| 【発明の名称】 |
背負い具 |
| 【発明者】 |
【氏名】栗原 俊哉
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| 【要約】 |
【課題】作業者に伝わる振動を大きく低減でき、しかも、生産性を向上できる、背負い具、を提供すること。
【構成】原動機を載せて背中に背負うための背負い具において、背中に当接する背当て部2と、背当て部2の下部から後方に延びており、原動機が載せられる、載置部3と、を有しており、背当て部2と載置部3とが別体であり且つ樹脂製であり、載置部3が、その前端部31にて背当て部2に連結されることにより、背当て部2に片持ち支持されていることを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原動機を載せて背中に背負うための背負い具において、 背中に当接する背当て部と、 背当て部の下部から後方に延びており、原動機が載せられる、載置部と、を有しており、 背当て部と載置部とが別体であり且つ樹脂製であり、 載置部が、その前端部にて背当て部に連結されることにより、背当て部に片持ち支持されていることを特徴とする背負い具。 【請求項2】 載置部の前端部が、前端部の両側及び前側に形成された凸部を背当て部の下部に形成された溝部にそれぞれ挿入することにより、及び、前端部の一部をボルトによって背当て部に固定することにより、背当て部に連結されている、請求項1記載の背負い具。 【請求項3】 前端部の両側の凸部が、背当て部の溝部において、上下から挟まれると共に両側からも挟まれることにより、支持されている、請求項2記載の背負い具。 【請求項4】 前端部の前側の凸部が挿入される、背当て部の溝部が、下壁に複数のリブを有しており、 前端部の前側の凸部が、背当て部の溝部内において、リブによって支持されている、請求項2記載の背負い具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば背負い式草刈機において原動機を背負うために使用される背負い具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 例えば特許文献1、2に示される背負い具は、側面視L字状のフレームで構成されている。すなわち、背中に当接する背当て部と、背当て部の下部から後方に延びた載置部と、が1つのフレームで一体に構成されている。 【特許文献1】特開平9−107763号公報 【特許文献2】特開平9−294441号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記構成の背負い具では、背当て部と載置部とが一体であるので、載置部に載せた原動機の振動がそのまま背当て部を経て人の背中に伝わってしまう。そのため、上記構成の背負い具は、作業者にとって、使用しにくかった。 【0004】 また、上記構成の背負い具を製造する際には、フレームの曲げ加工等の面倒な作業が必要であるので、生産性が悪かった。 【0005】 本発明は、作業者に伝わる振動を大きく低減でき、しかも、生産性を向上できる、背負い具、を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1記載の発明は、原動機を載せて背中に背負うための背負い具において、背中に当接する背当て部と、背当て部の下部から後方に延びており、原動機が載せられる、載置部と、を有しており、背当て部と載置部とが別体であり且つ樹脂製であり、載置部が、その前端部にて背当て部に連結されることにより、背当て部に片持ち支持されていることを特徴としている。 【0007】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、載置部の前端部が、前端部の両側及び前側に形成された凸部を背当て部の下部に形成された溝部にそれぞれ挿入することにより、及び、前端部の一部をボルトによって背当て部に固定することにより、背当て部に連結されているものである。 【0008】 請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前端部の両側の凸部が、背当て部の溝部において、上下から挟まれると共に両側からも挟まれることにより、支持されているものである。 【0009】 請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前端部の前側の凸部が挿入される、背当て部の溝部が、下壁に複数のリブを有しており、前端部の前側の凸部が、背当て部の溝部内において、リブによって支持されているものである。 【発明の効果】 【0010】 請求項1記載の発明においては、載置部が、前端部にて、背当て部に片持ち支持されているので、載置部に載せた原動機の振動は、載置部の後端側に伝わり、前端部へは伝わりにくい。したがって、請求項1記載の発明によれば、載置部から背当て部を経て作業者に伝わる振動を、大きく低減できる。 【0011】 しかも、背当て部及び載置部が、射出成形で製造できる樹脂製のものであるので、生産性を向上できる。 【0012】 請求項2記載の発明においては、載置部の前端部の前側及び両側が、比較的融通性のある状態で、背当て部に連結されているので、載置部に載せた原動機から前端部へ伝わってくる振動は、前端部にて減衰される。したがって、請求項2記載の発明によれば、背当て部を経て作業者に伝わる振動を、より大きく低減できる。 