| 【発明の名称】 |
移動農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】三島 圭介
【氏名】馬場 馨一
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| 【要約】 |
【課題】適切な照射範囲を確保する照明灯を備えた移動農作業機を提供することを課題とする。
【構成】運転席8の前方にフロントパネル12を設け、フロントパネル12の前面に照明灯18a,18bを配置した移動農作業機において、フロントパネル12に突出部16を設け、突出部16の一部に凹部17a,17bを形成し、凹部17a,17b内に照明灯18a,18bを取り付け、突出部16とフロントパネル12正面とを一体的に成形する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席(8)の前方にフロントパネル(12)を設け、フロントパネル(12)の前面に照明灯(18a),(18b)を配置した移動農作業機において、フロントパネル(12)に突出部(16)を設け、突出部(16)の一部に凹部(17a),(17b)を形成し、凹部(17a),(17b)内に照明灯(18a),(18b)を取り付けた移動農作業機。 【請求項2】 突出部(16)とフロントパネル(12)前面とが一体的に成形された請求項1の移動農作業機。 【請求項3】 刈り取り作業を行う前処理部(3)を機体前側に備え、フロントパネル(12)前面の前処理部(3)設置側より遠い側に、照明灯(18a),(18b)を配置した請求項1又は2の移動農作業機。 【請求項4】 照明灯として機体前方を照らす前照灯(18a)と、作業位置を照らす作業灯(18b)とを備え、作業灯(18b)を前照灯(18a)の下方位置に配置し、且つ作業灯(18b)を前照灯(18a)よりも機体の前方に突出させた請求項1,2又は3の移動農業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 移動農作業機の照明灯の取付構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来のコンバイン等の移動農作業機では前方のフロントパネルの前面内部に照明灯を配置することが一般的である。(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】実用新案登録弟2599876号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし上記文献のようにフロントパネル内に照明灯を設けると、パネル内の運転操作系の中継機構や電気配線等の設置スペースと干渉する不便があり、パネル内に照明灯の排熱がこもるほか、機体前方下部の作業部への照明範囲が限られる等の欠点がある。また、照明灯をフロントパネルより突出させて取り付けると照明灯自体を保護するためのガードやカバー等を別途取り付ける必要がある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するため本発明の移動農作業機は、第1に運転席8の前方にフロントパネル12を設け、フロントパネル12の前面に照明灯18a,18bを配置した移動農作業機において、フロントパネル12に突出部16を設け、突出部16の一部に凹部17a,17bを形成し、凹部17a,17b内に照明灯18a,18bを取り付けたことを特徴としている。 【0005】 第2に、突出部16とフロントパネル12前面とが一体的に成形されたことを特徴としている。 【0006】 第3に、刈り取り作業を行う前処理部3を機体前側に備え、フロントパネル12前面の前処理部3設置側より遠い側に、照明灯18a,18bを配置したことを特徴としている。 【0007】 第4に、照明灯として機体前方を照らす前照灯18aと、作業位置を照らす作業灯18bとを備え、作業灯18bを前照灯18aの下方位置に配置し、且つ作業灯18bを前照灯18aよりも機体の前方に突出させたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0008】 以上のように構成される本発明の移動農作業機によれば、照明灯をフロントパネル前面に突出させて配置することができる。このため、フロントパネル内の各種機構配置や配線スペースの自由度が高くなり、照明排熱の影響も少なくできるとともに、例えば機械の構成上フロントパネルの前端位置が制約される移動農作業機においても、広い照射範囲を確保することできる。そして突出部に凹部を設け、凹部内に照明灯を取り付けるため、照明灯の周辺が突出部によって囲まれて保護される。 【0009】 また、フロントパネル前面と突出部とを一体成形することにより、加工が容易になり、部品点数も少なくなる。このため製造コストを低く抑えることができる。 【0010】 また、移動農作業機の前処理部の設置位置からより離れた位置に照明灯を取り付けることにより、互いが干渉しない位置に前処理部と照明灯とを配置することができる。 【0011】 さらに、作業灯を前照灯の下方位置に配置し、前照灯より機体の前方に突出させることにより、作業灯の下方への照射角が十分に確保される。このため前処理部下方の刈り取り作業位置を正確に照らすことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 図1は、本発明を適用したコンバインの側面図である。コンバインは、クローラ式の走行装置1上に機体フレーム2が支持されている。機体フレーム2の前側には、刈り取り作業を行う前処理部3が上下揺動自在に支持されている。機体フレーム2上で、前処理部3の後方には図示しない脱穀部が設けられている。機体フレーム2上で、脱穀部の右側には脱穀後の穀粒を収容するグレンタンク4が設置されている。グレンタンク4の上方には、機体後方から前方に向かって穀粒排出用のオーガ6が設けられている。 【0013】 機体フレーム2の前部右側には運転席フレーム7が配置されている。運転席フレーム7には運転席8が設置されている。運転席8は、座席9と、座席9の周りに設けられ各種操作を行う操作部11とから構成されている。また、運転席8の前方にはフロントパネル12が設置されている。 【0014】 図2は、コンバインの要部正面図であり、図3はコンバインの要部側面断面図である。機体前方の左側(図2における右側)には刈取条数が2条の前処理部3が配置されている。