| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 浩久
【氏名】神明 利幸
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| 【要約】 |
【課題】刈取部がビーム材を介して取り付いた第2支持体を第1支持体にて回転可能及び水平回動可能に支持して成るコンバインにおいて、刈取部を水平旋回させるに際して第2支持体を回転不能に保持するロック装置の操作性や視認性を向上させる。
【構成】第1支持体20の一端部は水平回動可能な第1支持体20に取り付けられており、第1支持体20の他端部には軸受けブラケット21が嵌合している。軸受けブラケット21はボルト46で台座45に取り外し可能に固定されている。第1支持体20と第2支持体19とにスプライン歯38,40が形成されており、スプライン溝を有する円筒状のロック体43がスライドすると、第1支持体20は回転可能なフリー状態と回転不能なロック状態とに切り替わる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操縦席及び脱穀部を有すると共にエンジンを搭載した走行機体と、前記走行機体の前方に配置された刈取部と、前記刈取部を昇降させるアクチェータとを備えており、 前記走行機体の前部のうち走行方向に向かって左端寄り部位又は右端寄り部位に、鉛直方向に延びる第1軸心回りに水平回転し得る第1支持体を配置し、この第1支持体に、前記刈取部がビーム材を介して取り付けられた第2支持体を、水平状に延びる第2軸心回りに回転可能に取り付けており、前記第2支持体が第2軸心回りに回転することによって前記アクチェータによる刈取部の昇降動が許容されており、前記第2支持体が第1支持体と一緒に第1軸心回りに水平回動することによって刈取部が水平旋回するようになっており、更に、前記刈取部が水平旋回するに際して下降しないように保持するロック手段を設けている、 というコンバインであって、 前記ロック手段は前記第2軸心に沿った方向に移動するロック体を備えており、前記第1支持体と第2支持体とに、ロック体が第2軸心に沿った方向に移動することは許容して第2軸心回りに相対回転することは阻止するようにロック体と嵌合する係合部をそれぞれ設けており、前記ロック体は、両支持体の係合部に嵌合したロック位置といずれか一方又は両方の係合部から離脱したフリー位置とに移動自在である、 コンバイン。 【請求項2】 前記ロック体は円筒状に形成されている一方、前記両支持体には、ロック体がスライド自在に嵌まる円形部を設けており、ロック体の内周にスプライン溝を円周方向に沿って適宜間隔で形成しており、両支持体における円形部の外周に、前記ロック体のスプライン溝が嵌合し得るスプライン歯を形成している、 請求項1に記載したコンバイン。 【請求項3】 前記第2支持体はその一端部が第1支持体に設けた軸受け部に回転可能に取り付けられており、第2支持体の一端部には、前記軸受け部と嵌まることによって第2支持体を軸方向に移動不能に保持する環状凹所が形成されている一方、 前記第1支持体の軸受け部は、略上向きに開口した半円状凹所を有する下軸受け部と、略下向きに開口した半円状凹所を有する上軸受け部とから成る二つ割りに構成されており、下軸受け部と上軸受け部とに、第2支持体を覆う半円状の張り出し部を形成しており、両張り出し部が重なり合うことで円筒部が形成されていると共に、両張り出し部の外周にスプライン歯を形成している、 請求項2に記載したコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願発明は、乗用型のコンバインに関するものである。 【背景技術】 【0002】 稲用の乗用型コンバインは、クローラを備えた走行機体とその前方に高さ変更可能に配置した刈取部とを主要要素として構成されており、走行機体にはエンジンが搭載されていると共に、脱穀部やグレンタンク等を備えている。他方、刈取部は、分草体、タインを取付けた掻き上げチェン、刈刃等を備えており、刈取部には、走行機体に設けたエンジンから動力が伝達される。 【0003】 刈取部は、一般に、平面視では前後長手で側面視では後傾姿勢の中空状ビーム材(第2筒体)の前端部に取付けられており、ビーム材の後端には左右横長の第1筒体(中空支軸)が固定されており、この第1筒体を走行機体に設けた軸受け部に回転可能に取り付けることにより、刈取部の昇降が許容されている。 