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【発明の名称】 刈払機用アタッチメント及び刈払機
【発明者】 【氏名】千葉 弘之

【要約】 【課題】円盤体を取付部材に対し、工具を用いることなく取付け及び取外しをできるようにして着脱作業を容易にし、汎用性を向上させる。

【構成】刈刃2の下面7側に着脱可能に取付けられ外周端により刈刃2の半径方向の切断深さhを規定する刈刃2よりも小径の円盤体20と、回転軸3に固定され円盤体20を取付けるための取付部材30とを備え、円盤体20の中央に締め付け方向が刈刃2の回転方向とは逆回転方向の雌ネジ24を形成し、取付部材30を雌ネジ24に螺合する雄ネジ31を形成した円柱状に形成し、円盤体20に円盤体20を取付部材30に対して回転させて雌ネジ24及び雄ネジ31の締め付け若しくは緩めを行なうための把手40を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作杆の先端部の回転軸に中心の通孔が挿通されて固定される円盤状の刈刃を備え、上記回転軸の回転により該刈刃で対象物を刈り払う刈払機に用いられる刈払機用アタッチメントであって、上記刈刃の下面側に着脱可能に取付けられ外周端により該刈刃の半径方向の切断深さを規定する該刈刃よりも小径の円盤体と、上記回転軸に固定され上記円盤体を取付けるための取付部材とを備えた刈払機用のアタッチメントにおいて、
上記円盤体の中央に締め付け方向が上記刈刃の回転方向とは逆回転方向の雌ネジを形成し、上記取付部材を上記雌ネジに螺合する雄ネジを形成した円柱状に形成し、上記円盤体に該円盤体を上記取付部材に対して回転させて上記雌ネジ及び雄ネジの締め付け若しくは緩めを行なうための把手を設けたことを特徴とする刈払機用アタッチメント。
【請求項2】
上記回転軸に雄ネジが形成され、上記取付部材の中心に上記回転軸に挿通される挿通孔を形成し、上記回転軸にナットを螺合することにより上記刈刃を上記取付部材で押圧保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項3】
上記把手を、上記円盤体の下面中央にブロック状に膨出形成し、該把手の外周に指を掛止可能な凹所を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項4】
上記円盤体及び取付部材のうち、少なくとも円盤体を樹脂で形成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項5】
上記円盤体の下面外周に、凸条を突設したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項6】
上記円盤体及び取付部材のうち、少なくとも円盤体を樹脂で形成し、
上記円盤体の凸条に、上記円盤体の外周方向に沿って金属を埋設したことを特徴とする請求項5記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項7】
上記円盤体の取り外し時に、上記円盤体に代わって上記取付部材に取付けられ、上記取付部材を被覆して該取付部材を保護する保護部材を備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の刈払機用アタッチメント。
【請求項8】
上記請求項1乃至7いずれかに記載の刈払機用アタッチメントを用いたことを特徴とする刈払機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、回転する円盤状の刈刃により、例えば、草や小木等の対象物を刈り払う刈払機に用いられ、刈刃の半径方向の切断深さを規定し、刈払機の操作者及びその周囲の人に、誤って、刈刃が当たったときに、刈刃のくい込みを最小限にする刈払機用アタッチメント及びこの刈払機用アタッチメントを用いた刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、刈刃の半径方向の切断深さを規定した刈払機としては、例えば、特許文献1(実開平6−19419号公報)に記載されたものが知られている。
図12及び図13に示すように、刈払機Saは、操作杆101及び操作杆101の先端部に設けられる回転軸に固定された刈刃102を備えている。この刈刃102の下面には、径が刈刃102よりも小径のドーナツ状の凸条104が刈刃102と一体に設けられている。そして、刈刃102を回転して刈刃102の外周で雑草等の対象物100を刈払う。この場合、凸条104の外周端縁で刈刃102の半径方向の切断深さが規定されており、刈払機Saの操作者及びその周囲の人に、誤って、刈刃102が当たったときに、凸条104の外周が切り口付近に当接するので、刈刃102のくい込みを最小限にできる。
