| 【発明の名称】 |
モーアの刈り刃支持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鮫島 和夫
【氏名】杉尾 彰仁
【氏名】藤原 修身
【氏名】村川 正剛
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| 【要約】 |
【課題】刈り刃駆動軸とボス部との間のグリス室にグリス注入することによってグリス室の上側のベアリングにグリス供給できながら、ベアリングのグリス切れを回避できるようにする。
【構成】刈り刃駆動軸28を刈り刃ハウジング上下向きの取り付け姿勢で回転自在に支持するボス部40と、刈り刃駆動軸28との間に介装された上下一対のベアリング41,42を備えている。上下一対のベアリング41,42の間にボス部40と刈り刃駆動軸28とによって形成されたグリス室50と、グリス流路手段51とを備えている。グリス流路手段51は、上下一対のベアリング41,42の上側のベアリング41に対するグリス室50からのグリス上昇流を許容し、上側のベアリング41からグリス室50へのグリス下降流を抑制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈り刃駆動軸を刈り刃ハウジング上下向きの取り付け姿勢で回転自在に支持するボス部と、このボス部と前記刈り刃駆動軸との間に介装された上下一対のベアリングと、前記上下一対のベアリングの間の前記ボス部と前記刈り刃駆動軸との間に形成されたグリス室とを備えたモーアの刈り刃支持装置であって、 前記上下一対のベアリングの上側のベアリングに対する前記グリス室からのグリス上昇流を許容し、前記上側のベアリングから前記グリス室へのグリス下降流を抑制するグリス流路手段を備えてあるモーアの刈り刃支持装置。 【請求項2】 前記グリス流路手段は、前記上側のベアリングと前記グリス室との間に設けた舌片付きオイルシール材である請求項1記載のモーアの刈り刃支持装置。 【請求項3】 前記グリス流路手段は、前記上側のベアリングの上端側と前記グリス室とを上側のベアリングを迂回して連通させるグリス流路と、前記上側のベアリングの下端側に外リングと内リングの間をシールするよう設けたシール材とを備えて構成してある請求項1記載のモーアの刈り刃支持装置。 【請求項4】 前記刈り刃駆動軸の上端部に位置するプーリ取り付け部と前記上側のベアリングとの間で刈り刃駆動軸に外嵌したカラーと、このカラーと前記ボス部との間に介装したシール材とを備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載のモーアの刈り刃支持装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈り刃駆動軸を刈り刃ハウジング上下向きの取り付け姿勢で回転自在に支持するボス部と、このボス部と前記刈り刃駆動軸との間に介装された上下一対のベアリングと、前記上下一対のベアリングの間の前記ボス部と前記刈り刃駆動軸との間に形成されたグリス室とを備えたモーアの刈り刃支持装置に関する。 【背景技術】 【0002】 上記の刈り刃支持装置として、従来、特許文献1に示されるものがあった。 特許文献1に示された刈り刃支持装置は、刈り刃ハウジングのデッキ下面にフランジ部を介して固定された第2軸受けボス部と、前記フランジ部に設けたグリス注入路とを備えている。第2軸受けボス部は、上下一対のベアリングを介して第2刈り刃駆動軸を縦軸芯まわりで回転自在に支持している。グリス注入路は、第2軸受けボス部と第2刈り刃駆動軸との間にグリスを注入する。 【0003】 【特許文献1】特開2004−33128号公報(段落〔0007〕,〔0009〕、図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 この種の刈り刃支持装置において、従来、上下一対のベアリングがグリス室に臨むよう構成し、ベアリングにグリス供給することを可能にしていた。すなわち、グリス室にグリス注入されると、グリス室に入り込んだグリスが、注入圧によってグリス室の上側及び下側から押し出され、上下のベアリングに流入するようにしていた。 ところが、モーアの使用に伴い、上側のベアリングがグリス切れ状態になる可能性があった。すなわち、モーアの駆動に伴ってグリス温度が上昇すると、上側のベアリングに入り込んでいたグリスが、温度上昇によって液状化するに伴ってベアリングからグリス室に流下しやすく、ベアリングから抜け出やすくなっていた。 