【0004】 そして、ビーム材のうち回動支点よりも手前側の部分を、前後長手でかつ後端を中心にして上下回動するように走行機体に取付けられた油圧シリンダの前端(ピストンロッドの前端)にピンで連結し、油圧シリンダでビーム材を回動させることによって刈取部を昇降させている。 【0005】 第1筒体の内部には第1駆動軸が配置されており、この第1駆動軸には、走行機体に設けたエンジンからベルトを介して動力が伝達されるようになっている。また、ビーム材には第2駆動軸が内蔵されており、第2駆動軸に第1駆動軸からベベルギアを介して動力が伝達され、第2駆動軸に伝達された動力によって、刈取部に設けた搬送チェンや刈刃等が駆動される。 【0006】 刈取部や脱穀部等のメンテナンスや修理等の便宜のため、刈取部は、走行機体の外側に向けて水平旋回させ得る(すなわち開き回動させ得る)ようになっている。前記第1筒体はその両端部が軸受けで支持されているが、一般に、片方の軸受けを水平回動自在な構成する一方、他方の軸受けを走行機体から取り外しできる構成とすることにより、刈取部を水平旋回させ得るようになっている(例えば特許文献1)。 【0007】 そして、刈取部を開き回動させるに際しては、第1駆動軸に動力伝達するためのベルトをプーリから取り外すと共に、昇降用油圧シリンダとビーム材との連結を解除することになるが、この状態で刈取部が地面まで下降しないように適当な高さに保持しておくロック手段が必要である。このロック手段として特許文献1には、水平回動する軸受け部と第1筒体に形成した座部との間にブロック状のロック体を介在させることにより、第1筒体の回転を阻止することが開示されている。 【特許文献1】特許第3529327号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 前記特許文献1では、ロック体はレバーの回動操作によってロック姿勢とフリー姿勢とに切り替えるようにしているが、ロック体は第1筒体の下方に配置されているため視認し難く、このためロック姿勢であるかフリー姿勢であるかを確認するのが面倒であった。 【0009】 また、ロック状態において刈取部の重量は第1筒体に対してねじり力及び曲げ力として作用するが、第1筒体の受け座とロック体とは点当たり状態で当接しているため、第1筒体の特定の部位に応力が集中する傾向を呈して、第1筒体が変形しやすくなる虞もあった。また、ロック体をフリー姿勢とロック姿勢とに移行させるにはいったん刈取部を持ち上げねばならず、このため刈取部を旋回させるに際しての一連の作業が面倒であった。 【0010】 また、第1筒体に設けた受け座はロック体に載っているだけであるため、刈取部を開き回動させた状態で当該刈取部に何らかの理由で刈取部を起こすような外力が作用した場合、ロック体はフリー状態に戻りやすい状態になっており、このため、レバーに人が触れる等してフリー姿勢になってしまい、刈取部に対する上向きの外力が解除されるのと同時に刈取部が突然に下降してしまことも懸念され、ロック状態保持の確実性が十分でないという問題もあった。 【0011】 更に、メンテナンスや修理においては、刈取部を高く上げた状態で開き回動させたり、刈取部を接地しない程度の低い高さで開き回動させたりというように、刈取部を異なる高さで開き回動させたいとの要望があるが、特許文献1において刈取部を落下不能に保持できる高さはロック体の厚さによって一定に決まっているため、刈取部の高さを変えて開き回動させたいとの要望に応えることができなかった。 【0012】 本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0013】 本願発明の対象であるコンバインは、操縦席及び脱穀部を有すると共にエンジンを搭載した走行機体と、前記走行機体の前方に配置された刈取部と、前記刈取部を昇降させるアクチェータとを備えており、前記走行機体の前部のうち走行方向に向かって左端寄り部位又は右端寄り部位に、鉛直方向に延びる第1軸心回りに水平回転し得る第1支持体を配置し、この第1支持体に、前記刈取部がビーム材を介して取り付けられた第2支持体を、水平状に延びる第2軸心回りに回転可能に取り付けており、前記第2支持体が第2軸心回りに回転することによって前記アクチェータによる刈取部の昇降動が許容されており、前記第2支持体が第1支持体と一緒に第1軸心回りに水平回動することによって刈取部が水平旋回するようになっており、更に、前記刈取部が水平旋回するに際して下降しないように保持するロック手段を設けている。 