| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 直哉
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| 【要約】 |
【課題】脱穀クラッチおよび刈取クラッチの入切操作時の操作性の向上を図る。
【構成】コンバインの操作装置において、運転操作部16に脱穀・刈取クラッチレバー61を設けて、該脱穀・刈取クラッチレバー61を案内するレバーガイド62を直線状に配置し、該レバーガイド62の一側に「切」位置、その中途部に脱穀「入」位置、他側に刈取「入」位置を設けるとともに、該脱穀・刈取クラッチレバー61の回動基部に、脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を規制する規制部材としてカム68および係合部材74を設け、該脱穀・刈取クラッチレバー61のグリップ61aに、規制部材による規制を解除する解除操作手段としてボタン94を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転操作部に脱穀・刈取クラッチレバーを設けて、該脱穀・刈取クラッチレバーを案内するレバーガイドを直線状に配置し、該レバーガイドの一側に「切」位置、その中途部に脱穀「入」位置、他側に刈取「入」位置を設けるとともに、該脱穀・刈取クラッチレバーの回動基部に、脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を規制する規制部材を設け、該脱穀・刈取クラッチレバーのグリップに、規制部材による規制を解除する解除操作手段を設けたことを特徴とするコンバインの操作装置。 【請求項2】 前記解除操作手段をボタンとし、該ボタンをグリップ上端に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの操作装置。 【請求項3】 前記規制部材はカムと係合部材とで構成し、該係合部材はアームや棒状部材などの連動部材を介して前記ボタンと連動連結したことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。 【請求項4】 前記刈取「入」位置に、刈取クラッチの入切操作を行うアクチュエータの動作を制御するスイッチを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、脱穀クラッチと刈取クラッチとの入切操作を行うレバーを備えるコンバインの操作装置に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインの操作装置では、脱穀クラッチの入切操作を行う脱穀クラッチレバーと、刈取クラッチの入切操作を行う刈取クラッチレバーとが並設されていた。そのため、二つのレバーの設置スペースを確保したり、部品点数が多くなったりする構造上の問題や、脱穀クラッチレバーと刈取クラッチレバーとを取り違えて、脱穀クラッチと刈取クラッチの入切操作を行う誤操作の問題などが生じていた。そこで従来では、このような問題を解消する技術として、脱穀クラッチと刈取クラッチとの入切操作を一つのクラッチレバーで行うように構成したものが提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2002−171822号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、前記従来の技術では、クラッチレバーを一方向に操作することで脱穀クラッチの入切操作を行い、該クラッチレバーを前記一方向とは異なる方向に操作することで刈取クラッチの入切操作を行うように構成されていたので、クラッチレバーを異なる二方向に操作可能なようにその設置スペースを確保しなければならず、二つのレバーを設置した場合の設置スペースに比べて大きく削減できなかった。また、脱穀クラッチと刈取クラッチの入切操作を行う場合に、クラッチレバーを異なる方向に操作するのではなく、一直線状に操作するように構成することによって、クラッチレバーの操作性を更に向上させる余地があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、運転操作部に脱穀・刈取クラッチレバーを設けて、該脱穀・刈取クラッチレバーを案内するレバーガイドを直線状に配置し、該レバーガイドの一側に「切」位置、その中途部に脱穀「入」位置、他側に刈取「入」位置を設けるとともに、該脱穀・刈取クラッチレバーの回動基部に、脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を規制する規制部材を設け、該脱穀・刈取クラッチレバーのグリップに、規制部材による規制を解除する解除操作手段を設けたものである。 