【0003】
また、従来、刈刃の半径方向の切断深さを規定した刈払機としては、例えば、特許文献2(実公平2−28668号公報)に記載されたアタッチメントを用いるタイプのものも知られている。
図14に示すように、刈払機Sbは、操作杆101及び操作杆101の先端部に設けられる回転軸105に固定された刈刃102を備えている。回転軸105は、その基端側に回転軸105と同動する座106が設けられている。刈刃102は、中心に通孔が設けられた円板102aと、円板102aに固定された複数の刃102bとを備えて構成されている。また、円板102aの通孔には、回転軸105が挿通される。刈刃102の回転軸105に対する固定は、刈刃102を座106に押圧保持する押え部材107で行なわれる。押え部材107は、押え部材107の中心に回転軸105に挿通される挿通孔が形成され、回転軸105に形成された雄ネジ105aにナット107aを螺合することにより刈刃102を押圧保持している。図中、符号108は、回転軸105と同動するとともに、刈刃102の上面を覆うカバーである。
【0004】
アタッチメントMaは、刈刃102の下面側に着脱可能に取付けられ外周端により刈刃102の半径方向の切断深さを規定する刈刃102よりも小径の円盤体109と、回転軸105に固定され円盤体109を取付けるための取付部材110とを備えて構成されている。
円盤体109は、浅い椀状に形成され、内側が刈刃102の下面側に対峙するように固定されている。取付部材110は、押え部材107の外側に軸受111を介して回転可能に設けられている。また、取付部材110には、雌ネジ112が形成されている。取付部材110への円盤体109の取付けは、円盤体109に設けた孔109aにボルト113を挿通しこのボルト113を取付部材110の雌ネジ112に締め付けて行なわれる。
この刈払機Sbは、この状態で、回転軸105の回転により刈刃102で雑草等の比較的切断深さが小さくても刈払うことのできる対象物を刈り払う。
この場合、円盤体109の外周端縁で刈刃102の半径方向の切断深さが規定されており、刈払機Sbの操作者及びその周囲の人に、誤って、刈刃2が当たったときに、円盤体109の外周が切り口付近に当接するので、刈刃102のくい込みを最小限にできる。
【0005】
【特許文献1】実開平6−19419号公報
【特許文献2】実公平2−28668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の刈払機Saにあっては、草を刈払うときは良いが、例えば、木の枝等比較的太い対象物を切断したいときは、刈刃102に凸条104が固定なので、凸条104が逆に邪魔になって切断できない。即ち、円盤体109で規定する切断深さを越えて対象物を切断できないという問題があった。
また、特許文献2に記載の刈払機用アタッチメントMaを用いた刈払機Sbにあっては、上記の木の枝等比較的太い対象物を切断したいときは、刈払機用アタッチメントMaの円盤体109は、ボルト113を介して取付部材110に取付けられていることから、ボルト113を緩めて円盤体109を取外してこれに対応できるが、しかしながら、スパナ等の工具を用いてボルト113を緩めなければならないので、円板体109の着脱作業が煩雑になってしまうという問題があった。特に、草や木の枝等が混在し、草の刈払いや枝の切断を交互に繰り返すような場所では、円盤体109の取付け及び取外しが頻繁になってしまい、取付け及び取外しの度に、逐一、工具でボルト113の締め付け及び緩めを行なわなければならないので、ますます煩雑さを極める。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、円盤体を取付部材に対し、工具を用いることなく取付け及び取外しをできるようにして着脱作業を容易して汎用性の向上を図った刈払機用アタッチメント及びこの刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するための本発明の刈払機用アタッチメントは、操作杆の先端部の回転軸に中心の通孔が挿通されて固定される円盤状の刈刃を備え、上記回転軸の回転により該刈刃で対象物を刈り払う刈払機に用いられる刈払機用アタッチメントであって、上記刈刃の下面側に着脱可能に取付けられ外周端により該刈刃の半径方向の切断深さを規定する該刈刃よりも小径の円盤体と、上記回転軸に固定され上記円盤体を取付けるための取付部材とを備えた刈払機用のアタッチメントにおいて、上記円盤体の中央に締め付け方向が上記刈刃の回転方向とは逆回転方向の雌ネジを形成し、上記取付部材を上記雌ネジに螺合する雄ネジを形成した円柱状に形成し、上記円盤体に該円盤体を上記取付部材に対して回転させて上記雌ネジ及び雄ネジの締め付け若しくは緩めを行なうための把手を設けた構成としている。