【0014】 そして、請求項1では、前記ロック手段は前記第2軸心に沿った方向に移動するロック体を備えており、前記第1支持体と第2支持体とに、ロック体が第2軸心に沿った方向に移動することは許容して第2軸心回りに相対回転することは阻止するようにロック体と嵌合する係合部をそれぞれ設けており、前記ロック体は、両支持体の係合部に嵌合したロック位置といずれか一方又は両方の係合部から離脱したフリー位置とに移動自在である点に特徴がある。 【0015】 請求項2の発明は、請求項1において、前記ロック体は円筒状に形成されている一方、前記両支持体には、ロック体がスライド自在に嵌まる円形部を設けており、ロック体の内周にスプライン溝を円周方向に沿って適宜間隔で形成しており、両支持体における円形部の外周に、前記ロック体のスプライン溝が嵌合し得るスプライン歯を形成している。 【0016】 請求項3の発明は、請求項2において、前記第2支持体はその一端部が第1支持体に設けた軸受け部に回転可能に取り付けられており、第2支持体の一端部には、前記軸受け部と嵌まることによって第2支持体を軸方向に移動不能に保持する環状凹所が形成されている一方、前記第1支持体の軸受け部は、略上向きに開口した半円状凹所を有する下軸受け部と、略下向きに開口した半円状凹所を有する上軸受け部とから成る二つ割りに構成されており、下軸受け部と上軸受け部とに、第2支持体を覆う半円状の張り出し部を形成しており、両張り出し部が重なり合うことで円筒部が形成されていると共に、両張り出し部の外周にスプライン歯を形成している。 【発明の効果】 【0017】 本願発明は、ロック体を第2軸心に沿った方向に移動させて第2支持体を第1支持体に対して相対回転不能に保持するものであり、必然的にロック体は両支持体の外側に配置されるため、ロック体は容易に視認できる状態に配置することができ、このため、ロック状態とフリー状態との区別を容易に把握できる。特に、請求項2のようにロック体を円筒状に形成すると、視認性はより向上して好適である。 【0018】 また、本願発明では、ロック体は人が手で直接に移動させることが可能であるため、操作レバー類を不要にすることもでき、このため部材点数の抑制に貢献できる。また、刈取部を上昇させるような外力が働いた状態でもロック体と係合部とを嵌合状態に保持できるため、何らかの理由で刈取部が持ち上げられてもロック状態は保持されており、このため高い安全性を確保できる。 【0019】 更に、ロック体は第1軸心と同じ方向に移動させるだけでロック位置とフリー位置とに変更させることができ、ロック位置とフリー位置との変更のためにわざわざ刈取部を持ち上げる必要はないため、刈取部を水平旋回させる一連の作業の手間を抑制することができる。 【0020】 ロック手段として請求項2のようなスプライン嵌合を採用すると、刈取部を開き回動させた状態で刈取部の重量を両支持体の外周に広く分散させることができ、このため部材を過度に頑丈な構造にせずとも必要な強度を確保することができ、また、スプライン溝及びスプライン歯を等間隔で形成しておくことにより、刈取部は複数の高さにおいて開き回動させることができ、このため、メンテナンスや修理を行いやすくすることができる。 【0021】 請求項3のように構成すると、第1支持体の軸受け部に設けた半円状の2つの張り出し部が重なることで円筒部が構成されるが、張り出し部にロック体が外側から嵌まると2つの張り出し部はロック体で抱持されて円筒形の状態に保持されるため、軸受け部を2つ割にすることによる組み立ての容易性を確保しつつ、開き回動させた刈取部を支持し得る強度を確保することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0023】 (1).第1実施形態の概要 図1〜図11では第1実施形態(主たる実施形態)を示している。この実施形態は4条刈りの乗用型コンバインに適用している。まず、図1〜図5に基づいて概要を説明する。図1はコンバインの側面図、図2はコンバインの平面図、図3はコンバインの前部の概略平面図、図4はコンバインの前部の概略側面図、図5は図4の概略 V-V視断面図である。以下の説明で前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右は前進方向を向いた状態を基準にしている。 