【0005】 本発明の目的は、グリス室へのグリス注入によってベアリングにグリス供給することができながら、上側ベアリングのグリス切れを回避しやすいモーアの刈り刃支持装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本第1発明は、刈り刃駆動軸を刈り刃ハウジング上下向きの取り付け姿勢で回転自在に支持するボス部と、このボス部と前記刈り刃駆動軸との間に介装された上下一対のベアリングと、前記上下一対のベアリングの間の前記ボス部と前記刈り刃駆動軸との間に形成されたグリス室とを備えたモーアの刈り刃支持装置において、 前記上下一対のベアリングの上側のベアリングに対する前記グリス室からのグリス上昇流を許容し、前記上側のベアリングから前記グリス室へのグリス下降流を抑制するグリス流路手段を備えてある。 【0007】 本第1発明の構成によると、グリス室にグリス注入され、グリス室のグリスが注入圧によって押し出し操作されると、グリス流路手段を容易に上昇流動し、上側のベアリングに流入する。このように上側のベアリングに流入したグリスが温度上昇によって液状化しても、グリス流路手段を流下しにくく、ベアリングから抜け出にくくなる。 【0008】 これにより、グリス室にグリス注入するだけで操作簡単にベアリングにグリス供給することができながら、グリス温度が上昇しても、上側ベアリングのグリス切れを回避しやすくて刈り刃をスムーズに駆動できるモーアを得ることができる。 【0009】 本第2発明は、本第1発明の構成において、前記グリス流路手段は、前記上側のベアリングと前記グリス室との間に設けた舌片付きオイルシール材である。 【0010】 本第2発明の構成によると、舌片付きオイルシール材を適切な組み付け姿勢にするだけで、グリス室へのグリス注入によるベアリングへのグリス供給も、上側のベアリングのグリス切れ回避も可能になる。 つまり、舌片付きオイルシール材の組み付け姿勢を適切にすれば、グリス室から押し出し操作されたグリスが舌片に押圧作用すると、舌片が接触対象部材から離れる側に押圧開放され、グリスがオイルシール材を抜けて上側のベアリングに上昇流動する。上側のベアリングに供給されたグリスが舌片に押圧作用しても、舌片が接触対象部材に接触する側に閉じ操作され、グリスがオイルシール材を抜け下降しにくくて上側のベアリングから抜け出にくくなる。 【0011】 これにより、グリス室にグリス注入するだけでベアリングにグリス供給でき、かつ、上側のベアリングのグリス切れを回避しやすい刈り刃支持装置を、舌片付きオイルシール材を適切な組み付け姿勢で組み付けるだけで安価に得ることができる。 【0012】 本第3発明は、本第1発明の構成において、前記グリス流路手段は、前記上側のベアリングの上端側と前記グリス室とを上側のベアリングを迂回して連通させるグリス流路と、前記上側のベアリングの下端側に外リングと内リングの間をシールするよう設けたシール材とを備えて構成してある。 【0013】 本第3発明の構成によると、グリス室から押し出し操作されたグリスがグリス流路に流入し、このグリス流路から上側のベアリングの上端側に至ってベアリングに流入する。ベアリングに流入したグリスが液状化しても、外リングと内リングの間のシール材によるシールのために流下せず、ベアリングの内部に滞留したままになる。 【0014】 これにより、グリス室にグリス注入するだけで操作簡単にベアリングにグリス供給することができながら、グリス温度が上昇しても、上側ベアリングのグリス切れを回避しやすくて刈り刃をスムーズに駆動できるモーアを得ることができる。 【0015】 本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記刈り刃駆動軸の上端部に位置するプーリ取り付け部と前記上側のベアリングとの間で刈り刃駆動軸に外嵌したカラーと、このカラーと前記ボス部との間に介装したシール材とを備えている。 【0016】 本第4発明の構成によると、刈り刃駆動軸とプーリとの間からキー溝などに起因して水が侵入しても、ベアリングまでの浸入を回避しやすい。 つまり、プーリのボス部とベアリングの間にカラーが介在し、刈り刃駆動軸とプーリとの間から水が侵入しても、ベアリングまで浸入することがカラーによって防止される。 また、本第4発明の構成によると、グリス室及びベアリングへの適切なグリス供給が行いやすい。 