【0009】
雑草等のように比較的切断深さが小さくても切断可能な対象物を刈払うときには、把手を把持して円盤体を回転し、取付部材の雄ネジに円盤体の雌ネジを締め付けて取付部材に円盤体を取付ける。これにより、把手を手で把持して円盤体を回転させるだけで、工具を用いることなく、円盤体を取付部材に対して取付けできる。この状態で、回転軸を回転し、刈刃を対象物にあてて、これを刈払っていく。
【0010】
この際、円盤体の雌ネジの締め付け方向は、刈刃の回転方向とは逆回転方向なので、刈刃の回転させて円盤体が地面に擦れても円盤体の雌ネジが取付部材の雄ネジに対して緩むことがなく、刈払い作業中に、円盤体が取付部材から外れる事態が防止される。
また、円盤体の外周端縁で刈刃の半径方向の切断深さが規定され、誤って、刈払機の操作者及びその周囲の人に刈刃が当たったとしても、円盤体の外周端縁が切り口付近に当接するので、刈刃のくい込みを最小限にできる。
【0011】
その後、例えば、比較的太い枝等の大きい対象物を切断する場合、特に、円盤体で規定された切断深さを越えて切断したい場合には、刈払機の回転軸の回転を止めた状態で、把手を把持して円盤体を回転し、取付部材に対して緩めて、取付部材から円盤体を取外す。これにより、把手を手で把持して円盤体を回転させるだけで、工具を用いることなく、円盤体を取付部材に対して取外しできる。
そして、この状態で、回転軸を回転して対象物を切断する。この際、円盤体が取外されているので、切断深さを大きくでき、比較的太い枝のようなものでも容易に切断できる。
【0012】
また、再び、雑草等を刈払う場合には、上記と同様にして円盤体を取付部材に取付ける。即ち、把手を把持して円盤体を回転できるので、円盤体を取付部材に対し、逐一、工具を用いることなく取付け及び取外しを行なうことができる。そのため、着脱作業を容易に行なうことができ、汎用性を向上させることができる。
【0013】
また、必要に応じ、上記回転軸に雄ネジが形成され、上記取付部材の中心に上記回転軸に挿通される挿通孔を形成し、上記回転軸にナット螺合することにより上記刈刃を上記取付部材で押圧保持するようにしている。
これにより、取付部材で刈刃を回転軸に押圧保持するとともに、取付部材を回転軸に固定でき、刈払機用アタッチメント全体の構造を簡易にできる。そのため、容易に製造することができ、製造コストの低減も期待できる。
【0014】
更に、必要に応じ、上記把手を、上記円盤体の下面中央にブロック状に膨出形成し、該把手の外周に指を掛止可能な凹所を形成している。
これにより、円盤体を取付部材に対して回転するときは、凹所に指を掛止して把持し、円盤体を取付部材に対して回転する。
また、把手は、ブロック状に膨出形成されているので、把手が比較的強固になり、例えば、刈刃の回転時に地面に把手が接触しても把手事態が損傷し難くなる。更に、比較的外観品質も良いものとなる。
【0015】
更にまた、必要に応じ、上記円盤体及び取付部材のうち、少なくとも円盤体を樹脂で形成されている。
樹脂は、比較的加工が容易であることから、円盤体の製造を容易に行なうことができる。
【0016】
次にまた、必要に応じ、上記円盤体の下面外周に、凸条を突設している。
これにより、円盤体の下面外周に、凸条が突設され、この凸条で高くなった円盤体の外終端縁が対象物に当接するので、刈刃の切断深さの規定を確実に行なうことができる。
【0017】
また、必要に応じ、上記円盤体及び取付部材のうち、少なくとも円盤体を樹脂で形成し上記円盤体の凸条に、上記円盤体の外周方向に沿って金属を埋設している。
これにより、円盤体の凸条が補強され、例えば、円盤体の凸条の頂部と地面とが擦れあっても、凸条が削られる等の損傷を軽減することができる。
【0018】
また、必要に応じ、上記円盤体の取外し時に、上記円盤体に代わって上記取付部材に取付けられ、上記取付部材を被覆して該取付部材を保護する保護部材を備えている。
この場合、円盤体を取外した後、保護部材を取付部材に取付け、この状態で回転軸を回転して刈刃で対象物を切断する。そのため、取付部材は、保護部材で被覆されて保護されて外部に露出していないので、雄ネジが損傷したりする事態を防止できる。
【0019】
そして、上記課題を解決するための本発明の刈払機は、上記の刈払機用アタッチメントを用いている。