【0024】 コンバインは、クローラ2を有する走行機体1と、その前方に高さ調節可能に配置された刈取部(前処理部)3とを備えており、走行機体1と刈取部3とで車体が構成されている。走行機体1の略前半部のうち右側の部分にはオープン方式の操縦室(操縦エリア)4が形成されており、操縦室4の左側には脱穀部5が配置されており、更に、操縦室4の後方にはグレンタンク6を設けている。グレンタンク6にはオーガ7が取り付けられている。 【0025】 刈取部3は、カバー8、分草体9、掻き上げホィール10、タインが取付けられた掻き上げ用チェン(図示せず)、稲束の姿勢を揃えるための上部搬送部11、刈刃12、刈り取った稲束を脱穀部5に送るための縦搬送部13等を備えている。 【0026】 例えば図4に示すように、刈取部3は、下部に位置した略前後長手のロアーフレーム14、前後中途部に位置した略縦長のセンターフレーム15、ロアーフレーム14の後端とセンターフレーム15の下端とが取り付いた左右長手のリアフレーム16、上部に配置されたアッパーフレーム17等のフレーム類を備えており、これらのフレーム類やチェンケース類によって骨組みが構成されており、リアフレーム16の左右略中間部が中空状のビーム材(第2筒体)18に固定されている。 【0027】 ビーム材18は平面視で前後方向に延びる姿勢で側面視では後傾姿勢になっており、その後端部が左右横長の筒状の第2支持体(第1筒体)19に固定されている。図3に示すように、第2支持体19は、第1支持体20と軸受けブラケット21とで回転可能に支持されており、第2支持体19がその軸心(第2軸心O2:図5参照))を中心に回転することによって刈取部3が昇降する。 【0028】 また、ビーム材18のうち回動中心から離れた部分に軸受けリブ18aが設けられており、この軸受けリブ18aには、前後方向に延びる昇降用油圧シリンダ21のピストンロッド21aに左右横長のピン21bで連結されている。昇降用油圧シリンダ22の後端はシャーシ(機体フレーム)23に設けた軸受け部材23aにピン24で回動可能に連結されている。油圧シリンダ22は請求項に記載したアクチェータの一例である。 【0029】 図4に示すように、第1支持体20は、シャーシ23のうち前部及び左端部に立設した受け筒25に水平回動可能に取り付けられており、刈取部3は、受け筒25の軸心(第1軸心O1:図3参照)を中心に水平旋回し得る。 【0030】 図5に示すように、第2支持体19には第1駆動軸26が内蔵されており、また、ビーム材18には第2駆動軸27が内蔵されている。第1駆動軸26の端部には従動プーリ26が固定されており、エンジンの動力は、走行機体1に設けた主動プーリ及びこれに巻き掛けられたベルトを介して従動プーリ26に伝達される。 【0031】 第1駆動軸26の回転はベベルギアを介して第2駆動軸27に伝達される。また、第2支持体19にはギアボックス29を固定しており、ギアボックス29に、第1駆動軸26と平行に延びる第3駆動軸30を設けている(図3ではギアボックスは省略している)。第3駆動軸30は前記した上部搬送部11の駆動に供される。 【0032】 刈取部3を開き回動するときには、前提の作業として、昇降用油圧シリンダ33とビーム材18とを連結しているピン22を抜き外すと共に、従動プーリ28からベルトを外すことになる。なお、図3ではビーム材18が上向き姿勢となるように第2支持体19を回転させた状態に描いている。 【0033】 (2).第2支持体の取り付け構造 次に、主として図6以下の図面に基づいて、第2支持体19の取り付け構造を説明する。図6は要部の平面図、図7は要部の正面図、図8のうち(A)は要部の側面図、(B)は要部の分離側面図、図9のうち(A)は要部の分離側断面図、(B)は(A)のB視方向から見た要部の分離正面図、図10は図8(A)のX方向から見た部分図、図11は図10の XI-XI視断面図である。既述のビーム材18やギアボックス29は図7では省略している。なお、図6では、ビーム材18が上向き姿勢となるように第2支持体19を回転させた状態に描いている。 【0034】 図7や図8(A)に示すように、第1支持体20は、走行機体1のシャーシ23に固定された受け筒25にボス体32を介して水平回動可能に取り付けられている。受け筒25の後面には、つっかい棒状の補強体33が固定されている。 