| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】後藤 義昭
【氏名】松尾 理
【氏名】前田 一郎
【氏名】日田 定範
【氏名】岸田 登
【氏名】尾崎 徳宗
【氏名】熊谷 雅行
【氏名】熊取 剛
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| 【要約】 |
【課題】刈取り部を接地部によって接地追従させるものでありながら、地面の性状が異なっても刈り高さを極力一定にできるコンバインを提供する。
【構成】自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結してある。刈取り部に設けた接地部18と、刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてある。接地部18を刈取り部に対して昇降調節する調節手段71を備えてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインであって、 前記接地部を前記刈取り部に対して昇降調節する調節手段を備えてあるコンバイン。 【請求項2】 前記調節手段に、接地部の接地面が固定分草具よりも高い配置高さに位置するよう接地部を上昇格納する格納操作状態を備えてある請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記調節手段に、接地部に自走機体前後方向に並べて設けた複数の調節部を備え、 前記複数の調節部それぞれは、刈取り部の接地部支持部と接地部との一方に設けたガイド溝と、前記ガイド溝に摺動自在に係入した状態で接地部支持部と接地部との他方に設けた接地部固定軸とを備えている請求項1又は2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記のコンバインは、刈取り部の土中への突っ込みを回避しながら、刈り高さが一定又はほぼ一定になるよう刈取り部を接地追従させることができるものである。 この種のコンバインとして、従来、特許文献1に示されるものがあった。 特許文献1に示されるものは、自走機体の前部に揺動昇降自在に連結された刈取り部と、刈取り部の分草杆に設けた接地部としての接地橇と、自走機体のフレームに対して刈取り部の刈取フレームと共に上下揺動するアーム部材と、このアーム部材と自走機体のフレームとの間に介装されたバランス支持手段としてのバランススプリングとを備えている。バランススプリングは、刈取り部が自走機体に対する昇降範囲のうち、設定レベルよりも下方の範囲に位置すると、スプリング受けを介して刈取り部を弾性支持して刈取り部の接地圧を減少させる。これにより、刈取り部が接地橇の接地反力の変化に敏感に応答して自走機体に対して上昇し、刈取り部の土中への突っ込みを発生しにくくしながら刈取り部を接地橇によって地面の起伏に追従させることができるものである。 【0003】 【特許文献1】特開2004−267123号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記した従来の技術から得られるコンバインは、刈取り部に接地部を一定の高さで設け、この接地部によって刈取り部を接地追従させるものである。このため、刈取り部による刈り高さが所望の刈り高さと相違するという刈取り不良が発生する場合があった。 つまり、たとえば地面が硬い場合、刈り高さが所望の高さ又はそれに近い高さになっても、地面が軟弱の場合、接地部が地面に深く沈下し、刈り高さが所望高さよりも低くなることがあった。逆に、地面が軟弱の場合、刈り高さが所望の高さ又はそれに近い高さになっても、地面が硬い場合、接地部が地面に沈下しないとか沈下しにくく、刈り高さが所望高さよりも高くなることがあった。 【0005】 本発明の目的は、刈取り部を接地部によって接地追従させるものでありながら、地面の性状が異なっても刈り高さを極力一定にできるコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本第1発明は、自走機体の前部に刈取り部を揺動昇降自在に連結するとともに、前記刈取り部に設けた接地部と、前記刈取り部の接地圧を減少させるよう刈取り部に支持作用するバランス支持手段とを備えてあるコンバインにおいて、 前記接地部を前記刈取り部に対して昇降調節する調節手段を備えてある。 【0007】 本第1発明の構成によると、地面の硬さなどの性状が異なる場合、接地部の地面への沈下の有無や深さに応じ、調節手段によって接地部を昇降調節する。すると、接地部の沈下の有無や沈下深さの相違にかかわらず、刈取り部による刈り高さが所望高さ又はそれに近い高さになる状態で刈取り部が接地部によって地面に追従するようにできる。 【0008】 これにより、バランス支持手段による支持作用により、刈取り部が接地反力の変化に敏感に応答して対自走機体上昇する状態で刈取り部を接地追従させ、刈取り部の土中への突っ込みを良好に回避しながら刈取り作業できるのみならず、地面の起伏にかわらず、かつ、地面の性状の相違による接地部の沈下の有無や深さの相違にかかわらず刈り高さを所望高さ又はそれに近い高さに維持しながら刈取り作業できる。 【0009】 本第2発明は、本第1発明の構成において、前記調節手段に、接地部の接地面が固定分草具よりも高い配置高さに位置するよう接地部を上昇格納する格納操作状態を備えてある。 