| 【発明の名称】 |
農作物収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 伊佐男
【氏名】小田切 元
【氏名】高木 真吾
【氏名】岩部 孝章
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体下部に機体を前後進させる走行部(A)を設け、機体の左右一側部に圃場から作物(X)を引き抜き斜め後上方に挟持搬送する収穫部(C)を設け、該収穫部(C)の後部下方位置に収穫部Cより落下してくる作物(X)を受けて左右他側部に搬送する第一搬送部(D)を機体左右方向に設け、機体の左右他側部に、伸縮部材(52)の伸縮によって傾斜角度を変更自在な第二搬送部(E)と収穫された作物(X)を収容する収容部(F)と操縦部(B)とを設け、該第二搬送部(E)は後上り傾斜姿勢で機体前後方向に設け、その搬送始端部を第一搬送部(D)の搬送終端部から作物(X)を受け取れる位置に配置し、該収容部(F)は揺動機枠(59)を回動軸(60a)を回動支点として上下方向に揺動可能に本体機枠(9)に取り付け、該揺動機枠(59)の下部に転輪(65)を取り付けて構成し、第二搬送部(E)の後方に配置したことを特徴とする農作物収穫機。 【請求項2】 収容部(F)は揺動機枠(59)に収容体(63)を支持する支持台(64)を左右回動軸(62a,62a)で回動自在に設け、該支持台(64)を伸縮部材(61)によって後方が下方傾斜する構成としたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。 【請求項3】 収穫部(C)の掘取挟持帯(19,19)の前後長さ(L1)を、収容部(F)の支持台(64)の前後長さ(L2)よりも長くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の農作物収穫機。 【請求項4】 支持台(64)の後方を傾斜させると、第二搬送部(E)の搬送装置(50)の動作を停止させる停止部材(67)を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の農作物収穫機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、根菜類などの作物を圃場から収穫する農作物収穫機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の農作物収穫機では、特許文献1に示されるように、機体の左右一側部に収穫した作物を収容する収容袋を設置するための収容部を設ける技術や、収容部の支持台を前傾させて、作物を満載した収容袋の排出や別の収容袋への交換を容易にする技術がある。 【0003】 また、特許文献2に示されるように、機体後部に収容部を設ける技術がある。 【特許文献1】特開2006−034246号公報 【特許文献2】特開平10−113026号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載される農作物収穫機は、収穫した作物を機体の左右一側部の収容部で収容するため、作物を収穫すればするほど機体の左右一側部に重心が偏って機体バランスが悪くなり、機体の直進性を低下させると共に、旋回動作を妨げてしまい、作業能率を低下させてしまうという欠点がある。 【0005】 また、収容部を機体本体から大幅にオーバーハングさせているため、機体左右幅が大きくなり、コンパクトに機体を構成できないという欠点がある。 そして、僅かに機体が傾斜するだけでも、オーバーハングしている収容部が畝等にぶつかってしまうため、機体の損傷が多くなってしまうという欠点がある。 【0006】 さらに、作物が満載された収容袋を排出するには、収容部の支持台を前傾させてから機体を後進させる必要があり、排出中は収穫作業を停止しなければならないと共に、収容袋を付け替えた後は収穫作業を停止した位置まで戻らねばならず、作業能率を低下させるという欠点がある。 【0007】 また、特許文献2に記載される農作物収穫機は、収穫した作物の茎葉を切断して下方に落下させた後、一度後方に搬送してから左右方向に汲上搬送をし、再び後方に向けて搬送を行うため、機体の前後長さが長くなってしまうという欠点がある。 【0008】 さらに、収容部は機体後部のフレームに取り付けて構成されているため、収容袋に作物が収容されて、後部に荷重がかかるにつれて、重心が機体後部に集中するため機体前方が浮き上がりやすくなり、安定した走行ができず、作業効率が低下してしまうという欠点がある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、上記の課題を解決するために次の技術的手段を講じた。 