【0035】 第1支持体20は、前方に張り出した軸受け部を備えている。軸受け部は、側面視で斜め上向きに開口した半円溝を有する下軸受け部34と、側面視で斜め下向きに開口した半円形凹所を有する上軸受け部35とで二つ割りに構成されており、上軸受け部35は下軸受け部34にボルト36で締結されている。 【0036】 第2支持体19の一端部には、上下軸受け部34,35に嵌まり込む環状凹所37が形成されており、このため、第2支持体19は軸方向に抜け不能に保持されている。なお、環状凹所37はフランジ付きの小径部と言い換えてもよい。 【0037】 下軸受け部34と上軸受け部35とには、第2支持体19を半周ずつ抱持する半割状の張り出し部34a,35bがそれぞれ一体に形成されており、両張り出し部34a,35aが重なることで円筒部となっており、かつ、張り出し部34a,35aの外周に、係合部の一例として、軸方向に延びる第1スプライン歯38を等間隔で形成している。 【0038】 本実施形態では、両張り出し部34a,35aを第2支持体19の環状凹所37に嵌め込むことで張り出し部34a,35aにも軸受け機能を保持せしめているが、張り出し部34a,35aと第2支持体19との間に若干の隙間を空けてよもい。また、張り出し部34a,35aの内径を上下軸受け部34、35よりも大径に形成して、第2支持体19の大径部を張り出し部34a,35aで抱持することも可能である。 【0039】 第2支持体19は基本的には円筒形に形成されており、これに、ビーム材18が固定される第1受け部39と、ギアボックス29を固定するための第2受け部40とが形成されている。そして、第2支持体19には、第1支持体20の張り出し部34a,35aに当接又は密接する円筒部19aが形成されており、この円筒部19aに、係合部の一例として、第1支持体20の第1スプライン歯38と同じ間隔で軸方向に延びる第2スプライン歯40を形成し、更に、第2支持体19の円筒部19aに、前記スプライン歯38,40に噛合するスプライン溝42を有する円筒状のロック体43がスライド可能に被嵌している。 【0040】 ロック体43は、第2支持体19のみが嵌まっているフリー位置と、第2スプライン歯38,40及び第1スプライン歯38,40に噛合しているロック位置とに自在に移動させることができる。ロック体43がロック位置に移動すると、第2支持体19は回転不能に保持されるため、刈取部3を開き回動させることができる。ロック体43はフリー位置とロック位置とに選択的に保持させるのが好適であるが、その保持手段として、図11ではねじ44(蝶ボルトでも良い)を採用しているが、弾性体を使用したスナップ式係合手段(例えばボールキャッチ)等の他の位置保持手段を採用しても良い。 【0041】 既述のとおり、第2支持体19の他端部は、従動プーリ28の内側の部位において軸受けブラケット21に回転可能に嵌まっており、軸受けブラケット21は、走行機体1のシャーシ23に設けた台座45にボルト46で締結されている。刈取部3を開き回動させるときには、台座45に対する軸受けブラケット21の締結を解除することになる。台座45には傾斜姿勢の補強材47が固着されている。 【0042】 軸受けブラケット21が台座45から離反すると、第2支持体19は片持ち梁の状態になって刈取部3の重量が第1支持体20の軸受け部に大きなモーメントとして作用する。そこで、第2支持体19を正面視傾斜姿勢の補強フレーム48によって受け筒25に支持せしめている。 【0043】 補助フレーム48の上部は、第2支持体19に回転可能に被嵌したブッシュ49に固定されており、補助フレーム48の下端は、受け筒25の下部に外側から周回可能に嵌合した平面視略半円状の下当接体50に固着されている。受け筒25を第1支持体20に一体に形成して、下当接体50を受け筒25に固定すること可能である。ブッシュ49は割方式になっている。 【0044】 本実施形態のようにロック体43と両支持体19,20との係合手段としてスプライン嵌合方式を採用すると、図11に示すように、第2支持体19は、スプライン歯38,40及びスプライン溝42の周方向にピッチ角度θを単位として第1支持体20に対する相対回転姿勢を変えることができる。従って、刈取部3を開き回動させるに際しての刈取部3の高さを何段階かに(例えば2段階や3段階)に変えることができる。図11でピッチ角度θはかなり大きな角度に設定しているが、これは作図上の便宜のためであり、実際にはもっと小さな角度に設定するのが好適である。 