【0006】 請求項2においては、前記解除操作手段をボタンとし、該ボタンをグリップ上端に設けたものである。 【0007】 請求項3においては、前記規制部材はカムと係合部材とで構成し、該係合部材はアームや棒状部材などの連動部材を介して前記ボタンと連動連結したものである。 【0008】 請求項4においては、前記刈取「入」位置に、刈取クラッチの入切操作を行うアクチュエータの動作を制御するスイッチを設けたものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0010】 請求項1においては、脱穀クラッチおよび刈取クラッチの入切操作を一つの脱穀・刈取クラッチレバーで行うことが可能となり、その操作も直線的なものとなるので、設置スペースを大きく削減できるとともに、操作性を向上させることができる。また脱穀・刈取クラッチレバーの操作時には、脱穀クラッチを入操作した後、規制部材による規制を解除操作手段で解除しなければ、刈取クラッチを入操作することができないため、操作間違いを防止できる。さらに、解除操作手段はグリップを握りながら操作できることから、刈取クラッチの入操作時における操作性も良好となる。 【0011】 請求項2においては、ボタンを押すだけの簡単な操作で、規制部材による規制を解除できる。 【0012】 請求項3においては、脱穀・刈取クラッチレバーを直線的に操作して脱穀「入」位置へ回動させたあとには、係合部材とカムとで脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を確実に規制することができ、その規制をボタンの操作に係合部材を連動部材を介して連動させて解除することが可能となる。そのため、電気的スイッチを使用して係合部材を動作させる構成とした場合のように、脱穀・刈取クラッチレバーの回動部分を通過させることで配線が捩じれたり折れ曲がったりして断線するような不具合が生じて、規制を解除できなくなる恐れもない。 【0013】 請求項4においては、穀・刈取クラッチレバーの刈取「入」位置への操作時に、その一部でスイッチを操作してアクチュエータを動作させることが可能となり、該アクチュエータで刈取クラッチ26の入切操作を行うことができ、これにより操作力を軽減できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、発明の実施の形態を説明する。 【0015】 図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体側面図、図2は動力伝達構成の一部を示す図、図3は脱穀クラッチ(刈取クラッチ)の側面図、図4は「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の左側面図、図5は「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの回動基部の拡大斜視図、図6は「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図、図7は脱穀「入」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図、図8は刈取「入」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図、図9は別実施例における「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図である。 【0016】 図1に示すように、コンバインにおいては、左右のクローラ式走行装置1・1の上に機体フレーム2が支持され、該機体フレーム2上に脱穀部3及び選別部4が設けられている。該脱穀部3の後方には排藁処理部5が設けられ、前方には刈取部6が設けられている。刈取部6は、引起装置7、該引起装置7で引き起こされた穀稈を刈り取る刈取装置8、該刈取装置8で刈り取った穀稈を脱穀部3に搬送する搬送装置9を備え、これらを支持する刈取フレーム10を機体フレーム2に回動自在に支持して上下昇降可能に構成されている。 【0017】 また、前記脱穀部3の側方には選別部4から揚穀筒11で搬送される穀粒を貯溜するグレンタンク12が設けられ、該グレンタンク12の後方から上方にかけてグレンタンク12内の穀粒を機外に排出する排出オーガ13が配置されている。