請求項1記載の発明は、機体下部に機体を前後進させる走行部(A)を設け、機体の左右一側部に圃場から作物(X)を引き抜き斜め後上方に挟持搬送する収穫部(C)を設け、該収穫部(C)の後部下方位置に収穫部Cより落下してくる作物(X)を受けて左右他側部に搬送する第一搬送部(D)を機体左右方向に設け、機体の左右他側部に、伸縮部材(52)の伸縮によって傾斜角度を変更自在な第二搬送部(E)と収穫された作物(X)を収容する収容部(F)と操縦部(B)とを設け、該第二搬送部(E)は後上り傾斜姿勢で機体前後方向に設け、その搬送始端部を第一搬送部(D)の搬送終端部から作物(X)を受け取れる位置に配置し、該収容部(F)は揺動機枠(59)を回動軸(60a)を回動支点として上下方向に揺動可能に本体機枠(9)に取り付け、該揺動機枠(59)の下部に転輪(65)を取り付けて構成し、第二搬送部(E)の後方に配置したことを特徴とする農作物収穫機とした。 【0010】 従って、機体の左右一側部に収穫部(C)を設け、左右他側部に操縦部(B)と第二搬送部(E)と収容部(F)とを設けることによって、機体に操縦者及び作業者が搭乗し、収容体(63)に収容される作物(X)の重量が変化しても機体の左右バランスが機体全体としてよく、走行や旋回がスムーズにできる。 【0011】 そして、収容体(63)に収容される作物(X)の荷重は、本体機枠(9)に回動軸(60a)で回動自在に取り付けられて、下部を転輪(65)で支持された揺動機枠(59)にて受けられるため、作物(X)を大量に収容しても重心が機体後方に偏って機体前方が浮き上がることが防止され、作業の安全性が向上する。 【0012】 請求項2記載の発明は、収容部(F)は揺動機枠(59)に収容体(63)を支持する支持台(64)を左右回動軸(62a,62a)で回動自在に設け、該支持台(64)を伸縮部材(61)によって後方が下方傾斜する構成としたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機とした。 【0013】 従って、請求項1の作用に加え、支持台(64)の後方が下方傾斜するように設けられているため、該支持台(64)の後方を下方傾斜させて機体を前進させると収容体(63)が機外に下ろされるので、収穫作業をしながら収容体(63)の交換作業を行うことができる。 【0014】 請求項3記載の発明は、収穫部(C)の掘取挟持帯(19,19)の前後長さ(L1)を、収容部(F)の支持台(64)の前後長さ(L2)よりも長くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の農作物収穫機とした。 【0015】 従って、請求項1又は2の作用に加え、収穫部(C)の左右掘取挟持体(19,19)の長さ(L1)が収容部(F)の支持台(64)の長さ(L2)よりも長いことによって、支持台(64)から収容体(63)が圃場等に下ろされるまでの機体の前進距離は、収穫部(C)が圃場から作物(X)を引き抜き搬送して茎葉を切断するまでの機体の前進距離よりも短くなるので、収穫作業をしながらでも収容体(63)を下ろして新しい収容体(63)に交換することができる。 【0016】 請求項4記載の発明は、支持台(64)の後方を傾斜させると、第二搬送部(E)の搬送装置(50)の動作を停止させる停止部材(67)を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の農作物収穫機とした。 【0017】 従って、請求項2又は3の作用に加え、支持台(64)の後方を下方傾斜させると、停止部材(67)によって第二搬送部(E)の搬送装置(50)の動作が停止するため、搬送される作物(X)を搬送装置(50)に貯留しておくことができるので、収穫作業をしながらでも収容体(63)の交換作業をすることができる。 【発明の効果】 【0018】 請求項1記載の発明によれば、機体の左右一側部に収穫部(C)が設けられると共に、左右他側部に操縦部(B)と第二搬送部(E)と収容部(F)が設けられていることによって、機体に搭乗する操縦者や作業者、及び収容体(63)に収容される作物(X)の荷重がかかっても機体のバランスが安定し易いので、走行や旋回がスムーズにでき、作業能率が向上する。 【0019】 また、収穫部(C)から作物(X)の茎葉が切断されて落下してくる位置に、作物(X)を機体他側部に向けて搬送する第一搬送部(D)を設けると共に、第二搬送装置(E)の搬送始端部が該第一搬送部(D)の搬送終端部から作物(X)を受ける位置に設けることによって、作物(X)の搬送経路が短くなり、機体をコンパクトに構成することができる。 