【0013】 請求項3記載の発明によれば、載置部の前端部を、背当て部に対して安定した状態で連結できる。 【0014】 請求項4記載の発明においては、載置部の前端部の前壁の凸部の下面の、背当て部に対する接触面積が、極めて小さい。このため、載置部に載せた原動機から前端部に伝わってきた振動は、凸部からは殆ど背当て部へ伝わらない。したがって、請求項4記載の発明によれば、背当て部を経て作業者に伝わる振動を、更に大きく低減できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 図1は原動機を載せた本発明の背負い具を示す上方斜視図、図2は図1の背負い具を作業者が背負った状態を示す略側面図である。背負い具1は、側面視略L字形を有しており、背中に当接する背当て部2と、背当て部2の下部から後方に延びた載置部3と、を有している。背当て部2と載置部3とは、別体であり、樹脂製であり、それぞれ射出成形によって製造されている。載置部3は、前端部にて背当て部2に連結されている。原動機4は、載置部3上に載せられて3箇所にて載置部3にボルト固定されている。背当て部2の前側には、背負うためのバンド5が取り付けられている。 【0016】 図3は背負い具1の上方斜視図、図4は背負い具1の分解上方斜視図である。背当て部2は、緩やかな曲面からなる面部21と、面部21の上縁及び両縁から後方に延在しているリブ壁部22、23、24と、からなっている。面部21の上端部には、手を挿し込んで掴むための貫通孔211が形成されている。面部21の上下方向中央には、横方向に延びた隔壁212が形成されている。 【0017】 図4に示すように、面部21の下部には、ボルトを締結させるためのボルト締結部25が、両側方向に間隔を開けて並んで2個、設けられている。ボルト締結部25は、ボルト孔251を上下に2個並んで有している。リブ壁部23、24は、下縁が最も後方に延びている。リブ壁部23、24の下縁の内側には、下縁に沿って、溝部26、27が形成されている。また、面部21の下縁の内側には、下縁に沿って溝部28が形成されている。 【0018】 図5は図4の溝部26の拡大図、図6は図5のVI矢視図である。溝部26は、上壁261と、縦壁262と、底壁263と、側壁264と、によって構成されている。溝部26においては、縦壁262と底壁263と側壁264とで囲まれた、上に開いた溝空間26Aが、形成されており、また、上壁261と縦壁262と側壁264とで囲まれた、横に開いた溝空間26Bが、形成されている。溝部27も、溝部26と同じ構成を有している。 【0019】 図7は図4のVII矢視図である。溝部28は、上壁281と、奥壁282と、下壁283と、によって構成されている。溝部28においては、横(後方)に開いた溝空間が形成されている。下壁283には、複数のリブ284が適当間隔で立設されている。上壁281の奥側の2箇所には、長孔285が形成されている。 【0020】 図8は載置部3の平面図である。載置部3は、前端部31と後端部32とからなっている。前端部31は、両側壁311、312と前壁313とで囲まれた凹部314を有している。凹部314の底には、前壁313に沿って並んだ多数の貫通孔315が形成されている。また、前端部31は、両側方向に間隔を開けて並んだ2個のボルト取付部36を有している。ボルト取付部36は、上向きの凸部からなっており、前壁361と両側壁362、363とで構成されている。前壁361には、ボルトの貫通孔3611が上下に2個並んで形成されている。この2個のボルト取付部36は、背当て部2の2個のボルト締結部25に対向するよう配置されている。 【0021】 図4に示すように、載置部3の後端部32は、厚み方向に窪んでおり、その窪みの底は円形の開口321となっている。開口321の周縁は傾斜面322となっている。傾斜面322には、3個の受部323と貫通孔324とが形成されている。3個の受部323は、円周方向等間隔に配置されている。貫通孔324は、隣り合う受部323の間に2個ずつ形成されている。受部323は、傾斜面322から更に窪んで形成されている。 【0022】 載置部3の前端部31の両側壁311、312の上縁316、317には、溝部26、27に摺動可能に嵌り込む凸部33、34が上縁316、317に沿って形成されている。また、前端部31の前壁313の上縁318には、溝部28に嵌り込む凸部35が上縁318に沿って形成されている。 【0023】 図9ないし図11は凸部33を示している。図9は、図8のIX矢視図であり、凸部33を後方から見た図である。図10は図9のX矢視図、図11は図9のXI矢視図である。凸部33は、横向きの凸部分331と、下向きの凸部分332と、上向きの凸部分333と、からなっている。凸部分333は、前方へ行くに従って漸次低くなって、前端においては凸部分331と略同一面となっている。凸部分331及び凸部分333は、溝部26の溝空間26Bに、後方からスライド挿入されるよう構成されている。凸部分332は、溝部26の溝空間26Aに、後方からスライド挿入されるよう構成されている。凸部34も、凸部33と同じ構成を有しており、溝部26に対する凸部33の場合と同様に、溝部27に対して後方からスライド挿入されるよう構成されている。 【0024】 凸部35は、横向きの凸部分からなっており、図12に示すように、先端縁の2箇所に上向きのリブ351を有している。凸部35は、溝部28の、リブ284の先端と上壁281との間の空間に、挿入され、且つ、2個のリブ351が溝部28の2個の長孔285に嵌入するよう、構成されている。 