可能になる。
作業状態のときには、図16で示すように、作業灯29bは、各ハーネス29cを、各カプラ29dで接続して、操作装置16に接続し、この操作装置16と、バッテリー31とをハーネス29cで接続している。該作業灯29bを単体で使用するときには、図17で示すように、各カプラ29dを抜き取りして、バッテリー31に変えて電池31aを、この作業灯29bの作業灯ケース29eを取り外して挿入し、単体として使用できる。
【0035】
これにより、前記作業灯29bを単体で使用可能になる。又、コンバイン1以外にも使用可能になる。
前記コンバイン1の走行車台2上の前方右側には、図18、及び図19で示すように、エンジン22を載置し、このエンジン22用のオイルクーラ32a、32aは、該エンジン22をカバーすべく設けた右サイドカバー32の内側へ設けた枠体32bで一体で上下に配設している。
【0036】
前記各オイルクーラ32aの下側に設けるゴム材等の弾性材よりなる、各ホース32cは、下方へ向けて配設している。
これにより、複数の前記オイルクーラ32aを開閉に必要な剛性を得ると共に、各ホース32cをゴム材等の弾性材で形成したことにより、清掃が容易でメンテナンス性が向上する。
【0037】
前記脱穀装置5は、図20、及び図21で示すように、上部の脱穀室5a内には、多数の扱歯5cを植設した扱胴5bを回転自在に軸支して設け、この扱胴5bの各扱歯5cで穀稈を脱穀する。脱穀処理物は、該脱穀室5aの下部に設けた扱室網5dから漏下し、下側の揺動選別装置33上に供給され、揺動選別されて漏下網33aから下部へ落下中に送風ファン34で風選別され、選別済み穀粒は、一番室35内へ供給され、機外へ排出される。未脱穀処理の二番物は、二番室36内へ供給され、この二番室36から二番処理室(図示せず)内に供給されて再脱穀処理される。
【0038】
前記送風ファン34の前側には、風割34aを風割軸34bで回動自在に軸支して設けている。この風割軸34bには、アーム34cを設けている。又、風割モータ34dのモータ軸には、アーム34eを設け、このアーム34eと、該アーム34cとは、ロット34fで接続し、該風割モータ34dの回転駆動により、該風割34aが回動する。この風割34aの調節位置は、揺動選別装置33上へ供給される脱穀処理物の種類、及び量等の検出により、調節制御する構成である。この風割34cの調節により、脱穀室5a、及び該揺動選別装置33の清掃を容易にしている。
【0039】
これにより、選別性能の向上、選別ロスの防止、揺動選別装置33の下部の漏下網33aの清掃の向上を図っている。
図22、及び図23で示すように、前記右サイドカバー32の下部には、複数の送風口32e設けている。この右サイドカバー32内の前後両側には、調節板37を上下摺動移動自在に設けると共に、上端部にL字状の調節ハンドル37aを設け、この調節ハンドル37aを、該右サイドカバー32に設けた上下方向の長孔32dへ挿入して、上下自在に調節する。
【0040】
前記調節板37には、図22で示すように、複数の方向板37bの下部に設けた下部軸37dを回動自在に軸支すると共に、上端部設けた上部軸37cを回動自在に右サイドカバー32の前後両側板に装着している。該調節板37と、調節ハンドル37aとの上下調節操作により、各方向板37bの装着角度が変わり、吸入する外気風の方向を変更する構成である。該右サイドカバー32に設けた各オイルクーラ32aの冷却状態を変更できる。各送風口32eは、図24で示すように、下側の傾斜部に設けている。
【0041】
これにより、前記右サイドカバー32に塵埃の付着が防止できる。付着した塵埃を落下させることができる。ラジエータ32fの冷却効率の向上を図ることができる。
前記コンバイン1は、図25〜図28で示すように、運転作業者がこのコンバイン1の右側に設けた乗降用ステップ42を踏むと共に、操作装置16の下部と、操縦席21との下部に設けた前・後取手39a、39bを把持して、このコンバイン1に搭乗する構成である。この搭乗の時に該前・後取手39a、39bを把持することにより、これら前・後取手39a、39b部に設けた前・後電圧センサ41a、41bが「ON」される。これらの「ON」により、ピッチングシリンダ38aと、ローリングシリンダ38bが作動され、このコンバイン1は、図25で示すような作業状態から、図26で示すような搭乗姿勢状態に変更され、走行車台2と、地面とが最接近状態になる。
【0042】
前記前・後取手39a、39b部には、図27、及び図28で示すように、前・後圧電センサ41a、41bが、前・後押圧板40a、40bで押されて「ON」状態になる。これら前・後取手39a、39bの回動中心(イ)は、中心位置(ロ)より、図28で示すように、上部に位置させて設けている。
【0043】
前記前・後圧電センサ41a、41bが「ON」から「OFF」状態になると、このコンバイン1の昇降作動制御は、作動前に記憶されていた、元の状態に復元制御される。
これらにより、前記コンバイン1に搭乗する運転作業者が、容易に搭乗することができる。又、搭乗時以外のときには、乗降用ステップ42が下降することがないので安全に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】上・下操作スイッチの取付部の正面図
【図2】上・下操作スイッチの取付部の側面図
【図3】上・下操作スイッチの取付部の平面図
【図4】ブロック図
【図5】コンバインの左側全体側面図
【図6】排出オーガの位置部の拡大側面図
【図7】トルクと、時間との関係図
【図8】トルクと、時間との関係図
【図9】トルクと、時間との関係図
【図10】作業灯取付部の正面斜視図
【図11】作業灯取付部の分解時の正面斜視図
【図12】作業灯を照明灯として使用時の正面斜視図
【図13】作業灯を照明灯として使用時の側面図
【図14】作業灯を照明灯として使用時の正面図
【図15】作業灯を照明灯として使用時のハーネス収納時の正面図
【図16】作業灯と、操作装置と、バッテリーとの関係側面斜視図
【図17】作業灯に電池を使用時の側面斜視図
【図18】オイルクーラの取付部の右側面図
【図19】オイルクーラの取付部正面図
【図20】脱穀装置の風割部の拡大側面図
【図21】脱穀装置の風割部の拡大側面斜視図
【図22】右サイドカバー部の拡大正面図
【図23】右サイドカバーの拡大側面図
【図24】右サイドカバーの送風口部拡大正断面図
【図25】コンバインの乗降用ステップの作業状態時の側面図
【図26】コンバインの乗降用ステップの乗降状態時の側面図
【図27】乗降用ステップと、後取手との取付部の背面図
【図28】前取手の取付部の拡大背面図
【符号の説明】
【0045】
4 刈取部(刈取装置)
14 伸縮シリンダ(アクチュエータ)
17 制御装置
18 操向レバー
20a 上げ操作スイッチ
20b 下げ操作スイッチ
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成18年8月30日(2006.8.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−54551(P2008−54551A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−233943(P2006−233943)