【0020】 さらに、本体機枠(9)に回動軸(60a)を回動支点として揺動機枠(59)を上下方向に揺動自在に設けると共に、該揺動機枠(59)の下部に転輪(65)を設けることによって、収容体(63)に収容される作物(X)の荷重は下部を転輪(65)で支持された揺動機枠(59)によって受けられて、作物(X)を大量に収容しても、重心が機体後方に偏って機体前方が浮き上がることが防止されるので、作業の安全性が向上すると共に、コンパクトな機体でありながら大量の作物を収容することができる。 【0021】 請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、支持台(64)を伸縮部材(61)によって後方が下方傾斜するように構成していることにより、支持台(64)の後方を下方傾斜させて機体を前進させると収容体(63)が機体後方に下ろされるため、収穫作業を続けながら収容体(63)の交換作業を行うことができ、作業能率が向上する。 【0022】 請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、収穫部(C)の左右掘取挟持体(19,19)の長さ(L1)が収容部(F)の支持台(64)の長さ(L2)よりも長いことによって、左右掘取挟持体(19,19)が圃場から作物(X)を引き抜き搬送している間に、支持台(64)から収容体(63)が圃場等に下ろされるため、収穫作業を続けながら収容体(63)の交換作業を行うことができ、作業能率が向上する。 【0023】 請求項4記載の発明によれば、請求項2又は3記載の発明の効果に加えて、支持台(64)を下方傾斜姿勢にすると停止部材(67)によって第二搬送部(E)の搬送装置(50)の動作が停止する構成としたことによって、搬送されてくる作物(X)を搬送装置(50)に留めておくことができるので、収容体(63)を下ろしながら収穫作業を続けても、作物(X)が収容部(F)まで搬送されてくることはないので、収容体(63)が交換し易くなるため、より作業能率が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 本発明の実施の形態について説明する。 図1〜3に示すように、実施例の一つとして示す農作物収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、機体の操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側部に設けて圃場から人参を引き抜いて後方に搬送し、茎葉を切断して人参の根部を収穫する収穫部Cと、該収穫部Cの後部から落下した人参の残葉を処理しながら機体左右他側部に搬送する第一搬送部Dと、該第一搬送部Dから搬送される人参を引き継いで機体後部に搬送する第二搬送部Eと、該第二搬送部にて搬送された人参を収容する収容袋63を設置する収容部Fとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。 【0025】 まず、走行部Aの構成について説明する。 機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右転輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右転輪3,3との間に取り付けた転輪4・・・の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右一対のクローラ1L,1Rを構成する。そして、該左右クローラ1L,1Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン6の動力が伝動される油圧ミッション7から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト8,8に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ1L,1Rをクローラフレーム9に取り付けている。 【0026】 次に、操縦部Bの構成について説明する。 機体の右側部にフレーム10を取り付け、該フレーム10上には操縦者座席12を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル13を取り付ける。そして、該フレーム10に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー14を取り付けると共に、操縦パネル13には、機体の左右旋回操作及び収穫部Dの作業高さを操作する操作レバー15を取り付けている。 【0027】 上記のように、変速操作レバー14や操作レバー15のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。 【0028】 次に、収穫部Cの構成について説明する。 