グレンタンク12の前方には操向ハンドル14や後述する脱穀・刈取クラッチレバー61を含む種々のレバーなどからなる操作装置と、運転席15とを備える運転操作部16が設けられ、該運転操作部16の下方にエンジン17やトランスミッション18が設けられている。 【0018】 前記エンジン17とトランスミッション18とは機体フレーム2の前部に配置され、図2に示すように、該エンジン17の出力軸に設けられた駆動プーリ19とトランスミッション18の入力軸に設けられた従動プーリ20がベルト21で連結されている。これらのプーリ19・20とベルト21によりエンジン17からの動力がトランスミッション18に伝達されて、該トランスミッション18から左右に突出される車軸を介してクローラ式走行装置1・1が駆動可能とされている。 【0019】 前記トランスミッション18から一方向クラッチ22を介して突設された刈取駆動軸にはプーリ23が設けられており、該プーリ23と刈取入力軸に設けた刈取プーリ24とがベルト25で連結され、これらのプーリ23・24とベルト25から機体を前進走行させているときにのみ、刈取部6に備えられた引起装置7や刈取装置8、搬送装置9などにエンジン17からの動力が伝達可能とされている。そして、該刈取部6の各装置は刈取クラッチ26の入切操作により駆動または停止され、駆動時にはその駆動速度を車速と同調するように構成されている。 【0020】 また、エンジン17の出力軸には駆動プーリ27・30が設けられ、一方の駆動プーリ27から動力伝達機構を介してグレンタンク12内に備えられた排出コンベア28と、該排出コンベア28に連動連結された排出オーガ13にエンジン17からの動力が伝達可能とされている。そして、該排出コンベア28及び排出オーガ13は、前記動力伝達機構に備えられた排出クラッチ29の入切操作により駆動又は停止されるように構成されている。 【0021】 他方の駆動プーリ30と脱穀入力軸上の従動プーリ31とはベルト32で連結され、これらのプーリ30・31とベルト32から動力伝達機構33を介して脱穀部3や選別部4、刈取部6の各装置に動力が伝達可能とされている。たとえば、動力伝達機構33の脱穀プーリ35と脱穀部3に備えられた扱胴36のプーリ37とがベルト38で連結され、これらのプーリ35・37やベルト38により扱胴36にエンジン17からの動力が伝達可能とされている。 【0022】 また、前記動力伝達機構33の選別プーリ41からプーリ42やベルト43などを介して選別部4に備えられた唐箕や1番コンベアなどの搬送用コンベアにエンジン17からの動力が伝達可能とされている。そして、前記脱穀部3の扱胴36や選別部4の唐箕や搬送用コンベアなどは、ベルト32に設けられた脱穀クラッチ45の入切操作により駆動又は停止されるようになっている。 【0023】 図3に示すように、前記エンジン17から脱穀部3や選別部4への動力を伝達または遮断する脱穀クラッチ45と、刈取部6への動力を伝達または遮断する刈取クラッチ26とは、ベルトテンション式クラッチとされ、それぞれ駆動プーリ30・20と従動プーリ31・24に巻回されたベルト32・25を、枢支軸49・50で枢支されたテンションアーム51・52の回動によりその一端部に枢設されたテンションローラ53・54にて緊張状態または弛緩状態に切り換えることで、入または切状態となるように構成されている。 【0024】 ここで、脱穀クラッチ45は、テンションアーム51を脱穀・刈取クラッチレバー61にリンク機構91で機械的に連動連結して、該脱穀・刈取クラッチレバー61の操作に応じてリンク機構91を介して回動させることで、入切操作する構成となっている。一方、刈取クラッチ26は、テンションアーム52をモータやシリンダなどのアクチュエータ55と連動連結し、該アクチュエータ55の動作により回動させることで、入切操作する構成となっている。アクチュエータ55は、脱穀・刈取クラッチレバー61近傍に配置されたスイッチ71と制御回路を介して接続され、脱穀・刈取クラッチレバー61の操作に応じたスイッチ71のON/OFF状態の切換操作によって、作動または停止されるようになっている。 【0025】 図1に示すように、前記脱穀・刈取クラッチレバー61は、その案内をする直線状のレバーガイド62とともに運転操作部16で運転席15の一側に配置されている。