つまり、刈り刃駆動軸にプーリを取り付けていない状態でグリス注入しても、かつ、ベアリングがグリス充満の状態になっても、グリスが刈り刃駆動軸とボス部の間から多量に漏れ出ることがカラーとシール材によって防止される。これにより、刈り刃支持装置を刈り刃ハウジングに組み付けないで容易に取り扱いながらグリス供給することができる。また、刈り刃駆動軸とボス部の間からグリスが若干漏れ出てきたことを、プーリが未装着であることによって見通しやすく、グリス室及びベアリングにグリスが充満したことを容易かつ適切に判断することができる。 【0017】 これにより、ベアリングの浸水が発生しにくいとともにグリス供給を適切かつ容易に行えて長期使用が可能なモーアを得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、乗用型草刈機の全体側面図である。図2は、乗用型草刈機の全体平面図である。これらの図に示すように、乗用型草刈機は、左右一対の前車輪1,1と左右一対の後車輪2,2とを有した自走車体と、この自走車体の車体フレーム3の前輪1と後輪2との間にリンク機構4を介して装着された本発明の実施例に係るモーア20とを備えている。 【0019】 この乗用型草刈機は、草刈りや芝刈り作業を行うものである。 すなわち、リンク機構4の左右一対の後揺動リンク4b,4bを一体揺動自在に支持している支軸4dに連結された昇降シリンダ14を操作すると、リンク機構4が昇降シリンダ14によって車体フレーム3に対して上下に揺動操作され、モーア20をゲージ輪25が地面に接地した下降作業状態と、ゲージ輪25が地面から上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。モーア20を下降作業状態にして自走車体を走行させると、モーア20は、3枚の回転刈り刃22a,22b(図4参照)によって草や芝の刈り処理を行い、刈り草や刈り草を各回転刈り刃22a,22bの回転によって発生した風によって刈り刃ハウジング21の内部を排出口23(図4参照)に搬送し、この排出口23から放出ガイド24によって案内させながら自走車体横外側に放出する。 【0020】 次に、自走車体について詳述する。 自走車体は、前記左右一対の前車輪1,1と前記左右一対の後車輪2,2とを備える他、車体後部に設けたエンジン5を有した原動部と、運転座席6及び左右一対の操縦レバー7,7を有した運転部と、運転座席6の後側近くに位置した転倒保護枠8と、前記左右の後車輪2,2を支持する伝動装置9と、伝動装置9の前部に位置する動力取り出し軸10の駆動力をモーア20に伝達する回転軸11とを備えている。左右の前車輪1は、車体フレーム3の前部に連結された前輪支持フレーム12の端部に前輪支持フォーク13を介して遊転自在に支持されているとともに、前輪支持フレーム12に対して前輪支持フォーク13と共に揺動操向する。左右の後車輪2,2は、伝動装置9が備える一対の静油圧式無段変速装置(図示せず)によって各別に駆動され、前記左右一対の操縦レバー7,7による一対の静油圧式無段変速装置の各別な変速操作によって各別に前進側及び後進側に変速され、かつ停止操作される。 【0021】 次に、リンク機構4について詳述する。 リンク機構4は、車体フレーム3とモーア20の刈り刃ハウジング21の前端側とにわたって連結されて、モーア20の前端側を車体フレーム3に昇降自在に連結している左右一対の前揺動リンク4a,4aと、車体フレーム3と前記刈り刃ハウジング21の後端側とにわたって連結されて、モーア20の後端側を車体フレーム3に昇降自在に連結している左右一対の後揺動リンク4b,4bと、左右両側において前揺動リンク4aと後揺動リンク4bとにわたって連結された連動リンク4cとを備えている。 【0022】 次に、モーア20について上述する。 図3は、モーア20の平面図である。図4は、モーア20の底面図である。これらの図に示すように、モーア20は、前記刈り刃ハウジング21を備える他、この刈り刃ハウジング21の内部にモーア横方向に並べて設けた前記3枚のブレード形の回転刈り刃22a,22bと、刈り刃ハウジング21の天板21aの上面側に設けた刈り刃駆動機構30と、刈り刃ハウジング21のモーア横方向での一端部に設けた前記排出口23及び放出ガイド24と、刈り刃ハウジング21の左右端部の前後側に設けた前記ゲージ輪25と、刈り刃ハウジング21のモーア横方向での中央部の前後側に設けたローラ26とを備えている。ゲージ輪25は、地面に接地されることにより、回転刈り刃22a,22bの対地高さをモーア20の刈り高さとして設定する。