左右フレーム16,16の機体前側に左右従動プーリ17,17を軸架し、機体後側に左右駆動プーリ18,18を軸架し、該左右従動プーリ17,17と左右駆動プーリ18,18との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト19,19を巻き掛けると共に、テンションローラ20・・・によって該左右挟持搬送ベルト19,19の機体内側面を互いに圧接させる。そして、左右横軸23を回動支点として上下方向に回動自在なフレーム22を取り付け、該フレーム22の後端部に左右駆動シャフト21,21を取り付けると共に、前記左右駆動プーリ18,18を左右駆動シャフト21,21に取り付ける。また、前記クローラフレーム9とフレーム22とをシリンダ24で連結し、該油圧シリンダ24を操縦部Bの操作レバー15で伸縮させられるように取り付ける。 【0029】 また、収穫部Cの前方には、前記エンジン6の動力を伝動する駆動シャフト25によって駆動される横引起し装置27と、該横引起し装置27の前部に設ける分草杆26と、横引起し装置27から駆動力を伝動されて駆動される縦引起し装置28と、ハンドル29を回すことによって上下伸縮させられる伸縮軸30に取り付けられた転輪31と、振動フレーム32に取り付けられた振動ソイラ33が設けられている。 【0030】 そして、収穫部Cの搬送途中の下方には、人参の尻尾部を切断する切断装置65が設けられている。 さらに、収穫部Cの後方には、挟持搬送ベルト19,19によって搬送されてきた人参を引き継ぎ、人参の茎葉の切断位置を揃える位置揃え装置34,34と、茎葉を挟持して機体後方まで搬送する茎葉搬送装置35,35と、茎葉を切断する切断装置36,36と、該切断装置36,36によって切断された茎葉を圃場に排出する排葉シュータ37が設けられている。 【0031】 上記のように、機体前側に分草杆26を備える横引起し装置27と、縦引起し装置28を設けることによって、圃場に倒伏した人参の茎葉を掻き上げながら収穫作業ができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業能率が向上する。また、人参に振動ソイラ33等が当たって傷つくことが減るため、人参の商品価値を向上させることができる。 【0032】 そして、クローラフレーム9と、左右横軸23を回動支点として上下方向に回動自在なフレーム22を繋ぐシリンダ24を、操縦部Bの操作レバー15を操作することによって伸縮させられるように構成することによって、操作レバー15の操作によって、収穫部C全体の上下高さを調節することができるから、収穫部Cの挟持始端部の位置を上下方向に調節して、圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて挟持始端部の位置を調節することができ、作物の抜き残しが減少して作業能率が向上する。 【0033】 また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため旋回動作がスムーズに行われ、作業能率が向上する。 さらに、収穫部Cの終端部に設ける左右切断装置36,36で人参から切断された排葉を圃場に排出する排葉シュータ37が、既掘り側(人参を収穫した側)に茎葉を排出するように下方傾斜姿勢に設けられていることによって、排出された茎葉が未掘り側(人参を収穫していない側)の人参の上に落ち、排葉が左右挟持搬送ベルト19,19や左右従動プーリ17,17等に絡み付いて収穫部Cを停止させ、収穫作業を妨げることが少なくなるため、作業能率が向上すると共に、人参の上に落下した排葉が収穫する人参の視認性を妨げ、人参に振動ソイラ33等が当たって傷つくことが減るため、人参の商品価値を向上させることができる。 【0034】 次に、第一搬送部Dの構成について説明する。 左右ローラ38,38に弾性体ベルト39を無端状に巻き掛け、前記フレーム22内から動力を受けて回転する残葉処理ローラ40を設けて構成されるクリーンコンベア41を、収穫部Cの切断装置36,36で茎葉を切断された人参の根部が落下する位置に設ける。そして、機体左右一側部にローラ42を設け、左右他側部側にローラ43を設けると共に、該ローラ42と43とに弾性体ベルト44を巻き掛けることによって構成される横送りコンベア45をクリーンコンベア41に隣接させて設けて、該横送りコンベア45にて切断装置36,36よりも前方で落下する人参や、クリーンコンベア41から搬送されてくる人参を機体他側部へと搬送する。 【0035】 上記のように、クリーンコンベア41及び横送りコンベア45は弾性体ベルト39及び44を巻き掛けて構成されているため、収穫部Cの左右切断装置36,36で茎葉を切断されて落下してくる人参が落下の衝撃で傷付くことが少なくなり、人参の商品価値が向上する。 