該脱穀・刈取クラッチレバー61は、脱穀クラッチ45と刈取クラッチ26とにそれぞれ前述のように連動連結して連係されており、図6に示すように、レバーガイド62の一側に設けられた「切」位置、その途中部に設けられた脱穀「入」位置、他側に設けられた刈取「入」位置のいずれかの操作位置に直線的に操作可能とされ、その操作位置に応じて脱穀クラッチ45と刈取クラッチ26の入切状態を切り換えることができるようになっている。 【0026】 ここで、前記レバーガイド62の「切」位置とは、脱穀クラッチ45と刈取クラッチ26とを切状態とする脱穀・刈取クラッチレバー61の操作位置であり、脱穀「入」位置とは、脱穀クラッチ45のみを入状態とする脱穀・刈取クラッチレバー61の操作位置である。刈取「入」位置とは、脱穀クラッチ45を入状態としたうえで刈取クラッチ26を入状態とする脱穀・刈取クラッチレバー61の操作位置である。 【0027】 前記脱穀・刈取クラッチレバー61を脱穀クラッチ45と刈取クラッチ26とに連係する機構においては、脱穀・刈取クラッチレバー61がレバーガイド62の「切」位置に操作されている場合で説明すると、図4乃至図8に示すように、レバーガイド62の下方に正面視凹状の支持フレーム65が設けられ、該支持フレーム65の左右側板65a・65b間に支持軸66が横架されて、該支持軸66に回動プレート67とカム68とがそれぞれボス部67a・68aで回動可能に支持されている。ここで、回動プレート67は支持軸66から上方へ延びるように配置され、カム68は支持軸66から後方へ延びるように配置される。 【0028】 前記回動プレート67は左右一対の板状部材を上部の折曲部67bで連結して構成されており、その折曲部67bには脱穀・刈取クラッチレバー61の下端部が取り付けられている。こうして、脱穀・刈取クラッチレバー61が回動プレート67と一体構成とされ、支持軸66を中心として前後方向に回動して、レバーガイド62の「切」位置、脱穀「入」位置刈取、「入」位置のいずれかの操作位置に操作可能とされている。さらに回動プレート67の前部には、操作プレート69が回動プレート67と直交する方向に取り付けられて、支持フレーム65の前部に設けられた前記アクチュエータ55を作動させるためのスイッチ71に接触可能とされている。 【0029】 また、前記回動プレート67の後部には、支持軸72が左右方向に貫通支持され、該支持軸72にアーム73基部のボス部73aが回動可能に支持されている。アーム73はカム68と略平行に配置され、支持軸72から後下方へ延びるように配置される。アーム73の先端部には、ピン状の係合部材74がカム68側に突出して、該カム68の回動方向一側の面と当接可能に横設されている。また、カム68の回動方向他側の面は前記支軸72に当接されている。なお、回動プレート67とカム68は支持軸66に対して単独で回動可能である。 【0030】 前記カム68の回動方向一側の面には、上下(支持軸66を中心とした半径方向大小)に側面視略W状に係合部68b・68cが形成され、いずれか一方の係合部68b・68cに前記アーム73から突出した係合部材74が係合される。そして、該アーム73先端と、回動プレート67のボス部67aから下方に突設された固定アーム76先端との間にバネ部材77が介装され、該バネ部材77の付勢力によりアーム73が固定アーム76側に回動するように付勢されて、アーム73に設けた係合部材74がカム68の係合部68b・68cに係合するように構成されている。 【0031】 こうして、前記アーム73上の係合部材74がカム68のいずれか一方の係合部68b・68cに係合される。すなわち、図6に示すように、脱穀・刈取クラッチレバー61が「切」位置に操作された状態では、カム68は支持軸72と下側係合部68cに位置する係合部材74に挟まれた状態で保持されている。そして、脱穀・刈取クラッチレバー61が支持軸66を中心として脱穀「入」位置側に回動されると、アーム73に引っ張られるようにカム68が一体的に支持軸66を中心として回動するようになっている。 【0032】 また、前記カム68のボス部68aには第一アーム81が固設されて、支持軸66から前上方へ延びるように配置されている。また、前記支持フレーム65の後部には連結プレート82が後方へ突出するように設けられ、該連結プレート82に突設された支持軸83に第二アーム84のボス部84aが回動自在に支持されて、該支持軸83から上方へ延びるように配置されている。そして、第一アーム81の先端と第二アーム84の先端との間に、前後方向に延設された連結バー85の前端部と後端部がそれぞれ枢支軸86・87により枢結されて、該第一アーム81と第二アーム84とが連動連結されている。 