| 【発明の名称】 |
キャビン付きコンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】稲田 俊寛
【氏名】竹中 満
【氏名】池田 太
【氏名】加藤 勝秀
【氏名】福井 祐己
【氏名】崎山 洋佑
【氏名】高山 良宏
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| 【要約】 |
【課題】走行機体に脱穀装置と穀粒回収部とを左右に並列搭載するとともに、穀粒回収部の前方に運転キャビンを配備したキャビン付きコンバインにおいて、運転キャビンの後端部を幅広く開放して後方視認作業を容易に行えるようにする。
【構成】運転キャビン7の後部に設けられる左右の後部支柱19のうち、機体内側の後部支柱19を運転キャビン7の後端より前側に位置させて設けるとともに、運転キャビン7の後部に、機体内側の横側面42sと後面42rとを備えた後部開閉窓42を機体内側の後部支柱19よりも後方に張り出して設け、この後部開閉窓42を振り上げ開放可能に構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に脱穀装置と穀粒回収部とを左右に並列搭載するとともに、穀粒回収部の前方に運転キャビンを配備したキャビン付きコンバインにおいて、 前記運転キャビンの後部に設けられる左右の後部支柱のうち、機体内側の後部支柱を運転キャビンの後端より前側に位置させて設けるとともに、運転キャビンの後部に、機体内側の横側面と後面とを備えた後部開閉窓を機体内側の後部支柱よりも後方に張り出して設け、この後部開閉窓を振り上げ開放可能に構成してあることを特徴とするキャビン付きコンバイン。 【請求項2】 左右の後部支柱をそれぞれ運転キャビンの後端より前側に位置させて設けるとともに、左右の後部支柱の間に亘って後部窓を設け、この後部窓を、機体内側に位置する前記後部開閉窓と機体外側に位置する後部固定窓とで構成してある請求項1記載のキャビン付きコンバイン。 【請求項3】 エンジンの燃焼用吸気系に連通接続されたプレクリーナを前記後部固定窓の後方に近接して配備してある請求項2記載のキャビン付きコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体に脱穀装置と穀粒回収部とを左右に並列搭載するとともに、穀粒回収部の前方に運転キャビンを配備したキャビン付きコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記キャビン付きコンバインでは、例えば、特許文献1に示されているように、運転キャビンの後端部に備えた後部窓を振り上げ開放して、後方の穀粒回収部の回収状況、あるいは、回収した穀粒を搬出する際の搬出状況、などを監視できるよう構成されている。 【0003】 【特許文献1】特開平11−11141号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 従来の上記後部窓は単純な平板窓で構成されており、運転キャビンの後端部を横幅広く開けることができず、運転作業者が後部窓を開放して身を乗り出して後方視認作業を行うことが困難なものとなっていた。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、運転キャビンの後端部を幅広く開放して後方視認作業を容易に行えるようにすることを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、走行機体に脱穀装置と穀粒回収部とを左右に並列搭載するとともに、穀粒回収部の前方に運転キャビンを配備したキャビン付きコンバインにおいて、 前記運転キャビンの後部に設けられる左右の後部支柱のうち、機体内側の後部支柱を運転キャビンの後端より前側に位置させて設けるとともに、運転キャビンの後部に、機体内側の横側面と後面とを備えた後部開閉窓を機体内側の後部支柱よりも後方に張り出して設け、この後部開閉窓を振り上げ開放可能に構成してあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、運転キャビンの後端における機体内方の角部に支柱がないので、後方および脱穀装置上方に及ぶ広い視界を確保することができる。後部開閉窓を振り上げると、運転キャビンの後部における機体内方の角部を含む広い範囲が開放されることになり、開放された開口から運転作業者が身を乗り出すことも容易となる。 【0008】 従って、第1の発明によると、運転キャビンの後端部を幅広く開放して後方視認作業を容易に行える。 【0009】 第2の発明は、上記第1の発明において、 左右の後部支柱をそれぞれ運転キャビンの後端より前側に位置させて設けるとともに、左右の後部支柱の間に亘って後部窓を設け、この後部窓を、機体内側に位置する前記後部開閉窓と機体外側に位置する後部固定窓とで構成してあるものである。 