【0036】 また、クリーンコンベア41に設ける残葉処理ローラ40が、左右切断装置36,36で切り残された人参の残葉をちぎり取りながら横送りコンベア45に人参を搬送するため、人参の商品価値が向上すると共に、収穫作業後に人手で残葉を切除する作業を省略することができるので作業能率が向上する。 【0037】 さらに、横送りコンベア45の始端部がクリーンコンベア41の始端部と略同じ位置にあるため、左右切断装置36,36に搬送される前に落下した人参を受けることができ、また残葉処理ローラ40に到達する前にクリーンコンベア41から転がってきた人参を第二搬送部Eに向けて搬送することができ、作業能率が向上する。 【0038】 次に、第二搬送部Eの構成について説明する。 前記収穫部Cのフレーム22に左右カバーフレーム46,49を取り付け、該左右カバーフレーム46,49の前端部に回動軸90を取り付けると共に,該回動軸90にローラ47aを軸着する。そして、該左右カバーフレーム46,49の後端部にローラ47bを取り付け、該ローラ47a,47bに弾性体ベルト48を巻き掛けて搬送コンベア50を構成する。また、前記左右カバーフレーム46,49間に繋ぎフレーム51を取り付け、該繋ぎフレーム51と回動軸60aを回動支点として上下に回動可能に取り付けられる揺動フレーム59との間に、搬送コンベア50の傾斜角度を変更するシリンダ52を取り付ける。そして、前記クローラフレーム9上にシリンダ52を操作するためのペダル53を取り付け、該ペダル53近傍に作業者座席54を取り付けると共に、カバーフレーム49にシリンダ操作スイッチ55を取り付ける。さらに、機体前側のローラ47aの下方に駆動モーター66を取り付け、該ローラ47aと駆動モーター66にそれぞれプーリ68a,68bを取り付けると共に、該両プーリ68a,68b間にベルト69を設けることによって、第二搬送部Eが構成される。 【0039】 上記のように、作業者座席54の近傍に搬送コンベア50の傾斜角度を変更するシリンダ52を操作するためのペダル53と操作スイッチ55を設けることによって、作業者は移動することなく人参の収容状態に応じてペダル53もしくは操作スイッチ55を操作することで搬送コンベア50の傾斜角度を変更できるので、作業者の労力を軽減することができる。 【0040】 次に、収容部Fの構成について説明する。 第二搬送部Eの左右カバーフレーム46,49の後端部に左右アーム56,56を取り付け、該左右アーム56,56を連結棒57で連結すると共に、該連結棒57の左右両端に左右吊り下げアーム58,58を取り付け、吊り下げ体91を構成する。そして、クローラフレーム9の後方に、揺動フレーム59を回動軸60aを回動支点としてその後方が上下方向に回動可能に取り付けると共に、該揺動フレーム59に左右支柱60,60を取り付ける。また、人参を収容する収容袋63を載置する後方が下方傾斜するバケット64に左右支持フレーム62a,62aを取り付けると共に、該左右支持フレーム62a,62aを揺動フレーム59,59の後部に回動自在に取り付ける。さらに、該左右支持フレーム62a,62a上に左右支柱62,62を取り付けると共に、前記左右支柱60,60と左右支柱62,62とを左右シリンダ61,61で連結する。そして、前記左右支持フレーム62a,62aの一方に、前記駆動モーター66の動作を切り換えるスイッチ67を取り付けると共に、揺動フレーム59の下部に転輪65を右クローラ1R寄りに取り付けることによって、収容部Fが構成される。なお、左右シリンダ61,61はスプリングなどに置き換えてもよい。 【0041】 上記のように、搬送コンベア50を構成する左右カバーフレーム46,49の後端部に、収容袋63を吊り下げる吊り下げ体91を構成する左右アーム56,56が取り付けられていることによって、搬送コンベア50の傾斜角度を変えると、収容袋63の吊り下げ高さも追従して変わるようにすることができる。例えば、搬送コンベア50の傾斜角度を小さくすると、吊り上げ高さも追従して低くなるため、搬送コンベア50から排出される人参の落下距離が短くなり、落下の衝撃で人参が傷付きにくくなるので、人参の商品価値を向上させることができる。また、搬送コンベアの傾斜角度を大きくすると、吊り上げ高さも追従して高くなり、収容袋63が引き伸ばされて収容量が増加するため、より多くの人参を収容することができ、作業能率が向上する。 【0042】 また、回動軸60aを回動支点にしてその後部が上下方向に回動可能な揺動フレーム59と、該揺動フレーム59の下部に転輪65とを取り付けることによって、収容袋63に人参が収容され、収容袋63の重量が重くなっても、上下方向に揺動する揺動フレーム59にて重量を受けて分散させられるため、機体後方に重量が集中しても機体前方が浮き上がりにくくなるので作業の安全性が向上すると共に、収容袋63一袋あたりの収容量が増えるので収容袋63の交換作業の回数を減らすことができ、作業能率が向上する。 