【0010】 本第2発明の構成によると、接地部を上昇格納すれば、刈取り部を接地部によって接地支持される場合よりも下降して地面にやや入り込んだ状態にし、倒伏穀稈の場合でも刈取り部の引起しや刈取り作用を穀稈に及びやすくすることができる。 【0011】 これにより、刈取り部が接地反力の変化に敏感に応答して自走機体に対して上昇する状態で刈取り部を接地追従させることができるのみならず、倒伏穀稈の場合、刈取り部の引起しや刈取り作用を穀稈に及びやすくして刈り残しを発生しにくくしながら刈取り作業することもできる。 【0012】 本第3発明は、本第1又は第2発明の構成において、 前記調節手段に、接地部に自走機体前後方向に並べて設けた複数の調節部を備え、 前記複数の調節部それぞれは、刈取り部の接地部支持部と接地部との一方に設けたガイド溝と、前記ガイド溝に摺動自在に係入した状態で接地部支持部と接地部との他方に設けた接地部固定軸とを備えている。 【0013】 本第3発明の構成によると、全ての調節部での調節ストロークが等しくなるようにして調節手段を操作すれば、接地部を全体にわたって均等に昇降するように昇降調節でき、調節部によって調節ストロークが異なるようにして調節手段を操作すれば、接地部を前端側が支点になって後端側が昇降するように揺動昇降調節できる。 【0014】 これにより、接地部を全体にわたって均等に昇降するように昇降調節できるのみならず、たとえば湿田において、接地部が後下がりの傾斜姿勢になるようにして、かつ接地部の傾斜角が異なるようにして接地部を昇降調節し、接地部の傾斜によって発生する揚力によって刈取り部の沈下防止を効果的にかつ適切に行わせることができる。しかも、接地部を平行昇降させる調節手段と、揺動昇降させる調節手段とを兼用した構造簡単な調節構造で済み、安価に得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の実施例に係るコンバインの側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、クローラ式の走行装置1によって自走し、かつ、運転座席2が装備された運転部を有した自走機体と、この自走機体の機体フレーム3の前部に連結された刈取り部10と、前記自走機体の機体フレーム3の後部側に設けた脱穀装置5および穀粒タンク6とを備えている。 【0016】 このコンバインは、稲、麦などの収穫を行うものである。すなわち、刈取り部10は、この刈取り部10が有する前処理部フレーム11と前記機体フレーム3とにわたって設けた昇降操作機構50により、前記前処理部フレーム11の基部11bが前記機体フレーム3の前部に位置する支持体4に相対回動自在に連結している自走機体横向きの軸芯Xまわりで自走機体に対して揺動操作され、刈取り部10の前部に自走機体横方向に並べて設けてある複数の橇形の接地部18が地面上に接地し、かつ、前記接地部18の後側に位置する一つの刈取り装置12が地面上近くに位置した下降作業状態と、前記接地部18が地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作される。刈取り部10を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り部10は、この刈取り部10の前部に自走機体横方向に並んで位置する複数の分草具14によって植立穀稈を刈り取り対象と非刈取り対象とに分草するとともに刈取り対象の植立穀稈を各分草具14の後方に位置する引き起こし経路15に案内し、各引き起こし経路15に案内された植立穀稈を引き起こし装置16によって引き起こし処理するとともにバリカン形の前記刈取り装置12によって刈取り処理し、刈取り装置12からの刈取り穀稈を供給装置17によって機体後方向きに搬送して脱穀装置5の脱穀フィードチェーン5aの始端部に供給する。脱穀装置5は、脱穀フィードチェーン5aによって刈取り穀稈の株元側を挟持して機体後方向きに搬送しながら穂先側を扱室(図示せず)に供給し、その穂先側を回動する扱胴(図示せず)によって脱穀処理する。穀粒タンク6は、脱穀装置5から搬送された脱穀粒を回収し、貯留していく。 【0017】 図1,2,3に示すように、前記前処理部フレーム11は、前記支持体4に基部11bが前記軸芯Xまわりで回動自在に支持された伝動ケースで成るメインフレーム11aと、このメイフレーム11aの先端部の自走機体横方向に並ぶ複数箇所から機体前方向きに延出した分草杆13とを備えている。前記各分草具14は、前記分草杆13の延出端部に設けてある。前記各接地部18は、前記分草具14の後方近くで前記分草杆13の下部に設けてある。 【0018】 図3は、前記昇降操作機構50の自走機体正面視での構造を示す。図4は、前記昇降操作機構50の自走機体側面視での構造を示す。これらの図に示すように、昇降操作機構50は、前記支持体4に固定された左右一対のブラケット52,52に連結軸部53bが自走機体横向きの軸芯53aまわりで回動自在に連結された揺動操作体53と、この揺動操作体53の遊端側軸部53dに固定されたブラケット58と機体フレーム3に固定されたブラケット54とにわたって連結された油圧式単動シリンダで成る昇降シリンダ51とを備えている。