ローラ26は、刈りハウジング21などが地面の障害物に当たらないようこの障害物に乗り上がる。 【0023】 図3に示すように、刈り刃駆動機構30は、前記回転軸11が連結された入力軸31と、この入力軸31の駆動力を前記3枚の回転刈り刃22a,22bのうちのモーア横方向での中央部に位置するセンタ回転刈り刃22aの刈り刃駆動軸27にベベルギヤを利用して伝達する伝動機構32と、前記刈り刃駆動軸27の駆動力を前記3枚の回転刈り刃22a,22bのうちのモーア両横端部に位置するサイド回転刈り刃22bの刈り刃駆動軸28に伝達する伝動ベルト33と、この伝動ベルト33が巻回された案内プーリ34とを備えている。 【0024】 図5は、前記各サイド回転刈り刃22bを刈り刃ハウジング21に取り付けている刈り刃支持装置の断面図である。この図に示すように、刈り刃支持装置は、刈り刃ハウジング21の天板21aに設けたボス部40と、このボス部40を刈り刃ハウジング上下方向に貫通した前記刈り刃駆動軸28と、この刈り刃駆動軸28と前記ボス部40との間に介装した上下一対のボールベアリングで成るベアリング41,42と、前記上下一対のベアリング41,42のうちの上側のベアリング41(以下、上側ベアリング41と呼称する。)の上側に配置したカラー43とを備えている。 【0025】 刈り刃駆動軸28は、下端部に刈り刃支持部28aを備え、この刈り刃支持部28aで前記回転刈り刃22bを刈り刃受け具44及び締め付けボルト45による連結作用によって一体回転自在に支持している。刈り刃駆動軸28は、前記刈り刃支持部28aで防塵カバー46を回転刈り刃22bとの共締めによって一体回転自在に備えている。刈り刃駆動軸28は、上端部にプーリ取り付け部28bを備え、このプーリ取り付け部28bで前記刈り刃駆動機構30のベルトプーリ35を一体回転自在に支持している。ベルトプーリ35は、このベルトプーリ35のボス部35aと前記プーリ取り付け部28bとにわたって装着されたキー47の作用によって刈り刃駆動軸28に一体回転自在に係合している。前記カラー43は、前記上側ベアリング41と、刈り刃駆動軸28の前記プーリ取り付け部28bとの間に配置して刈り刃駆動軸28に外嵌されており、前記プーリ取り付け部28bに装着されたプーリ抜け止めネジ48の締め付け作用により、ベルトプーリ35のボス部35aと上側ベアリング41とに圧接されている。 【0026】 これにより、刈り刃支持装置は、刈り刃駆動軸28を刈り刃ハウジング上下向きの取り付け姿勢にして、かつ、上下一対のベアリング41,42を介して天板21aのボス部40に回転自在に支持させ、刈り刃駆動軸28を刈り刃駆動機構30によって駆動させることにより、回転刈り刃22bを刈り刃駆動軸28の刈り刃ハウジング上下向きの軸芯まわりで駆動自在に支持している。 【0027】 図5に示すように、前記刈り刃支持装置は、前記上下一対のベアリング41,42の間の刈り刃駆動軸28とボス部40との間に形成されたグリス室50と、上側ベアリング41と前記グリス室50との間に設けたグリス流路手段51と、前記カラー43とボス部40との間に介装されたシール材52と、前記上下一対のベアリング41,42のうちの下側のベアリング42(以下、下側ベアリング42と呼称する。)の下側の前記刈り刃受け具44とボス部40との間に介装されたシール材53とを備えている。 【0028】 グリス室50は、刈り刃駆動軸28の外周面と、ボス部40の駆動軸孔の内面とがそれぞれグリス室50の壁面になるようにして刈り刃駆動軸28とボス部40とによって形成されている。このグリス室50は、ボス部40に貫設したグリス注入路54に連通されている。グリス注入路54は、刈り刃ハウジング21の天板21aから刈り刃ハウジング21の外部に注入口が露出したグリスニップル55を備えている。 【0029】 図5に示すように、前記グリス流路手段51は、刈り刃駆動軸28の全周囲にわたった舌片56を備えた舌片付きオイルシール材によって構成してある。この舌片付きオイルシール材は、舌片56の遊端側が基部よりも刈り刃駆動軸28の上端側に位置した組み付け姿勢で組み付けられている。図6(イ)は、グリス流路手段51のグリス上昇流を許容している状態での断面図である。この図に示すように、グリス室50のグリスにグリス注入路54からの注入圧が作用すると、グリス室50のグリスが舌片56の外側面56aに押圧作用する。すると、舌片56が刈り刃駆動軸28の周面から離れる側に揺動操作され、刈り刃駆動軸28とオイルシール材との間を開く。