【0033】 前記第二アーム84のボス部84aには第三アーム88が固設され、支持軸83から後下方へ延びるように配置されている。そして、該第三アーム88と脱穀クラッチ45のテンションアーム51との間にロッド89およびバネ部材90が介装されて、第三アーム88とテンションアーム51とが連動連結されている。こうして、カム68とテンションアーム51とがアーム81・84・88などからなるリンク機構91を介して連係されて、該カム68、即ち脱穀・刈取クラッチレバー61が回動されてレバーガイド62の脱穀「入」位置または「切」位置に操作されると、テンションアーム51が枢支軸49を中心として回動して、脱穀クラッチ45が入または切状態となるように構成されている。 【0034】 また、前記回動プレート67の前方で支持フレーム65の前部に、前記アクチュエータ55を作動させるためのスイッチ71が設けられ、該スイッチ71に前記回動プレート67前部に設けた操作プレート69が当接することで、スイッチ71が操作されるようになっている。ここでは、脱穀・刈取クラッチレバー61が回動されてレバーガイド62の刈取「入」位置に操作されると、操作プレート69が当接してスイッチ71がON状態となってアクチュエータ55が駆動され、これによりテンションアーム52が枢支軸50を中心として回動して、刈取クラッチ26が入状態となるように構成されている。 【0035】 そして、前記脱穀・刈取クラッチレバー61はその回動を規制手段により規制可能とされている。つまり、直線状のレバーガイド62の「切」位置、脱穀「入」位置、刈取「入」位置の各操作位置に保持可能とされている。本実施例では、脱穀・刈取クラッチレバー61を後方から前方へ回動させることで、レバーガイド62の「切」位置、脱穀「入」位置、刈取「入」位置の順に変更して、各操作位置で保持することができるように構成されている。 【0036】 前記脱穀・刈取クラッチレバー61を「切」位置に保持する規制手段は、ストッパー92で構成されている。ストッパー92は正面視略門字状に形成され、支持フレーム65の後部と連結プレート82とに跨った状態に立設されて、脱穀・刈取クラッチレバー61の後方に配置されている。そして、脱穀・刈取クラッチレバー61が、常時切状態となるように付勢された前記テンションアーム52に連動して、後方へ回動するように付勢されていることから、ストッパー92に当接可能とされて、そのストッパー92に当接する際の操作位置と「切」位置とが一致するように設定されている。こうして、脱穀・刈取クラッチレバー61をストッパー92に当接させることにより、その後方への回動を規制して、「切」位置に保持できるようになっている。 【0037】 前記脱穀・刈取クラッチレバー61をその操作時に脱穀「入」位置に保持する規制手段は、二つの規制部材から構成されている。第一の規制部材は、支持フレーム65の右側板65bの前上部に形成した段部65cと、第一アーム81と連結バー85とを枢結する枢支軸86とからなり、該枢支軸86の一端が右側板65b側へ突出されて、脱穀・刈取クラッチレバー61が脱穀「入」位置に操作されると、段部65cに当接するように構成されている。一方、第二第二の規制部材はカム68と係合部材74とからなり、前述のようにカム68の下側係合部68cと係合部材74とが係合するようにして構成とされている。こうして、右側板65bの前部上に段部65cに枢支軸86を当接させ、同時にカム68の下側係合部68cと係合部材74とを係合させることにより、脱穀・刈取クラッチレバー61の前方への回動を規制して、脱穀「入」位置に保持できるようになっている。 【0038】 前記第二の規制部材に対しては、その規制を解除する解除操作手段が設けられている。解除操作手段はボタン94で構成され、脱穀・刈取クラッチレバー61のグリップ61a上端に設けられている。脱穀・刈取クラッチレバー61のレバー本体61bは筒状に構成されており、その内部の軸心部に棒状部材95が挿入されて、該棒状部材95の上端がボタン94に連動連結され、該棒状部材95の下端が前記アーム73の一端に設けた当接部73bに当接されている。当接部73bは前記アーム73のボス部73aから前上方の回動プレート67の折曲部67bの下方付近まで延設されている。 【0039】 こうして、脱穀・刈取クラッチレバー61が脱穀「入」位置に操作された状態で、前記ボタン94を下方へ押し操作することにより、棒状部材95が下方へ移動して当接部73bを押し、アーム73がバネ部材77の付勢力に抗して図8において右回りに回転するように構成されている。