前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dと、揺動操作体53に固定された左右一対のブラケット56,56に支持された係止ロッド55とが前記メインフレーム11aを挟んでいることにより、揺動操作体53がメインフレーム11aに一体揺動自在に係止している。揺動操作体53の遊端側軸部53dは、メインフレーム11aに設けた保護プレート11cに当接してメインフレーム11aに押し上げ作用する。係止ロッド55は、仲介部材57を介してメインフレーム11aに係止作用する。図3,4に示す如く前記左右一対のブラケット56,56に回転自在に支持された螺旋軸60は、電動モータ61によって正回転方向や逆回転方向に回転操作され、横送り部材62を介してメインフレーム11aをこのメインフレーム11aと支持体4の連結軸に兼用の入力軸63に沿わせて移動操作し、刈取り部10を自走機体に対して中割り作業用の連結位置と回り刈り作業用の連結位置とに位置変更するものである。 【0019】 すなわち、昇降操作機構50は、昇降シリンダ51に油圧が供給されると、昇降シリンダ51が油圧によって伸長操作されて揺動操作体53を介してメインフレーム11aを上昇揺動操作することにより、刈取り部10を上昇操作し、昇降シリンダ51から油圧が排出されると、昇降シリンダ51が刈取り部10の重量によって短縮操作されてメインフレーム11aを下降揺動操作することにより、刈取り部10を下降操作する。 【0020】 図3,5,6,7に示すように、機体フレーム3の前部にバランス支持手段20を設けてある。図3は、バランス支持手段20の自走機体正面視での構造を示す。図5は、バランス支持手段20の自走機体側面視での構造を示す。図6は、バランス支持手段20の縦断側面図である。図7は、バランス支持手段20の縦断平面図である。これらの図に示すように、バランス支持手段20は、機体フレーム3に固定されたバネ受け台26と、このバネ受け台26に固定されている一対の支軸27,27に支持された基端側バネホルダ25および先端側バネホルダ28と、前記基端側バネホルダ25と前記先端側バネホルダ28とバネカバー30との内部に設けたコイルバネで成るバランスバネ21と、前記基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とにわたって装着した連結杆29とを備えている。連結杆29は、基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とを設定間隔以上離れないように連結し、これによってバランスバネ21に初期弾性変形を備えさせている。一対の支軸27,27は、先端側バネホルダ28を摺動自在に支持している。連結杆29は、基端側バネホルダ25と先端側バネホルダ28とを接近自在に連結している。バネカバー30は、伸縮自在になっている。 【0021】 刈取り部10が自走機体に対する昇降範囲Aの上側部分B(図8参照)に位置した場合、前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dが先端側バネホルダ28から上方に離れ、バランス支持手段20は、刈取り部10に対して支持作用しない。刈取り部10が前記昇降範囲Aのうちの下側の作業部位C(図8参照)に位置した場合、前記揺動操作体53の前記遊端側軸部53dが先端側バネホルダ28に当接し、バランスバネ21が刈取り部10の重量によって初期弾性変形状態を超えた変形状態に圧縮操作され、バランス支持手段20は、バランスバネ21によって揺動操作体53を介してメインフレーム11aに上昇操作力を付与するよう刈取り部10に支持作用し、刈取り部10が接地部18の接地反力の変化に敏感に応答して自走機体に対して上昇するよう刈取り部10の接地圧を減少させる。 【0022】 図9は、昇降操作機構50の油圧回路を示す。この図に示すように、前記昇降シリンダ51の制御弁Vは、「中立」に切り換え操作されると、昇降シリンダ51に対する油圧の供給及び排出を停止する。制御弁Vが「中立」に操作された状態においても、昇降シリンダ51は、接地部18に作用する接地反力の大きさによっては、この接地反力と、バランスバネ21による上昇操作力との合力のために、かつ、圧油の気泡含有などのために若干伸長操作され、刈取り部10が自走機体に対して上昇することを許容する。制御弁Vが「中立」に操作された状態では、昇降シリンダ51は、短縮操作の外力が付与されても短縮作動せず、刈取り部10に対するストッパとなって刈取り部10の自走機体に対する下降限界を設定する。 【0023】 つまり、作業を行うに当たり、昇降レバー70によって制御弁Vを「下降」に切り換え操作する。すると、昇降シリンダ51が制御弁Vによって排油されて短縮操作され、刈取り部10が下降する。刈取り部10の下降によって接地部18が接地すると、制御弁Vを「中立」に切り換え操作する。すると、刈取り部10が接地部18によって接地支持された状態となり、遊端側軸部53dと先端側バネホルダ28とが当接し、バランス支持手段20がバランスバネ21によって刈取り部10の接地圧を減少させる。そして、昇降シリンダ51が停止状態にあり、刈取り部10の自走機体に対する下降限界を設定するよう刈取り部10にストップ作用する。これにより、刈取り部10は、接地部18の接地反力の変化に敏感に応答して自走機体に対して上昇する状態で、かつ、刈取り部10の自走機体に対する下降限界が昇降シリンダ51によって設定された状態で接地部18によって接地追従する下降作業状態となる。