【0010】 上記構成によると、後部固定窓によって開放できるキャビン後端の横幅は狭くなるが、後部開閉窓は機体内方の横側まで開放できるので、キャビン後部での開口幅を大きくすることができる。 【0011】 第3の発明は、上記第2の発明において、 エンジンの燃焼用吸気系に連通接続されたプレクリーナを前記後部固定窓の後方に近接して配備してあるものである。 【0012】 上記構成によると、運転キャビンの後方にプレクリーナを配備しても、プレクリーナに邪魔されることなく後部開閉窓を開放して、キャビン後部を横幅広く開放することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 図1に、本発明に係るキャビン付きコンバインの一例である自脱型のキャビン付きコンバインの全体側面が、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このキャビン付きコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、脱穀装置3と穀粒回収部4とが左右に並列して搭載されるとともに、複数条の作物を引起し刈り取って脱穀装置3の左側面に装備したフィードチェーン5に供給する刈取り部6が走行機体2の左側前部に上下揺動自在に連結され、走行機体2の右側前部に運転キャビン7が前記穀粒回収部4の前方に位置して配備された構造となっている。 【0014】 運転キャビン7の内部後方には、図示されていない水冷式のエンジンを横置きに収容配備した箱形の原動部9が設けられ、この原動部9の上に運転座席10が備えられている。原動部9の右側面は機外に露出されており、その外面に形成された防塵構造の主吸気口11Aから取り入れられた外気が原動部9の内部に導入されて、ラジエータ12の冷却および原動部9の内部換気に利用された後、原動部9から機体内方(刈取り部6がわ)に放出されるようになっている。 【0015】 原動部9の後部上面には箱型の導風ダクト13が設けられており、この導風ダクト13の外側面に形成された防塵構造の補助吸気口11Bからも外気が取り入れられ、主吸気口11Aから取り入れられた外気と合流されて原動部9の内部に導入されるようになっている。 【0016】 導風ダクト13の内部には、エンジン8における燃焼空気吸気系に接続されたエアークリーナ14が収容されるとともに、このエアークリーナ14に吸気ホース15を介して連通接続されたプレクリーナ16が運転キャビン7の右側後方に配備され、機体上方の塵埃の少ない外気がプレクリーナ16およびエアークリーナ14で浄化されてエンジン燃焼空気として供給される。 【0017】 運転キャビン7の前部左右および後部左右にはそれぞれ前部支柱18と後部支柱19が設けられ、これらの上部に亘って屋根20が取り付けられるとともに、運転キャビン7の前側には前部窓21が前部支柱18より前方に張出して設けられ、運転キャビン7の後側には後部窓22が後部支柱19より後方に張出して設けられている。 【0018】 前部窓21には透明ガラスからなるフロント面21fとサイド面21sとが備えられ、フロント面21fは水平に対して約70°の角度に設定され、室内で立ち上がった運転作業者が前方に頭を大きく突き出して前方下方を覗き込み、刈取り部の先端などを容易に監視できるようになっている。 【0019】 運転キャビン7の右側には、後部支柱19にヒンジ連結されたドア23が装備されるとともに、運転キャビン7の左側には、引き違い式にスライド開閉可能な側部窓24が装備されている。 【0020】 図6に示すように、運転キャビン7の屋根20は、前部支柱18および後部支柱19の上端に亘って連結された周枠25に、樹脂成形されたインナールーフ26とアウタールーフ27を取り付けて中空構造に構成されており、屋根20の内部に収容装備された空調ユニット28から送り出される調温空気が適所から室内に吹き出されるようになっている。インナールーフ26の前部にはフロント吹出しグリル29が斜め下方後方に向けて開口されており、調温空気が広い角度範囲に亘って吹き出されるようになっている。 【0021】 図7に示すように、屋根20を構成する周枠25の右側前部には亜鉛ダイキャスト製のブラケット30が取付けられ、このブラケット30に、バックミラー31を向き調節可能に支持したステー32の縦軸部が上下動、および、回動可能に差し込み支持されている。ステー32はブラケット30に内装したバネ39で上方付勢され、ステー32に打ち込み固定したスプリングピン33がブラケット30の下端面の形成されている溝mに係合されることでステー32が所定の向きに保持されており、バックミラー31が他物にぶつかる等してステー32に大きい外力が作用すると、スプリングピン33が溝mを乗り越えながらステー32が回動して、バックミラー31が損傷することが回避されるようになっている。 【0022】 図3に示すように、運転キャビン7の側部窓24を支持する上部窓枠34に、着色透明樹脂材からなる防水および日除け用の上部カバー35が取り付けられるとともに、側部窓24を支持する下部窓枠36に、透明樹脂材からなる防塵および防水用の下部カバー37が取り付けられている。