【0025】 バンド5は、図1に示すように、左肩用バンド51及び右肩用バンド52からなっている。左肩用バンド51は、一端が背当て部2の上端に連結され、他端が載置部3の前端部31の左側壁312の外面に連結されている。右肩用バンド52は、一端が背当て部2の上端に連結され、他端が載置部3の前端部31の右側壁311の外面に連結されている(図示せず)。 【0026】 上記構成の背負い具1は、次のようにして組み立てる。すなわち、まず、載置部3の凸部33、34を背当て部2の溝部26、27に後方から嵌め込み、凸部35が溝部28に嵌入するまで、載置部3を背当て部2に対して前方へスライドさせる。凸部35が溝部28に嵌入すると、ボルト取付部36がボルト締結部25に当接する。そして、ボルトを、ボルト取付部36の貫通孔3611を通してボルト孔251に締結する。これにより、上記構成の背負い具1が得られる。 【0027】 そして、上記構成の背負い具1の載置部3の後端部32に原動機4を載せて固定する。原動機4は、3方に延びた取付アーム41(図1)の先端取付部411を受部323に対してボルト固定することにより、固定される。 【0028】 原動機4を固定した上記構成の背負い具1は、図2に示すように、作業者に背負われる。なお、例えば草刈機においては、先端に回転刃を有するフレキシブルチューブ42が原動機4から延びており、作業者は、回転刃を操作して草刈り作業を行うようになっている。 【0029】 上記構成の背負い具1においては、載置部3が、前端部31にて、背当て部2に片持ち支持されている。したがって、原動機4の振動は、載置部3の後端側に伝わり、前端部31へは伝わりにくい。よって、載置部3から背当て部2を経て作業者に伝わる振動を、大きく低減できる。 【0030】 しかも、前端部31は、両側の凸部33、34を溝部26、27に挿入し且つ凸部35を溝部28に挿入することにより、及び、ボルト取付部34をボルトによってボルト締結部25に固定することにより、背当て部2に連結されている。これにより、前端部31の前側及び両側が、比較的融通性のある状態で、背当て部2に連結されている。したがって、原動機4から前端部31へ伝わってくる振動は、前端部31にて減衰される。よって、背当て部2を経て作業者に伝わる振動を、より大きく低減できる。 【0031】 なお、前端部31の凸部33は、溝部26において、上壁261と底壁263とによって上下から挟まれると共に縦壁262と側壁264とによって両側からも挟まれている。また、凸部34も、溝部27において、溝部26における凸部33と同様に、挟まれている。したがって、前端部31は、背当て部2に対して安定した状態で連結されている。 【0032】 更に、前端部31の凸部35の下面352(図10)は、溝部28において、リブ284の先端に当接している。すなわち、凸部35は、リブ284によって下方から支持されている。したがって、凸部35の下面352の、背当て部2に対する接触面積は、極めて小さい。このため、原動機4から前端部31に伝わってきた振動は、凸部35からは殆ど背当て部2へ伝わらない。よって、背当て部2を経て作業者に伝わる振動を、更に大きく低減できる。 【0033】 また、上記構成の背負い具1は、射出成形によって容易に製造できる背当て部2及び載置部3からなっているので、生産性を向上できる。 【産業上の利用可能性】 【0034】 本発明の背負い具は、作業者に伝わる振動を大きく低減できるものであるので、産業上の利用価値が大である。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】原動機を載せた本発明の背負い具を示す上方斜視図である。 【図2】図1の背負い具を作業者が背負った状態を示す略側面図である。 【図3】背負い具の上方斜視図である。 【図4】背負い具の分解上方斜視図である。 【図5】図4の溝部の拡大図である。 【図6】図5のVI矢視図である。 【図7】図4のVII矢視図である。 【図8】載置部の平面図である。 【図9】図8のIX矢視図であり、凸部33を後方から見た図である。 【図10】図9のX矢視図である。 【図11】図9のXI矢視図である。 【図12】載置部の平面拡大部分図である。 【符号の説明】 【0036】 1 背負い具 2 背当て部 26、27、28 溝部 284 リブ 3 載置部 31 前端部 33、34、35 凸部
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| 【出願人】 |
【識別番号】392010924 【氏名又は名称】株式会社大成モナック
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084146 【弁理士】 【氏名又は名称】山崎 宏
【識別番号】100118625 【弁理士】 【氏名又は名称】大畠 康
【識別番号】100065259 【弁理士】 【氏名又は名称】大森 忠孝
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| 【公開番号】 |
特開2008−5708(P2008−5708A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176677(P2006−176677) |
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