このため、刈取り部10は、分草具14の土中への突っ込みを発生しにくくしながら、かつ、刈取り装置12による刈り高さを一定またはほぼ一定にしながら刈取り作業する。 【0024】 刈取り部10を上昇させる場合、昇降レバー70によって制御弁Vを「上昇」に切換え操作する。すると、昇降シリンダ51が制御弁Vから油圧を供給されて伸長操作され、刈取り部10が上昇する。刈取り部10がストロークエンドなど所望の連結高さまで上昇すると、制御弁Vを「中立」に切換え操作する。すると、昇降シリンダ51が停止し、刈取り部10が所望の連結高さになる。 【0025】 図10は、前記接地部18が備える調節手段71の分解状態での斜視図である。各接地部18の調節手段71は、同一の構成を備えている。この図に示すように、各接地部18の調節手段71は、接地部18を構成する橇体の上面側に設けた板状の取付け部72と、分草杆13の下部に設けた板状の接地部支持部73と、この接地部支持部73と前記取付け部72とにわたって自走機体の前後方向に並べて設けた一対の調節部74,74とを備えている。 【0026】 前記各調節部74は、前記取付け部72に設けた自走機体上下向きの長孔で成るガイド溝75と、このガイド溝75に摺動自在に係入するよう構成して前記接地部支持部73に固定された連結ボルトで成る接地部固定軸76とを備えている。すなわち、一対の調節部74,74のうちの前側の調節部74は、接地部18の前端側を分草杆13に対してガイド溝75に沿わせて昇降調節し、一対の調節部74,74のうちの後側の調節部74は、接地部18の後端側を分草杆13に対してガイド溝75に沿わせて昇降調節する。 【0027】 図11(ロ),(ハ)は、接地部18の下降調節状態での側面図であり、図11(イ)は、接地部18の上昇調節状態での側面図である。これらの図に示すように、前側の調節部74と後側の調節部74を共に上昇側または下降側に等しいストローク操作することにより、調節手段71は、接地部18を分草杆13に対して接地部18の全体にわたって均等に昇降するよう昇降調節する。前側の調節部74を上昇側に固定し、後側の調節部74を下降側に操作することにより、調節手段71は、接地部18を分草杆13に対して前側の接地部固定軸76を支点にして揺動昇降するように昇降調節する。 【0028】 すなわち、接地部18の地面への沈下が発生する場合、接地部18の分草杆13に対する連結高さが低くなるように、かつ、沈下が深くなるほど連結高さが低くなるように接地部18を調節手段71によって下降調節する。これに対し、接地部18の地面への沈下が発生しない場合、接地部18の分草杆13に対する連結高さが高くなるように接地部18を調節手段71によって上昇調節する。すると、接地部18は、地面への沈下の有無や深さの相違にかかわらず、刈取り装置12による刈り高さが一定又はほぼ一定になるように刈取り部10を接地支持する。 また、湿田の場合、接地部18の後端側が前端側よりも低くなるように接地部18を調節手段71によって下降調節する。すると、接地部18は、刈取り部10を泥土に沈下しにくいよう浮上操作する揚力を発揮する。 【0029】 前記取付け部72は、前記一対のガイド溝75,75を図11の如き配置状態で備えている。図11(イ)は、接地部18が後側に移動調節された状態での側面図であり、図11(ニ)は、接地部18が前側に移動調節された状態での側面図である。これら図に示すように、取付け部72を接地部支持部73に連結する際の取付け部72の前後向きを入れ替えることにより、調節手段71は、接地部18を分草杆13に対して自走機体前後方向に移動調節する。 【0030】 図12は、別の実施構造を備えた調節手段71の側面図である。図12(ロ)は、接地部18の下降調節状態での側面図であり、図12(イ)は、接地部18の上昇格納状態での側面図である。これらの図に示すように、前側の調節部74と後側の調節部74と共に上昇や下降側に操作することにより、調節手段71は、接地部18を分草杆13に対して接地部18の全体にわたって均等に昇降するよう昇降調節する。また、前側の調節部74も後側の調節部74も上昇側にストロークエンドまで操作することにより、調節手段71は、接地部18を上昇格納状態に上昇操作する。この場合、接地部18は、これの接地面18aが分草杆13に固定された前記分草具14の先端よりも高い配置高さに位置した状態になる。 すなわち、接地部18を上昇格納状態にして刈取り部10を下降操作すれば、刈取り部10は、分草具14の先端側が接地して倒伏の著しい植立穀稈に引起し作用しやすい下降作業状態になる。 【0031】 図13は、さらに別の実施構造を備えた調節手段71を示す。図13(イ)は、接地部18の左寄り取り付け状態での平面図を示し、図13(ロ)は、接地部18の右寄り取り付け状態での平面図を示す。これらの図に示すように、この調節手段71は、分草杆13の下部に設けた板状の接地部支持部73と、接地部18の上面側に設けた取付け部72と、この取付け部72と前記接地部支持部73とにわたって自走機体前後方向に並べて装着される接地部固定軸76とを備えている。 調節手段71は、取付け部72を接地部支持部73に連結する際、取付部72の前後向き及び左右向きを入れ替えることにより、接地部18を分草杆13に対して自走機体左横側方に偏倚するように、又は自走機体右横側方に偏倚するように左右に移動調節する。 