【0043】 そして、左右支柱60,60と左右支柱62,62とを左右シリンダ61,61で連結し、バケット64を後方が下方傾斜するように設けることによって、左右吊り下げアーム58,58から収穫袋63を外し、バケット64の後方を下方傾斜させて機体を前進させることによって、収容袋63を機体後方に排出することができる。 【0044】 さらに、収穫部Cの左右挟持搬送ベルト19,19の挟持始端部から位置揃え装置34,34の後部までの距離L1が、バケット64の長さL2よりも長いため、左右挟持搬送ベルト19,19が圃場から人参を引き抜き搬送して茎葉を切断する前に、バケット64から収容袋63が圃場等に下ろされるため、収穫作業を続けながら収容袋63の交換作業を行うことができ、作業能率が向上する。 【0045】 また、左右支持フレーム62a,62aに、バケット64が一側方に下方傾斜するとオフになり、搬送コンベア50の駆動モーター66を停止させるスイッチ67を設けることによって、搬送されてくる人参を搬送コンベア50に貯留することができるので、収容袋63を下ろしながら収穫作業を続けても、人参は搬送コンベア50に貯留されるので、収容袋63の交換作業が容易になり、より作業能率が向上する。 【0046】 以下、本件人参収穫機の別実施例を説明する。 図4で示すように、転輪65を右クローラ1Rの後方に設ける構成とすることによって、該転輪65は右クローラ1Rが踏み固めた圃場の上を通過できるため、土壌からの抵抗が小さく、機体の走行姿勢が安定する。 【0047】 また、揺動フレーム59の揺動も適正に行われるため、機体前方が浮き上がりにくくなるので作業の安全性を向上させることができる。 図5で示すように、クローラフレーム9上に左右支柱70,70を設けると共に、揺動フレーム59の左右支柱60,60との間に左右スプリング71,71を設けて収容部Fを浮き上がらせる方向に付勢することによって、バケット64に荷重がかかるにつれて収容部Fが下降するようになる。収容量が少ない時には収容部Fの転輪65は接地しないため、旋回動作がスムーズに行われるため作業能率が向上する。 【0048】 また、図6で示すように、前記左右スプリング71,71の代わりに左右シリンダ72,72等で左右支柱60,60と左右支柱70,70を繋ぎ、収穫部Cの上下動操作に連動させることによって、旋回動作時に収穫部Cを上昇させると収容部Fも連動して上昇するので旋回動作をスムーズにすることができると共に、収穫作業時は収容部Fは下降させて転輪65を接地させることによって、走行姿勢を安定させられるため、作業能率と安全性を共に高めることができる。 【0049】 図7で示すように、収容部Fのバケット64の高さを、クローラフレーム9及び揺動フレーム59よりも低い位置に設けることによって、収容袋63をより大容量のものにすることができる。このため、収容袋63一袋あたりの収容量が増えるので、収容袋63の交換作業の回数を減らすことができ、作業能率が向上する。 【0050】 図8、図9で示すように、収容部Fに近い方の右クローラ1Rを、バケット64の下方に潜り込むように延長して、揺動フレーム59と右クローラ1Rとを左右支持アーム98,98を介して連結することによって、右クローラ1Rの後部が転輪65の代わりをするため、機体のバランスが向上する。これによって走行姿勢が安定するので人参の掘り取り位置を合わせやすくなるため、作業能率が向上する。 【0051】 図10で示すように、作業者座席54を機体後方に向けられるように回動及び固定自在に設け、該作業者座席54を機体後方に向けたときには、機体左方向に向けているときに比べてその外側端が機体内側に収まるようにすることによって、作業者の重量が機体内寄りにかかるため機体のバランスが安定すると共に、機体からのオーバーハングが少なくなるため、作業者の安全性が向上する。また、搬送コンベア50は上方傾斜姿勢で機体後方に人参を搬送するように設けられているため、作業者は機体後方を向いても通常の作業位置と同じように人参の選別作業を行うことができる。 【0052】 図11,12で示すように、第二搬送部Eを次のように構成することができる。左右カバー73,73の前後両端部に左右駆動スプロケット74,74と左右偏心スプロケット75,75を設けると共に、該左右駆動スプロケット74,74間及び左右偏心スプロケット75,75間にシャフト95及び96を設ける。そして、該左右駆動スプロケット74,74と左右偏心スプロケット75,75との間に左右チェーン76,76を巻き掛けると共に、該左右チェーン76,76の間に複数のローラ77・・・を等間隔に回動自在に取り付けて、スラットコンベア78を構成する。