上記の刈払機用アタッチメントにおいては、円盤体の取付け及び取外しを、逐一、工具を用いて行なわなくてもよいことから、円盤体の着脱作業を容易に行なうことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の刈払機用アタッチメント及び刈払機によれば、把手を把持して円盤体を回転し取付部材の雄ネジに対して円盤体の雌ネジを締め付けて取付部材に円盤体を取付ける一方、把手を把持して円盤体を回転し取付部材の雄ネジに対して円盤体の雌ネジを緩めて円盤体を取付部材から取外すので、把手を手で把持して円盤体を回転させるだけで、逐一、工具を用いることなく、円盤体を取付部材に対して取付け及び取外しでき、円盤体の取付部材に対する着脱作業を容易に行なうことができ、汎用性を向上させることができる。
また、円盤体の雌ネジの締め付け方向は、刈刃の回転方向とは逆回転方向なので、刈刃を回転させて対象物を刈払うときに、円盤体が地面に擦れても円盤体の雌ネジが取付部材の雄ネジに対して緩むことがなく、刈払い作業中に、円盤体が取付部材から外れる事態を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機について詳細に説明する。
【0022】
図1乃至図4に示すように、刈払機用アタッチメントMを用いた刈払機Sは、操作杆1及び操作杆1の先端部1aに設けられた回転軸3に固定された刈刃2を備えている。回転軸3は、その基端側に回転軸3と同動する座5が設けられ、その先端側には雄ネジ3aが形成されている。座5の中央には、回転軸3と同軸に設けられた円形の凸部5aが突出形成されている。刈刃2には、外周に鋸刃状の刃2aが形成されている。また、刈刃2の中心には、通孔6が設けられている。また、円板の通孔6には、回転軸3が挿通されるとともに、凸部5aが嵌入させられる。そして、刈刃2の回転軸3に対する固定は、後述の取付部材30を介して行なわれる。尚、回転軸3は、図示しないが、操作杆1の内部に挿通された伝達軸を介し、エンジン等からの動力が伝達されて回転方向R1に回転させられる。
【0023】
実施の形態においては、刈払機Sとして、既存の刈払機を用いた。図9に示すように、この刈払機Sにおいて、刈刃2の回転軸3に対する固定は、刈刃2を座5に保持する押え部材10で行なわれる。押え部材10は、押え部材10の中心に回転軸3に挿通される挿通孔11が形成され、回転軸3に形成された雄ネジ3aにナット12を螺合することにより刈刃2を押圧して保持している。この刈払機Sに、本願発明の刈払機用アタッチメントMを取付ける場合には、予め、ナット12を緩めて押え部材10を回転軸3から取外しておく。
【0024】
図1乃至図8に示すように、刈払機Sに用いられるアタッチメントMは、刈刃2の下面7側に着脱可能に取付けられ外周端により刈刃2の半径方向の切断深さhを規定する刈刃2よりも小径の円盤体20と、回転軸3に固定され円盤体20を取付けるための取付部材30とを備えている。
【0025】
円盤体20は、樹脂で形成され、円盤体20の下面25外周に、凸条21が突設されている。円盤体20の凸条21には、円盤体20の外周方向に沿って金属22が埋設されている。樹脂は、比較的加工が容易であることから、円盤体20の製造を容易に行なうことができる。金属22は、リング状に形成されており、凸条21の頂部に凹溝23を形成するとともに凹溝23に嵌入されて埋設される。更に、円盤体20の一般部には、円盤体20の軽量化のための複数の孔28が穿設されている。
また、円盤体20の中央には、締め付け方向が刈刃2の回転方向R1とは逆回転方向R2の雌ネジ24が形成されている。
【0026】
取付部材30は、樹脂製であり、雌ネジ24に螺合する雄ネジ31を形成した円柱状に形成されている。取付部材30の中心には、回転軸3に挿通される挿通孔32が形成されている。また、取付部材30の一端面には、凸部5aが入り込む凹設部33が形成されている。そして、回転軸3にナット35を螺合することにより刈刃2を取付部材30で押圧保持する。ナット35は、その締め付け方向が、刈刃2の回転方向R1とは逆回転方向R2にそのネジ溝が形成されている。更に、取付部材30には、回転軸3に固定しない状態で、誤って、円盤体20の雌ネジ24に螺合されて取れにくくなった際に、例えば、レンチ等を挿入して取付部材30を円盤体20に対して回転し、円盤体20の雌ネジ24から取付部材30を取り出すための孔38が設けられている。この孔38は、六角レンチを挿入可能なように六角形状に形成されている。
図中、符号36は、ナットに一体に設けられた座金,符号34は、ナットを保持するために横断面円形に凹設された穴である。
【0027】