これにより、グリス流路手段51は、グリス室50のグリスに注入圧が作用した場合、グリス室50のグリスがオイルシール材を通り抜けて上昇流動し、上側ベアリング41に流入することを許容する。図6(ロ)は、グリス流路手段51のグリス下降流を抑制する状態での断面図である。この図に示すように、上側ベアリング41に供給されたグリスが温度上昇による液状化によって下降流動しようとすると、グリスが舌片56の上側面56bや内側面56cに加圧作用する。すると、舌片56が刈り刃駆動軸28の周面に接触する側に押圧操作され、刈り刃駆動軸28とオイルシール材との間を閉じる。これにより、グリス流量手段51は、上ベアリング41のグリスがオイルシール材を通り抜けてグリス室50に下降流動することを抑制する。 【0030】 つまり、グリスニップル55からグリス注入路54にグリス注入する。このとき、グリス室50に流入したグリスがグリス注入路54からの注入圧のためにグリス室50を上昇および下降する。グリス室50を上昇したグリスは、グリス流路手段51を通り抜けて上側ベアリング41に流入し、グリス室50を下降したグリスは、下側ベアリング42に流入する。上側ベアリング41にグリスが充満すると、シール材52からグリスがにじみ出るよう漏れ出るので、この漏れ出しが発生するまでグリス注入を行い、グリス室50と上側ベアリング41と下側ベアリング53とにグリス供給する。そして、上側ベアリング41に流入したグリスが温度上昇のために液状化しても、グリス流路手段51は、上側ベアリング41のグリスが下降流動することを抑制し、上側ベアリング41のグリス切れを防止する。 【0031】 図7は、第二実施構造を備えたグリス流路手段51の断面図である。この図に示すように、このグリス流路手段51は、ボス部40に上側ベアリング41の周囲に分散させて設けた複数本のグリス流路57と、上側ベアリング41の下端側に設けたシール材58とを備えている。 【0032】 前記各グリス流路57は、グリス室50の上端部と上側ベアリング41の上端側とを上側ベアリング41を迂回して連通させている。各グリル流路57のベアリング側の開口57aは、上側ベアリング41をボス部40に係止している止め輪59よりも上方でボス部40の内周面に開口し、上側ベアリング41の上端側に臨んでいる。上側ベアリング41として片シールベアリングを採用することにより、上側ベアリング41は、このベアリング41の下端側に位置した前記シール材58を備えている。このシール材58は、上側ベアリング41の内リング41aと外リング41bとにわたって装着されて内リング41aと外リング41bの間をシールしている。 【0033】 つまり、グリス室50に供給されたグリスがグリス注入路54からの注入圧により、グリス室50の上端部からグリス流路57に流入し、このグリス流路57のベアリング側開口57aから上側ベアリング41の上方に流出して上側ベアリング41の内リング41aと外リング41bとの内部に流入するようグリスのグリス室50から上側ベアリング41への上昇流を許容している。上側ベアリング41に供給されたグリスが上側ベアリング41からグリス室50に下降流することをシール材58によって抑制している。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】乗用型草刈機全体の側面図 【図2】乗用型草刈機全体の平面図 【図3】モーアの平面図 【図4】モーアの底面図 【図5】刈り刃支持装置の断面図 【図6】(イ)は、グリス流路手段のグリス上昇流状態での断面図、(ロ)は、グリス流路手段のグリス下降抑制状態での断面図 【図7】第二実施構造を備えたグリス流路手段の断面図 【符号の説明】 【0035】 28 刈り刃駆動軸 28b 刈り刃駆動軸のプーリ取り付け部 40 ボス部 41,42 ベアリング 43 カラー 50 グリス室 51 グリス流路手段 52 シール材 57 グリス流路 58 シール材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年8月25日(2006.8.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−48679(P2008−48679A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−229241(P2006−229241) |
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