フロントパネル12は機体前方の右側(図2における左側)に配置されている。前処理部3はフロントパネル12より前方に位置している。 【0015】 次に上記フロントパネル12の詳細について説明する。フロントパネル前面はパネルカバー13により構成されている。パネルカバー13はFRP製又は板金製で一体成形され、図3に示すようにフロントパネル12と運転席フレーム7の正面にまたがって設けられている。パネルカバー13には、図2に示すように正面視で中央左側から中央右側に亘る範囲で略L字形に前面に突出する膨出面14が形成されている。 【0016】 膨出面14には突出部16が一体的に設けられている。突出部16はフロントパネル12前面の右側に配置され、膨出面14に対して前方に突出しており、その形状は正面視で縦長の略長方形、長円形又は楕円形になっている。また、図3に示すように突出部16の下部は上部に対してさらに前方に突出している。 【0017】 突出部16の上部及び下部には、それぞれ凹部17a,17bが形成されている。各凹部17a,17bは正面視で略円形となっている。照明灯として上側の凹部17a内には機体前方を照らす前照灯18aが取り付けられ、下側の凹部17b内にはコンバインの前処理部3の作業位置を照らす作業灯18bが取り付けられている。前述したように突出部16は上部に対して下部が前方に突出しているため、突出部16の下部に配置された作業灯18bは、上部に配置された前照灯18aよりも前方に突出している。 【0018】 各照明灯18a,18bの形状は略半球状であり、前側が開口している。上記各開口部には、それぞれ透明なカバー19が設けられ、内部が保護されている。照明灯18a,18bの照明光は透明なカバー19を透過し、目的位置を照らす。 【0019】 一方、突出部に形成された凹部17a,17bの上側には各照明灯18a,18bを支持するプレート状の取付座21がそれぞれ突設されており、下側内面には下方に向かって傾斜する傾斜面22がそれぞれ形成されている。各傾斜面22のうち、下側の凹部17bの傾斜面22が上側の凹部17aの傾斜面22よりも下向きに急傾斜している。 【0020】 図4は、前照灯18aの取り付け構造を表わす平面断面図である。凹部17a,17bの取付座21の左右には取付溝23が前後方向に平行に形成されている。各取付溝23は、後側が開放されており、形状は平面視で略長方形である。一方、各照明灯18a,18bの上部にはそれぞれ長円形の取付プレート24が上向きに一体的に取り付けられている。各取付プレート24の左右両端にはそれぞれ取付孔26が穿設されている。 【0021】 上記取付プレート24の左右の取付孔26,26と、取付座21の左右の取付溝23,23の間隔(ピッチ)は互いに対応しており、図4に示すように両者を対応させて重ね合わせた状態で、取付プレート24下面側から各取付孔26、取付溝23にボルト27を挿通させてボルト27先端部を取付座21上面側に突出させ、該先端部にナット28を係合させて締め付けることにより両者を締着固定している。 【0022】 この時、取付孔26及びボルト27の径は、取付溝23の径(幅)より僅かに小さく形成されており、これにより取付座21に対して取付プレート24(照明灯18a,18b)を水平方向に回動させて照明灯18a,18bの光軸の左右方向の調整が可能な機構が形成されている。 【0023】 図5(A),(B)は、前照灯18aの向きを左方向と正面方向に向けた状態のパネルカバー13の平面断面図であり、前述したように照明灯18a,18bは水平方向に向きを調整することができ、機体の前部左側には前処理部3が配置され、前部右側には照明灯18a,18bが配置されている。このため、前処理部3による刈り取り作業は機体前方の左側位置になり、図6に示すように照明灯18a,18bを前方斜め左に向け、機体の進行方向及び圃場内の作業位置を照らす。 【0024】 また、凹部17a,17b内の各傾斜面22により照明灯18a,18bの下方への照射角を十分に確保できる。このため、高い位置に座って機体前方及び作業位置を見下ろして作業するオペレータの視線の先を照明灯18a,18bで正確に照らすことができる。 【0025】 以上、本発明を応用した刈取条数が2条の前処理部3を備えたコンバインの実施形態につき説明したが、図7は、刈取条数が4条の前処理部3を備えたコンバインの例につき図示している。刈取条数が4条の前処理部3を備えているコンバインにおいては、照明灯18a,18bの正面にまで前処理部が迫っている 【0026】 このような場合でも、照明灯18a,18bが取り付けられている突出部16のみが前方に突出しており、上記突出部16が前処理部3の設置位置から遠いフロントパネル12前面の右側に配置されているため、前処理部3と、照明灯18a,18bとが互いに干渉しないように前処理部3及び照明灯18a,18bを位置決めすることができる。 【0027】 また、照明灯18a,18bの正面にまで前処理部3が迫っているため、照明灯18a,18bの正面においても刈り取り作業が行われる。従って各照明灯18a,18bは正面方向に向けられている。このようにして照明灯18a,18bの水平方向の向きを調整できるため、様々な種類のコンバインについて本発明を適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】コンバインの側面図である。 【図2】コンバインの要部正面図である。 【図3】コンバインの要部側面断面図である。 【図4】前照灯の取り付け構造を表わす平面断面図である。 【図5】(A)は前照灯の向きを左方向に向けた状態のパネルカバーの平面断面図であり、(B)は前照灯の向きを正面方向に向けた状態のパネルカバーの平面断面図である。 【図6】コンバインの要部平面図である。 【図7】コンバインの要部平面図である。 【符号の説明】 【0029】 3 前処理部 8 運転席 12 フロントパネル 16 突出部 17a,17b 凹部 18a 前照灯(照明灯) 18b 作業灯(照明灯)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2008−22758(P2008−22758A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−197958(P2006−197958) |
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