【0032】 図14(イ)〜(ニ)は、別実施構造を備えた接地部18の平面図である。図14(イ)に示す接地部18は、自走機体平面視で、前部18bと中間部18cの横幅が等しくなり、後部18dの横幅が前部18b及び中間部18cよりも大になった形状を備えている。図14(ロ)に示す接地部18は、自走機体上下方向視で、中間部18cと後部18dの横幅が等しくなり、前部18bの横幅が中間部18c及び後部18dの横幅よりも大になった形状を備えている。図14(ハ)に示す接地部18は、自走機体上下方向視で、前部18bと中間部18cの横幅が等しくなり、後部18dの横幅が前部18b及び中間部18cの横幅よりも小になった形状を備えている。図14(ニ)に示す接地部18は、自走機体上下方向視で、前部18bと後部18dの横幅が等しくなり、中間部18cの横幅が前部18b及び後部18dの横幅よりも小になった形状を備えている。 【0033】 図15は、別実施構造を備えた接地部18の横断正面図である。図15(イ)に示す接地部18は、接地部18の左横端部18及び右横端部18fが接地部本体から接地部上方向きに、90度よりも小の折れ角aで立ち上がった横断面形状を備えている。図15(ロ)に示す接地部18は、接地部18の左横端部18及び右横端部18fが接地部本体から接地部上方向きに90度よりも大の折れ角bで立ち上がった横断面形状を備えている。 【0034】 図16〜図25は、別の実施構造を備えた刈取り部の接地装置の平面図である。 図16(イ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び中央に位置する分草具14との後方に配置した長尺形の接地部18Lと、最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した短尺形の接地部18Sとを備えている。図16(ロ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14後方に配置した長形の接地部18Lと、その他の分草具14の後方に配置した短尺形の接地部18Sとを備えている。図16(ハ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び中央に位置する分草具14の後方に短尺形の接地部18Sと、最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に長尺形の接地部18Lとを備えている。図16(ニ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した長尺形の接地部18Lと、中央に位置する分草具14の後方に配置した短尺形の接地部18Sとを備えている。図16(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した短尺形の接地部18Sと、中央に位置する分草具14の後方に配置した長尺形の接地部18Lとを備えている。図16(イ)〜(ホ)に示す長尺形の接地部18Lと短尺形の接地部Sとを比較すると、長尺形の接地部18Lの自走機体前後向き長さが、短尺形の接地部Sの自走機体前後向き長さよりも長くなっている。 【0035】 図17(イ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び中央に位置する分草具14の後方に配置した大接地部18Xと、最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した小接地部18Yとを備えている。図17(ロ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び中央に位置する分草具14の後方に配置した小接地部18Yと、最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した大接地部18Xとを備えている。図17(ハ),(ニ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14a,14bのうち、大型の分草具14aの後方に配置した小接地部18Yと、小型の分草具14bの後方に配置した大接地部18Xとを備えている。図17(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した小接地部18Yと、その他の分草具14の後方に配置した大接地部18Xとを備えている。図17(ヘ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した小接地部18Yと、中央に位置する分草具14の後方に配置した大接地部18Xとを備えている。図17(ト)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ三つの分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14及び最も既刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した大接地部18Xと、中央に位置する分草具14の後方に配置した小接地部18Yとを備えている。