また、円盤体20には、円盤体20を取付部材30に対して回転させて雌ネジ24及び雄ネジ31の締め付け若しくは緩めを行なうための把手40が一体に設けられている。把手40は、円盤体20の下面25中央にブロック状に膨出形成されている。把手40の外周には、指を掛止可能な凹所41が形成されている。実施の形態においては、把手40は、円盤体20の下面25に半球状に膨出形成されている。凹所41は、等角度関係で4箇所設けられている。また、把手40には、円盤体20の刈刃2に面する側から、所定深さに凹部42が凹設されており、この凹部42内周に雌ネジ24が形成されている。
更に、把手40には、万が一、取付部材30の雄ネジ31に対して円盤体20の雌ネジ34が硬く締め付けられすぎた場合に、レンチ等を用いて雄ネジ31に対して雌ネジ34を緩めることができるように、孔45が形成されている。孔45は、六角レンチを挿入可能なように六角形状に形成されている。
【0028】
また、図6乃至図8に示すように、円盤体20の取外し時において、円盤体20に代わって取付部材30に取付けられ、取付部材30を被覆して取付部材30を保護する保護部材50が設けられている。保護部材50は、樹脂によりカップ状に形成され、その内周51に取付部材30の雄ネジ31に螺合可能な雌ネジ52が形成されている。雌ネジ52は、締め付け方向が刈刃2の回転方向R1とは逆回転方向R2になるように形成されている。また、保護部材50の外周には、指を掛止可能な凹所53が複数形成されている。凹所53は、等角度関係で4箇所設けられている。更に、この保護部材にも、レンチ等を用いて雄ネジ31に対して雌ネジ52を緩めることができるように、孔45と同様の孔55が形成されている。
【0029】
従って、この刈払機Sを用いる場合には以下のようにする。
雑草等のように比較的切断深さが小さくても切断可能な対象物を刈払うときには、図1乃至図5に示すように、予め、例えば、刈刃2を手で押えて、刈刃2とともに取付部材30が回転しないようにし、把手40を凹所41に指を掛止して把持して円盤体20を回転方向R1とは逆回転方向R2に回転して、取付部材30の雄ネジ31に円盤体20の雌ネジ24を締め付けて取付部材30に円盤体20を取付ける。これにより、把手40を手で把持して円盤体20を回転させるだけで、工具を用いることなく、円盤体20を取付部材30に対して取付けできるので、円盤体20の取付部材30に対する取付作業を容易に行なうことができる。
【0030】
そして、回転軸3を回転し、刈刃2の鋸刃状の刃2aを対象物にあてて、これを刈払っていく。
この際、円盤体20の雌ネジ24の締め付け方向は、刈刃2の回転方向R1とは逆回転方向R2なので、刈刃2を回転させて円盤体20が地面に擦れても円盤体20の雌ネジ24が取付部材30の雄ネジ31に対して緩むことがなく、刈払い作業中に、円盤体20が取付部材30から外れる事態が防止される。
【0031】
また、円盤体20の外周端縁で刈刃2の半径方向の切断深さhが規定され、誤って、刈払機Sの操作者及びその周囲の人に刈刃2が当たったとしても、円盤体20の外周端縁が当接するので、刈刃2のくい込みを最小限にできる。
更に、円盤体20の下面25外周に、凸条21が突設され、切断する対象物の側面に凸条21で高くなった円盤体20の外周端縁が当接するので、刈刃2の切断深さhの規定を確実にできる。また、円盤体20の凸条21には、金属が埋設されているので、円盤体20の凸条21が補強され、例えば、円盤体20の凸条21の頂部が地面に擦れても、凸条21が削られる等の損傷を軽減することができる。
更にまた、把手40を、円盤体20の下面25中央にブロック状に膨出形成したので、把手40が比較的強固になり、刈刃2の回転時に地面に把手40が接触しても把手40自体が損傷し難くなる。
【0032】
また、例えば、円盤体20で規定された切断深さhを越えて切断するような、比較的太い枝等の大きい対象物を切断する場合には、図6乃至図8に示すように、刈払機Sの回転軸3の回転を止めた状態で、刈刃2を手で押えるとともに、把手40の凹所41に指を掛止し手で把持して円盤体20を回転方向R1に回転し、取付部材30に対して緩めて、取付部材30から円盤体20を取外す。これにより、把手40を手で把持して円盤体20を回転させるだけで、逐一、工具を用いることなく、円盤体20を取付部材30に対して取外しできるので、円盤体20の取付部材30に対する取外し作業を容易に行なうことができる。
【0033】
そして、凹部53に手の指を掛止して保護部材50を把持し、刈刃2を手で押え、保護部材50を回転方向R1とは逆回転方向R2に回転し、保護部材50の雌ネジ52に取付部材30の雄ネジ31に締め付けて取付部材30に保護部材50を取付ける。