そして、該スラットコンベア78の内側空間部に左右抵抗体79,79をローラ77・・・の底部に接触するように設けることによって、ローラ77・・・は該左右抵抗体79,79によって回転させられるので、人参が回転しながらスラットコンベア78上を搬送されるため、作業者は人参の全体を見ながら選別作業ができ、傷物や奇形を取り除きやすくなるため、作物の商品価値が向上する。 【0053】 また、従動側に前記左右偏心スプロケット75,75を設けていることによって、スラットコンベア78は揺動しながら作物を搬送するため、人参に付着した泥土が落ちやすく、泥土に隠れていた傷や奇形を見つけて取り除きやすくなるため、作物の商品価値が向上する。 【0054】 図13,14で示すように、人参の茎葉を搬送する左右搬送装置35,35の機体後方側に左右延長フレーム79,79を延長し、該左右延長フレーム79,79の後端部に左右プーリ80,80を設け、左右搬送装置35,35のベルトを延長すると共に、機体内側部のフレーム79の延長部79aにテンションプーリ81を取り付けて、左右切断装置36,36で切断された茎葉を左右搬送装置35,35機体後部まで搬送し、既掘り側に排出するようにする。 【0055】 これによって、既掘り側(人参を収穫した側)に茎葉を排出するように下方傾斜姿勢に設けられていることによって、排出された茎葉が未掘り側(人参を収穫していない側)の人参の上に落ち、排葉が左右挟持搬送ベルト19,19や左右従動プーリ17,17等に絡み付いて収穫部Cを停止させ、収穫作業を妨げることが少なくなるため作業能率が向上すると共に、人参の上に落下した排葉が収穫する人参の視認性を妨げ、人参に振動ソイラ33等が当たって傷つくことが減るため、人参の商品価値を向上させることができる。また、排葉シュータ37が不要になるため、コストダウンを図ることができる。 【0056】 また、機体内側のフレーム79を固定しておき、機体外側のフレーム79にレバー82を取り付けて引くことによって、機体外側部の延長部分は茎葉搬送装置35のプーリ93を回動支点として機体外側部に向けて展開回動する構成にすると、延長部分の終端部よりも前方で茎葉を下方に排出することができる。このとき、クローラフレーム9に載置台83を取り付け、該載置台83上にコンテナ84を載置しておくことによって、落下してくる茎葉をコンテナ84で回収することができる。 【0057】 収穫作業中に茎葉を回収していることによって、圃場に落下した茎葉を回収する作業が省略されるため、作業者の労力を軽減することができる。 図15〜図17で示すように、振動ソイラ33の先端部に、両側面に凹部86a,86bを設けたチップ85を、該凹部86a,86b内でボルト87とナット88によって着脱自在に取り付けられるようにする。 【0058】 これによって、チップ85が磨耗などによって損傷し、圃場の土を軟化させる効果が弱まってきた場合、ボルト87とナット88を取り外すだけでチップ85を振動ソイラ33から取り外せるので、新しいチップ85への交換が容易になり、メンテナンス性が向上する。 【0059】 また、ボルト87とナット88は凹部86a,86bの内側に設けられるため、人参を傷付けにくく、人参の商品価値の低下を防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【0060】 【図1】農作物収穫機の平面図である。 【図2】農作物収穫機の左側面図である。 【図3】農作物収穫機の右側面図である。 【図4】農作物収穫機の別実施例の平面図である。 【図5】農作物収穫機の別実施例の右側面図である。 【図6】農作物収穫機の別実施例の右側面図である。 【図7】農作物収穫機の別実施例の右側面図である。 【図8】農作物収穫機の別実施例の平面図である。 【図9】農作物収穫機の別実施例の右側面図である。 【図10】農作物収穫機の別実施例の平面図である。 【図11】第二搬送部の別実施例の平面図である。 【図12】第二搬送部の別実施例の側面図である。 【図13】農作物収穫機の別実施例の平面図である。 【図14】農作物収穫機の別実施例の左側面図である。 【図15】振動ソイラの別実施例の側面図である。 【図16】振動ソイラの要部の正面図である。 【図17】振動ソイラの要部の斜視図である。 【符号の説明】 【0061】 19,19 掘取挟持帯 50 搬送装置 59 揺動機枠 61,61 伸縮部材 62a,62a 回動軸 64 支持台 65 転輪 67 停止部材 A 走行部 B 操縦部 C 収穫部 D 第一搬送部 E 第二搬送部 F 収容部 X 作物
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−5812(P2008−5812A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−182405(P2006−182405) |
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