図17(イ)〜(ト)に示す大接地部18Xと小接地部18Yとを比較すると、大接地部18Xは、小接地部18Yよりも大きな接地面積と、小接地部18Yよりも幅広の横幅とを備えている。 【0036】 図18(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14の全ての後方に配置した接地部18を備えている。 【0037】 図19(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14のうち、最も既刈り地側に位置する分草具14を除く他の全ての分草具14の後方に配置した接地部18を備えている。 【0038】 図20(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14のうち、最も既刈り地側に位置する分草具14及び最も未刈り地側に位置する分草具14の後方に配置した接地部18と、最も既刈り地側に位置する分草具14と最も未刈り地側に位置する分草具14との間に位置する複数の分草具14の一部の後方に配置した接地部18とを備えている。 【0039】 図21(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14を除く他の全ての分草具14の後方に配置した接地部18を備えている。 【0040】 図22(イ),(ロ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14のうち、最も既刈り地側に位置する分草具14の後方と、機体横方向での中央部に位置する一つの分草具14の後方とに配置した接地部18とを備えている。 【0041】 図23(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ複数の分草具14のうち、最も未刈り地側に位置する分草具14と、最も既刈り地側に位置する分草具14との後方に配置した接地部18を備えている。 【0042】 図24(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ大型の分草具14aと小型の分草具14bのうち、大型の分草具14aのみの後方に配置した接地部18を備えている。 【0043】 図25(イ)〜(ホ)に示す接地装置は、自走機体横方向に並ぶ大型の分草具14aと小型の分草具14bのうち、小型の分草具14bのみの後方に配置した接地部18を備えている。 【0044】 〔別実施例〕 上記実施例の調節部74に替え、ガイド溝75を接地部支持部73に設け、接地部固定軸76を接地部18の取付け部72に設けた構成を採用してもよい。この構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】コンバイン全体の平面図 【図3】昇降操作機構及びバランス支持手段の正面図 【図4】昇降操作機構の側面図 【図5】バランス支持手段の側面図 【図6】バランス支持手段の縦断側面図 【図7】バランス支持手段の縦断平面 【図8】バランス支持手段の作用範囲を示す説明図 【図9】昇降シリンダの油圧回路図 【図10】調節手段の分解状態での斜視図 【図11】接地部の側面図 【図12】別の実施構造を備えた接地部の側面図 【図13】別の実施構造を備えた接地部の平面図 【図14】別の実施構造を備えた接地部の平面図 【図15】別の実施構造を備えた接地部の横断面図 【図16】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図17】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図18】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図19】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図20】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図21】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図22】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図23】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図24】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【図25】別の実施構造を備えた接地装置の平面図 【符号の説明】 【0046】 10 刈取り部 18 接地部 18a 接地部の接地面 20 バランス支持手段 71 調節手段 73 接地部支持部 74 調節部 75 ガイド溝 76 接地部固定軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−5769(P2008−5769A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179712(P2006−179712) |
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