このアーム73の回動により、係合部材74とカム68の下側係合部68cとの係合状態を解除し、つまり、第二の規制部材による規制を解除し、脱穀・刈取クラッチレバー61をカム68に対して更に前方へ回動可能として、脱穀「入」位置から刈取「入」位置に操作することができるようになっている。 【0040】 前記脱穀・刈取クラッチレバー61を刈取「入」位置に保持する規制手段は、前記第二の規制部材からなり、規制部材は前記同様にカム68と係合部材74とで構成されている。この規制手段では、前記ボタン94を用いて脱穀・刈取クラッチレバー61を脱穀「入」位置から前方へ回動した後で、係合部材74をカム68の上側係合部68bに係合させることにより、カム68に対する回動プレート67、即ち脱穀・刈取クラッチレバー61の前方への回動を規制して、刈取「入」位置に保持できるようになっている。 【0041】 このような構成において、図6に示すように、脱穀・刈取クラッチレバー61を回動してレバーガイド62の「切」位置に操作した場合では、回動プレート67やカム68が前述のような配置構造となって、アーム81・84・88などからなるリンク機構91を介してテンションアーム51がテンションローラ53でベルト32を押圧しない回動位置に保持されて、該ベルト32が弛緩状態とされ、脱穀クラッチ45が切状態となる。また、スイッチ71は回動プレート67前部の操作プレート69と接触せずにOFF状態となり、アクチュエータ55にてテンションアーム52がテンションローラ54でベルト25を押圧しない回動位置に保持されて、該ベルト25が弛緩状態とされ、刈取クラッチ26も切状態となる。 【0042】 図7に示すように、脱穀・刈取クラッチレバー61を回動して脱穀「入」位置に操作すると、第一アーム81が回動プレート67やカム68を介して図において前方へ回動され、これと動方向に第二アーム84および第三アーム88が連結バー85を介して回動される。これにより、テンションアーム51がロッド89およびバネ部材90を介してテンションローラ53でベルト32を押圧する回動位置まで回動されて、該ベルト32が緊張状態とされ、脱穀クラッチ45が入状態となる。またこのときも、スイッチ71は回動プレート67前部の操作プレート69と接触せずにOFF状態となり、アクチュエータ55にてテンションアーム52がテンションローラ54でベルト25を押圧しない回動位置に保持されて、該ベルト25が弛緩状態とされ、刈取クラッチ26も切状態となる。 【0043】 そして、前記脱穀・刈取クラッチレバー61を脱穀「入」位置に操作した状態では、該脱穀・刈取クラッチレバー61のグリップ61aに設けたボタン94を押し操作することで、棒状部材95を介してアーム73を回動させて、係合部材74とカム68の下側係合部68cとの係合状態を解除し、係合部材74がカム68の上側係合部68bと係合するまで脱穀・刈取クラッチレバー61をさらに前方へ回動することが可能となる。このように規制部材による規制を解除操作手段で解除したあと、図8に示すように、脱穀・刈取クラッチレバー61を回動して脱穀「入」位置から刈取「入」位置まで操作すると、脱穀クラッチ45が入状態のまま、スイッチ71が回動プレート67前部の操作プレート69と接触してON状態となり、アクチュエータ55にてテンションアーム52がテンションローラ54でベルト25を押圧する回動位置に保持されて、該ベルト25が緊張状態とされ、刈取クラッチ26が入状態となる。 【0044】 以上のように、コンバインの操作装置において、運転操作部16に脱穀・刈取クラッチレバー61を設けて、該脱穀・刈取クラッチレバー61を案内するレバーガイド62を直線状に配置し、該レバーガイド62の一側に「切」位置、その中途部に脱穀「入」位置、他側に刈取「入」位置を設けるとともに、該脱穀・刈取クラッチレバー61の回動基部に、脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を規制する規制部材としてカム68および係合部材74を設け、該脱穀・刈取クラッチレバー61のグリップ61aに、規制部材による規制を解除する解除操作手段としてボタン94を設けたことにより、脱穀クラッチ45および刈取クラッチ26の入切操作を一つの脱穀・刈取クラッチレバー61で行うことが可能となり、その操作も直線的なものとなるので、設置スペースを大きく削減できるとともに、操作性を向上させることができる。また脱穀・刈取クラッチレバー61の操作時には、脱穀クラッチ45を入操作した後、規制部材による規制を解除操作手段で解除しなければ、刈取クラッチ26を入操作することができないため、操作間違いを防止できる。