【0045】 (3).他の実施形態(図12) 図12では他の実施形態を示している。このうち(A)は第2実施形態の分離正面図、(B)は(A)のB−B視図である。この実施形態では、ロック機構として噛み合いクラッチに似た機構を採用している。すなわち、ロック体43に、係合部として軸方向に突出したピン状突起43aを周方向に沿って等間隔で複数個設けている一方、第1支持体20に一体に形成した円筒状の張り出し部34bには、前記突起43aが嵌脱する切欠き溝52の群を形成している。ロック体43は、第2支持体に対してはスプライン嵌合等によってスライド可能で相対回転不能に嵌まっている。この点は以下の実施形態も同じである。 【0046】 第1実施形態では第1支持体の上下軸受け部34,35にそれぞれ張り出し部34a,35aを形成したが、図12(C)に示す第3実施形態では、円筒形張り出し部34cを下軸受け部34に一体に形成している。 【0047】 図12(D)に示す第4実施形態では、第1支持体20の下軸受け部34に円筒状張り出し部34dを一体に形成して、その外周に第1係合部の一例としての外周ギア状歯53を形成している一方、ロック体43には、円筒状張り出し部34dに外側から嵌まる大径筒状部43bを一体に設けて、この大径筒状部43bの内周面に、係合部の一例としての内周ギア状歯54を形成している。 【0048】 図12(E)は第5実施形態における張り出し部34eの側面図であり、この実施形態では、張り出し部34eに、第1係合部の一例として、第2軸心O1と平行に延びる係合穴55を円周方向に沿って等間隔で空けている。図示していないが、ロック体は張り出し部34eと重なる円板部を備えており、この円板部に、係合穴55に嵌脱する係合ピンを突設している。なお、本実施形態で張り出し部34eにおける内周が上向きに大きく広がっているが、これは、第2支持体19の端部を挿入できるようにするためである。 【0049】 (4).その他 本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば第1支持体の軸受け部は必ずしも2つ割方式にする必要はない。また、ロック体の形状やロック機構も実施形態に限定されるものではなく、様々の形態を採用できる。更に、第2支持体は支持機能のみを持っていても良いのであり、必ずしも駆動軸を内蔵する必要性はない。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】本実施形態に係るコンバインの側面図である。 【図2】コンバインの平面図である。 【図3】コンバインの前部の概略平面図である。 【図4】コンバインの前部の概略側面図である。 【図5】図4の概略 V-V視断面図である。 【図6】要部の平面図である。 【図7】要部の正面図である。 【図8】(A)は要部の側面図、(B)は要部の分離側面図である。 【図9】(A)は要部の分離側断面図、(B)は要部の分離正面図である。 【図10】要部の拡大正面図である。 【図11】図10の XI-XI視断面図である。 【図12】他の実施形態を示す図である。 【符号の説明】 【0051】 1 走行機体 3 刈取部 18 ビーム材 19 第2支持体 20 第1支持体 22 アクチェータの一例としての油圧シリンダ 25 受け筒 34 下軸受け部 35 上軸受け部 38,40 スプライン歯 42 スプライン溝 43 ロック体 O1 第1軸心 O2 第2軸心
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫
【識別番号】100096747 【弁理士】 【氏名又は名称】東野 正
【識別番号】100099966 【弁理士】 【氏名又は名称】西 博幸
【識別番号】100134751 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 隆一
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| 【公開番号】 |
特開2008−15(P2008−15A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170593(P2006−170593) |
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