そして、この状態で、回転軸3を回転して対象物を切断する。この際、円盤体20が取外されているので、切断深さを大きくでき、比較的太い枝のようなものでも容易に切断できる。また、取付部材30は、保護部材50で被覆されて保護されて外部に露出していないので、雄ネジ31が損傷したりする事態を防止できる。
【0034】
その後、再び、雑草等を刈払う場合には、凹所53に手の指を掛止して保護部材50を把持し、刈刃2を手で押え、保護部材50を回転方向R1に回転し、保護部材50の雌ネジ52を取付部材30の雄ネジ31に対して緩めて保護部材50を取付部材30から取外す。次に、上記と同様にして円盤体20を取付部材30に取付ける。これにより、円盤体20を取付部材30に対し、逐一、工具を用いることなく取付け及び取外しを行なうことができ、着脱作業を容易に行なうことができ、汎用性を向上させることができる。
また、押え部材10の代わりに、回転軸3に取付部材30で刈刃2を押圧保持することができ、取付部材30の構造が簡単になり、安価に製造できるようになる。更に、取付部材30は、既存の刈払機Sの回転軸3に固定可能なので、汎用性の向上を図ることができる。
【0035】
尚、本願発明の刈払機用アタッチメントMの取付部材30は、挿通孔32を横断面円形に形成したが、これに限定されるものでなく、図10に示すように、既存の刈払機Sの回転軸3の形状に合わせて、例えば、スプライン形状に形成してよく、適宜設計変更して差支えない。この場合、回転軸3に対し、取付部材30が空回りしにくくなり、円盤体20の取付けを容易にできる。
尚また、本願発明の円盤体20は、一般部が全て板状のもので構成したが、これに限定されるものでなく、例えば、図11に示すように、円盤体20の中央の把手40から外周縁の凸条21に向けて延びる複数のフレーム29を備えた構成として良い。
また、本願発明の円盤体20に設けた凸条21には、金属22を埋設したが、金属22を設けなくとも良く、適宜設計変更して差支えない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示し、円盤体を取付部材に取付ける際の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を裏面から示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示し、取付部材に保護部材を取付けた状態で示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示し、取付部材に保護部材を取付ける際の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機を示し、取付部材に保護部材を取付けた状態で示す裏面側からの斜視図である。
【図9】一般的な刈払機の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機の取付部材の変形例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る刈払機用アタッチメント及び刈払機用アタッチメントを用いた刈払機の円盤体の変形例を示す図である。
【図12】従来の刈払機の一例を示す図である。
【図13】従来の刈払機の刈刃の一例を示す図である。
【図14】従来の刈払機用アタッチメント及び刈払機の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
M 刈払機用アタッチメント
S 刈払機
1 操作杆
1a 先端部
2 刈刃
3 回転軸
3a 雄ネジ
5 座
5a 凸部
6 通孔
7 刈刃の下面
20 円盤体
21 凸条
22 金属
23 凹溝
24 雌ネジ
25 円盤体の下面
28 孔
R1 刈刃の回転方向
R2 刈刃の回転方向の逆回転方向
30 取付部材
31 雄ネジ
32 挿通孔
33 凹設部
34 穴
35 ナット
36 座金
38 孔
40 把手
41 凹所
42 凹部
45 孔
50 保護部材
51 保護部材の内周
52 雌ネジ
53 凹所
55 孔
【出願人】 【識別番号】305057822
【氏名又は名称】千葉 弘之
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100093148
【弁理士】
【氏名又は名称】丸岡 裕作


【公開番号】 特開2008−43223(P2008−43223A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219672(P2006−219672)