さらに、解除操作手段はグリップ61aを握りながら操作できることから、刈取クラッチ26の入操作時における操作性も良好となる。 【0045】 また、前記コンバインの操作装置において、前記解除操作手段をボタン94とし、該ボタン94をグリップ61a上端に設けたことにより、ボタン94を押すだけの簡単な操作で、規制部材による規制を解除できる。 【0046】 また、前記コンバインの操作装置において、前記規制部材はカム68と係合部材74とで構成し、該係合部材74はアーム73や棒状部材95などの連動部材を介して前記ボタン94と連動連結したことにより、脱穀・刈取クラッチレバー61を直線的に操作して脱穀「入」位置へ回動させたあとには、係合部材74とカム68とで脱穀「入」位置から刈取「入」位置への回動を確実に規制することができ、その規制をボタン94の操作に係合部材74を連動部材を介して連動させて解除することが可能となる。そのため、電気的スイッチを使用して係合部材74を動作させる構成とした場合のように、脱穀・刈取クラッチレバー61の回動部分を通過させることで配線が捩じれたり折れ曲がったりして断線するような不具合が生じて、規制を解除できなくなる恐れもない。 【0047】 また、前記コンバインの操作装置において、前記刈取「入」位置に、刈取クラッチ26の入切操作を行うアクチュエータ55の動作を制御するスイッチ71を設けたことにより、脱穀・刈取クラッチレバー61の刈取「入」位置への操作時に、その一部でスイッチ71を操作してアクチュエータ55を動作させることが可能となり、該アクチュエータ55で刈取クラッチ26の入切操作を行うことができ、これにより操作力を軽減できる。 【0048】 なお、脱穀クラッチ45の入切操作を、前述のようにリンク機構91ではなく、アクチュエータを利用して行う場合には、図9に示すように、アクチュエータの駆動を制御するスイッチ98が脱穀・刈取クラッチレバー61の下方付近に配置され、該スイッチ98のON/OFF状態の切換操作により脱穀クラッチ45が入または切状態となるように構成される。 【0049】 具体的には、前記脱穀・刈取クラッチレバー61がレバーガイド62の「切」位置に操作されると、スイッチ98が前記固定アーム76の前部に固設された操作プレート99と接触してON状態に操作され、アクチュエータにて脱穀クラッチ45が切状態となる一方、脱穀「入」位置に操作されると、脱穀・刈取クラッチレバー61の回動にともなう固定アーム76の後方へ回動によって、スイッチ98が操作プレート99と接触しなくなってOFF状態に操作され、アクチュエータにて脱穀クラッチ45が入切状態となるように構成される。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体側面図。 【図2】動力伝達構成の一部を示す図。 【図3】脱穀クラッチ(刈取クラッチ)の側面図。 【図4】「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の左側面図。 【図5】「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの回動基部の拡大斜視図。 【図6】「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図。 【図7】脱穀「入」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図。 【図8】刈取「入」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図。 【図9】別実施例における「切」位置における脱穀・刈取クラッチレバーの支持部の右側面図。 【符号の説明】 【0051】 16 運転操作部 26 刈取クラッチ 45 脱穀クラッチ 55 アクチュエータ 61 脱穀・刈取クラッチレバー61 68 カム 71 スイッチ(規制部材) 73 アーム(連動部材) 74 係合部材(規制部材) 94 ボタン(解除操作手段) 95 棒状部材(連動部材)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−13(P2008−13A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170433(P2006−170433) |
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