前部窓21のフロント面21fおよびサイド面21sの上部には日除け用の着色グラデーション38f,38sが形成されており、サイド面21sの着色グラデーション38sの後端と前記上部カバー35の前端とが滑らかに連続されて外観のデザイン性が高められている。 【0023】 図3に示すように、前記後部窓22は、後部支柱19から後方に延出されて導風ダクト13の上面に連結された支持枠41と、屋根20を構成する周枠25の後部との間に装備されており、機体内側(左側)に位置する後部開閉窓42と機体外側(右側)に位置する後部固定窓43とで構成されている。 【0024】 後部窓22の一部をなす後部開閉窓42は、機体内側の透視可能な横側面42sと後面42rとが備えられて、横断面形状がL形に構成されており、屋根20を構成する周枠25の後端にヒンジ44を介して支点a周りに振り上げ開放可能に支持されている。周枠25の後端における右寄り箇所と前記支持枠41の後端における右寄り箇所とに亘って縦枠45が架設され、この縦枠45と後部開閉窓42とに亘ってガススプリング46が架設され、後部開閉窓42を振り上げ開放姿勢に保持可能に構成されている。 【0025】 後部窓22の一部をなす後部固定窓43は、屋根20における周枠25の後部右側と支持枠41の後部右側との間に固定配備されており、キャビン後方の右側を透視可能となっている。アウタールーフ27の後端右側にはアウタールーフ成形時にインサートされたステー47が突設されており、このステー47に前記プレクリーナ16が支持されている。このように、プレクリーナ16を後部固定窓43の後方に近接して配備することで、後部開閉窓42をプレクリーナ16に邪魔されることなく揺動開閉できるようになっている。 なお、屋根20の後端は庇状に張出され、屋根20の張出し箇所右側に形成された凹入部20aはプレクリーナ16が入り込み配備されている。 【0026】 穀粒回収部4は、脱穀装置3で選別収集された穀粒を穀粒タンク51に投入回収するよう構成されており、その後端部にはスクリュー式のアンローダ52が装備されている。アンローダ52は、タンク後端下部から底スクリュウ53で送り出されてきた穀粒を揚送する縦送りスクリュウコンベア54と、揚送されてきた穀粒を横送りして先端から吐出する横送りスクリュウコンベア55とで構成されている。横送りスクリュウコンベア55は、電動モータ56によって縦送りスクリュウコンベア54の軸心Xを中心にして正逆に旋回可能、かつ、油圧式シリンダ57によって横向き支点Y周りに起伏揺動可能に構成され、穀粒タンク51に貯留回収した穀粒を機外の任意の位置に搬出することができるよう構成されている。 【0027】 横送りスクリュウコンベア55の姿勢変更用の電動モータ56および油圧シリンダ57は、運転キャビン7の内部において運転座席10の左後方箇所に配備された図示されないレバーやスイッチの操作によって作動するよう構成されている。穀粒タンク51の前部上方の適所には透視窓59が備えられており、後部開閉窓42を振り上げ開放して運転作業者が透視窓58を覗き込むことでタンク内の貯留状況などを監視できるよう構成されている。 【0028】 〔他の実施例〕 (1)前記プレクリーナ16を備えない仕様の機種においては、左右の横側面42sと後面42rとを備えた横断面形状がコの字形に構成された後部開閉窓42だけで後部窓22を構成して実施することもできる。 【0029】 (2)前記穀粒回収部4として、袋詰め回収式のものを装備して実施することもできる。 【0030】 (3)本発明は、自脱型のコンバインに限らず、刈取り作物全体を脱穀装置に投入する普通型コンバインに適用することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】キャビン付きコンバインの全体側面図 【図2】キャビン付きコンバインの全体平面図 【図3】運転キャビンの左側面図 【図4】運転キャビンの後部を示す斜視図 【図5】運転キャビンにおける前部窓の上部を示す正面図 【図6】運転キャビンにおける屋根前部を示す縦断側面図 【図7】バックミラー取り付け構造を示す縦断正面図 【符号の説明】 【0032】 2 走行機体 3 脱穀装置 4 穀粒回収部 7 運転キャビン 8 エンジン 16 プレクリーナ 19 後部支柱 22 後部窓 42 後部開閉窓 42r 後面 42s 横側面 43 後部固定窓
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−5770(P2008−5770A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179714(P2006−179714) |
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